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スパイダーマン Spider-Man / ピーター・パーカー(Peter Parker)

(キャラクター、マーベル)

初出:"Amazing Fantasy #15" (1962年8月)
種族:放射線を浴びた蜘蛛に噛まれた人間

概要

ご存じ「あなたの親愛なる隣人」、クモの力を持ち、壁を上り、糸を放出するスーパーヒーロー。
アメリカンコミックで最も人気のあるキャラクターの一人であり、これまでアニメーションや映画など映像作品も多数製作された。
原作者はライターのスタン・リーとアーティストのスティーブ・ディッコ。

その正体は時期によって代替わりをすることもあるが、マーベル世界の劇中で最初にスパイダーマンとなったのはピーター・パーカーである。
ただし、後付け設定ではピーターより古いスパイダーマンも存在する。

能力

■クモに由来する能力
(アメコミキャラは映画では大抵弱体化してるので映画しかみていない人は下記の強さに驚くかもしれない。下記の能力は、すべて原作コミックの基本世界であるEARTH-616スパイダーマンの能力であり、他の映画、アニメの世界とは異なる。)
  • 超人的な腕力:彼は普段かなり力の加減に気を付けているため弱く見られがちだが、普通の状態で片手で25トンを持ち上げる。68トンの戦車を振り回したこともある。感情の激しい変化でアドレナリンが分泌され、身体能力が向上する。

数千トンのビルを支える。
飛行機を支えて墜落を阻止する 等
  • 敏捷性
  • 超人的な耐久力:水中でハルクと数十分間殴りあえる。生身で大気圏を突破したこともある。
  • 超人的なスピード:普通の状態でマッハ2~8クラスのスピードで走れる。建物の上を跳び箱のように飛ぶだけで、5秒で軽く2マイル移動した。極度の興奮状態や怒りになどの感情の変化で身体能力が向上する。

自身のすぐ近くでミサイルが着弾し、かなりの規模で爆発したが、一瞬でその爆発から無傷でのがれ、自分の近くにいた一般市民でさえ救っている。

光の速さで行動ができるクイックシルバーに攻撃を当てたことがある。常に回りがゆっくりに見えるクイックシルバーに攻撃できたということは一瞬とはいえかなりのスピードで身体を動かしたということである。

マーヴルクロスで光速の数倍の速度で動く宇宙船に簡単に追いついたソーが、接近戦で攻撃を少しの間繰り出せない程の速度で闘ったこともある。
  • 壁に貼り付き、登る。実は身体のどの部分(例えば背中)でも吸着可能。
  • スパイダーセンス:第六感で危険を察知する。歩いているだけでも無意識に罠を避けていたこともある。これは過去と未来を結ぶグレートウェブと繋がっているからだとスパイダーバースで説明された。ただしこの力はヴェノムなどシンビオートが近くにいると消失する。
  • ヒーリングファクター:超回復能力。失明しても、次の日には完治していた。モールンという敵と戦って死亡したあとも生き返り、彼の身体機能が向上していた。
■自分で開発した装置
彼はIQ200の天才であり、下記の物以外にも様々な物を作っている。
ウェブシューター:手首からクモの糸を射出する装置。ウェブ・フリュイドという液体が空気に触れると粘着力の強い糸になる。
スパイダートレーサー:小さな蜘蛛型の発信器。スパイダーセンスでその位置を知ることができる。

一時的に自分の体内で蜘蛛の糸を生成し、手首から射出する生体ウェブを使えた時期があったが、その能力は喪失した。

■弱点
「パーカー・ラック」というあだ名がついているほど、異様に運が悪い。

オリジンと経歴(ピーター・パーカー)

ニューヨークのハイスクールに通うピーター・パーカーは科学の得意な少年。彼は両親を失い、叔父のベンと叔母のメイと三人で暮らしていた。
ある日、彼は科学博覧会で放射線を浴びた蜘蛛に噛まれてしまう。その結果、超人的な腕力、敏捷性、壁に貼り付いて登る能力を身に付けた。
彼はその力を生かし、試すために街の賭けプロレスに参加し、金を稼ぐ。
気を良くしたピーターはコスチュームを作り、科学の知識を生かして、蜘蛛の糸を射出する装置を発明し、手首に取り付けた。
これがスパイダーマンの誕生だった。

スパイダーマンはテレビでパフォーマンスを披露し一躍スターになった。
ある日、警察官が泥棒を追いかけているところを通りかかるが(テレビ局の中だと思われる)、警官の頼みを無視したために、泥棒は逃げ切ってしまう。
帰宅すると、叔父のベンが泥棒に殺されてしまったことを知る。スパイダーマンとなって犯人を追跡し、つかまえてみると、その男は以前ピーターが逃がした泥棒だった。

