まえがきでサラッと書きましたが、実ボクの完全版ではグラブの色を変えることでスタイルを変えることが出来ます。(フリー版は不可)本編ではフリー版の新人さんが多いことを考慮して、赤で戦うことを前提に書きましたが、中には完全版に切り替えていろいろ試してみたい、という方もいると思います。そういった方のために、各グラブの特徴とよくある戦術のパターンについて解説していきたいと思います。まずは、グラブの特徴からお話していきます。

 

1.グラブの特徴

赤グラブについて

これは皆さんおなじみかと思いますが一応確認しておきます。赤グラブはオフラインと同じ仕様のグラブで、全ての基本となるものです。特徴としては、ジャブを防御動作でキャンセルできる(以下ジャブキャン)、フェイントが使えるなどといったものがあり、非常に攻防のバランスに優れています。様々な場面で応用が利き、戦術も多彩です。どのグラブを使ったら良いか分からなくなったり、スランプに陥ったりした時は、このグラブを使って守備を強く意識しながら戦うと良いと思います。

青グラブについて

これはフットワークのスピードに特化したグラブです。通常のフットワークでもダッシュより速いので、移動でのスタミナ減少が比較的小さくなります。また、前進ジャブ(BジャブでもOK)や踏み込みストレートを直撃させると相手ののけぞり方が大きくなる事も大きな特徴です。(それを活かした戦術として、ボディ攻撃からのヒットアンドアウェイなどがあります。)赤と同様にフェイントも使えますが、ジャブキャンは出来ないので注意が必要です。(具体的に言うと、ジャブの戻り際にストレートやフックをもらいやすくなります。)主な戦術としては、スピードに乗ったボディアタック相手の強打をステップでかわしてのカウンターなどがよく使われてます。

白グラブについて

これはパンチ力に特化したグラブです。全てのパンチに攻撃力が+9上乗せされるので、ジャブをガードで止められても10前後のダメージが入ります。(この特徴を活かして、ジャブの弾幕を張って強引に蓄積ダメージをもぎ取る戦い方も実際にあります。)また、フック削りも40~50前後の大ダメージになり、強力な武器になります。ただ、この攻撃力の代償は大きく、フェイントが使えない・ワンツーが打てない(正確に言うとそれらしきものは一応打てますが、ワンとツーの間隔はかなり長い上に疲労がかなり大きいです…。)・ジャブキャンが出来ない・ジャブを打った時の疲労が赤や青より大きいといった欠点も抱えています。そのため、このグラブを使いこなすには高いカウンター精度と守備意識(ダメージを負いそうなら下がって回復を待つなど)が要求されます。主な戦術としては、相手の攻撃を高火力のジャブで潰しながら、接近戦に持ち込んでのカウンター高火力を活かした少ない手数によるボディアタックなどがあります。

 

2.グラブ別戦術

さて、これらの特徴を踏まえた上でグラブ別の戦術について紹介していきたいと思います。まずは自分が赤を使っている場合から行きたいと思います。(赤対赤は本編で散々やってるので省略w)

赤対青

青はスピードがあるのでなかなか捕まえづらいと思いますが、ポイントをいくつか抑えれば攻撃を封じることはそれほど難しくありません。そのためのポイントを3つ紹介します。

1つ目は、ストレート以外の強打をなるべく自分から打たないことです。ストレート以外の強打というとフック・アッパー・Bフックですが、この3つを自分から打ってしまうと、青の機動力では見てからでもかわされてしまうのでカウンターを浴びる危険性が非常に高くなります。相手にカウンターの意識がない場合やコーナーに追い詰められている場合などはその限りではありませんが、慣れないうちはムダな被弾を防ぐためにも打たないほうが賢明です。

2つ目は、相手を追いかける時はしっかりガードを上げることです。(もしくはダッキングしながらの前進)相手の下がるスピードが速いので、どうしてもダッシュで追いかけたくなりますが、遠距離からの踏み込みストレートを食らいやすくなるので危険です。(青の踏み込みストレートを食らうと体勢を立て直すのが遅くなるため、追撃をもらってKOされる危険性もあります。)追撃ペースは少し落ちますが、きちんと防御動作をしながら寄せることが大切です。

そして3つ目は、相手がボディ攻撃を仕掛けてきたら積極的にカウンターを狙ってみることです。青はジャブキャンが出来ないので、Bジャブを打った時のスキは赤より大きくなっています。そのため、Bジャブに対してもカウンターでの潰しが可能になります。やり方としては2つあり、1つ目はBジャブが当たった後に素早く反応して踏み込みストレート、2つ目はBジャブをステップでかわして踏み込みストレート(余談ですが、こういう動きのことを、僕は「裏を取る」・「裏に抜ける」などと言っています。)、というものです。どっちの方が当たりやすいかは相手によって変わってくるので、相手の癖に応じて使い分けられると良いと思います。

赤対白

正面から打ち合うと火力の差で競り負けるので怖さがあるかもしれませんが、白ははっきり言って守備がザルです。ジャブの戻り際や足が止まった所を狙ってフックを入れてみると、意外と当たります。また、フェイントはないので、強打には確実にカウンターで反応できるよう心の準備をしておきましょう。(フェイントによる釣りだしも効果的です。)そして白は、Bジャブのスキがかなり大きいので、白の相手がBジャブを狙っている時は裏を取ってのストレートカウンターを狙ってみても良いでしょう。

 

次に、青の戦術について解説していきたいのですが、僕自身青を使うのがかなり苦手なので、概略だけ(というかほぼ箇条書き)になってしまうことをご了承願います。

青対赤

・高速接近してのボディが攻撃の軸。ただし、真っ直ぐ突っ込んでボディだけだと読まれてカウンターを浴びやすいので、リズムを変える、ダッキングで入るだけにする、などなど単調な攻撃に終始しない工夫を。

