三つの匣の外側に プレイログ:C卓 Lv2終了時

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事前交流会:ソル・シエール組
事前交流会:メタ・ファルス組
導入~Lv1開始 金の試練 Lv1終了~Lv2開始 闇の試練 Lv2終了 ボス戦~ゲーム終了 エンディング
前半
後半
個別・全体ED
火の試練 物の試練
虚の試練 時の試練



文字色説明

GM GM発言・描写など 雑談など
PL/PC ルーファス: PC発言・PL発言・雑談など
シグレ: PC発言・PL発言・雑談など




  session: DS-C-13 2023/05/22


BGM: Halbmond
  from 穢翼のユースティア(葉月(オーガスト), 2011)
  Composed by スミイ酸



この階層もこれで3つの試練をクリアとなり、中央の部屋に戻ってきた。
前回と同じく、部屋は薄暗くなり、3つの光球が浮かんでいる。
中央の台座の黒い部分に床の模様が表示されているのも同じだ。ただし緑の範囲が一段広くなっている。


ヤグシャ:「……うわ、黒い」 率直な感想
シグレ:「あはは……」
ルーファス:「ブラックライト……より若干異色だな。こういうのもできるのか……
  さて! これにて第二関門は突破、あとはまた中央に座して待つってところだが」
ヤグシャ:「確か真ん中のところに触れて……」 タッチパネルに触れる



『光に向かい、手を伸べ、唱えよ』
やはり声が聞こえてくる。文字列が表示されているところも同じだ。

+ 拡大図


> 読み方講座のお時間
> 闇見えねえ!!w(暗い)

ルーファス:「ここでも同じか。えーっと、なになに……」
読むなら【知識】難易度15/[言語学:第一紀成語]適用可
ルーファス:4+3D+4 ヒュム解読 → 4+8[2,2,4]+4 → 16
時:
trei miezus.
dsier kierre.
「トレイ ミーザス ジェア キエーレ」
使う/簡単に
欲望/時
> またこっちで終わる文章か
> もやっとするやつ
> これも全卓終わった後の解読が楽しみってやつですねぇ

ヤグシャ:「……黒いのはわかるけど、もうちょっと読みやすくしてくれると嬉しいわね」
ルーファス:「あはは、そうだな……で、他二人のところは……」
ヤグシャ:「シグレのぶんは、えーと……なにこれ」 困惑
ルーファス:「うん? 何か読めないのがあったのか」
シグレ:「え、何かあったんですか」
ルーファスさんはさっき成功したのでこっちも開示
物:
riss re on
sya art riss
「リス レ オン シャ アルト リス」
物/~される/?
?/~によって/物

ヤグシャ:「いや、意味が全く分からない」
ルーファス:「……うわぁ。途切れ途切れだな……」
シグレ:「ま、まあ、読みが分かれば……」
> おお……??
> ああ、物→時かこれ
> 闇:
  r xiss kin
  beytan vonn da
  ?/~しなければならない/?
  ?(glubeytan=飲みこむ?)/闇/(that相当)
ルーファス:「そうだな。つくづく前の時にも思ったが、全文が分からないというのはもどかしいな……」
ヤグシャ:「確か上と下は別の文章かもって話だったから、そこだけ繋げると……
  物は簡単に悪用されるriss re ontrei miezus
  欲望の時に物によってsya art riss dsier kierre……?」
ルーファス:「……まるで、警告文のように聴こえるな」
ヤグシャ:「そんな気がしないでもないわね」
シグレ:「全部知りたいですねこれ……」

ヤグシャ:「まあでも、ここでやるべきことはとりあえず下と一緒のはず。それじゃさっそく」 
  黒い光球……?に向かって右手を伸ばして 「ル ジス キン ベイタン ヴォン ダ」

呪文を唱えると、黒い光球らしきものは弾けて消えた。
天井に小さな穴が開いたのも前回と同じだ。

ヤグシャ:「……色がこれだと、クリアしたというよりは、
  なにか魔物の封印を解いちゃったみたいな感じしかしないんだけど」
ルーファス:「闇だからまあ……そこは仕方ないんじゃないか……?」

ルーファス:「ともあれ、前回と同様の処理か。だったら俺も早速」 とこっちは灰色の光球に向けて
  「――trei miezus. ――dsier kierre.」 と唱えます

灰色の光球も爆発するように吹き飛んで消えた。天井の穴も広がっている。

シグレ:それじゃあ、とこちらも光球にむけて 「リス レ オン シャ アルト リス」





3つの光球はすべて消え、部屋は元通り明るくなり、天井には大きな穴が残った。

『無事試練を終えた者よ いま地上への道を開こう』
例によって合成音声の声が聞こえる。

部屋の中央の六角柱には、下の階層のときと同じように、三角のボタンが出ている。
BGM: Ash
  from 穢翼のユースティア(葉月(オーガスト), 2011)
  Composed by スミイ酸
ルーファス:「……地上?」 もしかして、これでクリアなのか?という顔
ヤグシャ:「『地上への道を開く』ってことは、これで終わりなのかな」
シグレ:「なんだか、ちょっとあっけないような」
ルーファス:「……」
シグレ:きょろ、とあたりを見回してみるけど多分何もないかな
なにもないですね
ヤグシャ:「とりあえず、昇降機を動かす前に、魔法で遊んでおくなら遊んでおいたほうがいいかもね。
  私としてもなんかちょっと物足りない感じはするし、名残惜しさもあるし」
> 命つかってみたいけど なん なんだ?
> ロープに使って生きてるナワするくらいしか思いつかない
> えぇw
> いやだwwww
> うーんうーん 代謝……髪のばすとかできんのかな
> できると言えばできますね >髪のばす
> おお でもシグレ元から長いしなあ ほか二人も長い

ルーファス:「……」 目を伏せて 何かを逡巡させたような間を置いてから
  「そうだな。もう終わりか。……それなら、使ってこなかった魔法でも、ぱーっとやってみるか?」
  そう言って、物は試しにと氷柱落としと稲妻落とし(文字通り)を同時にやろうとします
順に【詩魔法】難易度8と難易度9でどうぞ
ルーファス:4+3D 氷! → 4+11[2,3,6] → 15
ルーファス:4+3D そして雷! → 4+9[2,3,4] → 13
成功 描写は任せます(MPは試練の外なので消費しない)

ルーファス:意識を集中させて、二人に当たらない位置に目を向けながら、すっと息を吸って――
ルーファス:「Was wol ga wearequewie, urr xorr didalia pauwel...
  => WEE YEA RRHA WOL RA NEEE ERx RA ENGx ZZAC HYx MME SOS XOR BLUx VIEx DOx VOLL GA EE
  Exec hymme 2x1/0 >> 11001100!」
  と謳い切った瞬間に氷柱と雷が何本も何線も降り落ちます!
> バイナスフィアやりたかったのか なるほど
> おお~
> 即席バイナスフィアです
> 即席って
> インターリーブはクソ適当です 許して
> w
> ちなみに詳細↓
  [0]Rrha wol erra hymme bluviega ee.
  [1]Wee yea ra neee engzzac sos xor dovoll.
シグレ:「わっ……!」 びっくり
ルーファス:「ふぅー……」 満足げ

> 緑魔法:物で作ったものに命を付与してみるにしても シグレさんの場合はいい感じのものを作るところがちょい難しい……
> 生きてるカマボコ板
> ひいwwwww
> さっきつくったおぼん……は難しいか
> 嫌というほど見たのでイメージはできてそう
> やってみるか! オボ……を そして動かしてみよう
> w

シグレ:詩魔法・物でオボン……一応今回はヌを作ってみます。素材は木とか簡単そうなもので
難易度9でどうぞ
シグレ:2+2D 詩魔法 → 2+4[3,1] → 6
木製のデコボンヌができました
> ふるわねえ
シグレ:「……お菓子ならなあ」
ヤグシャ:「あれ、それって……」 やや気まずい
シグレ:「えーと……あ、そうそう。本番はここからで」
シグレ:詩魔法・命でデコボコンヌに生命活動の賦活を
了解 (※編注:タイミングの関係で処理は次回に持ち越し)

ヤグシャ:「……私のやつは遊んでもあまり楽しくなさそうなのが残念ね」 闇のこと
> 闇 影遊び?とかしかおもいつかない
> 水振りまいて 雷球をひかりにみたてて虹……は難しいか
ルーファス:「今さっきやったのは初級のだけだぜ、ヤグシャさん」
> (副音声:ヤグシャさんの合体魔法的なの見たい)
ヤグシャ:「それは分かるけど。火とか水とかだと逆に変わり映えしないのよね。
  だって、その手のものは外でも使えるわけだから」
> 副音声はOFFになってた なのでやってほしいなら主音声で
ルーファス:「む……そうか。いや、でもせっかくだし、ちょっと今の俺みたいなことをやってみてくれないか?
  ほら、機会があれば……って、言ったろ。
  最後なんだ。ヤグシャさんの詩、一端でもいい。聴いてみたいんだ。……駄目か?」
ヤグシャ:「んー……」 ちょっと困ったように
> 言ったっけ
> 言ってないです
> ヤグシャさんは言ってない(ルーファスが勝手に期待してるってだけ)
> こいつめw
> w



> 連絡というかこの後の話なんですが
> ヤグシャとゆっくり話せる機会はここが最後だと思ってください
> 話す機会自体はまだあるんですが まったりと話すことはできないかも
> ってことはなーんか一波乱あるな?????
> 処理順としては次がシグレさんのデコボンヌのやつなんだけど 対応ミスるとヤグシャ怒るやつなのでがんばって()




  session: DS-C-14 2023/06/10



ヤグシャ:「まあいいか。別に構わないけど、何をすればいいのかすぐには思いつかないわね」
ルーファス:「んー……」 言葉を受けて
  「ああ、それなら、現実世界で使える詩魔法を基にするというのはどうだ?」
ヤグシャ:「現実世界で……となるとそこまで面白味があるわけじゃないけど」
ルーファス:「確かに、紡げるものは本当にひとによるものとは聞くからなぁ。
  ヤグシャさんはどういう系統のを持っているんだ?」
ヤグシャ:「なんていうか、必要最小限って感じね。
  火を点ける魔法とか、基本的な回復魔法とか。私はもともと戦闘に出る役職ではなかったから」
ルーファス:「そうか……ふーむ」
ヤグシャ:「まあ、なにかリクエストがあれば受け付けるわよ。
  私としても、どちらかというと、現実ではできなさそうな効果のほうが楽しいかもしれないし」
ルーファス:「いいのか? それはありがたい。じゃあ、少し考えてみるから待っててくれ」
ヤグシャ:「はいはい」



ではシグレさん 【詩魔法】ファンブルチェックでおねがいします
シグレ:2+2D 詩魔法 → 2+8[6,2] → 10
成功 描写もどうぞ

シグレ:「……こうかな?」

掌に載せた木製のでこぼ……オボンヌは、カタカタと動き出す。
形がいびつゆえに分かりにくいが、ひよこのようにてっ、てっと控えめにはねた。
ただそのかたちゆえに掌のうえをはねるのが精いっぱいらしい。
が、よくよく見れば愛らしさを感じないこともないかもしれない。

ヤグシャ:「ん?」 様子を見ている
ルーファス:「わ、ぽてぽて跳ねてる」
シグレ:「……我ながら、というか。ちょっとかわいい……」
ルーファス:「……小動物っぽさあるよな」
> おまんじゅうがぽてぽて……可愛い……
> わたしなら買う(?)
> 分かる だいふくさんとかそういう系統のが浮かんだ
ヤグシャ:「……」 おそるおそる近づいて 「あなたは誰?」 と話しかけてみる

ぱ、とヤグシャのほうを向くでこ……木製オボンヌ。
問いに答えるように一生懸命身体をはねさせているが残念ながら音は発することが出来ない様子。
あまりに懸命なその様子には、脳内のどこかで「ぴ!」という鳴き声が聞こえたかもしれない?

