長門「…エヴァには私が乗るわ」@まとめwiki
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長門「…エヴァには私が乗るわ」@まとめwiki
ja
2010-01-14T14:12:20+09:00
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番外三話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/58.html
「暇だな……」
俺は一人壁に向かって呟く。
こなたは今日も仕事で本部に向かってるし、
柊と長門、そしてあやのは日下部や岩崎と共にショッピングに行っている。
俺も誘われないではなかったが、
女性ばっかりの中に一人飛び込むのも気が引けたし
たまには一人でゆっくりするのもよかろうと思って辞退して
自宅待機をすることにしたのだが。
「暇だ……」
普段学校は当然のこと、
職場でも家でも大勢と同じ時間を過ごしてる反動か
一人になるや否や暇で暇で仕方がなかったのだ。
ゲームをすると言う気分でもないし、
家事はあいつらが居なければあっという間に終わってしまう。
勉強やなんだってのはあんましたくないし宿題もない、
こんなことならついていけばよかったかなぁと思っていると
不意に自分の空腹感に気がついた。
「……そうだ、カルボナーラを作ろう」
なんとなく、そう思った。
思い立ったが吉日。
普段から大人数相手に料理をしている上、
普通の家庭よりでかいサイズの我が家の冷蔵庫には色んな食材が入っている。
それでも念のためと部屋からでて冷蔵庫を覗いてみれば、
きっちり卵もベーコンも生クリームもパルメザンチーズもある。
「こりゃ買い物行く必要もないな。
ささっと作っちまうか、ちっとばかし遅い昼飯だな」
早速食器棚の引き出しからパスタを取り出してシンクに置く。
次いで先程述べた食材や調味料など必要な物を並べていく、
当たり前だがこの時間ももったいないので先に中位サイズの鍋に水を張って
蓋をして既に火にかけてある。
よくそのまま沸騰するのを見かけるが、
蓋をしてるほうが当然沸騰するのが早いのでガスの節約になる。「よし、準備は完了っと」
材料や道具を揃え終わり、即座に調理に入る。
お湯がまだ湧いてないのを確認して、
ボウルに卵と生クリームを入れてよく混ぜる。
白身を入れると固まってしまうので入れるのは卵黄だけだ、
ソースに必要なのはコクだからな。
手早く混ぜて攪拌させた後
それに牛乳と塩、粉チーズを目分量で入れる。
場合によっては黒胡椒も入れるのだが、
カルボナーラは“炭焼き職人”という意味で
個人的には最後の出来上がりに振り掛ける方が好きだ。
職人に振りかかった炭、っ
2010-01-14T14:12:20+09:00
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三十三話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/57.html
ケイジ。
エヴァンゲリオンを格納し、整備し、そして制御する場所。
その一つに、3号機は静かに立っている。
静か過ぎて、怖いほどに、沈黙を保っている。
「……」
喜緑さんは、ありえないと言っていた。
あの状況下、エヴァ単機での脱出は不可能だと。
否。そもそもとして3号機の活動限界はあの時点でとうに過ぎている。
稼動すること事態が不可能なのだ。
だというのに、3号機は動いた。
動いて、如何なる干渉もできなかったあの影を粉砕し、
脱出してきたのだ。
最も経験の浅いパイロットであるあやのが登場する、3号機は。
「……お前は、どうしたいんだ?」
あの後、神人を破壊し破綻させた3号機は
街中でその活動を停止させた。
俺自身は詳しいことなど知らないが、
しかし聞いた話によると回収された3号機のエネルギーはほぼ満タンになっていて、
あやのも生命維持になんの異常もなくプラグの中で静かに眠っていたという。
「お前が、なんかやったんだろ?」
繰り返し、3号機の黒い機体に向かって言葉を続ける。
返答などない。あるはずがない。
それでも聞こえてると確信を持って俺は問いを紡ぐ。
「あやのを、助けてくれたん、だよな?
