Volkswagen ID.R(フォルクスワーゲン ID.R)



日本ではモンスター田嶋こと田嶋伸博選手が今なお精力的に活動していることで有名なパイクスピーク・ヒルクライムにて、2018年に新記録を樹立したロマン・デュマ選手が操るフォルクスワーゲン ID.Rが、R3E史上初の電気自動車として収録された。
環境問題や石油問題が声高に叫ばれる昨今、モータースポーツの世界もその流れに沿わざる負えない状況になっている。
昔のように純粋なガソリンエンジンのみでは、支持を得ることが難しくなってきた。
ご存知のように完全な電気自動車のフォーミュラEの登場や、WECやF1がハイブリッドを推し進めている事が証左となっている、
レースシムにも、電気自動車の流れがやってくる。そんな予感を抱かせるマシンだ。
ちなみに、競技用電気自動車の歴史はフォーミュラEよりもパイクピークの方が古い。

デザインは、低く構えたプロトタイプレーシングカーそのものであり、巨大なリアウィングが大きな特徴だ。
特筆すべきは、電気自動車の強みである瞬発力の高さで、燃料エンジンでは敵わないほどの驚異的な加速力を持ち、あっというまに最高速度250km/hに到達する。
最高速度は空気抵抗の増大で損失するパワーとバッテリー消費を抑えるため250km/hのリミッターが存在する。
パイクスピークに特化したエアロダイナミクスはフォーミュラ1マシンに匹敵する。
文字通り路面に吸い付くような強力なダウンフォースで、まるで魔法のようなコーナリングが可能となる。
驚くべきことに、ノルドシェライフェのジャンピングスポットで、まったくマシンが宙に浮かないのである。
強力なブレーキ性能も相まって、常識はずれのブレーキングポイントでコーナーをクリアできてしまう。
モーターの音しかなく、他は風切り音やロードノイズなどで非常に静か。リプレイカメラなら風をきる音しか聞こえないほど静か。
トランスミッションは必然的にATである。
D=通常駆動モード
S=ブレーキ中にエネルギー回生をするモード (コンペティションやリーダーボードチャレンジ等、バッテリー消費しない場合は無関係)
ABSもTCSも非常に優秀なので初心者でも安心して乗れるハイパワーカーだ。

モータースポーツの未来の一つの可能性として、ぜひ体験して欲しい一台である。



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最終更新:2023年02月01日 23:53