スパイダーマン2(実写映画)


公開:2004年
監督:サム・ライミ
制作費:$200,000,000
興行収入:(世界)$783,766,341/日本67億円

概要

スパイダーマン2はマーベルコミックのヒーロー、スパイダーマンを題材にした実写映画作品。
2002年に公開された映画スパイダーマンの続編にあたり、2007年のスパイダーマン3に続く。
第77回アカデミー賞において最優秀視覚効果賞を受賞した。


あらすじ

スパイダーマンとして街を守るために戦うピーター・パーカーだが、ヒーローとしての活動は多忙を極め、何をやっても上手く行かない日々を送っていた。
宅配ピザのバイトは首になり、学校の成績は下がり、デイリービューグル社は相変わらずスパイダーマンを悪者にする。
メリー・ジェーン・ワトソンとはお互い惹かれ合いながらも、スパイダーマンの素性が知られると彼女に危険が及ぶため、ピーターは仲を進展させないようにしていた。
そんなある日、MJはついに恋人が出来たと告白する。

一方、父ノーマンの後を継いでオズコープ社を切り盛りするようになったハリーは、天才科学者、オットー・オクタヴィアス博士の核融合研究に投資していた。
偶然にも大学のレポートのテーマにオクタヴィアスの研究を選んでいたピーターは、ハリーを介して博士に出会い、意気投合する。

しかしMJを愛しながらも口に出せないピーターはついにMJが現在の恋人と二人でいる姿を目撃する。
心にストレスを溜め込んだせいか、ついにはスパイダーマンとしての能力が機能しにくくなっていった。

オクタヴィアスが核融合の実験を行う日。ピーターもレポートのために立ち会っていた。
博士が見せたのは小脳と直結し、危険な作業を行うための4本の金属アーム。人口知能に従って自動で動くが、神経との間に設置したチップで制御し、自在に操ることができるという。
しかし実験は失敗し、巨大な磁気を制御できなくなり、研究所は崩壊。ピーターはスパイダーマンとなって実験を中断させるが、博士の妻が命を落す。アームを制御するチップも破損してしまった。

アームはオクタヴィアスの神経と直接融合してしまった。医師たちはオクタヴィアスが気を失っている間にアームを切除しようとする。しかし意思をもったアームが暴れ、医師たちを全員殺害すると、オクタヴィアスは逃亡した。
デイリービューグルではそんな彼をドクター・オクトパスと名付けた。

ドクター・オクトパスはアームの人工知能に意識を乗っ取られ、核融合実験を続けるためには手段を選ばないようになった。
金が必要なため銀行を襲い、偶然居合わせたメイおばさんを巻き込み、スパイダーマンと乱闘になる。
スパイダーマンはメイを救うが、ドクター・オクトパスもいずこかへ消え去っていた。

ピーターはデイリービューグルの編集長、J・ジョナ・ジェイムソンの依頼で、あるパーティにカメラマンとして参加する。
そのパーティはジェイムソンの息子で宇宙飛行士のジョンのために開かれたパーティだった。この席で、ジョンはMJとの婚約を発表する。

失意の中で、ピーターはスパイダーマンの能力を失い、ついにヒーローであることを辞めてしまった。
むしろ晴れやかな気分になったピーター。
元のガリ勉に戻り、物事は上手く廻りはじめたかのように思えた。
普通の人間となったことでMJにも近づこうとするが、しかし既に婚約したMJは受け入れない。

オクタヴィアスは実験の資金を更に手に入れるため、ハリー・オズボーンを襲う。ハリーは父の仇と信じているスパイダーマンを殺せば資金を出すと提案した。

かくしてドクター・オクトパスはスパイダーマンの襲撃を企む。
ヒーローであることを辞めたピーターが下す決断とは?

役名 俳優 解説
スパイダーマン / ピーター・パーカー トビー・マグワイア 主人公。遺伝子操作を受けた蜘蛛に噛まれて超人的な能力を得る
ドクター・オクトパス / オットー・オクタヴィアス博士 アルフレッド・モリーナ 主人公。遺伝子操作を受けた蜘蛛に噛まれて超人的な能力を得る
グリーンゴブリン /ノーマン・オズボーン ウィレム・デフォー スパイダーマンの宿敵。前作で自分の攻撃のために死亡した。
メリー・ジェーン・ワトソン キルスティン・ダンスト ピーターの幼馴染み。前作でピーターのことを愛するようになったがピーターは受け入れなかった。
ハリー・オズボーン ジェームズ・フランコ ピーターの親友でノーマン・オズボーンの一人息子。父の死はスパイダーマンのせいだと信じている。
ベン・パーカー クリフ・ロバートソン ピーターの叔父で故人。ピーターは彼の死を自分のせいだと思っている。
メイ・パーカー ローズマリー・ハリス ピーターの叔母で唯一の身内。
J・ジョナ・ジェイムソン(JJJ) J・K・シモンズ ニューヨークの新聞社、デイリー・ビューグル社の編集長。スパイダーマンを悪人と決めつけている。
ジョセフ・"ロビー"・ロバートソン ビル・ナン デイリー・ビューグル社の編集長でピーターに優しい。スパイダーマンは善人だと支持している。
ベティ・ブラント エリザベス・バンクス JJJの秘書。原作コミックスではピーターの初めての恋人となる。
ドクター・カート・コナーズ ディラン・ベイカー ピーターの大学の先生。原作ではヴィランのリザードになる。

  • DVDの音声解説によると、当初はブラック・キャットが登場する予定だったが、ピーターの人間関係を深く掘り下げるために登場人物を減らしたとのこと。
  • 映画の公開時期に出版された"Ultimate Spider-man#54〜#59"では劇中でもハリウッドでスパイダーマンの映画が作製されていた。撮影現場のシーンにはトビー・マクワイアやサム・ライミが実名で登場。本物のスパイダーマンとドクター・オクトパスが現れて乱闘になり、カメラクルーがそれを撮影した。劇中のドクター・オクトパスの衣装は映画のものとほぼ同じ。完成した映画はフィクションと実際の映像の合成となり、大ヒットを記録した。興行収入は4日間の記録でアメリカでは1億7600万ドル、全世界で5億4500万ドルだった。

(Ultimate Spider-Man#56, 2004年4月)
上からアヴィ・アラッド(製作プロデューサー)、サム・ライミ(監督)、トビー・マグ・ワイア(主演)





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最終更新:2012年07月30日 11:44
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