この皮肉な結果にピーターはショックを受け、ゆっくりと歩いて闇に消えるのだった。
このストーリーは、有名な"with great power there must also come—great responsibility!"(大いなる力には大いなる責任が伴う)というキャプションで終わる。
(以上、amazingfantasy#15,1962年)

amazingfantasy#15(1962年)
このカバーアートは現在でもパロディの対象となっている。

その後のスパイダーマン

"Amazing Fantasy"での好評を受け、1963年3月からはスパイダーマンを主役にしたタイトル"the Amazing Spider-Man"の刊行が始まった。このシリーズは今でもスパイダーマン誌のメインタイトルとして継続。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」の言葉は亡くなったベンおじさんが生前ピーターに伝えていた言葉という位置づけとなり、これがスパイダーマンとしてヒーロー活動を続ける精神の真髄としてピーターを動かし続けている。
常にニューヨークの街をパトロールしながら強盗やひったくりから市民を守るクライムファイター「親愛なる隣人」であり、時にグリーンゴブリンドクター・オクトパスなどのスーパーヴィランと戦う。
一方でピーターはタブロイド誌を発行するデイリー・ビューグル社で「スパイダーマンを唯一至近距離で撮影できるカメラマン」としてアルバイトを始める。しかし編集長のJ・ジョナ・ジェイムソンはコスチュームヒーローを毛嫌いしており、この写真はスパイダーマンを社会の敵として叩く記事にばかり使われるという皮肉な結果となる。
学生として、やがて社会人として、またメイおばさんの残された唯一の家族として周りの人々を大切したい一方でヒーローとしての二重生活を送るため約束を守れなかったり突然いなくなることもしばしば。
さらには戦いの中で身近な人物を守り切れず命を落とすこともあり、常に苦悩しているヒーローである。

"Civil War"での正体公開~"one more day"でのリセット

やがてメーリー・ジェーン・ワトソンと結婚。実はМJはピーターの正体に気づいていた。
メイおばさんも寝室でズタボロになったコスチュームを発見し、ピーターの正体に気づく。互いに葛藤を抱えながらも話し合い、肉親に対して秘密を抱えるという重荷から解放されることにもなった。

クロスオーバー"シビル・ウォー”では、超人登録法賛成派の一人となり、記者会見でマスクを脱ぎ素顔を晒した。(その後、反対派に転向)
だがこのせいでメイおばさんの死を招く結果になり、ワン・モア・デイの出来事を経て「なかったこと」に。スパイダーマンの正体の公開、МJとの結婚、メイおばさんの死など様々な事柄が「なかったこと」になった。

"Secret Invasion"を経て”Dark Reign"でノーマン・オズボーンが実権を握る世の中になると、アベンジャーズ(ニューアベンジャーズ)メンバーの素顔は知っておきたいというクリント・バートンの要望に答え、仲間だけに素顔を晒した。
(後にパーカー・インダストリーズのCEOとなった時期には「26人が正体を知っている」と話していた)

死、そしてオットー・オクタヴィアスが「スペリオル・スパイダーマン」に

死期が近づいていたドクター・オクトパスことオットー・オクタヴィアスは、ピーター・パーカーと精神を入れ替え、自分の肉体を滅ぼすことでピーターを殺害した。
ピーターの肉体を手に入れたオットー・オクタヴィアスは新たなスパイダーマンとなり、ヒーロー活動を始めた。

(the Superior Spider-Man#11,2013年8月)
コスチュームも微妙に違う。

これまでの能力に加え、オクタヴィアスは独自の科学的なアプローチから、新たな能力を得る。
目のレンズには各種センサーを搭載
指先には鋭い爪があり、敵を引き裂く
無数の小型ロボットでニューヨークを監視。パトロールを効率化した。

しかし、自分の手では愛する人を守れないと悟ったオクタヴィアスは、肉体を再びパーカーの精神に譲るのだった。

復活とパーカー・インダストリーズCEO

肉体を取り戻したピーターはオクタヴィアスがピーター・パーカーとして起業したパーカー・インダストリーズCEOの座を引き継ぐ。
ここではグローバル企業として世界中に支社を置き、さらにはファンタスティック・フォーが不在となったバクスター・ビルディングをも買い取ってニューヨーク本部とした。
世界をまたにかけて戦うことになったスパイダーマンだが、世界中の優秀なスタッフを味方として全社をあげてスパイダーマンの活動をバックアップしていく。
またナノテクを利用したハイテクコスチュームで新たな能力を身に着け、さらにスパイダーモービルのようなハイテクカーやバイク、ジェット機、果てはロケットまであらゆるガジェットを開発してヒーロー活動に利用。
また企業のCEOとしてリーダーシップを発揮し、今までなかった成長も見せる。

没落と再起

ヴィランたちとの戦の中でパーカー・インダストリーズのリソースをフル活用していく中で、その全てを犠牲にせざるを得なくなり、会社は破綻。
無職となったピーターは、ロビー・ロバートソンが運営するようになった新たなデイリービューグルの科学部門で記者として働くことになった。

オズコープに勤務

改心したノーマン・オズボーンの協力を受け、オズコープに勤務することになった。
(Amazing Spider-Man Vol.6

恋人

ラブコメもスパイダーマンには重要な要素である。正体を明かすことができないピーターは、常にスパイダーマンと一般人の二重生活に悩んでいる。

職業

ヒーロー活動は基本的に1円の稼ぎにもならず、表の顔として働いて生活費を得ているのも特徴の1つ。
学生:当初は高校生。大学も卒業した。
カメラマン:映画などでもよく知られているデイリー・ビューグルのカメラマン。スパイダーマンを写真に撮れる唯一のカメラマンとして写真を安く買いたたかれながらも重宝されていたが、通常はスパイダーマンを叩く記事に使われるという結果になる。
そもそもが天才的頭脳の持ち主なので他にも科学者、教師、グローバル企業のCEOなど数多くの職業に就く。

コスチューム

よく見られる赤と青のスーツ以外にも様々なコスチュームを着用し、能力が変化することもある。

最近ではノーマン・オズボーンが開発したコスチュームをもらい、背中に着脱可能のグリーンゴブリンのようなグライダー、腕部にパンプキン・ボムのような小型スパイダーボット入りの爆弾を装着した。


アルティメットユニバース(Earth-1610)のスパイダーマン

2000年からスタートしたアルティメット・ユニバースは、時代に則した新たな世界観の中で全てのストーリーをゼロからスタートさせるという試みだった。
その第一弾としてリリースされたのが"Ultimate Spider-Man"だった。
この世界では大まかな登場キャラクターの設定は従来のシリーズに似ているものの、その内容は多くの点で変更されている。
  • ピーターを噛んだ蜘蛛は放射線を浴びたのではなく、ノーマン・オズボーンが開発した新薬OZ(オズ)によって遺伝子操作を受けた蜘蛛だった。
  • ピーター・パーカーはずっと高校生である
  • ウェブシューターは自分で開発したのではなく、生前は科学者だった父の発明を完成させたものだった
  • デイリー・ビューグル社のカメラマンになるのではなく、デイリービューグルのウェブサイト管理者のアルバイトをしている
など、他にも多くの違いがある。
また、2002年から始まる実写映画版スパイダーマンシリーズの原案と思われるシーンもある。実際にDVDの音声解説などによると、実写映画版の監督サム・ライミは昔から続くスパイダーマンとアルティメットユニバースのスパイダーマンを合成して設定を作っていったことを明かしている。

(Ultimate Spider-Man#2,2000,marvel)
アルティメットユニバースのピーター・パーカー。髪の毛が長いのが特徴的。(後に女子たちに無理矢理短髪にされる)

恋人


クロスオーバー"Death of Spider-man"ではアルティメッツとアベンジャーズの抗争に巻き込まれ、重傷を負う。その状態で脱走した過去のヴィランたちに襲撃され、グリーンゴブリンと相討ちになって死亡した。

マイルズ・モラレス(Miles Morales)

2011年からスタートした"Ultimate Comics Spider-Man"では"Ultimate Fallout"(2011年)を経て死亡したピーター・パーカーに変わり、アフリカ系とヒスパニック系のハーフの少年マイルズ・モラレスがスパイダーマンになった。


その他のスパイダーマン

パヴィトル・プラバカール(Pavitr Prabhakar):インドのスパイダーマン
ミゲル・オハラ(Miguel O'Hara):未来世界(Earth-928)の通称"スパイダーマン2099"
ピーター・ポーカー(Peter Poker):スパイダーハム(Spider-Ham) 。放射能を帯びたブタに噛まれたクモ。
山城拓也(Takuya Yamashiro):東映作品である「スパイダーマン(東映)」のスパイダーマン。スパイダー星人ガリアに血清を注射されてスパイダーマンになった。マーベルの設定ではEarth-51778という別次元のスパイダーマンで、Spider-Verseでは最終兵器レオパルドン共々登場した。
小森ユウ:池上遼一が作画を担当し、舞台を日本としたスパイダーマン。マーベルの設定ではEarth-70019。後半では平井和正が原作に加わり、ストーリーに独自性が(というより平井色が)強くなってゆく。マーベルの世界では"Spider-Verse"でスパイダー軍団の1人が「コモリという日本人のスパイダーマンと会った」と述べる。
クワク・アナンシ(Kwaku Anansi):世界に初めて現れたとされるスパイダーマン。アフリカ西部の老賢者で、クモの糸を使って天空へと昇り、天空神ニャメと契約。グレート・ウェブを通して世界のクモにその知識と力を送り続けているという。

マーベル・シネマティック・ユニバース

初登場:『 キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』2016年5月6日公開

マーベル・シネマティック・ユニバースでのスパイダーマンは、ニューヨークの高校に通う15歳の高校生だった。
能力を得るに至った過程は詳細に語られていないが、特殊な蜘蛛に噛まれたのが理由らしい。
クイーンズに叔母のメイと2人で住んでいる。叔父がいなくなった理由も描かれていない。
自作のスーツや蜘蛛の糸を使って自警団活動を行い、動画をネットにアップしていた。
トニー・スタークに発見され、キャプテン・アメリカたちソコヴィア協定に反発するヒーローたちとの戦いに参加する。

スパイダーマン:ホームカミング

MCUにおいて初の表題作である『スパイダーマン:ホームカミング』では、トニー・スタークが開発したハイテクスーツを纏い、バルチャーと戦った。







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最終更新:1970年01月01日 09:00