いよいよこの講座も最終回です。ここまで駄文乱文にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。前回は攻撃のポイントについて余すことなくお話しましたが、今回は勝つために必要な心構えについてお話したいと思います。あと1回、お付き合いいただければ幸いです。

まず、心構えについて考えるきっかけとしては、スパ天で時折開かれる大会がありました。そこで普段は大きく勝ち越している相手にまさかの敗北を喫することが多かったため、「技術以外に勝敗を決めるものがあるのではないか…。」と考えるようになりました。そして今では、その「勝敗を決めるもの」の1つとして、「心構え」の問題が挙げられると考えています。ゲームとはいえ、人間同士が戦うわけですからハートの部分は意外と大事になってきます。技術で劣っていても、ハートの面で上回って食らいつき、最後に逆転する、といった展開もスパ天では十分起こり得ます。では、そういった展開を巻き起こすための心構えとは何か。僕が現時点で考えているものは以下の4つです。

1.謙虚であれ

第1回の内容にも共通していますが、相手へのリスペクトを持ち謙虚に戦うことがスパ天のプレイヤーの大鉄則だと思います。相手を見下して戦っていると、足下をすくわれて意外な攻撃を食らい、それに対して「なんでこんなザコに…。」とイラついて強打を振り回し致命傷をもらう、という事にもなりかねません。また、相手を見下すということは暴言にもつながることなので、プレイヤー同士のコミュニケーションという面で考えても良くありません。自分を卑下する必要はもちろんありませんが、相手に敬意を払い、胸を借りるつもりで戦うようにすると、技術の吸収もしやすく自然とレベルアップ出来るようになると思います。

2.簡易チャットは熱くても、戦う時はクールに

1.でも軽く触れましたが、スパー中にイライラしだすのは負けの始まりです。スパー中にイライラしだすと一発逆転を狙えるパンチ、つまり強打を狙いたがることになりますが、ブンブン振り回す強打というものはそう簡単に当たるものではありません。むしろ、カウンターを食らって撃沈するのがオチでしょう。いくら劣勢の場面でも逆転のチャンスは必ずあります。相手のスキをいつでも見つけられるように、相手の戦い方をよく観察しながら冷静に戦うようにしましょう。「このまま行けば勝てる」という状況の相手は、案外スキが多くなるものです。

3.諦めるな!油断するな!

2.の後半と内容が重なっていますが、いくら劣勢でも最後まで諦めずに戦う姿勢は本当に大切です。また、いくらポイント的に優勢でも、KO負けの可能性はいつもついて回るので、油断は即負けにつながります。負けている場面では集中して粘り、体力の続く限り手数を出すことが大切ですし、リードしている場面では相手の積極的な攻撃を予測し、カウンターやスウェーなどで防ぎきる必要があります。(試合終了間際に、飛び込みフック1発で逆転KOという試合内容もかなり多いです。)

4.実ボクへの探究心を常に持ち続けよう

これは1.と並んで最も大切な心構えの1つだと思います。これがなかったら勝率は全くと言っていいほど伸びないと思いますし、逆に高い勝率を維持しているプレイヤーは皆そういった探究心を持っています。また、スパ天の技術が進歩してきたきっかけは、「もっと効率的に相手にダメージを負わせる方法はないか」、「もっと相手の攻撃を的確に防ぐ方法はないか」などといった探究心です。そして、もう少し具体的な話をすると、勝っても負けてもスパーの内容をきちんと振り返って良くなかった所を洗い出し、改善策を考えて次のスパーにつなげていくことも、探究心の現れだと思います。現に、こういった努力を積み重ねて少ないスパー数でレベルアップしていった新人さんも数多くいます。初めのうちは「強くなりたい!」と願うだけでも十分です。(むしろ、この気持ちが実ボクへの探究心の根っこの部分だと思います。)この気持ちだけは、絶対に、忘れずに持ち続けてください。

 

あと、これは余談ですが、これをやると負ける気がしない、という行動を大事なスパーの前にやるというのも良いかもしれませんね。ちなみに僕の場合は、好きな曲を流しながらスパーをするというのがそれでした。(ちなみにこれは音声実況がなかった頃の話です。今は、音声実況がスパーでの重要な判断材料になることもあるのでやっていません。)

 

最後に

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。まえがきでは新人向けと書きましたが、第3回以降はかなり細かいテクニックについても書きまくったので、他の新人向け記事に比べて分量が圧倒的に多くなってしまいました。(笑)ただその代わり、この6回分の内容をきちんとマスターできれば、強豪ひしめくスパ天でも十分勝ち越しが狙えると思います。(特に攻撃面に関しては他の新人向け記事よりも充実してるんじゃないかな?)ただし、この講座で紹介したテクニックがスパ天の全てではないこと、そして、この講義の中で、もしかしたら通用しないかもしれないテクニックがあることも事実です。そのため、この講座の内容だけに固執するのではなく、他の人に聞いてみたり、他の人の攻略記事を読み込んだり、そして自分で考えて工夫したりして視野を広げ、自分なりのオリジナルスタイルを築き上げていってほしいと思います。

最後になりますが、この「新・ビョークのスパ天講座」を読んで、スパ天に縁のなかった新人さんが強くなってスパ天の常連となり、タイトル争いや大会の優勝争いに加わるまでに育ってくれることを切に願い、終わりとさせていただきます。本当に、どうもありがとうございました。

※疑問に思うことがあったり、書いてほしい内容等がありましたら、実写・カフェやスパ天で会った時などに遠慮無く聞いてください。可能な限りお答えし、おまけという形で書いてみたいと思います。

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最終更新:2013年09月03日 15:24