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えす☆えふ2 (2)

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えす☆えふ2から続く




「……ここだね」

 人影も動きもない、工業団地の一角にある廃工場。
 生い茂った草を隠れ蓑にして、気配を殺し建物の中をうかがう、こなたとみゆきの姿があった。

 かつては黙々と鉄板を叩き、加工材を出荷していたと思われる自動車部品工場。
 コスト削減を求め、その生産拠点を海外へと移しつつあった自動車業界。この工場の主である会社も例外ではなく、より安い労働力を求めてこの団地を去っていった。
 老朽化し打ち捨てられた、僅かなプレス機や旋盤を残し、ガランとした広い工場は、しんと静まり返っている。
 屋根のトタン板は朽ち、ところどころから重い雲に覆われた夜空が覗く。

 廃墟と化し、崩れるのを待つばかりの朽ち果てた工場。
 ……だが、事務所とおぼしき奥の建物から、ぼんやりと明かりが漏れていた。

「ええ、確かにエネルギー反応が二つあります。こなつーさんと……おそらく、『妹』の」
 妙な機械を覗き込みながら、みゆきが言った。
「へ? ……『妹』?」
 聞き返そうとしたその時、

「……こなたっ!」
 自転車を飛ばしてきたのだろう。髪を振り乱し、肩で大きく息をしながら、かがみが立っていた。

「か、かがみ!? どうしてここが?」
「ゆ、ゆーちゃんに……聞いたのよっ」
 ぜぇぜぇと息を荒げながらこなたに抱きつき、青い髪に顔を埋めながら、切れ切れに声を絞り出す。

「……おねえちゃ~~~ん」
 ママチャリのベルの音。つかさの声が目の前を通り過ぎ……少し先でひっくり返った。
「つかさ!? ……もうっ、危ないから、家で、待ってなさい、って、言っ……」
 そう言いかけた、かがみの言葉が詰まる。

「だって……私だって、つーちゃんが、心配、だっ、たん、だもんっ!」
 もはや立っているのもやっと、という様相のつかさ。……だが、力を失っていない真摯な瞳が、真っ直ぐにかがみを見つめている。
「つかさ……あんた……」

「つーちゃん、かぁ」
 さりげなくかがみの腕をすり抜けたこなたの口元に、かすかに笑みが浮かんだ。
「……よしっ」
 小さく呟いて、立ち上がる。
「いいよ、行こ。……でも、ヤバくなったら全速力で逃げるんだよ? かがみもね」
「いささか不本意だけど……わかったわ」
「あとさー」
「何よ?」
「……抱きつかれてちゃ動けないよ。そろそろ離してくんないかな」


………………


「……そんな……こんなことって……」
 モニターに映る、こなつーのメインプログラムの解析結果に、みつきは驚愕していた。
 こなつーの頭脳に記録されていたのは、複雑な人工知能ロジックなどではなかった。
 電気信号と化学反応をシミュレートするだけの、ごく簡単なプログラム。

「……やはり、みゆきお母さんの言っていた通りだったんですね……」
「……みつきさん……どういうこと?」
 作業台に横たえられ、身動きを封じられたまま、こなつーは目でみつきの姿を追う。
「あなたの心は、作られたものではない……人工知能プログラムではない、ということです」
「よく……わかんないよ」
 動力炉の出力を絞られ、意識を保つのがやっとという状態の中で、搾り出すように呟く。

「あなたの思考の本体は、このデータ領域にあるんです」
 僅かなプログラム領域と、何テラバイトにも及ぶ膨大なデータ領域。
 ほんの一部だけ解析されたそのデータも、こなつーの意識の片鱗を感じさせるようなものではなかった。
 無数に繰り返される、小さなデータの集合体。
「おそらくこれは、人間の脳内のシナプス配置や化学物質を、そのまま模式化したものです」
 みつきは、言葉を続ける。
「……」
「泉さんの脳内の物質配置をそのまま再現し、脳内で起きる化学反応や電気信号の伝達をそのままシミュレートすることで、その意識を再現する……」
 指で、コツコツと机を叩く。
「人間が思考する仕組みは、まだ解明されていません。……だからお母さんは、人間の頭脳を丸ごと再現したんでしょうね」
 錆付いたオフィスチェアをキィ、と回し、立ち上がる。

