防御用 提出物
テーマ:お好み焼き!
「戦争って大変だにゃー」
「覚えるの大変だにゃー」
「何かおいしいことでも考えるにゃー」
「じゃぁ今回のテーマはお好み焼きにするにゃ!」
SS
「これが出来るようになるのって、かなり難しくなかったですか?俺、魔力のコントロールで苦労したんですよ」
「そうそう、わかるわかる!私もそうだった!」
「僕もですよ。普通に障壁作るのと違って、空気を含むっていうのが中々出来なくてね」
戦闘の真っ只中、魔法使い達は口々にそう話していた。
会話だけなら呑気そうに聞こえるが、彼らには決して余裕があったわけではない。
現在、彼らは防戦一方であり、次のチャンスを待っている最中である。
以前の彼らならば、防御と聞くだけでかなり慌てていた。
しかし、今の彼らは前の戦闘よりほんの少し落ち着いていて、ほんの少しだけ自信があった。
その冷静さや自信を持ち合わせるだけの準備をしてきたのだ。
この戦闘に入る前、魔法を使う者達には防御の為の作戦内容が伝えられた。
その内容は、ふわりとした生地ような魔力の障壁とその生地に混ぜ合わせた具材のような陣形、「お好み焼き」をテーマにした防御作戦だった。
今までの魔力などによる障壁はただ防ぐことだけを重点にしていた。
だが、それだけでは耐久性や強度に不安が残る。
それをカバーする為に空気を挟んだ多層構\造の障壁を造り、攻撃を柔らげて防ごうということが提案されたのである。
「まさか、本当にお好み焼き食べながら説明されるとは思わなかったよ」
「美味しいかったのは最初だけ、あの後が大変だったのよね」
「そうだったね…。お好み焼きって生地だけじゃなかったことに気付かされたよ」
障壁を操りつつ攻撃を防ぐ為の陣形、その陣形も攻撃状況に合わせて、広がったり集まったりと柔軟に変形するようにするなどと試行錯誤もされていたのだ。
魔法使い達は作戦の成功の為に幾度も厳しい訓練をしてきたのである。
眼前には無数に迫る攻撃の嵐。
焦りは禁物。
魔法使い達は頷き合うと訓練通りに動き出す。
「さてと、まだまだ動かないと。防御の手は緩めずに」
「そうね。ちゃんと陣形崩さずにね」
「仲間同士のカバーも忘れずにです」
その障壁は柔らかくありながら強き壁、その陣形は臨機応変に動く砦。
そうして、彼らの身を、仲間の身を、しっかりと守っていたのである。
作戦:
【テーマ】:お好み焼き
- ふんわりとしたお好み焼きのように、部隊を多層構造にすることで、敵の攻撃を受け止める。
- まぁるく広がるお好み焼きのように、歩兵の利点を生かし、広がったり柔軟に変形することで、戦域をカバー
【地形】
≪山林≫
周囲の森や林、くぼ地に身を隠す
土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。
枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。
偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。
森林の模様をした迷彩服を着る。
偽装用ネットを使う。
皮膚に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。
歩兵による伏撃が可能
木々を遮蔽として身を隠す事が出来る
木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和
密度の高い森林地の場合、大型機はつっかえるため行動の邪魔が出来る
歩兵ならば小さいので、活動に支障がない
木に登る事で上から攻撃することが出来る
下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる
機動力はあまりないが歩兵であれば、この地形でも踏破可能。
【装備】
≪全般≫
- 銃身への迷彩:草原、森、砂漠などの地形に応じて銃身にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。
- 迷彩によって距離感を狂わせる
- 発煙弾
≪歩兵≫。
- ヘッドセット(ゴーグルつき):頭部を衝撃や銃弾から防御するとともに、小型無線機や小型ライト、ナイトビジョンを装備する。
- 無線機:長距離通信や、高速データ通信が可能なものを使用して連絡をとりあい、部隊間・部隊内での状況把握や連携をスムーズにする。
- 双眼鏡・目標距離測定装置:目標の正確な位置を測定できる。
- プレート入りの防弾ベストによる高い防御性能
- 迷彩服着用、フェイスペイントをしておく。
【陣形】
- 敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。
- 四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。
- 分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。
【体術】
≪全般≫
- レーザーを防ぐために煙幕や土煙を利用する。
- 相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。
- 周囲の遮蔽物使って身を隠す
- 回避するときは常に建物の壁を背にする。
- 遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする
- 一カ所に固まらないように分散して戦力の低下を防ぐ
- 各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。
- 防御に使える物は全部使い伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。
- 敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。
- 防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする
- 部隊員と死角を補い合う
- 遮蔽物を使う
- 力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから)
- 相手の勢いを意識する
- 相手との間合いを意識する
- 自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する
- 気を抜かない
- 即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する
- 敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して反撃できるように体勢を整える。
- 魔法を分散させて当てる事で敵の動きを止める
- 視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。
≪歩兵≫
- (爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく
- 有視界内では仲間との連携をブロックサインで密に取る。
≪対爆発防御≫
- 敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る
最終更新:2007年06月16日 19:44