M-Tea*4_32-科学の不思議(五)アンリ・ファーブル
2012.3.3 第四巻 第三二号
科学の不思議(五)
アンリ・ファーブル
大杉栄、伊藤野枝(訳)
三七 紙の実験
三八 フランクリンとド・ロマ
三九 雷(かみなり)と避雷針
四〇 雲(くも)
四一 音の速度
四二 水差(みずさ)しの実験
四三 雨
四四 噴火山
四五 カターニア
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定価:200円 p.166 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(25項目)p.169
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をっとっとっっと! 週刊せつでんマン音頭*
「もし、
噴火山の近所に町があったら、その火の河はそこへ流れこんでこないでしょうか? そして灰の雲がその町をうめてしまいやしないでしょうか?」とジュールが聞きました。
「不幸にしてそんなこともありえる。そしてまた、実際ありもした。(略)」
「そうだ。今から二〇〇年ほどむかしのこと、
シチリアに歴史上もっとも激しい
大噴火がおこった。激しい暴風雨(あらし)があった後(あと)で、たくさんの馬が一時(いっとき)にドッとたおれるような強い
地震が夜じゅうつづいた。木は葦(あし)が風になびくようになぎ倒され、人はたおれる家の下におしつぶされないように気狂(きちが)いのように野原へ逃げようとしたが、ふるえる地上に足場を失って、つまずき倒れた。ちょうどそのとき、
エトナは爆発して四里(より)ほどの長さに裂(さ)けて、この割(わ)れ目に沿うてたくさんの噴火口ができ、爆発のおそろしい響きともろともに、黒煙(こくえん)と焼け砂とを雲のように吐(は)き出した。やがて、この噴火口の七つが、一つの深い淵のようになって、それが四か月間雷鳴(らいめい)したり、うなったり、燃えかすや溶岩を噴き出した。(略)」
「そのうちに
溶岩の河は山のすべての裂(さ)け目から流れ出して、家や森や作物をほろぼしながら平原のほうへ流れて行った。この噴火山から数里(すうり)離れた海岸に、じょうぶな壁にとりかこまれた
カターニアという大きな町があった。火の河はとうとう数か村を飲みつくして、カターニアの壁の前まできた。そしてその近郊にひろがって行った。(略)」
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アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre
1823-1915(1823.12.21-1915.10.11)
フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。
大杉栄 おおすぎ さかえ
1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16)
無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。
伊藤野枝 いとう のえ
1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16)
女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。
難字、求めよ
偽道 ぎどう? にせみち?
ネラ フランスの小さな町。
ド・ロマ ネラの長官。
中和電気 ちゅうわ でんき
尖閣 せんかく
むしとりホイホイ
ものをおなじ → ものとおなじ 【と?】 「此の世の中のすべてのものをおなじやうに」
雉《な》ぎ倒され → 薙《な》ぎ倒され 【薙?】
直ぐと → 直ぐに 【に?】 「直ぐと其の表面が固まつて」
私も其処にゐる事にしようよ 【「しよう」か?】
火山腹 → 火山山腹 【山腹?】
以上5件。底本未確認。
スリーパーズ日記
うはあっ、奥付バックナンバー url 中の「&」とすべきところが置きかわっていたことに今まで気がつかなかった。。。確認してみると、第四号当時からずっとそのままになっていたらしい。タイトルをクリックしてもらっても、これじゃあダウンロードもアクセスも出来なかったはず。しょぼーん。
これは、つくりかえさねばならんだろーなー。
『
現代の図書館』vol.49 no.2(2011.6)読了。
2012.3.7:公開 玲瓏迷人。
目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99
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最終更新:2012年03月07日 01:47