アニメ「ソードアート・オンライン ファントム・バレット編」の「主要人物」

このページでは、アニメ「ソードアート・オンライン ファントム・バレット編」「主要人物」をまとめます。
加筆・編集、大歓迎です。
ネタバレがありますのご注意ください


アニメ&原作視聴・既読済みを前提にして執筆しています。

分かりやすく各話のキャラクターの行動を記載してありますが、ネタバレも含んでいますので視聴してからの閲覧をお勧めします
*各人物項目は放送都合上、大よそ放送毎に更新。内容は放送終了時点まで分かったところまでしか加筆いたしません。
本名・HNが明らかな人物に関しては、HN/{本名}と表記します。但し明らかでは無い場合は「?」と表記します。

目次




キリト/桐ヶ谷和人(きりがや かずと)

  • 声優:松岡禎丞
  • 年齢:17歳
  • 誕生日:10月7日
  • 新生ALO種族:スプリガン
  • 武器:カゲミツ4G、FN ファイブセブン
  • <<SAO生還者>>(サバイバー)。高校一年生。現在はSAO生還者を集めた政府主導によって作られた高校へ通学している。また、アスナとは学校内でも公認の彼氏彼女の関係。だがアスナとSAO内で気持ちを確かめあった為、両者では「結婚」の仲であると意識し合っている。その仲は大変良好である模様。
  • 新生ALOとなってからは、直葉との関係も兄妹として大変旨く行っているようで新生ALO内でも共に新生アインクラッドの攻略をしている。
  • 前編で発見され明らかになった旧SAOキャラクターデータを引き継がず、ALOで作成したデータで1からキャラを育てている。アバターはSAO時代の容姿に似せてカスタマイズしている。
  • 事あるごとに「厄介ごと」の調査を依頼してくるSAO覚醒時からの付き合いの総務省官僚、菊岡からは何かと頼まれてはダイブしている。

+ 1話「銃の世界」
  • 2025年12月7日日曜日。13時。キリトは<<仮想課>>の官僚である菊岡に呼び出され、銀座のとある高級喫茶店に来ていた。出会いがしら大きな声で呼ぶ菊岡に閉口しながら以前の「カウンセリング」のように、または情報提供者として「使われている」キリトは、注文後でも易癖しながら菊岡の用件を催促した。
  • 用件は都内でアミュスフィアをつけたまま自宅で心配停止で変死した茂村という男性の詳細を聞かされる。死因は不明。そのアミュスフィアにインストールされていたというのが「ガンゲイル・オンライン」というゲームだった。
  • キリトはもちろん日本で唯一RMTできるプロがいるゲーム名をしっていた。菊岡曰く、10月に行われた最強者決定イベントでの優勝者でキャラクター名はゼクシード。MMOストリームという番組に出演中に心臓発作をおこしたという。それと同時にGGO内の酒場で妙なことがあった。1人のプレイヤーが酒場で裁きを受けろ等と言い、ゼクシードが映っている画面に向かって発砲、その時間と茂村が志望した時間がほぼ同時刻だった。
  • キリトは偶然と一蹴したがもう埼玉県でも一件同じような変死体が発見、同じくGGOの有力プレイヤーでゲーム内で銃撃されたらしい。どちらも<<シジュウ・・・デスガン>>とキャラクター名を名乗っていた。
  • キリトは菊岡にアニュスフィアによる殺害を示唆したがすでに裏はとられていた。そしてゲーム内の銃撃によってプレイヤーの心臓を止めることが可能か?と聞く。キリトはいやな妄想を振り切り、五感からあらゆる可能性を考えるが、菊岡の様子からすでにそれらの可能性は検証済みと見抜きあきれる。
  • ゲーム内の干渉からプレイヤー本人を殺害するのは不可能と言い放って席を立つキリトに菊岡は慌てて引きとめ、同じ結論に至ったという。そして改めて頼むと言い、ガンゲイル・オンラインにログインして<<死銃>>に接触してほしいという。キリトは率直に撃たれて来いとまぜっかえす。しかし菊岡は<<死銃>>はターゲットにこだわりがあるという。それはトッププレイヤー、つまり強くないと「撃ってくれない」多分、と言う。だがキリトは「プロ」のいるGGOでは無理だという。
  • 菊岡にプロという言葉についてGGO内の<ゲームコイン現実還元システム>からそれ故ハイレベルプレイヤーかなりの時間と情熱をつぎ込んでいる為無理、他を当ってくれというキリトに菊岡は慌てて調査協力費としてハイレベルプレイヤーが月に稼ぐ同額を払うと指三本を立ててみせる。30万。思わず考えてしまうキリトは菊岡に理由を尋ねる。菊岡は上が気にしているという。SAOの時もそうだが法規制に傾く規制推進派に利用される前に事案を把握しておきたいという。だがキリトは運営に確認すればいいというが、運営の「ザスカー」なる企業はアメリカにサーバーをおいてあり、さらに住所、電話番号すら不明。そういう理由で真実をつかみたいならゲーム内へログインし直接接触を試みるしかない。もちろん最大限の安全処置は取る。銃撃されろとはいいわない、キリトのみた印象を伝えてほしいという。キリトは渋々だが、今回の依頼を了解した。
  • 15時。アスナとのデート場所に指定した大手門へキリトは急ぎ合流。皇居内を散歩し、アスナと将来のことを語り合った。「依頼」のことは言おうとしたが結局言えず仕舞いだった。

+ 2話「氷の狙撃手」
  • 新生ALO内で狩りの待機中、アスナに《死銃》の現実へ及ぼす力と茅場の言っていたことを考え、「依頼」のことを明かした。

+ 3話「鮮血の記憶」
  • 2025年12月15日日曜。和人はエギルのツテで購入した125CCの2ストロークタイ製のおぼんろバイクでリハビリに通っていた病院へと向かっていた。菊岡からGGOへログインできる場所が確保できたとメールが来たため赴向きながら明日奈にGGOへコンバートすることをあかしたことを思い返す。ALOやめちゃうのと慌てる明日奈に和人は菊岡からゲーム内のリサーチを頼まれたと要所を省き説明する。不遜ながらも私たちの家はたった一箇所なんだからねと約束をした。
  • 流石に一ヶ月以上のリハビリの上検査だのなんだのと通っていた為、かってしったる病院で受付を通り、1つの病室に案内されると、リハビリ中、和人の担当看護婦だった安岐がいた。久しぶりの挨拶とボディタッチを経てどうやら菊岡による采配らしかった。安岐から菊岡からのメモ受け取り余計な一言に丸めてポケットにいれると安岐に心電図の電極を張るからと脱ぐよう催促。上だけでいいですかという和人に安岐は黙考して首を縦に振る。電極を張り終え、5時間ほどで戻るといい、和人はアミュスフィアを被るとリンク・スタートといい、GGOへログインした。

+ 4話「GGO」
  • GGOへログインしたが、なんだか身体の様子がおかしく、出現した後ろのサイドミラーを見ると女性の容姿をした自分だった。しばし呆然としていると男性プレイヤーがF1300といって売ってくれと迫ってきた。和人は自分は男だというとM9000なのか?とさらに売ってくれ迫られ、新規アカウントじゃなくてコンバートだというと男は去っていった。
  • ともかく《死銃》に接触する為には強く目立つことが重要なので第三回バレット・オブ・バレッツにまず出るべく装備を購入しようとグロッケンの街に入るがあっさり迷ってしまい、目に付いた人に声を掛けたらペールブールの髪を持つ女の子だった。和人はネチケット違反である《ナンパ》してしまったと硬直するが女の子はキリトを女性と勘違いしたらしくどこへ行くのと聞いてきた。和人は反射的に性別を明かそうとしたが利用できるものは利用したほうがいい、しばらく勘違いしてもらおうと、初心者女性プレイヤーを演じる。
  • 和人は女の子にコンバートしたばかりなどと会話し、ではまず武器ねと、2人でガンショップへ行くも数ある銃からどれを選んでいいのか分からない。女の子にステータスを言うと武器を提案してくれたが、肝心の金がなかったため女の子が貸そうとしたのを固辞、何か稼げるとこはないかと聞くと店の奥にあるゲームマシンを指差した。
  • 「アンタッチャブル」というゲームらしく、柵とゲートで囲まれており、ゲートに課金して入り、奥にいるガンマンの射撃をひたすら避け、タッチすればプール金額がもらえるという。しかし8mを越えるとインチキな早撃ちになり無理と聞いているうちに挑戦者が来て、その様子を見ていると弾道予測線についてシノンからレクチャーされる。予測線が見える前によければいいと考え和人はゲームにチャレンジする。
  • ガンマンが撃つ弾道予測線、が表示される前に和人は避け、あっと言う間に8mを越える。SAO時代にお世話になった《システム外スキル》で相手の目をみて射線を読むということすでに極めている和人は近距離からの反則的なレーザ銃すら避けてガンマンにタッチ。プール金、約30万クレジットを手に入れた。どういうことかと唖然としているシノンにSAO時代の業と答えるわけにもいかず、予測線を予測するゲーム、とはぐらかした。
  • 武器に迷っていると初歩的なこともしらないことを女の子に訝しがられるが、とにかく「ファンタジー系」で通す。迷いながら歩き店済みまできた時筒状の武器をみて女の子に聞くと「光剣」聞き、この世界にも剣があるのかと和人嬉々とするが、女の子は、誰も使わない、なぜなら超近距離じゃなくちゃあたらない&当てるまでに蜂の巣になるというが当てればいいと和人は言うと速攻購入。光剣のスイッチを入れてみて紫青色のエネルギー刃に感動、すっかり身体に染み付いてるSAO時代のソードスキル《バーチカル・スクエア》を繰り出して振りを確かめる。
  • 様になっている和人を女の子は褒め、サブも中距離にほしいといわれる。女の子が進めたのはハンドガンで《FN ファイブセブン》という銃。店の地下で試し撃ちをしてみて和人は銃の反動と着弾予測円を学ぶ。
  • 銃にはさっぱりな和人は言われるままに購入、&防具。弾を買ったら30万はすっかり無くなった。店の外に出て礼を言うと女の子がBoBの締めきりまであと10分といわれて2人で慌てて走り出す。瞬間移動の類は無いと解説され、メインストリートにでると総督府が前方にみえるが残り約3分で3キロ。付き合わせた罪悪感から和人はどうにかしようと周囲をみてレンタルバギーを見つけ、女の子をひっぱり乗せる。操縦できないといわれるが、そのまま疾走、女の子の驚きにちょっとレース系のゲームを、と濁す。車を追い抜いていくうちに後ろの女の子が笑い始め、加速を要求、和人も笑顔でそれに答えた。

+ 5話「銃と剣」
  • バギーでなんとか総督府についた和人は女の子に連れられて広い総督府の中へと入っていった。受付の端末まで来ると簡単に説明を受け、和人は端末を操作してBoBのエントリーをしようとすると入力画面のリアル情報フォームに易癖しながら、一番上の書いてある「上位入賞プライズを受け取る事ができない」という文言についゲーマーとして入力を迷ってしまう。《死銃》との接触が目的の和人は思い悩み、だが、ふらふらと名前を入力しようとした所で女の子にできた?と聞かれ、エントリーをさっと通してしまう。

  • 女の子からBoB予選の簡単な説明を受け、決勝で当ったら手は抜かないという彼女に和人も全力で闘いましょう、と笑みを浮かべるた。

  • 和人は待機エリアに向かいながらGGOについて女の子に洋ゲーにしては日本語がしっかりしてると話題を振り、解説を聞く。最後の現実の自分とかなんとか様子がおかしかったので声をかけたらはぐらかされ2人で地下の待機エリアへ向かった。地下の待機エリアにつくと半円球状のドームに中央天井に多面ホロパネルがある空間にでた。中は薄暗く、他の出場者がいたがその雰囲気と射る様な視線に思わず緊張したが、女の子はまったく気にせず、というかむしろ女の子に視線が注いでおり、和人は気にしないその胆力に関心した。控え室の内部に入ると女の子はお調子者、と意外なセリフをいたので和人はビックリした。メインアームを出しているなんて対策しろといっているようなもの、あなたも直前に装備はしたほうがいいと言う言葉に納得。しかし女の子は向こうを向くとメニュー画面を操作して下着以外の装備一括解除をして和人は思いっきり慌て大声を出した。

  • 部屋を出るか、このままやり過ごすかと混乱した和人は後々明かすつもりだった自分の正体をネームカードで女の子に渡した。女の子はビックリした様だが沈黙に耐え切れず顔を上げようしたら右掌で思いっきりビンタをされた。

  • 女の子は思いっきり、当然ながら不機嫌になり、何をいっても「ついてこないで」の一点張り。和人が半ばヤケになって付いていっていると女の子が立ち止まり、剣呑に睨んでくる。怒鳴られるかと思ったが、大きくため息をついて傍のボックス席に座ったため流れで和人も座った。

  • 開始まであと10分、和人がそわそわしていると女の子がもう一度ため息をついて大まかなことだけ教えてあげるというので礼をいってBoB予選の解説を聞いた。敗北つげる弾丸の味を決勝で教えるといわれ、和人も笑みを浮かべそっちこそ大丈夫かと返す。予選落ちしたら引退という女の子は今度こそ強い奴らを全員殺してやると呟いた後、獰猛な笑みを浮かべる彼女に和人は戦慄する。女の子―シノンは笑みを消してこれで最後といい、ネームカードで和人に名乗る。和人は握手を求めたが当然袖にされた。

  • そんな時、銀灰色の髪に迷彩色戦闘服の男性がシノンに挨拶をしてきた。シュピーゲルと呼ばれた男性キャラはシノンと普通に言葉を交わしてる事からフレンドなのかと和人は思う。シュピーゲルから話題を振られた和人は挨拶をするが、シノンに即男とバラされる悪戯心でシノンには色々お世話になった等というとシノンが噛み付き、調子にのってまぜっかえしているとBoB開催のアナウンスがあった。頭フッ飛ばしてやるから決勝まで来いというシノンにのお誘いとあらばと返し、転送に備えようとした時、シュピーゲルが鋭い目つきで和人のことを睨んでおり、やりすぎたと思った時、自動転送された。

  • 準備期間パネルに転送され、対戦相手「餓丸」、フィールド「失われた古代寺院」と表示があった、光剣とファイブセブンを装備し、先ほどのシノンの様子、全員殺してやるという今までに感じた事の無い印象から彼女が《死銃》では、という可能性、《死銃》がBoBに出るという和人の推理がただしければ30人まで絞れる。シノンはその1人となるが、あのショップでみせた殺気すらない寂しさを漂わせていたシノン、どちらが彼女なのか考えていたが、振り払い、フィールドに自動転送されていった。
  • 寂れた寺院で円柱に身を潜めていると強い風が通り過ぎたと思ったら直ぐ横からアサルトライフルの周囲と同系色の戦闘服の男性が立ち上がった。和人は予測線が見えると上方に逃げるも2箇所撃たれ、ファイブセブンを構えようとするも間髪射れず撃たれ、円柱の影に隠れる。とてもじゃないがフルオートの銃弾の数に反撃が出来ない。カゲミツでどうにか銃弾を防げないかと考えた所、「予測線」が弾丸の軌道を教えてくれていると気づき、ウエマルの銃撃がやみ、SAO時代にお世話になった《システム外スキル》でウエマル以外のサウンドを除外、彼の位置を特定して突進した。

  • ウエマルのフルート射撃から伸び、着弾するのは六本、他は無視して僅かに時間差があることから順にカゲミツではじいていく。驚愕したウエマルはリロードしようとするが、和人はファイブセブンで5回発砲、2発着弾したが十分で和人はソードスキル《ヴォーパルストライク》をウエマルの胸板に叩き込んだ。ポリゴンとなってはじけ、自動転送された。

  • 待機エリアに戻るとまだシノンは戻ってきていなかった。シュピーゲルは中央のパネルを見ていた。実況中継らしいモニタをシノンを探していると、驚くほど近い背後から「お前、本物、か」と聞こえてきた。和人はカゲミツを抜いてゴーストのような出で立ち警戒するが、よくよく見ると普通のプレイヤーだったため警戒を解く。本物ってどういう意味だと返すが、距離をつめて剣を使ったなと確認、同じく本物かと真直で問う相手に和人は自分はこいつを知っていると直感。どこかで会って言葉を交わしていると。GGOはありえない、ALOの可能性なども考えていると灰色マントはメニュー画面を操作、「kirito」の名前を表示し、「あの剣技」と。お前、本物、なの、かと。それで和人はこいつは「SAO時代の自分を知ってる」と核心。《SAO生還者》と。SAOのどこで会ったのか必死に思い出そうとしている、灰色マントメニューを消し腕をマントのなかに戻すとしたところで包帯状のグローブの肌に西洋風の棺桶に笑う図柄のタトゥーが刻まれていた。《笑う棺桶》のエンブレムだった。


+ 6話「曠野の決闘」
  • 《笑う棺桶》のエンブレムを持つ、灰色マントの男はしらを切る和人に本当にわからないか、と韜晦、もしくは本物ならいつか殺すを言葉を残し、唐突に消えた。

  • 恐怖に震えるキリトは過去の「ラフィンコフィン討伐戦」のことを思い出す。
  • SAO時代に《PoH》というリーダーを筆頭に徐々に膨れ上がり、最前線で戦う「攻略組み」によって編成された50人規模の討伐体メンバーへ《聖竜連合》、《血盟騎士団》らと部隊に加わった。アジトはようとして知られなかったがラフコフのメンバー1人は密告してきた事により発覚、綿密な計画の上無血投降も可能とアジトへいったが、どこからか情報が漏れており、ラフコフメンバー約30名は奇襲、すぐに持ち直すも「HP全損」を恐れた討伐隊はラフコフはどんなにHPを削られても降参しない彼らに数人逆に殺され、狂乱した討伐隊の反撃で血みどろの戦いとなった。結果、討伐隊11名死亡、ラフコフ21名死亡、12人捕縛という結果に終わり、和人自身も仲間を守る為2人殺害をした結果となった。
  • 和人は当時の記憶を振り返り、先のがラフコフのメンバーなら生存者12人の誰かのはず、もしかしたら自分が殺した2人のうちの、などと妄想を振り払い、思い起こす事を拒否している自分に逆らって知っているはずの名前を必死に思い返す和人。そして「喋り方」から菊岡から聞かされた《死銃》の音声と「喋り方」が一致してる事から《死銃》が元ラフコフメンバーであることに気づく。GGOにダイブし《死銃》のターゲットになるということを達成はしたがゲーム内から現実の人を殺す《死銃》が「ラフコフならば」もしかしたら、可能では、と和人は思いつめ震えた。

  • その時肩を叩かれ、顔を上げるとシノンが立っていた。心配そうにするシノンにしっかりしなさいよ、と拳でまた叩かれ、その拳を引き寄せ額を当てた。最初は動揺したシノンだが、様子がおかしい和人にどうしたの?と問う。そのまま予選2回戦へ転送され、和人は1回戦とは違い無茶な特攻戦法で闘い準決勝まで勝ち進んだ。

  • 予選決勝でシノンに撃たれ本線出場をするつもりがシノンはなぜか和人を撃たなかった。シノンの気持ちを聞いた和人は「昔のSAO時代のとある親友」のことを思い浮かべ、シノンに謝ると勝負を申し込み、ファイブセブンの弾を取ると10m離れシノンは銃、和人は剣を構え、弾を放って地面に落ちたら勝負スタートだと言った。条件からシステム的に必中、自殺と同じだと言われたがやってみないとわからないと和人はいい、10m離れ、弾を放って剣を構える。シノンのスコープを見ながら弾が地面に落ちると同時の狙撃弾を和人は斬って見せ、驚く反動で後ろに吹き飛ぶシノンに接近、抱えるような体勢で光剣を喉元に付けつけた。
  • 弾道を目線で見切ったことを伝え、そんなに強いのに何に怯えると聞くシノンに「もしその銃の弾丸が、現実世界のプレイヤーをも本当に殺せるとしたら、そして殺さなければ自分があるいは誰か大切な人が殺されるとしたら。その状況でそれでも君は引き金を引けるか?」と伝え、昔斬った3人の名前すら覚えていない自分は強くないと答える。

  • シノンが伸ばしてきた手をみて笑み、光剣をしまうと勝負は自分が勝ち、降参してくれないか、女の子を斬るのはすきじゃないとシノンに言うと、現在の密着状態に慌てたシノンは和人から身体を離し、明日の本大会で自分に当るまで生き残れと捨て台詞をいい、その場で降参(リザイン)し、決着がついた。

+ 7話「紅の記憶」
  • 2025年12月14日昼、妹の直葉と昼食を食べようとした所、端末タブレットから昨日GGO内で行われた第3回BoB本戦出場者の名前を指摘され慌ててはぐらかした。予選後接触してきた《SAO生還者》と思われる灰色のマントの男性プレイヤーと実際戦った事があるが名前を思い出せない事に顔を険しくしていると直葉に怖い顔していると注意され、秘密にしていたGGOにコンバートしたことを知っているといわれ何か事情があると思って明日奈に相談したという。直葉のその話から昨日、深夜に明奈と話し、肝心の現実とVRの2つに死にいていなかった事を思い出し自分の問題と抱え込んでいると、直葉は和人の両肩に手を置いて心配するが必ず戻ってくると安心させた。
  • GGOのイベントが終わったら必ず帰ってくると直葉を安心させ、席に戻ると昼食のピラフを再開を食べた所で明日奈から300K円の報酬聞いたらしく何でも奢ってやると苦い顔でいうとナノカーボン竹刀がほしいといってきた。

  • 埼玉県の自宅からまた例の千代田区の病院にバイクで和人は向かっていた。昨晩は明日奈との通話を終えた後、思い切り過去、「ラフィン・コフィン討伐戦」を振り返ってしまいまったく寝付けなかった。「お前がキリトか?」というセリフがこびりついて耳から離れない。
  • 病院に到着し、病室に入るとすでに安岐がおり、夜勤明けだからという彼女と話しながらベッドに腰掛けた。アミュスフィアでの現実世界への死は不可能だが、まだ未解明の危険要素があったとしたら?それが死をもたらすとしたら、と同時に自分の仮想の剣が《死銃》か誰かを殺す事だってある。なぜなら、アインクラッドでプレイヤーを殺したから。今まで自分で殺した者について忘れようとしてきていたが昨日の事で思い出してしまった。償うべき罪から目を反らしてきただけ、と考え込んでいると安岐が脛を軽くつついて話しかけてきた。

  • 安岐は和人の横に移動するとせっかく美人ナースにカウンセリングしてもらうチャンスなんだからぶちまけちゃいなと言われ、和人は安岐が前に外科にいたことを確認して、無くなった患者の事はどれくらい覚えているのか、と聞いた。安岐は穏やかにそうだねぇ、と言い、顔も名前も覚えていると答え、それに和人はさらにどのくらい覚えているか?と問うた。安岐は人は忘れるべきことなら忘れる、忘れたいと思いすらしないで、と言った。忘れたいと願う回数が多いほどむしろその記憶は強くなっていく、なら、それは無意識では忘れちゃいけないと思っていると言った。なら、俺はとんでもない人でなしと安岐に和人はいい、SAO内でプレイヤーを3人殺したことを吐露した。

  • 殺した3人は全員殺人者だったが、無力化する選択肢もあった。だが怒りや憎しみで殺してしまった、そしてこの一年間ずっとそのことを忘れていたと和人は安岐に言う。つまり自分はこの手で殺した相手の名前すら忘れてしまえる人間だと。そこで安岐は和人を抱き寄せると、右手で頭をくしゃくしゃとなでながら、囁き声でごめんね、桐ヶ谷君という。私には君の重荷を取り除くことも一緒にせおってあげる出来ない、VRゲームがやったことがないから君が「殺した」っていう言葉の重みも計れない、でも君がそうしたのは誰かを守らなくちゃならなかったことは解かると言った。和人は言葉を失ったてしかしだからといって、と安岐は続ける。
  • 医療の現場でも命を選ばなくちゃならないときがある、正当な理由があるかといって殺していいわけじゃない、でもその結果、助かった命のことを考える権利はある、君は、自分が助けた人のことを思い浮かべることで、自分も助ける権利あると言った。
  • 和人は自分を助ける権利、と呟いて、でも俺は自分を殺してしまった奴のことを忘れてしまった、義務を放り捨ててしまったから救われる権利なんかと涙ぐんで取り乱したが、安岐は和人を抱き締め本当に忘れているのならそんなに苦しんだりはしないと。

  • 安岐は和人を離し、君はちゃんと覚えている、思い出すべきときが来たら全部思い出す。だから君が守り一緒に助けた人の事を思い出さなきゃダメと言った。

  • ダイブの準備に入り、上半身を脱いで心電図の電極を張って、アミュスフィアを持ち、ベッドに和人は入っていた。さっきはありがとうございましたと礼を言う和人に、安岐はなぁにいいってことよと笑顔で答え、8時過ぎには何もないけれど10時には戻るというと、安岐ははいな、《英雄キリト》くんとその言葉にキリトは驚くもすでにGGOへのリンクはスタートしていた。

  • 総督府ホールに入り、歩いていくとシノンと出会い、対面した今日は負けない、という言葉にこっちこそ、と言い返した。

+ 8話「バレット・オブ・バレッツ」
  • 総督府タワー付近に出現した和人はホールへ行く途中、街のホロネオンに表示されている第三回BoBの告知を見て《死銃》について考え始める。顔に掛かる髪を掻き揚げる仕草にげんなりしながら、街中まで歩くとBoBの30人の出場者の名前を見つつ、システムには異なるネームキャラで登録し、キャラの強化に専念していた、しかし名前がわかれば菊岡経由で聞けば本名がわかるため本当にゲーム内で殺せたのか、またそのため自分も再び対峙しなければ、等考えながら総督ホールを目指した。
  • 総督府ホールでシノンと対面した後、端末でエントリーしながらキリトは嫌がるシノンに情報交換を提案、シノンは渋々了承し、エントリーを済ませ、地下1階の酒場ゾーンへと2人は行った。
  • お祭り騒ぎの中、様々な出場者情報が飛び交ってる中、《銃ではなく剣振り回すサイコキラー系女子》キリト「ちゃん」で通ってしまってるらしい、和人はギャラリーに悪乗りで応援に答える。2人でブース席に座って飲み物を注文してながらシノンにBoBのルールを確認しているとやっぱり解説させる気とシノンに飽きられてしまう。ゲーム内でしっかり読み込んでおこうとおもった矢先にシノンに会ったのでレクチャーしてもらおう、となんて言えない。シノンに冷ややかに言われながらBoBのルール、仕様をレクチャーしてもらった。