> 喋れない想定にしたけどこれはやろうと思えばできるんですかね? しゃべる
> 意外とできたり……?

ルーファス:「……」 にやつくのを堪えようとしている
ヤグシャ:「……ちょっと困ったわね。ほんとうに。悪いけど、私はこういうのには賛成できない」
BGM: Bright red rain
  from シークレットゲーム -KILLER QUEEN- DEPTH EDITION(FLAT, 2009)
> えっ空気感変わった
ルーファス:「……、え?」
シグレ:「……?」
ヤグシャ:「喋りはしなかったけど、反応からして、これは意思を持っているように見える。
  実際そういうふうに作ったの? シグレ」
シグレ:「ええと……一応、そう、です」
> あ、β故にって感じか? これ
> 地雷ふんじゃったか
ヤグシャ:「……そう。いや、私もちゃんと懸念を示すべきだったと思うけど。
  別に意思も何もないただのおもちゃとして動くだけならいいのよ。
  でも、意思を付与するというなら……それは私たちβ純血種を最初に人間が作ったときと同種の行為になる」
> ひえ~~~ やっちまった
> 無機物に意思を吹き込む 言ってみればβも一応無機物(素水)由来だもんなぁ
シグレ:「……あ……」 気づいて青ざめる
ルーファス:「……」 何かを察した顔
  「……一過性にしろ、いや、そうだから容認できないってことか?」
ヤグシャ:「一過性ならなおのことね。生命を何だと思ってるのか。
  ……ルーファスももしかしたら知っているかもしれないけどね。
  第三塔でも、β純血種がある目的のために寿命を短く設定されて作られたことがある」
> 多分これ、「言ってもゲームの中だし……」だったら火に油なるんだろうなぁ感
> それはそう
ルーファス:「……そうだな、聞いたことはある。
  本来の寿命設定よりもずっとずっと短い個体が多くいた時期がある、とは」
ヤグシャ:「私たちは歴史的には道具として作られた。そして、道具としての扱いを長らく受けてきた。
  でも、だというなら、なぜ私たちに意思や感情を与えたの? それがどういう結果を生むかもわからず?
  ……結局のところ、第三塔の戦争の歴史は、ここに端を発していると私は思う」
> それは当事者にしか分からんて……ってのはともかく
> うーん、どう答えるべきか
> あああ(脳みそオーバーヒート)
> 第一塔のレーヴァテイル戦争も概ね似たようなもんだしなぁ
> そりゃ愚直に理由を答えたら火に油を注ぐだけ
ルーファス:「まあな……個人で調べた範囲だけでも、人間……アルキアの所業は酷いものだった。
  それがどういった崇高な目的によるものだったとしても、巻き込まれた側は堪ったものじゃない。
  時期を踏まえても、火種の一つや二つになったことも存じている。
  ……俺ですら義憤を覚えたんだ。君が、そのことで怒りを覚え、疑を問うのは分かるとも。ただ」
> うぐぐぐ
ヤグシャ:「ただ?」
ルーファス:「シグレくんの行いは軽率だったかもしれない。安易に感動した俺も同罪だろう。
  ……ただ、君のそれは根を違えたものにも受け取れる。
  第三塔の歴史は確かに悲惨だ、それは事実として変えられない。
  だが、それを元に彼に怒りをぶつけるのは、あまりよくないと俺は思う。
  ……いずれにしても、少し、落ち着いてくれないか」
ヤグシャ:「落ち着いているわよ。私の主張はそこまで難しいものではない。
  意思や感情を与えるなら、それに責任を持ちなさい。
  たとえゲームの中の話であろうが、けして軽い気持ちでやってほしくはない」
ルーファス:「……」 シグレくんを見る
シグレ:「……はい。たしかに、ただ『やってみたらどうなるんだろう』って……安易に魔法を使いました。
  ……特に。ヤグシャさんからみれば気持ちのいいことではないし、
  簡単に試してはいけないことでしたね……すみません」 と青い顔で謝ります
ヤグシャ:「…… ……それならいいわ」
ルーファス:「……」 肩の力を抜く
> 憤る理由も分かる 分かるが、それを紐づけて“現代の”“第二塔出身の”シグレさんに言うのは変では……? なった結果
> ずれたフォローになってしまったのはすまそ
> いや フォローほんとにありがとうございます
BGM: 妄想の迷路
  from シノアリス(スクウェア・エニックス/ポケラボ, 2017)
  Composed by 岡部啓一
ヤグシャ:「……正直に言えば、自分も、ここまで胸がざわつくものだとは思ってなかった。これを見るまでは。
  申し訳ないけど、止めさせてもらうわね」 目を閉じて謳いだします……

  Was weatella ga nozess yor, krufagolus near 
/ おまえを消そう 仮初の命よ
  
rre manaf naann wis mies oz tarsel / 生命は遊び半分で在るものではない
  
rete omnis en som slepir etealune / 全てを忘れて眠れ、永遠に
  
presia esas yor vit li revm bautifal ciel... / どうか美しい世界の夢を見ながら……

デコボンヌは動きを停止しました……

BGM: Ash
ヤグシャ:「……はあ」 ため息
シグレ:デコボコンヌをひとなでして、 「ごめんね」 と呟きました
ルーファス:ヒュムノスを聴いて、そこの想いについて口を噤みつつ静観してます
> 空気が おもい
> Was weatella ga……(想音が重たい)
ヤグシャ:「本当に、最近思うところがあって。
  塔の力を使うだけなら、そもそも私たちを作り出す必要なんて最初からなかったんだと」
> 何もなければレーヴァテイルなしにそうなってたかもしれんな……なお
> (そもそも戦略兵器として量産予定だったからなぁ)
ルーファス:「……第一塔では昔、レーヴァテイルを介在せずとも塔の力を扱うシステムがあったと聞く。
  しかしそれも、戦乱によって失われたとも。
  レーヴァテイルのあるなしに問わず、ひとは過ちを犯すものだ。そういう意味でなら、そうかもしれんな……」
> シルヴァホルン周りの話(ちょっとだけぼかしありなのは、ルーファスも詳しくは知らないから)
> 人間全部が愚かってわけじゃないけど、愚かな人間はいるからなぁ……それに割りを食う人間もまたいるし
> う~~~ん
> 現在でこそ惑星再生があって、少しずつ融和が進んでいるけども、それだって先も分からんからねぇ
> 第三塔じゃ特にそうだし、難しいよな
ヤグシャ:「『そのときは技術的に仕方がなかった』『それ以外に方法はなかった』、
  その手の言い訳なんていくらでもあるのは分かっている。
  ただ、そうだというなら、私たちの生きる権利を認め、アルシエルの新たな種族として迎え入れてほしかった。
  ……今さらこんなこと言ってもそれこそ仕方がないんだけどね」
ルーファス:「過去は、変えようがないからな。どう云おうと、称えようと、罵倒しようと変わらない。
  ……今の人々にできることは、せめて、二度とそれが起きないように尽力するしかないからな」
シグレ:こくこくと頷いています
ヤグシャ:「念のために言っておくと。
  ルーファスのような『持っている』立場で穿った見方をするのはやめたほうがいいわね。
  それでも言うというなら、本当に尽力しなさい。
  少なくとも私は、全身全霊を掛けて新しい社会を作ろうとしている」
ルーファス:「……そうだな。君の言うことも尤もだ」
> ヤグシャもずいぶんなことを言っているけど ただこの卓ではそれを裏付けるワードがでているはず……
> 「新しい社会を作」れる立場
> 政治家ってか、革命家?
> 革命家のワードはA卓で出たっすね 鋭い
> お
> この卓で出たほうのワードは違う
> 姫だとか、国際問題レベルだとか、そういうのは記憶あるんだけども
> 姫が正解
> やっぱり姫か (ログ読み返してた)

