シンビオート Symbiote



種族:地球外の寄生生物
能力:寄生し、宿主に超人的な力を与える。詳細は下記を参照。
初出:The Amazing Spider-Man #252(1984年5月)

概要

シンビオートは地球外の寄生生物である。宿主となった人間は超人的な腕力や敏捷性を得る。
宿主を変えて別の人間と共生することもあり、「ヴェノム」や「カーネイジ」といった固有名詞は概ねシンビオートの方につけられているため、宿主が変わっても名前を引き継ぐことが多い。
ずっと邪悪な生物だと認識されていたが、その真実の姿が明らかになった(後述)。

初登場はヒーローたちが宇宙の別の惑星で共闘した"Marvel Super Heroes Secret Wars"で、アブゾービングマンとの戦いでスパイダーマンのコスチュームがボロボロになり、その代替として発見した。このシンビオートはスパイダーマンのブラック・コスチュームとなった。
地球に帰還を果たしたスパイダーマンはしばらくこれを自分のコスチュームとして身につけていたが、後にファンタスティック・フォーのリード・リチャーズの分析により危険であると判明し、破棄することにした。これが後にエディ・ブロックに寄生しヴェノムとなった。
その後もヴェノムの子孫など様々なシンビオートが登場し、ヒーローやヴィランになっている。
ヴェノムを始め独自タイトルも持つ人気キャラクターも存在する。

性質

人間の宿主と感情や衝動が一致すると、その性質はより強く反映される。つまり、シンビオートは感情や欲求を宿主に反映させ、逆に宿主の感情や欲求から影響を受けるということだ。
例えば地球のシンビオートは最初にスパイダーマンに取り憑いていたため、その能力の影響を強く受けている。
その後、エディと共生してヴェノムになった。これはスパイダーマンに対する怒りと復讐心を共有したからである。
次にシンビオートに寄生されたのは殺人鬼のクレタス・キャサディで、凶悪な性質と、細胞にまで融合する深い結合のため、カーネイジはヴェノムよりも強い能力を得た(エディは細胞レベルでの結合に抵抗していた)。
シンビオートとの結合が強いほど強力な共生体になり得る。

シンビオートは宿主のアドレナリンを餌にする。これを通常は闘争や逃避時の血流から摂取している。
また、アドレナリンは人間の脳に存在する神経伝達物質・フェネルチルアミンという化学物質からも安定供給されている。これはシンビオートが宿主の脳に深く食い込む理由だとされているが、この化学物質フェネチルアミンはチョコレートからも抽出することができる。
シンビオートは、接触している宿主のドーパミンレベルを上昇させる。つまり、シンビオートはドーパミン抑制剤の過剰投与によって殺せるか、死に近い状態にできると考えられている。
シンビオートはビタミンCの血中濃度が高い者には取り憑くことができない。

シンビオートは宿主の考えや感情をある程度感知することができる。ヴェノムのシンビオートはスパイダーマンの思考をまねることができ、深く結合していなくても、その精神に反応することができる。
ヴェノムのサイキック・スクリームは遠く離れたシンビオートの注意を引くことができるが、強烈な苦痛の感情は大量のシンビオートを殺すことがある。

シンビオートは遺伝子上の記憶を持ち、親の知識や先祖代々の記憶を引き出すことができる。地球上での最初の宿主スパイダーマンのおかげで、ヴェノムの子孫たちはスパイダーマンのような力を得ることができた。明確な記憶ほど簡単に引き出せるようで、例えばシンビオートはギャラクタスによって滅ぼされた惑星の生き残りであるため、それがトラウマとなって残り、今でもシンビオートはギャラクタスに強烈な反応を起こす。

シンビオートには性別はなく、無性生殖を行い、通常はその生涯で一つだけ子孫を残す。ヴェノムの場合は、強制的に複数の子孫を抽出された。家族という構造は無く、親と子が共に憎み合うことがある。ヴェノムは殺人を好むカーネイジを憎んだ(囚人だったときに対立していたからでもある)。

真実の姿

"Guardians of the Galaxy Vol 3 #23"ではフラッシュ・トンプソンがシンビオートの母星に辿り着き、新たな事実が明らかになった。
シンビオートは自らをクリンター(Klyntar)と称し、本来は魂の闘士であるという。
ただし、銀河において高潔で崇高な道を行くためには、宿主と共生する必要があり、またその宿主も同じく徳のある肉体と精神の持ち主でなくてはならない。もしそんな宿主と共生すれば、究極の崇高な戦士を創り出すことができるという。
この微妙なバランスの条件を満たす種族、さらには種族の中の個体は少なく、悪意ある個体と共生した場合は怪物化してしまう。
不完全なシンビオートは堕落し、群れからはぐれ、癌細胞のように銀河に広がっていくという。そういった存在のため、宇宙にシンビオートの悪評が広がってしまった。

