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Maid in Konata

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 私のクラスの方が早く終わったので、こなたを廊下で待っていた。
 帰りに、本屋に行く約束をしていたから。
 なかなか終わらないホームルームにため息が出る。
 待ち合わせをしたときは、いつも私が待っている気がする。
 早く終わりなさいよっ。
 なんて心の中で言ってみても、黒井先生には届かないわよね。
 仕方なく、廊下の窓越しに空を見上げて雲を眺める。
 常に形を変える雲を見ていると、飽きないから。
「かがみんっ」
 突然声を掛けられて驚いた私は、とっさに振り向こうとした。
 その瞬間、背中に軽い衝撃を受けてバランスを崩した私は、こなたと一緒に倒れこんだ。
「ちょっと、何やってんのよあんたはっ」
 背中に乗っかっているこなたに、私は怒鳴りつける。
 まったく、こなたは何しでかすか分からないわね。
 だから一緒にいて飽きないんだけど。
 でも、こういうのは勘弁してほしいわ。
「ご、ごめん……」
 私から降りたこなたが、手を差し出してきた。
「まったく、気をつけなさいよ」
 手を取り立ち上がろうとしたら、右足に激痛が走った。
 足首から発した痛みが、頭の天辺まで一瞬で駆け抜けた。
「痛っ」
 立ち上がることができず、こなたの手を握ったまま、片膝を付いた体勢で動きが止まる。
 こなたが心配そうな顔で覗き込んできた。
「か、かがみ。大丈夫…… じゃ無いよね」
 正直、大丈夫じゃない。
 さっきから、足首が心臓になったんじゃないかと思うくらい疼いている。
 片足で立ち上がろうとしたけど、右足を僅かに動かしただけで、痛みで力が抜けてしまう。
 ふと、こなたの手が離れたと思ったら、目の前に背中を向けてしゃがんでいた。
「さ、かがみ」
 こなたが何をしようとしているのか分からなかった。
「ほら、はやく。保健室までだから」
 やっとこなたが、私をおんぶしようとしていることを理解した。
 こなたにおんぶされたら、引きずられそうな気が。
 それに、最近ちょっと体重増えてるし……
「いいわよ、恥ずかしいし。肩を貸してくれたら歩けるから」
「駄目だよっ。無理に歩いたりしたら、怪我を悪化させるんだよっ」
 こなたが、いつになく真剣な声で反論してきた。
 悪いことをしてしかられた子供が、反省しているような、悲しげな感じの表情を見せて。
 まったく、そんな表情するくらいなら、もうちょっと考えて行動しなさいよね。
 それに、そんな顔見せられたら断れないじゃない。
「分かったわよ」
 こなたは、私をおんぶしてもよろけたりしなかった。
 そのことに、ちょっとほっとする。
 だって、もしよろけられたりしたら、重たいって言われてるようなもんじゃない。
 ゆっくりとした歩調で保健室へ歩き出すこなた。
 きっと、私の足にできるだけ振動が伝わらないようにしてくれてるんだ。

 保健室に着いて中に入ると、そこには誰もいなかった。
 先生が戻ってくるのを待つしかないか。
 と思っていたら、こなたが私の前に座る。
「ちょっと痛むかもしれないけど、靴と靴下脱がすからね」
 私の足を取ると、手際よく上履きと靴下を脱がされた。
 そして、左手でふくらはぎを持ち、右手はかかと包むように添えられる。
「すこし動かすから、痛かったらちゃんと言ってね」
 私は首を縦に振ることで、肯定の意をこなたに伝えた。
 あまりの手際のよさに唖然としていた。
 それよりも、今まで感じたことの無いこなたの雰囲気に、声が出せなかった。
 よく分からないけど、必死な感じ、かな。

