M-Tea*7_6-進化遺伝の科学(六)石川千代松

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M-Tea*7_5-進化遺伝の科学(六)石川千代松

2014.8.30 第七巻 第六号

進化遺伝の科学(六)
石川千代松
 第七章 進化の理由――生存競争
 第八章 変異(一)



月末最終号:無料  p.162 / *99 出版
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

※ PDF 形式、六インチ判。Mac OS X 10.4・Acorbat Reader 5.0、Windows 7・Adobe Reader X および SONY Reader(PRS-T2)にて確認済み。
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(c) Copyright this work is public domain, 2014.

パブリックドメインマガジン 週刊ミミクリー*

(略)しかしまた多くの場所では、昆虫がウシの生存を支配していることがわかります。この例のもっともおもしろいのはパラギーであるでしょう。それはこの国の南北両隣りでは野生になる牛馬がたくさんいるのに、この国ではウシもウマもイヌも決して野生になりません。それはアザラとレンゲルの二氏がいうように、パラギーに一種のハエがいて、生まれたばかりの動物の臍(へそ)に卵を産みつけるからなそうです。ですからこのハエは、さようにたくさんいてもその増加は何かの原因によって制限されているもので、この原因はたぶんこれに寄生する他の昆虫がいるからでありましょう。ですから、ある種の食虫の鳥がパラギーで減ずると、この寄生虫が増加するでありましょう。すると臍(へそ)にくる虫が減じてウシやウマが野生になることができるでしょう。するとまたこれが植物を変えるでしょうし、それがまた昆虫に変化をきたすことになり、スタッフォード・シャイアで見られるように食虫の鳥に変化をきたして、それがまた順ぐりに動植物全体の込み入った変化となるものでしょう。けれども、自然におけるこれらの関係はかように簡単なものばかりではありますまい。戦争内の戦争がいろいろの結果を生ずるものでしょうが、久しい間はいろいろの勢力が平均せられて、わずかな出来事でも生物間に勝敗があるにしても、自然は平和が続くような観を呈するものでありましょう。しかしわれらの無知は非常に大であって、また、われらの臆断が非常に強いので、一生物でも絶滅したと聴くとわれわれは非常におどろきますが、それはわれらが原因を知らないものですから、われわれはたいへん乱がおこって世界が破滅することを恐れたり、または生命の永久に続くものであるという法則を発見したと思ってよろこんだりしているものであります。

※ #ref(7_6.rm)
(朗読:RealMedia 形式 xxxKB、x:xx)
※ お休みしまーす。


石川千代松 いしかわ ちよまつ
1860-1935(万延元.6.6-昭和10.1.17)
動物学者。東京の人。ドイツに留学して、日本にワイスマン流の進化論を紹介。東大教授。魚類学・細胞学を研究。/動物学者。東京開成学校予科を経て、東京大学理学部動物学科卒業(1882)。同大学助教授となり(1883)、1886~1889年ドイツに留学し、フライブルク大学で A. Weismann に師事し、無脊椎動物の生殖・発生などを研究。帝国大学理科大学助教授を経て、同農科大学(のち東京帝国大学農学部)教授(1890~1924)。夜光虫・オオサンショウウオ・クジラなどの生殖・発生および細胞学的研究をなし、ホタルイカの発光、アユの養殖など多方面の研究がある。(生)

◇参照:『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)、『岩波生物学辞典 第五版』(岩波書店、2013.2)、Wikipedia 日本語・オフライン版(『iP!』2009.4月号、晋遊舎)。

底本

底本:『最新科學圖鑑(5)・進化遺傳の科學』アルス
   1933(昭和8)年6月16日発行
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/list_inp1478_1.html

NDC 分類:460, 467(生物科学.一般生物学 / 遺伝学)
http://yozora.kazumi386.org/4/6/ndc460.html
http://yozora.kazumi386.org/4/6/ndc467.html

難字、求めよ

鼻長類 びちょうるい?
スチロニキア
織毛虫 しきもうちゅう
ヒダチナ

眼首
セルコピテクス
パビアンザル
家豚 かとん
スコッチ・ファ
定まれる変異 デフィナイト・ヴァリエーション
単独変異 シングル・ヴァリエーション
スポーツ
アンコン・シープ
アカマダラチョウ
ヒヨドシチョウ
レバナ
プロルサ
アンブリストーマ
ポドコリネ
ヒドラクラゲ
群生体
求食部体
螺旋状部体 らせんじょう ぶたい?
棘形部体
垂管
放射管
鐘触手
垂管触手
外層細胞
クラゲ体 クラゲたい
精卵 せいらん
内層細胞 ないそう さいぼう
受精核
ファーンハム カナダか。
パラギイ/パラギー バラキア(ワラキア)?
ネーブルス ネープルス Naples=ナポリか?
ブライアント
ユウムン/ユウマン大佐
渡瀬博士 わたせ- 渡瀬庄三郎か
アザラ
レンゲル

年表

一九〇六 石川、オーストラリアへ行く。ウサギのペスト(過剰な繁殖の意か)。
一九二八・一九二九ごろか ある金持ちが慰み半分に、カリフォルニアからブラック・バスを持ってきて箱根の芦の湖へ入れる。

むしとりホイホイ

第十五圖 → 第百十五圖 【百】
桶屋《をけや》か → 桶屋《をけや》が 【が】
亂《らん》か → 亂《らん》が 【が】
鍛治屋 → 鍛冶屋 【冶】
チンバンヂイ → チンパンジー 【パ】
多《おほ》いからである → 多《おほ》いからである』 【』か】
心《こゝろ》から → 心《しん》から 【しん?】
ワイスムン → ワイスマン 【マか】
ポトコリネ → ポドコリネ 【ドか】
有名《いうめい》を → 有名《いうめい》な 【な?】
寫 → 馬 【馬か】

以上11件、底本は左辺のとおり。

スリーパーズ日記*

書きかえメモ。
オラング → オランウータン
辺《へん》 → あたり
永《なが》く → 長く
ドフリース → ド・フリース
遺《のこ》 → 残
ムツチオン/ムーチョン → ミューテーション
フライブルグ → フライブルク
ラマーク → ラマルク
三分《ぶん》二 → 三分の二
レエンホック → レーウェンフック


8.24 松尾堂、ゆうれい、おばけ、ミムラ、小松和彦。
14:00、山下達郎。恒例、夫婦放談。
前作アルバム『Denim』から七年かあ。

8.26 どうも、こんどは台所のシンクが臭い。排水溝? シンク? それとも蛇口? 排水パイプ? シンク下も臭い気がする。醤油ボトル?

『月刊MOE』先月号、有川浩、コロボックル。

8.27 写真のえほん『オオサンショウウオ』。福田幸広(写真)、ゆうきえつこ(文)。そうえん社、2014.7。
FM、ムッシュかまやつ。サガン、ジュリエット・グレコ。フランス談義。



2014.8.30 公開
目くそ鼻くそ、しだひろし/PoorBook G3'99
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