ルーファス:「前々から思っていたが、ヤグシャさんはほんとう、芯が強いひとだな。
  ……歴史、社会に対しての姿勢もそうだが、その意志は見習いたいと俺も思うよ。
  ……それはそれとして、相変わらず素性が分からない立場にいることしか分からんな。先導者っぽさがある、というか」
  (「姫」とか言ってたな、そういえば。あの時は謎だったが……)
ヤグシャ:「伊達にクラスタニアの全体主義に喧嘩売ってないわよ」
シグレ:「……喧嘩?」
ルーファス:「もしかしてレジスタンス……」
ヤグシャ:「狙われるのが役目って言ったでしょ。仮想敵の片方がクラスタニア」
ルーファス:「ん? “片方”?」
ヤグシャ:「もう片方はソル・シエールね。ただ、あっちは全体としての政府がないらしいから、
  それが天覇になるのかプラティナになるのかは分からない」
ルーファス:「……マジで?」
ヤグシャ:「冗談のつもりはないわね。いずれ、私は世界の敵になる」
ルーファス:「……」 瞬きして 「……いつかの日に現実で会う、なんてことになっちまうのか? それで行くと」
ヤグシャ:「可能性はなくはないわね。それが敵としての立場でないことを願うばかりだわ」
ルーファス:「はは……」 乾いた笑み
> (天覇勤めなので会社襲撃されたらやべえ……ってなってる)
ルーファス:「そう願うのは俺も同じだよ。……仕事先が潰れるのは、その、普通に勘弁というかな……」
ヤグシャ:「仕事先?」
ルーファス:「……俺の勤め先、天覇の、波動科学部門でな? 言う理由もないかと思って黙ってたが」
ヤグシャ:「なるほどね。まあ、もと刻の輪の研究員というなら納得だわ。
  潰れるかどうかというと、こちらから手を出して潰すようなことはないから安心しなさい。
  私の戦場は別のところにあるから」
ルーファス:「そ、そうか。ならよかった」 本気で胸を撫で下ろしてる
> なお第三塔についてはノーコメントである
> w
> ルーファス、レジスタンス活動自体は経験してるんで、そこについては危険だとかは言わないのだ
> 会社倒産とかしたらやべえので冷や汗かいてるだけで
> そりゃそう
> 二児の父親だからね、食わせなきゃならんからね
> 本人のスキル的にどこ行ってもやってけそうってのはそうなんですが、それはそれ、これはこれ
> 天覇ってことでお給料いいというのもある
> 本人のスキル的(探索用能力値に3つある1D)
> 一応仕事面だと有能ですよ 年波寄って運動神経がヤバいのと童顔で嘗められがちってだけで
シグレ:「……すいません、オレ、多分そんなによくわかってないかもしれないんですが……
  それって、すごく危険なことなんじゃないですか?」
ヤグシャ:「危険かどうかというなら間違いなく危険だわね。
  でも、自由を求める闘いってのはいつだってそう」
シグレ:「そう、ですよね。……えっと……いや、ここで何を言っても意味はないかな……」
ヤグシャ:「?」
> 何を言ってもたぶんヤグシャさんの覚悟の前には無力
> 言うだけタダではあるけどね
シグレ:「いや、何でも。その……せっかくここでこうして縁がありましたから。無事でいてほしいなって、思って」
ヤグシャ:「まあ、私も無駄死にするつもりはないからね。
  無事で世界のその先を見られるならそれに越したことはないから」
シグレ:「オレだと……力になれることはないのかもしれないですけど。それだけは、思います」
ルーファス:「長くはないが、短くもない付き合いになったからな、俺たちは。分かるよ」
ヤグシャ:「……」 ちょっと考えて
  「力になれるかどうかで言えば、なれるわ。
  さっき言ったような私の思いを受け止めてくれるなら、私はこの世界に味方を1人得たことになるから。
  私の活動にとっては、それがなによりも大切なこと」
シグレ:「それで……いいんですか? それなら、力になれますね」
ヤグシャ:「せっかくなら私のところに……いや、それはここではさすがに止めておくわ」
シグレ:「?」
> スカウトされとる(未遂)
> スカウトwww
> どんなことやるのかなッ
> 武力行使か武力行使じゃないやつか
> しいて言えば料理人?
> 料理人とは思わなかった ふうん!! (興味津々)

> じゃあやってもらいたい詩魔法リクエストしようかな
> 火+闇のコンボでミニプラネタリウムって出来ますか?
> 闇で暗闇を天井に広げて、火で明かりを点々と灯して、星空を模倣した光景を作る って感じの
> 天井のスペース足りないなら壁とかでもいい 床でもいいし
> なるほど できると思う



ヤグシャ:「えーと…… そうだ、ルーファスはなにか考えてくれた? 魔法の話」
ルーファス:「ん? ……ああ、そういえばそうだったな。リクエストしていいか?」
ヤグシャ:「もちろん。どんなの?」
ルーファス:「そうだな、色々考えたんだが……」 と、一旦ヤグシャさんの全体を見るように一歩引いて、また戻り
  「うん、これだな。――星空を天井に照射することはできないか? プラネタリウムみたいな」
> ヤグシャさんの衣装、星空みたいだなーって思ったのだ
> なるほどね?
> ほう!
ヤグシャ:「星空か…… この部屋が最初から明るいのがちょっとどうかなと思うけど」
ルーファス:「そこは君の魔法があるだろ? ……闇の魔法。さっき、遊んでもあまり楽しくなさそうとか言ってたからな。
  天井の一部を暗闇にして、そこに明かりを点々と灯すんだ。ということなら、良い具合に映えるじゃないかな」
ルーファス:「……どうだ?」
ヤグシャ:「……よく考え付くわね、そういうの。それならできそうな気がする」
ルーファス:「本当か?」 明らかに嬉しそうな声音 「じゃあ、今ので一つ。お願いします」
ヤグシャ:「さて、それならちょっと集中して――」
> 実のところさっきのデコボンヌ停止で「ヤグシャさんの詩を聴く」は達成してるのだが、
> せっかくなら明るい方面で聴きたいじゃん? ってことで
> w
> うんうん
ヤグシャ:「……よし、だいたいイメージはできた」 また目を閉じて謳いだします……

  Was paks ze brenkar fandel kira
    --Was ki ra tilanta nuih
  ro fountaina ceorras an muro der lusye 
/ 多くの星を散らして天井と壁を光で満たせ
    
--tou her illa iem / 静かな夜をこの領域に展開
  
Was currist ra her wis titilia arbaion
    --exec drone STAR_CATALOGUE an flip SPHERE_COORDINATE
  keen celetille we rol issmi n 
/ ここは夢で見たような美しい輝きの小さな宇宙となる
    
--en tanan shen tou N_V / 星表をダウンロードし球面座標系に変換、法線方向に光を配置

壁が暗くなり、部屋の真ん中に炎が現れ、その周りを球体が取り囲みます
球体には穴が開いて、漏れた光が壁や天井に投影されます 実際にプラネタリウムですね


(※編注:これは卓で出したものではなく、事後にB卓リッカPLが描いてくれた部屋の絵にGMで星空を書き足したもの)
BGM: Peace Dove
  from 穢翼のユースティア(葉月(オーガスト), 2011)
  Composed by スミイ酸
  Arranged by Thomas Bianco
ヤグシャ:「……うまくいったかな?」 目を開ける
シグレ:「わあ……!」
ルーファス:「……」 びっくりしたように それで三拍置いてから
  「――すごい! 凄いな、ヤグシャさん! これホントにプラネタリウムだな……!!
  え、これ球体使って、それで……仕組みからか!? そりゃ凄いな、ここまでイメージできるものなのか!」
ヤグシャ:「急ぎだったから星の色までは再現できてないけどね」
ルーファス:「いやいや全然! ……想像以上だった、ヒュムノスだって綺麗だったし……!
  ありがとなヤグシャさん!!」 興奮してます
ヤグシャ:「ごめん、仕組みは少し手抜きした。ランダムに星をばらまくと星空っぽさが出ないと思って」
ルーファス:「手抜きでこれか!? そりゃまた……」
> ながれぼしとかも追加できないかな 火か雷で
> いいと思いますよw
> やった! 試してみたいです

シグレ:星空を眺めていましたが、ふと何かに気づいたように詩魔法を行使しようとします
  流れ星の様な光を天井に追加したいです
【詩魔法】ファンブルチェックでどうぞ
シグレ:2+2D 詩魔法 きらーん → 2+6[1,5] → 8
成功 描写は任せます

ちかちか、と少々不安定な光が天井を流れ始めました。1秒にも満たない流星がそらを駆け巡っています。

シグレ:「……思ったよりも弱かったかな」
ルーファス:「わ……!」 気づいて 「今の流れ星か? 別の緑魔法を重ねる形で……なるほどな」
シグレ:「思いついたら試してみたくなっちゃって……あはは」
ヤグシャ:「悪くないとは思う。うん」
シグレ:「ありがとうございます」 にこ!
ルーファス:「ああ。……本当に綺麗だ。せっかくだし俺も便乗してみたいが……
  はは。全然浮かばねえ。うん、まあ念願だったヤグシャさんの詩が聴けたし、いいや。眺めてるだけで……
  感動が振り切れ過ぎるとひとって、そういうところあるよな?」
ヤグシャ:「またずいぶんねえ」
ルーファス:「言ったろ。好きなんだよ、ヒュムノス。……言葉だけじゃなくて、詩そのものも」
ヤグシャ:「ヒュムノスは感動して謳うものであって聴く者を感動させるものではないはずなんだけどね」
ルーファス:「そりゃあな。いいんだよ、勝手に聴いてる側が感動してるってだけで」
ヤグシャ:「……そうなるといいんだけど」
シグレ:「……?」

ルーファス:「でも存外、その感動して謳うものに心を奪われるひとってのもまた、多いと思うぜ。
  第一塔だと昔、そういうイベントがあったらしいし、第二塔は大陸創成の詩があって……
  第三塔なら、他の塔から力を借り受けるって時とか。
  いろんなところで詩を聴いてきた身ではあるが……そのどれもにはみんな、想いがあったもんだ」
ヤグシャ:「そういうイベントって?」
ルーファス:「んー、同僚に聞いた話なんだけどな。
  第一塔の人たちみんなの想いをヒュムノスにして、それをみんなで謳ったことがあったらしい。
  名称は……ファンタスマゴリアだったかな……? とにかく、心をひとつにした、良き出来事だったとか」
> 第三塔のはヒュメリのこと言った
ヤグシャ:「へー…… 『みんなの想いを』というのとはちょっと違うけど、
  私もそれと同じようなことをすることになっているのよね。大きなイベントで歌うという」
ルーファス:「そうなのか?」
ヤグシャ:「『姫』って言った……というか言っちゃったでしょ? その姫としての仕事」
ルーファス:「……なるほど」 合点がいった顔 「あれか、第二塔の御子……だったか。そういう感じの、ってことか?」
ヤグシャ:「御子、まさしくそんな感じになるのかもしれない」
シグレ:「御子様と同じような……」
ルーファス:「それじゃあ、ヤグシャさんはこれから、大きな仕事をするんだな。想いを届けるための仕事。
  ……ことがことだから、こう言うのもあれだけど。場所が分かったら、行ってみたかったな」
ヤグシャ:「……いちおう言っておくと、その日が私にとっては一番危険な日になるだろうと思う。
  多くの人の前に出るわけだし、私を殺して止めるというなら最後のチャンスだし」
> ああ、そういう立場なら暗殺される可能性もあるもんな……
ルーファス:「そうか。……まあ、そうだよな。
  ……俺には、どうしたって助太刀はできないが……それでも、成功するように祈ってるよ」
シグレ:「……」
ヤグシャ:「別に助けに来てくれてもいいのよ?」 笑顔で
> たすけにいきたいなあ! (PLの自我)
> w
> PCとして言うかどうか
> いぎだい
> ルーファスはどの道行くかな、って気持ち PLとしてはそりゃあ助けに行きたいけど
> 多分ゲーム終わった後にイベント調べて行くぐらいはする フットワークの軽さなら任せとけ!
> ルーファス、助けるにせよ武器が目立つ(両剣)から隠し場所に困るんよ
> ココナみたいに髪飾りにしよう()
> ええーwww
ルーファス:「ははは、無理言うなって。これでも身体にガタ来てるんだ。
  見に来い!ってことならまあ、勿論とばかりに行くけどな」
シグレ:「助けに……」
ヤグシャ:「ただの見物なら控えてくれると多少はありがたいわね。警備上のなんとやらで」
ルーファス:「流石に声は抑えてるって。場を弁えるぐらいはそりゃあ……ん?
  シグレくん、どうかしたのか? 何か言いたげだけど……」
シグレ:「え、あ、いや……助けられるなら、力になりたいなって、思ったんです」
ヤグシャ:「……ほんとうに? さっきあんなこと言って責めちゃったのに」
シグレ:「はい。さっきのは……オレの配慮が足りなかっただけですし。
  それにここまで聞いて、知らない顔はできないですよ」
> シグレもそういうのには首突っ込みがち
> つくるPC、お人よしになりがち
> 作るPCの傾向でいうと、わしのは結構「持っている」人間扱いされがちだなぁ
> ほう……
ヤグシャ:「……ちょっと困ったわねえ。私としても誘いたいのはやまやまなんだけど、料理美味しかったし。
  ……シグレはメタ・ファルスに住んでいるって話だったわよね?」
シグレ:「あ、はい。今はインフェリアーレに」
ヤグシャ:「それなら。メタファリカでは『嵐の夜』に何かが起きている。
  嵐の夜の事件を調べてちょうだい。私に繋がる道はそこにある」
> おっここで?
> ……失踪事件と見せかけた何か(もしくはそれと繋がってる何か)がヤグシャさん絡み?
> うおー気になる
シグレ:「『嵐の夜』……! わかりました。調べてみます」
ルーファス:「……嵐の夜に?」 知らないのでこの反応
シグレ:「えっと……」 嵐の夜について、言ったほうがいいかどうか考えている
ヤグシャ:「ルーファスはほっといてもいいわね。……天覇だし」
ルーファス:「ん、え? どういう……?」
ヤグシャ:「天覇は仮想敵って言ったでしょ? 嗅ぎつけるのは一般人よりずっと早いはず」
ルーファス:「……、なるほどな。あとは自力でどうにかしろ、ってことか」
ヤグシャ:「そういうこと」
ルーファス:「理解した。……それなら、折を見て調べることにするよ。
  不明瞭な現状で下手に首突っこんでも、よくないだろうし」
シグレ:言わなくてもいいかな? という結論に落ち着いたので黙っています
> まあ言ったとしてもそれ以上は情報出さなかった
> そかー
> 失踪事件とつながり なあ~……


BGM: Ash
ヤグシャ:「……」 写された星空を見上げて
  「クラスタニアの星空は綺麗だった。塔の上のほうで余計な光が少ないからね。
  でも、今の私は、それよりもずっと綺麗な星空を知っている」
ルーファス:「……惑星再生がなされた後の世界……地上、か」
ヤグシャ:「そういうこと。
  ……クラスタニアは地に落ちた。それでもまた国家を作ろうとあがくアカネの努力は見上げたものではある。
  でも、それで作られる新しいクラスタニアは、新しい時代にふさわしいものになるのか?
  残念ながら私は否定的だわね。アカネはそういうところの信用できなさが信用できる。
  ……星はあんなにいっぱいある。クラスタニアで見たよりもずっとたくさん」
ルーファス:「……」 逡巡のような沈黙
  「ヤグシャさん。君は、どういう世界を……社会を望んで、これから戦うんだ?」
ヤグシャ:「クラスタニアの全体主義でもない。メタ・ファルスの貴族制でもない。
  ソル・シエールの……というか天覇やプラティナの寡頭制でもない。
  全ての人が平等に権利を持ち、自分たちとその生きる場所の未来を自分たちで決められる場所。
  たとえ戦いの場であっても自由と権利を失うことなく、たとえ国家が暴走するなら公然と反逆する権利が認められ、
  ……現時点でのアルシエルには存在しない体制ね。だから私はこれを何と呼ぶのかは分からない」
ルーファス:「……そうか」
> 民主主義っすね
> 自分たちとその生きる場所の未来を自分たちで決められる場所。ささる
> うーむ、理想……あまりにも絵に描いたような



> まあそれはともかく ヤグシャの立場についてはいろいろ情報が出たとは思う
> ですねー
> 世界を敵に……
> どう嵐の夜の事件とかかわりがあるのかうーんうーんと考えている
> シキミさんのこともいい、結構謎が多い今回初出のβs
> ヤグシャさんは謎のあらかた解明したと思ったら伏線が出たみたいなやつですけど
> 嵐の夜はRP通りルーファス知らんのですよね シグレさん頼んだ
> いちおう噂程度の話ではあるので メタ・ファルスの人でも知っているかどうかは人によるかも
> 噂は知ってると思うな……と

> 個人的によかったと思うのはファンタスマゴリアの話がでたところ
> やったぜ 第一塔での一大イベントって言うとこれかな?って思った次第でした
> みんなの想いを云々ってところはヤグシャをちょっと前向きにしてくれると思う
> そっかぁ……
> ファンタスマゴリアとメタファリカはいいけど ヒュメリはちょっと見た目だけな気もしなくもない()
> あれ一応人集まってたから!wとは
> ルーファス的にみんなの想いが~ってのはヒュメリが最初で、
  そこからメタファリカ→ファンタスマゴリアの情報を得たからというので並びとしては同列というか、そんな気持ち
> 実際に聴いたわけじゃないので
> なるほどね?
> ヤグシャさんだって不安や、緊張……あるよなと そこにすこしでもPLとしてはなに……なにか……
> そういうときこそナイスなケーキを(割とマジで)




  session: DS-C-15 2023/06/15



ルーファス:(『戦いの場であっても自由と権利を失うことなく』……か。
  レジスタンス時代の俺と、そこは多少重なる部分がある。彼女の言っていることに陰りがない、というのは明らかだし。
  しかし……) そこまで考えて、少し気が付いた顔をします
  「ヤグシャさん。もう一つ質問してもいいか?
  君はどうして、権利……いや、これは違うな。そうだ、何故、そうまでして“自由”を求めているんだ?」
ヤグシャ:「とりあえず、クラスタニアは全体主義で自由どころか
  個人という概念がないというところは同意してくれるわよね?」
ルーファス:「……ああ」 頷く
ヤグシャ:「実際にクラスタニアはそれで成り立っている。
  大多数のレーヴァテイルは、漠然としてではあるかもしれないけれど、自分はただの歯車であることを受け入れている。
  なぜなら、意思や性格がそういうふうになるように作られているから」
ルーファス:「……そうだな。存じている。誰もに役割があり、それを計画的にこなす。
  合理的だと云えばそうかもしれない」
ヤグシャ:「その代わり、自由というものはないわね。
  ただ、いま言った通り、大抵のレーヴァテイルは自由がない状態に置かれていることを気に掛けてもいない」
ルーファス:「『そういうふうになるように作られて』いる以上、考えを割く余地も大してない。ということか?」
ヤグシャ:「そう。……そして、かつての私もそうだった」
BGM: Depressed Mind
  from BALDR SKY(エンターグラム(戯画), 2009)
  Composed by Little Wing
ヤグシャ:「……私は、人間を憎み、レーヴァテイルの自由のために戦う闘士として生まれた」
シグレ:「……それが、役割だった……?」
ヤグシャ:「ええ。だから、私は人間を……アルキアを打倒するための訓練を積み、やがてそれを実行することになった。
  その時、一種の『事故』があった。事故によって、私は精神の一部を自ら切断した。
  重傷を負った人が四肢を切断するのと同じように。
  ……結果として、私はそれまでの人格の一部を失った。人間への憎しみも、その時に消えた。
  でも、自由を求める心は消えなかった」
> 切断……
> そういう経緯で……
> 人間へのクレンジングみたいな技術で切断した、ってことかな
> 実際どういう経緯だったのかは今は出ません けど「自分で」切断しているんですよね
> なんか ヤグシャさんに感じてた 実年齢どうとかじゃない性格への違和感というか
  妙な大人びた、だけじゃないなにかが分かったような気がする(オタク?)
シグレ:「だから今も、自由を求めている……自由を求めて戦っている、ってことですか」
ルーファス:「……」
ヤグシャ:「そういうことになるわね。
  そして、クラスタニアの言う『レーヴァテイルの自由』がまやかしであることにも気が付いた。
  私はクラスタニアに抵抗するようになった。
  それとはまた別に……私に『自由』とはなにかを考えさせるような事件が起こった。
  その答えをずっと考え続けて、今もまだ自信のある回答は出せていない。
  とはいえ、ひとまずクラスタニアの体制は私の求めるものとは違うというのは間違いない」
> インストールポイントを出している理由もここにある
> うん!?
> 本来インスポを出すのはレーヴァテイルらしくないから、とかかな
> 多様性……ってのとは違うかもしれんが
> それもあるけどちょっと違いますね
> まあここまで来たら直接聞いちゃうのも手
> きいて……しまうか……!?

ルーファス:一通り話を聞いて 「そうか。……教えてくれてありがとう、ヤグシャさん」
ヤグシャ:「ああ、別に私にとって辛い記憶とかそういうのじゃないのよ。精神を切断した件については。
  というより、それのおかげで自分は生まれ変わったとも感じているから。
  だって、そうでなければ、私は今でもきっと『私』ではなかったから」
ルーファス:「……」 少し間を置いて 「その辛い記憶と思わせてしまうこと……とは、また違うんだが。
  単純に、聞けてよかった。俺にとってクラスタニアというのは、
  当時『刻の輪』に所属していた時の人伝だとか、明確なのでも、たった一人からしか聞けなかったことだから。
  ……勝手ながら、礼を言わせてくれ。君のようなひとが当時いたというだけでも、少し安堵してるんだ」
> 「クラスタニアのβ純血種」から直接話を聞けたお礼は言いたかった
ヤグシャ:「……いたと言えばいたんだけど、残念ながら、当時の私はこれといった結果は出せなかったわね。
  ハーヴェスターシャは強大だわ。私の手に負える相手ではなかった。
  クラスタニアのほうに私を“処分”できない事情がなかったとしたなら、私、または『私』はとっくに消されてたわね」
ルーファス:「……事情か」
シグレ:「……処分できない、事情?」
ヤグシャ:「……」 しばらく考えて
  「詳しくは言わないけどね。私はクラスタニアにとっては功労者でもあるのよ」
ルーファス:「功績がある以上、使いようはある。下手に首は切れない……か」
ヤグシャ:「クラスタニアのために精神を切断した『自己犠牲の精神』。
  そういう意味でもクラスタニアにとっては利用価値があるでしょ?
  ……残念ながら、これが私にとってはクラスタニアを不信に思うようにさせる決定打だったわけだけど」
ルーファス:「なるほどな」
シグレ:「……」
ルーファス:(……当たり前だが、トリネとは違う理由で見逃されてたのか。
  とはいえ、それも向こうらしいと云えばらしいのか……)
> なんか名前が出てきた
> 奥さんですね 実は名前自体は時の試練で出してたりする
> ほんとだ 名前だけ出てる
> 名前ってか愛称なんですが、そこは置いといて
ルーファス:「クラスタニア当時の社会からしたらそりゃあ、手を焼くわけだ。讃えるべきそれのせいで反骨を持たれるとは」
ヤグシャ:「そうかもね。だから、私ではなく他の人に働きかけて、私の言うことを聞かないようにさせたのよ。
  曰く『あれは狂人だ』と。せっかくだから私もその新しい立場をありがたく利用させてもらった」
シグレ:「狂人、だなんて……」
ルーファス:「……驚いたな。人間を見下げている場所で、そんな原始的な外堀の埋め方が実施されていたのか?
  それでも、かえって、というのがヤグシャさんらしいが」
ヤグシャ:「でも効果はあるわよ? なんたって体制が体制だからね」 >原始的な~
ルーファス:「そうだろうな」 苦笑いのように

