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<p><dt><a href="menu:315" target="_top" name="315"><font color="#0000ff">315</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:46:01 <a href="id:315" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>No One Knows <br /> <br />  4月も末を迎えようとする日の黄昏時、ドアの横に備え付けられたチャイムが鳴った。 <br />  黒沢みなもは読みかけの小説を置いてから、腰をあげて「はーい」と言いながら、 <br /> ドアを開けると、制服姿の少女が見上げていた。 <br /> 「あっ、春日さん」 <br /> <br />  春日歩―― ゆかりのクラスの子だ。あだ名は大阪と呼ばれている。 <br /> 他のクラスの生徒ではあるが、夏休みには別荘で一緒に過ごす仲でもある。 <br /> 「こんばんわー にゃも先生」 <br />  小春日和のような微笑を浮かべ、大阪は軽くお辞儀をした。 <br /> 「いらっしゃい。とにかく中に入って」 <br />  みなもは、声のトーンを落として囁くと、一回り小柄な少女を部屋に招きいれた。 <br /> <br /> 「どうして電話しなかったの?」 <br />  居間にある、未だ片づけられていないこたつで幸せそうに、ぬくぬくしている <br /> 少女に問いかける。 <br /> 「電話せーへんとあかへんの? 」 <br />  きょとんとした顔で問い返された。 <br />  ティーカップに熱いダージリンを注ぎながら、みなもは小さくため息をつく。 <br /> 「私がいなかったら、あんたが困るじゃない」 <br /> 「先生がおらへんかったら、また来るだけやで」 <br />  白いカップの端に、形の整った唇をつけながら、大阪は言葉を続ける。 <br /> 「電柱の傍で、恋人を待つ女ってのを、やってみたかったねん」 <br /> 「そんなにいいものじゃないわよ」 <br /> <br />  無意味な音声を流し続けるTVを眺めながら、みなもは首を振った。脳裏に過去の <br /> 嫌な経験が蘇ってくる。決して振り向いてくれない人の家を見上げるのは、とても <br /> つらくて空しい事だった。 <br />  暫くはお茶を楽しみながら、他愛のない雑談をする。他のクラスの生徒たちの <br /> 日常を聞くのは、教師として為にもなるし、大阪の話は純粋に楽しい。 <br /> <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:316" target="_top" name="316"><font color="#0000ff">316</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:47:16 <a href="id:316" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd> 小一時間程立った後、大阪は半ばはいずりながら近寄って甘えるような表情で <br /> 囁いた。 <br /> 「にゃも先生、あれやってー 」 <br /> 「あっ、いいわよ」 <br />  期待がこもった大きな瞳を覗きながら、みなもは頷いた。 <br /> <br />  脇に置いたペン立てから竹製の耳掻きを取り出す。正座になって、膝をぽんぽんと <br /> 二回叩いた。 <br /> 「いらっしゃい」 <br />  手招きすると、すぐに膝の上に頭をのせる。ふんわりとした感触が膝に伝わってくる。 <br /> 「じっとするのよ」 <br />  手慣れた手付きで、耳かきを差し入れる。 <br /> <br />  先端が大阪の皮膚の上をこすると、華奢な身体が小さく震える。 <br /> 「動いちゃ駄目っていっているでしょ」 <br />  左手で頭を押さえながら、小さな垢を丁寧に取り始める。 <br /> 「ん…… ちょっとくすぐったいねん」 <br />  子猫みたいに、くぐもった声をだしながら、震えを何とか押さえようと堪える。 <br /> 「はい。今度は逆よ」 <br />  身体の向きを入れ替えると、ちょうど見上げるような体勢に変わり、大阪は <br /> 羨ましそうに呟いた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:317" target="_top" name="317"><font color="#0000ff">317</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:48:30 <a href="id:317" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>「にゃも先生はええなあ」 <br /> 「どうして? 