M-Tea*4_34-石油ランプ/流言蜚語/時事雑感 寺田寅彦

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

M-Tea*4_34-石油ランプ/流言蜚語/時事雑感 寺田寅彦

2012.3.17 第四巻 第三四号

石油ランプ / 流言蜚語 / 時事雑感
寺田寅彦


【週刊ミルクティー*第四巻 第三四号】
http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/188589
※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。
(488KB)

定価:200円  p.126 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(21項目)p.217
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。

ぴーひょろろ、週刊となりのぽろぽろ*

 肝心の石油ランプはなかなか見つからなかった。粗末なのでよければ田舎へ行けばあるだろうとおもっていたが、いよいよあたってみると、都に近い田舎で電灯のないところは、いまどきもうどこにもなかった。したがってそういうさびしい村の雑貨店でも、神田本郷の店屋とまったく同様な反応しか得られなかった。
 だんだんに意外と当惑の心持ちが増すにつれてわたしは、東京というところは案外に不便なところだという気がしてきた。
 もし万一の自然の災害か、あるいは人間の故障、たとえば同盟罷業やなにかのために、電流の供給が中絶するようなばあいがおこったらどうだろうという気もした。そういうことは非常にまれな事とも思われなかった。一晩くらいならロウソクで間にあわせるにしても、もし数日も続いたらだれもランプが欲しくなりはしないだろうか。
 これに限らず一体にわれわれは、平生あまりに現在の脆弱な文明的設備に信頼しすぎているような気がする。たまに地震のために水道が止まったり、暴風のために電流やガスの供給が絶たれて狼狽することはあっても、しばらくすれば忘れてしまう。そうしてもっとはなはだしい、もっと長続きのする断水や停電の可能性がいつでも目前にあることは考えない。
 人間はいつ死ぬかわからぬように、器械はいつ故障がおこるかわからない。ことに日本でできた品物にはごまかしが多いからなおさらである。 (「石油ランプ」より)

同盟罷業 どうめい ひぎょう ストライキのこと。

4_34.rm
(朗読:RealMedia 形式 388KB、3'09'')
milk_tea_4_34.html
(html ソーステキスト版 144KB)

寺田寅彦 てらだ とらひこ
1878-1935(明治11.11.28-昭和10.12.31)
物理学者・随筆家。東京生れ。高知県人。東大教授。地球物理学を専攻。夏目漱石の門下、筆名は吉村冬彦。随筆・俳句に巧みで、藪柑子と号した。著「冬彦集」「藪柑子集」など。

◇参照:Wikipedia 寺田寅彦、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。

石油ランプ
底本:「寺田寅彦全集 第七巻」岩波書店
   1997(平成9)年6月5日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card43253.html

流言蜚語
底本:「寺田寅彦全集 第七巻」岩波書店
   1997(平成9)年6月5日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card43260.html

時事雑感
底本:「寺田寅彦随筆集 第二巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店
   1947(昭和22)年9月10日第1刷発行
   1964(昭和39)年1月16日第22刷改版発行
   1997(平成9)年5月6日第70刷発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/card2458.html

NDC 分類:368(社会 / 社会病理)
http://yozora.kazumi386.org/3/6/ndc368.html
NDC 分類:914(日本文学 / 評論.エッセイ.随筆)
http://yozora.kazumi386.org/9/1/ndc914.html

難字、求めよ

十一屋 じゅういちや 銀座。
カルカッタ大学
『文化生活の基礎』 雑誌名? 書籍名?