「ってことは……」
「……あなたの思考は、デジタル化された泉さんの思考そのものだ、ということです」
「……そっか」

 感慨も実感も沸かなかった。あまりにも荒唐無稽な話だったから。
 しかし、みつきの言葉は、こなつーが今までひそかに抱いてきた不安を払拭するのに十分なものだった。
『……心がこなたと同じなら……』
 そうじろうの言葉が、こなつーの脳裏をかすめる。

「解析できないものは、改変できるはずもありません」
 解析用コンピュータにシャットダウンの命令を出し、端末の電源を切りながら、諦めたようにみつきが呟く。
「私の想いは……あなたに届けることはできないようですね……」
 それって『想いの押し売り』じゃん、とこなつーは思った。しかし、ここはみつきを刺激するべきではない。
「い、いやわかんないよ? ほら、私フリーだし、もしかしたらみつきさんのこと好きになるかもしれないし……」
 どうにか最大のピンチは免れた。あとはなんとか彼女を説得して……

 ……だが、みつきの手に握られた、それを見たとき。
 こなつーは、より深刻な……最悪の事態が迫っていることを悟った。

 鈍く光る刃を持つそれは……ワイヤーカッター。

「時として、一パーセントの希望は、完全な絶望よりも残酷です」
「……み、みつきさん?」
 声が震える。身体は動かせなくとも、心の震えが止まらない。

「心配しないでください、こなつーさん」
 僅かに開かれた胸のハッチから、みつきの手が鳩尾のあたりに潜りこむ。

「すぐ済みます……苦痛を感じる間も、ないでしょう」
 体内機器を直接触られる、なんともいえない不快感。

「やめて、やめてよっ! 思い直してよ、みつきさんっ!!」
 肋骨の裏側に設けられたスイッチパネルに、みつきの指が触れる。
 こなつーの首筋が左右に開き、何本かのチューブに混じって、網目状のワイヤーに包まれた太いコードが姿を見せる。

「……私もすぐに、逝きますから」
 主演算ユニットへ電力を送る、メインケーブル。
 ここを切断されたら……

 カッターの刃が、メインケーブルに当てられる。
(……あぁ……ダメだ……)
 『泉こなた』であった十七年間と、『こなつー』として過ごした三ヶ月が、走馬灯のように脳裏をよぎる。

(……こなた姉さん……みんな……ゴメン……)
 瞳を閉じて。『心』が消える、その瞬間を待つ……


………………


「てぇーーいっ!」
 ……空耳だろうか。最後にもう一度だけ、聞きたかった声が響く。
 ――その声に混じって、微かな風切り音が鳴った。

「っつっ!!」
 鈍い、音。
 みつきの、悲鳴。
 ワイヤーカッターの金属音と……小石が床に落ちる音。
 そして、四つの足音。

「おぉ、当たった、当たったよ! 見た今の? すごいね私!」
 弾む、声。
「偶然かよ!」
 ツッコミを入れる、声。
「つーちゃぁぁん!!」
 歓喜に満ちた、声。
「こなつーさんっ! 大丈夫ですかっ!?」
 激しい中に優しさのこもった、声。

 体当たりでみつきを突き飛ばす、こなた姉さん。
 鉄パイプを持って身構える、かがみ。
 おかしな武器を構えた、みゆきお母さん。
 覆いかぶさるように抱きついてくる、つかさ。

「……姉さん……みゆきお母さん……みんな……!!」

「くっ……皆さん、どうしてここがっ!?」
 スカートの裾を翻し、転倒を免れたみつきが身構える。
 ファイティングポーズのこなたと、鉄パイプを正面に構えたかがみが割って入る。
 みゆきが駆け寄り、手際よくケーブルを外していく。
 こなつーの首の後ろに手を回し、抱き起こしながらつかさが泣きじゃくる。
「つーちゃん……よかった……よかったよぅ……」
「あ、ありがと……でも、お願いだからハッチ閉めてよ、服着せてよ、あとお尻さわんないでよ」

