懐かしき未踏の森で 資料編:星語関連

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アル・シエラ(星語)ロールプレイの支援用資料です。基本的に非公式のものなので注意。
より一般的な内容のものはこちらへ。



アル・シエラの紡ぎ方

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文法

英語と同様、文の中で重要な意味を持つ単語は文の前のほうに出現しているように見えます。
なので英語と同じように、(主語)-(動詞)-(目的語)-(補語)の順番で良いでしょう。
主語が自分の場合は省略してよさそうです。

単語の作り方

以下のような方法が考えられます。これらを適宜組み合わせてもいいでしょう。

  • 既知の単語を利用
Ec Tisia や Ec Tisia~Tarifa 、あるいはシャラノワールの森に出てくる単語を利用する方法です。
ただし、単語ごとの意味は公開されていませんので、この方法が使える状況はかなり限られます。

例:sstaary(謳う、語る)
おそらくこの意味だろうと決め打ち

  • 律史前月読法
アル・シエラには律史前月読と同様、各文字に意味があります。
なので、律史前月読と同じように単語を作ることができます。

具体的な作り方については資料編の律史前月読の項、
またはこちらを参照。

ここで、アル・シエラの各子音字には複数の意味があります。
下の表のⅠ~Ⅸは周波数帯を指し、Ⅰがいちばん低周波で、数字が大きくなるほど高周波になります。

アルシエラコンパートメントでは周波数帯を表示する方法がありますが、アルシエラパブリックにはありません。
なので、高周波の意味を使う場合は文字を2つ重ねましょう。
後述の通りアル・シエラには同じ文字を2つ重ねることが多いので、それっぽく見えるようになります。

例:tafaja(調査する、探検する)
t/自分の > a/力 > f/及ぼす > a/力 > j/未知なる場所へ > a/力
(なお、ヒュムノス語のfajaにも引っ掛けてある)

  • 契絆想界詩を利用
資料編で説明した通り、契絆想界詩はテル族の祖先が使用していた言語です。
したがって、今のテル族の言語ともある程度の共通点があるかもしれません(星と意思疎通を図れるかどうかはともかく)。

これを利用し、作りたい単語の意味を契絆想界詩の単語リストから探し、
そのままハイフンを抜いて使うか少し改変して使うというものです。

例:tes(時間、時)
契絆想界詩のtesをそのまま利用

  • 現実世界の言語を利用
実際にある様々な言語の単語から選んで利用する方法です。
方法は、例えば:

まず、作りたい単語の意味を英訳し、英語版ウィクショナリーで検索
出てきたページのTranslationを開くと、いろいろな言語での同じ意味の単語が出てくるので、
使いたい文字などに合わせて選び適宜改変して使用

この場合、単語の長さがリアルになるという利点があります。
後述する通りアル・シエラの単語は短い傾向があるので、気持ち短めにしてもいいかもしれません。

例:entr(間、間に)
(英)betweenで検索 → (仏西など)entre → 1文字削る


以上のような方法を利用しても作りにくい、にも関わらずよく使われる単語があります(例えば、接続詞や助詞など)。
それらについてはこのシナリオ用に予め用意しておきましたのでご利用ください。このページの下のほうにリストがあります。



律史前月読/アル・シエラ/契絆想界詩 各文字の意味(再掲)

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母音

律史前月読 アル・シエラ 契絆想界詩
A 力音 / 力のパワーを授かる  【スカラー】中立、平等、公平、エネルギー、想いの力、バランス、愛  来 / 麒麟 / 生命・魂(H波)
I 聖音 / 聖のパワーを授かる 【プレイ】畏れ、不安、敬い、希望、精神、慈愛 東 / 青龍 / 存在・物質(D波)
U 憎音 / 憎のパワーを授かる 【イクスピアリ】憧れ、羨望、好敵、協力、友愛 西 / 白虎 / 和・繋がり・想い(U波)
E 愛音 / 愛のパワーを授かる 【ネイバー】憐れみ、遠慮、理解、共感、性愛 南 / 朱雀 / エネルギー(Tz波)
O 邪音 / 邪のパワーを授かる 【カルマ】憎悪、怒り、悲しみ、諭し、自己愛 北 / 玄武 / 時空間(R波)
N 無音 / 無のパワーを授かる 【マンダラ】無、楽、悟、博愛 去 / - / 虚無(無)