……ありがとう、すまなかった」
――――
「いらっしゃーせー」
「え~っと、おっ、そこのテーブル席空いてるジャン」
「じゃあそこでいいか」
「居酒屋って私始めてなのよね~」
「わ、私も……」
「まぁまぁくつろぎたまへ、おっちゃん! とりあえず人数分生中ね!」
「えっ? 私はお酒とかあんまり……」
「流石にビール一杯じゃ酔わないだろあやの、
最初に一口周りに合わせて飲んであとは烏龍茶でいいか?」
「う、うん。長門さんは?」
「ジョッキ大」
「え?」「でさ! でさ! なに頼む?」
「はしゃぎすぎだこなた、少しテンション落とせ」
「いんやーみんなで飲みに行けるとは思わなくてね~」
「……まぁあれよね、普通に考えたら思わないわよね。あと数年は」
「気にすんなって柊。家での宴会は参加するくせに」
「あんたはずいぶんと平常営業ね」
「慣れてるからな。第二に居た時は向こうの悪友と一緒にさ」
「へ
2010-01-14T14:09:55+09:00
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三十二話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/56.html
ひかりの中で 見えないものが
やみの中に うかんで見える
まっくら森の やみの中では
きのうはあした まっくら クライ クライ
さからはそらに ことりは水に
タマゴがはねて かがみがうたう
まっくら森は ふしぎなところ
あさからずっと まっくら クライ クライ
みみをすませば なにもきこえず
とけいを見れば さかさままわり
まっくら森は こころのめいろ
はやいはおそい まっくら クライ クライ
どこにあるか みんなしってる
どこにあるか だれもしらない
まっくら森は うごきつづける
ちかくてとおい まっくら クライ クライ
ちかくてとおい まっくら クライ クライ
「……なにその暗い童謡みたいなの」
「まっくら森の歌」
影、影、影。
真四角の影。
周囲を取り囲み、たくさんのライトで照らされてるにも関わらず、
確固として、闇の中でなお際立つ黒として存在してる影。
「あんたさぁ……、もう少し元気出せ、ってのは無理にしても
そんな顔してちゃ普段できることもできないわよ?」
「……わかってる柊」
「エースパイロットがそんなんじゃ、こっちの士気にも関わるのよね。
シャンとしてなさいよ馬鹿」
「俺はエースなんかじゃないさ……」
3号機と、初号機の腕を喰らった黒い柱は、
それ以上に黒い、漆黒の、純黒の、究黒の、影へと潜り、
そして消えた。
残ったのは影。
照らしても消えない影。
曰く、あれ自体が、あれこそが、敵の本体で、正体で、胴体で、肉体。
どうしろっていうんだよ……。
目の前に、あるはずの入り口。
しかし、あやのが搭乗した3号機を含んだ神人が
影の中にその身を沈ませると同時に、
ただの影のように、触れても殴ってもなにをしても、
もう物質をそこに沈ませることをしなくなった。
ただ、消えない影。
そこに見えるのに、あやのには手が届かない。
近くて遠い、まっくらな影。
そこにあるのがみんなわかってるのに、
その先に行く術を誰も知らない。
どこにあるか みんなしってる
どこにあるか だれもしらない
まっくら森は うごきつづける
ちかくてとおい まっくら クライ クライ
ちかくてとお
2009-09-12T12:22:21+09:00
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三十一話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/55.html
「総員第二種戦闘配備」
こなたの声を受けて発令所は騒がしくなる。
先ほどまでの整然とした、水面下での騒がしさとは違う。
恐ろしさに突き動かされる慌しさ。恐慌ともいえる騒々しさ。
辺りにはスピーカーから流れるオペレーターズの声。
そしてモニターに浮かぶ巨大な立方体
「向こうから積極的に攻撃してくるって気配は無いわね」
「そのようだな。ただ移動してるだけに見えるな。
真下を通る人間にも見向きもしない、のはまぁ過去の奴らにも言える共通の事か」
「で、霜払い説はどうなの?」
「いまはどうにも言えんよ」
パターンオレンジ。
正体不明を表すパターン色。
神人でも人でも、有機物でも無機物でも生物でもない。
正体不明というかもはや意味不明の存在。
全ての辺の長さが同一の面が六つの立体。
正六面体。
無意識だったのか、いまさら自分の胸の中心。
強烈な熱を帯びた鉄棒をねじ込まれた場所を抑えていることに気が付く。
嫌な、事件だったな。なんて。
「正体はわからない、なんていってもあれが神人以外の何者でもないことは明らか。
そうでないにしても友好的とは思えないしね。
なので君たちには早速出撃してもらいたいんだけど…」
街中、ビルをよけて浮遊する立法体が映るモニターを俺は眺める。
すでにパイロットは全員この場にプラグスーツを着て立っている。
出撃自体にも文句は無いし、それが勤めだ。
だけれど、あまりにも。
「なにか異議申し立てはあるかな? …キョンは?」
「情報があまりにもない。兵装ビルなり戦車なり、なんなりでいつもどおり攻撃してみないのか?
