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[[Ev94,95提出ページ]] *白兵 **部隊評価 **イラスト 敵部隊 #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/k49402.jpg)                         * #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/np_w_002.jpg)                         * #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/np_w_003.jpg)                         * **作戦 【陣形】 ・敵に対して多数で攻撃することを前提とし、敵1体に2人以上で攻撃できるようにポジションをとる。 ・敵に後ろを取られないように味方同士でお互いに背中を守る。 【体術】 ≪全般≫ ・フェイントを交えて相手の防御を崩してから攻撃する。 ・相手の目線、体捌き、ポジションから間合いや攻撃のタイミングをはかる。 ・相手の懐に飛び込む際は防御を意識しつつ相手の急所を狙って突く。 ・相手が飛び込んできた際は体全体を攻撃線からはずして防御する。 ・相手の打撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。 ・相手の攻撃の軌道を見極め、上段・中段・下段受けを状況によって使い分ける。 ・攻撃を受けた際は相手の近くから離脱するか、攻撃を続行するかを選択する。 ・反撃の際は防御したら即座に突く、蹴る、打つなどして攻撃する。 ・初撃で相手の動きを止めた後、続けて突き・蹴りなどで攻撃を続ける。 ・基本的な攻撃の技術を応用し、連続して技を繰り出すようにする。 ・相手が前に進んでくる勢いを利用し、脚を払ってバランスを崩し、次の攻撃につなげる。 ・力がない者は敏捷性・スピード・タイミング・バランス感覚を最大限に利用する。 ・単純なスピードだけでなく、攻守のタイミングを常に意識する。 ・一度に倒しきれないほど多数の敵は、前衛の負荷を超えない範囲で、少しずつおびき出して倒す。 ・脇を締める ・打突に体重を乗せるためには腰の回転を意識する ・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから) ・相手の勢いを意識する ・相手との間合いを意識する ・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する ・決めたと思っても気を抜かない ・打撃を行うさい、姿勢が崩れるほどの体重をかけないこと (体が流れるため、打ち終わりに自分の姿勢が崩れるため) ・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持すること ・打撃は、相手に当たったらすぐに引く(姿勢維持と打撃力が上がるという効果がある) 【ダンボール・エイジャ兄弟用】 ≪歩兵≫ ・ナイフやソードなどの刀剣類で突きや斬撃を行う。 ・装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する ≪打撃≫ ・状況によってアッパーカットや手刀、拳槌、肘打ち、膝蹴りを使い分ける。 ・突く際は全体重を乗せて、相手の体の向こう側を意識して打ち抜く。 ・状況に応じて横蹴り、前蹴り、回し蹴りなど蹴りの種類を変える ・回し蹴りを打つ際は脚、膝、腰の力を利用し、上半身でバランスをとりながら相手に全体重を叩き込む。 ・蹴るときは踵、つま先、脛など状況によって蹴りに使う部分を変える。 ・打撃の種類 基本突き:脇を絞り、真っ直ぐ拳を突き出す。上半身の力だけでなく体重移動や腰の回転を意識し体重をかけて打つ。 上段突き:胸やノド、頭部を狙う。頭部は特に目、鼻、こめかみ、あごなど急所が集中しているので効果が高い。 中段突き:相手の胴体のど真ん中=鳩尾を中心に狙う。鳩尾にまともに打撃が入ると内臓へ衝撃が伝わって立っていられなくなる。 裏拳:手の甲でスナップを利かせて打つ。顔面など比較的もろい部分を狙う。 拳槌:握った拳を振り下ろしたり、体を回転させるようにして打つ。 肘打ち:人体の中でも硬い肘を使い、相手を打つ。全体重をかけて相手の弱い部分を狙う。 上段蹴り:下半身のばねを使って脚を振り上げ、上半身のバランスをとりながら相手の頭部を蹴る。 中段蹴り:相手のわき腹、みぞおちを狙う蹴り。相手の状況で前蹴りや回し蹴りを使い分ける。 下段蹴り:膝や足の甲を使って相手の太もも周辺めがけて蹴りこむ。足をつぶして立てなくしたり、素早さを封じたりできる。 前蹴り:片足を上げて抱え込み、体重を乗せて真っ直ぐ蹴りこむ。 ≪棒術≫ ・棒状の武器は全体重を乗せて突き、払い、スナップを利かせて打つようにする。 ≪刃物≫ ・ナイフや刀剣で攻撃するときは攻撃角を意識し、上下左右斜めに斬ったり最短距離で突く。 ・斬撃の種類 唐竹割り:まっすぐ振り下ろして斬る。 袈裟斬り:刀剣を斜め上から敵の体に振り下ろして斬る。 