  • 立ち去ろうとするシノンを引きとめ、今回のBoB本戦進出者30人の中で知らない奴は何人いる?と《死銃》の絞込みを行った。シノン曰く「ムカつく光剣使い」除く3人、《銃士X》、《ペイルライダー》、《スティーブ》らしい。シノンが苛立っているのがわかるがこの3つのどれかが《死銃》、差し引いては「元ラフィン・コフィン」のメンバー&SAO生還者だろうと推測、催促するシノンに「《死銃》に撃たれた現実のプレイヤーが本当に死亡していたこと」を伝えて良いか迷う。また彼女身を案じもし《死銃》、《ラフィンコフィン》のメンバーならば可能かもしれないそれで本戦出場をキャンセルしろと言うべきか、だが彼女は出なければならない事情があるなど葛藤していると昨日の待機エリアであった事と関係が?とシノンが聞いてきた。

  • シノンに肯定し、昔同じVRMMOやっていた奴に声をかけられ、先の3つのどれかが奴だと答えた。友達だったのか?と問われ、和人は敵だと言った。本気で殺しあった仲はず、しかし名前を思い出せないと。シノンは囁くように呟き返し、パーティー中でトラぶって仲たがいしたとかゲーム上の?と聞き返してきたが、違うと否定。本当の互い命を掛けた殺し合いだと言う。奴の属した集団は絶対に許されないことをした、和解はあり得なかった、剣で決着をつけるしかなかった、それ自体を後悔したことはないと、キリトはいう。でも自分は負うべき責任から目を反らし続けてきた、無理やり忘れて今日まできてしまった、だから今度こそ正面から向き合わなきゃいけないんだ、と後半ほぼ自分に言い聞かせるように、聞いてるシノンは全く理解出来ないだろうと和人は思った。
  • 忘れてくれと和人が取り直したとき、「それでも君は引き金を引けるか?」とシノンが呟いた。今回の事件をSAOをなぞらえて決勝にシノンにいった言葉だったが、シノンはもしかしてあのゲームの中に…、と気づくも聞いちゃいけないことだったと濁した。互いにしばらく見つめあい、シノンがため息をついてそろそろ待機ドームに行かないとと先を促し2人で酒場を後にした。

  • 待機ドームへ向かう途中のエレベータ内で和人に事情があることはわかったというが手で作った銃を背中に押し当てられ、でもそれは別、借りは返すから必ず生きて私以外に撃たれたら許さないと約束させた。待機ドームに入り、司会のカウントダウンにより第三回BoB本戦がスタートした。

  • 開始30分後、サテライトスキャンにて「例の3つの名前」を探していた和人は《ペイルライダー》の近くにシノンがいることを確認、川を潜って移動し、シノンの背後を取り、待てと静止させる。どちらかが死ぬだけと興奮するシノンを向こうに気づかれたくない、あの橋の戦闘を最後まで見たいと言った。状況によるがそのままここから離れシノンは攻撃をしない。シノンは背中から狙撃するかもと言われ、それならそれで仕方がない了解してくれ、もう始まると橋の戦闘を見た。仕切りなおせば今度は戦ってくれる?というシノンの言葉に即答するとようやくシノンが攻撃態勢を解き、和人は横に双眼鏡で移動する。
  • シノンがダインが移動したら撃つというのでわかったといったところで橋の向こうからペイルライダーが姿を現し、いや、待ったと叫んだ。痩せた身体に奇妙な青白柄のスーツに黒いシールドつきメットで表情は見えない。手にはショットガンのみで橋を躊躇なくするすると歩いてくる。
  • ダインとの戦闘が始まり、それをつぶさに観察、シノンの解説を聞きながらもダイン敗北でペイルライダーの強さを感じ、あいつがマントの中身か…?と呟く。シノンに撃つわよといわれたが、もし《死銃》なら…と懸念した呟きもこの距離で冗談じゃないと言うシノンとの会話中、ペイルライダーが右肩を撃たれ倒れ驚愕する。明らかな狙撃だったが音が聞こえなかった。シノンが小さな光学系ライフルかサイレンサーつき実弾銃かといい、ペイルライダーはなぜ死亡してないのに動かないのかとシノンに森のほうからというともっと遠距離狙撃で先のスキャンでは周囲1キロには人がいなかった、というところで和人はどこから現れたのか、と言われ、装備全解除でペイルライダーを追って川を潜っていたとタネを明かす。
  • ペイルライダーを観察していた和人は着弾の所に妙なライトエフェクトがあることを伝えるとシノンはスタンバレットという。そしていつからそこにいたのか橋の袂にあのぼろマント、おそらく「元ラフィンコフィン」の男が現れていた。2人とも接近にきづかなかったことを衝撃にぼろマントの銃をみてシノンが「サイレンとアサシン」という狙撃ライフルとおしえてくれる。なにもせずゆっくりとペイルライダーに近づくと黒いハンドガンと構えると、「あの十字を切る」動作をした。咄嗟にシノンに撃てといい、どっちを?と返され、あのぼろマントだ、頼む、撃ってくれ早く!あいつが撃つ前に!と叫んでシノンを促した。

+ 9話「デス・ガン」
  • 和人の撃てという合図でシノンは狙撃をするも、《死銃》はなんて上体を反らして弾を避けた。驚く和人にシノンは最初から自分たちが隠れていたのがばれていた、だから着弾予測線が見えてよけられたといった。そうしている間に《死銃》はペイルライダーにハンドガンを向けると胸に向けて撃たれた。シノンの狙撃で妨害できると思ったが撃たれてしまった。ペイルライダーはスタンから解除されると反撃しようにもすぐに崩れ落ち消滅回線切断した。《死銃》はハンドガンをカメラに突きつけるとアピールした。
  • 混乱するシノンに和人はサーバーから落としたのではなく殺したと言った。また隠さずに間違いなくあいつが《死銃》、《デス・ガン》だと先までの推理が確証に変わってしまって衝撃と恐怖のままシノンに言う。噂のゼクシードと薄塩たらこも少し前にしたいで発見されていると。《死銃》が行動したのに気づき視線を戻すと、銃を戻すとダインを横切り出てきた鉄橋の鉄柱へと消えていった。
  • しばらくしても出てこないためちょうどきたサテライトスキャンをシノンに任せ監視するもシノンが《死銃》の光点がないという。しかしこれをチャンスというシノン和人はいぶかしがるのに、おそらく川をもぐっているだからかからなかった、また装備するには10秒はかかるからそこを狙えばいいと説明した。しかし和人はハンドガンが気がかりで聞いてみると装備して水泳は可能だがそれぐらい押し切れるというシノンを強く止める。確証はないが一発でも撃たれればそれで本当に死ぬかもしれないと。
  • 恐怖と焦燥で言う和人にシノンはVRMMO内で自分の意思で人殺しをするのなんて信じられないという。しかし和人は経験からいるんだと返す。《死銃》は昔俺のいたVRMMOの中でも多くの人を殺した。そして俺も、と自戒するように過去を思い出す。おそらくそれでシノンにもバレたと思ったがなぜかシノンの様子がおかしい。強く名前を呼んでみるときがついたようでちょっと驚いただけという。しかし全部嘘だとはおもわないと。キリトはありがとうといい、そのときスキャン端末が点滅し始めた。シノンが数えるに28。1つは《死銃》川を北に向かったと考えると、端末の光点が消えた後、シノンがとりあえずここを動かないと他のプレイヤーがくるとというの同意、シノンに終わるまで隠れていてくれと無駄だよなというと当たり前という。そこでここで別れようと和人が提案した。驚いたようなシノンに問われ、《死銃》を追って止める。そして対面して名前を思い出すといった。全力で戦うという約束は守るさっきは撃たずにきいてくれてありがとうと残し、潅木からすべり出て北の鉄橋をめざして走った。
  • シノンがなぜかついてきて私もいくという。2人で共闘して大会からたたき出したほうが言いと。しかしキリトは反対するもシノンも反論。和人は困って迷うふりをしたがシノンの同行を頷こうとしたとき、敵の接近を察知、光剣を抜いて射撃された銃弾をすべてはじき返した。昔の中国の武将のようなプレイヤーを前にバックアップよろしくとシノンに言い、シノンも了解と答えた。

  • 昔の武将のようなプレイヤーの弾幕すべてを弾き、シノンへ合図、プレイヤーを撃退し、今後のことを話し合う。シノンが《死銃》もスナイパーだからオープンスペースは苦手、だから川から北の都市廃墟に向かったと。和人は了解して街へ歩き出した。
  • 廃墟都市に川沿いに走って到着したが《死銃》に会わなかったが水中チェックしていたため街のどこかに潜伏しているとスキャンで確認することにし、確認場所特定したら誰かを撃つ前に強襲することにした。しかし《死銃》の名前がわかっていないため話し合いの結果、両方いたら《銃士X》のほうに行こうということになった。そしてもし自分がスタンしても死銃を撃ってくれといった。和人を撃つかもしれないというシノンにそういうことをしないとわかってる、頼むよ相棒と腕を叩いて都市へ入った。4度目のスキャンの結果、都市には《銃士X》しかいなく《スティーブン》はいなかったため《銃士X》が《死銃》と断定。近くには《リココ》というプレイヤーがいたため阻止するために2人は行動開始した。
  • 《銃士X》がいる中央スタジアムまでいくとシノンがスキルで《銃士X》のライフルを確認、《リココ》を狙ってると判断した和人はシノンは対面のビルから狙撃・援護を頼むとシノンにいい、無言で頷くシノンに30秒後に戦闘開始すると決め、シノンと別れた。

+ 10話「死の追撃者」
  • スタジアムを登り外周にたどり着くと《銃士X》は男である《死銃》とは違い明らかな女性だった。勘違いをしたとシノンが心配になり、堂々と名乗りをあげていた所を一発食らいながら強引なラッシュで倒す。そのときの名乗りで《銃士X》は《マスケティア・イクス》と読むのが解った。そしてスタジアム南をみるとシノンが路上に倒れているのが見え、ヤバイと思いマスケティアの大口径ライフルと煙幕を拝借、外周から飛び降り路上から死銃に向かい2発発砲したが初弾で一発反撃をくらい、3発目は煙幕を投げた。

  • 煙幕が聞いているうちにスタン状態のシノンをひっぱりあげ正面横抱きで《死銃》から逃げるもステータス加重により走るのにぎりぎりだった。後ろから《死銃》が追撃してくるもかまわず、廃墟都市にあるだろうレンタルバギーを見つけ、様子のおかしいシノンの乗せると馬のほうに《死銃》がのる可能性を考えシノンに破壊を依頼。しかし何があったのか撃てないと戸惑い、そうしてるうちにも《死銃》がきたためシノンを乗せて発進した。
  • 逃げるべくメインストリートに放置されてる廃車を避けながらも後ろを確認すると《死銃》が案の定、馬に乗って追ってきた。悪態をついて加速するもスピンしそうになり安定させるまでに距離を詰められる。2人分の加重のせいかじわじわ距離を縮められシノンに向けて銃撃される。おびえるシノンを叱咤して奴を狙撃するよう言うが、すっかり怯えたシノンは拒否、牽制でいいといっても迷うシノンになら俺が撃つと和人は言うと、シノンは狙撃体制に入った、が、撃てないと言う。もう戦えないというシノンに戦えない人間なんかいない、戦うか、戦わないかの選択があるだけだ、と言った。そして遠方にジャンプ台になりそうな傾いたスポーツカーをみて進路を固定し、シノンに覆いかぶさり一緒にトリガーに指を掛ける。俺も撃つからこの指を動かしてくれとシノンに懇願。弱気なシノンにジャンプ台を使って空中へ。揺れがなくなり照準、発砲できたが弾は《死銃》をかすめ横のトラックに当たった。しかしトラックは爆発炎上。馬も粉々になるが、キリトは爆発ぎりぎりに《死銃》が馬を下りるの見ていた。

  • 《死銃》の追撃がなくなり廃墟都市をぬけ、砂漠地帯へと抜けたが広すぎて隠れる場所がない。シノンの助言より洞窟を見つけ中に入り、スキャンをやり過ごそうと提案。シノンも落ち着いたのか壁際に下りて肯定し座る。《死銃》の光学迷彩をシノンから聞き、接近を心配するもシノンは砂漠だから足音も聞こえるし足跡も残るからと説明を受けた。せいぜい耳を澄ましてるかと納得しシノンの横に座り治療キットで傷を回復。シノンはさっきの爆発で《死銃》の死亡可能性を聞いてくるがさっき見た光景を話した。そしてどうやって助けたのかと聞いてくるシノンにあらましを聞かせる。落ち込んで《死銃》にスタンされたことを悔いているだろう、シノンに身を寄せて自分を責めなくていい、逆だったら自分が麻痺していたと慰めた。そのままシノンは黙ってひざを抱えた。
  • そのまま沈黙し、和人は自分は行くがシノンは休んでいるといい、本当はログアウトしてほしいけどと言った。背中を起こし、光剣のチェックしていると、あの男、死銃と戦うの?と聞くとシノンが聞いてきたので和人は頷き、あの黒い銃なんかなくてもステータス、装備なによりプレイヤー自身が強いと。正直一発も撃たせないで倒すのは難しい、さっき逃げられたのか奇跡で次に銃口を向けられたらたってる自信はない、シノンを見捨ててしまうかもしれないからこれ以上付き合わせるわけには行かない、とシノンにいった。

  • 以外な発言と態度にでていたのか、怖いのかというシノンの問いに怖いと肯定し、昔は戦えたかもしれないが今は守りたいものがあるから死ねないと答えた。仮想世界にも、現実世界にもと。シノンはならこのまま洞窟に隠れている事を提案、このまま2人になるのを待ち、最後に自殺すれば大会が終わると。キリトはなるほどと微笑し、しかしそういうわけにはいかないと。死銃を放って犠牲者を増やすわけには行かないといった。
  • シノンは和人から目線を外して私、逃げない、私も外に出てあの男と戦う、と急に言った。駄目だ、撃たれれば本当に死ぬかもしれないと和人は止められるが、死んでも構わないと言い放つに目を見開く。シノンはさっきはすごく怖かった、死ぬのが恐ろしかったと、しかし5年前の渡しより弱く、情けなく悲鳴を上げて。そんな私のまま生き続けるなら死んだほうがいいと言った。和人は死ぬのが怖くない奴なんていないと止めるも、シノンはもう怯えて生きるのは疲れた、別にあなたに付き合ってくれとは言わないといい、1人で戦えると立ち上がろうとしたが、和人は腕を掴み1人で戦って1人で死ぬと言いたいのか?と問う。それが自分の運命だったと。
  • 行こうとするシノンを和人は離さず目線を合わせ君は間違っている、と言った。人が1人で死ぬそんなことは有り得ない、人が死ぬときは他の誰かの中のそいつも同時に死ぬ、自分の中にはシノンがいると伝えらるも、シノンはそんなこと頼んだわけじゃないと、私を誰かに預けた事なんかないと叫ぶ。だが、和人はもうこうやって関りあってると握った手を目に前に見せると、シノンは襟首に掴みかかり、ならあんたが一生守ってよ!と泣きながら叫び、腕を振り払うとキリトの胸に2,3度拳を叩きつける。シノンは何も知らないくせに何も出来ないくせに勝手な事いわないでと言う。これは自分だけの戦いだと。例え負けても死んでも誰にも私を攻める権利なんかない、それともあなたが一生背負ってくれるの?と激情に任せて言う。この、この人殺しの手を貴方が握ってくれるの?と、和人にはしらない事情で今シノンは苦しんでいることを察する。
  • 拳を当て、号泣しながら微動だにしない和人の胸にうちつけ、泣き顔が見られるのがいやで俯くと胸にぶつかった。左手で襟首を掴んだまま額を押し付け嗚咽をを漏らし続けた。やがて、慰めようと右肩に触れようとしたがシノンをそれを払い、大嫌いよあんたなんか、と和人に言い、号泣しながら言った。

  • しばらくして号泣しておちついたシノンは嫌いだけど寄りかからせてと和人にいい、了解をしてシノンは足の上に体を横たえた。シノンは唐突に人を殺したの、と5年前の過去の強盗事件の話を話した。またそのせいで現状発作が起きることも話す。GGO内なら銃は大丈夫で好きになれたがこの世界で強くなれば現実の私も強くなれる、あの記憶も忘れる事が出来ると思っていたが、死銃に襲われたときシノンではなく詩乃にもどっていたから死銃に勝たないとシノンが消えるという。
  • 死ぬのは怖いが怯えて生きるのも辛い、あの記憶と戦わないで逃げたら普通に暮らせなくなると内心を吐露した。
  • 聞いていた和人も自分も人を殺した事があるといいシノンは驚く。その場で生還者であること、《死銃》は昔殺した「ラフコフ」のメンバーの誰かである事を話した。そしてラフコフの所業、そして討伐隊での出来事を話し、だからこの世界で決着をつけなくちゃいけないと話した。

+ 11話「強さの意味」
  • 死銃はラフィン・コフィンのメンバーの1人で雰囲気や喋りに覚えがあるが、名前が思い出せそうと和人は苦悩する。シノンが顔を近づけ、和人にどうやって乗り越えたのか聞いてきたが乗り越えていない、二度と忘れられないと言った。しかし和人はシノンの手を握って、それは多分正しいこと。無理やり忘れようとしたのは間違い。自分で殺した事を受け止め考え続けるのがせめてもの償いと答えた。シノンはそんなこと出来ないと言うが戦うしかないという和人の意見に脱力する。シノンが確認してきたので、《死銃》は確実に元SAOプレイヤーの人間自分が名前さえおもいだせれば現実の住所も突き止められると返答した。

  • シノンがGGOへPKしにきたのかと呟くも和人は、それだけではないきがすると。大勢の前でアピールしているからゲームの中から本当に人を殺す力があるんだ、という。アミュスフィアの話題になるが和人は死因は心不全と明かす。シノンとの推理の中、で妙だと言う和人は廃墟で銃で俺を殺せたのにわざわざライフルに変えたのか、と疑問を言う。
  • シノンは十字を切る暇がなかったか等言うが和人はバギーで撃ってきたことで否定、つまり《死銃》はキリトを殺せたのに殺さなかったということになるが、見逃す理由がないと推測。何かの理由で撃てなかったという。
  • シノンは鉄橋でダインを見過ごした事を言う。本戦の死亡状態を聞いて和人は同意。シノンは和人とダイン、自分とペイルライダーには共通項があり、ターゲットになるプレイヤーとそうじゃないものに分けていると考え言った。和人も同意し共通するものをあげていく。強さ、何かのイベントにでていた、殺されたゼクシードらとのつながり、装備、ステータスをシノン本人に確認、可能性を潰していくが確定的な結論はでない。

  • 和人が共通点を探すべくたらこと何を話したとシノンに聞いてきが前大会終了後世間話をしただけと答える。推測を重ねても無駄かと諦めたときそこで和人は、賞品は何が貰えるか聞いてきた。選択式で銃や防具、レアな髪染めや服と答え、あとゲーム内のモデルガンと答えた。キリトにリアルでもらえると説明をしてたらこもモデルガンにすると思い出す。キリトの問いにザスカーが国際郵便で送ってくると言った。そこにひかかった和人は現実の情報である住所は?と聞くもBoBエントリー時に入力欄があったでしょとシノンは呆れられる。しかし和人は真剣な顔でシノンに迫り、ダインは?ゼクシードは?とシノンに聞き彼女は答えた。
  • 和人は現実世界のモデルガン、シノンらの共通項、郵便のあて先、ホール端末の位置、光学迷彩と推理のヒントを集め結論を考えながら、何かに気がついたようにキリトは目を見開きなんて事だ、とんでもない誤解を、と言った。VRMMOをプレイする時プレイヤーの意識は現実から仮想世界に移動していると思っていたから死銃もGGO内で標的を殺していると思っていたが、現実、仮想の違いは情報量の多寡だけプレイヤーが映像、音を体感してるだけと言った。だから、ゼクシードたちはあくまで死体のあった場所、自分の部屋で死んだ、真の殺人者もその場所にいたという和人にシノンは何を言ってるの?という。

  • 和人は死銃は2人いると結論を言った。1人がぼろマントアバターでターゲットを撃ち、同時に現実でターゲットの部屋に侵入した2人目が無抵抗のプレイヤーを殺す、と。衝撃的な事実にシノンは放心したあと、住所はというが、キリトは「モデルガンが送られてきた」ことから、ターゲットが「BoBの出場者」、「賞品にモデルガンを選択した場合」という。つまり総督府の端末で自分の名前、住所を入力する。あの場所は個室ではなく広い空間だったという和人は、スコープ、双眼鏡を使ったら?と。前に知り合いが鏡を利用したからアイテムを通してみれば見えるはずさらに、死銃の《メタマテリアル光歪曲迷彩》が街中でも使えるとしたら総督府ホールで遠くから双眼鏡、スコープを使い端末画面をみればエントリーデータを見る事も可能では?と仮説。
  • シノンの家への忍び込みには?と疑問に和人はゼクシードら2人にがぎっては1人暮らし。古いアパートでドアの電子錠もセキュリティが甘い上に、例え開錠に手間取ってもプレイヤーは無意識状態で気づかれないと言った。シノンも初期の電子錠が甘いため現実では金属鍵と暗証番号の3重ロックをしている。シノンはさらに死因の心不全を、警察・医者らにもわからない手段で心臓をとめるのが出来るのかと反証した。和人は何らかの薬品を注射されたと推測。死体は発見が遅れ腐敗していて、VRMMOプレイヤーが心臓発作で死ぬケースは珍しくないし犯罪性がうすければ自然死判断が高い。薬も初期判断で調べないとわからないと言った。言葉を失ったシノンは狂ってる、と呟く。

  • 和人も頷き、あいつは《レッドプレイヤー》でいたかったのだろうと、共犯者も恐らく生還者、ラフコフメンバーと言った。そして《死銃》の十字を切るジェスチャーは観客のアピールと同時に犯行時間を確認するもので腕時計を確認する行為ではと言う。シノンも確かに額の所で目の前にくると同意。
  • 和人は「シノンが銃で撃たれた事からすでにシノンの部屋に共犯者がいるのではないかという可能性」に気づきシノンに確認、その事を「後々ここまで推理してしまって自分で気づくより告げて警告したほうがいい」とシノンに告げると、案の定混乱、思った以上に錯乱したシノンは自動ログアウトしそうになり、和人は今自動切断したら危ない!とシノンに叫ぶと意識が安定していないシノンが抱きついていたので強く抱きしめ、髪をなでてあげる。囁き声で銃に撃たれるまで何も出来ないが自動ログアウトで侵入者の顔を見てしまうのが危険だから落ち着くよう言い聞かせる。しばらくして落ち着いたシノンはどうすればいいのかと聞いてきた。

  • 死銃を倒せば共犯者は何も出来ないと。そしてシノンにはここで待機を、死銃とは住所を書いていない自分が戦うと。シノンがもう隠れて入られないと。他プレイヤーにばれていつ攻撃されてもおかしくないといわれ、さらに2人で戦おうというシノンに和人は難色を示すが、撃たれても貴方が弾き返してくれるでしょう?というシノンに折れた。しかし死銃に身をさらさないで次の衛星スキャンで自分だけわざと出て死銃の狙撃を誘いそれを見てシノンに狙撃をしてくれと頼む。呆れる彼女は了承。そしてカメラに気づき、中継カメラがずっと抱き合っている2人を移していたことをシノンに聞かされるとアスナを考え苦笑する。2人が作戦の準備をしていると和人はふと死銃の名前は《スティーブン》だったと気がつく。そしてスキャンのために洞窟の入り口に歩き出し、シノンの気をつけてねという言葉に親指を立てて返事をした。

+ 12話「幻の銃弾」
  • 和人は洞窟をで、夕焼けの中空を見上げながら《サテライト・スキャン》を待った。なにもない空をつきってく衛星を目で捉え、21時45分、7回目のスキャンがされ、端末をとりだしてマップみながらなにもない砂漠地帯であることを確認、狙撃しにくいと姿を隠すように岩山に体をくっつけた。以外にも周囲砂漠地帯半径5キロ以内には他のプレイヤーはおらず、他のプレイヤーが集まってきているという予想が外れた。光学迷彩で隠れているであろう《死銃》を抜かし、砂漠地帯のあちこちにすでに暗点、退場したプレイヤーが散らばっていていて、戦闘音がなかったのを不思議に思う。南西6キロに《闇風》、廃墟エリアにも居つくもの暗点、接近する生存者《No-No》と《フィルネィ》。そして島全体をみたら驚いたことにこれしか生存者はなかった。有名プレイヤーも死亡しており、死銃、シノン含め生存者は6名、というところで廃墟で密接して先のプレイヤー2人が死亡、暗点した。おそらくスキャンまで相手の存在に気づかずびっくりして相打ちなどということはないだろうがここまで来て不本意な退場だろうと和人は同情を持った。
  • これで残り4人。そして島に散らばる光点を数えると生存者が2、敗退者が24と和人は驚く。映っていない死銃、シノンいれて28人。《ペイルライダー》入れても29人。死銃があれからさらに1人消したか、と考える。しかし、共犯者は現在シノンの部屋におり、それは不可能と考える。しかし和人は重大な見落としをしているようで迷うが、とりあえずスキャンを身、周囲に注意を払い、終わった端末をもどして洞窟へと引き返すと、シノンはどうだった?状況は?と急き込んでたずねて来るので先見た端末状況を説明した。生き残り4人。闇風は南西6キロ、死銃も砂漠のどこかにいてここに向かっている、あと1人洞窟に隠れてるかもと。

  • シノンは死銃に殺されたという推測にはいたらず、もう1時間45分経過、前回が2時間ちょちで決着を考えればペースを同じ、誰もここにグレネードなげこまなかったのは不思議というシノンに、もしかして自分たちをさがしていた死銃が片っ端からあのライフルで倒したからと和人は言う。グレーの点が砂漠にいくつもあったと。マックス・キリ賞はまちがいなくあいつというシノンは問題は《闇風》という。強いのかと和人は尋ねると前回の準優勝者。ばりばりのAGI一極ビルドで《ランガンの鬼》と呼ばれると説明された。「ランガン」とは「Run&Gun」走って撃ってまた走るスタイルと教えられる。武装は超軽量短機関銃《キャリコ・900A》。前回はレア銃・防具に競り負けたが実力は闇風のほうが上という声があると言う。故に日本サーバー最強かもと和人は漏らし、最終まで残っているのだから当然と思うがどうしたものかと考える。

  • シノンが人を殺しているのは現実サイドの共犯者という推測がただしければ《死銃》が今殺せるのは自分だけ、なぜなら張り付いていなければならないからという彼女にかなり驚いた。つまり闇風が死銃に殺さる心配はないからこの際一緒に囮になってもらい、死銃が撃てば位置がわかるから和人が1人が囮するよりは確実、考えようによっては自分だって似たようなことをやっていると最後の言葉は現実で共犯者をひきつけていることを和人は察し、その精神力に関心する。強いなシノンはと言うとただ考えないようにしているだけと自嘲した。
  • 作戦について聞かれ和人は賛成したが、足りないプレイヤー1人のことを話すとシノンもまたあれから誰か殺したのか?と言うが自身で共犯者は自分を狙っていて早々移動できなはずと否定。しかし和人はちょっと不自然と言った。死銃がペイルライダーを撃ってからスタジアムでシノンを撃つまで30分、つまりシノンの家から30分で移動できるということになるが、都合がよすぎる、つまり死銃の共犯者が1人だけとは限らない、複数の実行部隊がいれば、シノンを狙っていても同時にだれかが殺されることもありうる、故に闇風も死銃の標的になっているかもしれない、と。

  • シノンが犯罪に3人以上かかわっていることに驚愕し、和人は生存者は十人以上の上半年間も監獄内にいたのだから現実で連絡したり今回の計画を練り上げれる、全員がとはいわないが共犯者は1人とは言わないと。なぜそこまでしてPKをというシノンに、自分が《剣士》であろうとし、シノンが《狙撃手》であろうとするのと同じ理由、と「ゲーム内」のシノンを揶揄するも彼女はゲームを使って人殺しが許せないと強く憤った。キリトも死銃を倒して罪を償わせるといった。
  • 作戦を黙考するがやはりシノンを守り、闇風を排除、死銃を倒すと結論。シノンが闇風は自分が相手するという、戦ってる所を死銃に狙われるといわれ口ごもるとシノンは和人の胸を叩きどうせ自分を守るとかんがえていたでしょうと図星をつかれシノンは微笑む。自分がスナイパーで和人がスポッター、敵の位置を割る手伝いをすれば闇風、死銃も自分が始末するという。一部単語が専門的でわからなかったが和人は任せると苦笑。自分がバギーで飛び出すからシノンは狙撃位置についてくれと指示。シノンは頷き、真剣な顔でよろしく、相棒と言った。

  • キリトはバギーででて、射界を限定するために南にいるだろうシノンと西からくる闇風を考え、北側にバギーを捨て置き狙撃の隠蔽物とし、自分はあとは東から来るしかない死銃の狙撃に精神を集中し立っていた。旧SAOの攻略組み剣士は様々な《システム外スキル》を編み出したが中でももっとも習得困難な奥義とされオカルト扱いされたのが《気を感じる》技、《超感覚(ハイパーセンス)》。殺気に気づくための技術と言い換えてもいいもので、否定派はデジタルデータのみで世界を認識するのだから仮想世界では原理的に有り得ないという。コードに置換しなければならないから殺気だの第六感だのといった曖昧な代物が存在する余地がない。しかし和人はSAO内で殺気や視線、雰囲気を感じたことがあった。
  • 一度ユイと話した曰くSAO及び複製システム《ザ・シード》に他プレイヤーやモンスターの存在を五感情報以外で知らせる仕組みはないと断言。完全無音の待ち伏せ敵に気づくはずがないと。そこで和人はダイブ中のプレイヤーは離れたゲームサーバーに存在する《自分》のステータスデータと常に通信している、ダンジョン等1人でいるときはデータ参照は自分だが何者かが待ち伏せをしたときアクセスは2倍かそれ以上になりその分処理が遅くなり結果極微小な通信ラグを《殺気》とかんじているのではないかと仮説した。しかしユイはとてつもなく懐疑的な表情を作りその程度で処理落ちするサーバは漬物石にしたほうがいいと言った後、あくまで可能性としてなら100%ありえないとは断言できないと言った。しかし現在死銃相手に理屈などどうでもいい、和人は今VRMMOプレイ歴初めて《超感覚》スキル以外に頼れるものがない状況だった。
  • 死銃は透明化、周囲は太陽が日没し暗く視界、音共に不良。和人はいっそ目を瞑り、周囲の動くものに神経を集中、微弱な振動を闇風と察知、そしてあの時の討伐戦も不意打ちに気づいたのは「嫌な感じ」だったが襲ってきた男の名前が思い出せない。細長い剣《エストック》が獲物の男、HP半分にさせたところで去り際に「キリト、お前は、あとで、ちゃんと殺す」という口調にフードの奥で光っていた赤い2つの目、そこまで考えて「あの感じ」、殺気を感じた。両目を見開き彼方やや北にずれたサボテンの下で小さな光を確認、体を傾け死銃の狙撃をスローに感じながら避けた。和人は吼えながら死銃のところへ駆けた。

  • 初弾を避けた和人はそのまま狙撃を連射する死銃の元へと弾を弾きながら走る。途中、何かに気づいた死銃がシノンの方角めがけて狙撃をしたが、L115を破壊それでシノンは闇風排除成功を知る。死銃にたいして《ヴォーパル・ストライク》を叩き込もうとしたが、銃の残骸から刺剣、エストックを取り出した。だが技はもうとめられず、死銃が避けたところで距離をとろうとしたらノーモーションで左肩を刺された。
  • 左肩に幻痛を感じながらあの時と同じく、めずらしい武器、GGO内に金属剣があるなんて聞いてないと死銃と会話。彼は《ナイフ作成》スキルの上位派生、《銃剣作成》スキルで作成したという。死銃は和人のカゲミツを玩具と揶揄し和人はお前を切りHPをふっとばさればそれで充分と煽る。しばらく、死銃と対面・会話し、《ラフィン・コフィン》のメンバーと指摘、しかし死銃も和人を自分は殺人者だがお前は恐怖に駆られてただ生き残るためにころしただけ、何もかも忘れようとした卑怯者だと言われ絶句した。しかしキリトも死銃の殺害方法を知っているとシノンと推理した内容をいい、総務省にはSAO全プレイヤーのデータがある、自分が名前がわかればすべて解る、ログアウトして警察に自首を呼びかけた。
  • しかし死銃は面白い想像だという。そしてお前は自分を止められない、なぜなら絶対名前を思い出せないからと。それは牢獄へ行くとき自分は名乗ろうとしたがキリトは「名前なんか知りたくもないし知る意味もない。あんたと会うのはもう二度とないんだから」と拒否していた事実に和人は驚愕した。死銃はお前は俺の名前を知らない故に思い出せない、何も出来ない、と唐突にエストックを突き出した。和人はカゲミツを振り上げ断ち切ったと思ったがみぞおちに突き刺さり後方に逃げる。この素材はこのゲームで手に入る最高級の金属、宇宙船艦の装甲版というと走りより、スラスト系上位ソードスキル《スター・スプラッシュ》八連撃を見舞ってきてパリィもできずすべて食らう。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • 間合いをとりながらも死銃の強さに驚きおそらく牢獄で何万回と復讐心だけで技を磨いたのだろうと考えながら回避する。和人は背後にシノンという守るべき女性を思い浮かべ、ほんの一瞬でいい、このラッシュを一瞬ブレイクできればと、現状での打開策はないかと考え、死銃の赤い両眼から、そういえばラフコフのエストック使いもアイカラーを赤にしていたと思い出す。死銃が止めを刺すべくエストック鋭く引き絞るそれに過去の《聖竜連合》本部でのミューティングを思い出し、首領の《PoH》の戦闘力と脇を固める幹部のステータスと外見名前を思い出す。幹部にはイメージカラー固定しているのが2人おり1人は黒、毒ナイフを好む男は《ジョニー・ブラック》、もう1人は目と髪を真紅にし、灰色のフードマントにも垢の赤十字を染め抜いた刺剣使い。そして和人は思い出した。

  • 《ザザ(XaXa)》。と、その言葉が死銃の剣の軌道を狂わせ、《赤眼のザザ》。それがお前の名前だ、と言ったとき後方から一条の赤いラインが死銃のフード中央を突き刺した。弾道予測線。シノンだと和人は気づき、これは予測線そのものの攻撃。「幻影の一弾(ファントム・バレット)」。死銃は避けようと後ろに大きく跳び、ブラフだと気づく。名前を呼ばれ動揺し、判断が遅れ、結果勝手に幻影の弾に反応、回避行動をとった。

  • これがラストチャンスと和人は踏み込むが死銃は光学迷彩で姿をけした、しかし驚くべき現象が起きた。和人の左手がひとりでに動いた。よく知った誰かの手が包み暖め、導く、←腰へ移動しハンドガンのファイブセブンを掴ませた。キリトは咆哮し左にひねった全身を螺旋回転しつつ突進、消えつつある死銃に向かって左手を大きく振り出す本来の二刀剣技なら左手の剣が防御を崩すのだが今は拳銃。左手の剣で切り上げるイメージのまま連射し、死銃の光学迷彩を破り、そのアバターに時計回りに螺旋する慣性と重量を乗せた右手の光剣を左上からたたきつけた。二刀流重突剣技《ダブル・サーキュラー》。エネルギー刃は死銃と黒星を斜めに分断、切り裂いた。
  • 死銃はまだ、おわらない。あの人がお前をというところで《DEAD》タグがつきさえぎった。和人は終わりだザザと答える。共犯者も割り出され《ラフィン・コフィン》の殺人はこれで完全におわったんだと呟いた。そのまま砂漠を西に歩き、スコープが壊れたヘカートⅡを抱いたシノンが穏やかに微笑んで迎えた。

  • 和人は微笑をみせ、拳を突き出してシノンもそれに合わせた。しばしキリトと星空を眺め見入っていると、和人はそろそろ大会のほうも終わらせないとと言う。シノンも同意し周囲の中継カメラを見た。和人は死銃が倒れた今共犯者も姿を消しているはず、奴らの狙いは《GGO内であの黒い銃に撃たれたプレイヤーは現実世界でも死ぬ》という伝説を作ることであって闇雲に殺人をすることじゃないという。危険はないだろうが警察は読んだほうが言いと。キリトは依頼主に動いてもらえるが、と。リアル情報を尋ねるのが憚れるので口を濁したが、シノンはあっさり教えると言いシノンも和人も自分の過去を話した人は始めてだといって、和人の耳元で名前、住所をいった、となんとシノンはかなり近くでダイブしていたようだった。和人が駆けつけられるというが近くに信用できる友人がいると断る。
  • 和人はログアウトしたらすぐに依頼主に連絡して警察に事情説明してパトカーがいくようにするといった。和人はシノンにせかされうっかりとようやく同じように名前、住所をいった。ともあれBoBを決着させないと和人がいい前見たく決闘で勝負つけるか?という提案にシノンは先の強さの意味を呟きながらぼろぼろにかっても自慢にならない次の大会まで取っておくという。シノンがさぁ、第三回をおわらせようという、シノンはレアケースだけど北米サーバ第一回は2人同時優勝だった、理由は優勝するはずだった人が油断して《お土産グレネード》なんて手に引っかかったからというと、和人はそれ何?というのでシノンは負けそうな人が巻き沿い狙って死に際にグレネードころがすことと、和人の手にプラズマ・グレネードをのせ5秒後にセットした。和人はぎょっとしたがシノンは抱きつき、キリトの苦笑とシノンの微笑を爆発が埋め尽くした。

  • 試合時間2時間4分37秒 第三回バレット・オブ・バレッツ本大会バトルロワイヤル終了 リザルト、《Sinon》及び《Kirito》同時優勝。

  • ログアウト後、アスナ、ユイがいることに驚きながら、アスナに《スティーブン》が《ステルベン》、「死ぬこと」、主に医者や看護師しか使わないとだと教えられ、詩乃が近くの医者の息子に連絡するというのを思い出し、急いで着替えると詩乃宅までつくまでに菊岡に電話で連絡を取るも中々内容を理解してくれず手間取る。
  • 詩乃宅につくと鍵が開いていたのでドアを開けると詩乃とおぼしき少女が共犯者とおもわれる男の子に組み伏せられていたので、ダッシュでかけより男の顔面に膝蹴りを見舞い、押さえ込み、詩乃に逃げろと叫ぶ。

+ 14話「小さな一歩」
  • 男は暴れ、体勢が逆転すると叫びながら殴られ、何かで心臓付近を打たれた。次であれが注射器とわかったが、シノンのあわてぶりにやられたと思うも、奇跡的に引っこ抜いてきた心電モニターの電極に当たっており注射器の薬剤をブロックしていた。
  • その後救急車と警官がきたので病院へ運ばれた。

  • 事件後、シノンをユニットバスで着替えるよう促していると警察が到着。恭二は逮捕され、シノンと一緒に救急車で警察病院に搬送され念のため検査を受けた。
  • 月曜に自由になりアスナとリズに詩乃過去を話し相談、自分を責め続けている詩乃は助けた人のことも考えてもいい権利があるとアスナらも同意し、学校を休み、新聞社のデータベースを調べ、事件の郵便局へいくもすでに目的の女性職員は職を辞していた。身分を明かして女性職員の現住所を調べてもらい、連絡、シノンに会ってもらうよういうと承諾してくれたので16日、シノンと引き合わせると段取りを伝え、先に店に入ってもらっていた。
  • 16日放課後、シノンに《依頼人》に合わせるというと了解し、学校付近にバイクで来るよう言われる。校門のど真ん中でまっていると顔を真っ赤にしたシノンがきたので挨拶をすると会話、スカートの事を心配すると体育のスパッツをはいてるというがそういう問題?とキリトはバイクを発進させ中央区銀座の高級喫茶店に向かい、菊岡とシノンをあわせた。
  • 菊岡の今回の不始末に茶々をいれながら遠慮なくオーダーし、警察から聞けなかった事件の今までわかったことを菊岡から聞きながら、和人とシノンそれぞれの様々な価値観や感想を交えながら会話、シノンの恭二に会いに行くというのに菊岡が強い人だと契機に話は終了。
  • 喫茶店の外に出るとシノンが菊岡はなにものかと聞いてくるので前々から胡散臭いと思っていたので尾行の話をし、防衛省にいきついたといった。シノンにフルダイブが軍事転用されるかもという話をした後、昔のSAOなじみに例の洞窟シーンの説明をしてくれと口実をいい、バイクでダイシーカフェまで行く。エギル、アスナ、リズベッドと自己紹介をし、アスナとリズにようやく事件の顛末を伝え、それについて会話、その後、アスナとシノンが友達にと握手をした。そのタイミングで和人はシノンに謝り過去を明かしたことを、例の街にいってきたことをいい、リズに頼んで控えていた祥恵と瑞恵を紹介した。ことのことを祥恵の会話を聞く。
  • 和人はシノンに「自分が救った人の事を考える権利がある、それを伝えたかった」と濁す。瑞恵から絵を渡され涙するシノンを黙って見つめた。



シノン/朝田詩乃(あさだ しの)

  • 声優:沢城みゆき
  • 年齢:16歳
  • 新生ALO種族:ケット・シー
  • 武器:ウルティマラティオ・へカートII、MP7(原作)、グロック18C(アニメ)
  • GGO内でも珍しい女性の上レアな武器による「狙撃」によって名を轟かせているプレイヤー。
  • 容姿は小柄で顔の両脇で細く髪を蓄えたショートのペールブルーの髪に猫科を思わせる藍色の大きな瞳の可愛らしいアバター。サンドカラーのマフラーにジッパーの開いたジャケット、露出の多いミリタリーパンツと動きやすさを重視した服装。
  • 狙撃の腕はかなりのもので実戦使用できる者はいないと言われていたアンチ・マテリアルライフルを自在に操り、その技術はほぼ必中。
  • 第二回「バレット・オブ・バレッツ」(BoB)では22位への入賞を果している。
  • 現実では普通の高校1年生で、真面目に学校に通う女子高生で眼鏡をかけている。しかしとある過去の事情で非情に肩身の狭い学生生活を送っており、彼女のその過去が現在のGGOへダイブするきっかけともなっている。
  • 第三回「バレット・オブ・バレッツ」で優勝することでより強い自分を手に入れることが出来ると優勝を目指す。
+ 1話「銃の世界」
  • 所属するスコードロンで夕方に以前MoB狩りを逆に対人戦闘(PvP)で狩ってまたそのスコードロンのプレイヤーらを待ち伏せしていた。今回は狙撃担当でシノンはヘカートⅡでスコープ越しにじっと待ち続けていた。
  • リーダーのダインにPvPメインだと誘われたものの、ただの獲物の横取りのパーティーであるとわかるとそのプレイ思考が理解できず、易癖していた。また待機中にもかかわらず声を掛けてくるメンバーにも嫌気がさしてきていた。
  • そんな時、目的のスコードロンが索敵担当から現れたと報告。シノンは着弾予測円が表示されるスコープの中で、過去のことを比べ落ち着かせ必中の円でトリガーを引き、実弾銃をもった男を一発で粉砕した。
  • 「次」と目標を変える。

+ 2話「氷の狙撃手」
  • 2025年9月14日。GGO内。シノンはなんとなくソロで首都SBCグロッケンの地下の広大な遺跡ダンジョンに潜っていた。グロッケンは元は巨大な宇宙移民船という設定のため、地下には巨大な都市群が眠っており、難関なダンジョンが配置されていた。そこでシノンは簡単なトラップに嵌ってしまい、最高レベルの危険度を持つダンジョンのしかも再奥に落ちてしまった。ファーストアタックでモンスターに敗北、グロッケンに「死に戻り」の覚悟でダンジョンを進むと円形のスタジアムにたどり着き、その中央にボスらしきモンスターがいた。どうせ死ぬなら。とシノンは狙撃を始めた。
  • ボスは毒ガス、鍵爪攻撃などしてきたが全てが上位に位置するシノンに届かず、逆にシノンの狙撃は全てヒットした、が有効射程ギリギリの上にダメージは微力の上、手持ちの弾数、すべてを一発も外さずボスの弱点であると思われる目のような部分に当てなければならなかった。3時間後。シノンの冷静さと集中力でそれをやり遂げた。ボスのドロップアイテムである「ウルティマラティオ・ヘカートⅡ」を手に入れた。
  • 2025年12月7日。対人戦闘メインと誘われたスコードロン(ギルド)にシノンはのって二週間。蓋を開けてみればモンスター狩りを横から襲うだけのパーティーでシノンはそのメンバーのやる気のなさからもそろそろ潮時かと思っていた。前に襲ったとする目的のパーティーが現れた。リーダーのダインが7人と先週1人多いと確認。シノンもレンズの反射を気にしながらスコープで確認、狩りを警戒してか1人だけ実弾銃、「FN MINIMI」をみるが、一番後ろ歩くフードの大柄男を「嫌な感じ」と勘で狙撃一発目に撃ちたいとダインにいうが、実弾銃排除が優先という意見に押され、全員が配置につく。
  • ダインの狙撃開始を気にMINIMI持ちを一発で爆散させ、次にフードの男を狙ったが足をずらすだけでかわされた。狙撃手としては場所がばれた為、移動しなければならないが荒野のため身を隠す場所がなく、そのまま退避しようとしたがフードの男が気になって戻り、スコープを除いた所、男はフードを取り荷物だと思っていた者がミニガンだということがわかった。パーティーのギンロウがすぐにやられるが、シノンは逃げず、男の笑みから捜し求めていた強い「殺せる敵」と勘で感じ、ダインらの元へ合流。ベヒモスという用心棒と教えられ、弱気になっているダインらをシノンは一喝。ベヒモスを撃破すべく全員でアタックする。しかし応戦が激しくも、シノンが狙撃するがベヒモスに撃たれそうになるも、ダインが数弾ダメージを与え、隙に発射。しかしスコープをかする程度だった。そのときダインが捨て身自爆で相手プレイヤーを撃破。しかしベヒモスを倒すには至らず、シノンは近くにあるミニガンの射程に入らずかつ狙撃できるビルの上へと移動した。
  • 完璧な狙撃体制時間を稼げると思ったビルの十数回でベヒモスに標準するも相手は全て読んでおり、すでにミニガンをシノンに標準していた。だがシノンはこういう相手を求めていた。絶対に殺す。そう思い、ビルが身を投げた、瞬前、ミニガンがかすり、左足を損傷するもベヒモスの真上に占位、ミニガンの斜角外から距離1mで彼の眉間に空中から狙撃弾を叩き込み撃破した。
  • 現実に戻ったシノンは私室で寝たままアミュスフィアをとると、指で銃の形を取ろうとして出来なく震えているのに気づき「もっと強くならなくちゃ」と呟く。

+ 3話「鮮血の記憶」
  • 12月9日。学校が終わり、下校する詩乃は校門でため息をつく。アパートに帰る前にスーパーによって買い物をしていた所、路地から自分の名前を呼ばれる。派手な化粧に制服を着崩した3人の同じ女子高生がおり、無理やり路地内に連れ込まれた。3人のリーダー格である遠藤に電車賃がないから1万貸せ、とあからさまな恐喝を受ける。詩乃が固辞するといきり立った遠藤が詩乃に真直まで迫り、眼鏡の先で銃を模したように指をつきつけた。すると詩乃の様子が一変し怯えるようになり、遠藤がぱあん!、とわざと声に出すと詩乃も小さく悲鳴をあげ壁に寄りかかる。さらに遠藤が兄貴がエアガン持ってるから持って来てやると脅すと嘔吐しそうになる。その様子に満足したのか、遠藤がなおも恐喝していると、少年の声でお巡りさんこっちです、と聞こえると遠藤たちは去っていった。
  • 元クラスメイトの新川恭二に助けられ、とりあえず喫茶店に移動し、詩乃が礼を言う。GGOのベヒモスのことで盛り上がるが、新川がステータス振りを間違えた、第三回BoBには出ないと落ち込む様子をみせる。2学期から登校してない新川を気遣って最近の勉強具合を聞いてから新川と別れ、アパートに帰宅した。
  • 帰宅して着替えている途中、シャツ一枚の状態でピアノブラックの机を凝視、「今なら…」と呟き、引き出しに入っている未来的な銃の模型、《プロキオンSL》をおそるおそる手にとって見るが、遠藤にやられた時のように眩暈がし、鼓動が早くなり、「あの過去の事件」が銃に反射して蘇る錯覚、あの時上げた叫び声が聞こえたような気がした。
  • 詩乃は父親の顔知らない。2歳ぐらいの時に交通事故に合い、崖途中に車がひっかかるも田舎。発見されたのは数時間後で母親はしに行く伴侶を見届けるしかなかった。その後母親は心的外傷を負い、精神が父と会う十代まで退行、母方の実家に身を寄せた2人は自然と詩乃は、母親を守らなければと外部からの干渉に過敏に成長した。11歳、小学五年生のとき、2人で郵便局を訪れたら、すでにキマっている男による強盗にであった。銃を出し、局員を1人撃った後、母親に銃を向ける犯人に助けなくてはと銃を持つ手に噛み付つくもふりほどかれるが取りこぼした銃を詩乃は見よう見真似で犯人にむけるも犯人も取り返そうと詩乃に覆いかぶさり、もみ合いの末詩乃が発砲、右わき腹に命中し、しかし犯人がさらに襲おうとしたため詩乃がさらに発砲、今度は反動で吹っ飛ばされながら犯人の右肩に着弾させた。しかしそれでも寄生を上げる犯人を「完全に停止」させなければ、自分も母親も殺されると自衛感一心で両目を瞑り発砲、狙いは大きくそれ幸か不幸犯人の眉間に命中した。この時点で右肩を脱臼、母親を守った、と詩乃は母を見たが母の詩乃を見る目は恐怖以外なかった。そこで弾が詰まってスライドが止まっている自身が握っている血だらけの銃を見て、悲鳴を上げた。
  • プロキオンももって「過去の事件の記憶」が蘇り、視界に自分が殺した犯人を幻視し、悲鳴を上げる詩乃。何とかモデルガンを話、発作のためトイレに駆け込み嘔吐した。少し落ち着いてから口をすすぎ、タオルで何とかモデルガンを机に戻し姿見に映った自分を自嘲、ベッドに倒れこみ誰か助けて、と泣いた。
  • 和人が病院にいる同日、詩乃は実家にいる祖父と電話をしていた。軽い近況を話、冬休みには帰るというと電話を切る。あの事件以来、詩乃の周囲は激変した。小さな町であるため直ぐに周囲にふれ、小学校ではイジメ、中学では極端な無視となった。あれ以来、銃を見るだけであの場面が思い出され激甚なショック症状、失見当識、過呼吸、酷い場合は失神などが誘発されるため一切の銃が登場するものが見られなくなった。中学を出たら働きたいといったが祖父の反対により現在の高校に入学、だが遠藤らとあるいざこざで現在も居心地が悪い生活を送っている。状況結合性パニック発作とされたがどの治療も効果をしめさかったが、図書館に入り浸ってたまたま銃のカタログを見ていたところ恭二に話しかけられ、GGOの話をされ、薦められた。不思議な事にGGO内なら銃を見ようが持とうが向けられようが発作は起きなかった。そのためこの《荒療治》で現実の朝田詩乃も強くなるのでは、と強い者だけを探しては戦っていた。
  • 次のBoBで優勝できればもっと強い詩乃似なれるはずと、弱い暖房をれ、シャツ一枚でベッドに横たわるとアミュスフィアを被りGGOへログインした。

+ 4話「GGO」
  • GGOにログインし、早々に総督府でBoBのエントリーをしようとグロッケンの街を歩いていたら女性プレイヤーに道に迷ったと声を掛けられた。一瞬警戒したが、案内しようと行き先をきくとなぜかどもりながら総督府へいきたいという。一緒に歩いていくと明らかに初心者装備なのにBoBにエントリーするという。しかしコンバートらしくステータスはそれなりらしい。なあらばまずは装備、ガンショップへと2人で行く。
  • 店の威容にきょろきょろする女性を引き連れながらステータスを聞き、武器を見繕うがコンバートしたばかりで金がなかった為、シノンは仮想としたが女性は拒否、手っ取り早く稼げるところはときかれ、カジノみたいなギャンブルはあると店の奥のほうを指差した。NPCガンマンに近づくゲームだが8mきるとトンデモ早撃ちになるので無理だという。そこで挑戦者がきて女性が不思議そうに見ているので弾道予測線をレクチャーした。それを聞いてなにを思ったのか、女性はゲームに挑戦、人間離れした動きでガンマンの射撃を全て避けきるとクリア、プール金をゲットした。シノンは近距離の予測線はさけられない、と唖然するが、女性は弾道予測線を予測するゲームでは?といって周囲を騒然とさせた。
  • とりあえず金は入ったので武器を選んでいると、女性が光剣に興味をもち、注意するも即購入、振りは様になっていて関心する。後はサブにハンドガンくらい持っていたほうがいいと言う、お任せしますというので《FN ファイブセブン》を薦め、店の地下で試し撃ちをさせ、着弾予測円を学ばせる。
  • その後購入、その他弾薬、光弾フィールド、を買い、店をでて女性に例を言いわれた。
  • しかし腕時計を見てBoB受付〆切まであと十分だとあせり、瞬間移動的なものはないかと女性に聞かれ、死亡し蘇生するときだけと走りながら説明、メインストリートにでて総督府が見えるが残り3分で三キロ、何とか間に合ってと呟くと、女性が急にあれだ、と腕をつかまれ誰にも操縦できないバギーに乗せられた。しかし女性は容易く操作し、あっという間にメインストリートの車を追い抜いていく。その爽快感になぜか笑いがこみ上げ、シノンは女性にもっとスピードあげてと頼んだ。

