出撃メンバー


(川上なつ&未婚号/亀助)

(総名代(ヤング)&未婚号/亀助)

(帽子猫&未婚号/亀助)

テーマ:タンシチュー


「戦争ってお腹空くにゃー」
「未婚号乗ると、とくに空くにゃー」
「おいしいごはん食べたいにゃー」
「やっぱりタンシチューかにゃー」
──ある日の避け藩国



【作戦テーマ】:タンシチュー
  • 詠唱戦の場合、無数の理力使いの意志を統合することが重要となる。飽きっぽい猫にとって、集団で同じイメージを保持することは難しいが、そこを食べ物にすることで解決した。
  • タン・シチューのように、どんな堅い敵も、じっくりとろとろ柔らかくなるまで内部に染みこむ攻撃を基本イメージとし、積極的に共有する。

 しかし今回は一人きりなので、しっかりと集中して詠唱が行える。

【体術】
  • 一度に倒しきれないほど多数の敵は、前衛の負荷を超えない範囲で、少しずつおびき出して倒す
  • 面制圧攻撃で的を絞らせない。
  • 理力の種類を使い分け、観測用の曳光攻撃と、魔法攻撃を、呪文として準備する。
  • 攻撃の際の目標の決め方として、最初に光弾を撃ち込んで狙う中心を決めたり、あらかじめどこを攻撃するかを指定しておく。
  • 間接照準攻撃:死角にいる目標に対する攻撃。ほかの観測員が光弾の弾着点を観測して照準を修正するか、範囲内に無差別に攻撃する。
  • 超過攻撃:味方部隊を超えて行う詠唱攻撃のこと。通常味方の頭上から垂直距離で4m程度の間隙を空ける。(遠距離攻撃と中距離攻撃を同時に行う場合、突撃支援を行う場合等に行われる)
  • 観測員を用いた間接照準詠唱攻撃をするとき、観測員は自分の位置を基点として目標の方角や距離、標高差を知らせる。
  • 間接照準詠唱攻撃の観測員は使用する詠唱攻撃の種類や敵の大きさや形、戦力や行動などを具体的かつ詳細に伝えるようにする。
  • 攻撃中は敵に狙い撃ちされないよう、位置をずらしたり被弾面積を少なくしながら攻撃する。

【詠唱戦】
  • 詠唱の途中で邪魔されないように、歩兵その他でガードする。
  • 魔方陣を描きやすいように場所を確保。
  • 杖を振り回し身振りを行う事になるので足場に気をつける
  • しっかりと深呼吸をし、発音を行う
  • 韻を踏みリズムを取ることで正確な詠唱を行いやすいようにする
  • 魔法をぶつける相手をしっかり目視する
  • 敵の柔らかそうな所にぶつけるようにする
  • 魔法攻撃は収束して与えるようにする
  • 敵の動きを止めたいときは魔法を分散させて当てる
  • 神々を讃えて歌って踊り、加護を求める
  • 平時や移動時に、パイロットがマスクでで口を覆い保護する事により、戦闘時に発声できなくなる事態を防ぐ
  • 詠唱ポーズ、杖などを準備しておき、集中する媒体を確保する
  • 呪文詠唱を忘れないように、霊子システムに登録しておく
  • 数回詠唱行為をしているので、周囲との連携が取れている
  • 長時間の発声に耐えられるよう日常的に訓練している
  • しっかり発声出来るように腹式呼吸を心がける
  • 副椀を利用して、ほかの仲間の詠唱を援護して助ける
  • 4人では使えないような詠唱を、副椀と疑似魔法陣を使って共同で詠唱する
  • 副椀は非実体なので戦闘のじゃまにならない
  • 副椀だけで人間の関節を無視した複雑な結印が可能
  • 簡易魔法陣で詠唱によって生じる隙を埋める


【未婚号】
  • クリスタルに搭載された疑似魔法陣:これを通すことにより、効果などを拡大できるまた即時起動することで簡易防壁や即時攻撃
  • 霊子システム:青森救出作戦において認知されたゲートトレーサーの技術を一部転用することで作成されたシステム。
周囲の魔力の総量や流れを検知し、現状における最適な魔術動作を詠唱者に伝達することにより戦時の瞬間的な判断を補佐する
  • 魔道伝達ユニット:8つの魔道ユニットを通して、術者の魔力をドレスに行き渡らせ、構造材に刻み込まれた魔術文様に起動させることにより、詠唱能力の拡大
  • 高速結印用副腕:本の副腕をつけて、計4本の腕がある。
4本の腕を使用することで、より高速で確実な結印が可能
(作戦案)