年表

一五一一 富士山噴火。(時事雑感)
一五六〇 富士山噴火。(時事雑感)
一七〇〇〜八 富士山噴火。(時事雑感)
宝永四(一七〇七)一〇月四日 宝永地震。東海地方から四国・九州にかけての地震。震源は東海沖・南海沖の二つと考えられる。M8.4。東海道・紀伊半島を中心に倒壊6万戸、流失2万戸、死者約2万人。
宝永四(一七〇七)一一月〜 宝永大噴火。大量のスコリア火山灰を噴出。
寛政四(一七九二) 富士山噴火(?)。(時事雑感)
安政元(一八五四)一一月四日 安政東海地震。震源地遠州灘沖。M8.4。死者約2000〜3000人。
安政元(一八五四)一一月五日 安政南海地震。震源地土佐沖。M8.4。死者数千人。

大正一二(一九二三)九月一日 関東大震災。M 7.9、死者・行方不明者10万5,385人。
大正一三(一九二四)一月 寺田「石油ランプ」『文化生活の基礎』。
大正一三(一九二四)九月 寺田「流言蜚語」『東京日日新聞』。
昭和五(一九三〇) チャンドラセカール・ラマン、ノーベル物理学賞を受賞。
昭和五(一九三〇)一一月一四日 濱口首相遭難事件。東京駅で佐郷屋留雄に狙撃され重傷。
昭和五(一九三〇)一一月一六日 煙突男。川崎市の紡績工場の労働争議の際に、煙突に登って会社へ抗議。5日後に煙突を降りる。
昭和五(一九三〇)一一月二六日(※ 本文には「十一月二十四日」) 伊豆地方大地震。死者行方不明者331名、全壊4317戸。寺田、四日目に日帰りで三島町まで見学。
昭和六(一九三一)一月 寺田「時事雑感」『中央公論』。

◇参照:Wikipedia、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。

スリーパーズ日記* フクシマ・ノートその2

 猫になりたい〜
 ドラえもんになりたい〜
 フサフサになりたい〜
 クログロになりたい〜

 『巨大地震・巨大津波——東日本大震災の検証』(朝倉書店、2011.11)読了。宮城県沖牡鹿半島で東南東に5.3m移動、1.2m沈降。東北の日本海沿岸では1m程度東に移動。「地震後6か月たっても、この延びの動きは収まっていない」「地震後6か月経過した9月になっても、プレート境界は、ゆっくりすべり続けている」。

 余効的すべり
 「大局的には本震のときのすべりと同じ方向、つまり、太平洋プレートが西に傾き下がるように沈み込み、東北日本の陸地が東側にせり上がる方向に進んでいる。だたし、余効すべりが発生している領域は、本震時に大きくずれた領域より、やや深部と北部・南部のプレート境界上である。」
 「この余効的すべりによって、東北日本は地震発生後6か月経っても東西に引き延ばされている。その速さは徐々に遅くなっているが、9月になっても1週間で1cm程度の大変な速さである。」←→「東北日本は地震前には1年間に1〜2cm縮んでいた。」

 「東北地方の太平洋沿岸では現在ゆっくりとした隆起が進行している。隆起の量は、まだまだ地震時の沈降量には及ばない」「少なくとも地震発生6か月後でも止まる気配はない」。以上、平田直(ひらた なおし)「巨大地震のメカニズム」(p.1〜54)より。東京大学・地震研究所地震予知研究センター長、地震調査研究推進本部・政策委員会委員。

 「20世紀以降に発生したM9クラスの巨大地震は、2004年のスマトラ島沖地震を含めて5回程度」(佐竹健治)。

 過去に高台へ集団移転したはずの人たちが再び沿岸へ戻って定住してしまった事例について、目黒公郎は「高台では飲料水の確保が困難なこと」と「山腹の密集地で火災が発生したこと」を指摘。

 三月八日(木)。復興構想会議の議事録 pdf が web にアップ。さっそく13号までをダウンロードして、ぼちぼちと読み始める。初回なかばで玄侑さんは、「大袈裟に言いますと、今の状態は出エジプトに近い」「下手をしますと、ユダヤ人状態になりながら、今浜通りの人々は、分散居住している」と語る。



2012.3.19:公開 玲瓏迷人。
2012.3.20:更新
きゃばくら・りょ〜ま。ふくやまさはる、いしのまこ。
目くそ鼻みず。しだひろし/PoorBook G3'99
転載・印刷・翻訳は自由です。
カウンタ: -

名前:
コメント: