kairakunoza @ ウィキ

ホラー映画

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
「うう・・もうそろそろ終わってるかな・・?」
今お姉ちゃんは、まつりお姉ちゃんが借りてきた「呪●」っていう
怖い映画を下の居間で見ている。
え?私は見ないのかって?
やだよぉ~・・小さい男の子とそのお母さんの幽霊とかが出てきて
それが物凄く怖いって聞くもん。
だからお姉ちゃんが見終わるまで私は自分の部屋から出ないもん。

コンコン、ガチャ
「つかさー、もう見終わったから下りてきても平気よー」
あ、お姉ちゃんが言いに着てくれた。
良かった・・トイレ行きたくなったら居間の前通らないとだしどうしようかと思ってたよ・・
「うん分かった。・・ねえお姉ちゃん、やっぱり怖い話だった?」
「そ・・そうね・・・・・最近のホラー映画の中じゃ・・結構いい線行ってたんじゃないかしら」
あれ?何かお姉ちゃんのしゃべり方ぎこちなくない?
「お姉ちゃん怖いの?」
「・・・な、何言ってるのよ!!わ・・わ、私がそんなのでいちいち怖がる訳ないじゃない!!」
うわ、いきなり怒鳴られちゃったよ。
でも私は見なくて本当に良かった。
もし見てたら今頃お布団から出られなくなってそうだもん。


その日の深夜・・


何だか少し喉が渇いちゃったからお布団から出てキッチンでお水を飲んでると
お姉ちゃんもトイレか何かで下りてきたみたいだった。
でも・・歩くスピードがかなり遅くて時々立ち止まってるのはなんでだろう?
私には気づいてないみたいだけど何だか息が荒くて
鼻をすする音とかも聞こえるんだけど・・
も、もしかして病気になっちゃったのかな!?

「お姉ちゃん大丈夫!?」
思わず私は、トイレから出てきたお姉ちゃんに駆け寄ったら
お姉ちゃんは「ヒャアアッ!!」
って変な声を上げて凄くビックリした顔でで私を見てきた。
「な・・なんだつかさか・・おどろかせないでよ・・」
「ご、ごめんね。それよりお姉ちゃん、なんか歩き方変だったけどどこか具合悪いの?
 お母さん呼んでこようか?」
「べ、別にどこも悪くないわよ!」
何故か慌てた様子でそう言いいながら手を洗うと今度はしっかりした足取りで
着た道を戻り初めて、私もそれについていった。
さっき歩き方変だったのは寝ぼけてたせいなのかな?
…そう思って階段に差し掛かった時・・またお姉ちゃんの様子がおかしくなった。
「ちょっと・・やっぱりこの階段、あの家の階段にそっくりじゃないのよ・・;」
「・・お姉ちゃん?」
……お姉ちゃん・・もしかして・・・・
………お姉ちゃんにもそういう所あったんだ・・なんか可愛いかも・・





*************



「ちょっと・・やっぱりこの階段、あの家の階段にそっくりじゃないのよ・・」
自分の家の階段がさっき見たホラー映画の舞台になった家の階段にあまりにもそっくりで
私は思わず口にしてしまった。
正直あの映画を見たのは失敗だった・・大げさに怖いって宣伝はしてたけど
実際はそれほどでもないだろうってタカをくくってたらこの様だなんて・・
べ、別に明るい時だったら平気なのよ!だけど・・その・・真っ暗な夜はさすがに・・ね・・
「・・お姉ちゃん?」
っと、そ、そうだった今はつかさと一緒にいるんだった。
さすがに姉としてあんまり情けない所を見せたくはない。
がんばれ私!・・でも・・

…2階のあの物陰・・何かいるかも・・

って何二流ホラー映画見た時のつかさみたいな状態になってるのよ私ぃ~
「・・お姉ちゃん、行こう」
体が言う事を聞かなくて途方にくれてると、後ろでキョトンとしてたつかさは
私の前に立って手をしっかり握ってきた。
そして私の手を優しく引きながら一段一段昇りだす。

「つ、つかさ?」
な・・なによつかさのくせに。・・ちょっと頼もしいじゃないの。
もしつかさもあの映画見てたら絶対私以上に怖がって私のベットに潜り込んできて
トイレも私無しじゃいけなくなるクセに・・

