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蘇るになし藩国から派生
29:になし藩国:新市街(施設)

L:新市街 = {
 t:名称 = 新市街(施設)
 t:要点 = にぎやかな、真新しい、町並み
 t:周辺環境=市街地
 t:評価 = 住みやすさ0
 t:特殊 = {
  *新市街の施設カテゴリ = 国家施設。
  *新市街の位置づけ = 商業施設。
  *新市街の設置 = 設置された国。
  *新市街の面積 = 3000m2。
  *新市街の構造 = 町並み。
  *新市街の特殊1 = (生産フェイズごとに)資金+10億。
  *新市街の特殊2 = 毎ターン人口が+3%される
 }
 t:→次のアイドレス = 大商店街(施設),看板娘(職業),店員(職業),ぽち祭り(イベント)

HQ継承ボーナス:蘇るになし藩国(イベント) より第一世代+ぽちの冒険(イベント) より継承第2世代
根拠URL:http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=8120:適用内容:資金+5+5
#3/24HQボーナス適用内容追記

「まあ、結局あれだよな。俺らはぽち王女が好きで、ここに居たって事なんだよな」

~ぽちが来ると聞いて戻ってきた男の語った言葉~


  • 蘇るになし藩国から新市街建設までの流れ

ぽち王女がになし藩国に帰ってくる――
皆が口をそろえて言う噂を信じて、人々は自分達がかつて住んでいた国に戻ってきていた。
竜によって破壊された街、城、森…その殆どが、昔自分達が捨てた時のままだった。

が、それでも人々は、誰が言い出したかもわからないような噂一つで
今や荒地でしかない場所に集まっていた。
次々に建ったテントやバラックで雨風を凌ぎ、慌てて用意された食糧配給所で飯を食い、
政府の手回しの遅さに悪態をつきながら、ただ一人と再会する為に日々の生活を送っていた。

そして、噂は真となって現れた。
本当にぽち王女が帰ってきたとの知らせはニューワールドを駆け巡り、
帝國諸国や一部共和国に逃れていた国民すらも知らせを聞き戻ってきた。
一時期一千万人を割っていた国民総数は、一気に倍にまで膨れ上がった。
にぎやかな国が戻ってくるかも。などと喜んでいられたのは初めだけで、
住宅や雇用、食料問題で政府がてんてこ舞いになるのにそう時間は要らなかった。
になし藩国政府は増え続ける人口問題に対応する為、商店街の復興および各仮設住宅が建つ場所を新たに市街地として制定。
戻ってきた国民を収容出来る住宅街を含んだ新市街の建設を急ピッチで始めた。


  • 忍者と理力使いの活躍

新市街建設、および別に記す商店街の復興に関して、目覚しい活躍を見せたのが
になし藩国内に存在した忍者や理力を建築に用いる技術を持つ者達であった。
騎士やパイロット達が戦場で華々しい活躍を見せる中、運用方法が確立していない事や力不足を理由に彼らは国に留まっていた。
戦いばかりが国の仕事でないとは言え、表立って人々から賞賛される騎士達に対し嫉妬の念を抱く者も少なくなかった。
そんな彼らに対する見方は、復興に際し力を振るう彼らの様子を見た人々によって大きく変わっていった。
理力建築士達は、名の通り元々建築業を営む者も多く、確立された理力建築技術を惜しみなく復興建築に使う事が出来た。
日々肉体的、精神的な鍛錬を積んでいた忍者達は高い足場や細かな作業もよくこなし、さながらとび職の様な役割で復興に大きく貢献した。
この両者の組み合わせが相乗効果を生み、当初の予定よりも速く復興が進んでいく事となった。

組み上げた建物の接合部に異常がないかチェックされている最中の1シーン。
身軽な彼らでも万一がないよう、安全ベルトは必需品である。



  • 星鋼京からの技術的支援

作業が急ピッチで進む中、予てより交流があった星鋼京から
都市建造に対する支援を受けられる事になった。

星鋼京では既に計画都市の設計および建造での知識的、技術的なノウハウがあり、
それを新市街で活かせないか。と言う事だった。
ライフラインの整備、大規模公共事業発注の際のやり取り等々、
星鋼京で培われてきた知識や技術の数々は、若干形をになし藩国に合わせながら、
確実に復興のスピードと確実性を上げていった。


