手野石油株式会社

手野石油株式会社

手野石油は、手野グループで取り扱うための石油を調達し、備蓄し、精製することを主任務としている。
民間備蓄として、手野グループ内で取り扱う石油の10日分を常時国内の備蓄倉庫に備蓄することとしている。
手野工業子会社及びその他グループ各社にまたがっていた石油化学事業を統合し、2003年に設立。
また、天然ガス事業も取り扱うこととなっている。

目次



事業

手野石油の事業は次の通りとなっている。

元売業

元売業は戦前、それも第一次大戦前から行っていた。
主として陸海軍、そして手野グループが顧客である。
但し、若干ではあるが、小売業も行っていた。これは、車用の燃料の他に、発電用の燃料としての供給である。
過去から今に至るまで、世界の石油元売り企業の中で、最も影響力を有するうちの一社である。
なお、2003年以前の石油メジャーのうち、手野グループを指す場合は、手野商社を一般的に指す。


製油業

手野石油は、自らの需要を満たすため、並びに手野グループ全体で使用するため、および手野石油と契約を結んで提供を受ける会社その他組織のために、自ら業として製油を行うことになっている。
常圧蒸留装置を用いて、原油をナフサ、灯油、軽油、重油に分類し、さらにその他工程を経て、数々の石油原料を精製している。
手野石油が原油から精製しているのは主に以下の製品となる。
液化天然ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、ジェット燃料、軽油、重油、アスファルト

給油取扱所

いわゆるガソリンスタンドである。
手野石油では、手野石油給油取扱所という名称が正式なものとしているが、手野ガソリンスタンドと通称される。
全国のみならず、全世界に営業のための子会社を有し、それぞれの土地で給油取扱所を開設している。


油田

手野グループは、全世界に散らばる油田の権益を有している。
特に、イギリス近海では、グッディ子爵を代表として油田開発会社を設立し、その権益の8割を有している。
これは、現在北海油田と呼ばれる地域である。
1960年にイギリスが開発を行うにあたり、手野グループがその援助を行ったことに端を発している。
また、中東地域では、現地の王族や氏族、政府などと手を組み、石油発掘の調査から発掘、精製、輸出を行っている。
現在、手野石油として10%以上の権益を有している油田は以下の通りとなっている。
油田名 権益割合 国名
北樺太油田 100% 日本樺太県
ポリニヤ油田 100% 日本樺太県・ロシア
マリーバード油田 100% 南極
(1960年以降科学的調査のみ実施)
タウィール油田 100% ビル・タウィール
オムニコ油田 90% サウジアラビア
スカルタ油田 90% イギリス(北海油田)
ガラダン油田 85% クウェート
カルア油田 80% イラク
ノースウェストアークティック油田 75% アメリカ
イバリア油田 60% イラン
西南メキシコ湾岸油田 30% アメリカ


社史



施設等



組織図

最終更新:2018年06月17日 22:48