」 <br /> 「胸が程よくあって…… うらやましいねん 」 <br /> 「莫迦 」 <br />  整った顔を赤らめながら、みなもはきちんと耳を、上に向けるように促した。 <br />  耳掻きの先端を軽くなぞりながら、言葉を紡ぐ。 <br /> 「あんたは、まだまだ成長途中だから、これから大きくなるかもしれないわ」 <br /> 「にゃも先生。『かもっ』てひどいで」 <br /> 「あはっ、ごめんね。でも、小さい方が好きなひともいるわよ」 <br /> <br />  半ば慰めるような言葉には、大阪は納得していないようだ。 <br /> 「クラスの男の子とかは、みんな榊さんの胸をみとるで」 <br /> 「そうなの? 」 <br />  確かにあの子の胸は反則的な大きさだわね、と思う。 <br /> 「肩がこりそうだわね」 <br /> 「そやな。ほんでも私はボインボインになりったかったんやー 」 <br />  ちょっと古風な言い方に苦笑を浮かべながら、みなもは、耳掻きの先端の逆側に <br /> くっついている綿毛を、少女の耳朶に入れて軽く指先を動かし始めた。 <br /> <br /> 「終わったわよ」 <br />  大阪の耳朶の傍に絡みそうになる黒髪をより分けながら言った。 <br /> 「ありがとーなー にゃも先生」 <br />  のんびりした声をあげながら礼を言うと、這い上がるようにしてみなもの首筋に <br /> 両手を絡み付かせて、おねだりする様に顔を近づけながら、瞼を閉じて柔らかそうな <br /> 唇を上に向けた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:318" target="_top" name="318"><font color="#0000ff">318</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:49:53 <a href="id:318" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>「しょうがないわねー 」 <br />  みなもは、軽くため息をついてから、少女をぎゅっと抱き締めて唇を触れ合わせる。 <br /> 「ん…… 」 <br />  二人の唇が擦れ遭う度に、唇の端から声が漏れる。 <br />  しばらくは軽いフレンチキスを愉しんだ後、大阪の口内に舌を差し入れる。 <br /> 「んな…… にゃもへんへい? 」 <br />  大阪は、矯声をあげて差し入れられた舌に絡みつかせる。ふたりの唾液が重なり <br /> 合って周囲にほんのりと甘い匂いが漂う。 <br /> <br /> 「ん…… 」 <br />  みなもは、大阪の舌の感触に愉悦を覚えながら、やや小さな口内の粘膜を丹念に <br /> 舐め取っていく。 <br /> 「あ、あかんでえ」 <br />  可愛らしい言葉で喘ぎながら、体育教師を強く抱きしめる。 <br />  濃厚な口付けを重ねた後、みなもは囁いた。 <br /> <br /> 「もうそろそろ、いいわよね」 <br /> 「ええで…… にゃも先生」 <br />  絡み付いた唇を一旦外すと、蛍光灯に照らされて怪しく光った唾液で造られた <br /> 糸の橋が、二人に生まれて途切れる。 <br />  みなもの指先が軽やかに動き、大阪の制服のリボンは簡単に解かれ、制服がするりと <br /> 脱がされる。シンプルなレース地の下着も脱がしてしまうと、すこし容量不足で <br /> だぶつき気味の白いブラが形を表わした。 <br /> <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:319" target="_top" name="319"><font color="#0000ff">319</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:50:55 <a href="id:319" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>「ちゃんとサイズにあったものを買わないと駄目よ」 <br /> 「それはそうなんやけど…… 」 <br />  悲しそうな顔をみせる少女に、みなもは、罪悪感に包まれる。 <br /> 「ごめんね。