子音

律史前月読 アル・シエラ 契絆想界詩
Ⅰ   Ⅱ   Ⅲ   Ⅳ   Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ   Ⅷ   Ⅸ  
B 世界 世の中 自身 隣人 地域 世界 濁音 / 攻撃的な意思表示 怒りの象徴
C 変化 成長 変身 革命 成長
D 闇 魔 堕落 濁音 / 攻撃的な意思表示 怒りの象徴
F 伝導 浸透 波及 伝導 波及 浸透
G 破壊 地獄 破壊 変化 再生 育成 濁音 / 攻撃的な意思表示 怒りの象徴
H 熱 炎 情熱 愛  燃焼 情熱
J 未知 異界(*1) 無知 未知 奇抜 特異 拗音 / 活発的な感じ 開放的 濁音意味も含む
K   (創造 破壊)(*2)
L 他者 あなた 他人 隣人 友人 伴侶 託生
M 救い 慈悲 平静 平静 同情 救い 閉音 / 冷静な感じ 閉じこもった
P   (生 死)(*2) 爆音 / 突発的な 勢いの良い感じ エネルギッシュ
Q 無知 愚か 愚か 無知 無心
R 生命 躍動 胎動 躍動 生命
S 願い 欲望 すがり 願い 祈り 感謝 赦し 擦音 / 優しい 愛情表現的な
T 我々 世界 爆音 / 突発的な 勢いの良い感じ エネルギッシュ
V 喜び 賞賛 喜び 賞賛 拗音 / 活発的な感じ 開放的 濁音意味も含む
W 精神 内面 内面 精神
X 守護 攻勢 防御 守護 濁音 / 攻撃的な意思表示 怒りの象徴
Y 光 聖 拗音 / 活発的な感じ 開放的
Z 内面

律史前月読:アルトネリコ3設定資料集p129
アル・シエラ:アルトネリコ3設定資料集p138 ヒュムノサーバー・アルシエラ言語(基礎編)
契絆想界詩:SurgeConcerto WorldSettingDocuments・契絆想界詩
(*1) アルトネリコ3オフィシャルビジュアルブックp29
(*2) アルポータル・アルシエルテクニカルデータ編纂室05




シナリオ用単語リスト

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接尾辞など

特別な指示なき限り動詞に付けて活用
-ali ~ながら ~しつつ(並立)
-as ~しよう ~するつもりだ(意思・未来 文頭wa/wi)
-ee ~すること ~するもの(動名詞を作る)
-en ~だった ~した(過去・完了)
-esa ~したい(要求・願望 文頭wa/wi)
-i ~しろ(命令 文頭za/zi)
-ia ~しなければならない ~すべきだ(当然・義務 文頭za/zi)
-oc ~ている ~てある(状態)
-ocas ~し続ける(進行)
-r ~するため ~して(目的・原因)
-rre ~られる ~される(受身・自発)
-xef ~させる(使役)
-zatt ~できる(可能)
nna- 無~ 不~ 反~ 未~(否定の接頭辞、名詞にも動詞にも付く)
-ll (名詞に付けて)あなたの
-tt (名詞に付けて)私の
ja / ji ~の? ~か? (文頭または文末に付けて疑問・反語を示す)
jiu (文頭に付けて疑問文を示す)
wa / wi (文頭に付けて願望や反実仮想を意味する)
za / zi (文頭に付けて文の意味や語気を強める)

接続詞

caf だから ゆえに(順接)
cn ついに 結果として
dag だが だけど しかし(逆接)
dankaies だけれども そうは言っても
nonossant ~にもかかわらず ~のに
danweil なぜならば(理由)
faa さらに そのうえ(添加)
urt もし~ならば(文や節の頭に付けて仮定・条件を示す 仮定法)
venn たとえ~でも(文頭wa/wi)

助詞・助動詞

amb ~と一緒に ~と同時に
ci ~に ~のために ~に対して(目的・目標・理由・対象)
de ~で ~によって ~だから(手段・原因)
flou ~から(場所・時間)
monq ~だろう(推定)
n ~と ~ならびに(並立・列挙)
nna ~ない(意味の否定)
o ~の(所有・所属・素材・数量)(基本的に省略可)
op ~か または(選択)
powt ~かもしれない(推量)
raul ~のように(比喩) ~のようだ(様態)
sou ~も また 同時に
voa ~について ~に関して
we ~で(場所・時間)
zwee ~から離れて ~と分かれて

その他

ya はい そう(肯定)
ne いいえ(否定)
naann ありえない、少しも~ない(強い否定)
fuai 正しい その通り
jem 間違い 違う
tt 私(想母音の要領で母音を付加できる)
ll あなた(想母音の要領で母音を付加できる)
koh これ ここ この
soh それ そこ その
kah あれ あそこ あの
qah どれ どこ どの
tes 時間 時
toi 場所 ところ
iom 今 現在
nion 昔 かつて
teru テル族
querr 人間(種としての呼び方)
wsyera
taal
ec 全て
gyeiaz 全く 完全に
viiah ~し過ぎる 過剰に
evi とても かなり
syali 少し ちょっと
ujj ただ 単に ~だけ



資料:アル・シエラの頻度分析

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アル・シエラとテル語、ヒュムノス語の単語に出現する文字の頻度の分析です。

対象とした単語リストは
アル・シエラ: Ec Tisia と Ec Tisia~Tarifa に登場する全270種(重複除く)
テル語:シャラノワールの森に登場する全214種(重複除く)
ヒュムノス語:ヒュムノサーバー収録単語のうち、固有名詞と新約パスタリエを除く515種

また、母音字は a,e,i,o,u の5種、子音字は他21種を指すものとします。

出現文字

どの文字がどれだけの割合で使われているかを示したものです。
[英語]の出典:https://www.math.cornell.edu/~mec/2003-2004/cryptography/subs/frequencies.html

