98

980 詩歌、和歌

 

「世界詩歌記念日」(World Poetry Day)

国際連合のユネスコが文芸の増進のために1999年に取り決めた詩を記する日(3月21日)である。

1999/03/21

 

980.91 枕詞

“枕詞(まくらことば)とは、主として和歌に見られる修辞で、
 特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。”

主要枕詞一覧表 中学受験 学習用資料

枕詞 漢字 かかる語 使用例 他
あかねさす 茜さす 日、昼、紫、照る、君 あかねさす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる
あきつしま
あきづしま
秋津島
蜻蛉島
大和  
あさつゆの 朝露の 消(け)、消え、置く、命 朝露の 消やすき我が身 老いぬとも またをちかへり 君をし待たむ
あしびきの
あしひきの
足引きの 山、峰、尾(の上) あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
あづさゆみ 梓弓 引く、張る/春、射る、音、末 あづさ弓 引けど引かねど むかしより 心は君に 寄りにしものを
あらたまの 新玉の 年、月、日、春 あらたまの 年の三年を 待ちわびて ただ今宵こそ 新枕すれ
あをによし
あおによし
青丹よし 奈良 青丹よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり
いそのかみ 石の上 古る、降る、振る、布留  
いはばしる
いわばしる
岩走る
石走る
垂水、滝
近江
石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出るづる 春になりにけるかも
うつせみの 空蝉の 命、世、人、身 うつせみの 世は常なしと 知るものを 秋風寒み 偲ひつるかも
うばたまの
ぬばたまの
烏羽玉の 黒、闇、夜、夢  
かむかぜの 神風の 伊勢  
からころも 唐衣 着る、裁つ、袖、裾 唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞ思ふ
くさまくら 草枕 旅、ゆふ、仮、露、結ぶ  
しきしまの 敷島の 大和、日本、世  
しろたへの 白妙の 衣、袖、袂、雪、雲 春すぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
たらちねの 垂乳根の 母、親  
ちはやぶる
ちはやふる
千早振る 神、氏、宇治 千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
ひさかたの 久方の 天、雨、月、雲、空、光 ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ
やくもたつ 八雲立つ 出雲  
       
       

 

古今和歌集

 

紀貫之(きのつらゆき)

勅撰和歌集『古今和歌集』で入集が唯一100首を超えている、 
撰者の一人といえば【 誰 】でしょう。
15/12/27「グランプリ

 

小倉百人一首

 

番号 詠み人 エピソード 出題
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ
わが衣手は 露にぬれつつ
天智天皇    
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣干すてふ 天の香具山
持統天皇    
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の
ながながし夜を 独りかも寝む
柿本人麻呂
かきのもとのひとまろ
   
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
山部赤人
やまべのあかひと
   
奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の
声聞く時ぞ 秋は悲しき
猿丸、猿丸太夫    
(かささぎ)鵲の 渡せる橋に 置く霜の
白きを見れば 夜ぞ更けにける
中納言家持
大伴家持
   
天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出でし月かも
阿倍仲麻呂    
わが庵は 都の辰巳 しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり
喜撰法師
きせんほうし
   
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町    
10 これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂の関(おうさかのせき)
蝉丸    
12 天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ
乙女の姿 しばしとどめむ
僧正遍昭
そうじょうへんじょう
   
15 君がため 春の野に出でて 若菜摘む
我が衣手に 雪は降りつつ
光孝天皇    
17 ちはやぶる神代も聞かず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは
在原業平朝臣
ありわらのなりひら
   
29 心あてに 折らばや折らむ 初霜の
おきまどはせる 白菊の花
凡河内躬恒
おおしこうちのみつね
   
30 ありあけの つれなく見えし 別れより
暁ばかり 憂きものはなし
壬生忠岑
みぶのただみね
   
33 ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ
紀友則
きのとものり
   
35 人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
紀貫之
きのつらゆき
   
40 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふど 人の問ふまで
平兼盛    
41 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか
壬生忠見    
50 君がため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと 思ひけるかな
藤原義孝    
56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に
今ひとたびの 逢ふこともがな
和泉式部
いずみしきぶ
   
57 めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに
雲がくれにし 夜半の月かな
紫式部    
100 ももしきや 古き軒端の しのぶにも
なほあまりある 昔なりけり
順徳院    

 

 

 

唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ

“折句”の題材として有名な、『伊勢物語』東下りの段
登場する和歌の上の句です。 これに続く下の句は【 何 】でしょう。
(漢字、かな、新旧仮名使いの区別はしません。)

「唐衣 きつつなれにし つましあれば」・・・

16/04/02「定期化記念

 

 

松尾芭蕉(まつお・ばしょう)

 

おくのほそ道

・元禄文化期に活躍した俳人松尾芭蕉による紀行文。元禄15年(1702年)刊。
 日本の古典における紀行作品の代表的存在であり、
 芭蕉の著作中で最も著名で「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也」という序文より始まる。

『おくのほそ道』などの作品で知られる“松尾芭蕉”は、 
【 何 】文化の時代を中心に活躍した俳人でしょう。 

“桃山”文化  “元禄”文化  “天明”文化  “化政”文化
16/04/16「VIP春巡業

元禄3年の元日に『薦(こも)を着て 誰人います 花の春』という
句を詠んだ歌人といえば【 誰 】でしょう。
16/01/03「金杯

 

高浜虚子(たかはま・きょし)

本名の「清」の2文字目を小書きの「ょ」に変えて
“俳号”にした
というエピソードを持つ、
愛媛県出身、ホトトギス派の歌人は【 誰 】でしょう。
16/03/05「弥生賞

 

金子みすゞ

西條八十からは「若き童謡詩人の中の巨星」と称され、
ACジャパンのCMで朗読された詩に用いられた
「こだまでしょうか」は流行語にもなったことで知られる
山口県出身の童謡詩人は誰でしょう。
15/04/26「改装記念

 

Ans. 東京 
高村光太郎『智恵子抄』“あどけない話”の有名な一節です。

智恵子は【 何 】に空が無いといふ
 ほんとの空が見たいといふ。
 私は驚いて空を見る。” でしょう。

16/05/07「皐月賞」

 

 

寺山修司

1935/12/10~1983/05/04、青森県弘前市
歌人、劇作家。演劇実験室「天井桟敷」主宰。

異名(Wikipedia):「言葉の錬金術師」「アングラ演劇四天王のひとり」「昭和の啄木」「覗き見マニア」
「エロスのアナキスト」「政治嫌いの革命家」「ジャンルを超えたコラージュの達人」「あしたのジョーを愛した男」
「三島由紀夫のライバル」「生まれながらのトリック・スター」「サブ・カルチャーの先駆者」など

代表作:1957年『われに五月を』(第一作)、1965年『田園に死す』

作  詞:戦え!オスパー、コメットさん、時には母のない子のように、あしたのジョー

 

982.9

 

おもろそうし』(おもろさうし)

今から140年前の1876年、民俗学者・伊波普猷(いは・ふゆう)が生まれています。

“沖縄学の父”の異名を持つ彼が本格的な研究を始めた、
16世紀から17世紀にかけて編纂された琉球王国の歌謡集は『 何 』でしょう。
16/02/13「建国記念

 

 

985 海外の詩歌

 

 

ジョージ・バイロン(George Gordon Byron)

世界初のコンピュータプログラムにも携わった 
女性数学者・ラブレス伯爵夫人の父
であり、 
「事実は小説よりも奇なり」の言葉を残した 
19世紀イギリスの詩人は誰でしょう?
05.10.30「第6回」◆pLE6QvPIFE

 

Youth is not a time of life-it is a state of mind;

※ 日本語訳:青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。

サミュエル・ウルマンの『青春の詩』の冒頭部です。
空欄に入る英単語は【 何 】でしょう。(回答はかなでも構いません。)

“Youth is not a time of life-it is a state of 【 何 】;”

 

 

 

 

 

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最終更新:2016年05月09日 00:09