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てけてけかなたさん その2・しかえし

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匿名ユーザー

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私が小さい頃に死んだはずの、お母さん。
 写真の中でしか見たことなくて、今は空の上で私たちを見てくれてるはずのお母さん。

『まったく、親娘そろって』

 そんなお母さんが私のパソコンにちんまりと居着いてるなんて、誰が想像するよ……

------ 「てけてけかなたさん」 その2・しかえし ------

 勉強するふりをしながら画面をチラチラと見ていると、相変わらずちっちゃいお母さんは
そーゆーゲームのアイコンをせっせと捨てている。まだプレイ中のもあるってゆーのに……
どうにかしたいけど、画面に近づけば画面の端に隠れちゃうし、ごみ箱から取り出しても
またすぐに放り込まれちゃうからなー。
 誰かのイタズラっていう考えは、時々起動されるメモ帳に『そう君のばかー!』『こなた
までこんなにしちゃうなんて』って出てくることで吹っ飛んだ。そうなると、辿り着く結論
といえば……100%現実にはありえないけど……お母さんが取り憑いたってこと?
『この際だから、徹底的にやりましょ』
 しかし、部屋のエロ本をサルベージされる男子高校生の気持ちをわからされるとは。
 って、なんかホントにいっぱいアイコン抱えてるし?!
「ちょ、ちょっと待ったー!」
 私は急いでパソコンに飛びつくと、マウスのポインタをアイコンに合わせてドラッグした。
『きゃっ!』
 ドラッグしたアイコンはその場所で止まったまま、お母さんは盛大に他のアイコンをぶちまけて転んだ。
 ってことは、もしかして……
 イタズラ心がムラムラと湧き出てきた私は、マウスのポインタをちっちゃいお母さんに合わせて、
「ていっ」
 ポチッとクリック。
『きゃっ』
 おおーっ、想像通りの反応。ほっぺたぷにぷにしてたら慌てるし、ドラッグすればジタバタするし。
「だめだよおかーさん、娘の秘密勝手に捨てちゃー」
『きゃっ! や、やめてー!』
 クリックし続けているうちに、お母さんは画面の中をぐるぐると逃げ始めた。わはは、
こやつめ。さっきまでの仕返しだーっ!
 とかやってるうちに、お母さんは涙目でこっちを睨みつけると何かのプログラムを起動し始めた。
えっと、これは……『ディスクの管理』? と、ポインタが勝手に動いて、Cドライブのところに行って
……うぉーーーーーいっ、、『フォーマット』?!
「おかーさん! ごめんなさいっ! もうしないっ! もうしませんからっ!」
 私が一生懸命謝り倒すと、お母さんは体をぱんぱんと払って、私と同じナイ胸を張って見せた。
『えっへん』
 え、えっへんじゃないって、おかーさん……                 完







※下部添付ファイルに4-243氏によるCGあり



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  • おかーさん、今のパソコン分かるのか…すげーな -- 名無しさん (2011-04-11 23:36:21)

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