テーマ:お好み焼き
「戦争って大変だにゃー」
「覚えるの大変だにゃー」
「何かおいしいことでも考えるにゃー」
「じゃぁ今回のテーマはお好み焼きにするにゃ!」
──ある日の避け藩国 (今回は全部これでいくらしい)
要点:防御(魔法使い)/お好み焼き
【テーマ】:お好み焼き
- ふんわりとしたお好み焼きのように、部隊を多層構造にすることで、敵の攻撃を受け止める。 ・まぁるく広がるお好み焼きのように、歩兵の利点を生かし、広がったり柔軟に変形することで、戦域をカバー
≪オペレータとの連携による防御と回避≫
- オペレーターからの情報で敵の陣形が判っており、敵攻撃の弱い方向へ移動する
- オペレーターからの情報で敵の種別が判別しており、敵の攻撃に関する情報がある
- オペレーターからの情報で敵の移動ルート及び移動速度が判別しており、最適な回避・防御行動が取れる
- オペレーターからの誘導で、火力を展開するのに適切な配置が行われている
- オペレーターからの誘導と地図から、最適な移動ルートがとれている
- 地形情報のオペレートをうけることで、隠蔽がとれる地形が判っている
- 地形情報のオペレートをうけることで、安定した射撃姿勢が取れるポイントが判っている
- 会話をすることで緊張をほぐせる
《対詠唱》
- 魔法を分散させて当てる事で敵の動きを止める
- 理力使い部隊により、相手の理力攻撃・詠唱戦行為を妨害、拡散させて防ぐ。
- 敵が先ほどにこちらの理力攻撃を止めた姿を見ている。実例が目の前にあったので、対処方が全く無いわけではない。
- 先ほどの詠唱戦行為に使った魔法陣を防御に転用、そのままぶつけて相殺する。
- 理力使い系のアイドレスが理力障壁を展開し、敵の攻撃を僅かでも防ぐ
- 風を追うものの能力により、敵の技を無効化する
- 前方に詠唱によって防御壁を展開する
≪対爆発防御≫
- 敵の爆破系攻撃時には遮蔽物の陰に伏して耐衝撃姿勢を取る
- (爆破系攻撃に対して)衝撃で鼓膜を破られないように口をあけておく
≪対白兵防御≫
- 相手の攻撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。
- 攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。
- 攻撃を受けても動きが止まらないように受け流す
- 一度に攻撃されないように一対一を繰り返すように立ち回る
(SS)
魔法使いは必死になって、敵の攻撃を耐えていた。
そして、昨夜食べ損なったお好み焼きのことを思い出していた。
ああ、こんなことなら仕事なんかおっぽり出して、みんなと一緒に食べに行けばよかった。最後の晩餐がカップラーメンだなんて、味気なさすぎる。朝起きて、戦闘が始まって、そしてこんな変な奴らにぼこぼこにされて、死ぬ。
俺はこんなところで死ぬのか?
こんなへんちくりんな奴らにやられて死ぬのか?
ちくしょう!いやだ!いやすぎる!
こんなところで死ぬもんか!
必ず生きて帰って、ダブル豚玉を食べるんだ!
思い出せ。粉の中に混ぜられた、あのとろろの粘りを。
あの粘りで、この攻撃を耐えるんだ!耐えろ!ふんばれ!
国に帰ればダブル豚玉が待ってるんだ!
魔法使いは両脚に力を込める。
「てんかす~!ばら肉~!紅しょうが~!」
食い物の恨みはげに恐ろしい。鬼気迫る魔法使いの表情に敵はたじろぎ、一歩、また一歩と後ろに下がっていく。
「粉物!たまご!もち!チーズ!カレー粉!」
何やら意味のわからない呪文を唱え始める魔法使い。
「貴様らは知るまい。あのほっこりとしたまろやかさを。あのふんわりとした舌触りを!」
さっきまで劣勢だった魔法使いが、水を含み粘りを増したお好み焼き粉のごとく、しぶとく踏ん張り、次々浴びせかけられる攻撃をしのいでいく。
「俺の!ダブル豚玉!お前らに奪わせるものかー!」
(イラスト:あおひと)
…国土防衛のためじゃなく、ダブル豚玉のために戦う魔法使い。
だが、この粘りこそが後の勝利につながることを、今はまだ、誰一人として知らないのだった。
(青にして紺碧)
(防御する魔法使い/総名代佐佑介)
(イラスト:あおひと)
最終更新:2007年08月05日 18:24