水平斬り:刀剣を横水平に切り払って敵を斬る。 刺突:敵の胴体真ん中を狙い、まっすぐ突く。する時は刃を寝かせて(横にして)行う。そうすると、骨に当たらずに貫ける **SS 【出撃前】 □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/15(Fri) 23:37:41)                         *  憧れのエイジャ兄弟に会う、それも目的の一つではあった。  でも本当の目的は、王女にサインを貰うことにあった。  いつも彼の芸を見に来てくれる、農業区のハナタレAだかBだか。  王女様ぁ旅行に行くだか、ええなあ、おらもそこ行ってサインとか欲しいだなぁ――そんなようなことを言っていたその子の願いをかなえるために、彼は小笠原へと行ったのだ。  でも、彼は王女様にサインをねだることは出来なかった。  料理とか下準備で忙しかったから、というのももちろんある。  けどそれ以上に、何というか、彼はガックリきてしまったのだ。  ハナタレを含め、国民すべての希望であったはずの王女が見せた、脆く儚く弱い一面。  今のこの人のサインを貰ったところで、あの子はきっと喜びはしない――しゅこしゅこ言っている仮面の下で、そんなことを思ったりしてしまったのだ。  彼は、王女は別に好きでも嫌いでもないが――子供を喜ばせてくれる人という意味では、もちろん大好きではあったのだが――子供は、大好きなのである。  むろん、この子が怒るはずはないだろう。  彼は何も喋っていない、ゆえに約束もしていないのだ。  けれど、彼は約束を破ってしまった。  一方的とはわかっているけれども、彼は頑なにそう思っている。  だから、彼は今回は戦うつもりでいる。  根源力ゼロの農耕民族という身でありながら、農業区で草以外の命を刈ろうとしている。  この子が、ずっとハナタレで居続けられる世界のために。  彼が、ずっとかかしでいられる世界のために。  彼がどうなるかは、今のところ、まだ何もわからない。                         * □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/16(Sat) 00:59:01)                          *  小僧は、こないだの戦で大怪我をした。  何度も何度も大泣きするくらい、大きな大きな怪我をした。  だから、小僧は戦がきらいだ。  小僧は頭が悪いから、どうすれば良いのかは良くわからないけど。  とにかく、戦は大嫌いなのだ。  でも、小僧は王女様が大好きだ。  いつもカッコ良くみんなをまとめる、王女様のことが大好きだ。  戦は大嫌いだけど、王女様のためになら戦っても良いかなあ――そんなことを思えてしまうくらいに、王女様のことが大好きなのだ。  その王女様が、ある日たくさんのお供を連れて、どこかへバカンスに行ったらしい。  農業区で大道芸を見せてくれるあのかかしまで引き連れて、疲れを癒しに行ったらしい。  小僧は王女様のことも大好きだが、かかしのことも大好きだ。  いろいろ面白いものを見せてくれるから、かかしのことも大好きだ。  今日はかかしは何だか怒っているようだけれど、それでも芸は見せてくれた。  お土産くらいくれねぇかなぁとか、サインとかもらったりしてねぇかなぁとか、まあ、色々思うことはあるけれど――かかしが怒っていることとは少しも関係ない気もするが、小僧は全く気にしない――とにかく、小僧はかかしが大好きだ。  今日も、全て世はこともなし。  今日は、何だか鼻の調子が悪いけれど――これだけ悪くなったのは、戦のとき以来かもしれない――かかしの芸はあいも変わらず面白いし、うん、たぶん大丈夫だ。  ハナタレ小僧の一日は、今日もそんな風に過ぎていく。                           * □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/16(Sat) 08:23:43)                           *  彼は、箱を持って立っている。  農業区にきた子供たちに募金の手伝いを頼まれたので、行くのをやめて手伝いをしている。  戦いに行こうとしたのも本気、やめて募金をしているのも本気。  彼は、そういう人間なのである。  農業区が戦に巻き込まれたとき、彼がどうなってしまうのか。  それは、やっぱりいまはわからない。                           * □投稿者/ 芒 -(2007/06/16(Sat) 06:17:58) /*/ 時は現代 所はニューワールド になし藩国では、羅玄王国に出現した黒オーマと、秘書官である九重から寄せられた赤オーマ襲撃の報を受け、国民総出で事態に当たっていた。 それは、事務方だろうと変わりなく万年事務仕事をしていた芒も今回パイロットとして駆り出された。 そして、場所はになし藩国はアイドレス工場に移る。 続々とI=Dが生産・整備され、さながら祭りのごとき騒がしさである。 芒も自分の乗るI=Dの最終チェックをしていた。 「ここがこうなって…あれ?……。