能力

その弾力ある変形自在の形質のため通常兵器はほぼ無効である。打撃を吸収し、銃弾が宿主に届く前に止める。
水中など宿主が呼吸できないような環境でも呼吸できるガスを生成する。
宿主と強力に結合している場合は、治癒力を高める弱めのヒーリングファクターを発現することもあるが、ここまで結合が強い場合は宿主とシンビオートが強引に引き離されたときにショック状態に陥る可能生がある。
宿主とは互いに思考をやりとりすることができ、ある種のサイキック能力だと思われる。
ヴェノムが苦悩していた時、その精神的な叫びは全世界の感受性の鋭い人間に影響を与え、近くの恒星系に存在していた他のシンビオートにまで受信された。

宿主に超人的な腕力や身体能力を与える。例えば、エディ・ブロックはスパイダーマンをも凌駕するほどの力を得た。

過去にスパイダーマンと結合していた影響で、ヴェノムとその子孫はクモの能力を得ている。例えば、壁にとりつくことができ、体組織をクモの糸のように伸ばすことができる。また、スパイダーマンのスパイダーセンス(危険を察知する能力)を無効化する。

体組織をツルのように伸ばし攻撃に使ったり盾を形成する。スクリームは髪の毛を自在に操り、ムチのように攻撃できる。その他にもトゲ、爪、刃などを形成できる。
また、シンビオートは形状変化の能力の応用により、宿主の望む服装に変化することはもちろん、他人への変装や背景との同化といったことも可能である。

宿主との結合が完全な場合はより生物学的に同化が進み、思考や記憶を共有する。遺伝子に記憶を内包している。他のシンビオートと結合したり取り込むことで、その記憶を共有することができる。

主な共生体

(the AMAZING SPIDER-MAN#252,1984年5月)
ブラックコスチュームのスパイダーマン

  • ブラックスパイダーマン
いわゆるブラックコスチュームのスパイダーマン。
シークレット・ウォーズのストーリーで、別の惑星で手に入れたシンビオートがコスチュームと結合した。
普段は服に変身していて、ピーターの意思に反応して黒いスパイダーマンのコスチュームに変わる。
カメラなどを収納して自動で取り出せたり、身体能力を向上させたりとスパイダーマンの力を強化したが、危険なものであると判明すると破棄することにした。
映画版スパイダーマン3のポスターにもなった。

スパイダーマンことピーター・パーカーが捨てたコスチュームがシンビオートとしてエディ・ブロックに取り憑いた姿。スパイダーマンの能力を記憶・再現する。スパイダーマンへの強い恨みが行動原理となっている。
ヴィランであるが、エディはジャーナリストとして彼なりの正義感があり、ダークヒーロー的な側面も持つ。
何度か宿主を変え、現在はピーターの親友フラッシュ・トンプソンと結合。エージェント・ヴェノムを名乗るヒーローとなった。

殺人鬼クレタス・キャサディに取り憑いた共生体。ヴェノムの子。細胞レベルで結合しているため、ヴェノムの力を凌駕する。

エディ・ブロックの体内に残っていたシンビオートの細胞が、ミスターネガティブの力で覚醒した姿。白いヴェノム。
シンビオートが取り憑いた人を治す力がある。

ライフ財団がヴェノムから強制的に抽出した細胞を元に造り出した五体の人造シンビオート共生体たち。残る一体はスクリーム。のちのこの4体が結合し、ハイブリッドとなる。

ライフ財団が造り出した共生体で、ドナ・ディエゴという女性に共生した姿。髪の毛を自在に操る。精神が暴走し、他のシンビオート共生体を襲うようになる。他の4体の宿主を殺す。

スクリームに宿主を殺されたラッシャー、ライオット、ファージ、アゴニーのシンビオートが合体した姿。警備員スコット・ワシントンに寄生した。

カーネイジの子が警察官パトリック・マリガンに取り憑いた共生体。暴力への衝動は強かったが、パトリックが悩みながらもそれを抑え、クライムファイターとして活動した。その後、ヴェノムの宿主だったエディ・ブロックと結合。

カーネイジから人工的に摘出した種子が精神科医のタニス・ニーヴスに取り憑いた共生体。ヒーローとして活動している。

フラッシュ・トンプソンが同じアパートに住む女子高生を一時的に守るためシンビオートで包んだつもりが、独立した共生体となってしまった。

その他にも下記の共生体が存在し、現在も増殖中である。

おそらくベノムの子孫ではないシンビオート。地球にいる経緯は不明。
シンビオートの進化種を自称している。事故により電磁波と融合し、単独では実体を持たない。




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  • 映画版スパイダーマン3では、隕石と共に飛来したシンビオートがスパイダーマンに取り憑いた。
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