攻撃すれば反撃してくるかもしれないし、それでも無視するかもしれない、
なんにせよ少しでも相手のでかたが知りたいところじゃないのか?
まったく情報なしで飛び出るのは些か不安だが」
「私もそれには同感ね」
柊だけでなく、長門とあやのも無言ながらに賛成票を投じている。
それを見て取ってこなたはやや困ったように頭をかいてみせた、
その表情には「やっぱり」という色も些少ながら混じっていた。
「そうしたいのも山々なんだけどね…、
依然復旧率一桁なんだよ。市街の修復にお金も時間もかけすぎてね」
「前回の神人は侵入型だった…って」
「
2009-07-18T12:58:15+09:00
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三十話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/54.html
手にかかる強い負荷。
耐え切れず両腕は少し上方に浮上る。そして全身を揺さぶる轟音。
防音性に優れた耳あて越しに聞こえるその音を感じ、
ゴーグルの向こう、人型に空いていく穴を見ながらさらに連続で引き金をひく。
やがて引き金が非常に軽くなり、残弾が尽きた事を知る。
硝煙の上がる銃口をみ、耳あてとゴーグルを外す。
「凄いねキョン君」
後ろで眺めてたあやのが今にも拍手でもせんばかりにそう言った。
「って言っても、結局人間相手には撃った事は無いし、的に撃つならあやのだってそのうちできるさ」
あやのは銃撃が苦手だ、刀剣類の扱いも苦手だし、格闘も苦手だ。
それは当人の素質云々もそうだが、あやのにはそういった物への興味が過去になかったからだとも思う。
男ならどんな形であれ戦いと言うものに憧れたりする。
銃刀剣類に限らずロボットなり変身ヒーローもそうだ、
だから目の前に現われたら多少なり興味は持つし、試したくなる気持ちはある。
俺だって戸惑いの中にもそんな気持ちは確かにあった。
でなければ受け入れることも戦いに勝って生き残ることもできなかっただろう。
しかしあやのにはそれがない、やらなくちゃいけないからやってるだけ。
義務感や責任感の様なものでは、身に着く速度は遅い。
好き物こその上手なれはそう言う意味だ、好きな物は吸収が早い。
「どうしたのキョン君?」
「いや、なんでもないよ。あやのも少し撃つか?」
「…ううん、やめとく」
「そっか」
白く長い廊下をあやのと二人で歩く。
足音が、やたらめったらに響く。
「キョン君…」
「ん? なんだあやの」
喫煙所の自販機で、なにか買おうとしてるとあやのに話しかけられる。
が、先が続かない。
「怖くないの?」
「怖くないよ」
やっと言葉を口にするあやのに即答する。
そんな事は前から自問自答した、簡単な質問だから、
だけどあやのは即座に答えられた事に少々戸惑っているようだった。
「怖いと思ってると、きっとなにもできなくなる」
転ぶ、落ちる、叱られる、嫌われる。
死ぬ、殺される。
人はいつも見えない恐怖に自身を抑制させながら生きている、
実際はその大半が実際起きてみれば大したことのない事なのに。
それ
2009-05-17T11:15:52+09:00
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二十九話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/53.html
パイロット不在の初号機。
それと、シンクロしてない状態でただプラグに乗せられた柊達の乗る零号機、弐号機、3号機は無事ジオフロント内部の地中兼地上へ射出されて待機している。
そして俺はどうしているかと言えば。
朝比奈さん、国木田、パティのオペレーター達、
そして喜緑さんと協力して神人の対処に追われていた。
――頬に小さな紅葉を携えて、だ。
「……」
普段は指令室の床下(?)に格納されているMAGIを構築している、中身の部分。
そこにあるメンテナンス用の空間に俺は、俺と喜緑さんはいて、
