ロシアンレールロード

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&bold(){Russian Railroads} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/170323-1159/games/russianrailroads/170327-1500/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=russianrailroads]] &bold(){訳語は個人で訳したものなので、実際のゲームと異なっている場合があります。} #contents *ゲーム画面 &ref(ロシアンレールロード全体.png) *目的 最も多くの勝利点を獲得すること。-以下フレーバーテキスト 鉄道業界の権力者となり、シベリア横断鉄道と2つの路線の建設を任されます。プレイヤーは、ただ線路の敷設をするだけでなく、新たな機関車の購入、工業化の促進、労働者や技術者を雇用しなければいけません。これら全ては、プレイヤーの路線建設力を真に示すものとなるでしょう。 *コンポーネント このゲームで使用するトークンやカードの名称を示します。 &ref(コンポーネントr.png) *画面説明 &ref(画面説明r.jpg) 1:メインボード。メインボード下部には機関車・工場タイルのサプライがあります 2:プレイヤーボードとプレイヤーの手元(ホーム) 3:まだ利用不可能なコマ 4:ここをクリックすると画面の上部に移動します 5:相手のプレイヤーボードと手元(ホーム) 6:サプライとして残っているアドバンテージカードとそのトークン類 &ref(pi.png) 1:現在の勝利点 2:このプレイヤーの進行状況 &ref(進行状況.png) 1:現在のラウンド終了時に獲得予定の勝利点。これ以外の星マークの数字は、それぞれの場所で獲得予定の勝利点です。 2:所持しているルーブル、ワーカー、エンドボーナスカード 3:線路の進行状況、色によって線路がどこまで伸びているのかを確認できます 4:機関車が到達しているマス。プレイヤーカラーと同じ丸印がつきます 5:工業マーカーの進行状況 *ゲームの流れ 1ゲームは7ラウンドで構成されています(4人プレイの場合。2,3人プレイの場合は6ラウンド)。1ラウンドはスタートプレイヤーから順番に手番を行います。自分の手番になったらワーカーをアクションスペースに置き、対応するアクションを1つ実行します。 全員がパスをしたら1ラウンドが終了します。各ラウンド終了時に得点計算が行われます。 全ラウンドが終了したらゲームは終了します。ゲーム終了時に最終的な得点計算が行われ、最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者です。 *セットアップ BGAでのゲーム開始時に行われるセットアップです。BGAではセットアップは自動的に行われるので、ここは読み飛ばしても構いません。 ・ゲームボード &ref(メインボードr.png) 1.アドバンテージカード5枚が表向きに置かれる 2.エンドボーナスカード10枚がシャッフルされ、その後、2枚がランダムに除かれる。残りの8枚は裏向きにして山札となる。 3.機関車タイル37枚が番号順(1~9番)に分けられた後、9つの山にして表向きに置かれる。9番の機関車タイルのうち、1枚は対応するアドバンテージカードに準備される。 4.各プレイヤーのワーカーが7個準備される。そのうちの5個ずつは各プレイヤーに配られる。残りの2個ずつはストックとなる。水色のワーカー2個がゲームボードの対応するアクションスペースに置かれる。黒のワーカー1個が対応するアドバンテージカードに準備される。 5.x2トークン、ルーブルがストックとして準備される(BGAでは表示されません)。 6.技術者タイル15枚がAとBの2つに分けられる。AやBが書かれていない技術者タイル(技術者番号1番の技術者タイル)は1ルーブルと共に対応するアドバンテージに準備される。それぞれの技術者タイルがシャッフルされ、Bの山札から4枚、Aの山札から3枚の技術者タイルが引かれ、ゲームボードの対応するスペースに置かれる。このとき、技術者タイルが置かれるスペースの形(縦長か横長か)によって、技術者タイルが置かれる向きが決まる。残ったカードはゲームから除外される。除外されたカードは今回は使われません。 ・プレイヤーボード 1.各プレイヤーにプレイヤーカラーに対応したプレイヤーボードが配られる。 2.各プレイヤーに「1番」の機関車タイルが1枚、黒の線路コマ3個、工業マーカー1個が配られ、それぞれがプレイヤーボードの対応する場所に置かれる。 3.各プレイヤーに以下のものが配られる: a.プレイヤーカラーに対応したワーカーが5個ずつ b.1ルーブル c.7種類のアドバンテージトークンが1個ずつ d.2個目の工業マーカー e.キエフ勲章トークン1個 f.再評価トークン1個 ・初期セットアップ 1.各プレイヤーの手番順がランダムに決まる。手番順の数字に従って、各プレイヤーの手番順マーカーが手番順トラックに置かれる。 2.4番手のプレイヤーから順番に、スタートボーナスカード4枚から1枚を選び、その能力を使用します。選ばれたカードはゲームから除外されます。そして、3番手、2番手のプレイヤーも順にカードを選び、その能力を使用します。ただし、1番手のプレイヤーはスタートボーナスカードの能力を使用することはできません。 *プレイ 手番では、&bold(){空いているアクションスペースを1つ選び、必要な数のワーカーを置くことで対応するアクションを1回だけ実行します。} &ref(アクション実行.png) このとき、次のルールに従う必要があります。 ・空いているアクションスペースを選ばなければいけない (既にワーカーが置かれているアクションスペースは選べません) ・選んだアクションスペースにワーカーを必要な数だけピッタリ置かなければいけない ・ワーカーを置くときには、手元にある自分のワーカーしか使用できない ・選んだアクションは即座に実行しなければいけない ・選んだアクションは完全に実行できるものでなければいけない ・1手番に1アクションしか実行できない 注意:ただし、これらのルールには例外がある場合があります。その際は適宜示します。 アクションを実行したくない、できなくなったらパスをします。&bold(){一度パスをすると、そのラウンドでは二度と手番が回ってきません。} 全員がパスをしたらラウンドは終了します。 実行できるアクションは ・線路延長 ・機関車/工場 ・工業化 ・補助アクション ・技術者 ・手番変更 の6個です。 では、実行できるアクションの詳細を説明していきます。 *アクション詳細 **線路延長 プレイヤーボードには3つの路線が描かれており、これらの路線をそれぞれ伸ばすことができます。 &ref(3つの鉄道.png) 路線を伸ばすと、各ラウンド終了時により多くの勝利点が得られるようになるでしょう。 線路を伸ばすためには、以下のものが必要です。 ・線路延長アクション &ref(路線延長アクション1.png) ・線路コマ &ref(線路コマ.png) ***線路延長アクション実行方法 まず、メインボードの「線路延長エリア」にある「線路延長」アクションスペースに必要な数のワーカーを置きます。その後、ワーカーを置いたアクションスペースに示されているのと同じ数だけ、自分のプレイヤーボード上の対応する線路コマを進めます。その際、線路を伸ばすアクションを複数の路線に分割して適用することができます。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション2.png) 1.青のプレイヤーはこのアクションスペースに自分のワーカーを2個置いた。 &ref(路線延長アクション2-1.png) 2-a.彼はシベリア横断鉄道の線路を伸ばすことに決め、黒の線路コマを3マス進めた。 or &ref(路線延長アクション2-2.png) 2-b.シベリア横断鉄道を2マスだけ伸ばし、残りの1マス分は別の路線を伸ばすことにした。合計で3マス分の線路を伸ばした。 これでこのアクションは終了です。 &aname(線路延長アクション){} ***別色の線路コマ &ref(路線延長アクション4.png) より多くの勝利点を獲得するためには、線路コマを進めることで路線を伸ばさなければいけません。また、鉄道を最大限発展させるためには、黒だけでなく、異なる色の線路コマも使って線路を伸ばす必要があります。 &bold(){他の色の線路を伸ばすには?} 他の色の線路コマを使うと鉄道は更に発展しますが、そのためには、まず線路コマを手に入れなければいけません。黒の線路コマをシベリア横断鉄道の2、6、10、15マス目まで進めるとそれらのマスに対応した色の線路コマを即座に獲得します。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション3.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の2マス目まで進めたら(2マス目を越えて進めてもよい)、即座に灰色の線路コマ3個を獲得します。獲得した線路コマはプレイヤーボードの各路線の左側に置かれます。これ以降、灰色の線路コマを使って線路を伸ばすことができるようになります。 灰色の線路コマを手に入れたら、それを使って線路を伸ばせます。 灰色の線路コマが描かれているアクションスペースに必要なだけのワーカーを置くことで、灰色の線路コマを進めて線路を伸ばすことができます。描かれている線路コマの数と同じマス数だけ線路を進めます。 なお、&bold(){新たな線路コマを使って線路を伸ばす際には、最初の1マス分の移動はその路線の1マス目に線路コマを置くために消費しなければいけません。} &bold(){例} &ref(路線延長アクション5.png) 1.青のプレイヤーはこのアクションスペースに自分のワーカーを1個置きました。このアクションスペースには灰色の線路コマが2個描かれているので、彼は灰色の線路2マス分進めなければいけません。 &ref(路線延長アクション6.png) 2.まず、1マス分の移動で灰色の線路コマを1マス目に置きます。もう1マス分の移動で2マス目に灰色の線路コマを進めます。 補足:黒以外の線路コマを進める際も、アクションを分割させて適用させることができます。 その他の色の線路コマでも、各色に応じたアクションスペースのアクションを実行することで、同様に線路を伸ばすことができます。 その他の色の線路コマは次のように手に入れられます。 ・茶色の線路コマ &ref(路線延長アクション7.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の6マス目まで進めたら茶色の線路コマを3個手に入れます。 ・バニラ色の線路コマ &ref(路線延長アクション7-1.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の10マス目まで進めたらバニラ色の線路コマを2個手に入れます。 ・白の線路コマ &ref(路線延長アクション7-2.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の15マス目まで進めたら白色の線路コマを1個手に入れます。 ***線路コマを進める時のルール 線路コマを進める時には次のルールに従わなければいけません。 1.線路コマを進める際には、次の「色の順番」を守らなければいけない 黒の線路コマが一番前、次いで灰色、茶色、バニラ色、白と続きます。 2.線路コマは空きマスにしか進められない 3.先のマスに置かれている線路コマに追いついたり、先のマスにある線路コマを追い越して進めることはできない つまり、線路コマの「色の順番」が崩れることはありません。 4.線路コマを進めるとき、移動を分割して適用する場合、異なる路線に置かれている線路コマに移動力を分割することができる 例えば、線路コマを2マス分進められるなら、シベリア横断鉄道の線路コマを1マス、サンクトペテルブルクの線路コマを1マス進める、といった進め方が可能です。 5.各路線ごとに使用できる線路コマの色が決まっている 各路線で使用できる線路コマの色はプレイヤーボードに示されています。 &ref(路線延長アクション8.png) ***特殊なアクションスペース 下の2つのアクションスペースは少し特殊です。 ・下から2番目のアクションスペース このアクションを実行するには、ワーカー1個と1ルーブルをアクションスペースに置かなければいけません。このアクションを実行すると、任意の線路コマを2マス分進めることができます(複数の線路コマを進めるために移動を分割することも可)。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション9.png) 青のプレイヤーはワーカー1個と1ルーブルをこのアクションスペースに置き、アクションを実行することにしました。 &ref(路線延長アクション9-1.png) 彼は黒の線路コマを1マス進め、その後、灰色の線路コマを1マス進めました。 ・一番下のアクションスペース &ref(路線延長アクション9-2.png) &bold(){このアクションスペースだけは、1ラウンド中に複数回使用できます。} ここにワーカーを置くと、黒もしくは灰色の線路コマ1個を1マス分進めます。このアクションスペースにワーカーが置かれていても、同じラウンド中に再びここにワーカーを置き、アクションを実行できます。