+ 5話「銃と剣」
  • なんとかバギーにてSBCグロッケン総督府についたシノンは女性と一緒に受付へと急ぐ。女性を中へ連れ、エントリーの端末まで連れて行き簡単に説明すると別れ、エントリーの入力を2人で済ませた。予選のことを女性に教えて手は抜かないと笑みを浮かべた。
  • 待機エリアに移動しながら女性がGGOの日本語について聞いてきたのでそのことや運営のザスカーなど教えてあげた。話し最後にゲームが現実の世界を強くするかどうか考えてしまった為はぐらかし、2人地下の待機エリアへ向かった。待機エリアは薄暗く、すでに数人の出場者がいたが、案の定、名の通ってるシノンに視線が集まったが無視した。呆けている女性を促して控え室へ行くと思わずお調子者と愚痴が零れた。女性は緊張していたらしく意外そうにったので、大会前にメインを晒すようなのは対策して下さいといっているようなものだと教え、女性に装備は直前にしたほうがいいと忠告し、メニュー画面を出すと装備するため下着以外の服を一括解除した所、なぜか後ろで女性が大きな声を上げた。女性は慌てたようになぜかネームカード今じゃなくてもいいのに出してきた。「キリト」と女性には珍しい、と「Male」(男性)という表記をみて驚愕。そのアバターで?と何度も見返すが、女性――キリトに今までの「色々」に怒りがわき彼にビンタした。

  • 諸々の怒りのあとに2人は装備を整えたが、シノンは不機嫌のまま、ついてこないでとキリトに言うが何も分からないとついてくる。立ち止まっていよいよ怒鳴ろうとしたが、諦めて傍のボックス席に座った。予選についてわからないのかそわそわしているキリトに仕方なく解説してあげた。その時シュピーゲルが現れて挨拶をしてきた。隣を空けて確か今回はBoBに出ないはずと確認するが、応援に来たらしい。予想外の出来事って?と振られたので仕方なくキリトを紹介するも慌てるシュピーゲルに男だとバラすも、わざとなのか、お世話になった等と燃料を注いでくる。掛け合いをしているとBoB開催のアナウンスがあったので立ち上がると決勝まで上がって来るよういうと返し言葉にお誘いとあらばと言うキリトに何か言い返そうとした所で時間になり自動転送された。

+ 6話「曠野の決闘」
  • シノンはキリトに握られた指の感覚を僅かに思い出し、最初にあった頃、男性とばれた後の頃、恐怖に怯える様子のあとの鬼気迫る闘い方どれが本物の彼で、そもそもなぜ自分がそんなことを考えなければならないのか、と苛立ちながら準決勝のステージのビルの屋上から対戦者相手《スティンガー》を待ち伏せしていた。マップは十字の道路で分かれており、シノンに近づくには必ず中央交差点を通らなければならない。《スティンガー》のカービンライフルは近づかれれば脅威だが遠距離から交差点を狙っていたところ影がさしたので思わず狙撃したがそれは囮の岩で、その後に現れたのがステージのどこかにある四輪装甲車に乗って現れたスティンガーだった。次弾装填の間に中央をぬけようという作戦だったらしいが1発目の弾道の曲線を記憶していたシノンはそのとおりに走行中に装甲車の運転席に狙撃、スティンガーに当たり車はビルに追突炎上、決勝へ進出した。

  • 待機エリアに飛ぶことなく、準備空間に飛ばされ「kirito」の名前を確認する。フィールドは「大陸間高速道」という東西に長い幅100mのマップで道路には隠蔽物となる車などが遺棄されていた。シノンは東端に転送されたと確認し、手直にあった大型観光バスの2階に伏射姿勢になりヘカートⅡを展開、目の前に太陽があり、スコープの反射で居場所がばれてしまうが、バスのガラスがそれを防いでくれるが、キリトに予測線ありの狙撃は通じない、故に初弾で決着をつけるしかない。

  • キリトへなぜこんなにも勝ちたいのか、どこかで敵と認識しきれず何かの感情によるものだからと思考していると西側からキリトがゆっくり歩いて近づいて来たのを見て、いつでも避けられる、と解釈したが、スコープ越しにみるキリトはやる気の1つも感じられず狙撃を回避するのは不可能。つまりわざと撃たれ、自分の負けで試合を終わらせ本戦出場できればいい、という意図にシノンは気づき激怒、脈拍が大きく予測円を拡大収縮するが必中できる。ふざけるなと叫びながら狙撃するもキリトの横の乗用車に命中、キリトはなぜ外したのかという顔。その後計6発狙撃をするが全てはずし、なぜと問うような表情のキリトの傍まで行くとなぜと問うと目的は本線出場でもう戦う理由がないという表情もなくいうキリトにたかがゲーム等とおもうのは勝手だがその価値観に巻き込むなと絶叫した。

  • しばらくしてキリトはすまないと謝ると今から勝負してくれとファイブセブンの弾を一発抜くと、シノンの残弾を確認、決闘スタイルでいこうと提案。10m離れてシノンは銃を構え、弾を投げ地面に落ちたら勝負スタート、和人は剣で向かうつとシノンに言う。
  • シノンは10m程度の距離はヘカートⅡスペック、自分の能力値、スキル補正からして「システム的に必中」、結局自殺とかわらないと注意するが、不適にやってみないと分からないというキリトに言われ、何かがあるあるならそれを見たいと勝負を受ける。ステータス値なら立射は可能だが反動で後ろへ吹き飛ぶが一発で決まるなら変わらないと。
  • 10m離れ、キリトが弾を投げ、光剣を構える。地面に弾がおちた瞬間シノンは「右足」を狙って狙撃、が、その弾速の弾をキリトは斬って見せた。あり得ない、サイドアームのグロックを出す前にキリトに接近され、抱きかかえられるような格好で喉元に光剣を突きつけられらた。
  • なぜ弾道を予測できたのかという問いにスコープ越しに目が見えたという、つまり目線で弾道を予測したという事実にもはやゲームの枠を超えていると実感、それほどの強さがあって何に怯えるの?という問いにも強さではなくて技術という彼に「強さ」についてしっているはずと問い詰めると「もしその銃の弾丸が、現実世界のプレイヤーをも本当に殺せるとしたら、そして殺さなければ自分があるいは誰か大切な人が殺されるとしたら。その状況でそれでも君は引き金を引けるか?」と問われ、一瞬自分の過去を知っているのかと思ったが、キリトは光剣を仕舞い、自身の過去のことだと彼の独白から思った。

  • グロックを手放し、キリトの頬にふれようとしたが急に彼が笑みを浮かべ小さく首を振ると、勝負は自分の勝ちでいいって事かなと、シノンはどもりながら返事をし降参してくれないか女の子を切るのは好きじゃないといわれ、現在の密着状態にようやく気づいてキリトの身体を推し、明日の本大会、自分と遭遇するまで生き残るようにセリフを残し降参(リザイン)した。

+ 7話「紅の記憶」
  • BoB本戦前に公園で新川と会い、キリトのあれやこれやの気に食わないことにムカつくと腹を立てていた。そこで新川にそこまで他人を色々言うのは初めて、普段は他人に興味がなさそうと核心をつかれ、これでも怒りっぽいとはぐらかした。そこで何を勘違いしたのか新川がキリトをPKしようとプランを言い出してそういうのじゃないと詩乃が止める。ムカつくけど、フェアな条件で堂々とぶっ飛ばしてやりたい、と。
  • あの紛らわしいアバターに風穴開けてやると興奮して言いいキリトの数々の所業から、決勝の密着からのキザな言葉を思い出すと右手で公園の時計に銃の形を作ってこの借りは二倍返しにしてやると息巻くと、傍から見ていた新川から「大丈夫?そんなこと」して、と自分で銃の形を作っているのに気づき怒っているから平気だったと曖昧に言った。その途端に新川が両手で詩乃の手を包み込み、朝田さんがいつもの朝田さんらしくない、自分にできることがあればしたいという。

  • 普段の自分がわからない詩乃が韜晦すると新川は超然としていてクールで何事にも動じない詩乃が理想だという。銃の発作が起きている自分は強くないと反論するがゲームの「シノン」が本当の朝田さんと主張する。しかシノンは銃の恐怖を克服するために強くありたいとなった別の自分で感情を捨て去る為ではないと詩乃は思った。もしかしたら誰かと一緒に騒いだりしたいと思っていたからキリトのことで動揺しているのではないか、新川の主張は少しズレていると感じ物思いにふけっていると、新川に抱きしめられた。

  • 咄嗟に新川を突き放したが、傷ついたような彼の顔を見てそう言ってくれるのは嬉しいとフォローする。自分の問題は自分が戦わないと解決しないと思うと伝えるが新川は落胆したように俯く。普通は近寄りもしたくない過去を持つ自分にこれほどよくしてくれている新川に過去の記憶を克服するまで、という意味でそれまで待ってくれる?と問うと新川は笑顔で頷き、詩乃もありがとうと微笑んだ。

  • 近くのコンビニでダイブ前の軽食をかって準備をし、軽装に着替えて空調を整え、ベッドに横になる。とりとめもないことを考え新川のことが頭を過ぎるが振り払い、アミュスフィアを被りあのキリトの顔が浮かんだ。絶対に倒すと「リンク・スタート」とGGOへダイブした。

  • シノンは総督府タワー前広場に出現し、大会前の大変な賑わいであちらこちらで運営主体のトトカルチョが行われ、そこらかしこに怪しい情報屋があった。自分の倍率を見てみれば昨日の敗戦のせいかかなりの高倍率で、kiritoも同じようなものだった。たくさんの視線を集めながら待機ドームへ行こうと総督府へ歩いていると、シノン!とシュピーゲルに呼び止められた。
  • グロッケン大通りを見渡せる所で絶対優勝するって信じてるとシュピーゲルに激励される。シノンは礼をいい、これからどうするのと聞くと何処かの酒場で中継を見るというので、終わったら祝杯かやけ酒に付き合ってと微笑みあう。するとシュピーゲルは朝田さんとリアルネームで呼んできた。まっててという言葉を信じていいんだよね?と言う。詩乃が自分の強さを核心できたら僕と…と。シノンははぐらかすが、シュピーゲルは僕は本当に朝田さんのことが、とそこで今はやめて、とシノンは強い口調で拒絶した。集中したいと。ごめんと詫びるシュピーゲルは信じて待ってるからと言った。シノンはそろそろ他界の準備をするからと待機ドームへ向かった。
  • 総督府ホールへシノンが着くと正面からキリトが歩いてきた。対面して今日は負けない、と言うとキリトは不適に笑みを浮かべてこっちこそといった。

+ 8話「バレット・オブ・バレッツ」
  • キリトと会った後、総督府ホールでエントリーしているとキリトに情報交換しないかといわれ、BoBの解説をさせようとするのが見え見えだったが付き合うことにした。地下1階の酒場ゾーンに下りて、悪乗りするキリトを横目にブース席に座って飲み物を頼む。キリトがやはり解説させようとしてくるので非難めいた目線を送りながらBoB本戦の概要をレクチャーしてあげた。キリトが理解したようだったので席を立とうとすると待った、ここから本題だ、とマフラーを引かれた。いやそうに時間を確認する仕草を見せるも、必死に首肯するキリトをみてため息をついて座る。
  • キリトにBoB初参加者に自分が知らない奴はいくつあるか?とおかしなことを聞かれた。《銃士X》、《ペイルライダー》、《スティーブ》の3つと答えるが、キリトはなぜ聞いたのかの説明も無しに勝手に考え込み、シノンは苛立ちを募らせる、しかし様子がおかしいキリトに昨日予選一回戦のあと急に様子がおかしくなった事に関係があるのかと聞いてみたらそうらしい。

  • 昔同じVRMMOやっていた奴に声をかけられ、先の3つのどれかが奴だと答えた。友達だったのか?と問うとキリトは敵だと意外な事を言った。本気で殺しあった仲のはずなのに、名前を思い出せないと。シノンは囁くように「殺しあった…敵」と呟き返し、それはパーティー中でトラぶって仲たがいしたとかゲーム上での話?それとも、と聞き返したが、違うと否定された。本当の互い命を掛けた殺し合いだとキリトは言う。奴の属した集団は絶対に許されないことをし和解はあり得なかった、剣で決着をつけるしかなかったと。それ自体を後悔したことはないと、キリトはいう。でも自分は負うべき責任から目を反らし続けてきた、無理やり忘れて今日まできてしまった、だから今度こそ正面から向き合わなきゃいけないんだ、と後半ほぼ自分に言い聞かせるように、聞いてるシノンは流れから昨日決勝でいわれたことを思い出した。

  • キリトは忘れてくれ、、と取り直したが、シノンは「それでも君は引き金を引けるか?」とあの時の言葉を呟いた。キリトは明らかに驚き、もしかしてあのゲームの中に…と疑惑を口にしたがごめん、聞いちゃいけないことだったと取り直したが、キリトがあのゲームの中にいたことを確信した。自身のこともあかそうか迷ったが、ため息をついて微笑み、キリトへ待機ドームへ促して2人で酒場を出た。
  • 待機ドームへ向かうエレベーター内であなたにも事情があるのはわかったという。でもそれは別、借りは返すから必ず生きて私と出会うということを約束させた。待機ドームに入り、司会のカウントダウンにより第三回BoB本戦がスタートした。

  • シノンは、《シシガネ》というVIT一極振りの防御型プレイヤーを発見、岩山エリアの岩と木の間に腹ばいになり、ヘカートの有効ダメージの射程に入るを待ったが中々来ないところ腰につってる大型プラズマグレネードを発見、グレネードを狙撃、爆破させ、他のプレイヤーの接近から逃げる為すぐさま予めきていたルートをダッシュ、一分間走り続け巨大な枯れ木の根元で息を着く。
  • 15分おきのサテライトスキャンによる端末表示をシノンは見る。一番近い狙えそうなのはダインを追いかけているペイルライダーの2人、キリトも確認しようとしたが頭から振り払いスキャン表示を消えるのを見届けてから2人が渡るであろう鉄橋へと移動を開始。
  • シノンが山麓地帯を駆け抜け鉄橋前茂みに到達した時ちょうどダインが姿を現し、橋を渡りきると伏射姿勢になった。逃げ道がない橋なら一方的に撃ちまくれるが、すでにシノンはダインの背後について狙点を絞ってトリガーを引こうとした、そのとき背後誰かいるのに気づき、誰、とグロックを引き抜くと同時に両腕を押し込まれ、現れたキリトに組み伏せられる。待て、提案があるとシノンに言う。あちらに気づかれたくない、橋の戦闘を最後まで見たいという。見てから打ち合いなんて間抜けなこといわないわよね?と挑発するもキリトはやはり切迫した雰囲気で自分はここから離れるしシノンを攻撃しないという。私が背中から撃つかもといってみるとそれならそれで仕方が無い了解してくれもう始まる!と橋のほうに視線を向けた。また仕切りなおせばちゃんと戦闘してくれかと問うと即答、双眼鏡を構え、ヘカートの脇へ移動した。少しは警戒しろと呆れながらシノンも橋をスコープで見る。

  • シノンはダインが移動しようとしたらその前に撃つというとキリトはわかったというがいや、待った、と鋭く言った。橋の向こう側から痩せた青白い迷彩にスーツに黒いシールドのメット、武装は《アーマライト・AR17》ショットガンのみのペイルライダーが姿を現した。ダインは少し戸惑いを見せたが直ぐに発射、しかしペイルライダーは側転で避けると橋の架橋に飛びつき一気にロングジャンプし、橋上方のメインケーブルに着地。
  • シノンはSTR型なのに装備重量を押さえ三次元機動力をブーストし、その上《軽業》(アクロバット)スキルが高いと呟く。ダインの連射も避け、ワイヤーからワイヤーへ移り前転しながら橋へ着地、正面からのダインの発砲も火線の下の隙間に滑り込み前転、ダインはマガジンを交換しようとするが、すでに20mの位置に達したペイルライダーがダッシュのまま右手のショットガンを一発、数発着弾しのけぞるもダインは換装し終え頬付けしようとされ近距離で発砲、大きくのけぞり、ペイルライダーは悠々とショットガンをリロードし、ダインの目と鼻の先で発射しダインを戦闘不能にした。

  • 頬付けしないで腰だめで全弾ばら撒けばよかったのに、とシノンは呟くが、横のキリトはあの青い奴、強いな、あいつがマントの中身なのか…?と呟いたので眉を顰めるが、《ペイルライダー》はあの3つの名前の1つだと思い出す。敵対し昔VRMMOで殺しあったという。シノンは考えを振り払い、あいつ撃つわよと狙点を定める。しかしキリトはもしあの男なら…という。シノンはこの距離をかわすとでも?冗談じゃないわと会話している視界の中でペイルライダーが右肩に着弾エフェクトが閃いて左へ倒れこんだ。
  • シノン、キリトも驚き、明らかな狙撃にシノンは耳を澄ますも発砲音や反射音すら聞こえてこない。聞き逃した?とシノンは訝しがるが、キリトは間違いなく何も聞こえなかったと断言。シノンは作動音が小さな光学系ライフルか実弾銃ならサイレンサーつきだけどと推測する。そして死んだわけではないのになぜペイルライダーは動こうとしないのか、とキリトが森のほうから打たれたようだというが、先ほどのサテライトスキャンで周囲1キロ以内に誰もいないことは確認している。
  • そこでキリトはどうやって現れたのか問うと、ペイルライダーを追って川を泳いでいたという。装備を全解除し潜っていた為スキャンにひかっからなかったと。ペイルライダーを観察していたキリトの促しでスコープ越しに見るとスタンバレット、命中した対象にしばらく高電圧をながしてスタンさせる特殊弾だった。

  • そのとき橋の袂の柱からぼろぼろのマントの男が現れた。いつからあそこにと呟くシノンらの前にぼろマントは歩き出し、マントの中の銃が見えた。《サイレントアサシン》という通り名をもつサイレンサー標準装備の高性能狙撃銃とキリトに解説する。スコープでぼろマントの様子をつぶさに観察しているとゆっくりとペイルライダーの前までくるとなぜかハンドガンを取り出し、トドメをさそうとするのに疑問を持つ。さらに左手で十字を切るというおかしな行動に何をしているのかと疑問を深めているとシノン、撃てとキリトに言われる。どっちを?を問い返すとあのぼろマントだ、あいつが撃つ前に、と切迫した声に促されスコープでぼろマントを狙った。

+ 9話「デス・ガン」
  • キリトの撃てという切迫した声にぼろマントへ十字標準線をつけ標準を微調整、着弾予測円を抑え円が最小になった時、発射した。距離300mという必中距離だったがぼろマントはシノンがトリガーをひくぐらいから上体を大きく後ろに傾け、シノンの狙撃をかわした。絶句するシノンはぼろマントがニヤリと笑うのをみて最初から自分たちが隠れているのに気づいていたと呟く。否定するキリトにあのよけ方は弾道予測線が見えていなければ絶対に不可能だからどこかの時点で自分たちを目視、システムに認識されたと言いながら次段を装填しながら追撃するかどうか迷っているうちにぼろマントはペイルライダーをハンドガンで撃った。胸に命中のクリティカルポイントだが9㎜弾一発で即死はありえない故にまだHPは9割近く残っているはず。しかしぼろマントは何もせずに拳銃をかまえたままでついにペイルライダーのスタン効果が切れて跳ね起き、ショットガンがぼろマントに突きつけられた。
  • しかしペイルライダーは必殺の発砲をせず、AR17を取り落とし、両膝から崩れ落ちた。左手で胸を押さえるような動作をした瞬間、消滅。「DISCONNECTION」、回線切断と表示され消えた。
  • 何今の、とシノンは呟く。ぼろマントがペイルライダーを一発だけ撃った、あと反撃にでようとした彼が「運悪く回線にトラブルが起き」倒れゲームから切断した、だがタイミングよく切断されるものか、まるで自分の意思でペイルライダーをゲームから切断させたようなとシノンは思考した。しかしありえないと。ぼろマントは右手の拳銃を持ち上げ、大会中継のバーチャルカメラに突きつけアピールした。

  • 自体がわからないシノンはあいつは他のプレイヤーをサーバーから落とせるの?と呟くとキリトは生ぬるい力じゃないと否定、シノンはチートもいいとことというとキリトは違う、と力強く否定し、あいつは殺した、たった今ペイルライダーを操っていた生身のプレイヤーは現実で死んだと言われた。あいつが《死銃》、《デス・ガン》だとキリトは言った。シノンは混乱しながらゼクシードらを撃ってそれ以来ログインしていない変な噂の?と確認する。キリトも衝撃をうけたようで、否定していたが疑いようがない、何らかの方法でプレイヤーを殺せる。ゼクシードと薄塩たらこ2人は少し前に死体で発見されているとシノンにいった。なぜそんなことを知っているのか、ゲーム内から人を殺すなどありえない、キリトは何者なのかと混乱しながらながらぼろマントを見るとカメラに突きつけていた腕を下ろすとダインのアバターを無視し鉄橋へ向かい太い鉄柱の裏に姿を消したため、川岸に降りたと考えた位置的に北か南かしかいけないが数秒たっても現れない。そのときサテライトスキャンの時間が来て、キリトに監視を依頼し自分は端末で名前を確認しようとした。
  • しかし端末の鉄橋付近にぼろマントの姿はなかったシノンは一瞬戸惑うも、川にもぐったと判断、チャンスだとキリトに説明する。川にもぐったとすれば現在装備を全解除状態のはず。岸に上がって装備しなおすには10秒はかかるからそこを狙えばと提案するもキリトは拳銃一丁は装備したまま泳げるのではというのに多分と返す。しかしハンドガン1つくらい押し切れるといったとことでキリトに駄目だ!と強い反発を受ける。ペイルライダーを消した現状、一発でも撃たれるのは死ぬかもしれないと。

  • シノンはGGO、VRMMOの中に自分の意思で人を殺しているやつがいるなんて信じられないともらす。シノンにとってGGO内では本物悪意は存在せず、ただ誰よりも強くありたいという世界でそのためにGGOを現実の弱い自分と過去の緩衝材に選んだ故に現実世界と同じ本物の悪意なんてないと思った。Pkじゃなくて本物を人殺しをするVRMMOプレイヤーがいるなんて認めたくないと呟いた。
  • キリトは《死銃》は昔俺のいたVRMMOの中で多くの人を殺した、相手はが本当に死ぬとわかって剣をを振り下ろした、そして俺も…と濁す。その言葉でシノンはキリトがSAO生還者であると確信し、同時に《死銃》も本当であると信じざるを得なかった。つまり「旧SAO時代の本当にVRMMO内で人殺しをするプレイヤーがこの第三回BoBにログインし過去と同じくプレイヤーを殺している」ということ。その衝撃にシノンは過去を思い出しそうになり、発作が出かけたがキリトの呼びかけで踏みとどまる。すぐには信じられないが、全部がうそだとは思わないとキリトに言うとありがとうそれで充分だと頷く。そのときスキャン端末の光点が点滅し始めたので数えたが全部で28。やはり足りなかった。1つは《死銃》。ここから遠ざかっているのか強襲の可能性もあるがおそらく北に向かったと思われる彼のL115A3は近~中距離戦向いていないから攻撃はないだろうと考え、とにかくここから動かないと他のプレイヤーがくるというとキリトは終わるまでどこかに隠れてなどというのでそんな真似冗談じゃないと叫び返す。
  • キリトは解ったとここで別れようと言い出した。キリトはどうするのかと。《死銃》を追うというキリトはこれ以上あの拳銃で撃たせるわけにはいかないし、直接対面すればあいつの名前を思い出せるという。キリトはシノンを見据えて、《死銃》に極力近づかないように。全力で戦う約束は守るといって潅木を滑り降りていってしまった。北の鉄橋を目指して走り始めたので一緒についていくか、それでは本末転倒など迷い、ため息をついてキリトに静止の声をかけてヘカートを持って自分もついて行くと、《死銃》は強い。再選の前に負けたら意味がないから一時共闘して2人であいつを倒したほうが確実と用意した台詞を早口でいうとキリトは微笑む。だがキリトはやはり本当に危険だから撃たれたら現実のシノンに危害がというキリトに、《死銃》がどこへ行ったのか解らないんだから一緒にいようがいまいが同じだと押し切る。なおも躊躇するキリトは小さく頷くと突如光剣を抜いた。
  • ここで不意打ちして約束守ったことにする気?と息を呑んだが、キリトは西に視線を移すと岩の影から何本もの弾道予測線が延びてきた。何者課かの銃がフルオート射撃をし、その銃弾すべてをキリトは光剣で叩き落した。その光景に呆気にとらわれ、次に我に返って伏射姿勢になるとヘカートを展開、スコープで確認すると前回、前々回も出場していた《夏侯惇》というアサルトライフル使いだった。武器は《ノリンコ・CQ》でキリトのありえない絶技に驚きを露にしていた。うっそぉ!といかにも古代中国の武将っぽいひげ面に似合わぬ声を夏侯惇は出して引っ込む。まずはあいつから、バックアップよろしくとキリトが言い、シノンも了解した。

  • 本来GGOのピーキーすぎる能力構成故にアサルトライフル等を装備したアタッカー型プレイヤーに接近されればもう手も足も出ない。故にその《夏侯惇》にノンリコCQに接近されたところで勝ち目はなかったが光剣使いのキリトが夏侯惇の弾幕を命中弾のみ弾き落としていた。こんな強さをもったキリトと戦い勝てば、またキリトの事を知りたいとも感じていたと、今だ、シノン、という声に現実に戻され狙撃した。夏侯惇のボディアーマーのど真ん中を貫き戦闘不能にした。
  • 弾倉を交換し、キリトは光剣を納め、《死銃》は川沿いを北に向かったはずこれ以上の被害者を出す前に止めたい、アイデアをくれと言って来た。思いがず頼られなんとか発言する。《死銃》はスナイパーだからオープンスペースは苦手のはずだから都市廃墟に向かっていると言うと俺たちも街を目指そうとキリトが歩き出した。
  • 廃墟都市に川沿いに走って到着したが《死銃》に会わなかったため追い抜いた?というもキリトが水中チェックしていたからそれはないと否定。街のどこかに潜伏しているとスキャンで確認することにし、確認場所特定したら誰かを撃つ前に強襲することにした。しかし《死銃》はキャラネームじゃないため名前がわからないとキリトに言う。キリトは知らない名前は3人でペイルライダーは違うため残りは《銃士X》か《スティーブン》のどちらかという。シノンはふと思いついた《ジュウシ》をひっくり返して《シジュウ》。《X》は《クロス》、やっていた十字のことというのは安易過ぎると言って見るがキリトはVRMMOのキャラネームなんてみんな基本安易という。
  • キリトが廃墟に両方いたときは《銃士X》のほうに行く。もし自分がスタン弾で麻痺しても狙撃体制に入って出てきた死銃を撃ってくれという。なぜそこまで自分を信じられるのかと狙うのはあんたかもしれないというと、そんなふうに俺を打たないことぐらい解ってる頼むよ相棒、とキリトはシノンの左腕を叩いて市街地へ上がる階段を上っていった。叩かれたところに妙な熱を感じながら倒すべき敵と言い聞かせ、協力するのは今だけとキリトへ言った。
  • 4度目のサテライト・スキャンで手分けしてチェックしていくと《銃士X》のみだった。キリトと《銃士X》が《死銃》と判断し近くのプレイヤー《リココ》が狙われていると推測、2人は阻止のために行動開始した。