そういう意味でいったんじゃないの」 <br /> 「ええで、許してあげるで」 <br /> <br />  ちょっとだけ舌を伸ばして笑うと、今度はみなもの服を脱がしにかかる。 <br />  流石に、慣れた手付きとはいかなかったが、それでも数分後には、みなもの上半身は <br /> 下着だけになる。 <br />  大阪は満足げにうなずくと、みなものブラの布地ごしに唇をふくませた。 <br /> 「んあ…… 」 <br />  みなもは、いつになく積極的な大阪に驚きながらも声をあげてしまう。 <br /> <br /> 「にゃも先生の胸ってやわらかいなあ」 <br />  暫くはブラの上から、胸の感触を味わっていたが、やがて、もどかしくなってきた <br /> のか、空いた両手で背中のホックをはずすと、形の良い乳房が姿を表わした。間髪を <br /> 入れずに、乳首に短い舌の先端をのせる。 <br /> <br /> 「いやっ」 <br />  少女のような声をあげながら、みなもは身体を震わす。普段は、主導権はみなもの側に <br /> あるのだけど、今日の大阪はとても積極的だ。 <br />  小さな動揺に付け込むように、大阪は乳首をほんの軽く噛んでみせる。 <br /> 「んあっ」 <br />  しびれる様な感触が、身体を駆け抜け悲鳴をあげる。 <br />  動揺が収まらない体育教師を横目で見ながら、大阪は空いた手でジーンズのホック <br /> だけを外して囁いた。 <br /> <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:320" target="_top" name="320"><font color="#0000ff">320</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:52:25 <a href="id:320" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>「にゃも先生。脱いでー 」 <br /> 「い、いいわよ」 <br />  積極的な攻勢を続ける少女にたじろきながらも、素直にジーンズを脱ぎ捨てる。 <br /> 「にゃも先生、今日の下着はえろすぎるで」 <br />  少しだけ意地悪そうな声をあげる。黒い下着が白い素肌と明確なコントラストを描いていて、 <br /> とても蠱惑的だ。 <br /> <br /> 「莫迦なこと言わない」 <br />  むくれながらも、大阪のスカートを脱がしにかかる。なめらかな素肌と白い飾り気の <br /> ない下着が、幼い体つきに合っていて、日常では見せる事の無い劣情をかきたてられる。 <br /> 「へへー 」 <br />  一方、大阪は、いつもと変わらないほんわかした笑顔を浮かべながら、みなもの <br /> 下着の中に指先を差し入れる。 <br /> <br /> 「にゃも先生、もうぐしょぐしょやー 」 <br /> 「し、仕方ないじゃない! 」 <br />  顔を赤らめながらも、負けじと大阪の下着の中に、細長い指を差し入れる。 <br /> 「そういうあんたも濡れているわよ」 <br /> 「お互い様ってことやねんな 」 <br />  のんびりした口調でいいながらも、ゆっくりと陰毛の中に隠された秘所を探りあてた。 <br /> 「お豆さん。みつけたでー 」 <br />  愛液で濡れた指先で、クリを摘むと、ねじるようにこすり上げる。 <br /> 「ひゃうっ! 」 <br /> <br />  急激に高まる快感に声をあげながら、みなもも、大阪の下着の中に入れた指先を、 <br /> かき回す。産毛程度しか生え揃っていないから探し当てるのは簡単だ。 <br /> 「にゃ、にゃも先生、あかん、あかんでー 」 <br />  みなもが指先を動かすたびに、大阪の壊れそうなくらいに華奢な身体が、小刻みに <br /> 震える。幾度も迫り来る快感から逃れようと、みなもの中に差し入れた指を更に激しく <br /> 揉みしだく。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:321" target="_top" name="321"><font color="#0000ff">321</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:53:38 <a href="id:321" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd>「んくぅ、だめ、だめよ…… 」 <br />  少女のような可愛らしい悲鳴をあげながら、みなもは大声をあげた。隣の部屋に <br /> 聞こえそうだなという考えが一瞬だけ浮かんだが、大阪の悪魔のような正確さで <br /> 刻まれる快楽のステップに冷静な思考は吹き飛ばされる。 <br /> <br /> 「ふあ、ああ、あくう…… 」 <br />  激しい喘ぎ声をアパートの一室に響かせながら、教師と教え子は淫らに腰を <br /> くねらしながら、お互いの大切な場所を激しくこすり合わせる。 <br /> 「にゃもせんせー 一緒に、いく…… ねん」 <br />  大阪は、豆だけでなく、膣壁も刺激し始める。 <br />  急激に高まる快感に、みなもの脳裏は真っ白になってしまう。 <br /> <br /> 「んあ、や…… んあっ、ああっ」 <br />  次々と襲いかかる快楽の波に小刻みに身体を震わせながらも、大阪の秘められた <br /> 場所への執念深い愛撫はやめない。 <br /> 「あかん。あっああっ 」 <br /> <br />  みなもより一回りだけ小さい少女も絶頂が近いことを悟り、全身を震わせながら <br /> 無我夢中でみなもの唇にかぶりついた。 <br /> 「んんっ、はうっ」 <br /> 「んあっ…… んあああああっ」 <br />  今日二度目のディープなキス。お互いの秘所への攻撃を続けながら貪るように <br /> 舌を絡みつかせながら指を激しく動かして――  <br />  瞬く間に頂きに昇りつめ、弾けた。 <br /> <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:322" target="_top" name="322"><font color="#0000ff">322</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:55:42 <a href="id:322" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd> 大阪とみなもは、ゆっくりと快楽の波が引いていくのを感じながら、心地よい <br /> 余韻に浸っている。 <br />  二人の秘所から噴き出した愛液によって、下着はもはや意味をなさないくらいに <br /> 濡れてしまい、全身からは出た汗は、床にしかれたカーペットの一部に跡をつけた。 <br />  「今日は…… どっちが…… はやかったやろか」 <br /> <br />  大阪は、余韻を愉しむように身体をあずけながら、汗に濡れた眉に手をあてながら <br /> 呟いた。 <br /> 「ほとんど……、同時かしら」 <br />  少しだけ苦笑を浮かべながら、乱れた大阪の黒髪を撫であげる。 <br /> 「あー残念やー、通算成績はえっと、3敗1引分けやー 流石にゃも先生やで 」 <br /> 「あんた。そんなこと考えてたの? 」 <br />  相変わらずのマイペースな思考にあきれながらも、大阪にシャワーを浴びるように <br /> 促したが、少女は首を振った。 <br /> <br /> 「もうそろそろ、帰らないとあかんねん」 <br /> 「どうして? ゆっくりしていけばいいじゃない」 <br />  少し、困惑した表情で言う。 <br /> 「にゃも先生は、分かっておるようで、分かってえへん」 <br /> 「どういう事かしら? 」 <br />  彼女の問いには、はにかむような表情を向けただけで何も言わない。 <br /> <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:323" target="_top" name="323"><font color="#0000ff">323</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:57:42 <a href="id:323" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP </dt><dd> 大阪は、脱ぎ散らした制服を再び着て、数分後には鞄を持って立ち上がっていた。 <br />  時計の針は8時を回っている。 <br /> 「ほんならー またくるで」 <br /> 「え、ええ。気を付けてね」 <br />  やや毒気を抜かれた表情で、それでも玄関先までは付き添う。 <br />  大阪はちょこんとお辞儀をすると、スカートの裾を微かに揺らしながら背中をみせ、 <br /> アパートの階段を下りていった。 <br /> <br />  少女の姿が完全に消えてから、ドアを閉めたみなもは、首をかしげながら呟いた。 <br /> 「一体、何を急いでいたのかしら? 」 <br />  しかし、彼女の疑問は5分と経たないうちに明らかになる。 <br />  みなもがゆっくりとする間もなく、再びチャイムが鳴り、同僚の英語教師が彼女を <br /> 誘っていた。 <br /> 「にゃもー 焼き肉食べにいこー 」 <br /> <br />  二人の関係は誰も知らない。知られてはいけない。 <br /> <br /> (終わり) <br /> </dd></p>