「……終わりです。諦めてください……いいえ、もう止めましょう、みつきさん」
「ゲームセット……ですか」
 みつきは静かに呟き……諦めたように、構えを解いた。



 ―×― ―×― ―×― ―×― ―×― 



「……どうして、こんなことをしたんですか?」
 静かに問いかけるみゆき。その声はあくまでも優しい。
「…………」
 みつきは答えない。押し黙ったまま、ただ俯いている。
「あなたのことです。何かどうしても、こうしなければならない理由があったんでしょう?」

「……あなたには……」
 長い沈黙の後、みつきが重い口を開いた。
「人間のあなたには……わからないでしょう」
「……それ、どういう意味よ? こなつーにこんな事しといて!」
「かがみ、落ち着いて落ち着いて、どぅどぅ」
 今にもみつきに挑みかかりそうなかがみを、こなつーがなだめる。
「馬か私は! てか、あんたが落ち着いててどーすんのよ! 被害者でしょあんた!」
「かがみー、話が進まないから、とりあえず落ち着こーよ」
「あ、そうね、うん」
「姉さんが言うと素直に従うんだねぇ、かがみんは」
「う、うるさいわねっ!」

「かがみさんが……皆さんが……羨ましいです」
 そんな三人のやりとりを見つめ、みつきは、ぽつりと呟いた。
「……みつきさん?」
 みつきは顔を上げ、かがみをキッと見据える。
「! な、何よ、やろうっての……えっ?」

 かがみの言葉が詰まる。
 ……みつきの目尻には、うっすらと涙が浮かんでいた。

「私は、みゆきお母さんに作られたレプリカ・アンドロイドです」
「だ、だから何よ」
「それも、ただでさえ影の薄いみゆきお母さんのレプリカに過ぎません」
「うわ、きっつぅ!」
 つかさが思わず、素っ頓狂な声を上げる。
「そんな私には、泉さんを独占しようとする……いいえ、近づく資格すらありません」

 みつきの言葉を遮り、両手を握り締めてこなたが叫んだ。
「違う! 違うよ、みつきさんっ! ……みゆきさん、何か言ってやっ」

「……影が薄い……」
 みゆきは、呟きながら地面に『の』の字を書いていた。
「ああ、ダメだこりゃ」
 こなたのアホ毛が、へにゃり、と萎れる。

「お母さんがこなつーさんを作った、と聞いたとき、希望が見えた気がしました。
 同じアンドロイド……彼女になら近づくことも、あわよくば独占することもできるかもしれないと思いました。
 でも、私の心は作り物……存在感のないお母さんのコピー。つかささんや他の人たちを差し置いて、出しゃばるような真似はできなかった……」
 ……だから、力づくででも……っ!」

 握り締めたみつきの拳が、小さく震えている。

「みつきさんっ! ……あ゛~もうっ! みゆきさんってば~!」
「……影が薄い……存在感のない……」

 -------------
 みゆきは おちこんでいる!
 *コマンド?
 ニア はげます
 -------------

「みゆきさ~ん! ほら、シャキッとしてよ! ここ一番の見せ場だよっ?」
「……そ、そうですね」
 見せ場、と言われて、ようやくみゆきは顔を上げた。みつきの元へと、静かに歩み寄る。
「ちょ、みゆき!? 危ないって!!」
 一触即発の事態は免れたものの、まだ和解したわけではない。みゆきを人質にでも取られれば、形勢は一気に逆転しかねないのだ。

 みゆきの手が、みつきの肩を越えて背中に回る。
 そのふくよかな胸にみつきの頬を埋めるように、抱きしめる。
「みつきさん……あなたはあなた、コピーなんかじゃありませんよ」
「……えっ?」
「だって、ほら、何も出来なかった私とは違って、あなたはこうして想いを行動に移しているじゃありませんか」
「お母……さん……」
「ただ、手段はいささか間違っていたかもしれませんけれどね」
 人差し指を立てて、「めっ」と言うポーズ。

