ハワード・ザ・ダック(Howard the Duck) / ハワード・ダックソン(Howard Duckson)

(キャラクター名、マーベル)

初出: 名前不明として、Fear #19 (1973年12月)
名前が明らかになったのは、Man-Thing #1 (1974年1月)
属性: 異次元から来たアヒル人間、男性

概要

水鳥が人間のように二足歩行し喋る異次元の世界「ダックワールド」から来た、アヒル人間。
当初は葉巻をトレードマークにしていた。しかしマーベルが全面禁煙になったため、現在は卒煙済み。
版権を巡る裁判の結果、ズボンを穿くことになった。
本名は、2019年のWar of the Realmsで明らかになった(つまり、それまで分からなかった)、

元々、風刺と、コミックスのパロディー(よくあるネタをアヒルがやるとか)のためのキャラクターとして登場。また、「怒れるアヒル」としても活躍していた。
地球では、女優の卵ビバリーなどと冒険する。
マーベルの歴史に残る変な敵、ドクター・ボンがアークヴィラン。
「人をイラつかせる天才」らしい。

作家の一人、スティーブ・ガーバーのお抱えキャラの時期が長く、スティーブ・ガーバーのエッセイ風のコミックスになったりした。
ある時は、政治に怒りをぶつけ半ば冗談で1976年の大統領選(共和フォード大統領(当時)対民主カーター候補、民主カーターが勝利)に出るとコミックス誌上でアジったが、本当に数千票の正規の票が入ってしまった、

また、次元をまたぐ話が多く、ロックバンド「KISS」が初めてコミックに出たのがハワード・ザ・ダック誌だった(ティーンエイジャーが次元の壁を越えると、KISSになって...という話)。

1970年代に人気が出たキャラクターで、1980年代に映画化されるが、人気が下降気味となり、しばらく雌伏の時を迎える。2015年、新たに個人誌がスタートし、これで一躍メジャーキャラの座に復活? しかし、この間実時間で約30年かかっており、これをグウェンプールに悪口のネタにされている(ちなみにグウェンプールの初出はハワード・ザ・ダック誌)。

シビルウォー I期にヒーロー登録しようと役所に出向いたが、窓口係の個人的な怨恨によって「アヒル人間など実在しない」という公式見解を突き付けられてしまう。
もっとも、彼自身はこれで法律に縛られない身の上になったと大喜びだったが…

シークレットインベージョンの最終決戦にも(カメオ的に)参戦していた。

実は魔法の才能があり、修行を積めばドクター・ストレンジ並みになれることが判明するが、当人は拒絶。そのためか、ドクター・ストレンジにはデカい態度をとっている。

能力

  • クワックフーと言うカンフーの達人(アヒルの鳴き声とカンフーをかけたシャレ)
  • 銃火器の扱いも出来る
  • 魔法の才能:ソーサラー・スープリームになれる可能性を秘めているが、本人は修行を拒否した
  • 天才:実はリード・リチャーズ並みの天才になる可能性を持っている。やはり当人は拒否。

装備

アイアンマンのアーマーをパクッたにインスパイアされたアイアン・ダック・アーマーを持っており、「アイアン・ダック」を名乗って戦う(武器は火炎放射器)。


版権問題

版権を巡ってマーベルとガーバーが争うようになり、ハワード・ザ・ダックそっくりのレオナルド・ザ・ダック(Leonard the Duck)というキャラクター(と、名前を変えたビバリー)をつくってエクリプス・コミックスに登場させ、さらにマーベル・コミックスに入れ替えて出して「キャラクターを取りもどそう」としたが、良い結果にはならなかった(後に、レオナルドはハワードのクローンとコミックス上で認められた)。

実写映画

  • 1986年に、映画『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』で実写化。
    • ジョージ・ルーカス本人が監督ではないが、ルーカス・フィルムの作品でジョージ・ルーカス監修だったため、「最悪のジョージ・ルーカス映画」扱いされている。
    • 第7回ゴールデン・ラズベリー賞の4部門(最低作品賞、最低脚本賞、最低新人賞、最低視覚効果賞)を受賞。ただし、最低作品賞は『プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン』と同時受賞。
    • ビヴァリー役の助演女優が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で人気の出たリア(リー)・トンプソンで、「この映画で女優生命が絶たれた」という噂もあったが、現在もTVを中心に活躍している。
    • 日本語吹き替えでは、主演のハワードを所ジョージが演じている(フジテレビ版)。
      • ちなみに、TBS版は中尾隆聖、Netflix版は森久保祥太郎が演じている。
    • <トリビア>
      • 1940年代につくられたキャプテン・アメリカの連続活劇以来、初のマーベル・コミックス原作の実写映画である。
      • 映画内で、コミックの原作に出てくるキャラクターは、ハワードの他、ビバリーだけ。
      • シーハルクのコミックスで、(コミック内の)ハワード・ザ・ダックがジョージ・ルーカスを訴えているように描かれており、シーハルクの所属する法律事務所が扱っていた。

  • その他、映画「ガーディアンズオブギャラクシー」とその続編にチョイ役で出演。

トリビア

  • 「二足歩行で喋るアヒル」というと、某ライセンス権が非常に高いアレがおり、実際1970年代にはアレの会社から訴訟を起こされた。マーベルは(アレの描き方を指示したシートから写したことを含めて)負けを認めて、アレの会社が指示した通りハワードのデザインを変え、ズボンを穿かせるようになった。
  • 2001年に大人向けレーベルのMAXに登場し、普通のコミックス誌では使えないような悪い言葉を使った。このとき何故かネズミ(もちろんアレの会社ソレのパロディー)になって登場している。


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最終更新:2022年10月17日 17:18