エアロダイナミクス(ダウンフォース)とは?

ウィングやカナードといった、空力パーツと呼ばれるものは、飛行機の翼を上下逆さまにしたものとほぼ同じ形です。
翼の形状の効果により、翼の上の空気の流れよりも、翼の下の空気の流れのほうが速くなります。

空気の流れが速くなれば、空気の密度が薄くなり、気圧が低くなります。

掃除機は物を吸い込んだり、吸盤がくっつくのと同様に、上下の気圧の差によって気圧が低い方へ流れる空気の力、飛行機とは逆に地面に押さえつけようとする力が、ダウンフォースと呼ばれるものです。

エアロダイナミクス(ダウンフォース)のセッティング

強く効かせることで、コーナリング性能を向上させることができますが、空気抵抗の増大によりトップスピードを犠牲にします。
速度域の低いコーナーでも、ダウンフォースを強く効かせていれば、体感できるほどの効果の違いを実感できます。

フロントウィング(スプリッター)の調節
一部の箱車なら1~3、フォーミュラなら1~24程度の広い範囲で調節可能。
1と固定されていて、調節できない車種も多いです。
フロントウィングのダウンフォースを強くすることで、フロントタイヤに掛かる荷重を増やし、回答性能を大きく向上させることができます。
無論、抵抗となるので効かせるほど、トップスピードを犠牲にします。
前後ともに調整範囲の広いフォーミュラの場合は、リアウィングとのバランスを考えて調節しましょう。

リアウィングの調節
古い箱車や、ウィングのないフォーミュラジュニアを除き、多くのマシンが調節可能。
強く効かせることで、安定性を向上させることが出来ます。
すなわち、アンダー傾向にしたくない場合は、弱く効かせます。
多くの場合、トップスピードの伸びと、コントール性のトレードオフとなるでしょう。
弱く効かせすぎると、中高速コーナーで不安定となり、結果的にコーナリングスピードを落とすことになりかねません。
自信を持って、アクセルを踏んでいける程度には効かせると良いでしょう。

FF車の場合
フロントが駆動輪となっている上に、フロントに重量物が集中しているFF車は、リアに荷重がかかりにくくタイヤも暖まりにくいため、グリップ力不足になりがちです。
高速コーナーなどでは、足回りのセッティングでは対応しきれませんので、ダウンフォースを強く効かせることで補うことが出来ます。
近年の高速・高性能化したWTCCのマシンでは、リアのダウンフォースの効きの強さはより重要になります。

※フロアダウンフォース(グラウンドエフェクト)と車高の関係について
R3Eには、フロア(マシンの底の部分)に流れる空気によって発生するフロアダウンフォースが実装されています。情報ソース
車高を下げることで、グラウンドエフェクトによりダウンフォースが上がるという仕組みです。
しかしながら、現状では前後のウィング調節ほどの大きな効果は実感しずらいです。

往年のフォーミュラ1マシンのようにボトミング(底付き)を頻繁に発生させてまで、車高を極端に落とすメリットは現状はないと思われます。(要検証)
いままでのセッティングを変えるほどのものではないので、頭の隅に置いとく程度で良いでしょう。


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最終更新:2019年02月14日 21:25