 しばらく私の足を診ていたこなたが、ほっとした表情を浮かべる。
 それを見て、私もなんだかほっとして、一つ息を吐いた。
 こなたの表情を見てたら、なんかこっちまで緊張しちゃってた。
 だけど、こなたの真剣な表情って、見慣れないからか違和感あるな。
 やっぱり、こなたの笑ってる顔が一番好き。
 そんなことを考えていたら、いつの間にか湿布を貼り、包帯で足首を固められていた。
 そのとき扉が開き、天原先生が姿を現した。
 こなたが事情を説明すると、先生が包帯の巻き方とかを確認してくれた。
「うん、これなら大丈夫ですよ。泉さん、私より上手じゃないかしら」
「ありがとうございます」
 どこかおっとりとした雰囲気で話す天原先生に、私はお礼を言った。
「お礼なら、泉さんに言ってください。それと、今日は誰かに迎えに来てもらった方がいいわね」
「はい、分かりました」
「あと、明日は一日安静にしておくこと。それで、痛みもひくと思うわ」
 必要なことを私に伝えると、先生はまだ用事があるらしくすぐに保健室を出て行った。
 素直に返事をしたものの、怪我の原因はこなただからちゃらだと思うけど。
 でも、ちゃんと治療してくれたんだから、お礼は言っとこうかな。
 私と天原先生が会話している間、私に背を向け外を見ていたこなたに声を掛けた。
「こなた、ありがと」
 こなたは、振り返っただけで何も言わなかった。
 逆光のせいで、表情ははっきりと見えないけど、何か違和感を感じた。
 うまく説明できないけど、いつものこなたじゃないと思う。

 相変わらずこなたの表情は見えないけど、私から声を掛けるのは躊躇われた。
 少しの間、二人の間に沈黙が訪れた。
 その状況を動かしたのは、やはりこなただった。
 私の前に立つと、深々と頭を下げる。
「かがみ、ごめんなさいっ。何でも言うこと聞くから、許してください」
 その行動が、言葉が、普段のこなたじゃないことを物語っている。
 なんなのよ、いったい。
 怪我もたいしたこと無かったし、気にしなくていいのに。
「べ、別に何もしなくていいわよ。これから気をつけてくれれば」
「でも、私が怪我させたわけだし……」
 声を震わせながら、なおも食い下がってくるこなたは、明らかにいつもと違っていた。
 こなたのやつ、倒れたときに頭でも打っておかしくなったか?
 今の感じだと、授業なんかも真面目に受けそうだし、それはそれでいいかも。
 でも、それはきっと私の好きなこなたじゃないわけで……
 あーもうっ。
 どうしたら、いつものこなたに戻るわけ?
 もしかして、こなたは私をからかってるのか。
 ちょっと確かめてみるかな。
「じゃあさ、今晩からみんな出かけて誰もいないから、明日の晩まで私のメイドになってくれる?」
 普段のこなたなら、きっと「ちょ、かがみさん。まじですか」とか言ってくるはず。
 じゃなければ、絶対にこなたはおかしくなってる。
 そんなことは無いと思うけどね。
 でも、返ってきたのは全く予想外の言葉だった。
「うん、分かったよ。それじゃ、一旦帰ってから行くからね」
 そう言って、走って保健室から出て行くこなたを、私は呆然と見送った。
 みんな出かけてしまうのは事実で、できればこなたに来てもらいたいのも本当。
 でも、私、メイドって言ったわよね。
 それに対して、こなたは分かったって返事したわよね。
 いったいどうなってるのよっ!

 私は、いのり姉さんに迎えに来てもらって帰宅した。
 足の怪我を知ったお母さんが、用事を取りやめて家にいようか、と言ってくれた。
 けれど、こなたが来てくれるからと言うと、予定通りに出かけてくれた。
 私以外誰もいない家に、こなたが来たのは七時を回った頃。手には大きな鞄を抱えていた。
 そして、すぐにメイド服に着替えると、完全に私のメイドになっていた。
 何度か「もういいから」と止めさせようとしたけど、こなたは「約束ですから」と受け入れなかった。


「こなた」
 勉強机の椅子に座っている、髪をポニーテイルにし、紺色のメイド服を着たこなたを呼んだ。
 呼びかけに応じて、こなたは読みかけの本を机に置く。
 セミロングスカートの裾を、物に引っ掛けないように気を使いながら、私の元へとやってくる。
「お呼びでしょうか、かがみ様」
 優雅な動作でお辞儀をするこなたは、とても可愛らしい。
 でも、いつものこなたじゃない。
 私をからかったり、ちょっと憎たらしいような笑顔もない。
 いつもなら、表情で何を考えているのか分かるけど、今のこなたは作られた笑顔しか見せてくれない。
 ずっこなたのことを考えてたせいで、ちょっと頭がぼうっとしてる。
 コーヒーでも飲んで、しゃきっとさせたい。
「うん、飲み物が欲しいの。そうね、コーヒーがいいな」
「少々お待ちください」
 テーブルにポットが二つ置いてある。
 つかさが出かける前に準備してくれた、コーヒーと紅茶だ。
 そのうち一つを手に取ると、カップに注いでいく。
「お待たせいたしました」
 コーヒーを受け取ると、こなたは椅子に座り再び本に目を落とす。
 私が何も言わなければ、ずっとそうしているだろう。
 最初、こなたはじっと椅子に座っているだけだった。
 あまりにも気になるので、「本でも読んでなさいよ」と言ったら、それからずっと読み続けている。
 その姿を眺めながら、コーヒーを口に運ぶ。
 苦味で少しはすっきりするかと思ったけど、全く効果は無かった。

