メテ方言とは、2006年10月31日頃、
リディア=ルティアと
メル=ケートイアによって作られた
後期制アルカの方言の一つである。中国語のように声調を持つのが大きな特徴である。
神話の設定によると、惑星アトラスの三大国の一つ
メティオで話される。同国の
召喚省が神々に承認させたため、同国の公式の場でも使用されるという。
誕生の経緯
概要
メテ語は言い換えれば「声調アルカ」です。声調は4声まであります。中国語と同じです。但し、3声は曲声でなく低声です。
1声は高で、高く平ら。2声は昇で、低いところから高いところへ。3声は低で、低く平ら。中国語の3声は4声の中で一番難しく、3声+3声は2声+3声になったりと例外が多い。そう考えると3声が曲声でないのは日本人や西洋人にとって易しいと思われます。4声は降で、高いところから低いところへ。高い順から低い順へ高・昇・低・降となっています。
また、声調がない単語もあります。いわゆる軽声ですが、アルカでは無声調といいます。無声調には声調記号を付けません。
声調記号は母音の上につけます。中国語と違って2重母音でも最初の母音に記号を付けます。1,2,4声は中国語と同じです。3声はウムラウト記号を使います。母音の上に横並びの黒点2つです。
メテ語の声調は音節の単純化と語末子音のヴァリアントの減少が理由で起こりました。まず語末有声音が無声音に同化する過程で3声ができました。その後高低差がある2,4声が生まれました。後にメテ国の
召喚省がメテ語をまとめ、
神に位相としての認定を受けたという設定です。音節はCV、CVC、CVVCなどですが、VVを単に二重母音と見れば、要するに「CV(C)」という単純な開閉音節しか持ちません。
アルカの子音は20ですが、半子音y,wは語末に来れません。これはメテ語も共通語(アルバ語)も同じです。よって語末に来る子音は18ですが、実はメテ語はこれが更に少なくなります。まず、語末のhは消失して1声化します。したがって法時相詞が1列まるまる消えます。
また、語末で有声子音は無声化します。ゆえにdはtになり、gはkになります。鼻音はnに同化します。つまりmはnになります。 l,r,cはアルバ語でも3兄弟として同化しやすいですが、メテ語の語末ではlに一本化します。
例:
kad→kat
kom→kon
ac→al(つまり命令の時相詞が消失)
したがってdはtに対する異音になるわけです。同じくc,rはlの異音です。
異音を除いた結果、語末に現われる子音はt,k,x,s,n,f,p,lの8種です。アルバ語より10個減りました。因みに語末以外は消えた10個の子音も現われます。それはアルバ語と同じです。
jetが
xetになることはありません。
声調
- 元々その子音で終わるもの=1声。katは元々tで終わっているので1声。したがってkat→kat1
- 異音で終わるもの=3声。kadはtの異音です。なのでkatに変えて3声にする。したがってkad→kat3。同じくsec→sel3 これは理に適っています。元々アルバ語では有声子音で終わる場合、前の母音は長く低くなりますから。それでメテ語ではまず始めにこの声調が発生しました。
- CVCCのように語末が子音連続しているもの。これは2つに分かれます。 CVCの次の子音が何であるかを見ます。CVCCCだろうがVからみて2個目の子音を見ます。その子音がt,s,n,pなど前寄りのものであれば2声に。その子音が2声に比べてk,x,l,fなど後ろ寄りであれば4声に。したがってpaxt(光沢)はpax2になります。pask(過程)はpas4になります。いうまでもなく同音異義語が増えます。
- 語末子音がφの場合、つまり開音節の場合ですが、無条件で4声になります。 luやtiは4声です。確かにアルバ語の発音が4声風になっているので、そこからの流れです。
- 音節頭の子音連続について。CCVCのような単語ですが、CVCVCに分割します。始めのVはシュワーになり、声調はありません。シュワーはqで転写します。たとえばspatは「sq.pat1」と区切れます。
- 長音は文字の上で単音に変化します。cuukiiteはcu4ki4te4になります。
- 機能語や接辞は無声調になります。格詞、接続詞、時相詞。内容語からは純詞がエントリーします。それ以外はanのような代詞だろうがetのような繋辞だろうが規則的に声調を持ちます。
動詞の発音
アルバ語では時相詞にアクセントがきますが、メテ語では時相詞は無声調です。時相詞は動詞語根の声調が終わった段階の声の高さのまま発音されます。繰り返しますが時相詞そのものは無声調です。時相詞の前に来る語の音の高さをそのまま継承するだけです。
in-(見る)は1声ですが、
in-eは「イネ(高高)」のように発音されます。京都弁に近いです。
音調
2声が上昇調なのでアルバ語の
イントネーションは著しく異なります。
クーノは疑問文で使われ、
テンペラは感嘆文で使われますが、これらが語音調ではなく文音調だということがアルバ語以上に明示されます。とはいえ上昇調を疑問にすると2声と間違えやすいのが現実。そこで、メテ語ではきちんと疑問文末に
miaを置きます。
関係詞
参考文献
最終更新:2009年02月27日 18:55