国木田達はその空間の外でサポートをこなしている。
現在、状況は極めて劣勢であると言える。
神業的(笑えない冗談と言える程に適切な表現だ)スピードでMAGIに対しハッキングを行い
本部の掌握を計る神人に対し喜緑さんが行った行動は二つ、ロジックコードと形成係数進数の変更。
前者により最初に神人に奪われたバルタザールからメルキオールに対するハッキングの、後者により神人本体による解析の速度を格段に落とす事ができたが、
それも時間の問題でメルキオールはすでに半分近く神人に犯されている。
三機のMAGIが全て乗っとられれば当然自律自爆は可決され、
本部は蓋になってる地表を吹き飛ばして無くなるだろうことは明白。
かの様な生体有機コンピューターであるとされる神人に対して喜緑さんは
ハルヒ、森さん、こなた、オペレーターズ、そして俺に対して、
変わらぬ柔らかな笑みで自らの頭脳により導きだした作戦を述べたのだった。
曰く「逆ハックを仕掛ける」、と 逆ハックとは。
通常自らのコンピューターに不正アクセスしつきた相手に対して行う一種の報復行為であり、
ハッキングを仕掛けて来た相手のコンピューターの破壊を目的にするものだと俺は思っていた。
まさか向こうから通れてこちらからはアクセスできない理由はない。
一方通行といくら言っていても道があれば通れる。それこそどこへでも、垣根も隔たりもなく、だ。
まぁそれは当然ルールを破るにはそれなりのツールとスキルが必要だが、
ルーツは知らないが喜緑さんにはその圧倒的なスキルが備わっている。
いる……のだが、まさか神人に対しハッキングを行うなどと言うとは―
前述の通
2009-03-03T18:52:02+09:00
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四回
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/52.html
キョン「いや、いまもだと思うぞ……」
こなた「NG? みたいなのさ、見直して懐かしくて笑っちゃうよ」
キョン「だな~………、はい? なんと! おいこなたもう始まってる始まってる!」
こなた「えっ、やば! …ごほん。 こんにちはー! 泉こなたです」
キョン「キョンさんです」
こなた「お久し振りのハピらきSOS会議ー♪」
パフパフー♪
キョン「本日おこしいただいたのは…」
あやの「キョン君のクラスメート兼4thチルドレン峰岸あやのです」
みさお「二人の友達の日下部みさおだぜ」
こなた「こちらのお二方です」
あやの「よろしくお願いします」
みさお「よろしくな」こなた「はい、じゃあキョン」
キョン「ん?」
こなた「フリップ持って来て」
キョン「……」
ガラガラ
スタスタ
パサッ
キョン「はいよ」
こなた「ありがと。じゃあ早速二人に質問」
みさお「質問?」
こなた「そ、よくあるでしょ? その人の人となりを少しだけ掴むための」
キョン「あれ、いままでそんなのやって……だっ!?」
こなた「はい、じゃ一問一答いくよ」
あやの「あっはい」
みさお「こいやー」こなた「じぁ、最初は一番上のをペロっと」
キョン「好きな食べ物か…無難だな」
こなた「最初だから」
キョン「…」
みさお「ミートボールとハンバーグ!」
あやの「私は最近カボチャのポタージュとか、和風なのなら茶碗蒸しかしら」
キョン「へぇ茶碗蒸しか…、今度作って見るかな」
あやの「楽しみにしてるわね?」
キョン「あぁ任せろ」
こなた「はいストップ、いちゃつかない」
みさお「ってかわたしはスルーかよぅ」
キョン「ハンバーグとミートボールなんて同じものじゃないか!」
みさお「ち、ちげーよ。ハンバーグとミートボールは全然違うんだってヴァ」
キョン「うるせー! そんなもの、グチャグチャになった卵焼きとスクランブルエッグ程の違いもありはしない」
あやの「キョン君、その辺でね」
キョン「あぁわかってるよあやの。言い過ぎたな、悪かった日下部」
みさお「こいつら…」
こなた「はい次いこー」
こ
2009-02-15T13:47:03+09:00