 なぜこなたがこんなことをしているのか、思考をめぐらす。
 私をからかうネタを作ってるのか?
 けれど、保健室で私がお願いをしたときの笑顔は、心から喜んでいるようだった。
 あれが演技とは思えなくて、その考えは消し去った。
 でも、それ以外に合点がいく理由を思いつかない。
 結局、何も思い浮かばず、こなたは私の言うとおりに動くという現実だけが残った。



――こなたは私の言うことを聞く――

 それを、はっきりと認識した心に、蠢くものがあった。

――今なら何でもできる――

 理性がそれを押し留めようともがいているが、蠢きだした欲望を止めることはできない。

――好きなことを何でも――

 私の心は欲望に支配された。

――思い通りにできる――

 大好きなこなたは今、私のもの……



「こなた、ちょっと」
 こなたは、素直に私の元へくる。
 心を欲望に絡め取られた私の元に。
「もういいから、止めにしない?」
 今日何度目の提案だろう。
 こなたが止めると言えば、全てが終わる。
 けれど、今のこなたなら絶対に、今までと同じ返事をするはず。
 この問いかけは、メイドであるこなたではなく、友達のこなたへの問いかけだから。
 それを理解しているから、こなたは必ず同じ返事をしてくるわ。
 私に怪我をさせたことへ負い目を感じ、その謝罪として私のお願いを聞いたこなた。
 その約束を守らないことで訪れるかもしれない、『何か』に怯えているから。
「いいえ、約束ですから。明日の晩まで、私はかがみ様のメイドです」
 そう言うと、こなたは頭を下げる。
 思ったとおりだ。
 これで、こなたは私から逃げられない。

「メイドなら、主人である私の言うことを聞いてくれるのね」
 私はあえて確認する。
 こなたに拒否権が無いことを、分からせるために。
「はい。私にできることでしたら」
 顔を上げ、何のためらいも無くそう言うと、再び頭を下げた。
 満足感に満たされる心に、ほんの僅かな痛みが走る。
 今から言おうとしている言葉に、良心が反応したのだろうか。
 しかしその痛みは、私の気持ちをさらに高ぶらせる。
「こなた、スカートを持ち上げなさい。下着が見えるように」
 興奮のためか、思わず普段より大きな声が出た。
 こなたは驚きの表情を見せたが、従順に私の言葉に従った。
 スカートの裾付近を掴み、下に着けていたペチコートと一緒に持ち上げる。


 しなやかな足は、白のオーバーニーに覆われていた。
 スカートが腰の高さまで持ち上がると、、フリルが可愛い純白の下着が見える。
 こなたがよく言う、萌えってこういうことなのかしら。
 確かに、なんともいえない喜びと言うか、嬉しいものね。
「ふうん。可愛い下着ね。いつもこんなのをはいてるの?」
 羞恥に顔を赤らめ、横に顔を背けているこなた。
 返事をしないこなたに、私は苛立ちを覚える。
「答えなさいっ、こなたっ」
 強い口調で命令すると、こなたは、びくっと体を震わせ口を開いた。
 しかし、絞り出された声は小さく、はっきりとは聞き取れない。
「い……、ふだ……はちが……」
 普段見ることの無い、こなたの女の子らしい仕草。
 その一つ一つに反応し、私の体が熱を帯びる。
「ま、いいわ。こなた、メイド服を脱ぎなさい」
 私の命令に従い、ゆっくりとした動作でメイド服を脱いでいく。
 脱ぎ終わった服を椅子に掛けると、私の前に戻ってきた。
 目の間のこなたは、下着とオーバーニーを身に着けている。
 下着は上下お揃いのものらしく、ブラもフリルのあしらわれた純白のものだ。
 一人でするときに想像していたものが、目の前にある。
 しかし、そのブラの膨らみが、本来のこなたの大きさでは無い。
 明らかに大きい。
「こなた。パッドを入れてるわね」
「はい。メイド服を着るときは、衣装を綺麗に見せるために着けています」
 おそらくは真実だろう。
 けれど、今の私は単純にそれを鵜呑みにするつもりは無い。
 愛しいこなたをいじめることで精神が高揚し、それが気持ちいいから。
「ふんっ。バイト先ではそうやって胸を大きく見せて、客をたぶらかしてるのね」
 私は冷たく、そう言い放った。
 こなたのバイト先に行ったときのことを、思い出しながら――