あぁ、そうかそうか…。」 そんな場所に近づく影が一つ。 「ん?」 そこには普段のエプロンでは無く、パイロットスーツと戦装束たる煌びやかなエプロンを纏った藩王になしがいた。 「あれ~?藩王?どうかしましたか~?」 「……。」 顔はうつむき、普段の穏やかな藩王の影は鳴りを潜めていた。 「そんな格好して、またにーなの撮影ですか?」 「……。退いてくれ。」 搾り出すようなその声には一切の妥協はなかった。 「ま…まさか、藩王自ら出撃する! なんていいませんおよね?」 「もう一度だけ言う……退いてくれ。」 「藩王!」 「退けっ!!」 裂帛の気合。 その一声で工場が振るえ、さっきまでの騒がしさが嘘のように静まり返った。 そこで、彼は見た。 普段ののんびりした藩王でも、魔砲少女になって頭を抱える藩王でも、ぽちに「すき」と言われてあわてる藩王でもない。 そこにいるのは、一人の「漢」であった。 そう、漢と書いて「おとこ」と読むアレである。 ただ一人の、最愛たるぽち姫が愛するこのニューワールドの地を守る。 そのためだけに、 藩国が無くなる危険も、宰相の助言も物ともせず、 一人剣を取り、黒のオーマ達に刃向かおうというのだ。 「……。」 「……。」 この時の藩王を止められた者など、このになし藩国、いや、7つの世界を探してもいなかっただろう。 I=Dに乗り込む藩王の後ろには 摂政であるセレナ、I=Dの第一人者であるイタがそれに続いた。 皆一様に、 はてない人の証たる髪は、烈火のごとき真紅になり、 その身は、鮮やかな戦装束たるエプロンに包まれ、 何より、その目には誰一人抗うことのできない決意がありありと見て取れた。 「ぽち姫のため」 それは、この国のものが命を賭けるのに、十分すぎるほどであった。 藩王を乗せ、出撃するI=Dを見守る国民達にはもはや言葉は要らなかった。 我らが藩王が、最愛のぽち王女のために剣を取り最前線に赴くのだ。 そこに、決して敗北は無く。 必ずや、勝利と共にぽち姫の笑顔も取り戻す。 そう思わせる何かがあった。 になし藩国藩王にして、ぽち姫の最愛の義弟。 になしとは、そういう漢であった。 /*/ □投稿者/ 下・T -(2007/06/16(Sat) 10:07:29) エイジャ兄弟は敵黒オーマ部隊を遠くから眺めていた 「堂々たる布陣だなぁ兄者」 「うむ、小細工無用、正面勝負だ」 「兄者様~、敵部隊の情報が入りました」 部隊を眺めていた二人に新たな情報がもたらされた 「ふむ、まずまずといったところか。よく知らせてくれた」 「敵部隊には美少年の姿も確認されています」 「武将年とは、若いながらも腕が立つと言う事か」 「しかし、まだまだ、鍛えが足りないと見えるな、筋肉に盛り上がりが見えないとは…、そうだ兄者、いっそのこと我々で鍛え直してやるのもいいですなぁ」 「弟よ、油断はするなよ。しかし、その考えは面白い、10年も鍛えてややれば、いい身体つきなるだろう」 「いっそのこと、相手部隊丸ごと鍛え直してやりますか」 「それはいいな、ガハハハ」 「ガハハハ」 2人は笑いながらも、かなり真剣な目つきをしていた 「兄者様、少し質問が」 「こんな時に珍しいな言ってみろ」 「敵部隊には何故裸体が無いのでしょうか?」 「ハハハ、それは簡単な事だな、なあ兄者」 「うむ」 「いいか、服を脱ぐときは漢と漢の戦いをする時よ、相手を漢と認めたその時よ!!」 「その通り!!真の漢の戦いに鎧など不要なのだー!!」 「つまり、相手はまだ我々を漢と認めていないと」 「名乗りすら上げておらぬのだ、当然ではあるが。しかし、ここに我ら有と知ればどうなるか」 「血が騒ぐぜ、兄者」 「兄者様、相手は兄者様と同じ黒オーマでは…」 「故に!」 「故に!!」 「それ故に!!!お互いの正義を示さねばならぬ、体と体で!!」 「正しき道を示す裸体!人、それを全裸と言う!!!」 「兄者様…わかりました、我々は全力で敵を相手にします、そして見事相手に認めさせて見せます」 「うむ、そのいきだ」 「では、自分はこれで、全軍にこの事をしらせます」 「おう、大儀だったぞ」 「全軍に通達、服を着ている黒オーマなど恐れるに足らず!!!」 □投稿者/ 玲音 -(2007/06/16(Sat) 09:52:17)   月空はたっぷりと思案した挙句、申し訳程度の気合とともにおざなりな軌跡で剣を振り下ろした。不安そうに切っ先を見つめて、「こう?」と首を傾げる。 「ですから! もっとエレガントに。こう! こう!」 「うーん、重心をもっと右に。バランスが悪い。剣も自分の身体の一部と思って」  イタとアイビスが同時に声を上げ、同時に互いの顔を見て「そりゃ違うだろてめー」という顔をした。続いてイタが「てめーの剣には美しさがない」と目で語って、アイビスは「美しさで勝てれば苦労しない」と鼻で笑う。  ――あ、同時に立った。 「や、やめて下さいよ二人ともー。いいんですよ、私もともとこういうの向いてませんし」  おろそろする月空。と、向かい合ってガンを飛ばし合っていた二人が、同じタイミングで彼を見る。なんですかという間もなく、 「あのね敵はね黒なの。戦い大好き殴り合いどんとこいな連中なの」 「戦場でそんな言い訳通用しない。死にたいの?」 「え? あ、あの……ごめんなさい」  しゅん、とする月空。