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テイク1
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初収録前 楽屋
キョン「ふぅ…」
こなた「? どうしたのキョン君」
キョン「あぁ、どうも泉さん。いやぁ台詞が中々覚えられなくて」
こなた「なるほど、長い台詞多いからね~」
キョン「難しい単語もでてるし…」
こなた「だね~、私もキョン君程じゃないけど。車運転したり銃撃ったりとかあるし…」
キョン「いままでにない役柄だから、緊張するし」
こなた「ま、お互い頑張ろうね」
/
それじゃシーン1行きまーす
\
キョン「あっ、はい!」
こなた「じゃあ私もスタンバイしとかないと…
最初から語りで大変だろうけどガンバ!」
キョン「了解です」
シーン1
それはまるで蚊が飛んでいたのに気がついて追い払うような非常に人間的な日常的な仕草で
しかし億単位の値段の戦闘機があしらわれる。
「…っておいおいおいおい!」
巨人がじゃまっけに思ったのは戦闘機だけでなく暢気に観戦していた俺も含まれるのか
叩き落された戦闘機はまるまま俺に向かって墜落してきた。
キョン「……って、あれ?」
/
ゴメーン、火薬処理をミスったみたい~
\
キョン「へ? あっそう言う事ですか。わかりました」
/
じゃあ最初からお願い
\
キョン「はい」
シーン2 泉こなたと会い 本部への道中
「伏せて」
と言おうとしたことはわかった。が残念なことにそれはまったく功を奏さず
俺と彼女は車ごと爆風と轟音と吹き飛んでくる多種多様なものに転がさ――
こなた「いったーっ!」
キョン「……」
こなた「……あれ? キョン君?」
キョン「……」
こなた「わー! ちょ、ちょっとちょっと! 気絶してるって! ヘルプ!」
シーン6 病院での目覚め 収録前
キョン「こんな患者服着るの初めてだな…」
こなた「入院なんて、あまりしないしね。特に男の人は」
キョン「? 女の方が入院するのか?」
こなた「まぁ一回はみんな経験するよ」
キョン「?」
こなた「ほら出産」
キョン「ぶっ!」
こなた「ちょ、汚い!」
シーン9 説明
キョン「敷金礼金とかは?」
こなた「カードカード」
キョ
2009-02-08T22:19:41+09:00
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二十八話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/50.html
ぱたん。
軽く、長門の本を閉じる音が聞こえる。
……まさかお前までこっちに興味を示した訳じゃないだろうな?
聞きたいのだが、差出人が来たいまそれは叶わない。
仕方ない、いまは目の前の朝倉に集中にするべき…
「――っ!?」
キスを、された。
唐突に、いつの間にか接近していた朝倉に。
「どうしたの?」
「…どうしたもこうしたも」
背後の茂みが怖いって言う。
「ここに来てくれたってことはいまの彼女から私に乗り換えるんでしょ?」
「いや、そうじゃなくてだな…」
生徒会書記をやっている朝倉の事は、まぁ一生徒として知っていた。
が、こうして向かい合うのは初めてで。……こんな性格だったのか…
なんと言うか、まぁイメージなんてそんなモノだ
「ん~? あっ二股かけようとしてる? 私はいいけど」
そう言ってさらに身を寄せようとする朝倉に俺は死を覚悟した。
いつか喜緑さんに言われた言葉が脳に過ぎる
「いや、だからそうじゃなくてっ!」
「あのね、キョン君はあなたにお断りの旨を伝えるために来たのよ。
朝倉さん生徒会書記をやってるのに回転悪いのね」
隠れて居たあやのが現われて、俺と朝倉の間に入り込み言う。
そこに普段の柔和な笑みはなかった。
「…あら、そうなの?」
「まぁ…そういうことだ」
「わかったら、もう言ってくれるかしら?」
「…なぜ?」
なぜ俺はこんな険悪なオレンジロードもどきを体感してるのだろうか?
