ファイアスター(Firestar) /アンジェリカ・”エンジェル”・ジョーンズ(Angelica "Angel" Jones)
(キャラクター名、マーベル)
初出:アニメ Spider-Man and His Amazing Friends "The Triumph of the Green Goblin"(1981年 9月12日)
コミック(アニメのコミカライズ)Spider-Man and His Amazing Friends #1 (1981年 12月)
コミック(マーベル世界) Uncanny X-Men #193 (1985年 5月)
種族:ミュータント、女性
概要
(炎を操るミュータント思われがちだが)マイクロ波を操り、高熱を放射するミュータント。つまり「人間電子レンジ」。
通常の炎を操るミュータントに比べ、真空中でも能力が使えるなどの利点がある。
体が能力に適応していないのか、不妊症やガンに悩まされている(両者とも克服)。
コミックでの履歴
当初、
プロフェッサーXのグループと、
エマ・フロストがほぼ同時に、能力を発現したアンジェリカを争奪、アンジェリカは
エマ・フロストの
ヘリオンズを選ぶ。
ヘリオンズではフィールドの任務より、
エマ・フロストのボディガード的な役割を与えられる。
エマ・フロストはアンジェリカに自分が母親のような人間(アンジェリカは父子家庭で育った)であるとテレパシーで思い込ませた。また
ヘリオンズ内部でも、アンジェリカに恋心を抱くミュータントが、テレパシーで自分を好きになるようにしかけた。しかし
ヘリオンズは攻撃を受けて壊滅する。
その後、
テラックスを止めるために戦いに参加したところ、
ナイト・スラッシャーから半ば脅迫じみた形で
ニューウォリアーズに勧誘され、設立メンバーになり、長くウォリアーズを務めた。この後、
ジャスティスと一緒に
アベンジャーズの予備役として活動する。
アベンジャーズで不妊症がわかり、
ハンク・ピム博士に(医者でなく)生化学者の立場から意見を求めて、改良したスーツをもらっている。
一時、ヒーロー業を引退。シビル・ウォー後の登録についても、登録を拒否し、一般人として生きることを選ぶ。
その後、乳ガンが見つかり、フォトンこと
モニカ・ランボー、
ヘルキャットことパッツィー・ウォーカー、
ブラックキャットことフェリシア・ハーディーの親友3人の協力で治療に当たる。仲間から強くかかることを勧められた医師
ナイト・ナース(リンダ・カーター)の治療の他、
ドクター・ストレンジによる診察(この時はソーサラー・シュープリームではなくなっていたため、魔法の治療はできなかった)や、
ハンク・ピム博士の助言による超能力の発散を行った。途中、放射線治療の影響で髪の毛が抜けたが、積極的に坊主頭にしている。最終的には治療は成功し、ガンが消えた(Marvel Divas)。
その後、緊急事態に集まったヒーローたちと、偶然が呼んだ仲間ということで、ヤング・アライズというグループを一時期結成した。
そして
X-MEN側に参加、ジーン・グレイ学園で物理の教師になる。なお当時校長で、
アイスマンと付き合っていた
キティ・プライドは、過去に
アイスマンと付き合いのあったアンジェリカのことを疑っていた。
恋愛
コミックでは、
ジャスティスことヴァンス・アストロヴィクと
ニューウォリアーズ時代の恋人。婚約したが、結婚式の前日に飲み過ぎてしまいすっぽかしてしまう。そして責める
ジャスティスに「私たちはミュータントで、ニューウォリアーズで、アベンジャーズ。その上、私に妻になれっていうの、私はまだ19よ」と言ってしまい、その後なんとなく別れてしまった。
ジャスティスとは、「寝るのは新婚初夜まで取っておく」という約束らしい。
アニメ版の設定
スパイダーマンが主役のアニメ「スパイダーマン&ヒズ・アメージング・フレンズ」で、
アイスマンとファイアスターが協力するというストーリー。現在でも人気があるらしく、「
デッドプール・アンド・ヒズ・アメージング・フレンズ」というネタ(VHSテープのパッケージに
スパイダーマンの代わりに
デッドプールが描かれている)とか、マイルズ・モラレス版の「スパイダーマン・アンド・ヒズ・アメージング・フレンズ」(
ゴールドボールズと女性ヒーロー)とかある。
三人は正体を知っているらしく、緊急事態になると同じリビングで変身するシーンが見られた。
なおアニメ版では、ファイアスターは
X-MEN側にいるような描写がある。
恋愛面では、
アイスマンと付き合っており、さらに
スパイダーマンともデート何回かするなどして、三角関係を作ってしまった。
ペットとして、
Ms.ライオンという犬(アニメ版ではメスだが、コミックスではオスなのにMs.)を飼っている。アニメでは出動するときに
メイおばさんに預かってもらっている。コミックス(ペット・アベンジャーズでは)ピーター・パーカーのおばさん
メイ・パーカーのペットとして、
ペット・アベンジャーズに参加。なお、設定が変わってからは、ファイアスターはパンプキンという猫を飼っている。
キャラクター誕生の背景
元々のアニメ版の企画では、
スパイダーマン、
アイスマンに加え、
ヒューマン・トーチ(ジョニー・ストーム)という、いわゆる「マーベル三悪ガキ」(登場時は若手キャラで年が近く、悪戯を仕掛け合えるくらい仲がよかった。しかし未だに悪ガキ扱いされることがある)を使う予定だったが、
ヒューマン・トーチのテレビ化権が別の案件で確保されていて使えなかった(1978年のファンタスティック・フォーのアニメでは、
ヒューマン・トーチの代わりにH.E.R.B.I.E.というロボットを入れて4人にしていた)ため、ファイアスターが作成された。
最終更新:2021年04月16日 20:26