1.フックの処理
いわゆる中級者クラスまで猛威を振るうフックの性能。
これを的確に捌けるかどうかは勝率に直結するファクター。
① フックのキャッチ
要はフックをガードした直後にガードを離す。感覚としてはフックが当たる瞬間にガードボタンを一瞬だけ押すような感じ。勝手にキャッチという言葉を使ってますがパーリングが近いのかな?
このメリットは単純に、ガード直後に即反撃ができることである。
まずはこのタイミングを掴むことが第一。
キャッチができてくれば
各種反撃がスムーズに行えるはず。
有名かつ鉄板。
平均してお互い五分五分のダメージのやり取りなので体力優位時に使うとベスト。欲張らないときはこれ。
フェイントに釣られてもガードし直し打ち直しができる。
ガードアタック。キャッチ前に微妙に後退して距離を調節するとよい。
リーズナブルな強打カウンターで上位陣に大人気だが、カス当たりだと相手のフック押しっぱが間に合う・・・。
UMEの一押し。ボディダメージ30以上が軽く出る。
頑張るなら決め打ちキャンセルBフックまで。決まれば試合の決定打になるかも。
なんにせよボディダメージ30とか与えれば一発で追い払えるのでそこから自分のターンにもってく。
② ダックアッパー
フック処理の王道かつ王様。
結構読み切ってないと打てないので上手く使うコツをいくつか。
ダッキング体制でフック待ち中
ダッキングが長すぎると色々バレるしアッパー打たれる。
見切り、諦めは大切。
至近距離でガチャガチャやってる中にダッキングを混ぜる。
その間にフックが来たらアッパーを打つ意識をきちんと持つ。
ジャブ、ガード、たまにダッキングは一連の指の動きとして
勝手にやらせる。
意識はダックアッパーに集中。
難しいけどキャリア積んでれば結構指動くはず。
2.フックの使い方
上級者のカウンターの標的となりやすいフック。ここではカウンターを外しながら当てるコツを紹介する。
沢山打ってたらやっぱりいつか合わせられる。身も蓋も無いが超大事な基本。
フックは注目を浴びるパンチなだけにフェイントが非常に強力。
相手が反応して下がったところをジャブで押さえつけてフック実弾、とか
アッパー当てた直後にフックフェイント→相手が釣られてアッパーきたらカウンター。
Bジャブキャンセル→フックフェイントとかで牽制したりしながら不意にダイレクトフック などなど様々。
飛び込みフックの射程ギリギリから狙ってみる。後退からのストレートカウンター狙われるとアウト。
視覚的に反応しにくいのはBジャブ前進ガードキャンセル飛び込みフック。
遠距離ストレートをちらつかせといて中距離ストレートフェイント飛び込みフック、とか。
ボディアタック中、早めに腹筋する相手には
BジャブBジャブフックなど、ゲージ状況を逆手にとる。
相手疲労時にはカウンターがないのでメインで振る。アッパーフェイントで立たせてからフックのダブルとか。
カウンターの気配が無ければ多めに振る。
過信は禁物。
フックの打数を減らし、他の武器を色々見せておけば
相手は削りフックを受け入れざるを得なくなる。
相手にフックの存在を忘れさせるセンスが必要。バレるな危険。
3.ボディジャブ
フックと入れ替わりに存在感を増してくるのがBジャブ。
ボディアタック狙いの連発だけではなく
手早くヒット数を稼げるまさにリードパンチ。
やみくもに打つとジャブに潰される。
基本は後出しを心掛ける。
相手のジャブのリズムが一定のときにBジャブでその裏を取ったりする。
2発くらい当てたら相手も対応してくるが。
実はBジャブを打つコツはそれくらいだと思う。
要は「相手の打ち気を察知する能力」である。
しかしこれはセンスと経験でどこまでも伸びる。
ジャッジC奪取かボディアタック、あるいはその2択。
相手が打って来ないならBジャブで数回触っておけばC取れる。これだけで試合全体がかなり楽になる。
ゲージ状況が許すなら本格的にボディアタックにいく。
劣勢時にボディジャブを連続で当てたら
相手は最大限ボディのケアをする。が、実はポイント奪取が狙いで