&bold(){既に置かれているワーカーがどのプレイヤーのものかは問われません}。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション9-3.png) このアクションスペースには既に青のプレイヤーがワーカーを置いていますが、このアクションスペースにワーカーを置いて、アクションを実行できます。 そこで、赤のプレイヤーは自分の手番でワーカー1個をこのアクションスペースに置き、アクションを実行しました。 **機関車 線路を伸ばしただけでは勝利点を得ることはできません。線路と機関車が揃って初めて勝利点を獲得できます。さらに、得点計算でより多くの勝利点を得られるようになる可能性もあります 機関車を建造するためには以下のものが必要です。 ・機関車アクション &ref(機関車アクション1.png) ・ストックにある機関車タイル &ref(機関車アクション1-1.png) ***機関車アクション実行方法 まず、「機関車」のアクションスペースのうちの1つに必要な数のワーカーを置きます(「機関車」のアクションスペースは後述する「工場」のアクションスペースと共有しており、それぞれのアクションを同じアクションスペースを使って実行します)。次に、ストックにある最も小さい番号の機関車タイルの山から、機関車タイルを1枚取ります。そして、自分のプレイヤーボードの3つの路線のうちのいずれか1つを選び、取った機関車タイルを選んだ路線に置きます。 &bold(){例} &ref(機関車アクション2.png) 1.緑のプレイヤーは「機関車」アクションスペースにワーカーを1個置きました。 &ref(機関車アクション2-1.png) 2.そして、ストックから「2番」の機関車タイル1枚を取り、サンクトペテルブルク鉄道に置きました。 サンクトペテルブルク鉄道とキエフ鉄道には機関車タイルを&bold(){1個}だけ置くことができます。シベリア横断鉄道には機関車タイルを&bold(){2個まで}置くことができます。 機関車タイルに描かれている番号は、機関車が鉄道のどのマスまで到達できるのかを示しています。 &bold(){例} &ref(機関車アクション3.png) 「1番」の機関車タイル(ゲーム開始時に各プレイヤーに配られる機関車タイル)は1マス目まで到達できます。 &ref(機関車アクション3-1.png) 「4番」の機関車タイルは1~4マス目まで到達できます。 シベリア横断鉄道には2つの機関車タイルを置くことができますシベリア横断鉄道に置かれている機関車タイルがどのマスまで到達できるのかは、2枚の機関車タイルの番号の合計によって決まります。 &bold(){例} &ref(機関車アクション3-2.png) シベリア横断鉄道に「1番」と「4番」の機関車タイルが置かれています。よって、機関車は1~5(1+4=5)マス目まで到達できます。 ***機関車の改良 機関車を改良すると、より遠くのマスまで機関車が到達できるようになり、得点計算時に多くの得点を得られるようになります。さらに、鉄道路線のマスの中には特殊なマスがあり、そのマスに機関車が到達することで有利な効果を得ることができるようになる場合があります。 機関車を改良するには、より大きい番号の機関車タイルに置き換えるだけです。 置き換える際、既に置かれていた機関車タイルは捨てられるわけではなく、別の路線に移動させて再利用できます。 &bold(){例} &ref(機関車アクション4.png) 1.緑のプレイヤーは4番の機関車タイルを取り、これをシベリア横断鉄道に置きました。彼はこの路線にすでに2つの機関車タイル(3番と1番)を置いていたので、1番の機関車タイルと4番の機関車タイルを置き換えました。 &ref(機関車アクション4-1.png) 2.4番の機関車タイルと置き換えた1番の機関車タイルを移動させます。キエフ鉄道には機関車タイルがまだ置かれていないので、キエフ鉄道へ動かしました。 機関車タイルを置き換える際、「古い」機関車タイルの移動が連続して発生する場合があります。もし、機関車タイルを動かせる路線が無い場合、「古い」機関車タイルは「工場タイル」に変わります。 &bold(){例} &ref(機関車アクション4-2.png) 1.緑のプレイヤーは4番の機関車タイルをサンクトペテルブルク鉄道に置きました。ここに置かれていた2番の機関車タイルを別の路線に動かす必要があります。そこで、キエフ鉄道に2番の機関車タイルを動かしました。キエフ鉄道には1番の機関車タイルが置かれていたので、今度はこの1番の機関車タイルを動かす必要があります。 この1番の機関車タイルも別の路線へ移動させることができますが、機関車タイルを移動させる際には、機関車タイルが置かれていない路線か、より小さい番号の機関車タイルが置かれている路線しか選べないことに注意してください。 &ref(機関車アクション4-3.png) 2.「古い」機関車タイルを移動させられる路線がない、もしくは、移動させたくない場合、「古い」機関車タイルを裏向きにし、機関車タイルのストックの横に置きます。これ以降、このタイルは工場タイルとして扱われます。(工場タイルの詳細については下記参照) **工場 工場はそれぞれユニークな能力を持っています。 &ref(工場アクション1.png) 機関車タイルの裏面が工場タイルになっています。同じ番号の機関車タイルの裏面は、全て同じ内容の工場タイルになっています。それぞれの工場タイルは、所有者に特別な能力をもたらします。工場の能力は機関車タイルの左上にも表示されています。 ***工場アクションの実行方法 「工場」アクションを実行するには「機関車アクション」と同じアクションスペースを使います。 まず、「工場」のアクションスペースに必要な数のワーカーを置きます(「工場」のアクションスペースは前述の「機関車」のアクションスペースと共有しており、それぞれのアクションを同じアクションスペースを使って実行します)。次に、機関車タイルを選ぶときと同様に、ストックの最も小さい番号の機関車タイルの山から、機関車タイルを1枚取ります。取った機関車タイルを裏向きにして(工場タイルの面を上にして)、自分のプレイヤーボードの下部にある5つの工場スペースに置きます。工場タイルを置くときには&bold(){左詰め}で置いていきます。 &bold(){例} &ref(工場アクション2.png) 1.緑のプレイヤーは「工場」のアクションスペースに自分のワーカー1個を置きました。 &ref(工場アクション2-1.png) 2.2番の機関車タイルを取り、それを裏返して工場タイルの面を上にして、自分のプレイヤーボードの工場エリアの一番左に置きました。 5つの工場エリアが全て埋まっていた場合、工場タイルを置き換えることができます。