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*DL-MARKET 被災地支援チャリティー終了のおしらせ ・DL-MARKET 被災地支援チャリティーは2011年6月30日にて終了、7月5日に日本赤十字社あてに振込が完了のとことです。ご協力、ありがとうございました。 ・リンク先をチャリティー用から、通常購入用へ変更します。  2011.7.31:追記 *&color(red){【電子本を読んで、被災地を支援しよう!】} *&color(red){【DL-MARKET 被災地支援チャリティー企画 参加作品】} &image(dl_charity_l.gif,http://support.dl-market.com/charity/index.html) &color(red){※ この作品は、売上金が東日本大震災・被災地への義援金となります。ご購入いただくと、価格200円の全額が日本赤十字社に寄付されます。} ※ DL-MARKET 被災地支援チャリティー企画の詳細。 http://support.dl-market.com/charity/index.html &color(#ff00ff){※ 寄付金額はチャリティー終了まで、随時公表いたします。} &color(#ff00ff){※ 義援金の用途に関しても極力、ウォッチしてお知らせします。} &color(#ff00ff){※ みなさまのPRがこのチャリティー支援の大きな力となります。もし可能でございましたら、Twitter やHP、ブログ等でご紹介いただけますと幸いです。} &color(red){みなさまのご協力を、こころよりお願い申し上げます。(しだ)} *M-Tea*3_36-地震の話(二)今村明恒 *2011.4.2 第三巻 第三六号 地震の話(二) 今村明恒    三、地震に出会ったときの心得   三、階下の危険   四、屋内にての避難   五、屋外における避難   六、津波と山津波(やまつなみ)との注意   七、災害防止   八、火災防止(一)   九、火災防止(二)  一〇、余震に対する処置      |&image(http://www.dlmarket.jp/images/uploader/620/3_36-1.png,http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710)| |&image(3_36_move.gif)| [[【週刊ミルクティー*第三巻 第三六号】>http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710]] (http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710) ※ クリックすると購入サイトへジャンプします。 (960KB) &s(){※ この作品は、売上金が東日本大震災・被災地への義援金となります。ご購入いただくと、価格200円の全額が日本赤十字社に寄付されます。} &color(red){定価:200円} p.207 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(43項目)p.266 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて入力中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. *飛び出せ! 週刊ミルクティー*  非局部性の大地震をおこすことのある海洋底に接した海岸地方は、大ゆれの&link_wikipedia(地震){地震}にみまわれたばあい、&link_wikipedia(津波){津波}についての注意を要する。ただし、津波をともなうほどの地震は最大級のものであるから、倒壊家屋を生ずる区域が数個の国や県にわたることもあり、あるいは震源距離が陸地からあまり遠いために、単に広区域にわたって大ゆれのみを感じ、地震の直接の損害を生じないこともある。 (略)津波とは津の波、すなわち港に現われる大津波であって、暴風など気象上の変調からおこることもあるが、もっとも恐ろしいのは&link_wikipedia(地震津波){地震津波}である。元来、波というから、読者はすぐに風でおこされる波を想像せられるかもしれないが、むしろ潮の差し引きというほうが実際に近い。 (略)明治二十九年(一八九六)の&link_wikipedia(三陸大津波){三陸大津波}は、その原因、数十里の沖合いにおける海底の地形変動にあったのであるが、津波の常習地たるじょうご形の港湾の奥においては、図に示されたとおり、あるいは八十尺、あるいは七十五尺というような高さの洪水となり、合計二万七〇〇〇人の人命を奪ったのに、港湾の両翼端ではわずかに数尺にすぎないほどのものであったし、その夜、沖合いに漁猟に行っていた村人は、あんな悲惨事が自分の村でおこったことを夢想することもできず、翌朝、跡かたもなく失われた村へ帰って茫然自失したという。 (略)しばしば海底の大地震をおこす場所に接し、そこに向かって大きくじょうご形に開いた地形の港湾がそれにあたるわけであるが、これについで多少の注意をはらうべきは、&link_wikipedia(遠浅){遠浅}の海岸である。たとい海岸線が直線に近くとも、遠浅だけの関係で、波の高さが数倍の程度に増すこともあるから、もし沖合いにおける高さが数尺のものであったならば、前記のごとき地形の沿岸において多少の被害を見ることもある。 ※ 一尺=約三〇・三センチ。八十尺はおよそ二十四メートル。 #ref(3_36.rm) (朗読:RealMedia 形式 456KB、3'42'') [[milk_tea_3_36.html>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=262&file=milk_tea_3_36.html]] (html ソーステキスト版 288KB) &link_wikipedia(今村明恒){今村明恒} いまむら あきつね 1870-1948(明治3.5.16-昭和23.1.1) 地震学者。理学博士。鹿児島県生まれ。明治38年、統計上の見地から関東地方に大地震が起こりうると説き、&link_wikipedia(大森房吉){大森房吉}との間に大論争が起こった。大正12年、東大教授に就任。翌年、地震学科の設立とともに主任となる。昭和4年、&link_wikipedia(地震学会){地震学会}を創設、その会長となり、機関誌『地震』の編集主任を兼ね、18年間その任にあたる。 ◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、『日本人名大事典』(平凡社)。 *底本 底本:『星と雲・火山と地震』復刻版 日本児童文庫、名著普及会    1982(昭和57)年6月20日 発行 親本:『星と雲・火山と地震』日本兒童文庫、アルス    1930(昭和5)年2月15日 発行 http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1578.html NDC 分類:K450(地球科学.地学) http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndck450.html NDC 分類:K453(地球科学.地学/地震学) http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndck453.html ※ 青空本体に該当図書がないため、2011年4月現在、リンク先のページはなし。 *難字、求めよ 大神楽造り だいかぐら づくり 魚見崎 うおみざき 熱海の近辺か。 ベスンバ族 モロッコの部族。 山崎博士 *むしとりホイホイ 實状《じつきよう》 → 実状《じつじょう》 【じ】 でつて → であって 【あ】 夫妻《ふうふ》 → 夫妻《ふさい》 【さい】 生命《せつめい》 → 生命《せいめい》 【い】 起《し》り → 起《お》こり 【おこ】 區域《くえき》 → 区域《くいき》 【い】 距離《りより》 → 距離《きょり》 【き】 大平洋 → 太平洋 【太】 淅江省 → 浙江省 【浙】 漏斗状《じようごがた》 → じょうご形《がた》 【形】 茫然《ぼうせん》 → 茫然《ぼうぜん》 【ぜ】 損害《そんがん》 → 損害《そんがい》 【い】 顧慮《こうりよ》 → 顧慮《こりょ》 【う】 最切《さいしよ》 → 最初《さいしょ》 【初】 無事《ぶし》 → 無事《ぶじ》 【じ】 燃燒《せんしよう》 → 燃燒《ねんしょう》 【ね】 かしうて → こうして 【うし】 底本は左辺のとおり。現代表記版は右辺に修正した。 ほかに、 土砂《どさ》 → 土砂《どしゃ》 五分時間 → 五分間 一分時間 → 一分間 二月《にがつ》 → 二月《ふたつき》 未《ま》だかつて → いまだかつて 濕《ぬ》れて → 濡《ぬ》れて 根府川《ねぶがわ》 → 根府川《ねぶかわ》 みていると → 見ていると ……を変更、若干の句読点を修正。「小国民」「土民」は、そのままとしました。 *年表 一六五七(明暦三)一月一八〜二〇日 &link_wikipedia(明暦の大火){明暦の大火}。江戸城本丸をはじめ市街の大部分を焼き払う。焼失町数400町。死者10万人余。本郷丸山町の&link_wikipedia(本妙寺){本妙寺}で施餓鬼に焼いた振袖が空中に舞い上がったのが原因といわれ、俗に&link_wikipedia(振袖火事){振袖火事}と称した。 一六九二年六月七日 西インド諸島、&link_wikipedia(ジャマイカ地震){ジャマイカ地震}。首府ロワイヤル港においては大地に数百条の亀裂。人畜のみこまれる。市街地の大部は沈下して海となる。死人は首府総人口の三分の二を占める。 一七五五年十一月一日 &link_wikipedia(リスボン地震){リスボン地震}。感震区域は長径五百里にわたる。スコットランド、スカンジナビア辺における湖水氾濫。