「あんたの部屋って、本当にこんなの増えたわねー」
こなたの部屋に遊びに来ていたかがみは、こなたのコレクションを見ていた。
やはりかわいい女の子が好きらしく、女の子のフィギュアばかりだった。
手軽な手のひらサイズの物が多く、パソコンの上にも置かれている。
「本当に女の子ばっかりねぇ」
「そりゃあ見るなら女の子のだよ」
「……あっそ」
その中に混じって、最近発売されたおきらくBOXの、こなたとかがみのフィギュアが飾ってあった。
「やっぱり飾ってるんだ」
「当然。でもさー、ちょっと不満なんだよね」
「何が?」
こなたが自分のフィギュアを持ち上げ、くるりと後ろ側をこちらに向けてみせる。
「……こっち向けるなよ」
どうにも目のやり場に困る。
こなたのフィギュアは、風を受け髪がなびいている。それだけでなくスカートもめくれ、ぱんつが丸見えであるのだ。
「丸見えはいかん!」
「……は?」
拳を握りしめ、こなたは熱く語り始めた。
「こういうのは、そのままでは見えないぐらいがいいんだよ」
「はあ」
かがみには相づちしか打てない。そもそも、ぱんつが見たいとも思わない。
「普段では見えない所が、フィギュアになることにより見られる。そこに意義があるのだよ」
「うーん。だったら、格ゲーの不自然なスカートぐらいがいいのか?」
「アレは逆に見せろ、と言いたいね」
「どっちだ」
理解しようとしたのが間違いだった。
かがみはため息をつき、こなたフィギュアの向きを正面に戻した。
「かがみ、まだまだ甘いなあ。美少女フィギュアの要は、ぱんつなんだよ」
「……自分で美少女言ってむなしくないのか」
「……むなしいね」
かがみの突っ込みに、こなたは思わず涙を流していた。気づけば、かがみフィギュアに向かい、ぶつぶつ言っている。
「かがみったら冷たいんだよー」
「ええい、フィギュアに愚痴るなっ!」
「むー」
こなたは不満そうだ。じっとかがみフィギュアを見つめている。そして不意に呟いた。
「しましまぱんつ」
「うぐはぁっ」
かがみフィギュアのスカートを覗いたのだろう。それはしましまぱんつを穿いているのだ。
いちおうかがみもそれを知っている。
――知っているが、いざそれを目の前で言われるのは恥ずかしい。
「見るな! つか私に言うなっ」
かがみはこなたに全力で突っ込み、それと同時に背筋に悪寒が走った。
以前にも似たような事があったような気がしたのだ。
確かあの時は『穿いてない伝説の姫様』だったか。
「……あー、ちょっと用事を思い出しちゃったから帰るね」
かがみはさりげなく、には激しく遠かったものの、さくっと立ち去ろうとした。
こなたの部屋に遊びに来ていたかがみは、こなたのコレクションを見ていた。
やはりかわいい女の子が好きらしく、女の子のフィギュアばかりだった。
手軽な手のひらサイズの物が多く、パソコンの上にも置かれている。
「本当に女の子ばっかりねぇ」
「そりゃあ見るなら女の子のだよ」
「……あっそ」
その中に混じって、最近発売されたおきらくBOXの、こなたとかがみのフィギュアが飾ってあった。
「やっぱり飾ってるんだ」
「当然。でもさー、ちょっと不満なんだよね」
「何が?」
こなたが自分のフィギュアを持ち上げ、くるりと後ろ側をこちらに向けてみせる。
「……こっち向けるなよ」
どうにも目のやり場に困る。
こなたのフィギュアは、風を受け髪がなびいている。それだけでなくスカートもめくれ、ぱんつが丸見えであるのだ。
「丸見えはいかん!」
「……は?」
拳を握りしめ、こなたは熱く語り始めた。
「こういうのは、そのままでは見えないぐらいがいいんだよ」
「はあ」
かがみには相づちしか打てない。そもそも、ぱんつが見たいとも思わない。
「普段では見えない所が、フィギュアになることにより見られる。そこに意義があるのだよ」
「うーん。だったら、格ゲーの不自然なスカートぐらいがいいのか?」
「アレは逆に見せろ、と言いたいね」
「どっちだ」
理解しようとしたのが間違いだった。
かがみはため息をつき、こなたフィギュアの向きを正面に戻した。
「かがみ、まだまだ甘いなあ。美少女フィギュアの要は、ぱんつなんだよ」
「……自分で美少女言ってむなしくないのか」
「……むなしいね」
かがみの突っ込みに、こなたは思わず涙を流していた。気づけば、かがみフィギュアに向かい、ぶつぶつ言っている。
「かがみったら冷たいんだよー」
「ええい、フィギュアに愚痴るなっ!」
「むー」
こなたは不満そうだ。じっとかがみフィギュアを見つめている。そして不意に呟いた。
「しましまぱんつ」
「うぐはぁっ」
かがみフィギュアのスカートを覗いたのだろう。それはしましまぱんつを穿いているのだ。
いちおうかがみもそれを知っている。
――知っているが、いざそれを目の前で言われるのは恥ずかしい。
「見るな! つか私に言うなっ」
かがみはこなたに全力で突っ込み、それと同時に背筋に悪寒が走った。
以前にも似たような事があったような気がしたのだ。
確かあの時は『穿いてない伝説の姫様』だったか。
「……あー、ちょっと用事を思い出しちゃったから帰るね」
かがみはさりげなく、には激しく遠かったものの、さくっと立ち去ろうとした。
かがみはにげだした! しかしまわりこまれてしまった!
