ネイモア・ザ・サブマリナー(Namor the Sub-Mariner)

(キャラクター名、マーベル)

初出:Motion Picture Funnies Weekly (1939年4月)
種族:アトランティス人と地上人のハーフ、Homo mermanus(ホモ・マーマナス、海棲人類)、ミュータント

概要

海底の王国、アトランティスの王。
古くはゴールデン・エイジに登場したアンチヒーロー。
ヒーローとアンチヒーローの間に振れている。

いわゆる海底人であるが、海底人と地上人のハーフで「ミュータント(突然変異体)」。肌の色が青い者が多い海底人の中ではピンクの肌をしている。
最近では「最初に人間の前に現れて活躍したミュータント」と位置づけられ、X-MENに登場してミュータントとしても活動するようになっている。

父はアメリカ人のレオナルド・マッケンジー、母はアトランティスの王女フェン。

マーベルのヒーローの中では屈指の高いプライドを持ち、悪く言えば傲慢。地上人の基準による正義や悪といった概念では行動しない。また、気が短いことでも有名。

海を守るために戦うので、地上の人類と敵対することも多い。

第二次世界大戦ではナチスのダイバーと敵対したため、キャプテン・アメリカヒューマン・トーチファンタスティック・フォーではなく、その名の由来となったアンドロイド)たちと「インベーダーズ」を組み、枢軸国と戦った。このように、ヒーローと手を組むためにいちいち理由が必要な人である。

第二次大戦前にはベティー・ディーンという女性警官と付き合っており、彼女がネイモアとヒューマン・トーチの戦い(マーベル初のクロスオーバーだった)をやめさせた。
また、ファンタスティック・フォーインヴィジブル・ウーマンことスーザン・ストームや、X-MENのエマ・フロストらに横恋慕したことがある。

第二次大戦後、行方不明だったがホームレスになっていたところをファンタスティック・フォーが発見、ヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)が炎で髭を焼き切るとネイモアが現れ、「これはサブマリナーだ。ボクはマーベルコミックを読んでいたから知っている」とメタなネタを披露して再登場させた。

一時、ドクター・ストレンジに召喚され、ハルクと三人でディフェンダーズ(オリジナル)を組んだが、見ての通り食い合わせの悪いチームで、敵と戦うより内輪もめをしているという具合だった。さらにシルバーサーファーが加わった(ディフェンダーズ以前にも、ハルクシルバーサーファーと3人で組んだチームはあったのだが)。

最近ではミュータントの一人としてX-MENと共にユートピアに身を寄せていた。
フェニックス・フォースを得てフェニックス・ファイブの一人になるが、ワカンダを襲って敗北。5人のうち初めて敗北したメンバーとなってしまう。
その後、アトランティスに還った。

一度、スクワードロン・スプリームドクター・スペクトラムの世界を破壊したという罪で、ハイペリオンに首をもがれ死亡した。しかしスクワードロン・スプリームの不注意でタイムマシンを使って生き返ってしまった。

能力

超人的な腕力、スピード、耐久力、回復力。水中ではさらに増強される。
深海でも生存可能。水圧、低温、暗闇に適応しており、また鰓で水中呼吸が可能。
深海でも遠くを見通せる視力。
海中の生物とテレパシーでコンタクトをとり、操ることができる。
飛行能力:踵に小さな翼があり飛行できる。
ソナー:潜水艦のソナーのように、音波で水中を探査できる。
電撃:電気ウナギのように放電できる。

実写

  • 1950年代半ば、「スーパーマン」の成功を見たハリウッドのTVプロデューサーたちが、当時再立ち上げをしていたネイモアに着目、TV用のキャラクターにしようと試みた。
  • 当時人気のあった俳優、リチャード・イーガンをネイモア役にキャスティングした。
  • しかし、(理由は明らかにされなかったが)プロジェクトは中止。
    • 一部のシーンは撮影されたが、海中シーンの撮影が難しかったらしく、おそらく予算を超過するとみられたことが原因と考えられる。
  • ネイモアの影響は、1977年の「アトランティスから来た男」(The Man from Atlantis)にあるのではないかとする説もある。
    • なお「アトランティスから来た男」のコミカライズは、マーベルが行っている。

トリビア

  • DC/マーベルのクロスオーバーでは、アクアマンと対戦。最後にアクアマンがシャチに命じてネイモアを押さえつけ勝利。アクアマンに「お前はチートをするには気高すぎるんだよ」と言われた。
  • 基本的に海底にあるものは、沈没船の宝を含めて彼の財産になる。一時期、財力に任せて、ベンチャー企業にカネを出すファンドをやっていたことがある(本当)。
  • DCのアクアマンより先に登場している。アクアマンが1959年、サブマリナーは1939年である。


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最終更新:2021年08月05日 08:46