「そうだよ、みつきさん」
 みゆきの言葉を継いで、こなたが言った。静かで、そして優しい声。
「『人間ってバカだからさ、心があるのと心があるように見えるのとは同じだと思う』……古いマンガの受け売りだけどさ」
「人間まとめて『バカ』で一くくりかよ」
「あれ? かがみは違うの?」
「……ば、バカで悪かったわねっ」
 かがみは、真っ赤になって横を向いた。

「…………なさい……」
「……みつきさん?」
「……ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
 小さく肩を震わせ……みつきは、泣いていた。
 みゆきの腕をすり抜け、その場に泣き崩れる。
 リノリウムの冷たい床に、一滴、二滴と零れ落ちていく、暖かい雫。

「みつきさん……」
 つかさに付き添われ、こなつーが歩み寄る。
 ……そして、
「ほら、泣かない泣かない」
 みつきの肩を、そっと抱いた。


 ……微かに、低い地響きが聞こえた。
 それは見る間に音量を増し、リアルな振動を伴って、六人の足元を揺さぶり始める。
 積み上げられただけの機材が崩れ、鈍い音とともに床に皹が走る。
 パラパラと、細かい埃が天井から落ちてくる。

「ちょ、嘘っ? 何よこれ!?」
「はわわっ、なんじゃこりゃー!?」
「……みつきさん!?」
「わ、私、何もしてませんっ!」
「わかってます! ……逃げないと危険です、早く立って!」
「うーん、これはあれだネ。工場も空気を読んだんじゃない?」
 人差し指を立てて、どこか楽しそうに、こなた。
「ほら、マンガとかだとここでクライマックスじゃん? 要塞崩壊、決死の大脱出!!」
「あー、ありがちだねー」
 手をポン、と打って同意するこなつー。どこか緊張感というものが欠けている。
「どーあってもその方向で考えるのか、あんたたちはっ! ほら、逃げるわよっ!」


………………


 瓦礫が散乱した広い空間を、柱から距離を置きながら走る。
 至るところで、何かが倒れ、割れ、砕ける音。
 開け放たれた扉の向こうに、瞬く街の灯り。四角く切り取られた夜空に向かって、走る。

「皆さん、足元に気をつけてください!」
 距離はそれほどないが、瓦礫に足を取られ、思うように走れない。
「ふぇぇ、待ってぇ~!」
「つかさっ!」
 あまり運動は得意ではないつかさが。徐々に遅れ始める。

 突然、どすん、と大きな揺れがひとつ。スチール製の棚が傾ぎ、立ち止まったつかさを襲う。
「ひゃうぅぅっ!」
「つかささんっ!?」
 足がすくみ、動けない。

「……っ!!」
 堅く目をつぶったつかさの足から、地面の感触が消えた。

「……つかささん、大丈夫ですか?」
「みつき……さん?」
「おおっ、みつきさんナイス!」
 つかさを軽々と小脇に抱え、みつきは瓦礫を跳び越える。

「あ……ありがとう」
「お礼なんていりませんよ。……でも、これでおあいこにしてくれたら……嬉しいです」
 前を見据えたまま、みつきは聞こえるか聞こえないかの小さな声で言った。
「えへへ……『おあいこ』じゃないよ、こういう時は『貸しひとつ』っていうんだよ」
 みつきを見上げ、つかさは嬉しそうに応えた。



 ―×― ―×― ―×― ―×― ―×― 



「ふぅ、ふぅ……ふぅ」
 大きく息をつきながら、みんなは前庭の草むらにへたりこんでいた。
 いつしか振動は止み、あの恐ろしい破壊音も消えている。
 ……あたりは、静けさを取り戻していた。

「おぉ~~い! こなた、こなつー、みんな! 大丈夫かぁ!?」
 そうじろうのワンボックスが、ゆっくりと近づいてくるのが見えた。
『先ほど、群馬県を震源とする中規模の地震がありました。各地の震度は……』
 開け放たれた窓から、AMラジオの音が聞こえてくる。