  • 《銃士X》がいる中央スタジアムに着くと視力補正(ホークアイ)スキルで解像度をあげ、《銃士X》のライフルを確認、キリトは今のうちに後ろからアタックする、シノンはとおりをはさんだビルから狙撃援護をしてくれといわれ、自分も一緒にを反論したが、ピンチのときはその銃で援護してくれと、それで自分は恐れることなく戦えるといわれ無言で頷くしかなかった、30秒後に戦闘開始と決め、キリトはスタジアムのゲートめがけて駆け出していった。シノンはキリトと別れ心細さを感じているのを自覚した。馬鹿なと、自分を叱咤し、ビルへ向かって走る。《死銃》は排除しておきたいしそれまでキリトとは一時的協力もやむ終えない。それで敵に戻るそして次に会うときは撃って倒して、忘れると自分に言い聞かせていると振り返ろうとしたときそれすらもできずに倒れた。
  • いったい何が起きたのか解らなかったが左腕を確認すると腕に衝撃があり撃たれたことを自覚、足も動かず棒倒しになっていた。左腕に刺さっている針のような物体の放つスパークをみてスタンバレットと解る。
  • ならば《死銃》しかいないはずなのに通りから飛来したスタンバレットが理解できない誰がどうやってと混乱していると、20メートル離れた地点に何者かが突然出現した。「メタマテリアル光歪迷彩」!と驚く。自分を不可視化する究極迷彩能力だが一部のボスモンスターだけが持っているはずなのにと混乱する。そして《死銃》はシノンの所まで行くと「キリト、お前が本物か偽者かこれではっきりする」と。仲間を殺されて同じように狂えばお前は本物だとシノンが理解できないことを呟く。しかし光学迷彩なんかに頼ってるやつが自分を殺す?と怒り、右手でグロックをとろうとした。中継カメラが集まり、《死銃》が十字を切ったときにはグロックをとったが、《死銃》が取り出した銃は「あの過去の事件で詩乃が強盗犯を殺した銃」、黒星(ヘイシン)。五十四式だった。

  • なんでいま、あの銃が、ここに、とシノンが右手が脱力グロックを取り落とした。《死銃》は銃をシノンに標準する。そのぼろマントの奥からどうしても当時の記憶が呼び起こされ、自分が殺した男を幻視、発作が起きそうになる。シノンが混乱し思考する中、それを銃声が断ち切った。

+ 10話「死の追撃者」
  • 《死銃》に撃たれたと思ったがその《死銃》が誰かに撃たれ、体勢を崩した。肩にダメージエフェクトがあるのを見てそう判断、続いて二射目の銃声がマントの左肩を掠め、《死銃》は身をかがめてビル壁に空いた大穴に隠れるのを見た。彼はL115の弾を再装填し狙撃体制に入り発砲した。減音された銃声が響くのと同時に今度は銃撃ではなく、《死銃》とシノンの間に灰色の管状グレネードが路面に転がり、《死銃》はビル内へ退避、残されたシノンは当然動けず目をつぶりもうこれで死んでGGOを引退して現実世界で息を潜めて暮らそう等とネガティブ思考で爆発の時を待った。しかしグレネードは視界をさえぎるだけの無害なスモークグレネードだった。逃げる最後のチャンスとシノンは思うもまだスタン効果が消えず、左腕の矢弾を抜く事も出来ない上に先の《死銃》の黒星で闘志を根こそぎ奪われ、思考すら出来ない状態で目を見開いているシノンの左腕を誰かが掴かまれ乱暴に引き上げられた。
  • 持っていた大型銃を捨てるとそのままヘカートごと二本の腕で抱え上げられ、その場から走って離脱した。シノンはスモークがはれてようやく助けてくれたのがキリトだとわかった。キリトはシノン+ヘカートの重量にステータスぎりぎりであろう状態でかなりのスピードで走っていく。しかしキリトも右肩、左腕にかなりの大口径のダメージ痕があった。
  • 戦意をなくしているシノンは自分を置いていっていいとさえ思う。そのとき後方からの大口径弾が唸りをあげて通過しても反応が鈍い。今の弾は《死銃》が撃ったL115だとは思うがスモーク越しの狙いが正確すぎるため追ってきていると解った。シノンは自分を抱えているキリトもいずれ追いつかれると考えるも走るのをやめず、スタジアムの東を回り込み都市北側を出ようとしていた。

  • シノンはメインストリートにでてキリトが目指しているのはレンタルバギーであるとわかった。動きそうなのは三輪バギー1台に金属製のロボットホース、キリトは一瞬迷うそぶりをみせたが、シノンは何とか長期間の練習でようやく乗れるようになる馬は駄目だとキリトに伝え逡巡する彼は頷きバギーのエンジンを掛け、シノンを後ろに乗せると《死銃》がロボットホースに乗って追ってくる可能性を考えキリトはシノンに馬をライフルで破壊するように言われ、矢弾を抜きヘカートで狙うがなぜかトリガーが弾けなく発砲することが出来なくなっていた。
  • シノンがトリガーが弾けず発砲できない間にスモークを抜けて《死銃》現れた。シノンは先の黒星と発作から《死銃》に「あの男」を幻視、パニック発作を起こしそうになる。キリトに掴まれ!と引っ張られキリトの胴に手を回しすとバギーは走り出した。シノンは震えながらもヘカートを肩に背負うとキリトがまだだ、気を抜くなと叫ぶため後ろを振り返ると、現実世界で乗馬経験があっても乗れるはずがないロボットホースに乗って追従してくる《死銃》が確認でき、シノンは驚愕した。その姿にまた「あの男」を幻視、キリトにもっと早く、逃げてと悲鳴交じりに叫んだ。キリトは追撃に気づいて加速したがバギーが乗り上げスピンしそうになったが持ち直すも、そのせいで《死銃》との距離は縮まってしまった。メインストリート上に放置された隠蔽物の車をやり過ごしながら進むが《死銃》も同じく追従してきた。しかしバギー・ホースともに2人乗りだがあちらは1人の加重のため100m近くまで接近された。
  • その時《死銃》が黒星を出したためシノンは直視し再び震えるも、弾道予測線が表示されると反射で避けたが跳ね返るエフェクトに半乱狂になってし悲鳴を上げてしまう。すっかりキリトの背中に顔を押し付け、連射してくる《死銃》から顔を背けやだよ、助けてよ、と懇願。《死銃》からの銃撃がやむとキリトに強く名前を呼ばれ、このままだと追いつかれるから奴を狙撃してくれと頼まれた。しかしすっかり戦意喪失のシノンは無理だと言うがキリトは当たらなくてもいい、牽制でいいと言う。しかしやはりシノンは《死銃》を殺した「あの男」と発作で認識してしまっていて当たっても通用しない等と考えてしまう。するとキリトが運転を代わってくれ、俺が撃つと言った。その言葉にヘカートはシノンしか扱えないので押され、のろのろとヘカートを降ろして《死銃》をスコープで狙う。100mという近距離のため倍率を上げようとしたが「フードの下のあの男が見えてしまう」と思うと指が動かせなくなり狙撃体制に入る。黒星で撃たれるのではと恐怖しながらトリガーを弾こうとしたが、安全装置がかかっているかのようにまた弾く事が出来なかった。シノン、詩乃は「撃てない、もう戦えない」と囁くが、キリトは撃てる!戦えない人間なんかいないと叱咤した。だがなおも、シノンは戦わないことを選ぶなどと恐怖していると、キリトが体を反転させシノンの背中に覆いかぶさり、トリガーから離れようとしたシノンのの右手を強く握り締めていた。

  • バギーの運転から離れたキリトは俺も撃つ、とその火のような熱さに感化され、トリガーを指で捉え、《死銃》を補足するも乱れる心拍と揺れるバギーのせいで標準できないとシノンがもらすが、キリトは「5秒後に揺れが止まる」といいカウントダウンするとバギーがスポーツカーをジャンプ台にして飛んだ。キリトの計算にシノンは驚きながらキリトの強さに気づきつつ、なんとかトリガーを弾き切り発砲した。空中発射した弾は《死銃》のわずか右へと逸れはずしたが、代わりに路上の横転している大型トラックの腹に命中、GGOもFPSゲームのように一定以上のダメージを受けると爆発するものがあり、稀にガソリンを残しているところに射撃すると爆発する。まさにそれだった。《死銃》はトラックの火を察知しホースをジャンプさせるも大爆発に巻き込まれた。バギーは大きくバウンドしながら着地、ホースがばらばらになるのは見えたが《死銃》を倒したかは見えなかった。シノンはあの程度で倒せるわけがないと、爆発に奇跡に感じた。そのままキリトの運転するバギーに身を委ねた。

  • 島中央の廃墟都市を抜け、北部の砂漠地帯へ入っていた。シノンは街での行動開始からたった10分しかたっていない事に驚くと、少し冷静になった頭で《死銃》、というプレイヤーが昔、詩乃が殺したあの男のわけがない、思い込んだ理由の《死銃》の「黒星」もGGO内ではマイナーだがレアでもなんでもないただの銃、サブにあれを選ぶ事が絶対有り得ないとはいえないと考えを整理。問題は「黒星」を見た途端に発作を起こしかけた事。元々シノンは黒星を装備した敵と戦う事を1つの目標として倒せると確信していたにもかかわらず、実際直面してみると今も震えがとまらず全身の感覚が鈍く感じる。そのためこれまでGGO内で積み上げたスコアが証明してくれると思っていた強さに意味はなかったとうなだれる。その時、キリトが広い砂漠をみて隠れようにもないとぼやいた。シノンは岩山を指差して洞窟があるとキリトを誘導した。キリトは早口で応じて洞窟を発見し、そのままバギーで内部まで入り降り立つとここでスキャン回避しようとシノンに言う。シノンも立ち、壁際に座り込み、肯定する。

  • そういえばとキリトは《死銃》が突然現れた事を言う、スキャンに映らなかったりしたのも、と。シノンは《メタマテリアル光歪曲迷彩》について説明する。ついでに砂漠だから足音は消せない、足跡は残るから大丈夫と付け足す。キリトは同意し、シノンの右隣に座ると救急キットを出してダメージを治療し始めた。シノンはそろそろ5回目のスキャンの時間を確認するが隠れているため洞窟内には情報が来ない。シノンはキリトに先の爆発で《死銃》が死んだ可能性を聞く。キリトは黙考しながら爆発直前に馬を下りるのが見え、あのタイミングなら無傷ではないが死んだとは思えないといった。シノンは続けてスタジアムの所でどうやってあんなに早く助けに来られたの?と質問した。キリトは自分たちが《死銃》と思った《銃士X》は人違いだったのが一目で解ったから、と言った。なぜならどう見ても本物の女の人だったと。その時点で何か見落としてると解り、死銃がシノンのほうにいくかもしれないと思ったから名乗りを上げようした《銃士X》を強引なラッシュで片付けた、と。ちなみに《ジュウシエックス》ではなくて、《マスケティア・イクス》と読むらしい。

  • 彼女に一発食らったが倒してスタジアム南をみたらシノンが倒れててヤバイと思い、マスケティアのライフルと煙幕を拝借し撃ったり投げたり突っ込んで、あとは知っての通りと言う。夏侯惇であれだけの鉄壁防御を見せたキリトが2発も食らうと言う事は相当無茶させた、周囲に気を配っていればスタンバレットもかわせたとシノン反省。しかしキリトはシノンに体を寄せ、そんなに自分を責めなくていいと、自分だって気づかず逆だったら麻痺していたの自分だろう、そのときはシノンが助けてくれただろ?と穏やかに言われた。キリトにこのまま慰めてもらい、5年前の事件も吐露しまいたいと思うが、それではそれでは完全に「氷の狙撃主」は完全に消えてしまうかもしれないと迷い、混乱しひざを抱えた。
  • 数十秒の沈黙の後、キリトが自分は行くがシノンは休んでいるといいと言った。武器チェックするキリトにあの男、死銃と戦うの?と聞くとキリトは頷き、あの黒い銃なんかなくてもステータス、装備なによりプレイヤー自身が強いと。さっき逃げられたのか奇跡で次に銃口を向けられたらたってる自信はない、シノンを見捨ててしまうかもしれないからこれ以上付き合わせるわけには行かない、と言う。

  • 以外な発言にキリトでも怖いのかというシノンの問いに怖いと肯定し、昔は戦えたかもしれないが今は守りたいものがあるから死ねない、死にたくないと答えた。仮想世界にも、現実世界にもと。シノンはキリトがたくさんの心通わせた人がいることを察し、このまま洞窟に隠れている事を提案、このまま2人になるのを待ち、最後に自殺すれば大会が終わると。キリトはなるほどと微笑し、しかしそういうわけにはいかないと。死銃はこのまま大会が終わるまであと何人殺すかわからないからというキリトをシノンはやはり強いと感じた。もしGGOから去った後の自分を考える。このまま洞窟に隠れていたら二度と自分を信じられないくなり銃弾をすべて外すだろう、と。現実世界でも夜道の物陰からあの男がが現れるのではと常に怯える事になるのを「詩乃」を待ちつけていると感じた。
  • そのため、シノンはキリトから目線を外して私、逃げない、私も外に出てあの男と戦う、と言った。もちろんキリトは撃たれれば本当に死ぬかもしれないと止められるが、死んでも構わないと言い放つ。驚くキリトにさっきはすごく怖かった、死ぬのが恐ろしかったと、しかし5年前の渡しより弱く、情けなく悲鳴を上げていた。そんな私のまま生き続けるなら死んだほうがいいと言った。キリトは死ぬのが怖くない奴なんていないと慰めてくれるも、シノンはもう怯えて生きるのは疲れたといい、1人で戦えると立ち上がろうとしたが、隣のキリトは腕を掴み1人で戦って1人で死ぬと言いたいのか?と言う。それが自分の運命だったと、人を殺したのに何の罪を受けなかった「詩乃」は死銃は罰を与えにきたと妄想する。行こうとするシノンをキリトは離さず君は間違っている、と言った。人が1人で死ぬそんなことは有り得ない、人が死ぬときは他の誰かの中のそいつも同時に死ぬ、自分の中にはシノンがいると伝えられるが、シノンはそんなこと頼んだわけじゃないと、私を誰かに預けた事なんかないと拒絶。だがキリトはもうこうやって関りあってると握った手を目に前に見せられ、カッとなりキリトの襟首に掴みかかり、ならあんたが一生守ってよ!と泣きながら叫び、腕を振り払うとキリトの胸に2,3度拳を叩きつける。シノンは何も知らないくせに何も出来ないくせに勝手な事いわないでと言う。これは自分だけの戦いだと。例え負けても死んでも誰にも私を攻める権利なんかない、それともあなたが一生背負ってくれるの?と激情に任せて言う。この人殺しの手を貴方が握ってくれるの?と。
  • 詩乃はあの男、強盗犯を殺した後の肩身の狭い「ヒトゴロシ」のレッテルを貼られ、蹴られ突き飛ばされた昔の記憶を思い出す。あれ以来自ら誰かに触ったことのない拳を当て、号泣しながら微動だにしないキリトの胸にうちつけ、泣き顔が見られるのがいやで俯くとキリトの胸にぶつかった。左手で襟首を掴んだまま額を押し付け嗚咽をを漏らし続けた。やがて、右肩にキリトが触れるのを感じたがシノンをそれを払い、大嫌いよあんたなんか、と号泣しながら言った。

  • しばらくして号泣しておちついたシノンは嫌いだけど寄りかからせてとキリトにいい、うんと了解を得てキリトの足の上に体を横たえた。虚脱感と浮遊感にそってシノンは人を殺したの、と5年前の過去の強盗事件の話を話した。またそのせいで現状発作が起きることも話す。GGO内なら銃は大丈夫で好きになれたがこの世界で強くなれば現実の私も強くなれる、あの記憶も忘れる事が出来ると思っていたが、死銃に襲われたときシノンではなく詩乃にもどっていたから死銃に勝たないとシノンが消えるという。
  • 死ぬのは怖いが怯えて生きるのも辛い、あの記憶と戦わないで逃げたら普通に暮らせなくなると内心を吐露した。
  • 聞いていたキリトも自分も人を殺した事があるといいシノンは驚く。その場でキリトは生還者であること、《死銃》は昔殺した「ラフコフ」のメンバーの誰かである事を話した。そしてラフコフの所業、そして討伐隊での出来事を話し、だからこの世界で決着をつけなくちゃいけないと話した。

+ 11話「強さの意味」
  • 《死銃》の名前が思い出せそうと苦悩するキリトをみてキリトの今までの苦しみを理解する。そしてキリトにどうやって乗り越えたのか聞くが乗り越えていない、二度と忘れられないという答えに呆然とするも、無理やり忘れようとしたのは間違い。自分で殺した事を受け止め考え続けるのがせめてもの償いと答えた。シノンはそんなこと出来ないと言うが戦うしかないというキリトの意見に脱力する。しかし《死銃》は確実に元SAOプレイヤーの人間であってあの男ではない、ということを確認した。しかし疑問が残る。

  • 《死銃》はGGOでPKをしにきたのかとシノンが問うがキリトは大勢の前でアピールしているからゲームの中から本当に人を殺す力があるという。アミュスフィアの話題になるがキリトによると死因は心不全、シノンは超能力的な力で殺した?と想像を言うが、キリトはなんとも言えない、生身のプレイヤーの心臓を止める方法なんて存在をしないと言った所で何か思い当たったようで考え込んだ。妙だと言うキリトは廃墟で銃で俺を殺せたのにわざわざライフルに変えたのか、と疑問を言う。
  • シノンは十字を切る暇がなかったか、撃つ時は切ると決めているとかと言うがキリトはバギーで撃ってきたことで否定、つまり《死銃》はキリトを殺せたのに殺さなかったということになるが、見逃す理由がないと推測。何かの理由で撃てなかったという。
  • シノンは妙なことに気づきキリトに鉄橋でダインを見過ごした事を言う。本戦の死亡状態を説明しキリトは同意する。シノンはキリトとダイン、自分とペイルライダーには共通項があり、ターゲットになるプレイヤーとそうじゃないものに分けていると考え言った。キリトも同意し、強さ、何かのイベントにでていた、殺されたゼクシードらとのつながり、装備、ステータスをシノン本人に確認、可能性を潰していくが確定的な結論はでない。
  • キリトがたらこと何を話したと聞いてきたので前大会終了後世間話をしただけと答える。そこでキリトは賞品は何が貰えるか聞いてきたので、選択式で銃や防具、レアな髪染めや服と答え、あとゲーム内のモデルガンと答えた。キリトにリアルでもらえると説明をしてたらこもモデルガンにすると思い出す。キリトの問いにザスカーが国際郵便で送ってくると言った。リアル情報である住所は?とそれにBoBエントリー時に入力欄があったでしょとシノンはあきれるが、キリトは真剣な顔でダインはゲーム内装備、ゼクシードはモデルガンと聞かれたシノンは答えた。

  • キリトは現実世界のモデルガン、シノンらの共通項、郵便のあて先、ホール端末の位置、光学迷彩と呟き、何かに気がついたようにキリトは目を見開きなんて事だ、とんでもない誤解を、と言った。VRMMOをプレイする時プレイヤーの意識は現実から仮想世界に移動していると思っていたから死銃もGGO内で標的を殺していると思っていたが、現実、仮想の違いは情報量の多寡だけプレイヤーが映像、音を体感してるだけと言った。だから、ゼクシードたちは自分の部屋で死んだ、真の殺人者もその場所にいたというキリトにシノンは疑問を問う。

  • キリトは死銃は2人いると結論を言った。1人がぼろマントアバターでターゲットを撃ち、同時に現実でターゲットの部屋に侵入した2人目が無抵抗のプレイヤーを殺す、と。衝撃的な事実にシノンは放心したあと、住所はというが、キリトは「モデルガンが送られてきた」ことから、ターゲットが「BoBの出場者」、「賞品にモデルガンを選択しば場合」という。つまり総督府の端末で自分の名前、住所を入力する。あの場所は個室ではなく広い空間だったというキリトにシノンは、覗き見したというの?と反論遠近エフェクトがあるから離れただけで文字が読めなくなるし気づくと。しかしキリトはスコープ、双眼鏡を使ったら?と。前に知り合いが鏡を利用したからアイテムを通してみれば見えるはずという。シノンはあんな人がいっぱいいるところで双眼鏡つかったらBANされかねないと言うが、キリトは死銃の《メタマテリアル光歪曲迷彩》が街中でも使えるとしたら総督府ホールで遠くから双眼鏡、スコープを使い端末画面をみればエントリーデータを見る事も可能では?と仮説。

  • 透明化とスコープがあれば基本誰にでも見えるため、ぼろマントが殺しのリストあげるために背後から覗いていた?と、シノンは受け入れたくなくて仮説の反証として忍び込みには?とキリトに言う。キリトはゼクシードら2人にがぎっては1人暮らし。古いアパートでドアの電子錠もセキュリティが甘い上に、例え開錠に手間取ってもプレイヤーは無意識状態で気づかれないと言った。シノンも初期の電子錠が甘いため現実では金属鍵と暗証番号の3重ロックをしている。《死銃》は現実の殺人者という「推理・推論」が現実に近づくに釣れシノンは恐怖する。それを払拭するためシノン死因の心不全を、警察らにもわからない手段で心臓をとめるのが出来るのかと反証した。キリトは何らかの薬品を注射されたと。死体は発見が遅れ腐敗。VRMMOプレイヤーが心臓発作で死ぬケースは珍しくないし犯罪性がうすければ自然死判断が高い。薬も初期判断で調べないとわからないと言った。シノンはただ人を殺すために殺すというに人間の心は理解の範囲外で恐怖するシノンは狂ってる、と呟く。

  • シノンの呟きにキリトは同意、あいつは《レッドプレイヤー》でい続けたかったんだろうと。シノンの質問を受けて2人目も生還者、《ラフィン・コフィン》の生き残りである可能性が高いと言った。うまく連携しなければこんな殺人は、と言った所でまたキリトは言う。ぼろマントが十字を切るジャスチャーが観客へのアピールと同時に腕時計を確認する行為のカモフラージュかも、と。共犯者とかなり厳密に犯行時刻を合わせる必要があるからと。シノンは額に触るとき確かに目の前に腕時計が来ると同意。そこでキリトが真剣な表情でシノンに一人暮らしか、鍵はと聞かれ、答えるとキリトは落ち着いて聞いてくれと前置きをした。シノンも薄々何を言うのか察していたが、キリトはシノンが麻痺し銃で撃たれようとした、馬で追いかけてきているとき実際に撃っている為それはつまり準備は完了しているということ、と言う。シノンは準備って何の、と問う。

  • 今この瞬間に現実のシノンの部屋に共犯者が侵入、大会の中継をみてあの銃に撃たれるのを待っている、可能性がある、とキリトは言った。シノンはその現実の部屋の様子を想像してしまい、激甚な拒否反応をを示して震えた。そしてパニック発作が起き呼吸が困難に。危険を察知したアミュスフィアが自動切断しようとする。キリトは必死にシノンを呼び、今自動切断は危ない、大丈夫今は危険はないと両腕を握り落ち着かせる。シノンは必死でキリトの体に抱きつき、キリトはゆっくりとシノンの髪をなでる。
  • 《黒星》に撃たれるまで奴らの決まりで侵入者は何もしない。今自動ログアウトして顔を見てしまうと危険、だからおちつくんだとキリトはいう。しかしシノンは怖いと強く抱きつき、先の恐怖をけそうとし、いつしかパニックの衝動は薄れていた。だが恐怖は消えないので落ち着いたシノンから離れようとしたキリトにこのままでいてという。落ち着かせようとシノンをなでるキリトの手をシノンはお母さんの手に似てると言った。

  • シノンはキリトを抱きしめながらどうすればいいか問う。キリトは死銃を倒しさえすれば現実の共犯者は消える。シノンはここで待機していて殺す事が出来ない自分が戦うというが心配するシノンに、エントリー時に住所も書いてないしダイブしているのは自宅じゃない上に近くに人もいるから倒すだけと言う。シノンは《死銃》の強さに心配して言うと、キリトも確かに地震があるわけじゃないと。前にシノンがいった最後まで隠れて自殺もありかもと、時計を確認しシノンも見る。9時40分、5回目のスキャンをスルーしていることに気づいた。シノンはそろそろ他プレイヤーが自分たち2人が洞窟に隠れてると気づいている。むしろ30分無事だったのは奇跡と。キリトを見て、ここまで来たなら2人で戦おうとシノンは提案。もし撃たれたらと心配するキリトに黒星をただの旧式シングルアクションと言ってみせる。怯えていては戦えるものも戦えなくなると、仮に撃たれてもキリトがその剣で弾き返してくれるでしょう?と言ってのけた。
  • キリトは笑んで決して撃たせやしないが死銃の前には身をさらさないほうがいい、一緒に戦ってくれる提案はありがたいけどシノンはスナイパー。遠距離狙撃が真骨頂。だから次の衛星スキャンでわざとマップに自分を表示、死銃をおびき寄せ奴の狙撃がどこから来るか位置を割り出し、シノンが撃つ、と提案。自分が囮になって観測手をやろうという大胆な作戦にあきれながらも賛同した。キリトとやりとりをしながら戦闘になって今の精神状態が維持できるかわからないためキリトの体温を貰うべく体を寄せると、キリトが空中にあるへんな赤いマルが点滅していると言った。シノンがそちらに視線を向けると一瞬送れて中継カメラと思い出し、キリトから離れようとしたが諦めた。キリトに説明し会話は大丈夫と言う。手でもふったらといい、見られてまずい相手でもいるのかというとキリトは怯えた表情のあとに苦笑し否定、そもそも絵図らでは両方女の子と思う可能性が高い、と言う言葉にシノンが声を詰まらせる。シノンは開き直りそういう趣味の持ち主って噂たったほうが面倒な奴も寄ってこないという。キリトはこのまま女の子でとおさなくちゃ?とやり取りしているとカメラは消えた。