ヤグシャ:「レーヴァテイルじゃないとちょっとわかりにくいかもしれないけれど、これも狂人の証」
  腰のインストールポイントに手を当てる
  「精神を切断して以降、これも、出してても恥ずかしく感じなくなったのよね」
シグレ:「珍しいな、って思ってました」
ルーファス:「切断して以降……?」 ちら、とだけ見る 直視はしない
> インスポ見られて恥ずかしいってのはセキュリティ面で本能的にそう思わせてる、だっけ
> うん つまりその本能が消えた
ヤグシャ:「別にじろじろ見てもいいのよ?」 煽るように
ルーファス:「いやいや……」 今度はちゃんと苦笑い 「平気と分かっても、一応モラルはあるだろう」
ヤグシャ:「ひとたび狂人の立場を得ると、それはそれで“自由”なのよね。
  というのは、私が何を言おうと『狂人だから』ということで許される。
  わがままを言えば、功労者の件も合わせて、それなりに通る。
  そのころの私はその“自由”を謳歌したものだった。ただ、そこに事件が起き、私は“自由”の結果を見ることになる」
ルーファス:「……それを機に、『自由』とは何かと考え始めた、と」
シグレ:「自由の結果……なんだか、オレにはなにか代償でもあったように聞こえるん、ですけど」
ヤグシャ:「ええ。それこそ、一番失いたくなかったものを……」 言葉に詰まる

ヤグシャ:「それまでの“自由”も、確かに自由の一面ではある。
  でも、本当の自由は、それをさらに超えたところにあることに、やがて私は気がついた。
  本当の自由は、孤独なの。自由とは、世界の圧倒的強さの前に、一人で立ち向かうこと。
  自由とは後ろ盾がないこと。自由とは無力感。自由とは呪い。
  ……それでも、それでも私は、自由に残された最後の輝きを求めて、今ここにいる」
> そういえば今更といえばそうなんだけど なんでヤグシャさんって今回プレイヤーとして参加したんだっけ
> なんででしょうね?
> 訊けば答えてくれるやつです?
> 答えますよ
シグレ:「……そうですね。自由って、軽そうに見えるけど、重い。両手でいっぱいいっぱいに抱えるような」
ルーファス:「……君は」 言いかけて、ちらりと隣の青年を見る
シグレ:「……? どうしました?」
ルーファス:「いや。……ちょうど、シグレくんと同じ頃の自分を思い返してた、というか」
> シグレも自由を求めて飛び出した身なのでちょっとわかる いや ヤグシャさんほどの覚悟があるかといわれるとあれなんですが
> シグレさんは確かに分かる
> 自由に残された最後の輝き それは自己実現の可能性
> 自己実現かあ……
> 例えばケーキ屋を開きたいなら、その敵は経済であったり市場であったり環境であったり同業他社であったり
> いずれにせよ個人の手に負えない相手ばかり
> ふんふん
> 逃げるのはたやすい 例えば「お金がない」とか言い訳するでもいい
> もっと根本的な逃げとしては「上司に言われたから独立することにした」みたいに判断を投げてしまうこと
> でもこれは自由ではない
> そうですね……
> 自由って むずかしい

ルーファス:「俺の話になるが、『刻の輪』に属していたという話はしただろ?
  ……その当時、俺はレジスタンスとして、クラスタニアのレーヴァテイルと戦ったことがある。
  これ以上の弾圧を防ぐために、必死に刃を振るっていた頃だ。
  ……あの時の俺も、“自由”が欲しくて戦っていた。クラスタニアから降りかかる、理不尽を解きたかった、と思う。
  ただ……ヤグシャさんの言う、本当の自由が何かということに考えつけていたのか。
  そこを思うと、おそらく否となるだろう」 そう言って、ヤグシャさんの方を向いて
  「話を聞いて、改めて実感した。……君は、強いひとなんだな。
  自由を求めて、自由の意味を知って、それでも走ることを止めていない。
  ……君の強さが、意志が、羨ましい。眩しいと、俺は思うよ」
ヤグシャ:「別に『否』でもいいのよ。というのは、まずそこを打破しないと先に進めないのだから。
  宝箱を開ける自由がないなら、宝箱に残った最後の輝きを見ることも最初からできない。
  だから、まずはクラスタニアなりななりと戦うところから始めるのは間違ってはいない」
ルーファス:「そうかな。あの時は無我夢中で、向こう見ずだった自覚がある。……今もそうかもしれんが。
  あれからもう十数年が経つが、未だに未熟だった時期を思って、頭を抱えたくなる時だってあるし。
  でも……そうだな。無意味ではない、ってことだよな?」
> 無我夢中で向こう見ずだった時期に、現在の奥さんと出会って色々変わったりもしたんですよねぇ(こねりこねり)
> それまでクラスタニアからの弾圧を止めたい、ってレジスタンス全体での思想で動いてたのが、
> 奥さんと出会って、彼女を護るために戦うと決めて、その最中で惑星再生という歴史を大衆の一人として見たってのがルーファス
> へーへーへー
ヤグシャ:「無意味ってことはないわね、間違いなく。
  ただ、自由には二種類ある。消極的自由と積極的自由。
  順番としては消極的自由を先に得ないと始まらない。クラスタニアと戦って得られるのも消極的自由のほう。
  でも、消極的自由だけだと、さっき言ったみたいに、まさにその自由が孤独や絶望をもたらすようになる。
  ……私の作りたい社会、言い直すと、積極的自由――自己実現のために社会が支援する、そんな社会」
ルーファス:「なるほどな」 納得したように
シグレ:「誰もが自分の生きやすさを求めたり、したいことが出来やすくなるような……そんなイメージですか?」
ヤグシャ:「そういうこと。
  例えば、誰かが新しいことを始めたいとする。でも、それを始めるにはいったん今の職を失わなければならないとする。
  そうすると、たいていの人はいろいろ考えるわよね? そして、やっぱりやめちゃう人もけっこう出てくるわよね?
  でも、例えばそういう人に対して一定の資金が援助されるようになったなら話は違ってくるでしょ」
ルーファス:「確かに、チャンスを掴める確率がぐんっと上がるわけだからな。
  叶えれば挑戦に臨む人の母数も多くなりそうだ」
シグレ:「そうですね。今よりもずっと、その人がその人らしく生活ができる可能性が増える」
ヤグシャ:「まあ、理想論と言うならそりゃそうね。実際のところ、まだこれが実現できたわけじゃないし。
  でも、理想を現実に合わせるよりは、私は現実を理想に近づけたい。
  実際に擦り合わせる作業は他の人にだってできるわけだし」
ルーファス:「そこはまあ、何も自分一人だけでなくてもいいものな」

ルーファス:「……それにしても、なんというか。
  俺たちは、とんでもなく強いひとと一緒に、こうしてバイナリゲームで遊んでいたのか。そう考えると、凄い話だな」
  手で口を覆って、そこに含むように笑う
  それで手を放して 「今更だが、聞いてもいいか? プレイヤーとして今回参加した理由ってのを」
ヤグシャ:「あっ」 ちょっと意表を突かれたように
  「……言い訳としては、敵情視察? 天覇の技術力を見定めるための。
  ただ、なんというか……えーと、そう、誰にだって娯楽は必要でしょ?
  ……要は、無断で出てきちゃってるのよ、今日は」
ルーファス:「……」 呆気にとられたように
シグレ:「……無断?」
ルーファス:「……、ふっ、ふふ、はははっ。無断、無断か! いや、どちらかというとお忍びなのか?」 思わず笑い出す
ヤグシャ:「何度も言わせないで欲しいものね。さすがにちょっと恥ずかしいんだから」 明後日の方向を向きながら
ルーファス:「ああうん、悪い。なんだか、割と普通な理由だったから、逆に意表を突かれたというか……」
シグレ:黙ってますがにこ……と微笑んでいます
> ふふ かわいい
> 笑い方とかちょっとこだわりがち


BGM: Ash
ヤグシャ:「さて、こっちにこれだけ語らせたんだから、今度はルーファスの番よ。
  私の話と釣りあうだけのおいしいネタを期待してるわよ」
ルーファス:「えっ」 本気で驚いた声 とはいえすぐに表情が戻る
  「……まあ、部分部分だけしか言ってなかったもんな、俺。釣り合うかどうかは流石に分からないが……」
ヤグシャ:「刻の輪にレジスタンスに天覇でしょ? ネタは新鮮そうに見えるけど」
ルーファス:「えー……言っても、どこから話したもんか……んー……
  そうだな。そもそもどうして『刻の輪』で働くところから始まってるのか、からか」

ルーファス:「俺は第三塔にいた頃、その時期の大半を大牙で過ごした。
  ……とはいえ、生まれは別でな。元々は、アルキアの生まれだったんだ。
  ……それが、父親のところの、いわば派閥争いに巻き込まれて家族丸ごと追放されて。
  大牙に辿り着けたのは本当に運がよかったと、今でも思っているよ」
ヤグシャ:「しょっぱなからなかなか濃いじゃない」
ルーファス:「言っても本当に幼い時だ。
  はっきりと憶えていることと云えば、寒かったのと、人目を気にして逃げることの気持ちの悪さぐらい。
  まあともあれ、どうにか生き延びた後、父は『刻の輪』に所属する形で職を取り戻した。
  ……俺が同じところに勤めたのはまあ、父親と同じぐらい、波動科学等への好奇心が強くて、
  知識を蓄えられる、使えるぐらいの才がどうにか残っていた。ってだけだ。
  レジスタンスになったのも正直、流れでだよ。ただでさえ弾圧が絶えず、
  同胞はらからが連れ去られてスレイヴ送り……ってなったらそりゃあ、人でなし、許せるものか!って、思うだろ?
  少なくとも、当初はそうだった」
ヤグシャ:「いちおう言っておくと、クラスタニアが人間を弾圧していたのは事実よ。
  一部をさらってスレイヴ送り……要は奴隷のようにしたのも本当」 シグレに説明を入れつつ聞いてる
シグレ:「連れ去り……奴隷、ですか」
ルーファス:「奴隷……まあ、奴隷だな。
  ただ暴力で精神を抑制されるんじゃなくて、もっと悲惨な方法で処置はされていたが……」
シグレ:「……うわあ……」