「……ふぃー、びっくりした~」
「ごめんなさい……まさか、こんなことになるなんて思わなくて……」
「あー、みつきさん、気にしない気にしない。……ま、大団円ってところだネ」
 いつもの呑気な表情に戻って、こなたが言った。
「ところでさー……『大団円』の語源って何なんだろ?」
「大団円……ですか?」
「あ、先越された。やっぱ姉さんも疑問だったんだ」

『それはですね、大団円と言うのは……あっ』

 みゆきとみつきの声が見事にかぶり、……やがて、誰からともなく笑い声が漏れた。

「……あ、あんたらは……タフで……いいわね……」
 膝を崩し、両腕を地面に突いて肩で息をしながら、かがみがやっとの思いで声を搾り出す。
『はうっ! す、すみませんー!』

「……ね、つきちゃん?」
 みつきの脇で、座り込んで息を整えていたつかさが言った。
「えっ……わ、私ですか?」
 こなつーとみつきの間に割って入り、こなつーの腕に巻きつく。
「私、こればっかりは引かないよ? 正々堂々勝負だよ、つきちゃん」
 そう言って、いたずらっぽく笑う。
 その言葉に、みつきは暫しポカンとした表情を浮かべ……やがて、嬉しそうに微笑んで言った。
「はいっ、私も負けませんからね」

「おぉー、正々堂々、恋の宣戦布告っ!? 萌えるねぇ~、おとーさん」
「萌えるなぁ~……こりゃ、予想外においしいシーンに出くわしたぞぅ」
 大団円を察したのか、車から降りてきたそうじろうが嬉しそうに合わせる。
「あんたはまた、他人事みたいに…… あ、おじさん、こんばんは。ご心配かけてすみません」
「だって、他人事じゃーん」
「あのなぁ……」
「つかささんも、泉さんとかがみさんの仲を認めてらっしゃるんでしょうねだばだば」
 そう言うみゆきの鼻からは、久々にふた筋の赤い滝が流れ出ている。だばだば。
「なっ! わ、私たちはそんなじゃ……ごにょごにょ」
 真っ赤になりながら、言いよどむかがみ。言葉とは裏腹に、こなたを抱きしめ頬をすり寄せる。
「むー、あいかわらず言動が一致してませんなぁ、かがみんは」
「おぉぉおおお! い、一枚写真撮っていいかな?カナ?」
「ダメですよ、おじさん。……みゆき、そういうあんたはどうなのよ?」
「私ですか?……私は、泉さんやこなつーさんを見て興奮できればそれで満足でつどでだばだば」
 その足元に、みるみる広がる鼻血の池。だばだばだば。
「み、みゆきさん? やっぱりそろそろ治そうよソレ……」

 いつものドガヂャガ騒ぎに戻った四人プラスおまけ一名を、こなつーとみつきが楽しそうに見つめていた。
「やれやれ、やっと元通りだねー」
「元通りって……いつもこうなんですか?」
「みつきさんも、早く慣れておいたほうがいいよ~?」
 にまっと笑って、こなつーが言った。


 見上げれば、今宵は満月。
 月明かりと遠くの街灯りの中で、負けじとばかりに煌めく星々が瞬いていた。



― Fin. ―












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コメント:
  • GJ!! -- 名無しさん (2022-12-30 21:22:57)
  • 期待通りのアクション感動巨編♪
    マップスの名言がツボでした。 -- 名無しさん (2011-05-05 10:22:34)
  • コメントありがとうございます。
    最近はPixivで関連絵を描いてますが、SSが進まないのでエロパロスレではご無沙汰状態です(多謝)。
    いずれは続きを書きたいと思ってますが……

    あと、数箇所変なところがあったので、この機会に修正しました。 -- 妄想屋(仮名) (2009-03-03 23:30:14)
  • 某SNSで盛り上がっていますので復習のためもう一度見に来ました -- 名無しさん (2009-03-02 23:59:32)

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