ロケット(MCU) Rocket

(キャラクター、マーベル・シネマティック・ユニバース)

初登場:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年7月21日公開)
別名:サブジェクト89P13
演:ブラッドリー・クーパー(声)
コミック版はロケットを参照

概要

地球のアライグマに似た姿の二足歩行型知的生命体。自らの出自を語ろうとはしないが、何者かに改造されてこの姿になったたらしい。
口が悪いひねくれ者で銃火器を愛する凶暴な性格だが仲間を思う気持ちは強い。また天才的な頭脳を持ち機械いじりが得意。
樹木型知的生命体のグルートと組み宇宙で犯罪を繰り返しながら暮らしていたが、秘宝オーブをめぐる戦いに巻き込まれスター・ロード(ピーター・クイル)、ガモーラドラックス・ザ・デストロイヤーらと銀河の守護者ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを結成した。

ストーリー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年7月)

ザンダー星にグルートと2人でいたところ、ピーター・クイルという男にラヴェジャーズが多額の賞金を懸けていることを知り捕まえてひと儲けしようと企む。
しかしピーターの持つ秘宝オーブを狙い、クリー星の戦士ロナン配下の女戦士が現れ三つ巴の争奪戦になったところをザンダー星のノバ軍に逮捕され刑務所に投獄される。
刑務所ではロナンに妻と娘を殺され復讐を期す屈強な男ドラックスと出会う。
オーブを売却して儲けるためロケットはグルート、ピーター、ガモーラと手を組み、過去22の刑務所を脱獄を経験したロケットの計画を中心に脱獄。その途中でドラックスも一行に加わる。
刑務所を脱獄した5人は宇宙に浮かぶ巨大な「天人」(セレスティアルズ)の頭部ノーウェアに逃れる。
ノーウェアではドラックスから「害獣」と呼ばれ大喧嘩。「好きでこんなモンスターのような姿になったんじゃない」と言い放ち、レーザーキャノンで撃ち殺そうとしたところをピーターに仲裁される。
その後、宇宙から奇妙な物を集める蒐集家コレクターにオーブを売却しようとするが、彼から中に「インフィニティ・ストーン」が入っていて、それが宇宙をゆるがすほどの強大なパワーを持っていることを知らされる。
ここでロナン率いるクリー軍と戦闘になりオーブを奪われ、さらにピーターとガモーラがラヴェジャーズに捕まってしまう。
ドラックスとグルートに説得されて救出に向かうが、ピーターは既に自力でラヴェジャーズと話をつけていた。
ロナンがオーブの力でザンダー星を滅ぼそうとしていることを聞かされ、さらにピーターに説得されてガモーラ、ドラックス、グルートと5人で手を組みザンダー星の救出に向かうことに。
このときロナンに立ち向かうことを最後に承諾したのがロケットで「どうせ俺はもともと寿命が短いし」と言っていた。
ザンダー星ではピーターたちとは別行動で単身ウォー・バード号に乗り込み、一般市民を守るなど活躍。
クリーの旗艦ダーク・アスターに乗り込んだドラックスがロナンに捕まり危機一髪のタイミングで特攻を仕掛けて救出すると、同時にダーク・アスターを撃沈する。
しかし墜落の衝撃から仲間を守るためグルートが枝を籠のように広げて囲い、自らは粉々になってしまった。
ピーターがロナンにダンスバトルを挑み気を引いている間にハロドン・エンフォーサーを修理し、ハンマーを破壊。飛び出したインフィニティ・ストーンをピーターが素手で掴み、その膨大なエネルギーに苦しんでいるところを仲間と手を繋いぐことでエネルギーを拡散させて凌ぎ、さらにエネルギーをロナンに向けることで粉砕。ロナンを倒すことに成功した。
ロケットは粉々になったグルートの枝を拾って号泣するが、鉢植えに挿し木することでグルートは復活する。
ザンダー星を救ったことで前科を帳消しにされ、ロケットは新たな仲間と共に宇宙に飛び立っていった。

その他

この作品の段階でロケットは「アライグマ」が何であるか知らず、地球出身のピーターからそう呼ばれると否定する。他にはネズミやハムスターなどと呼ばれた。
またザンダー軍に逮捕され情報照会される場面では「自称ロケット」とされ、「サブジェクト89P13」の方が本名と認識されている。
また「違法な人工頭脳移植と遺伝子改造によって作られた」存在であるとされる。
ちなみにこの時点での前科は窃盗13回、脱獄22回、傭兵活動7回、放火15回
また噛み付く傾向がある、とされる。