…って、もしかしてさすがに私が怖がってるの気づかれてしまった!?
「あ、あんたなんで手を繋いで来てるのよ」
「何でって・・だってお姉ちゃんいきなり立ち止まって動かないんだもん。何で止まってたの?」
「べ、別に何でもないわよ!ちょっと暗くて怖・・じゃない!暗くて階段が良く見えなかったから戸惑っただけよ」
「ふ~ん、じゃあ危なくない様に私がこのままお姉ちゃんを部屋の前まで連れて行ってあげるね♪」
うう・・何だかつかさにお姉ちゃん風を吹かされてる気がする・・やっぱり気づかれてるのかな・・
でもこの手は離して欲しくない・・

結局私は部屋の前までつかさに手を引いてもらって、それに安堵感を感じてるのと同時に
そこでつかさと別れる事に不安も感じていて、そんな自分にちょっと情けなさも感じながら部屋に戻った。



…3分後


「・・ちょっと、あんまり変なしがみつき方するんじゃないわよ!」
「だって今日はこうやって寝たいんだもん♪」
「わ、私が恥ずかしいのよ・・」
今私とつかさは一緒のベットで寝てる。
部屋の前で一旦別れた30秒後につかさがおしかけてきて
『実は自分もあのDVDをこっそり少しだけ見てしまって怖くなったから一緒に寝させて』
…なんて言って来たんだけど・・

少し考えればホラーは本気で大嫌いなつかさが大した理由も無く自分から見るなんてありえないし
もし見てるのなら人一倍怖がりなつかさがさっきみたいに暗い廊下や階段を平然と歩けるわけないし・・

それに今つかさは私にしがみついて来てるんだけど、その体勢は私の頭を自分の胸にギュって抱え込む様な、
どう見ても私が抱きしめられる側で子供扱いしたような体勢だった。
つかさの奴・・絶対に気づいている・・
実際私は怖がってて、つかさに抱きしめられてる間はその気持ちが大分薄れてくれるから始末が悪い。
それでも完全に消えるわけじゃないみたいで・・
パタンッ
「ヒャッ!・・」
何かの音に思わず私は自分からもつかさに抱きついてしまった。
「・・大丈夫だよお姉ちゃん♪ ティッシュの箱が落ちただけみたいだから安心して」
つかさが笑顔で私の頭をいい子いい子って撫でながら、キュッって抱きしめる力を苦しくない程度に強めてくる。
「わ・・分かってるわよ!」

一瞬つかさに抱きついてしまった手を離そうかとしたけど
恐怖心を和らげてくれるつかさの温もりから、体が離れるのを拒んでいる。

…正直今晩はつかさにこのまま抱きしめててもらいたい・・
……認めるわ……どうやら今晩は完全につかさに主導権を取られてしまったみたいね・・
姉として最大の不覚・・
「えへへ♪」
しばらくするとつかさは私の背中に腕を持って行くと母親が赤ちゃんにするみたいに
規則正しく私の背中をポン・・・ポン・・・って平手で優しく叩き出した。
なんだか気恥ずかしかったけどそのリズム感に気持ち良くなっていって
私の意識は次第に夢の中へと引きずり込まれて行った。
ま、まあ、今晩位はお姉ちゃんと妹を交代してあげるわ・・
だけど・・明日からは・・全力で・・姉の威厳を取り戻させてもらうから・・
覚悟・・し・・なさ・・・い


*************


翌日
「お姉ちゃん許してえええ!!」
昨日のホラー映画DVDを再び居間で再生する。
ただし今回はつかさも一緒だ。
つかさは必死に逃げようとするけど私は逃げない様にしっかりと背中から抱きしめてあげてる。
「あんた昨日少し見たんでしょ?ならもうちょっと見ても大丈夫なんじゃない?」
「う、うそうそー昨日見たなんてうそー!お願いだから離して~」
「観念しなさいつかさ」

…わ、私だって正直怖いんだから!
昨日1回見てこの後どんな怖いシーンがあるか知ってしまってるだけに
今日見る方が余計に怖いかもしれない。
一応つかさを抱きしめてるのは、単純に逃げられない様にするのと
つかさの恐怖心を少しでも和らげてあげる為って言う事にしているけど
実はそれだけじゃないなんてとても言えない・・

あ、もうすぐかなりキツいシーンだ。
さすがに怖くなった私は思わずつかさに回してる手の力を強めた。

伽●子『呪まーす』

「はうぅぅぅぅう~~~!!」
「・・っ!」
…や・・やっぱり怖すぎる
案の定つかさは盛大に悲鳴をあげてるけど、私も全身に鳥肌を立てて震えてが抑えられなくなった。
凄く心細い気持ちになってるとつかさが体を捻ってこっちに向き合ってきて
「お姉ちゃんやっぱり離さないでー!」
って言いながら両手を私の首に回して力一杯しがみついて来た。
…あぁ・・何だかこういう時にしっかりと強く抱きしめられるとキュンってなってしまうな・・