いやそこで落ち込まれても、とイタとアイビスは顔を見合わせ、同時にため息をついた。  月空が騎士になったのは、最近の話である。  昔は理力使いだった。それが似合っていたということではなかったが、今の騎士よりはマシとは断言できる。もうなんというか、直接殴り会うとか斬り合うという光景が想像できないのが、彼のパーソナリティだった。  が、敵に対してそんな言い訳が通用した試しはない。戦争になれば、嫌でも殺し合いの破壊し合いである。  完全に白兵での戦闘が予想される黒オーマとの戦いに向けて、急遽月空強化訓練を始めたのだった。  ――で、こんな感じである。  言い換えれば、人間向き不向きがある、という話だった。 「大体、どうして黒のみなさんと戦うんでしょうね」  ついにはそんなことを言い出した月空に、イタとアイビスは、 「どうして、と言われましても」 「戦争だから?」  月空は難しい顔で、 「んー、だって黒の方々とは出会ったばかりですよ? 理由もないのになー」  そういわれると、思わず二人も考え込んでしまう。そうだ、と月空が手を叩いた。 「考え込んでばかりいるから答えが出ないんですよ。ひとまずおやつに……」  逃げられるはずもなかった。左肩を掴んだイタが「もっと美しい剣技を教えてさしあげますわ」と言い、アイビスが「実践的な技を教えてあげる」と言う。二人互いを見て、再度ガンの飛ばしあいが始まる。ああ、やめてくださいよー、と月空。  ――いずれにせよ、黒オーマとの決戦は迫っていた。 =========================================================================== 【白兵戦】 □投稿者/ 若月宋一郎 -(2007/06/16(Sat) 10:48:46)  ダンボールのコクピットで、若月はその集団を見つめていた。  鍛え上げた肉体、装甲に身を包んだ騎兵、話にだけ聞いていた人騎兵。  前方に布陣している彼らは、チルやオズルの山とは違う、威容とでも言うべきオーラを放っていた。  戦のためにある、それはまさに、古き「軍勢」であった。  黒オーマ。  堂々たる鍛え上げられた戦の担い手。その姿は、若月にとっては見慣れるほどに見慣れていた。  故に、今までのオーマとは異質な雰囲気も十分に、わかっていた。  こちらを見下さず、戦いを楽しみ、礼節と騎士の心を忘れない。しかしていざ剣を交えれば、その強さは天下無双。  になし藩に滞在する“黒オーマ”の2人、エイジャ兄弟は、風紀委員の中では何かと厄介の種であったが、その一方で、偉大な騎士であり、風紀的に困ったところはあるが礼節も仁義に溢れており、何より“漢”である。  彼らの姿をいやがおうにも見慣れているになし藩民にとって、黒オーマの軍勢は、最も身近であり、最も理解してしまった、敵。  勝てるか。  背後を見る。  剣を握るのが本当は嫌いだけれど、あえて騎士の道を選んだ月空さん。  剣とペンの二刀流、姫の大肖像画を描いた祐輝さん。  共に心強い、仲間だ。  自分は剣の技術は無いけれど、彼らがついている。  自分にあるのはぎりぎりの根性だけだけれど、姫に捧げた剣は騎士と変わらない。  不安があっても、飲み込むのみ。それが自分の役割、I=Dが踏み込みをかける、一足が自分にかかっている。  白兵距離での一撃必殺、それがになしI=D使いの、本来の姿だ。 「さて、参りますよ……お二方。準備は良いです?」 「了解ですー」 「ええ。剣はお任せを」  ふわり、と笑って。前方に向き直る。  ダンボール、突撃開始。敵は黒オーマ、数はたくさん! **ロールプレイ(事前) Areb:「我らぽちの騎士は、その信ずる正義によってそなたたちに立ち向かう。ともに騎士なれば全力を尽くして打ち合うのみ。いざ!」 Areb:「ぽち姫よ御照覧あれ!我ら騎士団、ここに全力をもって敵を打ち倒さん!」 琴美:「この一撃が、姫様の志を守る。だからこそ、全てをかけてっ撃つ!!」 若月宋一郎:「王女に捧げた剣にかけて、堂々と。参りましょうか!」 若月宋一郎:「風紀と騎士のコンビネーション、黒オーマの皆様に劣るものではないと、お見せしましょう!」 若月宋一郎:「伊達や酔狂でエイジャのお二人の近くには居られないのですよっ」 になし:「死ぬつもりで戦う気はない。皆、生きて帰るぞ!」 になし:「簡単に死ねるなどと、思わぬがいいとは、セレナよ、きついな」 になし:「いいな皆、ぽちの騎士たる力、今こそ見せる時!」 になし:「小笠原でお姉さまが待っているのだ! 蹴散らすぞ!」 **応援(事前) Areb:「白兵戦はうちの独壇場!いいとこ見せちゃえ!」 九重 千景:「シャベルの恐ろしさを思い知らせてやってくださいー!」 若月宋一郎:「ダンボール、カッコイイですよー。ランス砲が好みですっ!」 若月宋一郎:「突撃だー。一撃必殺のになし流、見せてやれい!」 芒:「ぽち姫が見守っていてくれます!一撃で決めてください!」 アイビス:「になしは二無です。一撃必殺必滅必倒、です。」 アイビス:「火力集中、消し飛ばしちゃってください!」 **ロールプレイ(リアルタイム) **応援(リアルタイム)