工場タイルを置き換えるには、自分のプレイヤーボードにある「古い」工場タイルを1つ選び、選んだタイルは工場タイルの面を上にしてストックに置かれます。その後、空いた工場エリアに新たな工場タイルを置きます。プレイヤーボードから取り除く「古い」工場タイルを選ぶとき、&bold(){左から順に選ぶ必要はありません(一番右の工場タイルを選んでもよい)}。 ***機関車タイルと工場タイルの選択ルール 機関車タイルや工場タイルをを選ぶ際には次のルールに従わなければいけません。 ・タイルを取る時には、番号が最も小さいタイル山から取らなければいけない タイルは番号によって分けられ、山になっています。機関車タイルや工場タイルを取る時にはストックに残っているタイル山のうち、番号が最も小さいタイル山から取らなければいけません ・工場タイルを取るときだけ、機関車タイル山の横にある工場タイルから選んでとってもよい 工場タイルを取る際、ストックの機関車タイル山の横に工場タイルが置かれている場合があります。この場合、番号が最も小さい機関車タイル山からタイルを取るか、ストックにある工場タイルを取るかを選ぶことができます。 ・上から3番目のアクションスペースでアクションを実行した場合、タイルを取る順番を選んでよい 「機関車」アクションや「工場」アクションを実行するためのアクションスペースは3つありますが、上から3番目(一番下)のアクションスペースでアクションを実行すると、機関車タイル1枚と工場タイル1枚を取ることができます。このとき、どちらを先に取るかを選べます。(たとえば、3番のタイルが残り1枚のとき、3番のタイルを機関車タイルとして取るか、工場タイルとして取るかを選べます。) ***3つのアクションスペースの違い &ref(工場アクション3.png) ・一番上のアクションスペース 一番上のアクションスペースはワーカー1個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚か、工場タイル1枚を取ることができます。 ・真ん中のアクションスペース 真ん中のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚か、工場タイル1枚を取ることができます。一番上のアクションと実行できるアクションは全く同じです。ただし、必要なワーカーが1個多いので不利になります。 ・一番下のアクションスペース 一番下のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚と工場タイル1枚を取ることができます。 **工業化 勝利点を得るためのもう1つの手段となります。工業化アクションを実行すると、毎ラウンド終了時の得点計算で勝利点を得られるだけでなく、工場の能力を使用できるようになります。 工業化を実行するためには以下のものが必要です。 ・工業化アクション &ref(工業化アクション.png) ・自分のプレイヤーボード上の工業マーカー ***工業化アクション実行方法 まず、「工業化」のアクションスペースに必要な数のワーカーを置きます。そして、アクションスペースに示されているアイコンと同じ数だけ自分の工業化マーカーを進めます。 &bold(){例} &ref(工業化アクション1.png) 1.黄色のプレイヤーは「工業化」アクションスペースにワーカーを1個置きました。 &ref(工業化アクション1-1.png) 2.自分の工業化マーカーを1マス進めました。 ***工業トラックの隙間 &ref(工業化アクション2-1.png) 工業トラックの4マス目以降には「隙間」があります。隙間がある場合、工業化マーカーは先に進めません。 工場タイルを置くことで工業トラックの「隙間」を埋めなければ工業マーカーは先に進めません。 &bold(){例} &ref(工業化アクション2-2.png) このプレイヤーは工場タイルを置きました。彼は工業マーカーをこの工場タイル上に、そして工業トラックの次のマスに進めることができるようになります。 全ての工場タイルには工業マーカーを置くマスが描かれています。そして、工場タイルを置くスペースの先に、工業マーカーを進める新たなマスが描かれています。 なお、工業トラックの最後のマスまで工業マーカーを進めるには、工場タイルを5枚置き、工業トラックの隙間を全て埋める必要があります。 工業マーカーが工場タイルに描かれているマスに到達したら、即座にその工場タイルの能力が発動します。もし、その時点で工場の能力が使えない場合(能力によって発生するアクションを完全に実行できない場合)はその効果は失われます。 &bold(){例} &ref(工業化アクション3-1.png) 1.黄色のプレイヤーが2個のワーカーをこのアクションスペースに置きました。このアクションスペーースのアクションを実行すると、自分の工業マーカーを2マス分進めます。 &ref(工業化アクション3-2.png) 2.まず、工場タイルの上に工業マーカーを進めます。これは1マス分の移動です。工場タイル上に工業マーカーを進めたので、この工場タイルの能力を即座に使用します。次に、工業マーカーを次のマスへ進めます。 ***3つの工業化アクションスペースの違い &ref(工業化アクション4.png) ・一番上のアクションスペース 一番上のアクションスペースはワーカー1個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを1マス進めることができます。 ・真ん中のアクションスペース 真ん中のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを2マス進めることができます。 ・一番下のアクションスペース 一番下のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを1マス進めることができます。さらに、黒の線路コマ1個を1マス分進められます。 **補助アクション 補助アクションは3つあります。今までのアクションと少し異なりますが、どれもシンプルなアクションです。 ***×2 &ref(補助アクション1-1.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、ストックから×2トークンを1個取ります。 &ref(補助アクション1-2.png) 次に、取った×2トークンを自分のプレイヤーボードのシベリア横断鉄道の上にある破線のスペースに置きます。スペースは8マスあり、左詰めで置かなければいけません。1マスには1つのトークンしか置けません。 ×2トークンを置く際、そのスペースに線路コマがあるかどうかは問われません。×2トークンが置かれているマスの「下」のマスからは得点計算時に2倍の勝利点が得られます。 ***2ルーブル &ref(補助アクション2-1.