それがバレるまで2、3Rくらいはポイントもらえたりする。
ポイントが目的なので守備意識第一で。
または逆にいかにもタッチボクシングみたいなことしながら徐々にBジャブの比率を上げていき気がついたら立派な酸欠、みたいな状況を狙ったり。
「相手の嫌がることをする」とよくいわれる言葉があるが、これでは実は不十分。
嫌がるというのは、狙いがバレているということに他ならないから。
ベストは「相手が嫌がる前に優位に立ってしまう」こと。
あるいは「嫌がることを嫌がらせないでやる技術」というか。
3.ストレートあれこれ
私の用途はざっというと以下の4点。
遠距離ストレート牽制、各種カウンター、特殊コンビネーション、そしてUMEスペシャル。
ワンツーそのものには相手を突き放したり、切り込んでいくような性能はあまりない。ジャブ牽制の中にストレートをご褒美的に混ぜるという使い方がメイン。ワンツー突破はむしろびっくり箱的なアタックである。
遠距離ストレートはジャブの出し際に刺さる。でも踏み込まれてジャブ返されると何気に痛いので返されたくないならより遠目から振る。
好調時には自然と打つべきタイミングが閃くものなので乱発しない。
早いラウンドに当てればポイント面でのリターンが大きい。その辺も打つ割合を考える材料にするとよい。
相手の強打に対するカウンターはストレート一本でも問題ない。発生が早くリーチがあるので当てやすい。
特殊コンビネーションといっても、まあ要は「罠」や「騙し」である。
ボディアタック中不意に遠目からBジャブキャンセル前進ストレートとか、ダウンした際に立ち上がると見せかけてギリギリで止まって相手がダッシュしてきたとこにストレート、とか。セコい。
相手が腕スタミナマイナスになると、ワンツーからワンツーが確定する。
かなりきわどいタイミングながらBジャブキャンセルワンツーも確定するので、Bジャブキャンセル→ワンツー×3 が10割コンボになる。
ちなみにワンツー始動のジャブダメージアップのため、Bジャブキャンセルからワンツーの間には「若干の後退から前進」を挟む必要がある。
ジャブに判定がまるで勝てないため、いまいち使い勝手が悪かったストレート牽制だが、タイミングと距離適正を見極めることで立派なダメージソースになることはすでに広く証明された。
Bジャブのインパクトが強すぎてあまり語られないが、実はストレートの打ち方というのも
スパ天の歴史の中で大きな進化を遂げてきたものの代表だといえる気がしている。
4.ジャブ
ジャブに哲学なし。相手より早く打ち、相手より長く腕を伸ばすことで相手より先に当てる。
遅れた場合は相手のジャブが伸びきる瞬間を外してから自分の腕が伸びきったところを当てる。
そして伸びきった直後にガードに戻す。
ただシンプルにこれだけを正確に行えるかどうか、ジャブはそれだけが問われる。
しかし遅延や人間の反応速度を考えるとこれらが常に完璧に行えるわけがないので、打ち負けるようなら賢い運用も必要。
ペース、リズムを変えてみたり、ジャブの引き(ガード戻し)を気持ち早めにして、ひとまず食わないことを第一にしてみる、とか。
5.アッパー
なくてはならないパンチ。アッパーが打てなければダッキングで全てのパンチを外せてしまう(極論だが、基本技術のフック偏までと同じような状態である)。
ダックアッパーは例外的な使い方(まあ、最も代表的なものではあるが)なので除外、ここでは相手のダッキングに対してこちらから振るアッパーについて考える。
大きく分けて2通りの打ち方がある。
1つは相手のダッキング癖を「読んで」アッパーを置いておく方法。
もう1つは相手がダッキングしたところをすかさず打つ方法。
前者は相手の変化が怖い、博打的な要素を含む。後者は間に合わない可能性もあるし、そもそも相手が罠でダッキングを見せてアッパーを誘っている可能性もある。
どちらも必要な一打である。
前者は相手がついダッキングしてしまうような状況にセッティングする、という工夫が必要。
強打を当てた直後などのように、相手をテンパらせる必要がある。
