トルファンの葡萄園と干し葡萄の干し場

トルファンの葡萄: 葡萄はトルファン地方の名産品です。トルファンの葡萄の歴史は古く、高昌時代の遺跡から発掘された絹にも葡萄が色鮮やかに描かれてます。また唐代には、トルファンの葡萄は「葡萄の美酒 夜光の杯 飲まんと欲して琵琶馬上に催す」と、長安でも飲まれています。 トルファンの冬はマイナス20度と寒く、そのままでは、葡萄が枯れてしまうため、訪れた葡萄園では、冬場は葡萄の枝を掃い、幹を地中に埋めて寒さを防いでいるそうです。

涼州詞  【王 翰】(687~726)初唐の詩人の詩で、戦場での戦いのつかの間を琵琶を聞き酒を飲んでまぎらす 兵士の姿を歌った詩です。
  • 葡萄の美酒夜光の杯
  • 飲まんと欲すれば 琵琶馬上に催す
  • 酔うて沙場に臥す 君笑うこと莫なかれ
  • 古来征戦幾人か回える
ここで、夜光の杯は:河西回廊の酒泉付近を中心とし、蛇紋石の一種である酒泉玉から作られる夜光杯が有名です。敦煌やウルムチでは、土産物で安い物から本物まで、多くの夜光杯が売られています。(本物は)高温にも厳寒にも耐え、手荒く扱っても割れにくく、軽く叩くと、澄んだきれいな音が響き、酒を注いで月にかざせば、雪のように白くなり、光いて香味が増す…と言われています。
  • 葡萄棚
  • エゴマの木
葡萄乾燥小屋:葡萄畑のそばには日乾レンガ造りの建物が建ち並び、この中で葡萄を陰干しします。レンガで網模様の壁を造り、風通しを良くし小屋の中に枝に房のまま並べて吊るし、自然乾燥させます。




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最終更新:2007年09月06日 20:20