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ 英語
母音字の割合 41.40% 41.17% 42.65% 38.01%
頻出子音ベスト5
R 7.69% R 12.84% R 11.45% T 9.10%
N 6.61% T 7.27% T 8.69% N 6.95%
L 6.04% N 6.89% S 7.80% S 6.28%
S 5.69% S 5.57% L 6.82% R 6.02%
T 3.88% L 4.44% F 4.79% H 5.92%

いずれも英語に比べて使われる母音字の割合が少し多い
アル・シエラは、 I,R,T などがヒュムノス語よりかなり多く、逆に D,E,G,H,P などが少ない
母音字5種のバランスは、Aが多くOが少ない 他は同じくらい

語頭文字

最初の一文字に使われている文字の分布です。
[英語]の出典:http://lavengro.typepad.com/peter_harvey_linguist/2012/03/frequency-of-initial-letters-in-english-and-spanish.html

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ 英語
母音字の割合 12.04% 20.09% 16.29% 17.51%
語頭文字ベスト5
G 7.38% T 13.08% S 18.15% S 11.65%
S 7.38% S 12.15% T 16.67% C 9.44%
F 6.80% R 9.35% F 11.11% P 8.13%
H 6.41% M 7.94% R 7.41% B 6.25%
W 6.41% A 6.07% N 5.93% M 5.71%

アル・シエラの S,T で始まる単語の多さは突出している Fも多い
D,G,H,P,W で始まる単語は、ヒュムノス語ではかなりの数があるのにアル・シエラではほとんどない

語末文字

それぞれの言語で、どの文字で終わっている単語が多いかを示すものです。

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ
母音字の割合 49.51% 47.66% 47.78%
語末文字ベスト5
E 23.30% A 18.69% A 21.85%
A 20.58% R 16.82% R 17.04%
N 7.57% I 12.62% E 11.85%
L 7.38% E 11.68% L 10.00%
S 7.38% N 10.28% Y 7.41%

A,E の2種に極端に偏るヒュムノス語と比べ、テル語やアル・シエラはバランスが取れている
母音字以外でも、 R,Y の母音的な響きを持つ子音字で終わる単語は多い
Tは最初に多くLは最後に多い → 私(T)からあなた(L)に?

二重文字

同じ文字が2つ以上連続する頻度、ならびにどの文字が連続しやすいか、を示します。
[英語]の出典:http://norvig.com/mayzner.html (他と違い、これは辞書ではなくテキストからの抽出)

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ 英語
二重文字を持つ単語の割合 21.36% 60.28% 52.96% (N/A)
連続しやすい文字ベスト5
E 21.55% I 15.71% A 21.86% L 22.99%
L 16.38% A 13.57% E 13.13% S 16.15%
R 16.38% E 13.57% R 13.13% E 15.06%
S 12.93% R 13.57% S 10.63% O 8.38%
N 7.76% U 7.86% I 8.75% T 5.00%

テル語やアル・シエラでは同じ文字が連続する割合が際立って多く、まさにこの2つの言語の単語に特徴的と言える
連続しうる文字の種類も多い
一単語に2組の二重文字を持つ単語は、ヒュムノス語6種、テル語11種、アル・シエラでは17種に及ぶ
その一方で、三重以上になることはほぼない ここは律史前月読との大きな違いでもある

語長

単語の長さの分布です。
[英語]の出典:https://pdfs.semanticscholar.org/3924/d28ebc7748ae9de4ab1e4672a2b9d599e01f.pdf

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ 英語
平均文字数 5.06文字 4.95文字 4.56文字 9.22文字

英語はサンプル数(=使っている辞書)が大きいため、ヒュムノス語などが必ずしも英語に比べて短いわけではないことに注意
(日常会話でよく使われる単語は短いので、語彙が少ないと平均も短くなりがち)
アル・シエラはヒュムノス語やテル語に比較して短い
周波数特性などの違いにより一文字でもさまざまな意味がある(アルシエラパブリックでは違いを表しきれない)ことの反映か

音節数

音節の数の分布です。なお、どの単語が何音節になるかは筆者の主観によるものです、あしからず。
[英語]の出典:http://libellus.co.uk/uploads/jc_ha_word_length_i_1999.pdfの図から読み取り

ヒュムノス語 テル語 アル・シエラ 英語
平均音節数 1.86 1.88 1.72 2.5程度

こちらも前項同様、英語に比べて音節数が少ないとは言えないことに注意
そしてやはりアル・シエラは音節数が少ない



まとめ――アル・シエラらしい文を作るために

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  • 文の構成は英語を基本に → 契絆想界詩(日本語の語順を使用している)との差別化
  • 同じ文字を2つ重ねる、ただし3つは重ねない → ヒュムノス語や律史前月読と差別化
  • 単語の長さや音節数は気持ち短め少なめに → ヒュムノス語やテル語と差別化
  • 母音字をしっかり使用して、単語を見ただけで自然に発音できるように → 律史前月読との差別化
  • A,E以外の母音字もちゃんと使う → ヒュムノス語との差別化
  • 注目すべき子音字は F(伝える) L(あなた) R(生命) S(願い) T(私) Y(光)











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