 一度だけ、こなたのバイト先に行ったことがある。
 衣装をまとい、笑顔で接客をしているこなたを見て、苛立ちを覚えた。
 その笑顔が私に見せるものと違い、作られたものだと気付いてほっとした。
 その苛立ちが、安堵感が何なのか、最初は分からなかった。
 そして、その気持ちが嫉妬だと気付いて愕然とした。
 まさか女の子を好きなるなんて、考えたことも無かったから。
 そんなはずは無いと、否定しようとすればするほど、私はこなたが好きだと言うことを思い知らされた。
 そして私は、こなたに恋をしていることを自覚した。


「それとも、客に好きな人でもいて、アピールするためかしら。だったら、今はいらないわよね」
 私の言葉の意味を理解して、こなたはブラを外す。
 わずかな膨らみと、その頂点にある、綺麗な桜色をした突起があらわになる。
 こなたは腕で隠そうとするが、私の視線に気付いて腕を下ろした。
 随分と分かってきたみたいね。
「質問には答えて無いわよね。誰か好きな人がいるんじゃないの」
「…… はい。好きな人がいます」
 わずかに間をおいて、こなたの口から出た言葉は、私の心に突き刺さった。
「誰なの、それは」
「そ、それは……」
 私は何を期待しているの?
 私を好きだと言ってくれると思うの?
 そんなわけ無いじゃない。
 否定しつつも、淡い希望を捨てきれずにいる自分が哀れだと思った。
「まあいいわ」
 心の痛みを和らげようと、私はこなたの体に手を這わせる。
 わずかな膨らみの胸。
 乳首の周りに指を這わす。
 しまったお尻を、揉むように愛撫する。
 太ももを撫で、秘裂へと指を伸ばす。
 その一つ一つの行為に、反応を示すこなた。
 そして、私自身の秘部も熱を帯びる。

「こなた。あなたの携帯を持ってきなさい」
「えっ……」
 驚きながらも、命令に従って携帯を取ってきたこなたに、また手を伸ばす。
 必死に声をこらえるこなたが、可愛くて仕方が無い。
 乳首はつんと立ち上がり、下着にはしみが広がり始めている。
 こなたの下着を膝まで下ろし、秘部をあらわにさせる。
 秘裂からあふれ出た愛液が、下着との間に橋を掛ける。
「こなた。今から、さっき言ってた好きな人に電話を掛けなさい」
 指を秘裂に這わせながら、こなたに命令する。
 こなたの秘裂を指で開き、陰核を刺激する。
 その行為に体を大きく反応させ、小さく声を漏らすこなた。
 私も我慢できなくなり、スカートの中に手を伸ばし、自らの秘部に指を落とす。
 既にぐっしょりと濡れていた下着の脇から、指を忍ばせようとした瞬間、私の携帯が振動した。