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、ストックから2ルーブルを得ます。 ***ルーブルの使い道 ・ルーブルはワーカーの代わりとして使えます。 &ref(補助アクション2-2.png) このアクションスペースを使用する際、ワーカー1個を置く代わりに1ルーブルを置くことができます。 &ref(補助アクション2-3.png) また、ワーカーとルーブルを組み合わせることもできます。 ・次の2つのアクションを実行するために、ルーブルが必要になります。 &ref(補助アクション2-4.png) このアクションを実行するにはワーカー1個と1ルーブルが必要です。ワーカー1個の代わりにルーブルを支払う(2ルーブル支払う)ことはできますが、ルーブルの代わりにワーカー2個を使うことはできません。 &ref(補助アクション2-5.png) このアクションを実行するには、1ルーブルを支払う必要があります。 ルーブルの代わりにワーカーを使うことはできません。 1ルーブルはワーカー1個の代わりとして使えますが、&bold(){その逆はできません}(1ルーブルの代わりにワーカー1個を使うことはできない)。 また、ワーカーの代わりにルーブルを使った場合でも、そのアクションスペースにはワーカーが置かれているものとして扱います。つまり、&bold(){ルーブルが置かれているアクションスペースを同ラウンド中に再び使用することはできません}。 ***2個のワーカー &ref(補助アクション3.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、一時的に使用できる水色の臨時ワーカー2個を得ます。この臨時ワーカーは獲得したプレイヤーのワーカーとして扱われます。臨時ワーカーは手に入れたラウンド中に使用しなければいけません。 臨時ワーカーはルーブルと同様に、自分の他のワーカーと組み合わせて使ったり、ルーブルと組み合わせて使用することができます。 &bold(){臨時ワーカーは次ラウンドに持ち越すことはできません}。 **技術者 技術者は特別な能力を持っています。また、ゲーム終了時のボーナス勝利点にもつながります。 メインボードの技術者エリアは下図のようになっています。 &ref(技術者アクション1.png) ***技術者の使用と雇用 1ラウンドにつき1人の技術者を雇用することができます。技術者を雇用すると、以降は雇用した技術者のアクションを自分だけが使用できるようになります。雇用できる技術者はメインボードの技術者エリアの一番右のスペースに置かれている技術者です。 技術者を雇用するには、雇用アクションスペースに1ルーブルを置きます。その後、技術者タイルをこのスペースから取り、プレイヤーボードの横に置きます。 &bold(){例} &ref(技術者アクション2-1.png) 1.赤のプレイヤーは1ルーブルをアクションスペースに置き、技術者タイルをこのスペースから取りました。 2.取った技術者タイルをプレイヤーボードの横に置きました。 技術者タイルには実行できるアクションが描かれています。技術者タイルを持っているプレイヤーは、メインボードのアクションを実行するときと同様に技術者タイルのアクションを実行できます。 異なるのは、&bold(){アクションを完全に実行できないとしても、技術者タイルのアクションは実行できる}ということです(メインボードのアクションは完全に実行できるアクションでなければ実行できない)。また、&bold(){技術者タイルのアクションは所有者以外は使用できない}ため、早い者勝ちになることがありません。 ***横向きの技術者タイル ゲームボードの技術者エリアには横向きの技術者タイルが2枚置かれています。これらの技術者タイルを使用してアクションを実行することはできますが、これらの技術者を雇用することはできません。これらのアクションスペースは他(線路延長や機関車など)のアクションスペースと同様に全プレイヤーが利用でき、1ラウンド中に1回しか使用できません。 &bold(){例} &ref(技術者アクション3-1.png) 1.赤のプレイヤーが左側の技術者タイルにワーカー1個を置き、アクションを実行することにしました。 &ref(技術者アクション3-2.png) 2.赤のプレイヤーは×2トークンをストックから1個取り、シベリア横断鉄道の破線スペースのうち、一番左側の空いているスペースに置きました。さらに、赤のプレイヤーは3勝利点を得ました。 ***縦向きの技術者タイル &ref(技術者アクション4.png) これらの技術者タイルは使用することも雇用することもできません。技術者タイルはラウンド終了時に右側へそれぞれ1マスずつスライド移動します。 つまり、ここに置かれている技術者タイルは後のラウンドで使用可能になります。事前に後々どのようなアクションができるのかを知ることで計画を立てましょう。 技術者タイルの詳細な移動方法については、&u(){&link_anchor(技術者タイルの移動){技術者タイルの移動}}の移動を参照してください。 **手番順 このゲームでは手番順がとても重要です。 ***手番順の決め方 このゲームではスタートプレイヤーから時計回りなどのよくある手番順でゲームが進行しません。このゲームでは手番順トラックによって手番順が決まります。手番順トラックの1マス目(一番左のマス)に自分のマーカーが置かれているプレイヤーが1番手、2マス目に自分のマーカーが置かれているプレイヤーが2番手・・・というように手番順が決まります。 &bold(){例} &ref(手番順1.png) 黄色のプレイヤーが1番手、次に青→緑→赤の順で手番を行います。赤のプレイヤーの手番が終了したら、再び黄色のプレイヤーの手番となります。 &bold(){これ以上手番を行えない、もしくは手番を実行したくない場合はパスをしなければいけません}。&bold(){一度パスをすると、そのラウンドでは手番を実行することができなくなります}。 パスをしたことを示すために、パスをしたプレイヤーは自分が持っている手番順カードを裏返し、そこに書かれている数字分の勝利点を即座に得ます。パスをしていないプレイヤーが残っているなら、パスをしたプレイヤーの手番は飛ばして、パスをしていないプレイヤーだけが手番を実行していきます。 &bold(){補足}:ワーカーを全て使い切ったからといってパスをしなければいけないわけではありません。ルーブルをワーカーの代わりとして使うことができます。 ***手番の変更方法 &ref(手番順2-1.png) 手番順トラックの1マス目か2マス目の下にあるアクションスペースにワーカー1個を置くと、次ラウンドではワーカーを置いたマスに手番順トラックが移動します。ただし、自分の手番順マーカーが置かれているマスに自分のワーカーを置くことはできません。