[[Ev94,95提出ページ]] *白兵 **部隊評価 **イラスト 敵部隊 #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/k49402.jpg)                         * #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/np_w_002.jpg)                         * #ref(http://areb.sakura.ne.jp/i_dress/cgi/file/np_w_003.jpg)                         * **作戦 【陣形】 ・敵に対して多数で攻撃することを前提とし、敵1体に2人以上で攻撃できるようにポジションをとる。 ・敵に後ろを取られないように味方同士でお互いに背中を守る。 【体術】 ≪全般≫ ・フェイントを交えて相手の防御を崩してから攻撃する。 ・相手の目線、体捌き、ポジションから間合いや攻撃のタイミングをはかる。 ・相手の懐に飛び込む際は防御を意識しつつ相手の急所を狙って突く。 ・相手が飛び込んできた際は体全体を攻撃線からはずして防御する。 ・相手の打撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。 ・相手の攻撃の軌道を見極め、上段・中段・下段受けを状況によって使い分ける。 ・攻撃を受けた際は相手の近くから離脱するか、攻撃を続行するかを選択する。 ・反撃の際は防御したら即座に突く、蹴る、打つなどして攻撃する。 ・初撃で相手の動きを止めた後、続けて突き・蹴りなどで攻撃を続ける。 ・基本的な攻撃の技術を応用し、連続して技を繰り出すようにする。 ・相手が前に進んでくる勢いを利用し、脚を払ってバランスを崩し、次の攻撃につなげる。 ・力がない者は敏捷性・スピード・タイミング・バランス感覚を最大限に利用する。 ・単純なスピードだけでなく、攻守のタイミングを常に意識する。 ・一度に倒しきれないほど多数の敵は、前衛の負荷を超えない範囲で、少しずつおびき出して倒す。 ・脇を締める ・打突に体重を乗せるためには腰の回転を意識する ・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから) ・相手の勢いを意識する ・相手との間合いを意識する ・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する ・決めたと思っても気を抜かない ・打撃を行うさい、姿勢が崩れるほどの体重をかけないこと (体が流れるため、打ち終わりに自分の姿勢が崩れるため) ・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持すること ・打撃は、相手に当たったらすぐに引く(姿勢維持と打撃力が上がるという効果がある) 【ダンボール・エイジャ兄弟用】 ≪歩兵≫ ・ナイフやソードなどの刀剣類で突きや斬撃を行う。 ・装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する ≪打撃≫ ・状況によってアッパーカットや手刀、拳槌、肘打ち、膝蹴りを使い分ける。 ・突く際は全体重を乗せて、相手の体の向こう側を意識して打ち抜く。 ・状況に応じて横蹴り、前蹴り、回し蹴りなど蹴りの種類を変える ・回し蹴りを打つ際は脚、膝、腰の力を利用し、上半身でバランスをとりながら相手に全体重を叩き込む。 ・蹴るときは踵、つま先、脛など状況によって蹴りに使う部分を変える。 ・打撃の種類 基本突き:脇を絞り、真っ直ぐ拳を突き出す。上半身の力だけでなく体重移動や腰の回転を意識し体重をかけて打つ。 上段突き:胸やノド、頭部を狙う。頭部は特に目、鼻、こめかみ、あごなど急所が集中しているので効果が高い。 中段突き:相手の胴体のど真ん中=鳩尾を中心に狙う。鳩尾にまともに打撃が入ると内臓へ衝撃が伝わって立っていられなくなる。 裏拳:手の甲でスナップを利かせて打つ。顔面など比較的もろい部分を狙う。 拳槌:握った拳を振り下ろしたり、体を回転させるようにして打つ。 肘打ち:人体の中でも硬い肘を使い、相手を打つ。全体重をかけて相手の弱い部分を狙う。 上段蹴り:下半身のばねを使って脚を振り上げ、上半身のバランスをとりながら相手の頭部を蹴る。 中段蹴り:相手のわき腹、みぞおちを狙う蹴り。相手の状況で前蹴りや回し蹴りを使い分ける。 下段蹴り:膝や足の甲を使って相手の太もも周辺めがけて蹴りこむ。足をつぶして立てなくしたり、素早さを封じたりできる。 前蹴り:片足を上げて抱え込み、体重を乗せて真っ直ぐ蹴りこむ。 ≪棒術≫ ・棒状の武器は全体重を乗せて突き、払い、スナップを利かせて打つようにする。 ≪刃物≫ ・ナイフや刀剣で攻撃するときは攻撃角を意識し、上下左右斜めに斬ったり最短距離で突く。 ・斬撃の種類 唐竹割り:まっすぐ振り下ろして斬る。 袈裟斬り:刀剣を斜め上から敵の体に振り下ろして斬る。 水平斬り:刀剣を横水平に切り払って敵を斬る。 刺突:敵の胴体真ん中を狙い、まっすぐ突く。する時は刃を寝かせて(横にして)行う。