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MT*2_52-若草物語(五)L. M. オルコット

2010.7.17 第二巻 第五二号

若草物語(五)
LITTLE WOMEN
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott
水谷まさる(訳)
   第二十 うちあけ話(ばなし)
   第二十一 ローリィのいたずら
   第二十二 たのしい野辺(のべ)
   第二十三 マーチおばさん

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【週刊ミルクティー*第二巻 第五二号】
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(476KB)

定価:200円(税込) p.170 / *99 出版
付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(3項目)p.195
※ The Project Gutenberg よりオリジナル・テキストを収録。
※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。


飛び出せ! 週刊ミルクティー*


 その晩(ばん)、メグが安着(あんちゃく)の知(し)らせる手紙(てがみ)をおとうさんへ書(か)いているとき、ジョウは二階(にかい)のベスの部屋(へや)にそっといきましたが、おかあさんを見るとたちどまり、なにか心配(しんぱい)そうなようすで、ゆびで髪(かみ)をかきました。
「どうしたの?」と、おかあさんが手をさしのべてやりながら、たずねました。
「お話(はなし)したいことがありますのよ。」
「メグのことですか?」
「まあ、おかあさんの察(さっ)しの早いこと! そうなんです。あたし気(き)になるもので。」
(略)「この夏(なつ)ね、メグねえさんがローレンス家(け)へ手(て)ぶくろを忘(わす)れてきたんです。片方(かたほう)もどってきましたが、ローリィが片方(かたほう)をブルックさんが持(も)っているといってくれるまで、あたしたち、そんなことを忘(わす)れていたんですの。あのかた、それをチョッキのかくしにいれていて、それを落(お)としたのをローリィが見つけてわかったんです。そうしたら、メグは好(す)きだけど、まだ年(とし)はわかいし、じぶんは貧乏(びんぼう)だからいいだせないって白状(はくじょう)なさったそうです。こと重大(じゅうだい)ではないでしょうか?」
「メグはあのかたを好(す)いていると思(おも)いますか?」
「まあ! 恋(こい)とかなんとか、そんなくだらないこと、あたし、わかりませんわ。小説(しょうせつ)だといろいろ人目(ひとめ)にたつ変化(へんか)があるわけですが、メグにはちっともそんなことはなく、食(た)べたり飲(の)んだり、ふつうの人のように夜(よる)もよくねむりますわ。あのかたのこと、あたしがいっても、あたしの顔(かお)をまともに見ますし、ローリィが恋人(こいびと)なんかのじょう談(だん)をいっても、すこし顔(かお)をあかくするだけです。」

2_52.rm
(朗読:RealMedia 形式 320KB、2'34'')

安着 あんちゃく 無事に到着すること。
かくし ポケットのこと。


ルイザ・メイ・オルコット Louisa May Alcott
1832.11.29-1888.3.6
アメリカの女性作家。代表作『若草物語』(または『四人姉妹』)。エイモス・ブロンソン・オルコット(Amos Bronson Alcott)とアビー・メイ(Abby May)の娘。現在のペンシルベニア州フィラデルフィアの一部であるジャーマンタウン(Germantown)に生まれた。『若草物語』(原題、Little Women)は1868年に書かれた自伝的小説。『続若草物語』『第三若草物語』『第四若草物語』の続編もある。

水谷まさる みずたに まさる
1894-1950(明治27.12.25-昭和25.5.25)
童謡詩人・童話作家。本名、勝。東京生まれ。少年少女雑誌の編集者をしながら大正中期より童謡や童話を執筆。昭和3(1928)同人誌『童話文学』を発刊。(人名・現代)

◇参照:Wikipedia ルイーザ・メイ・オルコット、『広辞苑 第六版』(岩波書店)、『日本人名大事典』平凡社。


底本

底本:「若草物語」京屋出版社
   1948(昭和23)年6月1日発行
http://www.aozora.gr.jp/cards/001090/card42307.html

NDC 分類:K933(英米文学:小説.物語)
http://yozora.kazumi386.org/9/3/ndck933.html


むしとりホイホイ

エミイのまじめは → エミイのまじめな 【な、か?】
公正明大 → 公明正大 【明正か】
へりくだって。 → へりくだって、 【、か?】
かかり合い → かかわり合い 【わ、か?】
天路暦程 → 天路歴程 【歴、か?】
お目にかかりたたがって → お目にかかりたがって 【た、削除か?】
見つけてかかった → 見つけてわかった 【わ、か?】

※ いずれも底本未確認です。
※ ローリイ、ローリーはローリィで統一した。
※「たれ」を「だれ」に、「ほっておいて」を「ほうっておいて」に、「かあいがって」を「かわいがって」にした。


スリーパーズ日記


「おなじまちがいをくりかえしたくない。そう思いながら、これからも私たちはおなじまちがいをなんどもくりかえすのだろう。」
津野海太郎「ガリ版の話」『小さなメディアの必要』 (晶文社、1981.3)より。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000117/card611.html

 ボイジャーは、T-Time のバージョンアップをつづけている。ところが、個人出版として TTZ ファイルを作成するツール「T-Time パブリッシャーズ・キット」の頒布を凍結したまま久しい。現状の認識が正しければ、TTZ 自作の新規参加者が現われることは、おそらくない。
http://www.voyager.co.jp/T-Time/ttz4.html

 義務感が先に立つと、とくに青空文庫のような活動はつづかない。現実世界でいっぱいいっぱいなのに、どうしてネットでまでよろこんで疲労をあじわおうとするだろうか。青空文庫のような集団で蜘蛛の糸にのぼろうとする行為は、おそらく義務感や責任感じゃあできない。青空文庫13年目。



2010.7.17:公開
ハゲればいいのに。
目くそ鼻くそ/PoorBook G3'99
翻訳・朗読・転載・移植・印刷は自由です。
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最終更新:2010年07月18日 06:59