マダム・ウェブ(Madame Web) / ジュリア・カーペンター(Julia Carpenter)

(キャラクター、マーベル)


フルネーム:ジュリア・ユージニア・コーンウォール・カーペンター(Julia Eugenia Cornwall Carpenter)

初登場とコードネームの変遷:
スパイダーウーマンとして:Marvel Super Heroes Secret Wars #6-7(1984年10月~11月)
アラクネとして:Ms. Marvel Vol.2 #6(2006年10月)
マダム・ウェブとして:Amazing Spider-Man #637(2010年7月)
属性:血清によって強化された人間、女性、地球人、アメリカ人

概要

二代目スパイダーウーマン。その後はアラクネにコードネームを変更。
さらにその後二代目マダム・ウェブとなった。
スパイダーウーマン、アラクネとして活躍していたときは、口を出したマスクに、黒地に白いクモを描いたコスチュームを着ていた。

オリジン

ジュリア・コーンウォールとしてカリフォルニア州ロサンゼルスで生まれ育った。自然保護活動家の両親は世界を飛び回り、ほとんど家にいなかったので乳母に育てられたが、家族の仲は悪くない。
大学生の時、ラリー・カーペンターと結婚。ジュリアは大学を中退し、就職。ラリーとの間に娘のレイチェルをもうける。
数年後、夫とは離婚(夫の不貞が原因)。娘の親権を得たものの、生活に困窮。それを知った大学時代の友人であるヴァレリー・クーパーに誘われ、運動に関する研究・実験に参加することになった。
しかし、それは政府の組織C.S.A.が超人を生み出す秘密実験の口実だった。ジュリアは、クモの毒と特殊な植物の抽出物を混ぜた血清だと装って注入され、能力を獲得。
スパイダーウーマンのコードネームを与えられた彼女は娘との生活のため、政府の工作員になることを承諾し、すぐにシークレットウォーズに参戦することになった。

初登場"Secret Wars"

初登場は1984年版のクロスオーバー"Secret Wars"。
ビヨンダーに召喚されたヒーローではないが、バトルワールドを形成するために集められた惑星の一部に紛れていた。
突如ヒーロー側を手助けしたいとアベンジャーズのキャンプを訪ねて参加。



フリーダムフォース

地球に帰還後は、アベンジャーズに加わろうとするも、C.S.A.によってフリーダム・フォースに参加することになる。
しかし、X-MENジェシカ・ドリューとの出会いを経て組織のやり方に疑念を抱き、拘留されていたアベンジャーズの脱走を支援してそのまま離脱、逃亡。賞金首となってしまう。

賞金稼ぎとの戦いの中、それまでのアベンジャーズに対しての貢献を鑑みたアイアンマンの助力により、政府との取引に成功。
フリーダム・フォースからの脱退をヴァルに許可され、フリーランスのヒーロー兼政府の非公式エージェントとして働くことになる。しかし、スパイダーウーマンとしての活動による不在が多かったため、元夫ラリーからの訴えにより娘の親権を失ってしまった。

ウェストコースト・アベンジャーズ

パシフィックオーバーローズに関する任務でカリフォルニアに来た際、ウエストコースト・アベンジャーズに遭遇。何度か共闘した後、正式に所属することになった*1
またこの頃、事件に巻き込まれた元夫ラリーはヴィランのマニピュレーターによって殺害されてしまう。ジュリアは娘レイチェルを引き取り、ウエストコースト・アベンジャーズの本部で共に暮らすことを選択した。
その後ウエストコースト・アベンジャーズは解散。ジュリアはそのままフォース・ワークスに参加した。

能力喪失、再生

フォース・ワークス解散後、ジュリアはしばらくはヒーロー活動を行っていたものの、結局娘の養育に集中するため引退し、普通の生活を送ることにした。しかしある日、シャーロット・ウィッターの襲撃を受け、能力を失ってしまう*2
シャーロットがマティ・フランクリンの活躍によって倒された後も能力は復活せず、ジュリアは麻痺が残ったまま車椅子での生活を余儀なくされた。
そんな彼女を救ったのはシュラウドだった。彼は自身の会社の研究所で、かつてジュリアが能力を得た血清を再び作り出し、投与。
数日後には能力が復活した。その後の激しいリハビリを経て、ジュリアは再び歩行可能になり、それと同時にシュラウドとの関係も深まっていった。

シヴィル・ウォー

回復したジュリアは、かつて能力を得たときに自身が提案したコードネームの一つ『アラクネ』を採用し、ヒーローに復帰。
時はまさにシヴィル・ウォーの真っただ中であり、彼女は超人登録法に従い登録した。が、それらは登録反対派であるシュラウドの説得を受けての二重スパイ活動であり、S.H.I.E.L.D.が標的としていたプロウラーなど、密かに反対派のヒーローを助けていたことが後に発覚。
シュラウドは賛成派に捕まり、ジュリアも娘と共に国外逃亡を図るがミズ・マーベル(キャロル)らによって、逮捕。娘と引き離され、投獄されてしまった。
しかし、母娘を無理やり引き離したことを気に病んでいたキャロルのとりなしにより、ジュリアは恩赦を受けた。見返りにジュリアは娘と共にカナダへ移住し、トニー・スタークが地元政府と協力して発足させたオメガ・フライトに所属することになった。

マダム・ウェブ

オメガ・フライト解散後、ジュリアは超人登録法が廃止されたアメリカへ帰国。
その活動は目立たないものとなっていたが、初代クレイヴン・ザ・ハンター復活のための生贄を求めるクラビノフ一家の標的となってしまう。
捕らえられたジュリアは、同じく捕まり致命傷を負ってしまった初代マダム・ウェブの最期の瞬間に立ち会い、盲目とその霊能力を受け継いだ。
コスチュームは今回の事件に巻き込まれたアーニャ・コラソンに譲り、ジュリアは二代目のマダム・ウェブになった。

能力

スパイダーウーマン、アラクネとして

  • 超人的な身体能力
  • サイ・ウェブ
    • 精神を集中させることでスパイダーマンのようなウェブを発生させる。集中力を必要とするものの、ウェブシューターは必要とせず、遠くから形成したり、ウェブの動きを制御したりもできる。
    • また、このウェブとは精神的につながっており、それに触れる者があれば遠くにいながら(精神的な)振動によって感知することができる。
  • 壁に貼り付き、登る

マダム・ウェブとして

  • 予知
  • 透視
  • 遠隔視
  • テレパシー
  • アストラル・プロジェクション(幽体分離)
※スパイダーウーマンとしての能力も失ったわけではない。

他メディア展開

1994~1996年に米国で放送された「アイアンマン」のアニメーションに登場。
日本でもNHK衛星第2で放送されており、日本での名前は「スパイダー」。
トニーをめぐってスカーレットウィッチ(日本名は「レディマジック」)と三角関係に。
さらにトニーと(偽装ではあるが)結婚するエピソードがある。

トリビア

  • ダズラーのファンである。
  • 実はアラクネとしても初代ではなかったりする。(ジェシカの初期のコードネームだったり、同名のヴィランがいたりする)


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最終更新:2024年03月09日 01:42

*1 このあたりで娘に自身がスパイダーウーマンであることは明かしたが、娘はその前に気づいていた。

*2 後に自身がその役割を受け継ぐことになるマダム・ウェブと知り合ったのはこの頃。