そうすると、骨に当たらずに貫ける **SS 【出撃前】 □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/15(Fri) 23:37:41)                         *  憧れのエイジャ兄弟に会う、それも目的の一つではあった。  でも本当の目的は、王女にサインを貰うことにあった。  いつも彼の芸を見に来てくれる、農業区のハナタレAだかBだか。  王女様ぁ旅行に行くだか、ええなあ、おらもそこ行ってサインとか欲しいだなぁ――そんなようなことを言っていたその子の願いをかなえるために、彼は小笠原へと行ったのだ。  でも、彼は王女様にサインをねだることは出来なかった。  料理とか下準備で忙しかったから、というのももちろんある。  けどそれ以上に、何というか、彼はガックリきてしまったのだ。  ハナタレを含め、国民すべての希望であったはずの王女が見せた、脆く儚く弱い一面。  今のこの人のサインを貰ったところで、あの子はきっと喜びはしない――しゅこしゅこ言っている仮面の下で、そんなことを思ったりしてしまったのだ。  彼は、王女は別に好きでも嫌いでもないが――子供を喜ばせてくれる人という意味では、もちろん大好きではあったのだが――子供は、大好きなのである。  むろん、この子が怒るはずはないだろう。  彼は何も喋っていない、ゆえに約束もしていないのだ。  けれど、彼は約束を破ってしまった。  一方的とはわかっているけれども、彼は頑なにそう思っている。  だから、彼は今回は戦うつもりでいる。  根源力ゼロの農耕民族という身でありながら、農業区で草以外の命を刈ろうとしている。  この子が、ずっとハナタレで居続けられる世界のために。  彼が、ずっとかかしでいられる世界のために。  彼がどうなるかは、今のところ、まだ何もわからない。                         * □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/16(Sat) 00:59:01)                          *  小僧は、こないだの戦で大怪我をした。  何度も何度も大泣きするくらい、大きな大きな怪我をした。  だから、小僧は戦がきらいだ。  小僧は頭が悪いから、どうすれば良いのかは良くわからないけど。  とにかく、戦は大嫌いなのだ。  でも、小僧は王女様が大好きだ。  いつもカッコ良くみんなをまとめる、王女様のことが大好きだ。  戦は大嫌いだけど、王女様のためになら戦っても良いかなあ――そんなことを思えてしまうくらいに、王女様のことが大好きなのだ。  その王女様が、ある日たくさんのお供を連れて、どこかへバカンスに行ったらしい。  農業区で大道芸を見せてくれるあのかかしまで引き連れて、疲れを癒しに行ったらしい。  小僧は王女様のことも大好きだが、かかしのことも大好きだ。  いろいろ面白いものを見せてくれるから、かかしのことも大好きだ。  今日はかかしは何だか怒っているようだけれど、それでも芸は見せてくれた。  お土産くらいくれねぇかなぁとか、サインとかもらったりしてねぇかなぁとか、まあ、色々思うことはあるけれど――かかしが怒っていることとは少しも関係ない気もするが、小僧は全く気にしない――とにかく、小僧はかかしが大好きだ。  今日も、全て世はこともなし。  今日は、何だか鼻の調子が悪いけれど――これだけ悪くなったのは、戦のとき以来かもしれない――かかしの芸はあいも変わらず面白いし、うん、たぶん大丈夫だ。  ハナタレ小僧の一日は、今日もそんな風に過ぎていく。                           * □投稿者/ 謎の人 -(2007/06/16(Sat) 08:23:43)                           *  彼は、箱を持って立っている。  農業区にきた子供たちに募金の手伝いを頼まれたので、行くのをやめて手伝いをしている。  戦いに行こうとしたのも本気、やめて募金をしているのも本気。  彼は、そういう人間なのである。  農業区が戦に巻き込まれたとき、彼がどうなってしまうのか。  それは、やっぱりいまはわからない。                           * □投稿者/ 芒 -(2007/06/16(Sat) 06:17:58) /*/ 時は現代 所はニューワールド になし藩国では、羅玄王国に出現した黒オーマと、秘書官である九重から寄せられた赤オーマ襲撃の報を受け、国民総出で事態に当たっていた。 それは、事務方だろうと変わりなく万年事務仕事をしていた芒も今回パイロットとして駆り出された。 そして、場所はになし藩国はアイドレス工場に移る。 続々とI=Dが生産・整備され、さながら祭りのごとき騒がしさである。 芒も自分の乗るI=Dの最終チェックをしていた。 「ここがこうなって…あれ?……。あぁ、そうかそうか…。」 そんな場所に近づく影が一つ。 「ん?」 そこには普段のエプロンでは無く、パイロットスーツと戦装束たる煌びやかなエプロンを纏った藩王になしがいた。 「あれ~?藩王?どうかしましたか~?」 「……。」 顔はうつむき、普段の穏やかな藩王の影は鳴りを潜めていた。 