  • そろそろサテライト・スキャンの時間になり、シノンは上体を起こして立ち上がり、キリトも立つ。シノンはヘカートを持ち、キリトが今気づいたかのように死銃の本名は《スティーブン》だったと思ってと言った。シノンはどういう意味でつけたのかというが、キリトは近距離戦になったら直接きくと言うと作戦通り洞窟の入り口へと歩いていく。シノンはその背中に気をつけてねと言うとキリトは黙って親指を立てた。

+ 12話「幻の銃弾」
  • 戻ってきたキリトにシノンはどうだった?状況は?と尋ねると先に見た端末状況を説明された。生き残り4人。闇風は南西6キロ、死銃も砂漠のどこかにいてここに向かっている、あと1人洞窟に隠れてるかもと。
  • シノンは考えながら1時間45分経過、前回が2時間ちょちで決着を考えればペースを同じ、誰もここにグレネードなげこまなかったのは不思議というシノンに、もしかして自分たちをさがしていた死銃が片っ端からあのライフルで倒したからとキリトは言う。グレーの点が砂漠にいくつもあったと。マックス・キリ賞はまちがいなくあいつというシノンは問題は《闇風》という。強いのかとキリトは尋ねてくるので飽きれながらシノンは言う。前回の準優勝者。ばりばりのAGI一極ビルドで《ランガンの鬼》と呼ばれ「ランガン」とは「Run&Gun」走って撃ってまた走るスタイルと教えられる。武装は超軽量短機関銃《キャリコ・900A》。前回はレア銃・防具に競り負けたが実力は闇風のほうが上という声があると言う。故に日本サーバー最強かもと和人は漏らし、最終まで残っているのだから当然と思うがどうしたものかと考える。

  • シノンが人を殺しているのは現実サイドの共犯者という推測がただしければ《死銃》が今殺せるのは自分だけ、なぜなら張り付いていなければならないからという震えながらも言ってのけた。つまり闇風が死銃に殺さる心配はないからこの際一緒に囮になってもらい、死銃が撃てば位置がわかるから和人が1人が囮するよりは確実、考えようによっては自分だって似たようなことをやっているとも言った。強いなシノンはとキリトにいわれるがただ考えないようにしているだけ、怖いことに目を瞑ることにには慣れていると自嘲した。
  • 作戦について聞かれキリトは賛成したが、足りないプレイヤー1人のことを話され、シノンはまたあれから誰か殺したのか?と言うが自身で共犯者は自分を狙っていて早々移動できなはずと否定。しかしキリトはちょっと不自然と言った。死銃がペイルライダーを撃ってからスタジアムでシノンを撃つまで30分、つまりシノンの家から30分で移動できるということになるが、都合がよすぎる、つまり死銃の共犯者が1人だけとは限らない、複数の実行部隊がいれば、シノンを狙っていても同時にだれかが殺されることもありうる、故に闇風も死銃の標的になっているかもしれない、と。
  • シノンは犯罪に3人以上かかわっていることに恐怖・驚愕し、キリトは生存者は十人以上の上半年間も監獄内にいたのだから現実で連絡したり今回の計画を練り上げれる、全員がとはいわないが共犯者は1人とは言わないと。なぜそこまでしてPKをというシノンに、自分が《剣士》であろうとし、シノンが《狙撃手》であろうとするのと同じ理由、と「ゲーム内」のシノンをキリトが「現実とは違う」と揶揄するもPKにはPKなりの矜持や覚悟があるはず。フルダイブ中現実の人毒殺なんて人殺しだと強く憤った。キリトも死銃を倒して罪を償わせるといった。
  • シノンが闇風は自分が相手するという、強いから瞬殺はできない戦ってる所を死銃に狙われるといわれ口ごもるとシノンはキリトの胸を叩き、どうせ自分を守るとかんがえていたでしょうといいシノンは微笑む。自分がスナイパーで和人がスポッター、敵の位置を割る手伝いをすれば闇風、死銃も自分が始末するという。キリトは任せると苦笑。自分がバギーで飛び出すからシノンは狙撃位置についてくれと指示。シノンは頷き、真剣な顔でよろしく、相棒と言った。

  • シノンは潜伏していた洞窟の低い岩弾の頂上を狙撃位置に選び、暗視モードに変更したヘカートⅡのスコープを睨み、広大な砂漠の中から闇風の接近警戒をしていた。岩山は高くシノンには上り下りが困難の上一本道、接近されればアウト。シノンはバギーで飛び出したキリトの方角を見て、キリトが死銃・闇風対策に北側にバギーを置いたのが見て取れ、東側の砂漠にたっていた。南はシノンの岩山で西からは闇風。死銃の光学迷彩の上、弾道予測線がない威力の高い弾が当たれば即死、と言う状況。でも今までのキリトの活躍をみてきたシノンは避けて見せるよね、キリトと願った。そしてシノンはキリトの集中力を最大限に与えるため闇風撃破をすること。
  • 闇風にも事情を説明し協力してもらえばと思うが信じられないだろうと思い、やはり撃つしかないと考えるも、逃走中のバギーでの惨めな状況を思い出し、自分に出来るか迷う。BoBで優勝すれば現実世界の詩乃も本当の強さを手に入れら、銃の恐れもなくなりかこの事件も忘れることが出来るとGGOをはじめてからずっと信じてきたが、だが《シノン》を《詩乃》を心のどこかで別の存在と考えるようになっていいて、強いシノンと弱い詩乃とそんな風に区別していたがそれは間違い。シノンの中にも詩乃の弱さは残っていたと感じた。どちらも同じ《自分》と。キリトを見てようやく気づいた、ならば詩乃の中にも最初からシノンの強さが存在していたと考える。
  • 逃げてきたあの過去を忘れようとすることをやめ、罪を見つめようと決心し、シノンスコープが高速移動する《闇風》を捉えた。狙撃はワンチャンス。再度移動、位置換えの時間はない。もし外せばキリトは死銃ダブル相手でやられ、そのご闇風もやられシノンは殺される。シノンはヘーカトⅡに弱い私に力を貸してと願った。

  • 闇風をスコープに捉えたシノンは速い!と驚愕。カンストAGIと極めたダッシュスキルの上、軽量装備にM900Aがそれを可能としている。まるで《忍者》のようだと思いながらも必ずとまると思うも闇風はサボテン・岩を掩体にしつつ一瞬たりとも速度を緩めない。シノンは先読みで撃つか、等どうやってしとめるか迷うがキリトを狙うその時、必ずとまるその時を狙うとすでにキリトから1キロ以内まで接近。自分を信じてとそう念じるシノンはなぜかそれが届いたような気がした。
  • そして神経を研ぎ澄ませ闇風をスコープに収め続け、視野の端を白い光が右下から左上と横切った。死銃の長距離狙撃弾でキリトが避けたものだと理解。闇風は自分に気づいていないキリトの向こうから突如巨大な弾丸が来るとは予想していなかったらしく、伏せなかったものの身を屈めて制動、近くの岩山へ方向転換した。最初で最後の狙撃機会にシノンは闇風を狙撃。スコープ越しに悔しさと賞賛の色をみて、彼はダメージエフェクトを散らしながら数メートル吹っ飛ばされ転がり《DEAD》の表示をみるやいなや、シノンは180度体の向きを変えてキリトをスコープ越しに見る。

  • 今死銃へ向かって走っている所で、死銃の狙撃を光剣で叩き落しているのが見えた。初弾回避したキリトには予測線がみえているためもう狙撃はきかない。スコープの倍率をあげ、射撃位置を捉え、大きなサボテンの下にL115A3を手にしている《死銃》を発見した。《死銃》を現実の人殺しと自分に言い聞かせ次弾装填、死銃に照準しトリガーに指をかけると死銃が反応する。先の闇風狙撃でシノンの位置は露見、弾道予測線をみたからだとわかった。
  • 条件は対等、さぁ、勝負、と死銃がL115をシノンにむけた瞬間トリガーを引いた。シノンはスコープから目を離し肉眼で確認すると弾同士が触れ合う距離で交差、シノンはヘカートの大型スコープが破壊され、弾はそのままシノン右肩をかすって背後に消えた。シノンの狙撃弾も狙いを逸らしL115のレシーバーに命中したGGOの銃器は修理はできるが機関部に着弾したのは不可能。L115を中心にポリゴンとなって吹き飛ぶ。スコープを破壊されてしまった今、遠距離狙撃は出来ない。あとは任せたとシノンは囁きかける。
  • 死銃まで200mまで迫ったキリトに死銃はL115の残ったバレル片手にキリトと対面しシノンも遠視スキルでその対決を見ているとキリトが予選で見せた突き技の構えに、バレルを掲げ両手を大きく左右に開きバレルを捨てると銃身から抜き取ったクローニングロッド、メンテナンスツールを出したように見えたが、針のようにとがった剣だった。キリトは一瞬強張ったがそのまま刃を前方に繰り出すも死銃はキリトの技を上体を後ろに傾け回避。キリトは事後硬直、すぐに右前方に飛ぼうとするが死銃の80cmの細い剣が右肩を突き刺し、シノンは思わず名前を叫んだ。
  • 700m離れた岩場の頂上からキリトと死銃とキリトの対決をみていたが、8連撃をくらって吹っ飛ばされる光景をみて息をつめる。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • ヘカートでの肉眼での狙撃支援が出来ないことを悔やみながら頑張って、キリト、と両手を握り締め祈る。キリトの対決をみて強さとは結果ではなく何かを目指そうとする過程そのものと感じ伝えたいと思う。今何か自分にできることはないかと周囲をみて、瞬間、ひらめき、行動に移した。

  • キリトのピンチを見越して、死銃を狙いトリガーを引く。それによって相手は「狙撃されたと勘違いする」弾道予測線を使った《幻影の一弾(ファントムバレット)》。張ったりだが、死銃は動揺していたらしく見事成功した。しかし光学迷彩で消える瞬間、キリトは見たこともない銃と光剣の使い方で死銃を下した。帰ってきたキリト微笑みながら迎えた。

  • キリトは微笑をみせ、拳を突き出してくるのでシノンもそれに合わせた。しばしキリトと星空を眺め見入っていると、キリトがそろそろ大会のほうも終わらせないと言う。シノンも同意し周囲の中継カメラを見た。キリトは死銃が倒れた今共犯者も姿を消しているはず、奴らの狙いは《GGO内であの黒い銃に撃たれたプレイヤーは現実世界でも死ぬ》という伝説を作ることであって闇雲に殺人をすることじゃないという。危険はないだろうが警察は読んだほうが言いと。110番してなんて説明するの?とシノンが言うとキリトの依頼主に動いてもらえるが、と。リアル情報を尋ねるのが憚れるようだった。シノンはあっさり教えると言いシノンもキリトも自分の過去を話した人は始めてだといってキリトの耳元で名前、住所をいった、となんとキリトはかなり近くでダイブしていたようだった。キリトが駆けつけられるというが来てほしいという思いを抑え近くに信用できる友人がいると断る。

  • キリトはログアウトしたらすぐに依頼主に連絡して警察に事情説明してパトカーがいくようにするといった。キリトはシノンにせかされうっかりとようやく同じように名前、住所をいった。ともあれBoBを決着させないとキリトがいい前見たく決闘で勝負つけるか?という提案にシノンは先の強さの意味を呟きながらぼろぼろのキリトにかっても自慢にならない次の大会まで取っておくという。シノンがさ、第三回をおわらせようというがキリトがどうやってという。シノンはレアケースだけど北米サーバ第一回は2人同時優勝だった、理由は優勝するはずだった人が油断して《お土産グレネード》なんて手に引っかかったからというと、キリトはそれ何?というのでシノンは負けそうな人が巻き沿い狙って死に際にグレネードころがすことと、キリトの手にプラズマ・グレネードをのせ5秒後にセットした。キリトはぎょっとしたがシノンは抱きつき、キリトの苦笑とシノンの微笑を爆発が埋め尽くした。

  • 試合時間2時間4分37秒 第三回バレット・オブ・バレッツ本大会バトルロワイヤル終了 リザルト、《Sinon》及び《Kirito》同時優勝。

  • リザルト画面とログアウトカウントダウンを見ながら共犯者のことを考え、キリトが手配した警察がくるまで自分で身を守ろうと考え部屋の安全確認後新川に来てもらおうと心にとめログアウト前にリザルト画面を見、大荒れの結果のなか一番下に回線切断の《ペイルライダー》と《ギャレット》の2人被害者を見て旋律しつつログアウトした。
  • 現実へ意識が戻り、慎重に周囲を見計らい、錠を調べて部屋を調べ、誰もいないことに馬鹿みたいと安堵し壁に背中をあづける。早く新川に連絡しようと水を飲んでいた所、当の本人が尋ねてきて驚く。どうやら近くで観戦していたらしくコンビにでケーキをかって駆けつけたらしい。急いで入れて暖房をつよくいれ、新川はお構いなくという。そして改めて急に押しかけてあやまり一国もはやくBoBo優勝をお祝いしたかったという優勝おめでとう、といい、朝田さんには誰にも持っていない本当のつよさがあるんだからとほめ、詩乃は嬉しさを覚えながら1位タイだし色々あったしと新川にどう説明したらいいものか詩乃は迷う。

  • 新川への説明を後回しにして新川の話を聞くとどうやらやはり近くの公園でスタンバって観戦終了後すぐに駆けつけたらしい、お茶を入れようとする詩乃を彼は止め、洞窟の例の抱き合い中継について遠まわしに聞かれてあわてる。関係を聞かれるかと思ったが新川は脅されたんだよね?などといってきて詩乃は呆然。脅迫されて狙撃された、でも最後に巻き込んでたおしたけどもっと思い知らせないとと口走る新川を詩乃は大会中に発作が起きて取り乱してしかたなく、といった。ムカつく奴だけどお母さんの手に似ててすごく泣いちゃってというと、あいつのことは別になんとも思ってないよね?と新川が言ってくる。張り詰めた顔で膝たちになりいっそう身を乗り出し、僕にいったよね、待ってて、待っていればいつか僕のものになってくれるという新川に詩乃が戸惑う。待っててというのは詩乃の過去を乗り越えるまで待てってという意味だったはずだが、と思うが一生守ってあげるからと詩乃を抱きすくめ、朝田さん好きだよ僕のシノンと呟いた。詩乃は押されながらもやめてと新川を押し返した。

  • 床に尻餅をついた新川は朝田さんは僕を裏切っちゃ駄目だとうわごとを呟きながら詩乃に歩み寄り、詩乃はようやく過去の新川に見えた衝動やどこか危うい感じと感じ自身を思う隙という気持ちに恐怖を抱く。

  • そこで新川がポケットから20センチほどのクリーム色のしたおもちゃの銃のようなものを取り出した。それを詩乃の首筋にあてると新川が動いちゃ駄目だよという。これは無針高圧注射器といって中身は《サクシニルコリン》と言う薬。これが人体にはいると筋肉が動かなくなり肺と心臓がとまるという。つまり新川は言うことを聞かないと首の注射器から薬を入れ心臓を止めて詩乃を殺すと言っていると理解し、冗談とおもうが首筋、左耳下5センチに当てられた注射器に冗談ではないと新川を呆然と見つめた。新川は大丈夫だよ、僕たちはひとつになるんだという。そうっと優しく注射してあげるから何もいたいことなんてないと詩乃にはまったく理解できない。

  • 心臓、注射器、そしてGGO内でキリトが推理したことから新川に君がもう1人の《死銃》なのと聞くと新川は賞賛、自分が《死銃》の片手だと明かす。といっても今回のBoBの前までは自分が《ステルベン》を動かしていたが今回は現実側の役をやった、いくら兄弟でも朝田さんを他の男にさわらせたくないからと言う。それで詩乃は昔SAOの殺人ギルドに入っていたというのは新川の兄?と依然聞かされていた、兄弟の話しを思い出しながら言うと、新川は「ショウイチ」兄さんがそこまで喋ったのかとあっさり明かす。公園で僕のものになると言ったから本当は今日注射しないつもりだったけど、なのに朝田さん、あんな男とと表情をゆがませる。だまされている、すぐに僕が追い出してあげる、忘れさせてあげるからねと詩乃はベッドに押し倒され、新川に馬乗りのりにされる。

  • 新川は朝田さん一人ににしない僕もすぐ行く、別の世界に生まれ変わって夫婦になって一緒に暮らそうと常軌を逸した言葉を聴きながら詩乃はもうすぐ警察が来ると引きつけようと喋る。パートナーの君がいなくなったらお兄さんは困るとそれに自分は銃で撃たれなかったから死銃の伝説がみんなを疑うといった。新川は注射器を詩乃の鎖骨下に移動させ、大丈夫という。今日はターゲットは今日は3人もいたから兄さんが実行役をもう一人連れてきた、SAO時代のギルドメンバーと。これからは彼が代わりになる。朝田さんをゼクシードらと一緒にはしない、僕だけのものだから朝田さんが旅立ったらどこか山奥にはこんで自分も逝くと詩乃を体を撫で、恐怖しながらなおも詩乃はやり直せる、予備校行って医者になるんでしょう?と説得。しかし新川がポケットからだしたのは模擬試験の成績で惨憺たる成績だった。成績をキープしてると両親に監視されてるはずの彼のそれを呆然とする詩乃に、新川はプリンタでいくらでもつくるしアミュスフィアで遠隔指導受けてるいってあるという。以前はGGOの接続料はだしてくれなかったがそれぐらいは稼げたのに、と怒りを露にし、現実なんてどうでもよかった、GGOで最強になれれば満足だったのに、ゼクシードがAGI型最強なんて嘘のせいで自分はM16すら装備できないと悪態をつく。今じゃ接続料すらもかせげないと。だから殺したの?と聞く詩乃に新川はそうだよと肯定。今回の殺害含めて死銃の力は本物だと気づいたはず、僕が最強なんだと、いう新川に詩乃は説得するが現実なんてどうでもいいと詩乃の顔を撫でる。

  • 新川は学校で朝田さんのあの事件を聞いてから好きだった、あこがれていたという言葉に詩乃は目を見張り、あの事件があったから声をかけたのかという問いにもちろんと新川は言う。本物のハンドガンで悪人を殺した女の子なんていないと、だから《死銃》伝説を作る武器に五十四式を選んだと。その乖離した言葉に詩乃は絶句し、信じていた唯一の親友の現状から現実ではないと逃避する。自分と新川の境遇の類似性を考えながらキリトはどうだろうと思い、もしここにキリトが助けに来たら新川の巻き添えになる、それは別問題だとシノンを幻視、意識を覚醒させると新川が詩乃上着を片手だけで脱がそうとしていた。

  • 新川に引っ張られるように装って体を傾け、首から注射器がずれたのを左手で押さえ右手で顎に掌低をくらわせ、注射器を奪おうとした。奇声を上げて左手を振り回す新川に打たれ、机にぶつかり引き出しがぶちまけられた。新川のずっと助けてあげたのにと言う言葉に、新川は数日前に偶然たすけてくれたがそうではなく、毎日下校する詩乃の後をつけ帰宅を見届けGGOへログインしていた、とそこまで考え自業自得もあると考える。現実には辛いことばかりだけど君とは一緒に行けないと立ち上がりかけ、転がった《プロキオンSL》を握り新川を照準した。しかし発作が起きそうになるがそれに打ち勝ち、ハンマーを起こす。ベッドの上で怯む新川に、自分には本当の力があるといったよねと言う。拳銃で誰かを撃った女の子はいないだからこれはモデルガンではなくてトリガーを引けば実弾がでて君を殺すといいながらキッチンへむかい、新川がそんなの嫌だと弛緩し注射器も落とす。詩乃は奪うか一瞬まよったがそのままゆっくりキッチンにはいり新川の視界から消えると同時に走り、マットですべり何とかドアノブをひねろうとしたがロックがかかってそれを開錠すると同時に四つん這いの新川が詩乃の右足を両手で捉え、そのままキッチンに引きずり込まれ、また顎に掌を突き上げるも掴まれて、奇妙な声で名前を呼ばれ両手を押さえられた。噛み付こうとした。
  • その時、誰かが入ってきて新川の顔面に膝蹴りをした。黒ずくめの少年に逃げろシノン!といわれ、キリトであることに気づいた。

+ 14話「小さな一歩」
  • 御茶ノ水からここにきたと察しなんとかドアに向かって走りよった所で詩乃はキリトに注射器の警告をしようとしたが、完全に理性を失った新川が叫びながらキリトを下にし、ポケットからだした高圧注射器でライダージャケットのTシャツの上から打ち込まれた。
  • キリトが注射器に撃たれた瞬間詩乃は駆け、無意識にもっとも効率的な武器になりそうなものを探し、テーブルの上の3キロある金属の直方体のステレオ装置を勢いよく振り回し、新川の左側頭部めがけて叩きつけ吹っ飛ばした。新川は頭をベッドフレームにめり込み、うつぶせに倒れこんだ。手から転げ落ちた注射器を拾い上げ、キリトの元へ向かい、どこを打たれたのかジャケットをひき下ろした。Tシャツに貫通した薬剤を見て、死なないでといいながら詩乃はシャツをめくりあげると染みのあったところに金属の円盤に黄色い吸盤のようなものがあった。円盤からたれる《サクシニルコリン》をティッシュでふき取り、おそらくこの金属円に全て阻まれたと解った。死にそうな感じになっるキリトに詩乃はさめたようにパッチについて聞くと心電モニターの電極で《死銃》対策でつけていたのをあせってきたから引っこ抜いてきたという。キリトは脅かしてくれるなぁと息をつき、詩乃は死んじゃうかとおもったと叫ぶ。新川の脈を取って拘束すべきか迷いやめ、キリトにきてくれてありがとうといった。キリトは何も出来なかったし遅くなって悪かった、依頼人がなかなかりかいしてくれなくてと、怪我はない?と聞かれ詩乃は涙を流した、やがて遠くからサイレンが聞こえた。

  • 事件から2日後。校舎裏に遠藤らに呼び出され、またもや恐喝されるも詩乃は拒否。遠藤は本当にモデルガンを持ち出すも発作を起こさない詩乃に苛立ち、発砲しようとしたが撃ち方がわからず発砲できなかった。詩乃をそれをなんなんく奪い取ると、1911ガバメントと名称呟き、遠藤らにセーフティの外し方から撃ち方まで教え、唖然としている彼女らの前で空き缶に向けて発砲、モデルガンはちゃんとブローバック、詩乃の狙った空き缶は命中し、すっかり怖気づいた遠藤にセーフティを戻し渡して詩乃は校舎裏から去った。しかし発作をなんとか押さえ込んだまで。でもこれが最初の一歩と帰途につくため校門にむかった。
  • 校門近くにいくとなぜか人だかりが出来ていて、中にいたクラスの仲のいい子にいくと別高校の制服の男子が明らかにだれかを待っている、その相手が誰なのかをみようとしていると聞くと、詩乃を時計を確認し、事前にある場所へいくために学校をでたところで待ち合わせをした上に電車代がもったいないのでバイクで送迎しろともいったが、門を見るとぼーっと空を眺めながらバイクに寄りかかっているキリトが見えた。この状況で声をかけることに恥ずかしさを覚えながら友人に自分の知り合いといい、逃げる形でキリトの所にいくとシノン、こんにちはとすげなく挨拶され、気を抜かれて挨拶を返して少し会話をした後、ヘルメットをしてバイクの後ろに跨り、目的地の銀座まで発進した。
  • 文京区から中央区まで皇居経由で目的地の高級喫茶店に到着した。喫茶店の雰囲気におされながらもキリトと一緒に入ると事前に聞かされていた菊岡という役人に大声で呼ばれた。ウェイターに従って座り、何でも頼んで、という菊岡にそって高額なメニューに凍りつくもキリトに促されるままオーダーした。そこでようやく菊岡が名刺と共に自己紹介したので詩乃も名乗った。途端に今回の不手際について頭を下げて謝罪されたため、詩乃も頭を下げて返すと、キリトが菊岡さんがちゃんと調べていればあんな目にあわなかったとまぜっかえし、今回の事件について今までわかったことをキリトが聞いた。
  • 菊岡はまだ2日しか立ってないから全容解明には程遠いと前置きし、実際には3人いた、リーダー役だった新川昌一の供述では3人ということになっていると。キリトがその昌一氏が俺とシノンを襲撃したぼろマントだったんだな?ときくとほぼ間違いないと菊岡はいう。自宅アパートから押収されたアミュスフィアのログにも記録が残っていると。キリトが昌一の人となりを聞くと菊岡はSAO事件以前から説明しなければならない、というところで注文の品が並べられ、キリトと詩乃は堪能した。詩乃はおいしいといい、菊岡とキリトの会話を聞きながら事件の説明をするとタブレットPCを取り出し準備を始めた。また詩乃は自分は新川恭二のことを信じている、完全に憎みきれず、好意を捨てきれないと思っていた。日曜の事件から実に40時間が経過していた。

  • あの夜、自分のアパートで身支度をしていると警察が現れ新川恭二はその場で逮捕、警察病院へ搬送、詩乃とキリトも念のため病院に運ばれ検査を受け異常なしと医師判断が出た所で、病室での事情聴取が始まり詩乃は答えた、が、医師が詩乃精神的ストレスが限界と見て聞き取りは日をまたいで午前2時に終わり一泊、朝目が覚めた後に医師の勧めを断って登校。授業は睡眠不足もありなんとか乗り切る。しかし恭二の起こした事件は学校内での噂は1つもなかった。遠藤の呼び出しを無視して帰宅すると警察が迎えに来ており着替えを持って向かった先は同じ病院。また事情聴取のあとに警備上の理由で病院に泊まり、実家の祖父母に電話をいれて就寝。今朝、覆面パトカーでアパートに送ってもらいこれで事情聴取は終わりといわれ、今後どうやって事件の進展を把握すればいいのか、と登校の準備をしていたらキリトから電話があり《依頼人》に会いに行くから放課後時間があるかと聞かれ、今に至る。