(搭乗中の帽子猫さん/あおひと)

(搭乗中の川上さん/あおひと)

(搭乗中の総名代さん/あおひと)


【SS】

「ようやくだな」
「ようやくですね」

彼らは一様にしてうなずき、真紅の女神とも言うべき立像…いや、魔道兵器を見つめる。

命名でもめ、装着者の未婚結婚でもめ、さらにはロールアウトが遅れて「これがほんとの行き遅れ」などと後ろ指を差されたが、ようやく今日、実践投入の機会を得たのだ。

長く不遇を囲ったよけ藩国の真の戦場“詠唱戦”において、局面を大きく塗り替える兵器。それが未婚号のコンセプトだった。ちなみに、とあるオーマにこれを着せると、初期のボラーをしのぐ能力となる。もっとも、そのオーマは良心の痛みに耐えながら着用せねばならないのだが。

「長かったな」
「長かったですよね」
「で、君、これ試着したんだっけ?」
「は?」
「は?じゃなくてさ。君、明日これ着て出撃でしょ?出撃メンバーに名前載ってたよ」
「えええええ?……あ、ほんとだ」
「だろ?」
「男性型の未婚号って、ないんでしたっけ?」
「ないよ。開発費用が下りなかった。コストダウンするのに相当がんばったけど、これ1機作るのに、10億にゃんにゃんかかるんだよ?開発費用はその何十倍もかかるから、男性型までは手が回らなくてね」
「よけ藩国って、男女比率3:1じゃなかったでしたっけ」
「うん、そんなもん」
「何で男のほうが多いのに、女性型を先に図面起こしちゃったんですか!」
「んー、デザイナーの趣味?っていうか、どうせ作るんだったらむさいのより見ててきれいなほうがいいじゃん?」
「いいじゃん、って、そんなぁ…」

(未婚号/よしたま)

出撃予定の彼は頭を抱えてうずくまる。確かにこれに乗れば、自分の能力は飛躍的に上昇し、こと詠唱戦になれば百人力の戦力となるだろう。だが、だがしかし!この姿を全国中継されるのか?

彼の煩悶と呪詛の声を内に秘め、未婚号は戦場をかける。
もし、当日、妙にもだえている未婚号を見かけたら、それは彼だ。
(青にして紺碧)

 未婚号が、仲間の攻撃を援護すべく静かに詠唱を開始しする、主腕で光弾、副椀が結界。
 友軍の進撃に併せて光弾を掲げるとたたきつける。
 友軍の攻撃に対して物理防御をとった敵に片っ端から光弾をたたきつけていく、伏せれば砕き、立ち上がった敵は光弾が砕ける衝撃で吹き飛ばす。
 生身のころでは想像も出来ない形で呪文が同時に動く。パイロットはわき上がる興奮でほほが染まるのを感じていた。

(未婚号詠唱/総名代佐佑介)

 友軍の進軍が止まったのにあわせて、未婚号が副腕で編んだ結界が突き刺さった。秒にしてわずかな時間。敵を貫いた呪文が次々と結界に突き刺さって止まった。
 敵は少し観察してそのまま動かないのを見ると、無視して反撃を開始した。

 伏せていた敵が立ち上がって反撃を開始しようとする。パイロットは唇をなめて、突き刺さったが結界に向けて、用意していた詠唱を行った。

 呪文は反射、普通敵の攻撃をとてもではないが跳ね返せない。だが、自分の術なら、術の構造までよく知っている。だから出来る
 結界が励起した、
 結界にたまった理力が震え、刺さったときのエネルギーをそのままに一切に飛び出していく。
 再度の攻撃が次は敵陣の中から始まった。

 簡易結界で敵の攻撃を流しながら、簡易陣による、攻撃で味方を援護する、作戦は何とか進行していく
 パイロットはとっておきを唱え始めた、この攻撃の肝だ。

(詠唱する未婚号/総名代佐佑介)

 荒れ狂う結界が動きをとめ、今度は柔らかく溶け出す、溶け出した結界が、敵の動きを止め、そのまま白熱する。

 詠唱作戦タンシチュー、敵が文字通り内部からとろりと溶け出す攻撃だった。


 未婚号はその輝きをきらめかせながら次々と敵を討っていく

(嘉納)

(未婚号攻撃/亀助)

【SS2】

 未婚号は燃えていた。

 ただ三機だけの精鋭が全身を駆けめぐるリューンのうねりに震えて、あふれ出すエネルギーが炎の用に燃え上がる。

 駆けめぐる簡易魔法陣が光弾を放ちながら敵の進軍を押さえる。

 両の手に光弾を為ながら結界を応用してい移動、敵の周囲を回る。

 回避、結界を敵の足下に発生させて足を掬う、敵の背中が見える。

 ため込んだ光弾を操作する、通常の円形から円錐に、さらに、増幅機をつかって、螺旋機動、たたき込む!

