House of M『ハウス・オブ・M』

(クロスオーバー、マーベル)

出版:2005年


概要

2005年の大型クロスオーバー。
"Avengers Disassembled" から続くストーリー。
ある日、目覚めると世界のミュータントと人類の立場が逆転し、ミュータントが支配者、人類が差別対象という世界に変わっていた。
世界を支配しているのはマグニートーの一族だった。
さらに、ヒーローたちの多くは以前から持っていた願望を叶えられ、新たな生活を初めていた。
この状況を誰もが当たり前のことと受け止め、世界が変わったことすら気づかないでいる中、一人だけ前の世界の記憶を持っている者がいた……

掲載誌

メインシリーズ

House of M #1-8

タイ・イン

Black Panther #7
Cable & Deadpool #17
Captain America #10:第二次世界大戦で仮死状態に「ならなかった」スティーブ・ロジャーズの人生を描く。
Excalibur #11-14
Exiles #69-71
Giant Size Ms. Marvel #1
House of M: Avengers #1-5
House of M: Fantastic Four #1-3
House of M: Iron Man #1-3
House of M: Masters of Evil #1-4
House of M: Spider-Man #1-5:本当の出自を偽り、ミュータントとして暮らしていたスパイダーマンことピーター・パーカー。ベンおじさんやグウェン・ステイシーは生きている。グウェンは妻であり、二人の間には子供までいる。幸せの絶頂にいるパーカーだがグリーンゴブリンのコスチュームを着た何者かがピーターがミュータントでないことを暴き、人生の転落が始まってしまう。果たしてグリーンゴブリンの正体は……?
House of M: Civil War #1-5
House of M Sketchbook
Incredible Hulk #83-86
Mutopia X #1-4 (of 5)
New Thunderbolts #11
New X-Men: Academy X #16-19
Secrets of the House of M
The Pulse: House of M Special Edition
The Pulse #10
"Punnyville" (a short piece from Hulk: Broken Worlds #1)
Uncanny X-Men #462-465
Wolverine #33-35



以下ネタバレあり



あらすじ

アベンジャーズが解散したのは精神が不安定になり、現実改変能力が暴走したスカーレットウィッチのせいだった。
プロフェッサーXが彼女をテレパシーで眠らせているが、この状況を長く維持することはできないという。
アベンジャーズX-MENは会議を開き、スカーレットウィッチの処遇について話合う。
いっそ殺してしまうべきだと主張する者もいて意見は対立し、結論が出ないままにヒーローたちはスカレットウィッチの一家が住むジェノーシャへと向かう。
一方ジェノーシャでは、スカーレットウィッチの弟クイックシルバーがヒーローたちが姉を殺しにきたと思い込み、取り乱していた。
父マグニートーにどうにかしてくれと叫び続けるクイックシルバー。
ヒーローたちがジェノーシャに到着すると、彼らを突如白い光が包み込んだ。
彼らが目を醒ますと、世界は一変。
マグニートーの一族が王となり、ミュータントが人類を支配し、人類が差別される世界になっていたのだ。
ヒーローたちも前の世界の記憶を失い、当たり前のように生活する中、唯一ウルヴァリンだけが全ての記憶を取り戻す。
ウルヴァリンはヘリキャリアーから飛び降りると、人に記憶を取り戻させる能力を持つ謎の少女レイラ・ミラーと共に次々とヒーローを目覚めさせていく。




結末

本当の記憶に目覚めたヒーローたちは事件の発端はマグニートーだと思い込み、その居城があるジェノーシャへと向かう。
しかし、世界が変わってしまった真の理由はクイックシルバーが「全ての人が望みを叶える世界を作れる」とスカーレットウィッチをそそのかし、現実改変能力を使わせたためだったと分かる。

クイックシルバーの企みのせいで期せずして世界の王にされてしまったマグニートーは怒り、クイックシルバーを痛めつけた。
スカーレットウィッチは絶望し、"No more mutant"「もうミュータントなんていなくなれ」と呟いた。
すると世界は再び白い光に包まれた。

世界は以前と全く同じに戻ったように見えるが、実は大きく変わっていた……
アベンジャーズマンションには、現実世界では死んだはずのホークアイのコスチュームと弓矢が抜け殻のように残されていた。
スカーレットウィッチの現実改変能力でミュータントの数が激減してしまった。
ジェノーシャには能力を失ったマグニートーが残されていて、スカーレットウィッチやクイックシルバーの姿もない。

スカーレットウィッチは別の街で素性を隠して生活を始めていた……

その後への影響

ミュータントの数は世界で200人程度となり、この日は後に「M-Day」と呼ばれるようになる。ストーリーは激減したミュータントの社会を描く"Decimation"へと続く。
ホークアイは復活し、徐々にその姿が明らかになっていく。
ヒーローのうち何人かは"House of M"の記憶を失うが、何人かは記憶を維持する。
特にウルヴァリンは以前から「記憶を取り戻したい」という願望を持っていたため"House of M"の世界で記憶を取り戻したのだったが、世界が戻ってからも記憶が維持された。これによってずっとウルヴァリンを悩ませていた記憶喪失が解消され、子供の頃からの記憶全てが蘇ってしまった。






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最終更新:2015年03月12日 02:33