こなたが両手をわきわきしながら、かがみににじりよってきた。
「ちょっと待て。何だその手は」
「最近のフィギュアはキャストオフ仕様の物が多いんだよね」
「キャストオフ……?」
かがみは混乱する頭で必死に意味を思い出していた。
cast off――確か衣服を脱ぎ捨てる、などの意味があるはずだ。
「かがみ脱いで」
「い・や・だ! つか脱ぎたいなら一人で脱げ!」
やっぱりそういう展開になってしまった。
かがみは痛む頭をかかえながら、どうにかして逃げだそうと考えていた。
「かがみが脱いだら、私も脱ぐよ」
「だから脱ぐな脱がすな」
かがみはジリジリと部屋の隅に追いやられていく。既に後ろにベッドが待ちかまえていた。
先ほど回り込まれた時、鍵を掛ける音がしたような気がするから、外からの援護は期待できない。
「ぱんつも気になるけど、私はその下が見たい!」
だんだんとこなたの発言が危険になってきた。
「人の話を聞けよ……つか待て。何言ってるんだおまえは」
ぱんつどころではなかった。このままでは素っ裸に剥かれる。
「かがみ、気づいてる?」
「な、何を?」
「今日はお父さんもゆーちゃんもいないんだよね」
「…………は?」
こなたの言う事が理解出来なかった。かがみはおもわずよろけてしまい、ベッドに腰を下ろす形になってしまった。
「大丈夫、優しくしてあげるから」
「いや意味わからん」
とにかく、誰かの助けが期待出来ない以上、かがみが自分でどうにかせざるを得ないのだが。
(か、勝てる気がしない……) こういう時のこなたはいきいきしており、通常以上の力を発揮する。
何より好奇心に満ち溢れたこなたの瞳を見ていたら、抵抗するだけ無駄な気がしてきた。
「いや、待て。とにかく待て。何でもいいから待て」
かがみは内心冷や汗をかきながら、必死にこなたを止めようとした。
「ん。待たない」
止められなかった。
「ちょっと待て。何だその手は」
「最近のフィギュアはキャストオフ仕様の物が多いんだよね」
「キャストオフ……?」
かがみは混乱する頭で必死に意味を思い出していた。
cast off――確か衣服を脱ぎ捨てる、などの意味があるはずだ。
「かがみ脱いで」
「い・や・だ! つか脱ぎたいなら一人で脱げ!」
やっぱりそういう展開になってしまった。
かがみは痛む頭をかかえながら、どうにかして逃げだそうと考えていた。
「かがみが脱いだら、私も脱ぐよ」
「だから脱ぐな脱がすな」
かがみはジリジリと部屋の隅に追いやられていく。既に後ろにベッドが待ちかまえていた。
先ほど回り込まれた時、鍵を掛ける音がしたような気がするから、外からの援護は期待できない。
「ぱんつも気になるけど、私はその下が見たい!」
だんだんとこなたの発言が危険になってきた。
「人の話を聞けよ……つか待て。何言ってるんだおまえは」
ぱんつどころではなかった。このままでは素っ裸に剥かれる。
「かがみ、気づいてる?」
「な、何を?」
「今日はお父さんもゆーちゃんもいないんだよね」
「…………は?」
こなたの言う事が理解出来なかった。かがみはおもわずよろけてしまい、ベッドに腰を下ろす形になってしまった。
「大丈夫、優しくしてあげるから」
「いや意味わからん」
とにかく、誰かの助けが期待出来ない以上、かがみが自分でどうにかせざるを得ないのだが。
(か、勝てる気がしない……) こういう時のこなたはいきいきしており、通常以上の力を発揮する。
何より好奇心に満ち溢れたこなたの瞳を見ていたら、抵抗するだけ無駄な気がしてきた。
「いや、待て。とにかく待て。何でもいいから待て」
かがみは内心冷や汗をかきながら、必死にこなたを止めようとした。
「ん。待たない」
止められなかった。
そしてそのままこなたがかがみの上にのしかかり――
「た、助けてーっ」
かがみの悲鳴が泉家に響きわたった。
かがみの悲鳴が泉家に響きわたった。
続かない。
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- ここまで来て続かないとは…続きが気になる…
-- 名無しさん (2008-05-30 20:11:20) - 続きが気になる! -- ハルヒ@ (2008-05-07 18:33:34)
- 続かないの?!
むぅ‥‥‥‥気になる -- フウリ (2008-04-15 22:16:37) - つ、続き気になるっw -- 名無しさん (2008-04-11 20:43:53)
- なんという寸止め…
GJっす! -- 名無しさん (2008-04-11 03:44:11)