ロケットのオリジンに関する誤訳

  • 4人がザンダーに逮捕されるシーンでそれぞれの犯罪歴などの照会シーンがあるが、"Subject 89P13"という名称に対し吹き替えでは「受刑者89P13」字幕では「被疑者89P13」と訳されている。しかしこれは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3>ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(実写映画)』での展開を考えると「実験体」や「被験体」の意味であろうと思われる。
  • またこのときのノヴァ・コァ将校のローマン・デイのセリフは字幕だと「違法な遺伝子操作で下等な生命体に変身」とされるが原文は"The result of illegal genetic and cybernetic experiments on a lower life form"であり、直訳すると「下等生物に違法な遺伝子と人工頭脳の実験を行った結果」などの意なので『動物に対し実験し結果二足歩行と知能を得与えた』のが真実である。オリジンが確定するのは第3作であるとはいえ、翻訳者が原作を知っていれば想像もつくことではある。このせいで「人間を改造してアライグマのようにされた」と勘違いした日本のファンも多かった。なお吹き替えでは「違法な遺伝子操作と人工移植によってつくられた」とどちらともとれない言い方をしている。
  • 5人が団結しロナンと戦うことを決意するシーンで字幕では「アライグマの寿命は短いしな」とあるが、原語では”I don’t got that long a lifespan, anyway”としか言っておらず、「アライグマ」とは言っていない。この時点でロケットは自分と特定の動物との関連を否定していて、地球のアライグマのことは知らないので注意。こちらも吹き替えでは「どうせ俺はもともと寿命が短いし」とアライグマのことには触れていない。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年5月)

惑星ソヴリンからの依頼でバッテリー防衛任務を終えたあと、そのバッテリーを数本くすねてしまう。このことからソヴリンの女教皇アイーシャの恨みをかい、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが命を狙われる結果となった。
そしてソヴリン軍の攻撃を受けミラノ号が惑星ベアハートに不時着。スター・ロード、ガモーラ、ドラックスはエゴの惑星へ向い、ロケットはミラノ号の修理のためベイビー・グルートと拘束中のネビュラと共にベアハートに残る。そこへソヴリンの依頼を受けたラヴェジャーズから襲撃を受け、ロケットは罠や多様な兵器を利用し孤軍奮闘する。大勢のラヴェジャーズを倒すがヨンドゥにヤカの矢を突きつけられてしまう。
ロケットは交渉によりヨンドゥを味方につけるがこれがラヴェジャーズの分裂を生むこととなり、またグルートを騙したネビュラが拘束から脱しヨンドゥを気絶させたためラヴェジャーズに囚われてしまった。
反乱派のリーダーの名がテイザーフェイスとわかるとネーミングをさんざんバカにし、牢に入れられてしまうがクラグリンの協力で脱出。ラヴェジャーズの反乱派をヨンドゥやグルートとともに全滅させてしまう。
その後、エゴを危険視したロケットはヨンドゥとともにピーターの救出に向かうが、その途中でヨンドゥから隠していた本質を見抜かれてしまう。
それは
「お前がわざと他人に対し意地悪に振る舞うのは本当は誰よりも臆病だからだ。欲しくもないバッテリーを盗みお前と一緒にいようとしてくれる人々を遠ざけようとするのは、彼らへの愛情が自分の中にぽっかり空いた穴がいかに大きくて空虚なものか思い出させるからだ」
「俺にはわかる、お前を造った科学者たちはお前にこれっぽっちも愛情を示さなかっただろう」
「俺の両親のようにな。奴らは俺を赤ん坊の俺を奴隷として売り渡したんだ。だからわかる、お前は俺なんだ」
(訳は字幕や吹き替えを参考に当項目編集者が独自翻訳したもの)
これらのヨンドゥの指摘はまさにロケットの生い立ちを言い当てていた。
エゴに向かったロケットは即席の時限爆弾をベイビー・グルートに仕掛けさせ、エゴの破壊に成功。
ピーターを救うためヨンドゥが命を落とすと、ラヴェジャーズの本隊を呼び寄せ宇宙葬に参加させた。









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最終更新:2023年08月18日 03:51