ルーファス:「ともかく、俺は研究員として、あるときはレジスタンスとして、日々を過ごしていた。
  研究と言っても、父親がしてきたことの真似事というか……ろくな成果は出せない、趣味同然のことしかしてなくて。
  それよりも、クラスタニアの軍勢がやってきて対処しているほうが――
  言い方は悪いが――働いているなと実感できるような。
  有り体に言えば、自由を求める戦い以上の意味を見出さない、そんな日々が続いていた」
ヤグシャ:「上帝門で刻の輪の研究所ならその時点でエリートコースではあると思うんだけど。
  実はどっちかというと武闘派? ……いや、魔法派? 服装から考えて」
ルーファス:「それでなら前者だな。……両剣、って知っているか? 柄の両端に刃が取り付けられた武器なんだが。
  あれで当時は、どうにかレーヴァテイル相手に渡り合えていた。
  ……迫りくる詩魔法を必死こいて避けるってのは、もうやりたくないけど」
ヤグシャ:おどけるように肩をすくめている
ルーファス:「まあそれで、……そうだな。
  ……転機が訪れたのは、ある一人のレーヴァテイルと遭遇した時だ」

ルーファス:「彼女を見つけたのは、状況が終了して落ち着いた、そのすぐ後だった。
  ……身を潜め、回復が済んだらその場を離れるつもりだったんだろう。
  ただ、傷がかなり深くて、出血も酷かった。……それで気絶して、倒れた音に気が付いて、俺は駆け寄った。
  満身創痍の敵兵だ。おおよそ、こちらからとどめを刺せばすぐに終わる程度の命。
  ……逃がす、どころか助けるなんて、普通はあり得ない。
  だけど……なんだろうな。どうしてもこの場で今、ってのはなんだか、おかしい気がした。
  理屈とかじゃない、感情がそうさせていた。
  ……それで彼女を連れ帰って、無理言って治療を受けさせて、表向きは『捕虜』同然の扱いで匿ったことがある」
シグレ:「……それって、危なかったんじゃ?」
> 中の人はふ~~~~~んって言いながらにやにやしてる
> わかる
ルーファス:「そりゃあな。レーヴァテイル一人でも、火とか氷は飛ばせるし、
  なんならこちらの動きを封じる詩を持っている可能性もあった。
  ……けど、人間って何をやらかすか分からない生き物でな? 彼女だけはどうしても、助けたいって思ったんだ。
  その時はまだ、何故そう思ったかの理由も知らなかったが……」
> シグレの自我のっとって「ほれたん?」っていいた
> www
> www
> そうだぞ(そうだぞ) >惚れた
シグレ:「その人って、今は……」
ヤグシャ:「人間語でいうところの『惚れた』?」
ルーファス:「……」 わざとらしく間を置いて
  「先にネタバレをしておこう。……その助けたレーヴァテイルは、俺の奥さんです。つまり、そういうことだ」
シグレ:「……へえ~」 さっきとは一転、にや……と笑っている
> ふうん へえ いいよもっと話して 恋の話なんてネタ尽きませんからね
ルーファス:「……若気の至りって、怖いよな。
  当時の俺は、すでに相手が起きた途端に殴ろうが罵倒しようがメガフレア叩きこんでこようが、
  それならそれで頑張って歩み寄る!って思ってたんだぜ?」
シグレ:「……恋は盲目? ってやつですか」
ルーファス:「うん。……いや、何もへったくれもなく、そうなんだよな。
  まあ、実際はそんな物騒なことは起きなくてな。……むしろもっと、想定外なことが起きた、というか」

ルーファス:「目覚めた後の彼女は、治療の甲斐あって健康状態に問題はなかった。……それだけだ。
  まったく喋らなかったし、ベッドから起き上がれても、最低限のことしかしないよう振舞っていた。
  一応声をかければ反応はしてくれたし、こうしてくれるか、と頼んだら答えてもくれた。
  ……奇妙なひとだと思ったのはすぐだった。
  俺は医学に詳しくはないが、何かトラウマのようなものを負っているんじゃないかと、不安になってな」
ヤグシャ:「可能性はなくはないと思うけど、それよりも……いや、続けて」
ルーファス:「……一か月経った頃かな。
  ああ、彼女を匿うって決めた時は、自己責任ということで俺の住居に置いていたんだが。
  当初は喋れないのかと思って、筆談のために渡したノートとペンが、やっと使われたんだ。
  書かれた内容のことは憶えている。……『なぜ、わたしをここに置いてくれるの』『あなたにとっては敵でしょう』。
  そう言われても、って感じだったけどな。俺は最初から、助けたい感情でしか動いてなかったし。それに……
  『怪我をして、倒れていて、今にも死にそうだった彼女を放っておけるほど、冷たくはなれなかった』。
  ……そういうことを言ったら、急に泣き出して、ノートが濡れ切っちまうってぐらい泣いて……
  ああ、あの時初めて、声が聴けたんだっけな」
> 惚気回だ いいぞ
> やばい 緊張とは別ベクトルの動悸が凄いぞ
> www

シグレ:「……ちなみに、なんですけど。泣いた理由って……?」
ルーファス:「やっと安心したから、だと。……この時にやっと、彼女の口が利けるということも知った。
  俺はてっきり、戦闘に参加していて、それで怪我を負ったのかとばかり思っていたんだが。実態は違くてな」
> ヤグシャさんが狂人と云われ始めたのって具体的には何年ごろです?
> シナリオ上の機密事項なので教えません なので「○○年はどうだった?」という聞き方なら
> 3764年頃はどういう感じでした?
> もう言われてて久しいですね なので逆に噂はあまり聞かないかもしれない(もちろん聞いててもいい)
> では3758~60年ごろだと?
> 状況は同じですね
> んじゃ噂だけ知ってるぐらいかー
ルーファス:「……そもそも彼女は兵士じゃなくて、クラスタニアの研究職として製造されたレーヴァテイルだったらしい。
  従来の……クラスタニアで製造されたβ純血種らしく、漠然と、
  人間は悪で、こちらが正義なのだという価値観で生まれ、育ったと。
  ……ただ、本格的に職務に就く前に、ある噂を聴いたらしい。
  『クラスタニアを善く思わないレーヴァテイル』がいる、という。あくまでも噂で、具体的に誰かは知らなかった。
  しかし、同郷の士であるはずのそのひとが違う考えを持っていることは、彼女には新鮮であるように映ったらしい」

ルーファス:「……それから彼女は、役割通りに働く最中で、独自に“なぜ”を突き詰めてきた。
  なぜ、そのひとはクラスタニアを善く思わなかったのか? なぜ、彼女がそうあることがよくないように聴こえるのか?
  ……土台、自分たちは『人間は悪、クラスタニアは正義』の価値観で生きているが、それとてなぜ、そうなったのか?
  詰めれば詰めるだけ、疑問は増えていった。……とはいえ、明確に答えが出たわけじゃなかったらしい。
  ――ただ確実なのは、彼女はあるときクラスタニアの所業に恐怖して、衝動的にどこか遠くに逃げようとしたこと。
  追手も撒いて上手く逃げられたはいいが、運悪く遭遇した戦闘から巻き添えを食らってしまったこと……だった」
> 誰と何が戦ってた戦闘なんだろ
> あ、戦闘というのはレジスタンスvsクラスタニア軍のです
> つまりルーファスさんは巻き込んだ側にちょうどいた
ルーファス:「……聞いた時は一瞬、本当かも分からなかったよ。大半が人間憎しで動いていると思っていた奴らが、
  その実、一部だけは疑問視していて、彼女のように落ち延びてくるのもいた、ってのが」
ヤグシャ:「Dセロファンの呪いが自然に解けることはありえるわね。
  ほっとくとまず間違いなくクレンジング対象になるから、
  クラスタニアへの疑問を大っぴらに主張するのは私くらいだったけど。
  ……ルーファスが助けたという人も、もしクラスタニアに帰ったら大変なことになるわね」
ルーファス:「そうだな。このまま彼女を放っておいたところで、待っているのは死も同然だ。
  ……それで、俺に助けられた後、最低限のことしかしなかったのは、単純に怖かったからとも云われた。
  大牙……それだけじゃない、クラスタニア以外の場所で暮らす人間にとって、彼女たちは脅威だ。
  その一人がのこのこと……ってなれば、報復されてもおかしくなかったと。
  だから、せめて殺されないようにおとなしく過ごすことにした、って」

ルーファス:「ともあれ、彼女に敵意はなかった。それどころか、人間を一方的に悪と決めつけたいわけでもない。
  ……それは、彼女のことをクラスタニアのレーヴァテイルだからと、簡単に敵と見なしたくない俺にとっては、
  この上ない幸運でもあった」
シグレ:「……でも、難しかったんじゃないですか? 距離を縮めるのは」
ルーファス:「そりゃあな。その一件で誤解が解けたのは確かだが……むしろ、そこからが大変で。
  下手に慣れ慣れしくするのもどうかと思うし、かといってあまり他人行儀でなくてもいいのに、余計離れたりして……
  でも……充実していたかな。多分、人生で初めて、充実していると実感した時期だったとも思う。
  ほんとう、人間関係にあれだけ本腰を入れたこともないだろうってぐらい必死だった。
  今思うと、その様子を聴いて笑ってた同僚の気持ちも分かるってもんだ」



> ってことで 読んだことある人はもう気付いているとは思うけど
> エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』ですね