  • 新川昌一は総合病院のオーナー院長の長男で幼い頃から病気がちで中学卒業まで入退院を繰り返し高校入学も一年遅れて入学。そのせいで昌一を跡継ぎにするのを諦め恭二へ転換、幼少期から英才教育を受けさせ、昌一を省みなかったらしい。しかしそういう境遇のなかでも兄弟仲はよく、昌一が高校中退して精神の安定をネット、特にMMORPGに求めその趣味は恭二にも伝わった。その昌一はSAOに囚われ生還したが、恭二にとって英雄化され尊敬の対象となった。昌一は生還後しばらくSAOの事は触れなかったが、リハビリ終了後恭二に語ったらしい。当時の恭二はちょうど学校での成績低下、虐めなどに悩んでいた恭二にとって開放感をもたらすものだった。しかし全て昌一の供述で恭二は黙秘しているらしい。昌一がGGOを始めたのは恭二に誘われたかららしい。VR拒否症状もなかったものの、初めの頃は熱心にプレイしていなかったフィールドよりも街で他プレイヤーを観察、殺害の仕方を想像するほうが楽しいといっていた。だがそれもリアルマネー取引(RMT)で《透明化できるマント》を手に入れてから変わったと。詩乃が物凄い値段になったと菊岡に聞くと、日本円で30万ちょっとらしい。昌一は親に月50万という生活費を貰っていた。それであのライフルやレア素材のエストックもリアルマネーで買ったのかとキリトが言う。またSAOにアイテム課金がなくてよかったと。菊岡は同意して、昌一はマントで姿を消せるようになってから他プレイヤーをストーキングする技を磨いていった。その時点ではただ後をつけるのが楽しかっただけらしが、ある日総督府ホールまで尾行した相手がゲーム端末を操作し始めたのに気づき、双眼鏡で柱の影から画面を覗いてみたらなんとそこには現実の住所・本名が並んでいたと。キリトが情報を得るためにマントを入手したわけじゃないと、シノンは《死銃》が生まれたきっかけそのものはあのぼろマントだったと、菊岡に言う。
  • 菊岡は頷き、昌一は咄嗟に記憶しログアウトして情報を書き留めたがその時点でどうしようとも思っていなかった。リアル情報を盗むという行為そのものが興奮させ、それ以降ホールに張り付いて住所を打ち込むプレイヤーを待ち、最終的に16人の本名・住所を詩乃を含め手に入れた。10月某日、恭二からキャラクター育成に行き詰っていると相談を受け、《ゼクシード》の広めた偽情報のせいだ、と盛んに恨みをを言ったらしい。そして昌一はゼクシードの本名・住所を入手している事を思い出しそれを恭二に教えた。2人がどのようにして個人情報を元にゼクシードを粛清するかあれこれ議論するうち、《死銃》計画の基盤ができあがったが、それでも最初は言葉遊びだったらしい。ゲーム内で銃撃すると同時に現実でプレイヤーを殺す、言うのは簡単だが実現にはいくつも困難があり、2人は連日連夜議論し1つ1つ課題をクリアし最難関は電子ロック開錠のためのマスターコードと注射器、薬品の入手だったが、大きな病院には緊急時のための開錠用合法マスターが保管されているとキリト。それを受けて菊岡は続ける。マスターコードと高圧注射器、それに劇薬のサクシニルコリンを父親の病院から盗み出す算段をつけ、そうやって計画を進めるそれ自体がゲームだったと昌一は供述。

  • また供述をとっている刑事に向かってあんたも同じだろうと。キリトは昌一がザザだったことはこれはゲームだといっておきながら仮想にいるときも現実にいるときも自分にとって都合の悪い部分だけリアルじゃないと信じ込んでいる、現実が薄くなっていくと。キリトを交え詩乃と仮想世界と現実世界の価値観を話した後、菊岡が事件の話しに戻り、昌一は準備が完了した時から目標の部屋に侵入、薬剤を注射するにあたって心理的障壁はほとんどなかったらしい。《ゼクシード》こと茂村保に直接手を下したのは昌一だった。《MMOストリーム》に出演している彼の顎の裏に注射。使われたのは塩化スキサメトニウムまたはサクシニルコリンとよばれる筋弛緩剤で心配停止にいたった、同時刻GGO内でゼクシードを撃ったのは恭二。詩乃は恭二はその時現実と仮想の区別がなかったのだろうと思う。2人目の犠牲者、薄塩たらこのときも同じく実行犯が昌一。彼らは標的に幾つかの条件で7人選び出した。首都圏在住、1人暮らし、ドアの電子錠が開錠ログ残らない旧式、或いはドア周辺に合鍵を隠している、多大な時間と労力を費やし、2人の命を奪ったにもかかわらず噂を真剣に受け止めるるプレイヤーはいなかった。キリトらは早く気づいていればと悔やむ。
  • 死銃の脅威が一向に広がらない事に苛立った2人は第三回BoB本大会にて一挙に3人銃撃することにした。標的は《ペイルライダー》、《ギャレット》、それに《シノン》。シノンは偶然かもしれないけど、と前置きして自分を含めてステータスタイプが非AGI型と菊岡に言う。彼に理由を問われ、恭二は純粋な一極ビルドでそせいでプレイに行き詰っていた、多分、他の特にSTRに余裕のあるプレイヤーに対して複雑な感情があったと言う。菊岡は動機から何から何までゲームに起因することに信じられないと頭を振り。キリトがMMOプレイヤーによってステータスは絶対の価値基準。いたずらに1ポイント相手のステータスアップをミスらせるだけで何ヶ月も殺しあうということもあるという。
  • 菊岡が話を戻しBoB大会中はの計画実行には大きな障壁があった、ゲーム内の《死銃》と実行役との連絡がとれないので双方の射撃時間を一致させるのが困難。それを一応解決したのがライブ中継だったが、キリトが移動の問題があると割って入る。俺はそこを見落としていたと、最初死銃は2人だと思い込んだから、と、菊岡はターゲットには最も自宅の近い3人を選んだがペイルライダーは大田区大森、ギャレットは川崎市武蔵小杉、そして詩乃のすむ文京区湯島は2人から遠かった。しかも今まで《死銃》役をしていた恭二が現実の実行役に固執した。昌一はスクーターは持っているが恭二は運転できない、そこで金本敦という昌一の古い友人をくわえることにした、というよりSAO時代のギルドメンバー。ネームは《ジョニーブラック》。キリトは《ラフィン・コフィン》でザザとコンビを組んでた毒ナイフ使い、当時も2人で何人もプレイヤーを殺したという。

  • 菊岡は、このジョニーブラックこと金本が積極的に計画に加担したのかどうかはわからないが昌一によっても金本というのは理解しがたい人物だったと言う。キリトは本人きけばいいというと菊岡は彼はまだ逮捕されていないという。詩乃のアパートで恭二が逮捕された40分後に昌一も逮捕、昌一の供述により金元の自宅アパートに二時間後急行したが無人だった。また大会中に《ペイルライダー》と《ギャレット》を殺害したのは確か。昌一が渡した注射器、薬品は犠牲者の部屋から金本の自宅で採取されてるDNAが一致する毛髪が見つかっているらしい。薬品は全部なくなったのかと言う霧との問いに、昌一は念のため3本渡していたからもう一本のカートリッジを持ってる可能性がある。月曜から今朝まで特に詩乃に警察の警護がついたのはそのためと言う。キリトは金本がまだ詩乃を狙っていると?というと菊岡は念のためというが、警察は私怨、怨恨もないし何のメリットもないからそうは考えていないし、東京都心でカメラが捕らえた人間の顔を自動解析して手配犯を発見するという自動識別監視カメラ網も運用しているから逃げられないという。恭二は本大会終了後、詩乃自宅を襲撃したものの目的達成することなく逮捕。直後昌一も逮捕され残る金本は手配中。兄弟の身柄は現在警視庁本富士署にありと取調べが続いている、と締めくくった。

  • 詩乃は菊岡に恭二はこれからどうなるのかと聞くと、彼は昌一は19歳、恭二は16歳なので少年法による審判を受けることになるが、4人亡くなってる事件だから当然家裁から検察へ逆送され精神鑑定され医療少年院へ収容される可能性が高いと菊岡は言う。2人とも現実というものを持っていないというと詩乃はそうじゃないと反論、少なくとも恭二はGGOの中に現実があった、この世界を全部捨ててGGOの中だけが真の真実とそう決めた、世間はそれはただの逃避だと思うだろうけれど、でもネットゲームというのはある時点娯楽だけのものではなくなる、ひたすらやるのは面倒だし辛い、たまの短時間友人とやるのは楽しいでしょうが、恭二は最強を目指して毎日何時間も作業みたいなプレイを続けるのはすごいストレスがあったと思うと詩乃は言う。菊岡はゲームでストレスは本末転倒というが詩乃文字通り仮想と現実を転倒させたといった。菊岡はなぜそこまでして最強を目指さなければならならいんだろうというのに、わからないと答える。詩乃にとっては現実も仮想世界も連続したものだからとキリトにわかる?と振ると強くなりたいから、といった詩乃はそれに同意し、恭二にはいつから面会できるようになるのかと聞いた。菊岡は送検後もしばらく拘置されるだろうから鑑別所に移されてからという。それを聞いて詩乃は彼に会いに行くといった。会って自分が今まで何を考えてきたのか今何を考えているのか話したいと伝えた。

  • 菊岡はあなたは強い人だ、と微笑を浮かべ、ぜひそうしてください、詳細は後ほどと、そこで菊岡が仕事に戻る時間になり2人は礼をいって菊岡が立ち去ろうとしたとき、死銃、赤眼のザザこと新川昌一はキリトからの質問だと伝えるとためらわず答えた、ただ自分からキリトへの伝言も届ける条件をだしたがそもそも被疑者のメッセージが外部に漏らせるわけにもいかないから警察内部でとまるがどうする聞くかい?と菊岡にいわれキリトは聞くというと「これが終わりじゃない。終わらせる力は、お前にはない。すぐにお前も、それに気づくかされる。イッツ・ショウ・タイム」。

  • さっていく菊岡に詩乃たちは喫茶店をでてキリトにいったい何者なのかと聞いた。総務省の役人ときいたがとらえどころのない人物だと。キリトは今は総務省に所属しているんだろうといい、事件からたった2日で警察の内部情報に詳しすぎる、この縦割り行政の日本で、という。詩乃のどういうことという質問に、前にここで菊岡と会った時帰りに尾行したら、近くの地下駐車場にでっかい黒の車が待っていて苦労してバイクで追いかけたが気づかれたのか菊岡は市ヶ谷駅前で降りてバイク止める場所探してると見失ったと。そして市ヶ谷にあるのは防衛省、詩乃は自衛隊ということ?と驚く。キリトはまさかの話しと流し、詩乃は菊岡のメガネは度が入ってないかもしれないといった。仮に自衛隊の人でもなぜVRMMOの調査を?と詩乃がいうと、キリトは米軍の話しだけどフルダイブ技術を軍隊の訓練に利用するという計画があるらしいと。銃例にだして兵器の基本的な利用方法を仮想訓練できるなら弾や燃料もかなり節約できる。とりあえずあの男には気をつけておくことにには越したことはないとバイクのロックを外しキリトが、以前洞窟シーンをSAO時代なじみに見られていてその仲間に説明するのに手を貸してくれといわれ詩乃は楽しげに承諾した。

  • 御徒町のダイシー・カフェまでバイクで移動すると、キリトにつれられて入り。巨漢のバーテンダーに2人の女の子がカウンターにいた。一方が遅いとキリトに抗議。もう一方の長髪の女の子に促され、GGO三代目チャンピオン、シノンこと朝田詩乃さんといわれてキリトに抗議する。次に最初に話していた女の子をぼったくり鍛冶屋のリズベットこと篠崎里香と彼女の攻撃をかわし、バーサク治療師のアスナこと結城明日奈と紹介した明日奈はふわりと詩乃に会釈してくる。バーテンダーのことは壁のエギルことエギルとキリトにいわれ、詩乃にアンドリュー・ギルバート・ミルズですと紹介され詩乃は会釈した。マスターまでもがプレイヤーに驚きながら4人でカウンターに座り注文を終え、キリトが日曜に何があったのかリズとアスナに詩乃の補填プラス菊岡の事件概要含め説明した。
  • 4人で死銃事件の感想をいい、アスナのキリトの病院駆けつけの顛末、またキリトのログアウト後のことや《ステルベン》という読みで《死ぬこと》という意味ということを教えてくれた。どういう意味でつけたのかと考えていると明日奈がVRMMOのキャラネームに名前以上の意味を探そうとしないほうがいい、気づくことより見失うものの法がきっと多いという彼女を里香が茶化す、そしてほほえましく見ていた詩乃に明日奈が改めて謝罪するので、今回の事件自分の性格とかプレイスタイルとか過去が原因となったせいもあると詩乃がいう。大会中パニックになって洞窟のシーンはそういうわけでとキリトも同調、里香がともあれ女の子のプレイヤーと知り合えたのは嬉しいと明日奈が友達になってくださいと手を差し伸べてきた。途端に詩乃は立ちすくんだ。あの事件以来何度となく裏切られ二度と求めないと心に誓ったもの。友達になりたい、明日奈という一緒に遊んだり他愛のない長話をしてみたい。しかしそうなれば彼女は詩乃がかつて人を殺したことをしり、その時明日奈の瞳に浮かぶであおう嫌悪の色が経験から思い起こされ凍り付いてしまう。このまま帰ろう、ごめんなさいといおうとしたときキリトに呼びかけられ大丈夫と小さく頷いた。それに促され再び明日奈の微笑を見て信じて傷つく痛みのほうがいいと勇気をだして明日奈の手を握り、人の温かさに安堵する。
  • そのままにぎっていた明日奈は躊躇いながら、今日来てもらった理由にはもう1つ理由がある、不愉快に感じたり怒ったりするかもしれないけどどうしてもあなたに伝えたいという。詩乃は理解できないでいるとキリトも張り詰めた顔で誤らなきゃいけないと。本当に深く頭を下げ、詩乃の昔の事件の事をアスナとリズに話した、どうしても彼女たちの協力が必要だったからと。詩乃は2人が過去の事件を知ってることに驚愕。明日奈から手を引き抜こうとすると彼女は自分とリズとキリトは昨日月曜学校を休んで・・・市にいってきたと行った。
  • 詩乃は自分が起こした事件の地名がでて数秒間意味を理解できなかった。なんでそんなことを、と漸く何度もの首を左右に振りながらカフェを出ようと立ち上がった。その寸前、キリトが肩を押さえ、君が会うべき人にあっていない、聞くべき言葉を聴いていないと。君を傷つけるかもしれない、でも自分はどうしてもそのままにしておけなかった、だから新聞社のデータベースで事件の事を調べて、電話じゃわかってもらえないと思ったから直接事件のあった郵便局まで行ってお願いした、ある人の連絡先を見つけてほしいというキリト。

  • 呆然とする詩乃野までキリトが眼で合図し里香が立ち上がって店の奥の消えると30歳くらいの主婦というイメージが強い女性が出てきた。それを印象付けるように小学校前だと思われる女の子が出てきて顔立ちも似ており、親子だろうと詩乃は思った。しかし詩乃都心でも故郷でも会ったことがないと戸惑う。女性は詩乃を見るとなぜか泣き笑いのような表情で深々と一礼、そのまま長いこといたが里香に促され、明日奈が席を譲り座り隣に女の子が腰掛けた。エギルが無言で飲み物を置いていくと詩乃はやはり誰だかわからないが、記憶のずっと深い所でどこか出会っていると感じた。
  • 女性は大澤祥恵、この子は瑞恵、4歳と自己紹介した。やはり見覚えがないがどこかで見たことがあると詩乃は思う。祥恵は自分が東京に越してきたのはこの子が生まれてから、それまでは・・・市で働いていて職場は・・・町3丁目の郵便局です、と言った。詩乃は小さく息を漏らし、まさしくあの事件のあった郵便局と思い出す。また最初に窓口の男性を射殺した強盗は次に女性職員か詩乃の母親を撃つそぶりを見せた。詩乃はようやくこの祥恵という母親は間違いなくあの時居合わせた女性職員だとわかった。つまりキリトは昨日、明日奈、里香と一緒にわざわざあの郵便局に行き、そしてすでに職を辞し東京に引っ越した女性の現住所を調べ連絡、今この場所で詩乃と引き合わせた。そう詩乃は把握した。しかしなぜキリト達はこんなことを?と疑問に思っていると、不意に祥恵がごめんなさい、ごめんなさいね詩乃さんと涙をにじませながら話しだした。本当にごめんなさいと。もっと早くあなたにお会いしなくちゃいけなかったのに、と。あの事件の事、忘れたくて、夫が転勤になったのを期にそのまま東京に出てきてしまった、と。あなたがずっと苦しんでいるなんて少し想像していればわかったことなのに、謝罪もお礼も言わずにと涙を流し、隣のみつあみにした瑞恵の頭を撫でながら続ける。あの事件のときお腹のにこの子がいたという。だから、詩乃さん、あなたは私だけではなくこの子の命も救ってくれたと、本当に、ありがとうと繰り返した。
  • 命を救った?と呆然に呟く詩乃は、過去の事件は拳銃を3発発砲し1つの命を奪った。それだけが詩乃伸したことだと思っていたが違った。不意にキリトに呼ばれ、君は自分を責め続けた、自分を罰しようとしていた、それが間違いだとはいわないが、でも、君には同時に、自分が救った人ののことを考える権利もあると。そう考えて自分自身を許す権利がある、それを俺は君にと、言葉が途切れ、詩乃も言葉が出てこないがふと、4歳の瑞恵が椅子から飛び降り、詩乃の前にたちポシェットから四つ折りの画用紙を差し出した。それはクレヨンで描いた絵で中央瑞恵、左右に母親の祥恵と父親一番上に「しのおねえさんへ」と記していた。瑞恵が差し出すそれを詩乃は受け取ると瑞恵は笑い、たどたどしいことばで、しのおねえさん、ママとみずえをたすけてくれてありがとう、と言った。詩乃は視界がにじみぼやけた。自分が泣いていると気づく。そして火薬によって出来た右手のほくろがある場所を瑞恵は恐る恐るしっかり握った。詩乃は生きる事は苦しいがそれでも繋がれた右手も流れる涙もこんなに暖かいのだから歩き続けることが出来る、その確信があると感じた。



シュピーゲル/新川恭二(しんかわ きょうじ)

  • 声優:花江夏樹
  • 年齢:16歳
  • 武器:?
  • 朝田詩乃の元同級生にして、詩乃をGGOへ誘った張本人。
  • 容姿は小柄で童顔の顔をしており、人のよさそうな性格をしている。
  • 本人は二学期までは学校に来てはいたが以降、ある事情で登校しておらず、自宅学習をしながらGGOへログインしている。
  • 詩乃とはGGOへ誘った関係から互いの過去を共有するぐらいまでの信頼関係を気づいている。
  • 第三回「バレット・オブ・バレッツ」へは参加を辞退している。
  • 高校一年の1学期に部活の虐め、恐喝が原因で現在退学し予備校へ通っている。

+ 3話「鮮血の記憶」
  • 遠藤らに恐喝されていた詩乃を狂言で助けると、一緒の喫茶店に入る。詩乃に礼をいわれて、話をベヒモスを撃破し、活躍したことに振る。その後ステータス振りを間違えた、BOBにはでないことをいうと詩乃がきずかってログイン時間が凄いことを言う。だが恭二は病院の院長である父に医者になるように言われているためになんとか成績は維持しているといった。過去に詩乃の家に料理を食べたことがあることからまたごちそうしてよといって。帰宅する詩乃と別れた。

+ 5話「銃と剣」
  • BoBには参加しないと言っていたが、GGOアバター、シュピーゲルでログインし、シノンの応援に来た。最初は女性だと思ったキリトが男性とシノンに教えられ固まり、その後のシノンとのなれなれしいやり取りに表情を堅くし、キリトを睨んだ。
  • 予選中はシノンの闘いを見ていた。

+ 6話「曠野の決闘」
  • キリトの無茶な闘い方に無謀さを感じながら、準決勝へ進むシノンを激励した。
  • 1回戦を勝ったシノンを激励してボックス席にもどるとキリトと会話をするシノンをみていたが、何かに恐怖してシノンの拳を握る彼を怪訝な表情で見ていた。

+ 7話「紅の記憶」
  • BoB本戦前に詩乃とあったが、他人を異常に興味を持たない彼女にしてはキリトに対して腹を立てているのを指摘、PKの提案をしても本戦でフェアで闘いという。そしてありえないことに右手で銃の形を作っていた詩乃にをそれを指摘すると、怒っているから平気だったと言う。いつもと態度が違う詩乃にPKの提案をするとフェアな本戦で勝たないと意味がないといわれた。
  • しかし無意識なのか右手で銃の形を作っているため発作が起きないか心配したが何も起こらず、本人も驚いているようだった。思い切って詩乃の手を包み、「あの男」のことで同様しているのは「シノン」ではないと心配していうが、詩乃は考えるようなそぶりで感極まって抱き締めると、突き飛ばされ、詩乃表情に思わず俯く。しかし「BoBがおわるまで待っててくれる?」といってくれたので笑顔で頷いた。

  • 第三回BoB前にシュピーゲルの姿でシノンと会う。激励するも、先の感情からリアルネームでシノンを呼び、僕は待ってるからというが、今はやめてと拒絶される。その後待機ドームへと向かうシノンと別れる。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • 近くの公園からBoBを観戦し優勝と同時にコンビ二でケーキを買い、詩乃のアパートを訪問。優勝を祝うも洞窟での抱き合う映像から嫉妬、「脅迫されたんだよね?」といい「BoB終了まで待てば自分のものになると約束した」と詩乃に迫り抱きつくも拒絶され、現実のプレイヤーを殺してきた《サクシニルコリン》が入った無針高圧注射器を彼女の首筋の当てた。暗にこれから詩乃を殺すといい、大丈夫だよ、これから僕たちはひとつになる等といった。《死銃》についても現実現実側と仮想側に分かれて兄を行っていたことを話し、2人で生まれ変わろうなどと狂気じみた無理心中を図ろうとする。
  • 詩乃の時間の引き延ばしの会話に付き合うも《ゼクシード》については怒りを露にし、彼の偽情報のせいでいまでは接続料すら稼げない、そのために「死銃伝説」をつくるために殺したことを肯定する。事件をきっかけに声をかけたことも明らかにし、詩乃の服を脱がそうとした所顎に掌低を食らったため暴れた所詩乃が吹っ飛び机にぶつかり、引き出しの中身が散乱。その中から詩乃はプロキオンSLのモデルガンを恭二に向け先の「本当の力がある」という言葉に恭二は錯乱、その間に詩乃は部屋から脱出を試みようとしたものの恭二は足を掴み、中へ引き戻し両腕を固めた、ところで何者かが玄関からいきなり入ってきて顔面に膝蹴りを食らった。

+ 14話「小さな一歩」
  • 「自分の朝田さん」に近づこうとした男が目の前にいることに狂騒、キリトを殴りつけ心臓部分に高圧注射器で薬剤を注射した。殺したと笑みを浮かべた所に左測頭部にものすごい衝撃を感じたと思うと右にも感じ、昏倒した。
  • その後駆けつけた警官に逮捕された。
  • その後警察の聴取では黙秘をしている。


アスナ/結城明日奈(ゆうき あすな)

  • 声優:戸松遥
  • 年齢:18歳
  • 新生ALO種族:ウンディーネ
  • <<SAO生還者>>(サバイバー)。高校一年生。キリトと同じく生還者を集めた高校へALOから脱出した年からリハビリと続け、見事4月に同時入学をし、見ているほうをやきもちさせる様子で愛し合っている。
  • 普段は新生ALOにログインし、シリカ達と一緒に狩りをしたり新生アインクラッドの攻略を行っている。
  • ただ「SAO時代」にキリトと二週間のみ過ごした「あのロッジ」への渇望は凄く「とある計画」をキリトには内緒でしている。
  • 現在は世界樹の頂点に創造された巨大中立空中都市「イグドラシル・シティ」に月額2千ユルドを払ってキリト・ユイと共に暮らしている。
  • 現実世界では学校公認のカップル。さらに2年のブランクを感じさせないほどの優等生である。
  • ALO事件後は落ちついた性格に戻り、グループ内の仲裁役やまとめ役となっている。しかしキリトや仲間の事になると我を忘れるほど献身になる。
  • 前編で発見され明らかになった旧SAOキャラクターデータを引き継ぎ、現在のキャラへ反映している。アバターはSAO時代の容姿に似せてカタマイズしている。

+ 1話「銃の世界」
  • 2025年12月7日日曜日。15時数分前。千代田区大手町駅からキリトとのデートの待ち合わせ場所である皇居の大手門前へと歩いていた。現実世界とVRの違いに関して思考していたらキリトが現れた。
  • キリトと自分の服装に笑い、大手門を通過して皇居へ入った。
  • キリトと一緒に今日のデート場所である皇居に入り、キリトから皇居の特性について教えてもらい語らいながら東御苑を散歩した。
  • 夕方になり、2人でベンチに座っているところ、将来を話しをしているとキリトはゲームをする側ではなく作る側になりたいという。それにアスナはいつまでもキリトと一緒にいたいといった。ユイのこともだしてごまかすように先の「情報の大小の差」という話題を出すと、拡張現実と現実の差は「情報量の差」でしかないとキリトはアスナと手を組みながら言う。いつかリアルでもユイとも自分と一緒にずっと過ごせるようにとその装置をキリト君がつくってね、とキリトの肩に頭を預けた。
  • アスナは夕日をみてキリトがここにつれてきた理由が分かったという。時間という「軸」と空間という「面」で構成されているならここが世界の中心、だけど<<ザ・シード>>によって広がり続ける拡張現実世界に中心軸であった「あの城」は存在しない。だから今こんなにも懐かしいと。
  • それを受けてキリトはアインクラッドは時間軸と空間面を象徴していたのかもと言う。それを受けてアスナは「団長」が作った世界は先細りして消滅していたかもしれないといい、誰かさんが爆発させたとまぜっかえす。
  • 閉門時間間際になって帰ろうとして、今度はリズやリーファもつれて芝生でお弁当でも食べようとキリトにいったが何か歯切れが悪く返事をした。

+ 2話「氷の狙撃手」
  • 新生ALOで狩りの待機中、様子がおかしいキリトを心配しながらみていると、菊岡からの「依頼」についてキリトから明かされた。

+ 3話「鮮血の記憶」
  • デート後にALO内で別のゲーム、GGOへリサーチのためにコンバートすることを明かされる。別ゲームへコンバートすると装備もリセットされるというかALOをやめるのかとびっくりしながら和人に聞くが、説明ではどうやら菊岡の依頼のためだった。明日奈も菊岡にはかなり世話になったためしかないとし、必ず戻ってくるよう和人と約束をした。

+ 7話「紅の記憶」
  • 和人がGGOから戻ったその深夜、和人に端末でテレビ通話をし、会話をした。
  • 第三回BoB当日、仲間全員で対戦を視聴する為新生ALO内で狩りをしながら時間を潰していた。和人からきいた菊岡の「依頼」から本人が心配で狩りでも上の空。ユイに励まされながら大会開催時間になって、狩りを切り上げ、キリト・アスナがイグドラシル・シティに借りている部屋へ移動した。