リスボンには津波襲来し死者六万人。震源は大西洋底か。モロッコの一部落で大地開閉。論文集『一七五五年十一月一日のリスボン大地震』刊行。 一七八三 イタリア、&link_wikipedia(カラブリア){カラブリア}にて大地震。死者四万。続いておこった疫病による死者二万。 一八三五 南米&link_wikipedia(チリ地震){チリ地震}。 一八五五(安政元)一一月四日および同五日 &link_wikipedia(東海道){東海道}・&link_wikipedia(南海道){南海道}大地震。 一八九一(明治二四) &link_wikipedia(濃尾大地震){濃尾大地震}。 一八九四(明治二七)六月二〇日 東京地震。&link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、本郷湯島において、木造二階建ての階上で経験。 一八九六(明治二九)六月一五日 &link_wikipedia(三陸大津波){三陸大津波}。 一九〇九(明治四二)八月一四日 &link_wikipedia(姉川大地震){姉川大地震}において田根小学校倒壊。 一九二二(大正一一)四月二六日 &link_wikipedia(浦賀海峡){浦賀海峡}地震。丸の内ビルディング損傷。 一九二三(大正一二)九月一日 &link_wikipedia(関東大地震){関東大地震}。&link_wikipedia(東京会館){東京会館}に被害。千葉県北条小学校の校庭で小規模の地割れ。&link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、ふた月の後に見学。東京における大火災の火元は一五〇か所ほど。そのうち化学薬品によるものは四十四か所。三十一か所は消し止められたけれども、十三か所は大事をひきおこす。 一九二五(大正一四)五月二三日 &link_wikipedia(但馬地震){但馬地震}。震源地の&link_wikipedia(田結村){田結村}は全村八十三戸中八十二戸つぶれ、六十五名の村民が潰家の下敷。五十八名は無事に助け出された。&link_wikipedia(豊岡町){豊岡町}においては三か所で火災。いったん鎮火後、全町二一〇〇戸のうち、三分の二を全焼の大火災おこる。 一九二七(昭和二) &link_wikipedia(丹後地震){丹後地震}。 *スリーパーズ日記  本文中、イタリア・&link_wikipedia(カラブリア){カラブリア}は「長靴の形にたとえられたイタリアの足の中央部」とあるが、イタリア半島の先端部(つまさきの部分)のかんちがいではなかろうか。  『別冊 Newton 連動して発生する巨大地震』(ニュートンプレス、2008.1)読了。  &link_wikipedia(アスペリティ){アスペリティ}(固着域)……ここが一気にずれ動くことで地震が発生する(p.19)。七日深夜の地震直後、「円を描くように横揺れした」という震源近くのコメントを複数聞く。アスペリティ周囲が円を描くようにしてはがれた、ということか。&link_wikipedia(海岸段丘){海岸段丘}・&link_wikipedia(浜提){浜提}は、地震による隆起のさいに形成(p.48)。海進・海退によるものかと想像していたのだが認識ちがいらしい。今村明恒のことばを引用してある。「天災は忘れたころにくると言われている。しかし忘れないだけで天災は防げるものでもなく、さけられるものでもない。要は、これを防備することである」(p.67)。  &link_wikipedia(尾池和夫){尾池和夫}『新版 活動期に入った地震列島』(岩波科学ライブラリー、2007.12)読了。  地震の前兆現象についていくつかの示唆がある。温泉の水温が約1か月前から平均して0.1〜0.3度下がり、地震発生まで下がったまま(p.83)。&link_wikipedia(阪神淡路大地震){阪神淡路大地震}の10時間ほど前に、M3.3 の&link_wikipedia(明石海峡){明石海峡}に前震。立ち上がりがゆっくりとした変化で始まっており、&link_wikipedia(前震){前震}を出発点として、直後に大地震となる震源破壊面が成長するという可能性(p.117)。  今回、山形県内の温泉で震災後、源泉が自噴せずポンプくみ上げで営業を再開した事例がある。報道記事を読むかぎりパイプ破損が原因ではなく、湧出量の顕著な変化とみられる。  太平洋海岸線が広域にわたって沈下。研究者によっては、これから数か月〜数年のあいだに再び隆起する可能性を指摘している(読売新聞、4.4、p.22)。真偽は不明。むしろ地震直前(1か月〜1週間レベル)で当地域の急激な地盤隆起があったのではなかろうかと推測するが、今のところ、そういう報道・調査は見ない。 2011.4.9:公開 八面玲瓏。 2011.7.31:更新 原発ミルクティー&イエローケーキ。 目くそ鼻くそと呼ばれた男。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment
*DL-MARKET 被災地支援チャリティー終了のおしらせ ・DL-MARKET 被災地支援チャリティーは2011年6月30日にて終了、7月5日に日本赤十字社あてに振込が完了のとことです。ご協力、ありがとうございました。 ・リンク先をチャリティー用から、通常購入用へ変更します。  2011.7.31:追記 *&color(red){【電子本を読んで、被災地を支援しよう!】} *&color(red){【DL-MARKET 被災地支援チャリティー企画 参加作品】} &image(dl_charity_l.gif,http://support.dl-market.com/charity/index.html) &color(red){※ この作品は、売上金が東日本大震災・被災地への義援金となります。ご購入いただくと、価格200円の全額が日本赤十字社に寄付されます。} ※ DL-MARKET 被災地支援チャリティー企画の詳細。 http://support.dl-market.com/charity/index.html &color(#ff00ff){※ 寄付金額はチャリティー終了まで、随時公表いたします。} &color(#ff00ff){※ 義援金の用途に関しても極力、ウォッチしてお知らせします。} &color(#ff00ff){※ みなさまのPRがこのチャリティー支援の大きな力となります。もし可能でございましたら、Twitter やHP、ブログ等でご紹介いただけますと幸いです。} &color(red){みなさまのご協力を、こころよりお願い申し上げます。(しだ)} *M-Tea*3_36-地震の話(二)今村明恒 *2011.4.2 第三巻 第三六号 地震の話(二) 今村明恒    三、地震に出会ったときの心得   三、階下の危険   四、屋内にての避難   五、屋外における避難   六、津波と山津波(やまつなみ)との注意   七、災害防止   八、火災防止(一)   九、火災防止(二)  一〇、余震に対する処置      |&image(http://www.dlmarket.jp/images/uploader/620/3_36-1.png,http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710)| |&image(3_36_move.gif)| [[【週刊ミルクティー*第三巻 第三六号】>http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710]] (http://www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/131710) ※ クリックすると購入サイトへジャンプします。 (960KB) &s(){※ この作品は、売上金が東日本大震災・被災地への義援金となります。ご購入いただくと、価格200円の全額が日本赤十字社に寄付されます。} &color(red){定価:200円} p.207 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(43項目)p.266 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて入力中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. *飛び出せ! 週刊ミルクティー*  非局部性の大地震をおこすことのある海洋底に接した海岸地方は、大ゆれの&link_wikipedia(地震){地震}にみまわれたばあい、&link_wikipedia(津波){津波}についての注意を要する。ただし、津波をともなうほどの地震は最大級のものであるから、倒壊家屋を生ずる区域が数個の国や県にわたることもあり、あるいは震源距離が陸地からあまり遠いために、単に広区域にわたって大ゆれのみを感じ、地震の直接の損害を生じないこともある。 (略)津波とは津の波、すなわち港に現われる大津波であって、暴風など気象上の変調からおこることもあるが、もっとも恐ろしいのは&link_wikipedia(地震津波){地震津波}である。元来、波というから、読者はすぐに風でおこされる波を想像せられるかもしれないが、むしろ潮の差し引きというほうが実際に近い。 (略)明治二十九年(一八九六)の&link_wikipedia(三陸大津波){三陸大津波}は、その原因、数十里の沖合いにおける海底の地形変動にあったのであるが、津波の常習地たるじょうご形の港湾の奥においては、図に示されたとおり、あるいは八十尺、あるいは七十五尺というような高さの洪水となり、合計二万七〇〇〇人の人命を奪ったのに、港湾の両翼端ではわずかに数尺にすぎないほどのものであったし、その夜、沖合いに漁猟に行っていた村人は、あんな悲惨事が自分の村でおこったことを夢想することもできず、翌朝、跡かたもなく失われた村へ帰って茫然自失したという。 (略)しばしば海底の大地震をおこす場所に接し、そこに向かって大きくじょうご形に開いた地形の港湾がそれにあたるわけであるが、これについで多少の注意をはらうべきは、&link_wikipedia(遠浅){遠浅}の海岸である。たとい海岸線が直線に近くとも、遠浅だけの関係で、波の高さが数倍の程度に増すこともあるから、もし沖合いにおける高さが数尺のものであったならば、前記のごとき地形の沿岸において多少の被害を見ることもある。 ※ 一尺=約三〇・三センチ。八十尺はおよそ二十四メートル。 #ref(3_36.rm) (朗読:RealMedia 形式 456KB、3'42'') [[milk_tea_3_36.html>http://www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload&act=open&pageid=262&file=milk_tea_3_36.html]] (html ソーステキスト版 288KB) 今村明恒 いまむら あきつね 1870-1948(明治3.5.16-昭和23.1.1) 地震学者。理学博士。鹿児島県生まれ。明治38年、統計上の見地から関東地方に大地震が起こりうると説き、&link_wikipedia(大森房吉){大森房吉}との間に大論争が起こった。大正12年、東大教授に就任。翌年、地震学科の設立とともに主任となる。昭和4年、&link_wikipedia(地震学会){地震学会}を創設、その会長となり、機関誌『地震』の編集主任を兼ね、18年間その任にあたる。 ◇参照:Wikipedia &link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、『日本人名大事典』(平凡社)。 *底本 底本:『星と雲・火山と地震』復刻版 日本児童文庫、名著普及会    1982(昭和57)年6月20日 発行 親本:『星と雲・火山と地震』日本兒童文庫、アルス    1930(昭和5)年2月15日 発行 http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1578.html NDC 分類:K450(地球科学.地学) http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndck450.html NDC 分類:K453(地球科学.地学/地震学) http://yozora.kazumi386.org/4/5/ndck453.html ※ 青空本体に該当図書がないため、2011年4月現在、リンク先のページはなし。 *難字、求めよ 大神楽造り だいかぐら づくり 魚見崎 うおみざき 熱海の近辺か。 ベスンバ族 モロッコの部族。 山崎博士 *むしとりホイホイ 實状《じつきよう》 → 実状《じつじょう》 【じ】 でつて → であって 【あ】 夫妻《ふうふ》 → 夫妻《ふさい》 【さい】 生命《せつめい》 → 生命《せいめい》 【い】 起《し》り → 起《お》こり 【おこ】 區域《くえき》 → 区域《くいき》 【い】 距離《りより》 → 距離《きょり》 【き】 大平洋 → 太平洋 【太】 淅江省 → 浙江省 【浙】 漏斗状《じようごがた》 → じょうご形《がた》 【形】 茫然《ぼうせん》 → 茫然《ぼうぜん》 【ぜ】 損害《そんがん》 → 損害《そんがい》 【い】 顧慮《こうりよ》 → 顧慮《こりょ》 【う】 最切《さいしよ》 → 最初《さいしょ》 【初】 無事《ぶし》 → 無事《ぶじ》 【じ】 燃燒《せんしよう》 → 燃燒《ねんしょう》 【ね】 かしうて → こうして 【うし】 底本は左辺のとおり。現代表記版は右辺に修正した。 ほかに、 土砂《どさ》 → 土砂《どしゃ》 五分時間 → 五分間 一分時間 → 一分間 二月《にがつ》 → 二月《ふたつき》 未《ま》だかつて → いまだかつて 濕《ぬ》れて → 濡《ぬ》れて 根府川《ねぶがわ》 → 根府川《ねぶかわ》 みていると → 見ていると ……を変更、若干の句読点を修正。「小国民」「土民」は、そのままとしました。 *年表 一六五七(明暦三)一月一八〜二〇日 &link_wikipedia(明暦の大火){明暦の大火}。江戸城本丸をはじめ市街の大部分を焼き払う。焼失町数400町。死者10万人余。本郷丸山町の&link_wikipedia(本妙寺){本妙寺}で施餓鬼に焼いた振袖が空中に舞い上がったのが原因といわれ、俗に&link_wikipedia(振袖火事){振袖火事}と称した。 一六九二年六月七日 西インド諸島、&link_wikipedia(ジャマイカ地震){ジャマイカ地震}。首府ロワイヤル港においては大地に数百条の亀裂。人畜のみこまれる。市街地の大部は沈下して海となる。死人は首府総人口の三分の二を占める。 一七五五年十一月一日 &link_wikipedia(リスボン地震){リスボン地震}。感震区域は長径五百里にわたる。スコットランド、スカンジナビア辺における湖水氾濫。リスボンには津波襲来し死者六万人。震源は大西洋底か。モロッコの一部落で大地開閉。