誰か俺にご教授願いたい。
「ふふっ、いいわ。目的の一つは諦める」
朝倉はふと笑みを浮かべて、俺達から少し距離を取り、
あやのに対し「そんなに怒らないでよ」と苦笑いを浮かべる朝倉。
いや、俺が言うのもなんだがキスしておいてそれは無いだろ…。
もう少し殊勝な態度の一つは取れないものか。逆の立場で俺ならすでにストリートバトルに発展してるぞ。
一歩。朝倉が首を傾げてから離した距離を詰めた時。
ドンとあやのがその距離以上に俺を押して朝倉から遠ざける
と同時に長門と柊も姿を現して、朝倉に対して構える。
「お、おいあやの。いくらなんでも少し落ち着け! お前らもなんだいきなり!?」
まさかそこまであやのが怒りに奮えていたのかと思い
2009-03-03T18:43:41+09:00
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二十七話
https://w.atwiki.jp/vipnagatoeva/pages/49.html
風を切る音がした、甲高く、鋭い笛のような音が聞こえた。
が、音というのは現象の結果としての現象であって音が先行する事は無い、
それは基本的な、基盤的な問題であり、音が出るにはなにかその前に動作が在る。
「あがっ……!」
だから音を聞いて物事に気付いた時には、当然事後ないし進行形
事前なんてことは遠方で爆音がしたようなケースしかありえず、
よって行動を予測して見切るという最善だけで次善は無く。
そのため俺は長門の深く落とした上体に反比例した形で予備動作なしに
綺麗に跳ね上がるその蹴りをこめかみに受けて昏倒した。
しかけた。 蹴りを受けた衝撃で倒れそうになるのを堪えたたらを踏み、とどまる俺。
それを見て取った長門は、回転の勢いをそのままに逆の足の爪先で先程と同座標に
追撃を続けて二撃。カポエラのような動きで俺の側頭部につま先、
さらにまた踵と長門の軽量さを感じさせない強烈な蹴りを食らって、今度こそ本当に俺は倒れた。
「…いっ、つぅ……」
「だいじょび?」
「…なんとか」
格闘訓練、長門を相手取った俺の成績。56戦56敗、勝率ゼロ。
無残である。が、しかし事実長門は強い、柊も長門に勝ったことはほとんど無いらしい、
まぁ柊は試合ってる所を見せたがらない、ほとんどと言うのが少々怪しい所(まぁ普段の
俺に対する軽佻浮薄さを思えばそれなりに納得である、誰だってこんな小柄の少女に
いいようにやられる様は見られたくないだろう、俺も訓練と言っても
知り合いの女子が、殴り合う姿を観賞する趣味は無いしな)。
正直、この手の訓練、白兵訓練はつい先日までまったくの一般女子高生だったあやのを除けば
俺は最弱なのだ。こなたなんかは、俺だって数ヶ月前までは訓練とかとは無縁だったのだから仕方ないと言うが
しかし男として情けないと思う気持ちは、確かにある。 そりゃ長門や柊に対して
本気で拳を振るえないという自分の勝手なセーブや言い訳も考えられるのだが。
それがさらに情けない。こなたのフォローを受け入れられず、しかし言い訳するなんて、あまりにもしょぼすぎる。
「いんやぁ、しかし随分と打たれ強くなったねキョンは、よく気絶しなかったね? うん?」
「……おかげさまでな」
やられるだけならまだしも、同年齢の女子に敗北
2009-02-04T13:31:53+09:00
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