<dl><dt><a target="_top" href="menu:315" name="315"><font color="#0000ff">315</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:46:01<a target="_top" href="id:315"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>No One Knows<br /> <br />  4月も末を迎えようとする日の黄昏時、ドアの横に備え付けられたチャイムが鳴った。<br />  黒沢みなもは読みかけの小説を置いてから、腰をあげて「はーい」と言いながら、<br /> ドアを開けると、制服姿の少女が見上げていた。<br /> 「あっ、春日さん」<br /> <br />  春日歩―― ゆかりのクラスの子だ。あだ名は大阪と呼ばれている。<br /> 他のクラスの生徒ではあるが、夏休みには別荘で一緒に過ごす仲でもある。<br /> 「こんばんわー にゃも先生」<br />  小春日和のような微笑を浮かべ、大阪は軽くお辞儀をした。<br /> 「いらっしゃい。とにかく中に入って」<br />  みなもは、声のトーンを落として囁くと、一回り小柄な少女を部屋に招きいれた。<br /> <br /> 「どうして電話しなかったの?」<br />  居間にある、未だ片づけられていないこたつで幸せそうに、ぬくぬくしている<br /> 少女に問いかける。<br /> 「電話せーへんとあかへんの? 」<br />  きょとんとした顔で問い返された。<br />  ティーカップに熱いダージリンを注ぎながら、みなもは小さくため息をつく。<br /> 「私がいなかったら、あんたが困るじゃない」<br /> 「先生がおらへんかったら、また来るだけやで」<br />  白いカップの端に、形の整った唇をつけながら、大阪は言葉を続ける。<br /> 「電柱の傍で、恋人を待つ女ってのを、やってみたかったねん」<br /> 「そんなにいいものじゃないわよ」<br /> <br />  無意味な音声を流し続けるTVを眺めながら、みなもは首を振った。脳裏に過去の<br /> 嫌な経験が蘇ってくる。決して振り向いてくれない人の家を見上げるのは、とても<br /> つらくて空しい事だった。<br />  暫くはお茶を楽しみながら、他愛のない雑談をする。他のクラスの生徒たちの<br /> 日常を聞くのは、教師として為にもなるし、大阪の話は純粋に楽しい。<br /> <br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:316" name="316"><font color="#0000ff">316</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:47:16<a target="_top" href="id:316"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd> 小一時間程立った後、大阪は半ばはいずりながら近寄って甘えるような表情で<br /> 囁いた。<br /> 「にゃも先生、あれやってー 」<br /> 「あっ、いいわよ」<br />  期待がこもった大きな瞳を覗きながら、みなもは頷いた。<br /> <br />  脇に置いたペン立てから竹製の耳掻きを取り出す。正座になって、膝をぽんぽんと<br /> 二回叩いた。<br /> 「いらっしゃい」<br />  手招きすると、すぐに膝の上に頭をのせる。ふんわりとした感触が膝に伝わってくる。<br /> 「じっとするのよ」<br />  手慣れた手付きで、耳かきを差し入れる。<br /> <br />  先端が大阪の皮膚の上をこすると、華奢な身体が小さく震える。<br /> 「動いちゃ駄目っていっているでしょ」<br />  左手で頭を押さえながら、小さな垢を丁寧に取り始める。<br /> 「ん…… ちょっとくすぐったいねん」<br />  子猫みたいに、くぐもった声をだしながら、震えを何とか押さえようと堪える。<br /> 「はい。