論文集『一七五五年十一月一日のリスボン大地震』刊行。 一七八三 イタリア、&link_wikipedia(カラブリア){カラブリア}にて大地震。死者四万。続いておこった疫病による死者二万。 一八三五 南米&link_wikipedia(チリ地震){チリ地震}。 一八五五(安政元)一一月四日および同五日 &link_wikipedia(東海道){東海道}・&link_wikipedia(南海道){南海道}大地震。 一八九一(明治二四) &link_wikipedia(濃尾大地震){濃尾大地震}。 一八九四(明治二七)六月二〇日 東京地震。&link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、本郷湯島において、木造二階建ての階上で経験。 一八九六(明治二九)六月一五日 &link_wikipedia(三陸大津波){三陸大津波}。 一九〇九(明治四二)八月一四日 &link_wikipedia(姉川大地震){姉川大地震}において田根小学校倒壊。 一九二二(大正一一)四月二六日 &link_wikipedia(浦賀海峡){浦賀海峡}地震。丸の内ビルディング損傷。 一九二三(大正一二)九月一日 &link_wikipedia(関東大地震){関東大地震}。&link_wikipedia(東京会館){東京会館}に被害。千葉県北条小学校の校庭で小規模の地割れ。&link_wikipedia(今村明恒){今村明恒}、ふた月の後に見学。東京における大火災の火元は一五〇か所ほど。そのうち化学薬品によるものは四十四か所。三十一か所は消し止められたけれども、十三か所は大事をひきおこす。 一九二五(大正一四)五月二三日 &link_wikipedia(但馬地震){但馬地震}。震源地の&link_wikipedia(田結村){田結村}は全村八十三戸中八十二戸つぶれ、六十五名の村民が潰家の下敷。五十八名は無事に助け出された。&link_wikipedia(豊岡町){豊岡町}においては三か所で火災。いったん鎮火後、全町二一〇〇戸のうち、三分の二を全焼の大火災おこる。 一九二七(昭和二) &link_wikipedia(丹後地震){丹後地震}。 *スリーパーズ日記  本文中、イタリア・&link_wikipedia(カラブリア){カラブリア}は「長靴の形にたとえられたイタリアの足の中央部」とあるが、イタリア半島の先端部(つまさきの部分)のかんちがいではなかろうか。  『別冊 Newton 連動して発生する巨大地震』(ニュートンプレス、2008.1)読了。  &link_wikipedia(アスペリティ){アスペリティ}(固着域)……ここが一気にずれ動くことで地震が発生する(p.19)。七日深夜の地震直後、「円を描くように横揺れした」という震源近くのコメントを複数聞く。アスペリティ周囲が円を描くようにしてはがれた、ということか。&link_wikipedia(海岸段丘){海岸段丘}・&link_wikipedia(浜提){浜提}は、地震による隆起のさいに形成(p.48)。海進・海退によるものかと想像していたのだが認識ちがいらしい。今村明恒のことばを引用してある。「天災は忘れたころにくると言われている。しかし忘れないだけで天災は防げるものでもなく、さけられるものでもない。要は、これを防備することである」(p.67)。  &link_wikipedia(尾池和夫){尾池和夫}『新版 活動期に入った地震列島』(岩波科学ライブラリー、2007.12)読了。  地震の前兆現象についていくつかの示唆がある。温泉の水温が約1か月前から平均して0.1〜0.3度下がり、地震発生まで下がったまま(p.83)。&link_wikipedia(阪神淡路大地震){阪神淡路大地震}の10時間ほど前に、M3.3 の&link_wikipedia(明石海峡){明石海峡}に前震。立ち上がりがゆっくりとした変化で始まっており、&link_wikipedia(前震){前震}を出発点として、直後に大地震となる震源破壊面が成長するという可能性(p.117)。  今回、山形県内の温泉で震災後、源泉が自噴せずポンプくみ上げで営業を再開した事例がある。報道記事を読むかぎりパイプ破損が原因ではなく、湧出量の顕著な変化とみられる。  太平洋海岸線が広域にわたって沈下。研究者によっては、これから数か月〜数年のあいだに再び隆起する可能性を指摘している(読売新聞、4.4、p.22)。真偽は不明。むしろ地震直前(1か月〜1週間レベル)で当地域の急激な地盤隆起があったのではなかろうかと推測するが、今のところ、そういう報道・調査は見ない。 2011.4.9:公開 八面玲瓏。 2011.7.31:更新 原発ミルクティー&イエローケーキ。 目くそ鼻くそと呼ばれた男。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ:&counter() ---- #comment

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