後者は、打つなら思い切りのよさが肝心。今から打っても遅い!と感じたら打たない、ということができるかどうかが重要、ともいえる。
ちなみに私は「打つか否か」という思考が頭に浮かんだ瞬間に打つのを止めることにしている。無心で打てなきゃ間に合わない。
6.Bフック
発生が遅く、打ち終わりのスキが大きく、被カウンターダメージ最大。しかもBフックのダメージ値は顔面強打よりはるかに小さいため、相手ののけ反りが少ない。食らってから後出しストレートがだいたい間に合う。
まずはこの性能の悪さをきちんと理解すること。
ちなみにリーチが短いためほぼ全ての状況で前進Bフックを使う。定位置Bフックのメリットはあまり思い浮かばなかった。
基本はクリンチ当て逃げ。基本がすでに難しい。絶対に返されないタイミングがこれしかない。打ち気を察知した上で上手く発動させよう。
短クリンチゲージなら出会い頭に当ててボディアタックの着火点に。中、長クリンチゲージならボディアタックの仕上げに使おう。
その他の狙いどころは、コーナーに詰めた瞬間(約70ダメージ与えて大きくのけ反る)、スウェーの瞬間(同上)、R終了の瞬間 などがある。
それ以外でも、ある程度の危険性を許容すればいくつか狙いどころは出てくる。
何気ない立ち回りの中で、少し後退してから相手の前進に合わせて前進Bフック、相手の前進ジャブに後出し前進Bフック、などなど。
多少の反撃を覚悟するなら、Bジャブキャンセル前進Bフックのコンビネーションが強力。相手の手数が止んだときに奇襲として。
つまるところ、一切反撃を受けないのが理想ではあるが、相手がハンパに反応してBフックをジャブで返してくるのがむしろ一番ありがたいのも事実(スタミナ消費リセットが超ありがたい)。
打つメリットがあり、かつ相手の意識の裏をつけるようなタイミングなら打っても構わないとは思う。
ただし何を合わせられても文句はいわないが。
まとめると、
- 基本は当て逃げ可能な状況で。
- リターンがよい状況ならもうちょっと頑張って打ってもよいが、「多少の反撃を受けても構わない、それでもBフックを当てるメリットを優先する!」という心構えが必要。
- 大前提として、先に打たれて潰されないよう細心の注意を払う。これが最大の肝。
小ネタとして、最終Rのポイント争いで先に削りフックを当てて逃走をはかる相手に対する
ジャッジA奪取の切り札になったりする。あくまで最後の手段。ちなみに実戦で武さんにやられた。
7.各種フェイントについて
「実弾と見間違えるようなフェイントの使い方をする」。これがフェイント運用の定義。
フェイントを多用し「実弾をフェイントと勘違いさせる」という使い方も一応あるが、これは相手が亀になっているような状況に限定される(スキだらけだから)。
直前の相手の挙動に注目すべし。フェイント中は無防備なので、ブンブン振ってる相手にはおとなしくジャブにしとく、とか。
そのフェイントによって相手がどのような反応をするか、というところまで具体的に想定して使う。
例えばフックフェイントは相手のダックアッパーを釣り出すのが一番の目的なのだから、フックフェイントを入れたあとダッキングしてたらアッパー食ってただの自滅。
アッパーが来ることを想定して立ちガードからの後出しストレートやバックダッシュ→前進ストレートなどを用意しておかなければいけない。
ストレートフェイントは長距離から牽制で使ったりする。相手が気持ち下がってくれたり。
フックフェイントは一番使用頻度が高い。強打を当てた直後の追撃に使うのが地味にオススメ。
アッパーフェイントはダッキング中の相手を起こしたいときに使う。ただしアッパー実弾も忘却しない。
Bフックフェイントは基本前進Bフックで。ボディアタック中にコンビで混ぜたりすると効果的。あの微妙な前進が実にイヤ。
ボディアタック中などは、クイっとダッキング前進して立つというアクションが、案外ボディジャブフェイントとして機能する。
優位なゲージ状況を作れたらこういうアクションを駆使して相手に先に動いてもらうのがベター。
最終更新:2010年12月09日 02:34