今度は逆よ」<br />  身体の向きを入れ替えると、ちょうど見上げるような体勢に変わり、大阪は<br /> 羨ましそうに呟いた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:317" name="317"><font color="#0000ff">317</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:48:30<a target="_top" href="id:317"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>「にゃも先生はええなあ」<br /> 「どうして? 」<br /> 「胸が程よくあって…… うらやましいねん 」<br /> 「莫迦 」<br />  整った顔を赤らめながら、みなもはきちんと耳を、上に向けるように促した。<br />  耳掻きの先端を軽くなぞりながら、言葉を紡ぐ。<br /> 「あんたは、まだまだ成長途中だから、これから大きくなるかもしれないわ」<br /> 「にゃも先生。『かもっ』てひどいで」<br /> 「あはっ、ごめんね。でも、小さい方が好きなひともいるわよ」<br /> <br />  半ば慰めるような言葉には、大阪は納得していないようだ。<br /> 「クラスの男の子とかは、みんな榊さんの胸をみとるで」<br /> 「そうなの? 」<br />  確かにあの子の胸は反則的な大きさだわね、と思う。<br /> 「肩がこりそうだわね」<br /> 「そやな。ほんでも私はボインボインになりったかったんやー 」<br />  ちょっと古風な言い方に苦笑を浮かべながら、みなもは、耳掻きの先端の逆側に<br /> くっついている綿毛を、少女の耳朶に入れて軽く指先を動かし始めた。<br /> <br /> 「終わったわよ」<br />  大阪の耳朶の傍に絡みそうになる黒髪をより分けながら言った。<br /> 「ありがとーなー にゃも先生」<br />  のんびりした声をあげながら礼を言うと、這い上がるようにしてみなもの首筋に<br /> 両手を絡み付かせて、おねだりする様に顔を近づけながら、瞼を閉じて柔らかそうな<br /> 唇を上に向けた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:318" name="318"><font color="#0000ff">318</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:49:53<a target="_top" href="id:318"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>「しょうがないわねー 」<br />  みなもは、軽くため息をついてから、少女をぎゅっと抱き締めて唇を触れ合わせる。<br /> 「ん…… 」<br />  二人の唇が擦れ遭う度に、唇の端から声が漏れる。<br />  しばらくは軽いフレンチキスを愉しんだ後、大阪の口内に舌を差し入れる。<br /> 「んな…… にゃもへんへい? 」<br />  大阪は、矯声をあげて差し入れられた舌に絡みつかせる。ふたりの唾液が重なり<br /> 合って周囲にほんのりと甘い匂いが漂う。<br /> <br /> 「ん…… 」<br />  みなもは、大阪の舌の感触に愉悦を覚えながら、やや小さな口内の粘膜を丹念に<br /> 舐め取っていく。<br /> 「あ、あかんでえ」<br />  可愛らしい言葉で喘ぎながら、体育教師を強く抱きしめる。<br />  濃厚な口付けを重ねた後、みなもは囁いた。<br /> <br /> 「もうそろそろ、いいわよね」<br /> 「ええで…… にゃも先生」<br />  絡み付いた唇を一旦外すと、蛍光灯に照らされて怪しく光った唾液で造られた<br /> 糸の橋が、二人に生まれて途切れる。<br />  みなもの指先が軽やかに動き、大阪の制服のリボンは簡単に解かれ、制服がするりと<br /> 脱がされる。シンプルなレース地の下着も脱がしてしまうと、すこし容量不足で<br /> だぶつき気味の白いブラが形を表わした。<br /> <br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:319" name="319"><font color="#0000ff">319</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:50:55<a target="_top" href="id:319"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>「ちゃんとサイズにあったものを買わないと駄目よ」<br /> 「それはそうなんやけど…… 」<br />  悲しそうな顔をみせる少女に、みなもは、罪悪感に包まれる。<br /> 「ごめんね。そういう意味でいったんじゃないの」<br /> 「ええで、許してあげるで」<br /> <br />  ちょっとだけ舌を伸ばして笑うと、今度はみなもの服を脱がしにかかる。