> 今回雑談で聞かれたことがシナリオ上の機密事項となるのはある理由がある
> これについてはエンディング近くなれば理由が分かるようになっているので
> まあ正直、ヤグシャさんのあれこれが時期的にどうだったかはともかく、
  いずれにせよルーファスの奥さんが「とあるレーヴァテイルが反感を持っているらしい」という噂を発端に
  クラスタニアを出奔した、ってのは決めてた
> 繋げられるなら繋げたかったなーってだけでそんなに深い意味はなかったデス
> なるほどねー
> わしのヘッドカノンにはなりますが、ログに残ってないというか抹消されてるだけで、
  そういう逃げ出すレーヴァテイルは割と少なくなかったんじゃないかなと
  (その末路が無事に余生を全うか処分されるかはともかくとして)
> そりゃいるでしょうねー
> 入れるタイミングを失ったヤグシャの台詞で
> 「培養時期によって多少変わるんだけど、特にクレンジングに駆り出されるタイプのレーヴァテイルって、
  例えば『人間は血も涙もない』と教えられるのよね。
  それで、実際の人間と触れ合うと教えられてきたことと違ってて混乱するという話はある。
  その混乱が収まるまで1か月かかったんだと思う」
> ほうほうほう
> あとは上帝門勤めの人ですね 上帝門は比較的縛りが緩いというか管理が行き届いてない面があるので
> この例がトーラなわけだけど
> ルーファスの奥さんは研究職だったので、直接人間と接する機会はまずなかったんですよね
> だから知識だけ「人間は悪」としか知られてなくて、当然戦場に出たこともなかったし、
  そもそも役割を果たしてればいいだけなので余計ぼんやりしてた
> ただ好奇心……というか、行動力自体は割とあって、それで独自に調査というか考察を進めていくうちに、
  恐怖という直感的ながらクラスタニアの真相の一端に気付いて、逃げ出してしまったという
> 巻き添え食らうまで無事に逃げられたのは割と奇跡っすね
  行動力の高さもあって(あくまでも、その場限りの交流と割り切って)誰かしらと接することはできたし、
  それでどうにか大牙までやってこれた感じ
> カッコ内にもある通りなんですが、まあちゃんと面と向かって人間と接することになったのはルーファスが初だったので
  超怖がってたっていう
> なるほどね
> でもちょっと思ったけど ルーファスさんにとってもいろんな意味で初ですよね
> それは本当にそう
> 超怖かったのでは? いや、詩魔法が飛んでくるとかの物理的な意味ではなくて
> まあ怖かったでしょうね(本人過去話ってことで恋の麻薬で誤魔化してたぜー!ってふうに言ってるけど)
> 甘酸っぱさポイントを10ポイントほど贈呈しておきますね
> www
> ありがとうございます(?)




  session: DS-C-16 2023/06/24



ルーファス:「そうやって少しずつ、けれども確実に、俺たちは関係を深めていった。
  彼女の恐怖心がある程度薄らいだ頃になると、一応の備えをして外に出たり……
  あとは、俺の研究を手伝ってくれたこともある。
  先にも言ったかもしれないが、彼女は研究をメインとしたレーヴァテイルだったからな。
  知的好奇心が、とか言っては助けてくれてな。
  ……それを聴いた同僚を経由して、上司から彼女にスカウトが入った。
  『助手という形にはなるだろうが、うちで働いてみないか』と。
  スカウトに対する思惑はまあ、色々あっただろうが……彼女としてもずっと、俺の住居にいることが常だったのは
  心苦しいということで、レーヴァテイルであることをひた隠しにして、共に働くようになった。
  ……彼女には知識面においても、世話になったかな」
> にこにこしちゃうな 惚気っていいな
シグレ:「一緒に働くようになってからも、大変なことってありました?」
ルーファス:「んー……大変なことか」 少し考えて
  「これは別に、皮肉というわけではないんだが。β純血種のレーヴァテイルって、総じて美人なんだよ。
  うちの嫁さんも例に漏れずでな……隠してるから仕方ないとはいえ、口説いたりする輩が数人必ずいたんだよな。
  いや、当時は結婚とか、そもそも付き合ってるかどうかもお互い把握し切れてない関係だったから、
  一応保護してる俺がとやかく言うのもなー……と心苦しく思った末に堪らず追い払った、ということがまあ、何度か」
ヤグシャ:「わりと独占欲強め?」
シグレ:(同じこと思ったのは言わないでおこう)
ルーファス:「……正直そうかもしれん」
> w
> いやあ ねえ

ルーファス:「あれな。しかもだんだん、周囲からは『あーはいはい、いつものだな』って顔されて見守られるしで、
  当時の俺からしたら、見てる暇あるなら助けろよ!とツッコミたかったことも片手で数えきれないほどだ。
  ……今となっては俺が青かっただけ、で済むけど」 照れくさそうに
  「ま、でも、許さんよ。というか、口説いてくる相手も
  どちらかというと俺をからかう目的でやってた節あったしで……」
シグレ:「本当に、一筋なんですね」 にこにこ
ヤグシャ:「ルーファス自身にもそういう経験なかったんでしょ? それまでは。
  それじゃ周りから見てるぶんには反応が面白すぎるわねえ。いろいろと」
ルーファス:「……ほんとになぁ。なんでだろなぁ」 思い出し照れ

ルーファス:「え、えっと、どこまで話したんだったか……そうだな。
  実のところ、彼女が『刻の輪』で働き始めたからといって、それでクラスタニア軍の攻撃が激化することもなければ、
  何か脅迫状が届いたわけでもなくて。……レジスタンスとして対処するのは変わらずだったけど。
  そういう意味では、悪く聞こえるかもしれんが結構、平穏ではあったんだ。
  それこそ、第三塔から地表へと降り立つ時まで」
シグレ:「……『まで』?」
ルーファス:「ああ、すまん。別に不穏なことが起きたわけじゃないぞ。
  彼女とはその後、地表の村に移り住んで暮らし始めたし。
  『刻の輪』とは……当時のごたごたもあって、正式な受理もなしの退職にはなっちまったが、
  とはいえ資金はあったし、コネも健在。
  むしろ惑星再生後ということで、地表の調査に乗り出すぐらいのバイタリティはあった。
  つまるところ、本当にただ住む場所が変わっただけで、俺と彼女の生活というのはあまり変化しなかった」

そこまで語って、ルーファスは一度、ふうっと息を吐く。

ルーファス:「……だからかな。一度はっきりとしておこうと思った。
  状況としては塔にいた頃と異なっている。俺も彼女も、ソル・クラスタの人物としてはだいぶ自由な身分を得た。
  最近でもないって時には中継衛星が打ち上げられて、レーヴァテイルの行動範囲は格段に広がった。
  各塔の交流だってその頃から始まっている。
  ……彼女はもう、実質的には俺を頼らずとも生きていける。そういった世界になる、いや、なっていく。
  だから改めて訊いた。「君はこれから、どうしたいんだ」と。そういう事実を踏まえた上で」
シグレ:「……それで、答えは……?」 (ごくり)
ルーファス:「……、……『わたし彼女のすべきことは。そんなことはもう、とうに決まってる。
  あなたと一緒に生きること。新しく開かれた世界を、
  わたし彼女だけの眼でなく、あなたの受け止める世界と合わせて、それを知りたい。
  それは決して、生来のものに基づく感情だけに由来していないから。だからあえて、訊かせてほしいことがある。
  ――あなたはこれから、どうしたい?』……」

ルーファス:「……もう、なんというか。やられたって思ったよ。理由は色々あるが、
  そんな恰好のいいこと、俺が先に言いたかったのにっていう、つまらない嫉妬が芽生えて。
  ……でもそれ以上に、俺は端から彼女の答えに期待してないことにも気付いた。
  これは彼女を軽く見ていたわけではなくて、つまりは……」

途中、言葉が詰まる。言いたくないというには、勿体ぶりたいというような逡巡をして。

ルーファス:「……『俺は彼女と一緒にいたい。保護者、被保護者の関係でないものとして。この際だからはっきり言おう。
  彼女を愛している。誰よりも何よりも、心の底から。――君の人生、その一端に俺を、どうか置かせてほしい』……
  なんて。一文一句、憶えている。……本当はもう少し、詩的な感じにプロポーズしたかったんだけどな?」
  ちょっと苦笑いになっている
> 思わず顔を覆うなどした Oh……
> いいですねえ!!!
> 最後だけルビを取りました
> なんかもう ええ? 何言えばいいかわからなくなっちゃった
> ひねくれた告白じゃ通じないだろうな、と思って結構ドストレートです

ヤグシャ:「だからといって別に、全部再現してくれなくてもよかったんだけど?」
ルーファス:「んー? そこはほら、言ってもいいかな、って思っただけなんだが。
  俺にとってはあの記憶が最良の一つで、今に至るまでの大切な断片でもある。
  ……ヤグシャさんが色々打ち明けてくれたから、
  俺も誠意を返そうかと思ったんだが……迷惑だったか?」
ヤグシャ:「まあね。……自分でも言ってたけど、結局のところ、その時まで、相手を下に見てたのよ。
  それとなく相手の選択肢を奪っておいて、それでも……という、ね。
  まあでも、気づいたんなら良かったんじゃない? 相手が良しとしてくれたのは更なる幸運として」
ルーファス:「そうだな。その意味でも俺は……とても、恵まれた」

ルーファス:また少し逡巡して 「あとは、天覇に就くまでの話だったな。といっても面白みはあまりないんだが……
  地表の調査、もといフィールドワークに参加して数年経った頃に、第一塔から派遣されたという男がやってきた。
  そいつがまさしく天覇に属する研究者でな。とはいえ、地表までやってきたのは仕事とは関係なく、
  あくまでも休暇の使い道ということだったとは訊いたが。
  俺はそいつと、個人的な交流を持つようになった。
  自分じゃあまり見ない分野を専門としているのが相手ということで、色々と話が盛り上がってな。
  ……それで、言われたんだ。『天覇では今、外の技術や知識を求めつつある。
  特に第三塔はロステクが多く現存していたという地。それに触れずとも、純粋に人手が増えるというのは有難い。
  よければこちらで働いてみませんか?』……ってな」
ヤグシャ:「へー」
ルーファス:「最初は半信半疑だったが、まあ、約束は守る男だったんだ。そいつ。
  そいつと、あとそいつの兄が色々手を回してくれてな。
  とんとん拍子に俺は、波動科学者としてめでたく天覇への内定が手に入ったというわけだ」
シグレ:「へえ……偶然、でもそんなことがあるんですね」
ルーファス:「ほんとう、人生ってのは何が起こるのか分からないよな。
  ともあれ、それに合わせて俺たちは地表の村から第一塔……ソル・シエールに引っ越して、今も平和に暮らしている」

