サイドキック (Sidekick)

(アメコミ用語)

概要

「相棒」「助手」のような意味で、広く捉えるとヒーロー(主人公)の傍らで、その行動を支援する役。
古くはギルガメシュに対するエンキドゥに始まり、ドン・キホーテのサンチョ・パンサ、シャーロック・ホームズのワトソン博士、ローン・レンジャーのトント、グリーン・ホーネットのカトー、そしてバットマンロビンなどである。

語源

20世紀初頭のスリの隠語を語源とする説が有力。
スリの隠語で、"Kick"はズボンの前ポケットを指し、ここに財布を入れられるとスリにとってはもっとも仕事が難しいため、転じて信頼の置ける相棒を“side-kick“と言うようになったとされている.
また、「喧嘩の時に、傍らで一緒に暴れてくれる人」を意味する“sidekicker“から出たとする説もある。

コミックスのサイドキック

コミックスにおいては、1930年代の黎明期から「仲間」を配するヒーローがいた。
1940年に、バットマンに対するロビンが登場。ロビンの成功を嚆矢として「同性の10代の年少者で、ヒーローと似たテーマを持つもの」が主にゴールデン・エイジのDCコミックスに次々と現れる。
またホークマンのホークガールといった、異性でロマンスの要素のある関係や、スタースパングルキッドのストライプシーのように、主人公が少年でサイドキックが年上のものもでた。ゴールデン・エイジからシルバー・エイジにかけては、「ヒーローとは、横にサイドキックがいるもの」と思われた節がある。

さらに時がたつと、サイドキックのキャラクターがチームを組んだり(例えばDCのティーン・タイタンズ)、成長に伴うストーリーが生まれたり(恋愛や結婚、妊娠など)、ヒーローの「代替わり」があったりと、独自の役割を果たすようになる。

マーベルはゴールデン・エイジに、バッキーキャプテン・アメリカ)やトロ(初代ヒューマン・トーチ)といった少年サイドキックを配していた。しかし「バッキーの死」(後に復活するが「バッキーベン・パーカーは復活しない」とされていた時期があった)をもって少年サイドキックをとらないことを説明していた。
しかしキャプテン・アメリカファルコンをはじめ、実質的なサイドキックをもっていたし、リック・ジョーンズのように一人のヒーローではなく、いろいろなヒーローのサイドキックを務めるものなど、さまざまである。