スパーに勝つということは簡単なことではない。
相手の動き、そのときのゲージ状況、残りR残り時間等考慮して最も安定した行動を見つけられるように努力すべし。(これを「立ち回り」という)

以下10Rの試合の例で簡単にさらっていこうと思う。

初回→牽制を飛ばしながら顔面(orボディ)蓄積を狙う


開始と同時にダッシュ。これは相手をコーナーに詰める動きが基本であると同時に、ダメージを受けた際に下がるスペースを確保する狙いもある。

序盤の主目的は安全に立ち上がりつつ相手の動きを確認することと、可能であれば顔面蓄積を奪い試合を作ってしまうこと(顔面蓄積を奪うことでジャッジBの支持を得続けることができる)。

ポイントに関してはまだ過剰に意識する必要はないが、試合中そのR間の最大ダメージ値は記憶しておこう(ジャッジAのポイント獲得のため)。
またボディアタックを得意とするプレイヤーは大抵ジャッジCをとりジャッジAをこぼすので、初回はジャッジAを優先的に取っておいたほうがバランスがとれる。

2~5R→押し引き、ゲージ状況に合わせた「いいとこ取り」


30ダメージを単発で10発浴びても、90ダメージを一発返せればこちらが有利である。
また80弱のダメージを何度浴びても蓄積を負わなければ問題ないし、30ダメージを連続4回与えれば相手に40近くの蓄積ダメージを与えることが出来る。この2つは決して矛盾していない。

ともかく試合前半で大事なことは「顔面蓄積を奪う」ということに尽きる。そのために的確なカウンターや、まとめ打ちが必要となる。
単発で大きめのダメージを何発も受けても無傷で切り抜けて、こちらは的確にパンチを集めて「不公平」に勝とう。


このゲームは結局のところ「ゲージのやり取り」である。
自分が一方的に有利なゲージ状況のときに攻め、不利な状況で引く。まずはこれを確立させよう。
特に相手のゲージをきちんと確認すること。相手の体力が50程度減っていたらフックを狙う、スタミナ消費が激しければボディを攻める、など。


この上で「自分がダメージを受けているから、相手が狙っているであろうフックに照準を合わせカウンターアッパーを打つ」などの動きができれば、より上の次元のボクシングになる。


6~9R→最終形(勝ち方)を意識し、それに必要な動きを


私の立ち回りの実例を挙げよう。

  • 相手が顔面大ダメージ、自分無傷 →早いRから完全に引いてアウトボクシング、ポイントはダウンを奪って稼ぎ判定狙い。

  • 相手のほうが大きめの顔面ダメージ、自分ややダメージ→ボディ攻撃は反撃を抑える狙いで(もちろん大ダメージを奪えればそのまま続行)、フックにカウンターを狙いつつアッパーが当たらない距離でボクシング、ポイントはACどちらかに絞らず3-0の判定勝ちをするつもりでとる。

  • お互いに顔面蓄積なし→ボディアタックなどを脅しに使いながら、本線は判定。先にR最大ダメージ候補になるようなパンチを当ててからカウンターを狙うのが理想。

  • こちらが顔面蓄積あり、相手なし→ジャッジACの支持を受けての2-1判定勝ちを本線に、ボディアタックやフックへのカウンターを狙う。より大きい顔面蓄積を奪ってもポイントが最終Rまでに追いつかない場合はこれに拘らない。

  • こちらが顔面大ダメージ、相手なし→上記に近いが、優先順位が変わる。この場合はボディアタック本線、2-1判定勝ちが伏線。

  • お互いに大ダメージ→ヘタに引くとダウンを取られてズルズルとポイントを流出したり、削りフックでKOされかねないのでやや強めに押して勝負に出る。
ジャブとフックを駆使しつつ相手のフックに反応してダッキングアッパーを狙う。反応重視の戦いにシフトする。

  • 相手にボディダメージを与えた→傷が浅い場合は無理せず流し、40ダメージほど与えたら無理してでも攻めて傷を広げ、ボディ蓄積を奪ったらまた引いて反撃を受けないようにしつつ顔面との2択を迫り、相手のゲージ3本を均等に削る。


ふう、疲れた・・・おおよそこんなところであろうか。
参考にしていただければ幸いである。なおやや「判定」という言葉の多さが目に付いたかと思うが、これだけ判定を意識しておきながら私はKO率95%。KOに拘る必要は全くない。


最終R→試合を締めくくる


上記のような立ち回りの末、安全に試合を終わらせるかはたまた逆転を狙うか、意図を持って最終Rを。きちんとその試合を締めくくろう。

基本的には上の続きなので特筆する事項はない。しかしひとつだけ。
最後まで諦めない姿勢は立派であるが、最後にムチャ振りして勝っても決して喜んではいけない。
ラスト1Rまで無傷なら、スウェーを駆使すればほぼ間違いなく逃げ切ることができ、もし最終Rそれをひっくり返したとしてもそれはあくまで相手のミス。
このゲームは不確定要素が沢山あるかもしれないが、だからこそ結果より過程が大事なのだと私は思う。終わりよければ全てよし、では永遠に成長しないだろう。

勿論最終Rは諦めろ、というわけではない。逆転を狙うのであれば、最終Rの逆転までの布石をどれだけ打てたか、ここまでにそれをどれほど積み上げられたかが大事だということを、筆者は強く記しておく。

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最終更新:2007年05月12日 10:23