「そんな格好して、またにーなの撮影ですか?」 「……。退いてくれ。」 搾り出すようなその声には一切の妥協はなかった。 「ま…まさか、藩王自ら出撃する! なんていいませんおよね?」 「もう一度だけ言う……退いてくれ。」 「藩王!」 「退けっ!!」 裂帛の気合。 その一声で工場が振るえ、さっきまでの騒がしさが嘘のように静まり返った。 そこで、彼は見た。 普段ののんびりした藩王でも、魔砲少女になって頭を抱える藩王でも、ぽちに「すき」と言われてあわてる藩王でもない。 そこにいるのは、一人の「漢」であった。 そう、漢と書いて「おとこ」と読むアレである。 ただ一人の、最愛たるぽち姫が愛するこのニューワールドの地を守る。 そのためだけに、 藩国が無くなる危険も、宰相の助言も物ともせず、 一人剣を取り、黒のオーマ達に刃向かおうというのだ。 「……。」 「……。」 この時の藩王を止められた者など、このになし藩国、いや、7つの世界を探してもいなかっただろう。 I=Dに乗り込む藩王の後ろには 摂政であるセレナ、I=Dの第一人者であるイタがそれに続いた。 皆一様に、 はてない人の証たる髪は、烈火のごとき真紅になり、 その身は、鮮やかな戦装束たるエプロンに包まれ、 何より、その目には誰一人抗うことのできない決意がありありと見て取れた。 「ぽち姫のため」 それは、この国のものが命を賭けるのに、十分すぎるほどであった。 藩王を乗せ、出撃するI=Dを見守る国民達にはもはや言葉は要らなかった。 我らが藩王が、最愛のぽち王女のために剣を取り最前線に赴くのだ。 そこに、決して敗北は無く。 必ずや、勝利と共にぽち姫の笑顔も取り戻す。 そう思わせる何かがあった。 になし藩国藩王にして、ぽち姫の最愛の義弟。 になしとは、そういう漢であった。 /*/ □投稿者/ 下・T -(2007/06/16(Sat) 10:07:29) エイジャ兄弟は敵黒オーマ部隊を遠くから眺めていた 「堂々たる布陣だなぁ兄者」 「うむ、小細工無用、正面勝負だ」 「兄者様~、敵部隊の情報が入りました」 部隊を眺めていた二人に新たな情報がもたらされた 「ふむ、まずまずといったところか。よく知らせてくれた」 「敵部隊には美少年の姿も確認されています」 「武将年とは、若いながらも腕が立つと言う事か」 「しかし、まだまだ、鍛えが足りないと見えるな、筋肉に盛り上がりが見えないとは…、そうだ兄者、いっそのこと我々で鍛え直してやるのもいいですなぁ」 「弟よ、油断はするなよ。しかし、その考えは面白い、10年も鍛えてややれば、いい身体つきなるだろう」 「いっそのこと、相手部隊丸ごと鍛え直してやりますか」 「それはいいな、ガハハハ」 「ガハハハ」 2人は笑いながらも、かなり真剣な目つきをしていた 「兄者様、少し質問が」 「こんな時に珍しいな言ってみろ」 「敵部隊には何故裸体が無いのでしょうか?」 「ハハハ、それは簡単な事だな、なあ兄者」 「うむ」 「いいか、服を脱ぐときは漢と漢の戦いをする時よ、相手を漢と認めたその時よ!!」 「その通り!!真の漢の戦いに鎧など不要なのだー!!」 「つまり、相手はまだ我々を漢と認めていないと」 「名乗りすら上げておらぬのだ、当然ではあるが。しかし、ここに我ら有と知ればどうなるか」 「血が騒ぐぜ、兄者」 「兄者様、相手は兄者様と同じ黒オーマでは…」 「故に!」 「故に!!」 「それ故に!!!お互いの正義を示さねばならぬ、体と体で!!」 「正しき道を示す裸体!人、それを全裸と言う!!!」 「兄者様…わかりました、我々は全力で敵を相手にします、そして見事相手に認めさせて見せます」 「うむ、そのいきだ」 「では、自分はこれで、全軍にこの事をしらせます」 「おう、大儀だったぞ」 「全軍に通達、服を着ている黒オーマなど恐れるに足らず!!!」 □投稿者/ 玲音 -(2007/06/16(Sat) 09:52:17)   月空はたっぷりと思案した挙句、申し訳程度の気合とともにおざなりな軌跡で剣を振り下ろした。不安そうに切っ先を見つめて、「こう?」と首を傾げる。 「ですから! もっとエレガントに。こう! こう!」 「うーん、重心をもっと右に。バランスが悪い。剣も自分の身体の一部と思って」  イタとアイビスが同時に声を上げ、同時に互いの顔を見て「そりゃ違うだろてめー」という顔をした。続いてイタが「てめーの剣には美しさがない」と目で語って、アイビスは「美しさで勝てれば苦労しない」と鼻で笑う。  ――あ、同時に立った。 「や、やめて下さいよ二人ともー。いいんですよ、私もともとこういうの向いてませんし」  おろそろする月空。と、向かい合ってガンを飛ばし合っていた二人が、同じタイミングで彼を見る。なんですかという間もなく、 「あのね敵はね黒なの。戦い大好き殴り合いどんとこいな連中なの」 「戦場でそんな言い訳通用しない。死にたいの?」 「え? あ、あの……ごめんなさい」  しゅん、とする月空。いやそこで落ち込まれても、とイタとアイビスは顔を見合わせ、同時にため息をついた。  月空が騎士になったのは、最近の話である。  昔は理力使いだった。それが似合っていたということではなかったが、今の騎士よりはマシとは断言できる。