<br />  流石に、慣れた手付きとはいかなかったが、それでも数分後には、みなもの上半身は<br /> 下着だけになる。<br />  大阪は満足げにうなずくと、みなものブラの布地ごしに唇をふくませた。<br /> 「んあ…… 」<br />  みなもは、いつになく積極的な大阪に驚きながらも声をあげてしまう。<br /> <br /> 「にゃも先生の胸ってやわらかいなあ」<br />  暫くはブラの上から、胸の感触を味わっていたが、やがて、もどかしくなってきた<br /> のか、空いた両手で背中のホックをはずすと、形の良い乳房が姿を表わした。間髪を<br /> 入れずに、乳首に短い舌の先端をのせる。<br /> <br /> 「いやっ」<br />  少女のような声をあげながら、みなもは身体を震わす。普段は、主導権はみなもの側に<br /> あるのだけど、今日の大阪はとても積極的だ。<br />  小さな動揺に付け込むように、大阪は乳首をほんの軽く噛んでみせる。<br /> 「んあっ」<br />  しびれる様な感触が、身体を駆け抜け悲鳴をあげる。<br />  動揺が収まらない体育教師を横目で見ながら、大阪は空いた手でジーンズのホック<br /> だけを外して囁いた。<br /> <br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:320" name="320"><font color="#0000ff">320</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:52:25<a target="_top" href="id:320"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>「にゃも先生。脱いでー 」<br /> 「い、いいわよ」<br />  積極的な攻勢を続ける少女にたじろきながらも、素直にジーンズを脱ぎ捨てる。<br /> 「にゃも先生、今日の下着はえろすぎるで」<br />  少しだけ意地悪そうな声をあげる。黒い下着が白い素肌と明確なコントラストを描いていて、<br /> とても蠱惑的だ。<br /> <br /> 「莫迦なこと言わない」<br />  むくれながらも、大阪のスカートを脱がしにかかる。なめらかな素肌と白い飾り気の<br /> ない下着が、幼い体つきに合っていて、日常では見せる事の無い劣情をかきたてられる。<br /> 「へへー 」<br />  一方、大阪は、いつもと変わらないほんわかした笑顔を浮かべながら、みなもの<br /> 下着の中に指先を差し入れる。<br /> <br /> 「にゃも先生、もうぐしょぐしょやー 」<br /> 「し、仕方ないじゃない! 」<br />  顔を赤らめながらも、負けじと大阪の下着の中に、細長い指を差し入れる。<br /> 「そういうあんたも濡れているわよ」<br /> 「お互い様ってことやねんな 」<br />  のんびりした口調でいいながらも、ゆっくりと陰毛の中に隠された秘所を探りあてた。<br /> 「お豆さん。みつけたでー 」<br />  愛液で濡れた指先で、クリを摘むと、ねじるようにこすり上げる。<br /> 「ひゃうっ! 」<br /> <br />  急激に高まる快感に声をあげながら、みなもも、大阪の下着の中に入れた指先を、<br /> かき回す。産毛程度しか生え揃っていないから探し当てるのは簡単だ。<br /> 「にゃ、にゃも先生、あかん、あかんでー 」<br />  みなもが指先を動かすたびに、大阪の壊れそうなくらいに華奢な身体が、小刻みに<br /> 震える。幾度も迫り来る快感から逃れようと、みなもの中に差し入れた指を更に激しく<br /> 揉みしだく。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:321" name="321"><font color="#0000ff">321</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:53:38<a target="_top" href="id:321"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd>「んくぅ、だめ、だめよ…… 」<br />  少女のような可愛らしい悲鳴をあげながら、みなもは大声をあげた。隣の部屋に<br /> 聞こえそうだなという考えが一瞬だけ浮かんだが、大阪の悪魔のような正確さで<br /> 刻まれる快楽のステップに冷静な思考は吹き飛ばされる。<br /> <br /> 「ふあ、ああ、あくう…… 」<br />  激しい喘ぎ声をアパートの一室に響かせながら、教師と教え子は淫らに腰を<br /> くねらしながら、お互いの大切な場所を激しくこすり合わせる。