「も・・もう、つかさったら甘えん坊なんだから・・ほらこれでどう?」
姉としてつかさの面倒を見るという大義名分の元、改めて振り解けない位に
つかさをギューってする。
「はぅ・・離して欲しいけど離して欲しくないよぅ・・」


まつり「あらら・・・二人とも何やってるんだか・・」
居間を覗いた私はテレビの前の光景にちょっと笑ってしまった。
テレビの前でつかさとかがみが仲良く隣り合ってお互いをギュ~ッて抱きしめてる体勢で
私が借りてて昨日かがみにも進めてたホラー映画を必死に見ていたからだ。
怖いシーンがある度につかさは露骨に声を上げて怖がって
かがみは声まで出さなくてもビクンッって体を震わせて
お互いを更に強くギュ~~~ッ!って抱きしめ合ってる。

「ほ、ほらつかさ!あんた怖いんでしょ!?暑苦しいのは我慢してあげるからもっと私の方に寄りなさいよ!(ギュー)」
「う、うん、お姉ちゃんありがとう(ギュー)」

かがみがどんな反応するか興味あって進めてみたんだけど・・・
つかさはともかく、まさかかがみがあんなにつかさに甘えちゃうなんてね・・
……つかさが相手の様子に気づく余裕も無いほどの怖がりで良かったわね、かがみ♪



その日の夜
うぅ・・つかさに見せといてなんだけど
さすがに私もあんな怖い映画をまた見てしまって怖くて一人じゃ眠りづらいな・・
でも多分つかさの事だから・・
バンッ
「お姉ちゃああん!お願い!一緒に寝てぇぇ!」
「(ホッ)しょうがないわねー、ほら入りなさい」
「はぅーお姉ちゃん大好き~、折角だからギュッとしてくれると嬉しいな・・」
「はいはい♪」


更に深夜
「つかさー、トイレ終わった?」
「うん、お姉ちゃんごめんねぇ。私のわがままで起こしちゃって・・」
「いいって、それじゃあ戻るわよ」
トイレの帰り道、例の階段の所に差し掛かって私もちょっと怯んでしまう
…だけど
「こ、怖いよぉ~この階段映画のあのシーンの場所にそっくりだよぉ~・・ヒック」
私以上に怖がってるつかさを見てると何だか守ってあげなきゃっていう気持ちが
沸いてきて恐怖心を和らげてくれる。
「ほら、じっとしてても何も解決しないわよ。のぼったのぼった!」
そう言ってつかさの手を引いて階段を上っていく。
きっと私一人だったらつかさほどじゃないけど怖気づいてここでしばらく立ち往生してたかもしれない。
だけど私だけじゃなくて大切な妹を守るためだったらそんなのは目じゃない気がする。

…2階のあの物陰・・何かいるかも・・
つかさに手を出そうとしたら許さないんだからね!

まあ、その守りたい妹に無理やりホラー映画見せて恐怖心を植えつけといて何だけどね・・
「やっぱり・・お姉ちゃんはお姉ちゃんだね・・あんな怖い映画2回も見たのに
 私を助けてくれるなんて凄いよ・・」
うわ、何かつかさったら、目をキラキラさせて凄い尊敬の眼差しで私を見てるよ。
無事に姉の威厳は取り戻せたけどこれはこれでプレッシャーが・・










コメントフォーム

名前:
コメント:
  • ;kんgkjぇgbkじおhbvkhfjbvんkdfbvklfんbv;jどfbkjぉfjほtれyれrきhげldbfkじpgfwて -- kggbjtgて (2010-11-23 17:57:56)
  • デーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    -- jvぽじおrpkぎfv-れ (2010-11-23 17:56:24)
  • 怖きーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー -- ゆうき (2010-11-23 17:56:00)
  • まつりになって二人を覗きたい -- 名無しさん (2010-08-26 18:25:06)
  • なんか本編でやってもいいほどのクオリティだ -- 名無しさん (2010-07-30 16:29:22)
  • ほのぼのするw
    -- 名無しさん (2008-04-28 16:50:26)
  • これはいいかがみギャップ萌え
    それでもラストはやっぱり柊家 -- 名無しさん (2008-04-27 12:40:21)
+ タグ編集
  • タグ:
  • つかさ×かがみ
  • ほのぼの

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー