ルティア方言とは、2006年10月31日頃、
リディア=ルティアと
メル=ケートイアによって作られた
後期制アルカの方言の一つである。女性的な発音と簡略化された文法、バッファ機能をもつn対語を特徴にもつ。この中でもバッファ機能を持つn対語は好評であり、
玲音の書235頁34行にも
ilpi(左)を見ることが出来る。
ソーン・制アルカや最初期の
新生アルカにも影響を与えたものと思われる。
神話の設定によると、惑星アトラスの三大国の一つ
ルティアで話される。同国の
召喚省が神々に承認させたため、同国の公式の場でも使用されるという。
誕生の経緯
概要
アルバ語の面倒な部分を削ぎ落とす一方で、過合理を排他するために迂言法を取り入れた方言です。
音声については語末のガタラルな摩擦音が無くなるなどの変化で神秘性を表現しています。具体的には語末のh音が消失し、息漏れに変化します。また、cの震え音は弾きの弱い弾音になっています。
ルティア語はメテ語と比べて文法の違いがメインです。
n対語が最小対語の聞き違いを避けるために迂言法を取っている。
手順
1. アプラウトする幹母音を
n対語から取り出す。たとえば
etiならiを取り出す。
2. 取り出した母音にlを付ける。たとえばiを取り出したらilにする。
3. こうしてできた語を接頭辞として語頭に付ける。たとえば完成したilを元の
etiに付けてiletiとする。
4.
pa,
piは単体では右・左である。上下を区別できない人はまずいないが左右は間違えやすい。ただでさえ左右は人間にとって間違えやすいのに、語形が似ていては絶望的だ。そこでルティア語では迂言法を取ることによって左右の聞き違いを減らしている。
アプラウトする母音と接頭辞が母音調和しているのに、アプラウトする母音は最後の音節にあるから距離が遠い。そのせいでウラル・アルタイ系の母音調和は実現しない。奇妙な遠距離母音調和といったところか。いや、母音照応といったほうが適切だろう。但しn対語が1音節語の場合、接頭辞とアプラウト部分が連続するので母音調和が成立する。
pa,
kotなどは母音調和が成立し、
etaなどは母音調和が成立しない。
因みに、これらn対接頭辞は随意に付けるもので、
piのままでも良い。そうでないと合成語が無駄に長くなる。特に短い語形のn対語に接頭辞が付きやすい。また、
aavetにal-を付けることも勿論可能だ。
alpaのように。
n対接頭辞を付けるだけだとn対接頭辞の母音間で聞き違いが起こる。
alpa,
ilpaのようにしてしまうとa,iの違いしかないのでアルバ語のn対と変わらない。聞き違いは減らない。だが接頭辞が付いた上に幹母音もアプラウトすればalpa,ilpiになる。最初の母音が何対目であるか示す予告となっているので、接頭辞のほうが接尾辞より識別に役立つ。ソノリティの高い母音を2回利用することで、迂言ではあるが、大きなヘッジないしバッファを作っている。
参考文献
最終更新:2009年02月27日 18:56