  • 新中央市街の誕生
街が出来ていくにつれ、仮設住宅に住んでいた人々は住宅が出来次第順次新たな住居へと向かっていった。
金銭的な問題で住宅購入が難しい人々に関しては、藩国から長期間、低金利での融資が受けられる事になった。
これらの財源はぽち王女からの支援が得られるかも、という事になり、この事を知った国民の多くは大層喜んだという。
かくして、仮設の街でしかなかったその場所に徐々に真新しい町並みが現れていった。


真新しい街並み、市街の人々の憩いや避難所にもなる広場の様子。
日中は時間を問わず住人でにぎわう。


  • 開発の停滞と再開、それから。
竜災被災者と国内の希望者が住む所があらかた完成してからというもの、長いこと新市街の開発は停滞していた。
家だけはあるが店などはまだ全くなく、欲しいものがあったら結局東西の商店街まで買いに行く。ぶっちゃけ割と不便。
土地がないわけでも店を出したい人間がいないわけでもないのにこの状況、というわけである日国民の代表が数名、王城へ押し掛けてきたのだった。
「どういうことなのか説明してもらおうか」
「あー、えーと、セプの影響とかなるべく排除しようと思ったら物凄い時間がかかって。申し訳ない」
しかもまだ完璧に排除できてるか良く解んなかったり。とのたもうたのは対応した九重である。
「まぁセプ対策はうちだけでやると限界があるんで色んな所と協力して続けます。それと非常に残念なお知らせが」
「・・・何ですか」
さっきまでべらんめえ口調だったのに不穏な空気を察してか急に敬語になった。
「ぽち王女が住宅購入者向けに財源支援してくれるかもって話がありましたけど、やっぱりあれお断りしました」
「はああああ!?」
一同絶叫。しかし九重平然と、
「いやだってほら、そんな風に助けてもらうためにぽち王女ファンクラブに入ってるわけじゃないですし」
と言ってシルバーメタリックの会員証を軽く掲げた。
「代わりに国庫が空になる寸前まで国から出すからお金の事は大丈夫ですよ、多分」
ぐぬぬ、と唸る国民代表一同。確かに最近なんだか王女に頼りっきりな気はしていたのだった。
「それに、新市街ってどういう街にしたらいいのかイメージが良く解らなくって。
 新っていうからには今までとは違う、新しい何かがいいのかもしれないんですけど、私今の町並み結構好きなんですよね。
 古いものと新しいものが調和するでも融合するでも排斥しあうでもないてきとーな感じっていうんですかね。
 下手うったらそういうの壊しちゃうような気がして怖かったんだと思うんですよ」
滅多にない、国の偉い人の心情を吐露する言葉にちょっと場の空気がしんみりした。
「あんたにも悩みがあるのは解ったがこのままじゃ不便すぎる」
「ええ、だから、もう国民の人にお任せしようかと」
「丸投げかよ!さっきまでちょっといい話だったのに!」
「丸投げじゃないですって。えーと、こういう店を建てたいとかこういう街並みにしたいとかの意見を集めて、華族と国民の意思疎通の橋渡しをしたり、外国から入ってくる企業がやばい事しないかチェックする部署を作ろうと思います」
「・・・それって要するに中間管理職だろ」
「そんな感じですね」
「・・・・・・誰がやんの?」
「じゃあ貴方達にお願いしましょう」
そこにいた全員が瞬間的に うわぁ貧乏くじ引いた みたいな顔をしたという。

かくして国民の意見をなるべく吸い上げる形で開発は再開され、徐々に新市街はその範囲を広げていった。
出来ていく街並みは今までのになし藩国の延長のような、目新しさは特にないものだったが民は皆それなりに満足げであったという。
足りないものに気付いたらまた作ればいいやという前向きな無計画さと愛国心の賜物であろう。
緩やかに、長い時間をかけて、復興の第一歩はようやく刻まれようとしていた。


(文:九重 千景、月空 絵:瑠璃)