 ったく、なんなのよ。こんなときに。
 枕元においてあった携帯を取り、発信者を確認するとつかさだった。
 出ないわけにはいかないだろう。
「こなた、ちょっと待ってなさい」
 そう言って、苛立つ心を落ち着けるために、深呼吸をしてから電話に出た。
 つかさは心配して電話を掛けてきてくれたんだけど、タイミングが悪い。
 まるで、私の行動を諌めるかのようだ。
 そのためなのか、さっきまでの興奮が一気に冷めていく。
 それと同時に、虚脱感が体を襲う。
 頭にもやがかかったような感じがする。
 私は適当に会話を終わらせると、電話を切った。
 こなたの方に向き直ろうとしたとき、また電話だ。
 言い忘れたことでもあって、つかさが掛けてきたと思って、そのまま電話に出た。
「つかさ、なにか忘れてたの」
 しかし、聞こえてきた声はつかさのものじゃなかった。
 そして一言だけ。
「鈍感」
 同じ声が、言葉が反対の耳からも聞こえた。
 私は携帯を耳に当てたまま、体の動きを止めていた。
 この部屋にいるのは、私とこなただけ。
 何を言ってるの、こなたは。
 鈍感ってどういうこと。
 それよりも、なぜこなたは私の電話に掛けてきたの。
 混乱する頭に、声が響く。
「かがみの鈍感。私が好きなのはかがみだよっ」
 恐る恐る振り向くと、こなたが恥ずかしそうに笑っていた。
 そこには、怯えるような雰囲気は一切無かった。
 どういうことよ。
 さっきまでのこなたはなんだったの。
 私はなんてことをしてたの。
「かがみ、泣かしちゃってごめんね」
 こなたに言われて、涙が流れていることに気付いた。
 そして、こなたが私のほうに寄ってこようとして、倒れこんできた。
「うわっ」
 こなたが私に覆いかぶさる。
 その衝撃で、足にわずかな痛みを感じる。
 けれど、それは本当にわずかで、気になるほどじゃなかった。
「あちゃ。下着下ろしてたの忘れてた」
 てへへ、と笑うこなたを見て、自然と笑顔になる。
 私の大好きなこなただ。
 でも、私はこなたにひどいことをした。
 許してはくれないだろう。
 それが悲しくて、また涙がこぼれた。
「かがみ、本当にごめん。まさか、こんな風になるとは思わなくてさ」
 えっと、どういうこと?
 まさか……
「こなた、ずっと演技してたの?」
「うん、そだよ」
「い、いつから」
「んと、保健室でかがみに謝ったとこかな――」











 こなたの話によると、こういうことだったらしい。
 こなたは私のことが好きだった。
 そのことをアピールしてたのに、私がなかなか気付かないから、やきもきしてたらしいのよ。
 どうしようかと考えていたときに、たまたま私に怪我をさせてしまった。
 そうそう。私に飛びついてきたのも、こなたなりのアピールだったらしい……
 その瞬間は、とんでもないことをしてしまったと思ったんだけど、私が気にしてなくて安心したって。
 それならば、これは一歩前進するチャンスだと考え、私のお願いを聞こうと思った。
 「宿題を自分でしなさい」とか、「授業を真面目に受けなさい」って言われるだろうからって。
 そんなことでも、私に気に掛けてもらえれば嬉しいんだって。
 言われた私は、思いっきり照れちゃって。もちろん、こなたにからかわれたわよ。
 話がそれたわね。
 ところが、私がしたお願いは「メイドになってくれ」でしょ。
 驚いたけど、面白そうだからオッケーしたんだってさ。
 あのときの笑顔は、楽しいことを見つけた笑顔だったのよ。
 見事にだまされたわ。
 それと、ご想像通り言われたわよ。「それ、なんてエロゲ」って。
 そのときには、一歩前進とか忘れてたって言うんだから、呆れちゃうわよね。
 後はごらんの通りよ。
 暴走してる時に、私の愛を感じたって言われたわ。
 どこをどう見れば、そういう結論に至るのか分からないけど。
 こなたを好きなことは、間違い無いからいいけどね。
 は、恥ずかしい話しちゃったわね。
 それじゃ、こなたのとこに戻るから――



「かがみってば、攻めに入ると結構Sっ気強いんだね(=ω=.)b」
「ちょっ。何言ってんのよっ!」
「ま、私がコーヒーに混ぜた、怪しげな薬のせいかもしんないけどね」
「ほっほー、こなたさん。その話、詳しく聞かせて欲しいわね」
「あなたの隠れた性癖を暴き出す、ってうたい文句の薬があってね。それをちょっとねー」
(って、嘘だけどね。時々足が痛そうだったから、コーヒーに痛み止めを入れたんだけど)
(わ、私って、あんなことしたかったんだ…… 確かに、気分よかったけど)
「かがみ様。また、お願いいたしますね」
「すっ、すっ、するかーっ!」









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  • GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-09-27 08:17:07)
  • ひとえにグッジョブ!! -- オビ下チェックは基本 (2009-06-15 20:11:53)
  • 良作ー!挿絵もマジうまい! -- 名無しさん (2009-05-26 19:24:15)
  • 挿し絵もssもえぇ
    萌え殺す気か -- 名無しさん (2009-01-27 20:22:34)

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