 光弾が螺旋になって敵の身を貫く、骨が砕ける音が響いたきがする。

 二体目の未婚号が、敵の注意を引く、威力を落とした変わりに派手な光が出る光弾をまき散らし、同時に光の帯を出現させて敵の目に当てる。

 ダメージは少ないが確実に視界にじゃまをしていく。
 派手な外装で、かすかに浮かぶように動く様が舞うようで美しい

 三機目、隠れたその最後の一機は位置を変えながら強力だが時間のかかるタンシチューなどを詠唱して味方を援護、敵陣の足を止めている。

 三機は次々と流れる情報にあわせて縦横無尽に戦場をかける、打撃力の最後の要である、未婚号は、一時も休むことは出来ない。

 パイロットの帽子猫が、吐きながら戦闘を継続する、緊張感と長時間の詠唱で、疲労で倒れる寸前だが、それでも術の構築をやめない。

 川上は友達のことを思った、それだけで割れた手に力が入り、もう動かないと思った士の下から新しい力がわいてくる。

 総名代は敵を倒すことに集中していた、この少し怪しく、大豆をこよなく愛する男はそれ故に無駄のない動きでゆったりと動く、豆にという言葉がしっくりくるように、地道に悪魔で地道に攻撃を続けている。

 未婚号は誰かの幸せに戦う美しき行き遅れ、人の幸せを守るために自分の幸せを駆ける機械の中の機械。

 みよ、たたえよ、震えよ、未婚号の勇姿を

(嘉納)


未婚号のパイロットである魔術師達はその瞬間を待っていた。
これから始まるのは、譲れない明日、それを護る為の戦い。
詠唱準備にはいる前、強く握られた魔術師の手は緊張のせいか、汗ばんでいた。
「タンシチュー、うまくいくかな」
「皆であれだけ練習したでしょ」
仲間の声はいつもより明るかった。
「大丈夫、いつもの調子で、いつも通りにやればいいだけだって」
また別の仲間は、普段よりも声が力強かった。
魔術師は、仲間一人一人の無線での応答を聞き、あることに気付き、一度拳を強く握った。
ああ、そうか。皆、同じだよな。
冷たく汗ばんでいた手がゆっくりと温かくなり、指が自由を取り戻す。
「ああ、そうだよな。皆で詠唱の練習、何度もしたし、連携だってたくさんやってきた。だから、絶対出来るはずだよな」
魔術師の言葉は、仲間に言いながら、自分にも言い聞かせる言葉だった。
魔術師の言葉に仲間達が頷く。
全員の目は、すぐさま真っ直ぐに前を見た。
その時が来たのだ。
藩国は故郷、森は味方、その素早い動きに迷いはない。
地図を頭の中で思い浮かべる前に体が有利な戦いの場所を教えてくれる。
それだけ動けるだけの訓練も準備も積んできた。
地の利を活かして、相手を確実にとらえるために。
「タン、シチュー!!」
標的に向かって、詠唱攻撃。

(詠唱する未婚号/総名代佐佑介)

一言一句間違えることなく、素晴らしい速度で詠唱を展開させる。
じっくり、じっくりシチューのように相手を煮つめてくように狙い、攻撃していく。
一人では難しいことも仲間がいれば、相手の防御を崩すことは可能\だった。
「頑張ってください!」
「全力で撃って!」
「いけぇー、いっけぇー!」
「撃て撃て、撃ちまくれ!!」
止まっていては、こちらが標的になり危険だ。
魔術師達は遮蔽物を見つけたり、足で撹乱させたりして、身を守りつつも攻撃を続ける。
「今だ!」
敵の防御を崩した瞬間、魔術師達は魔力を一気に標的に叩き込んだ。
最大の火加減で仕上げたタンシチューが完成する。
魔力はその眼前の全てを今まさに呑み込んでいた。
(ツグ)

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最終更新:2007年08月05日 18:45