また、2つの手番順アクションスペースの両方にワーカーを置くことはできません。 ***手番順の変更 全プレイヤーがパスをしたら、手番順トラックにワーカーを置いているプレイヤーは自分の手番順マーカーを取ります。その後、他プレイヤーの手番順マーカーを右側(手番が遅くなる方)へ移動させ、自分のワーカーが置かれているスペースへ自分の手番順マーカーを置きます。 &bold(){例} &ref(手番順2-2.png) 1.緑と赤のプレイヤーは手番順トラックから自分の手番順マーカーを取りました。 &ref(手番順2-3.png) 2.黄色と青のプレイヤーは自分の手番順マーカーを右側へずらしました。 3.そして、緑と赤のプレイヤーはそれぞれのワーカーが置かれているスペースへ自分の手番順マーカーを置きました。 ・特殊なケース 1番手のプレイヤーが2番目のスペースに自分のワーカーを置き、さらに、1番目のスペースに誰もワーカーを置かなかった場合、手番順は変わりません。 &bold(){例} &ref(手番順3.png) 黄色のプレイヤーが2番目のスペースにワーカーを置いていますが、1番目のスペースに誰もワーカーを置いていません。この場合、手番順は変わりません。 &bold(){補足}:手番順アクションスペースにワーカーではなくルーブルを置いてアクションを実行することもできます。その場合、誰がどのスペースのアクションを使ったのかをハッキリさせるために、アクション実行後はルーブルと自分の他のワーカーが交換されます(必ず誰がどの手番になるのかを分かるようにするため) ***ワーカーの再利用 手番順の変更が行われた後、手番順アクションスペースにワーカーを置いていたプレイヤーは、手番順アクションスペース上の自分のワーカーを他のアクションスペースへ移動させてアクションを実行できます。 最初に、2番目のアクションスペースにワーカーを置いているプレイヤーからワーカーを移動させます。手番順アクションスペースに置かれている自分のワーカーを取り、別のアクションスペースへ置くことで、対応するアクションを実行します。次に、1番目のアクションスペースにワーカーを置いているプレイヤーも同様にワーカーを移動させてアクションを実行できます。 ワーカーを移動させてアクションを実行するときには、次のルールに従わなければいけません。 ・ワーカーを置けるのは、ワーカー1個のみを必要とするアクションスペースのみ つまり、自分の他のワーカーや水色の臨時ワーカー、ルーブルなどと組み合わせることができません。 ・ワーカーを置けるアクションスペースがないなら、線路延長アクションの最下段のアクションを使用する &bold(){例} &ref(手番順4.png) 1.赤のプレイヤーが手番順アクションスペースから自分のワーカーを取り、茶色の線路コマを1マス進めるアクションスペースへ置きました。 **プレイヤーボード プレイヤーボードの各所の名称を示します。 &ref(プレイヤーボード.png) 1:×2トークンを置くスペース 2:シベリア横断鉄道 3:サンクトペテルブルク鉄道 4:キエフ鉄道 5:工業トラックと工場スペース 上記画像の赤丸で囲まれている部分は、様々なボーナスがあります。 それぞれのボーナスを受けるには、特定の条件を満たさなければいけません。 &bold(){例} &ref(プレイヤーボード1-1.png) 1.このスペースの効果を受けるには、黒の線路コマをこのスペースまで到達させなければいけません。機関車はこのマスまで到達している必要はありません。 &ref(プレイヤーボード1-2.png) 2.このスペースの効果を受けるには、茶色の線路コマをこのスペースまで到達させなければいけません。さらに、機関車もこのスペースまで到達できなければいけません。つまり、線路コマ、機関車の両方の条件を満たさなければいけません。 ***鉄道に関するボーナス ・&bold(){機関車タイルが関係しないボーナス} &bold(){1.新たな色の線路コマの獲得} &ref(プレイヤーボード2-1.png) シベリア横断鉄道の2マス目、6マス目、10マス目に黒の線路コマを進めると、それぞれのマスに示された線路コマを獲得します。新たな色の線路コマの詳細は&u(){&link_anchor(線路延長アクション){線路延長アクション}}を参照してください。 &ref(プレイヤーボード2-2.png) シベリア横断鉄道のⅠ5マス目に黒の線路コマを進めると、白の線路コマを獲得します。さらに、即座に白の線路コマを2マスまで進めます。このとき、通常の線路コマを進める際のルールに従わなければいけません。つまり、白の線路コマはバニラ色の線路コマに追いついたり追い越したりはできません。白の線路コマを2マス進められないなら、「2マス進める」というボーナスは適用できずに失われます。 &bold(){2.鉄道の完成(勝利点の獲得)} &ref(プレイヤーボード2-3.png) 各鉄道の最終マスまで黒の線路コマを進めると、即座に10勝利点を獲得します。なお、最終マスを越えて線路を伸ばすことはできません。 &bold(){3.新たなワーカーの獲得} &ref(プレイヤーボード2-4.png) キエフ鉄道の7マス目まで黒の線路コマを進めたら、即座に自分の色のワーカー1個をストックから獲得します。獲得したワーカーは即座に使用できるようになり、ゲーム終了まで自分のワーカーとして使えます。 ・&bold(){機関車タイルが関係するボーナス} &bold(){1.新たなワーカーの獲得} &ref(プレイヤーボード3-1.png) シベリア横断鉄道の3マス目に茶色の線路コマと機関車タイルを到達させたら、即座に自分の色のワーカー1個をストックから獲得します。獲得したワーカーは即座に使用できるようになり、ゲーム終了まで自分のワーカーとして使えます。 &bold(){2.鉄道での得点の倍化} &ref(プレイヤーボード3-2.png) サンクトペテルブルク鉄道の7マス目に灰色の線路コマと機関車タイルを到達させたら、得点計算時にサンクトペテルブルク鉄道の全てのマスでの得点が2倍になります。 &bold(){3.勝利点の獲得} &ref(プレイヤーボード3-3.png) キエフ鉄道の1~4マス目や8マス目に黒の線路コマと機関車タイルを到達させた場合、以降の得点計算時、星の中に示されている数字分の勝利点を追加で獲得します。これらの勝利点は累積します。例えば、線路コマと機関車タイルが3マス目に到達していたら、以降の得点計算時に6点(1+2+3)の勝利点を追加で獲得します。 &bold(){4.アドバンテージトークン} &ref(プレイヤーボード3-4.png) シベリア横断鉄道の13マス目やサンクトペテルブルク鉄道の4マス目、6マス目に黒の線路コマと機関車タイルを到達させたら、7個の「アドバンテージトークン」から1個を選び、その効果を適用します。