+ 9話「デス・ガン」
  • 全員で歓談しながらGGOの第三回BoB生中継をみているとゴーストのようなプレイヤーが映った。アスナはどこかで見た事があると既視感に襲われていると中継カメラに向かって銃を突きつけなにか意味不明なアピールをした。しかし最後の「イッツ・ショウ・タイム」という文句にクラインが反応し、「ラフコフ」のメンバーだということを聞いて戦慄した。アスナは反応討伐戦時に見た包丁使いのリーダーなのかと確認するが、クラインは《PoH》じゃない、近い幹部だといった。
  • 事情を知らないリーファにクラインが説明すると昔の因縁をつけるためにGGOへいったのではないかというリーファの推測に息を呑む。リズのバイトじゃなかったのかという発言になにかあると思い、一度大きく息を吸って一度落ちてキリトの依頼主に連絡とって見ると全員に言った。キリトをGGOへいかせたあの人なら絶対何か知っているはずと。そしてユイへ、ログアウトしている間にGGO関係の情報をリサーチしてさっきのぼろマントのプレイヤーについて関係するデータがないか調べてくれるとお願いして、ログアウトした。

+ 11話「強さの意味」
  • アスナは一度現実に戻り、ダイシー・カフェ2階から依頼主である菊岡を問い詰めALOにすぐにダイブするよう指示、そしてまたトンボ返りしてきのだがいやな予感に落ち着かず、リズにラフィンコフィンのことをいわずにコンバートしたのは何か大変なことが起こっているかともらす。リズも見た映像から同意した。アスナは討伐戦時の記憶を思い返していると部屋をノックしてウンディーネのメイジのプレイヤー、菊岡、《クリスハイト》がこれでも超特急で飛んできたと言った。アスナらと共に彼に胡散臭さをかんじながら4ヶ月共にしたがそれが現実となったので何が起きているのと問いただした。呼び出しは用件を伝えていないのがクリスはすぐに把握したようで説明するには時間がかかるかもしれないといった。
  • アスナが迫ろうとしたとき情報収集していたユイが《ガンゲイル・オンライン》の世界に《死銃》があらわれた経緯をすべて代弁した。言い終えたユイを労ってアスナはユイを両手に抱くとありがとう、と礼をいう。クリスは素直に驚き感心、ラー・・・仮想課でバイトしないかなどと言う。アスナが睨むとユイの話は事実と素直に話した。

  • クラインが殺人事件とわかってダイブさせたのかと息巻くが、クリスは殺人事件ではない、アミュスフィアでどうやって殺人ができるのか。自分とキリトが議論してだした結論、といわれ、クラインは黙った。次にリーファがなぜGGOへいくようにいったのか、また事前に死銃に何かあると自分たちが感じているように思っているのにと言う。そこでアスナは《死銃》はSAO生還者で元「ラフィン・コフィン」のメンバーと明かした。クリスにアスナは名前まで思い出せないがクラインと自分は討伐戦参加者、だから《死銃》が殺人するのは初めてではないというが超能力や呪いが存在し、死銃はそのパワーで殺人しているというのか?といわれ、アスナは黙る。
  • 次に会話をきいていたリズベットがクリスハイトのリアルを詳しく知らなかったので聞くと元《SAO事件対策チーム》の1員だったということを聞かされ、驚く。クリスは謙遜するがその人道指揮をとっており1万人を実質現実で救ったクリスを憎めないところがそこにあるとアスナは考える。
  • キリトに危険な依頼をしたということで板ばさみで黙ったメンバーに代わり、死銃を名乗るプレイヤーの現実の住所、名前を《ラフィン・コフィン》の生還者からリストアップしてプロバイダから確認できるのでは?といった。しかしクリスは裁判所の令状が必要だし、捜査当局への事情説明が何時間もかかる上、それ以前に仮想課にあるSAOプレイヤーデータには現実の住所。殺人回数は一切わからないと言われ、アスナはあの討伐戦に必ずいたと歯がゆく思う。
  • リーファがその名前を思い出すために今GGOにいると言う。夕べのキリトの様子がおかしかったのも予選でラフィン・コフィンがいるとわかったから、だから決着をつけにいったと。名前を突き止めPKを止めさせるために。クラインは水臭い、1言言えば一緒にいったのにというがシリカはキリトは言わない人という。
  • そして全員が中継画面でキリトのステータスがALIVEであることを見つめ、アスナはキリトは都心からダイブしていることを確認。クリスを問い詰めダイブ先がキリトがリハビリしていた千代田区御茶ノ水の病院と知り、この場所から近いを考え、仲間たちにわたし、行きます現実世界のキリトくんのところにと言った。

+ 12話「幻の銃弾」
  • 夜22時少し前。アスナはダイシーカフェからタクシーでキリトの病院に駆けつけ、夜間面会口から菊岡から連絡がいってるはずなので、面会カウンターの看護師に面会の旨をまくし立て、見取り図を頭に叩き込み看護師の注意もそこそこにパスカードを受け取りキリトの病室へと急ぐ。エレベータへパスカードをさして七階のボタンをおしてようやく一息つく。握り締めた携帯端末からユイが端末越しにアスナをパパは負けませんと慰める。アスナはそうだねと返すが菊岡も2件の変死が単なる偶然ではないということを知っている彼女は緊張したまま。エレベータが開くとユイがナビをしてくれ、無人の廊下をダッシュ。キリトの病室をみつけて引き空けるとアミュスフィアを被ったキリトをみて名前を呼ぼうとしたとき、横から桐ヶ谷君!?と言う声が響きわたった。。機器に隠れて解らなかったが女性看護師がいた。思い起こせば傍に人がいるとアスナは納得する。
  • 美人の看護師がキリトに被さっている風景に一瞬嫉妬したが緊張した表情の看護師はアスナに気づくと結城さんね?とベッドの傍らをしめされ、そちら側からキリトの状態を見た。さきの声からどうしたんですか?と聞くと《安岐》というネームプレートをつけた看護師、安岐看護師は、大丈夫身体的に危険と言うことはないがさっき急に心拍が130まで上がってと言う。アスナがモニタを見ると132bpmという数字とグラフをみてあのキリトがここまで緊張するのは何が起きているの?と困惑、また端末からユイの声がして壁のパネルPCを見てください、《MMOストリームにつなげる》という。見るとGGOの生中継が映し出され、少女のようなアバターが光剣を構え、左肩にダメージを負った映像が流れ、プレイヤー名が「kirito」とありアスナは構えからキリトであると確信した。
  • 安岐が映像をみて戸惑いながらいうのをアスナはあそこで戦闘中だからと説明。しかし事件の概要は伏せた。ぼろマントの獲物をみて不思議に思い、細剣とはことなる刺剣(エストック)という剣だとわかり、《ラフィン・コフィン》にもエストックの達人がいたが名前が思い出せない。ぼろマントキャラネーム《Sterben》を見てスティーブンのスペルミス?と呟くが、ユイと安岐が同時に違うという。ドイツ語で医療用語でもある読み方は《ステルベン》、意味は《死》、病院では患者さんが亡くなったときに使う言葉と教えてくれたが、アスナは総毛立ち、眠るキリトを心配して見つめた。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • 死銃がはなった《スター・スプラッシュ》をすべて受けたキリトをみてアスナは悲鳴をあげそうになる。すぐ傍の心拍モニターは160bpmまで上がっていた。横たわっているキリトは額に汗し、苦しそうであった。安岐が脱水の危険があるからログアウトは出来ないかときかれるが、キリトには聞こえないし、大会中のためログアウトができるかどうか、またアミュスフィアが脳内血流を監視して危険なほど脱水する前に自動カットオフするはずと伝えると、安岐はもうしばらく様子を見るといった。
  • アスナは今すぐにでも《死》の名をもつプレイヤーからキリトを離したく自分に何かできることはないかと考えていると端末からユイが、手を握ってくださいという。アミュスフィアの体感覚インタラプトはナーヴギアほどではないのでママの手の暖かさなら届く、わたしのぶんもというので一緒にキリトを応援しようとキリトの左手に端末を握らせ、両手で包み込み応援した。
  • ログアウトしたキリトが大変あわてた様子だったので言い間違えた《ステルベン》の「死ぬこと」という医療用語と教えると、しばらく黙考したキリトが着替えて病院を出て行った。

+ 14話「小さな一歩」
  • 事件後の月曜に自由になったキリトにアスナはリズと、詩乃過去を話し相談された。自分を責め続けている詩乃は助けた人のことも考えてもいい権利があるという考えにアスナらも同意し、学校を休み、新聞社のデータベースを調べ、事件の郵便局へいくもすでに目的の女性職員は職を辞していた。身分を明かして女性職員の現住所を調べてもらい、連絡、詩乃に会ってもらうよういうと承諾してくれたので16日、詩乃と引き合わせると段取りを伝え、先に店に入ってもらっていた。
  • ダイシーカフェで詩乃と会い、自己紹介、事件の顛末を聞く。そのことについて会話し、詩乃と友達にと握手したが、先に謝罪し、過去を明かしたキリトも誤りいきさつを話した。衝撃をうけた詩乃は手を離そうとしたがアスナはしっかりと握り、キリトが説得、里香が連れてきた祥恵と瑞恵との会話を黙って聞き、瑞恵に絵を渡された詩乃を黙って見つめた。


ユイ(Yui)

  • 声優:伊藤かな恵
  • 年齢:約4歳(推定)
  • 新生ALO種族:ナビゲーション・ピクシー
  • 旧SAOのカーディナルシステム群の一部、<<メンタルヘルス・カウンセリングプログラム>>、コードネーム<<Yui>>。
  • 前編より現在はキリトのナーヴギア内ではなく、専用の据え置きPC内で常駐しており、外でも端末で呼び出せば会うことが出来る。しかし超ハイスペックなためにバッテリーの問題がある。
  • 新生ALOへのアップデートにも伴い正式にナビゲーション・ピクシーとなり、引き続きキリト・アスナの2人と一緒に暮らしている。
  • 旧ALOより「限定的」ではあるがシステムアクセス権は引き続き有している。
  • その情報検索のスペックはすさまじく、あらゆる情報を介錯・編纂・まとめ、回答をする。

+ 2話「氷の狙撃手」
  • 新生ALOでのMoB狩りにキリトらのパーティに参加していた。

+ 7話「紅の記憶」
  • 第三回BoB当日、仲間全員で対戦を視聴する為新生ALO内で狩りをしながら時間を潰していた。キリトが心配で狩りにでも上の空のアスナに「パパは絶対優勝します」とアスナを元気付けた。大会開催時間になって、狩りを切り上げ、キリト・アスナがイグドラシル・シティに借りている部屋へ移動した。

+ 9話「デス・ガン」
  • アスナがログアウトする事になりユイへログアウトしている間にGGO関係の情報をリサーチしてさっきのぼろマントのプレイヤーについて関係するデータがないか調べてくれとお願いされ、ネットのサーチを開始した。

+ 11話「強さの意味」
  • アスナが帰ってくるまでにデス・ガン、《死銃》に関する現実の報道、ネット書き込みから新聞すべての情報を収集・編纂を完了したが、メンタルヘルス・カウンセリングプログラムだった特性上「悪意」のある情報も取り扱ったのでかなりの付加がかかった。
  • 入ってきた元《SAO事件対策チーム》の《クリスハイト》が話を濁すためにアスナに言われて収集した情報を2分に及んですべて開陳し、彼を驚かせた。疲れてアスナの手の中で休んでいるとぜひ、ラー・・・《仮想課》でバイトしないかなどといわれたが疲れていたので上話途中のアスナにまかせた。

+ 12話「幻の銃弾」
  • キリトの病室に急ぐアスナを携帯端末から慰め、その後GGOの中継画面でキリトを発見、アスナにPCパネルをとおして見せる。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • 死銃との対決途中、アスナが何かできることはないかと探していたので手を握って下さいと言った。アミュスフィアなら暖かさは伝わるとアスナへ伝えた。


クリスハイト/菊岡誠二郎(きくおか せいじろう)

  • 声優:森川智之
  • 年齢:?
  • 新生ALO種族:ウンディーネ
  • 旧SAO時代、「SAO事件対策チーム」の中心人物で実際に人導指揮を執っていた総務省の官僚。
  • 学校の教師然とした生真面目な容姿に黒縁眼鏡をかけ、笑顔を絶やさず穏やかな雰囲気を纏った男性。
  • 現在は総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二分室所属。省内での名称は通信ネットワーク内仮想空間管理課。通称《仮想課》。
  • SAO事件時、キリトが初めにあった人物でもあり、またアスナ含め友人の名前・連絡先を聞き出された間柄でもある。
  • SAO事件後仮想課に異動させられ、キリトに事あるごとに「飛ばされた」と左遷の愚痴をこぼしている。
  • 仮想ネットワークのVRゲームで事件やおかしな現象があると「バイト」と称して色々理由付けし、キリトへ調査依頼を行っている。
  • キリトからは「根回しや情報が早すぎる」と疑われており、「総務省の官僚ではない」と推察されている。
  • VRゲームを実体験しなければわからないことがあるとし、新生ALOではキリトらとパーティーを組み仕事の合間にゲームをしている。

+ 1話「銃の世界」
  • キリトを呼び出し、<<死銃(デスガン)>>の事案を公表、キリトへ「ゲーム内からの干渉で現実のプレイヤーを殺害することは出来ない」と結論を誘導、そしてこの不可解な変死によって規制派に利用されたくないとし、<<死銃>>へ接触するにはGGOへログインするしかない理由をならべ、ログインし、接触してほしいと頼んだ。

+ 11話「強さの意味」
  • 「任務中」にアスナから電話があり、早々に対応。キリトのことが気づかれたと察しながらALOへダイブし、これまで接してきて胡散臭い、と「信用されていない」ことはわかっていたがメンバーの前で問い詰められ濁すもナビゲーションピクシーに暴露され、「その性能」に驚く。
  • 思わず本来の所属「ラー・・・」といいそうになり、《仮想課》でバイトしないかと濁す。その後説明、クライン、リーファらが抗議、質問するのも交わし、アスナが言った「《死銃》は《SAO生還者》、元ラフィン・コフィンメンバー」という言葉に驚愕した。その後アスナやクラインに現実からアミュスフィアを通して殺人するのは不可能など説明。アスナに死銃の住所・名前を割り出せないのかと言われ「実際は可能だが」、建前肩書き上、データががないので不可能と答える。またリズベットの質問であんまり口外したくない元SAO事件対策チームということがアスナ、ユイ以外に知られる。
  • 「任務上」話せないキリトの居場所だが場合が場合なのでアスナに話し、「先方がうまくやってくれる」と思いお茶の水の病院へ行かせた。

+ 14話「小さな一歩」
  • 事件後、業務上まさか「こんな事態」になるとは思わなかった結果にキリトを通して詩乃に会えるよう連絡。事件の事を教えると伝え、銀座で詩乃と会い、自己紹介後謝罪、その後事件の経過を話しながら2人の状態を観察しつつ、考えを聞き、詩乃の恭二に会いに行きたいというその強さに笑みを浮かべそうしてくださいと答え、去った。

死銃/Sterben(ステルベン)

  • 声優:保志総一郎
  • 武器:L115A3(サプレッサー付)、エストック
  • 容姿はぼろぼろ灰色のフードマントに黒のブーツ。スケルトンのフルフェイスゴーグルで覆っており、ゴーグルが光を反射する為目が赤く光って見える。
  • GGO首都「SBCグロッケン」のとある酒場で第二回「バレット・オブ・バレッツ」の優勝者、<ゼクシード>が表示されている画面に向かって発砲、その直後にゼクシードは番組放送中ログアウトした。その後、ゼクシードを操っていた現実世界の男性が死体で発見される事態になり、このことは現在GGO内で話題になっている。
  • 標的は決めているようで第三回「バレット・オブ・バレッツ」にても殺害計画をしている。
  • VRの世界で<<死銃>>に撃たれた者は、現実世界の本人を死亡させることが出来る、というのが現状の噂。
+ 人物について
  • 本来は新川昌一のGGO内でのアバターで主に使っていたが、「死銃計画」にあたり、複数人使用することを前提に使い分けられていた。「ゲーム内での銃撃を十字を切る仕草で現実とタイミングを計り銃撃する役」。《ゼクシード》、《薄塩たらこ》の時の死銃・Sterben(ステルベン)は新川恭二が、《ペイルライダー》、《ギャレット》、《シノン》は昌一が担当した。


+ 1話「銃の世界」
  • GGO内、首都SBCグロッケンのとある酒場でMMOストリームに出演中の第二回「バレット・オブ・バレッツ」の優勝者、<ゼクシード>が表示される画面に向かい銃をむけ、「今こそ真なる裁きをうけるがいい」等叫びながら「十字を切り、発砲した。当然ゼクシード本人には異常はなかったが数秒後、胸を抑える仕草をしてログアウト。その酒場で<<死銃(デス・ガン)>>と名乗った。

+ 3話「鮮血の記憶」
  • 彼は《死銃》による現実の拡散がどの程度がネットで情報をさらい、収集していた。しかし殆どが「ネタ」でしか扱われず、それも総務省・警察が事件として名前を出していないためでもあった。
  • だが次の第三回バレット・オブ・バレッツにて同様の事件がおこればさすがに注目せざる終えなくなる。彼は標的である7人の顔写真をウィンドウに表示してシノンのところでとめ笑みを浮かべた。

+ 5話「銃と剣」
  • 第三回BoB予選を見ていたら、昔、SAO時代に因縁のある《黒の剣士》ににたプレイヤーがいたため接触した

+ 6話「曠野の決闘」
  • 接触した女性のようなプレイヤーに「本物か?」とたずねるが反応が鈍い上にわからないとの返答。本物なら、殺すと言い残して立ち去った

+ 8話「バレット・オブ・バレッツ」
  • 第三回BoBへ参加。BoB内で《死銃》を行おうとプレイヤーを狙う。森林エリアから目標のペイルライダーをスタンバレットで遠距離狙撃し、近くまで行きトドメをさそうとした。

+ 9話「デス・ガン」
  • キリト含め2名が潅木に隠れていることに気づき知らない振りを目標であるペイルライダーを殺そうとしたが、シノンが狙撃してきたので弾道予測線より避け、ペイルライダーを殺害。中継カメラに向かってアピールした。
  • その後キリトらを廃墟都市までおびき出すため放置、鉄柱の影に入った所で光学迷彩で隠れ、キリトらを追った。
  • キリトとシノンが別れた所で近距離からスタンバレットでスタンさせ、中継カメラが集まった所でシノンへ向けて十字を切り五十四式を照準、発砲した。

+ 10話「死の追撃者」
  • シノンを殺害しようとした所、狙撃によって妨害され、反撃、スモークグレネードにまかれるが逃げるキリトらをロボットホースに乗って追従、シノンを黒星で狙うも当たらず距離をとる。バウンドで空中にういたバギーからの狙撃によるガソリンの爆発に巻き込まれ、追撃を一旦諦めた。

+ 12話「幻の銃弾」
  • 《黒の剣士》との対決のために洞窟に隠れている2人を狙うプレイヤーを片っ端から狙撃退場させた。7回目のスキャン時、キリトだけを確認、北側のサボテンへ移動し、狙撃タイミングをはかる。バギーを北側に乗り捨てたキリトはなぜか東側で目を瞑ってたっているだけだった。必中の弾丸を見舞ったが予測線なしで避けられた。予測線ありの狙撃をすべてかわされると後ろに控えていた女の狙撃主の予測線が見え、そちらへ狙撃をするも、相手はスコープ、自分は機関部を破壊されL115を失う。しかしキリトが《ヴォーパル・ストライク》を放ってくるかわりに鍛え上げた刺剣でそれを避け、ノーモーションの剣技で左肩を損傷させて見せた。
  • キリトと会話しラフィン・コフィンと指摘され、自分は本物の殺人者(レッド)だがお前は違う。お前は恐怖に駆られて生き残るために殺しただけ、何もかも忘れようとした臆病者だと糾弾した。そのごキリトの死銃の殺害方法を聞かされ、自首するようにいわれるが妄想と一蹴。キリトにお前は俺の名前を思い出せないなぜならお前は名乗ろうとした自分をききたくないと拒否したから。そもそも知らないから思い出せないとキリトを驚愕させ《スター・スプラッシュ》を彼に見舞った。

+ 13話「ファントム・バレット」
  • エストックのソードスキルとラッシュでキリトを追い詰め、最後のアタックをしようと入る込んだ時、「ザザ」と。「《赤眼のザザ》それがお前の名前だ」といわれ動揺、と同時に顔への弾道予測線が見えて回避行動をとったがそれはただのがったりとわかり光学迷彩を使って姿をけそうとしたが、キリトが銃と剣を使った二刀流により、倒された。
  • アバター停止直後にまだ終わっていない、あの人が、お前をと言おうとしたが《DEAD》タグ表示でとまった。

赤眼のザザ/新川昌一(しんかわ しょういち)

  • 声優:保志総一郎
  • 年齢:19歳
  • 元SAOに存在した殺人ギルド《ラフィン・コフィン》の幹部メンバーの1人。
+ 人物について
  • キャラクターネームは《XaXa(ザザ)》。名前は通称である。
  • 《ラフィン・コフィン》のトップ3の1人。《レッドプレイヤー》(殺人者)にして「赤」のイメージカラー持っていたエストック使いの達人。容姿は眼と髪を真紅にカスタマイズし、髑髏を模したマスクを着け、灰色のフードマントにも赤の逆十字を染め抜いたものを着ていた。
  • 《圏内事件》で殺害を邪魔されたことからキリトに恨みを持ち、ラフコフ討伐戦時、だまし討ちをした際にいち早く応戦したキリトに初めに剣を交えた。その後キリトの強さにHPを半分にされ、去り際に「いつか、殺す」と宣言、その後捕縛され戦後処理時に名前をキリトに教えようとしたがキリトは拒否した為に名前を思い出すことが出来なかったが、《聖竜連合》本部にての討伐前の作戦会議のときのラフコフの特徴確認時から思い出した。
  • その正体は朝田詩乃の友人である新川恭二の兄の昌一。《死銃》を動かし、弟の恭二ともう1人のラフコフメンバー、金本の3人で死銃の伝説を作り上げようとした。
  • 総合病院ののオーナーの長男新川昌一は幼少期から体が弱く中学卒業まで入退院を繰り返し、高校も1年遅れで入学。そのため父親は昌一を跡継ぎにすることを止め、恭二へその役目を期待した。その後高校を中退してからは精神の安定をVRMMOへ求め、その趣味は恭二にも移った。その後SAOに囚われるも生還し、リハビリを終えてから恭二にSAOのことを語り、兄が英雄化していった。その頃虐め等でプレッシャーを受けていた恭二にとって開放感をもたらすものとなった。
  • リアルマネー取引(RMT)によって《メタマテリアル光歪曲迷彩》を得てからは素トーキングするだけで楽しんでいたが総督府ホールの端末を覗いて個人情報を見ることが出来ることに気づき、現実でそれを書き留めたがどうこうしとうとは思わなかったが、その行為だけで興奮し、後に16人の情報を集めた。
  • 弟の恭二からキャラの育成に行き詰っていると相談をうけ、《ゼクシード》が広めた偽情報のせい、と2人してどのようにして個人情報を元にゼクシードを粛清するか、と議論していくうちに《死銃》の計画が徐々に出来上がっていった。
  • ガンゲイル・オンライン本大会でキリトが事情聴取中捜査員を通して「終わりだザザ。《ラフィン・コフィン》の殺人はこれで完全に終わったんだ」という聞けなかった伝言に、ただ自分からキリトへの伝言も届ける条件をだし「これが終わりじゃない。終わらせる力は、お前にはない。すぐにお前も、それに気づくかされる。イッツ・ショウ・タイム」と伝言を送った。

ジョニー・ブラック/金本敦(かなもと あつし)

  • 声優:逢坂良太
  • 年齢:19歳
  • 元SAOに存在した殺人ギルド《ラフィン・コフィン》の幹部メンバーの1人。
+ 人物について
  • 《ラフィン・コフィン》のトップ3の1人。ザザの相棒。頭陀袋を思わせる黒いマスクで顔を覆い、子どもっぽい態度と声、外見を持つ毒ナイフ使い。リーダーの《PoH》のことは「ヘッド」と呼んでいる。
  • 第一層フロアボス戦後にベータテスターを糾弾し、キリトがビーターを名乗るきっかけの1人にもなっている。この時からPoHと関わりがあったかは謎だが、攻略組内の不和を生むような発言を繰り返している。
  • 《圏内事件》では攻略組最堅固といわれたシュミットを、《忍び足》(スニーキング)スキル+《鎧通し》(アーマーズピアーズ)で容易く沈めた。黒一色で統一した容姿のため、討伐戦時、クラインに「お前はこいつとは戦うな、どちらを援護すればいいかわからなくなる」とキリトはいわれている。
  • 《赤眼のザザ》こと昌一とは現実でも友人で今回第三回BoBにて弟の恭二がどうしても実行犯をしたいというため、人員補充のために招き入れた。東京都内の遠隔地にいる《ペイルライダー》、《ギャレット》を殺害したが、新川兄弟逮捕を察知し、アパートから逃亡、現在指名手配中である。
  • 菊岡の話では《サクシニルコリン》のカートリッジを念のためと昌一から3本渡されており、残り一本を所持して逃亡中というのが警察の見解で詩乃はしばらく警察の警護がついてういた。


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  • かねもとあつしではなくかなもとあつしかなと。 -- 名無しさん (2017-05-29 19:39:45)
  • もう二年も前に書かれたページに言うことじゃないかもしれんが、誤字脱字のバーゲンセールだな。 -- 名無しさん (2016-11-27 11:46:31)
  • 第14話加筆 -- gungaleonline (2014-10-05 02:13:00)
  • 第13話加筆 -- gungaleonline (2014-09-28 01:19:28)
  • 第12話加筆 -- gungaleonline (2014-09-21 00:56:10)
  • 第11話加筆 -- gungaleonline (2014-09-14 00:57:10)
  • 第10話加筆 -- gungaleonline (2014-09-07 01:56:37)
  • 第9話加筆 -- gungaleonline (2014-08-31 10:12:31)
  • 第8話加筆 -- gungaleonline (2014-08-24 18:36:59)
  • 第7話加筆 -- gungaleonline (2014-08-20 02:28:52)
  • 第6話加筆 -- gungaleonline (2014-08-10 08:57:35)
  • 第5話加筆 -- gungaleonline (2014-08-03 23:37:45)
  • 第4話加筆 -- gungaleonline (2014-07-30 17:51:31)
  • 第3話加筆 -- gungaleonline (2014-07-29 23:33:19)
  • 第2話加筆 -- gungaleonline (2014-07-28 17:17:13)
  • 第1話加筆 -- gungaleonline (2014-07-26 00:54:46)
  • 第二版。各話分離、作成。 -- gungaleonlin (2014-07-24 20:36:00)
  • 初版作成 -- gungaleonline (2014-07-16 19:10:14)

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最終更新:2021年12月11日 15:40