・1発の火力がないので、呼吸ゲージがなるべく上の所で攻める意識を持ったり、相手の出鼻を確実に叩けるようにしたりすることで、1発ごとのダメージを大きくする。

・相手のフック・アッパー・Bフックはかわしてのカウンターに持ち込みやすいので、確実に打てるようにする。(踏み込みストレート・前進アッパーの射程がかなり長いので有効活用する。)

・相手の圧力でコーナー付近まで詰められたらクリンチで仕切り直し。クリンチゲージはなるべく短・中を保つ。

・踏み込みストレートが直撃すると相手ののけぞりが大きくなる。この場合は追撃のチャンスなので、ストレートやフックなどで2発目を入れてみると良いかも?

青対青

・基本的には青対赤とほとんど変わらないが、赤の時と比べて相手の裏を取りやすいので、相手がボディを狙ってきたら意識してみると良いかも?

青対白

オプションとして青を練習していたことがあったのですが、この時の戦術だけはそこそこ手応えがあったので簡単に紹介してみたいと思います。青をメインで使っている人は基本的にフェイントやボディアタックをよく使っていますが、僕のオプションとして考えていた青の使い方は、「青で動きながらカウンターを狙う」というもので、裏を取りやすい白との相性はかなり良かったです。もう少し具体的なポイントを挙げていくと、「主な武器は裏を取ってのストレートカウンター(踏み込みストレートの間合いと白のスキの大きさから、どのパンチでも裏は狙える。また、裏を取った時の距離が近ければ踏み込みアッパーも有効)」「ダッキングで出入りしながら相手アッパーの暴発を狙う(リズムが一定だと狙い打ちされるので、リズムも微妙に変える)」、「相手がBジャブを打ってきたら積極的に裏を狙う」、「相手が寄せてきたらクリンチで逃げて仕切り直し」などといったところに注意して戦っていました。踏み込みストレート後の追撃(僕はそのまま引いていましたが、フック追撃等も狙えるはず)やボディアタックの狙い方(カウンターを狙いながらボディも攻めていましたが、ボディの精度は正直足りなかったです)などの課題もありますが、興味のある方は試してみてください。

 

最後に、白の戦術について。白は僕が最も使っているグラブなので思い入れがあります。扱いづらさからメインで使っている人はあまり多くないですが、カウンターさえ出来ればかなり強力な武器になるので、興味のある方はこれを読んでいろいろ試してみてください。

白対赤

ジャブの刺し合いになれば白の方が基本的に有利なので、自信を持って接近戦に持ち込むことが大切です。Bジャブやストレートに対してジャブで潰せれば30~40程度のダメージが期待できます。(このジャブによる潰しが白の接近戦の要!)そして、あと少しで蓄積ダメージが取れそうならガードの上からジャブで叩き続けると、比較的楽にペースを握れると思います。(ただし、調子に乗ってジャブを出し続けると、強打の割り込みがあるので油断は禁物!)なお、この時のジャブの使い方のポイントとしては、相手のガードに届くか届かないかの加減でショートジャブを使うことが最も重要です。(伸ばしきると割り込まれやすい)また、白はカウンターの精度が生命線になってくるので、相手の強打に常に集中して、ガードで止めたらすぐカウンターに持ち込めるようにすることも大切です。

白対青

赤対青と戦い方はほとんど変わりませんが、白はジャブキャンが出来ないため、相手に裏を取られやすくなっています。そのため、しっかり体を寄せて相手に裏を取らせないことが重要になってきます。相手が下がると追いかけてジャブを入れたくなると思いますが、それでは相手の思うつぼです。裏を取られてストレートを浴びる危険性がかなり高くなります。そのため、相手が下がった時は無理にジャブを入れず、ガードを固めながらショートジャブが使えるところまで間合いを詰めます。そうすることで、青の動きまわるスペースを潰し、白が得意とするショートジャブによる接近戦に持ち込むことが出来ます。青はこの状況を嫌ってクリンチで仕切り直してくると思いますが、クリンチゲージが中・長の場合はBジャブやフック削りなどでけん制すると良いでしょう。(短の場合はされても仕方ないぐらいに割り切る。)

白対白

白はフェイントが出来ないので、フェイントに怯えないで済むのは楽なところだと思いますが、高火力の一発があるため、ポイントや蓄積ダメージでリードしていても油断ができません。戦い方としては、赤対白とほぼ同じですが、こちらも白なので、蓄積ダメージを狙えそうならジャブ削りを仕掛けてみる割り込みの一発に注意する、などといった所が赤で戦う時との相違点だと思います。

 

いずれにせよ、白は基本的に手数では勝てない(スタミナの消耗が激しくて手数が出せない)ので、ジャッジA・ジャッジBの点数を常に意識しておくことが大切です。また、赤でワンツーを多用している人は、白でワンツーが打てないことに戸惑うかもしれませんが、ガードを固めて相手のパンチにジャブを返すだけも結構な脅威になるので、そういった動きができるように頭を切り替えましょう。

 

ここまで簡単にグラブの特徴とその対策について解説してきましたが、基本はあくまでも本編の内容だと思います。ただ、グラブカラーが変わると気をつけなければいけないことが少し増えるよ、ということです。また、「青を使ってみたい!」という人にとっては間違いなくこれだけではよくわからないと思うので、青を使ってみたいという人は、上手い人に稽古をつけてもらいながら練習してみてください。…a○aさんやE○JIさんあたりが青の解説書いてくれてもいいのよ(チラッ

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最終更新:2013年10月28日 18:49