もうなんというか、直接殴り会うとか斬り合うという光景が想像できないのが、彼のパーソナリティだった。  が、敵に対してそんな言い訳が通用した試しはない。戦争になれば、嫌でも殺し合いの破壊し合いである。  完全に白兵での戦闘が予想される黒オーマとの戦いに向けて、急遽月空強化訓練を始めたのだった。  ――で、こんな感じである。  言い換えれば、人間向き不向きがある、という話だった。 「大体、どうして黒のみなさんと戦うんでしょうね」  ついにはそんなことを言い出した月空に、イタとアイビスは、 「どうして、と言われましても」 「戦争だから?」  月空は難しい顔で、 「んー、だって黒の方々とは出会ったばかりですよ? 理由もないのになー」  そういわれると、思わず二人も考え込んでしまう。そうだ、と月空が手を叩いた。 「考え込んでばかりいるから答えが出ないんですよ。ひとまずおやつに……」  逃げられるはずもなかった。左肩を掴んだイタが「もっと美しい剣技を教えてさしあげますわ」と言い、アイビスが「実践的な技を教えてあげる」と言う。二人互いを見て、再度ガンの飛ばしあいが始まる。ああ、やめてくださいよー、と月空。  ――いずれにせよ、黒オーマとの決戦は迫っていた。 =========================================================================== 【白兵戦】 □投稿者/ 若月宋一郎 -(2007/06/16(Sat) 10:48:46)  ダンボールのコクピットで、若月はその集団を見つめていた。  鍛え上げた肉体、装甲に身を包んだ騎兵、話にだけ聞いていた人騎兵。  前方に布陣している彼らは、チルやオズルの山とは違う、威容とでも言うべきオーラを放っていた。  戦のためにある、それはまさに、古き「軍勢」であった。  黒オーマ。  堂々たる鍛え上げられた戦の担い手。その姿は、若月にとっては見慣れるほどに見慣れていた。  故に、今までのオーマとは異質な雰囲気も十分に、わかっていた。  こちらを見下さず、戦いを楽しみ、礼節と騎士の心を忘れない。しかしていざ剣を交えれば、その強さは天下無双。  になし藩に滞在する“黒オーマ”の2人、エイジャ兄弟は、風紀委員の中では何かと厄介の種であったが、その一方で、偉大な騎士であり、風紀的に困ったところはあるが礼節も仁義に溢れており、何より“漢”である。  彼らの姿をいやがおうにも見慣れているになし藩民にとって、黒オーマの軍勢は、最も身近であり、最も理解してしまった、敵。  勝てるか。  背後を見る。  剣を握るのが本当は嫌いだけれど、あえて騎士の道を選んだ月空さん。  剣とペンの二刀流、姫の大肖像画を描いた祐輝さん。  共に心強い、仲間だ。  自分は剣の技術は無いけれど、彼らがついている。  自分にあるのはぎりぎりの根性だけだけれど、姫に捧げた剣は騎士と変わらない。  不安があっても、飲み込むのみ。それが自分の役割、I=Dが踏み込みをかける、一足が自分にかかっている。  白兵距離での一撃必殺、それがになしI=D使いの、本来の姿だ。 「さて、参りますよ……お二方。準備は良いです?」 「了解ですー」 「ええ。剣はお任せを」  ふわり、と笑って。前方に向き直る。  ダンボール、突撃開始。敵は黒オーマ、数はたくさん! **ロールプレイ(事前) Areb:「我らぽちの騎士は、その信ずる正義によってそなたたちに立ち向かう。ともに騎士なれば全力を尽くして打ち合うのみ。いざ!」 Areb:「ぽち姫よ御照覧あれ!我ら騎士団、ここに全力をもって敵を打ち倒さん!」 琴美:「この一撃が、姫様の志を守る。だからこそ、全てをかけてっ撃つ!!」 若月宋一郎:「王女に捧げた剣にかけて、堂々と。参りましょうか!」 若月宋一郎:「風紀と騎士のコンビネーション、黒オーマの皆様に劣るものではないと、お見せしましょう!」 若月宋一郎:「伊達や酔狂でエイジャのお二人の近くには居られないのですよっ」 になし:「死ぬつもりで戦う気はない。皆、生きて帰るぞ!」 になし:「簡単に死ねるなどと、思わぬがいいとは、セレナよ、きついな」 になし:「いいな皆、ぽちの騎士たる力、今こそ見せる時!」 になし:「小笠原でお姉さまが待っているのだ! 蹴散らすぞ!」 **応援(事前) Areb:「白兵戦はうちの独壇場!いいとこ見せちゃえ!」 九重 千景:「シャベルの恐ろしさを思い知らせてやってくださいー!」 若月宋一郎:「ダンボール、カッコイイですよー。ランス砲が好みですっ!」 若月宋一郎:「突撃だー。一撃必殺のになし流、見せてやれい!」 芒:「ぽち姫が見守っていてくれます!一撃で決めてください!」 アイビス:「になしは二無です。一撃必殺必滅必倒、です。」 アイビス:「火力集中、消し飛ばしちゃってください!」 **ロールプレイ(リアルタイム) **応援(リアルタイム) [[@wikiへ>http://kam.jp"><META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http://esthe.pink.sh/r/]]

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