ルーファス:「……こんなところかな。俺の話、ってなると」
ヤグシャ:「なんていうか、ルーファスはやっぱりいろいろめんどくさい性格ねえ」 笑顔で
ルーファス:「め、めんどくさいって……なんでだ、それは」 怒ってる声音ではない
ヤグシャ:「良く言えば一途ではあるんだけど、悪く言うと、何かをやっているときに周りが見えなくなるタイプでしょ」
ルーファス:「……うぐ。否定できん」
シグレ:「……うん、確かに」
  (ここでルーファスさんが初めて魔法を使った時の様子を思い浮かべている)
ヤグシャ:「別に責めてるわけじゃないし、そういう人が好きな人もいるでしょ。たぶん」
ルーファス:「シグレくん? なんだ、その形容しがたいツラと今の言葉は」
シグレ:「いや……ルーファスさんが、初めて魔法使った時が思い出されて」
ルーファス:「……いや」 四拍ぐらい間が空いて
  「思い通りに魔法が使えるってなったら、テンション上がるだろ。ひとって」
シグレ:「否定はしませんけど。あれは、うん、本当に」
ルーファス:「……」 睨み始める 無言の抗議だ
ヤグシャ:「人間ひとじゃないから分からないわね」 雑に流す
シグレ:「うわ、見たことない怖い顔」
ルーファス:「……絶対俺と同じような奴いるからな。絶対。
  世界は広いんだから俺以外にもいるだろ、多分……いたらテレモ交換したいぐらいだけど……」
> 自作ヒュムノス語について語り合う会()
> もっとヒュム補填してる人いてもいいと思いまぁす!!!!!!!!!!!!!
> (魂の叫び)
ヤグシャ:「まあその話は横に置いておいて」 横に放り投げるジェスチャーをしつつ
> えーん(放り投げられる)



ヤグシャ:「シグレにはなんかそういう話はないの?
  いや、別にルーファスのように浮かれた……じゃなくて、浮いた話じゃなくてもいいんだけど」
ルーファス:「おい」
> 一瞬ヤグシャさんを「お前」呼びしようか迷って結局やめるなどした そこまでの度胸がない
> w
> www
> おまっ……ヤグシャさん? とかいうかと
> 同性相手ならともかく異性相手だと勝手違う気がしたのだ
シグレ:「え、オレですか? うーん……そんなに聞かせられるような話は……」
ルーファス:「……」 それはそれとして気になるので視線を向けている
シグレ:「期待されてます……?」
ヤグシャ:「別に無理はしなくていいけど」
シグレ:「んー……そうですね、じゃあ。バーテンダーになった経緯とか? 面白い話でもないと思うんですけど」
ルーファス:「おっ!」 バーテンダーと来たか、と 「いいじゃないか。よかったら聴かせてくれ」
ヤグシャ:「自分はお酒は飲めないからわりと縁のない世界だけど、だから逆に興味あるわね」
シグレ:「あ、そうなんですか? それじゃあ……
  ウチは昼間に喫茶店として営業している日もあるので、機会があったら……って違う、宣伝じゃなくて」
> 呑めないんだヤグシャさん
> ここらへんは自分のβの共通設定で、呑めないというか酔えない
> だから酒に対する印象は「割高でのどが焼ける感じがする飲み物」
> なるほど 確かに苦手意識を抱きそうな人はいそうだ……
> ノンアルでもカクテルとか似合いそうなんだけどなー
> わかる
> 味や香りでちゃんと特徴あるのを分かって好むようになる人もいるとは思う まあ高いけど

シグレ:「元々、バーテンダーになる気はなくて。
  今こうして働いているのはオーナーに……そうですね、拾ってもらったからなんですけど。
  あ、別に捨てられたとかじゃないですからね。自分の意志で家を出たんです」
ヤグシャ:「どういうこと? かなり話が合わないけど」
シグレ:「オレの家は、両親ともに大鐘堂所属の騎士と……レーヴァテイルで、
  兄さんと一緒に、小さいころから騎士になりなさい、って育てられてきました」
ルーファス:「大鐘堂というと、第二塔における政府機関……だったか?」
シグレ:「そうですね。その認識であってると思います」

シグレ:「……で、まあ。騎士になるための心得とか、剣術とか、いろいろ教わってきたんですけど。
  ここで一生生きていくのかって思ったら、それは自分のしたいことじゃないって思っちゃったんですよね。
  で、これはまたバーテンダーって話からそれるんですけど。じゃあ自分がやりたいものは何なのかって考えたら、
  お菓子作り、だったんです」 ちょっとだけ恥ずかしそうに
> 語り、手がふるえる
> 分かる
> w
シグレ:「日に日にその思いが大きくなって、その時は……後先考えずに家を出ました。
  でもまあ……当たり前の話、ちゃんと誰かにならったわけでもないスキルで雇ってくれるところは中々なくて。
  それで、いろんなところでバイトしながら過ごしてた時に、
  いわゆるならず者に襲われてる、今の雇先のオーナーを助けるってことがあって。
  ちょっと事情を話したら、人手が足りないから来てほしい。ウチは喫茶店もやっているから、って言われて。
  その時はお酒の知識とか全くなかったし、メインがバーテンダーっていうのでちょっと悩んだんですけど。
  でも働きながらスキルを身に付けられるなら、と思って雇ってもらうことになりました」
ヤグシャ:「へー……生まれた時から将来の職業が決められてしまっているっていうのは
  人間でもときどきあるとは聞いてたけど、シグレもそうなりそうだったのね」
ルーファス:「そういった経緯だったんだな」 理解したというような頷き
シグレ:「そうですね。だからちょっとだけ、第三塔の話は……なんだろう、シンパシーを感じるというか」

ヤグシャ:「ところで、騎士になるための訓練にまさかお菓子作りは含まれていないわよね?」
シグレ:「それはないです」
ヤグシャ:「じゃあどうしてお菓子作りだったの?」
シグレ:「これ、っていうきっかけはなかったんですけど。
  幼少期から母親の手伝いでキッチンに立ってるのが好きだったんですよね。
  たまにお菓子を作る、ってなると……本当に、ずっと楽しいんですよ。
  ケーキの生地が焼きあがる待ち時間でさえ、ずっと」
ルーファス:「……なんだか分かるな。俺も時たまではあるが、菓子作りを手伝うことがある。
  色々手を動かすのもいいが、じっくり経過を見守るってのも、妙に気分が上がるんだよな?」
シグレ:「分かってもらえてうれしいです。……これで答えになってます?」
ヤグシャ:「もちろん」
シグレ:「よかった」

シグレ:「そんなわけで今はバーテンダーとして、喫茶店の店員として働いてます。
  ……ここまで話すのは久しぶりで、分かりにくかったらすみません」
ヤグシャ:「こっちはこっちでなかなか紆余曲折あったのはよく分かった。
  実際、当てもないのによく家を飛び出せたわねえ」
シグレ:「うっ……その時は本当に、考えなしだったもので……今にして思えばよく、と自分でも思います」
ヤグシャ:「私たちの場合だとうまくやれば何も食べなくても生きていけるけど、人間はそうもいかないだろうし」
シグレ:「そうですね。何より食べることが出来なければ元も子もないんで。
  いろいろバイトしましたけど、体力とか……そういうのが必要なものは、訓練受けててよかったなって思いましたね」
ヤグシャ:「ならず者がどうこうって言ってたし」
ルーファス:「確かに。シグレくん、結構動ける方だとは思っていたが……」
シグレ:「あはは……一応今でも兼用心棒みたいなところはありますけど」

ルーファス:「ところで当時の得物というと、何使ってたんだ?
  元は大鐘堂の騎士目指してってことだから、やっぱり何か凄いギミックとか?」
> そこ気になるのかw
> メタ・ファルスの武器は総じて高性能というかギミックが凄いからな
> 普通に片手剣だなんて……ッ いえないッ
> 別にいいと思うw
> 期待方面での勘違い()
> ちなみに大鐘堂騎士隊の基本装備はランスだけど 騎士隊長がキワモノ使ってたりするんで気にしなくていい()
> はい()
> 多分、大半は結構まともな武器だとは思うんですよ
> あっよかった
> でも評判って大抵トンチキなやつが流れやすいじゃないですか
> つまりやっぱりルーファスさんも髪留め両剣にして評判を上げよう(いい評判とは言ってない)
> wwwww
> おっさんのツインテとか誰得なんですか(真顔)
シグレ:「……なんかすごい期待されているような気がする中で申し訳ないような気もしますが、片手剣です」
ルーファス:「む……そうなのか? 銃に変形したり、スイッチを入れたら仕込み針が飛び出たりとかは……」
シグレ:「ないです」 ばっさり
ルーファス:「ないかぁ。そうかぁ……」
ヤグシャ:「何に期待してるんだか……」
> これはゼロさんの武器を見せると飛びつくタイプだ
> そうです(そういうギミック搭載系のに惹かれるぐらいにはロマン好き)
ルーファス:「そんなの、所謂『男のロマン』ってやつだろ?
  それに第三塔にだってな、ドリルで敵に突っ込んだり、医療器具で敵を殲滅してる人がいたとか……
  って、なんでこんなこと話してるんだ、俺」
シグレ:「兄さんは槍でしたけど、それもギミックみたいなのはなかったような……あ、でも今は分からないな」
ルーファス:「んー……なんというか、騎士にも色々あるんだな」
シグレ:「それはそうですよ……まあ、だからあの時とっさに飛び降りとかしてしまったわけですが……」
ヤグシャ:「なるほどね。そういう……」
シグレ:「染みついた癖ってなかなか取れないんですね。特に今回は改めて思いました」



ヤグシャ:「あっと」 さっき仕掛けたプラネタリウムが消滅する
  「……いろいろ話も聞けたし、そろそろ地上に出る?」 真ん中の昇降機を指して
> (継続時間かなり長かったなプラネタリウム……)
> ありがとうプラネタリウム
ルーファス:「あ」 明るくなったのを見て
シグレ:「わりと話し込んじゃいましたし、そうですね」
ルーファス:「……そうだな。少々名残惜しいが、きりがないのも良くないし。
  地上に出よう、シグレくん、ヤグシャさん」
ヤグシャ:「まあ、頃合いよね」 昇降機の中の座るところに座ります
シグレ:同じく座ります
ルーファス:こちらも腰掛けますよー

ルーファス:「ボタンは……誰が押す? 俺は先にもう経験したから、二人のうちの誰かで」
シグレ:「あ、じゃあやりたいです」
ヤグシャ:「どうぞ」
ルーファス:「では、頼んだ」
シグレ:「はい、それじゃあ……」 といって、ボタンを押します

ボタンを押すと、柵が閉まり、昇降機は地上に向かってゆっくりと上昇を始めた……





事前交流会:ソル・シエール組
事前交流会:メタ・ファルス組
導入~Lv1開始 金の試練 Lv1終了~Lv2開始 闇の試練 Lv2終了 ボス戦~ゲーム終了 エンディング
前半
後半
個別・全体ED
火の試練 物の試練
虚の試練 時の試練
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