<br /> 「にゃもせんせー 一緒に、いく…… ねん」<br />  大阪は、豆だけでなく、膣壁も刺激し始める。<br />  急激に高まる快感に、みなもの脳裏は真っ白になってしまう。<br /> <br /> 「んあ、や…… んあっ、ああっ」<br />  次々と襲いかかる快楽の波に小刻みに身体を震わせながらも、大阪の秘められた<br /> 場所への執念深い愛撫はやめない。<br /> 「あかん。あっああっ 」<br /> <br />  みなもより一回りだけ小さい少女も絶頂が近いことを悟り、全身を震わせながら<br /> 無我夢中でみなもの唇にかぶりついた。<br /> 「んんっ、はうっ」<br /> 「んあっ…… んあああああっ」<br />  今日二度目のディープなキス。お互いの秘所への攻撃を続けながら貪るように<br /> 舌を絡みつかせながら指を激しく動かして―― <br />  瞬く間に頂きに昇りつめ、弾けた。<br /> <br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:322" name="322"><font color="#0000ff">322</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:55:42<a target="_top" href="id:322"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd> 大阪とみなもは、ゆっくりと快楽の波が引いていくのを感じながら、心地よい<br /> 余韻に浸っている。<br />  二人の秘所から噴き出した愛液によって、下着はもはや意味をなさないくらいに<br /> 濡れてしまい、全身からは出た汗は、床にしかれたカーペットの一部に跡をつけた。<br />  「今日は…… どっちが…… はやかったやろか」<br /> <br />  大阪は、余韻を愉しむように身体をあずけながら、汗に濡れた眉に手をあてながら<br /> 呟いた。<br /> 「ほとんど……、同時かしら」<br />  少しだけ苦笑を浮かべながら、乱れた大阪の黒髪を撫であげる。<br /> 「あー残念やー、通算成績はえっと、3敗1引分けやー 流石にゃも先生やで 」<br /> 「あんた。そんなこと考えてたの? 」<br />  相変わらずのマイペースな思考にあきれながらも、大阪にシャワーを浴びるように<br /> 促したが、少女は首を振った。<br /> <br /> 「もうそろそろ、帰らないとあかんねん」<br /> 「どうして? ゆっくりしていけばいいじゃない」<br />  少し、困惑した表情で言う。<br /> 「にゃも先生は、分かっておるようで、分かってえへん」<br /> 「どういう事かしら? 」<br />  彼女の問いには、はにかむような表情を向けただけで何も言わない。<br /> <br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:323" name="323"><font color="#0000ff">323</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:57:42<a target="_top" href="id:323"><font color="#0000ff">ID:</font></a>L3En1wNP</dt><dd> 大阪は、脱ぎ散らした制服を再び着て、数分後には鞄を持って立ち上がっていた。<br />  時計の針は8時を回っている。<br /> 「ほんならー またくるで」<br /> 「え、ええ。気を付けてね」<br />  やや毒気を抜かれた表情で、それでも玄関先までは付き添う。<br />  大阪はちょこんとお辞儀をすると、スカートの裾を微かに揺らしながら背中をみせ、<br /> アパートの階段を下りていった。<br /> <br />  少女の姿が完全に消えてから、ドアを閉めたみなもは、首をかしげながら呟いた。<br /> 「一体、何を急いでいたのかしら? 」<br />  しかし、彼女の疑問は5分と経たないうちに明らかになる。<br />  みなもがゆっくりとする間もなく、再びチャイムが鳴り、同僚の英語教師が彼女を<br /> 誘っていた。<br /> 「にゃもー 焼き肉食べにいこー 」<br /> <br />  二人の関係は誰も知らない。知られてはいけない。<br /> <br /> (終わり)<br /> </dd></dl>

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