そして、選んだアドバンテージトークンを「アドバンテージトークンアイコン」が点線で囲まれている場所に置きます。これは、再びこのボーナスを使用して「アドバンテージトークン」を得ることができないことを示すためです。 &bold(){例} &ref(プレイヤーボード3-5.png) サンクトペテルブルク鉄道で、黒の線路コマが6マス目まで到達しています。さらに、5番の機関車タイルが置かれています。この場合、4マス目のボーナスを適用できます(6マス目には機関車タイルが到達していないので適用できない)。このプレイヤーは「アドバンテージトークン」を1個取り、その効果を適用します。その後、4マス目の「アドバンテージトークン」置き場に、取ったアドバンテージトークンを置き、ボーナスは使用済みであることを示します。 ***工業トラックに関するボーナス &ref(プレイヤーボード3-6.png) このボーナスを得るには、工業トラックにおいて、このマスまで工業マーカーを進める必要があります(線路コマや機関車タイルは関係ありません)。このマスまで工業マーカーを進めたら、上記の「4.アドバンテージトークン」と同様にしてアドバンテージトークンを1個取り、その効果を適用してから取ったアドバンテージトークンをこのスペースに置きます。再びアドバンテージトークンを得るために、このスペースを使うことはできません。 **得点計算 各ラウンド終了時、次ラウンドの手番順を決めた後、得点計算フェイズが実行されます。 得点計算フェイズでは、それぞれのプレイヤーボードについて、次の2つの要素で得点が計算されます。 &bold(){1.3つの鉄道} &bold(){2.工業トラック} ***鉄道の得点 ・基本的に、機関車が到達しているマスまでが得点計算の対象になります。 ・各鉄道に置かれている線路コマから勝利点を獲得します。線路コマの色によって獲得できる勝利点が異なります。 &ref(スコアリング1.png) 黒は0点、灰色は1点、茶色は2点、バニラ色は4点、白は7点です。線路コマで獲得できる勝利点はプレイヤーボードの右上にも示されています。 ・線路コマが置かれているマスと、それより後ろのマス(左側のマス)から勝利点を獲得します。 線路コマが置かれていない後ろのマスには、その線路コマが置かれているもの見なして得点計算が行われます。 &bold(){例} &ref(スコアリング2-1.png) 実際に線路コマが置かれているのは3マス目(茶色)、7マス目(灰色)、9マス目(黒)ですが、得点計算時にはこの画像のように線路コマが置かれているものとしてみなされます。 得点計算は、シベリア横断鉄道→サンクトペテルブルク鉄道→キエフ鉄道の順に行われます。 ・&bold(){シベリア横断鉄道での得点計算} &bold(){例} &ref(スコアリング2-2.png) 赤のプレイヤーは「2番」と「6番」の機関車タイルをシベリア横断鉄道に置いています。そのため、シベリア横断鉄道の8マス目まで機関車が到達しています。つまり、赤のプレイヤーはシベリア横断鉄道の1~8マス目からのみ勝利点を得られます。 1~3マス目には茶色の線路コマが置かれています(実際の線路コマは3マス目に置かれ、他2マスには仮想の線路コマが置かれていると考える)。茶色の線路コマが置かれているマスからはそれぞれ2点の勝利点を得られます。さらに、1マス目には×2トークンが置かれているため、1マス目から得られる勝利点が2倍になります。つまり、1~3マス目からは合計で8点の勝利点を得ます。 4~7マス目には灰色の線路コマが置かれています(実際の線路コマは7マス目に置かれ、他2マスには仮想の線路コマが置かれていると考える)。灰色の線路コマが置かれているマスからはそれぞれ1点の勝利点を得られます。つまり、1~3マス目からは合計で4点の勝利点を得ます。 8目には黒色の線路コマが置かれています(実際の線路コマが9マス目に置かれ、8マス目には仮想の線路コマが置かれていると考える)。ただし、黒色の線路コマ自体は勝利点を生み出さないため、8マス目からは勝利点を得られません。 9マス目には機関車が到達していないので得点計算の対象になりません。 赤のプレイヤーはシベリア横断鉄道で合計12点の勝利点を得ます。 ・&bold(){サンクトペテルブルク鉄道での得点計算} サンクトペテルブルク鉄道でもシベリア横断鉄道と同様に得点計算を行います。 &ref(スコアリング2-3.png) ただし、サンクトペテルブルク鉄道の7マス目に灰色の線路コマと機関車が到達しているなら、サンクトペテルブルク鉄道の全てのマスから得られる勝利点が2倍になります。 ・&bold(){キエフ鉄道での得点計算} キエフ鉄道でもシベリア横断鉄道と同様に得点計算を行います。 キエフ鉄道の1~4マス目、8マス目は特別なマスになっており、これらのマスに黒の線路コマと機関車が到達しているなら、各マスの下に表示されている星マークに書かれている数字分の勝利点を追加で得ます。 &bold(){例} &ref(スコアリング2-4.png) 赤のプレイヤーはキエフ鉄道に「2番」の機関車を置いています。そのため、キエフ鉄道の2マス目まで機関車が到達しています。つまり、赤のプレイヤーは、キエフ鉄道の1~2マス目からのみ勝利点を得られます。また、黒の線路コマを4マス目に置いています。 黒の線路コマから勝利点を得ることはありませんが、キエフ鉄道の1マス目と2マス目には機関車が到達しているため、追加の勝利点を得ることができます。 1マス目から1点、2マス目から2点の合計3点の勝利点を得ます。 ***工業の得点 鉄道での得点に加えて、自分の工業トラックの工業マーカーが置かれているマスに書かれている数字分の勝利点を得ます。勝利点が書かれていないマスの場合(例えば工業タイルに工業マーカーがある場合)、そのマスの直前のマスに書かれている勝利点を得ます。 &bold(){例} &ref(スコアリング3.png) 赤のプレイヤーの工業マーカーが工場タイル上にあります。この工場タイルのマスには勝利点が書かれていません。そのため、赤のプレイヤーは直前のマスを参照し、勝利点を得ます。この場合、5点の勝利点を得ます。 &aname(技術者タイルの移動){} **ラウンド終了 得点計算が終わると1ラウンドが終了します。ラウンド終了時に次の処理が行われます。 ・ボード上に置かれているワーカーをそれぞれの手元に戻す ・ボード上に置かれているルーブルをストックに戻す ・水色の臨時ワーカーをボードに戻す ・技術者タイルを移動させる 全ての技術者タイルは右に1マスずつスライド移動します。もし、雇用スペースに技術者タイルが残っているなら、そのタイルは取り除かれ、ゲームから除外されます。技術者タイルが移動する際には向きが変わるタイルがあります。 &bold(){例} &ref(技術者2r.png) (第1ラウンド終了時の技術者タイルの移動例) 補足:それぞれのスペースの下には数字が書かれています。この数字は残りのラウンド数を示しています。 ・手番順に応じた手番順カードが各プレイヤーに配られる (最終ラウンドの前のラウンドのみ次の処理が行われます) &ref(ラウンド終了2.png) 最終ラウンドでは手番順変更アクションは意味がないため、別のアクションに変更されます。手番順アクションスペースは工業マーカーを3マス進めるアクションスペースに変更されます。 **ゲーム終了 第7ラウンドが終了したら最終得点計算を行い、ゲーム終了となります。 最終得点計算では次の2つの項目により勝利点を得ます。 &bold(){・エンドボーナスカード} &bold(){・技術者タイルの枚数の順位} ***エンドボーナスカード エンドボーナスカードを持っているプレイヤーは、それを公開し、その内容によって勝利点を得ます。 補足:ほとんどの場合、各プレイヤーはエンドボーナスカードを1枚ずつ持ってゲームを終えるでしょう。ただし、工場の能力などによって、より多くのエンドボーナスカードを獲得することが可能です。エンドボーナスカードを1枚も獲得せずにゲームを終えることも可能ですが、それは避けることを強く勧めます。 エンドボーナスカードで獲得できる勝利点の詳細は&u(){&link_anchor(エンドボーナスの詳細){エンドボーナスカードの詳細}}を参照してください。 ***技術者タイルの枚数 &bold(){最も多くの枚数の技術者タイルを持っているプレイヤーは勝利点40点を得ます。2番目に多くの枚数の技術者タイルを持っているプレイヤーは勝利点20点を得ます。} 技術者タイルの枚数が同数のプレイヤーがいる場合、所持している技術者タイルの番号を比較し、より大きい番号の技術者タイルを持っているプレイヤーが上の順位となり、勝利点を獲得します。 &ref(ゲーム終了1.png) &bold(){注意}:技術者タイルを持っていないプレイヤーは技術者タイルの枚数による勝利点を得ることはできません。 &bold(){例} &ref(ゲーム終了2.png) 赤のプレイヤーは技術者タイルを3枚持っています。 青のプレイヤーは技術者タイルを2枚持っています。 黄色のプレイヤーは技術者タイルを2枚持っています。 緑のプレイヤーは技術者タイルを持っていません。 赤のプレイヤーは最も多くの枚数の技術者タイルを持っているため、勝利点40点を獲得します。 青と黄色のプレイヤーはどちらも技術者タイルを2枚持っています。黄色のプレイヤーがより大きい番号の技術者タイルを持っているので、黄色のプレイヤーは勝利点20点を獲得します。 青と緑のプレイヤーは技術者タイルの枚数による勝利点を獲得できません。 これら2項目の最終得点計算を行った後、最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者です。同点だった場合のタイブレークはありません。同順位となります。 *2,3人プレイでの変更点 今まで説明してきたルールは4人プレイでのルールです。2,3人プレイの場合の変更点を下記にまとめます。 **2人プレイ &bold(){1.セットアップ} ・ゲームボードは2人プレイ用のものを使用する &ref(2人用ボード.png) いくつかのアクションスペースが使えなくなっています。 ・各番号の機関車タイルが2枚ずつゲームから除外される ・技術者タイルは6枚のみ準備する Aの技術者タイル3枚とBの技術者タイル3枚。ボード上の技術者タイルを置くスペースも6マス分しかありません ・各プレイヤーのワーカーが7個ではなく8個用意され、そのうちの6個が配られる なお、使用しない残りの2色のワーカーは使われることはありません ・各プレイヤーに1ルーブルではなく2ルーブルが配られる &bold(){2.プレイ} ・1ゲームは7ラウンドではなく6ラウンドで行われる ・手番順アクションスペースにワーカーを置く際、自分の手番順マーカーと同じアクションスペースにワーカーを置ける つまり、1番手のプレイヤーも1番手のアクションスペースにワーカーを置くことで、1番手をキープし続けることが可能です。 **3人プレイ &bold(){1.セットアップ} ・各番号の機関車タイルが1枚ずつゲームから除外される ・技術者タイルは6枚のみ準備する このとき、ボードの技術者タイルを置くスペースの一番左のスペースは空きスペースになる ・各プレイヤーのワーカーが7個ではなく8個用意され、そのうちの6個が配られる なお、使用しない残りの1色のワーカーは使われることはありません &bold(){2.プレイ} ・1ゲームは7ラウンドではなく6ラウンドで行われる *戦術のヒント 初回のゲームを始める前にこれを読んでおくことをオススメします。 1.線路延長アクションを重視してください。可能な時により価値の高い線路を伸ばすことはとても重要です。 2.機関車タイルを置く際には、その路線で意味のあるマスまで到達できるかどうかに注意しましょう。例えば、サンクトペテルブルク鉄道に2番の機関車タイルを置いてもあんまり意味がありません。 3.ボード上の技術者アクションはとても役に立ちます。 4.ルーブルは臨時ワーカーよりも融通が利きます 5.「アドバンテージトークン」を最低でも2個以上獲得することを目指しましょう。 6.工業化による得点はゲーム序盤から多くの得点を獲得できますが、鉄道による得点はゲーム終了時までにさらに多く獲得できるでしょう。 *トークンとカードの詳細 各種トークンやカードの内容の詳細を説明します。 **スタートボーナスカードの詳細 |&ref(初期ボーナス1.png)|黒の線路コマを1マス進める| |&ref(初期ボーナス2.png)|工業マーカーを1マス進める| |&ref(初期ボーナス3.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを1個置く| |&ref(初期ボーナス4.png)|1ルーブルを得る| **アドバンテージトークンの詳細 |&ref(?トークン1.png)|自分のプレイヤーボードに置かれている任意の線路コマを4マス分進める。このトークンの効果を使って線路コマを進めた結果、新たな線路コマを手に入れたなら、新たに手に入れた線路コマを(このトークンの効果で)即座に進めてもよい。| |&ref(?トークン2.png)|自分の工業マーカーを5マス進める。| |&ref(?トークン3.png)|2個目の工業マーカーを自分の工業トラックの0マス目に置く。これ以降、工業マーカーを進める際には、どちらかの工業マーカーを選んで進める。一度に2マス以上工業マーカーを進められるとき、移動力を2つのマーカーを分割することができる。なお、2つのマーカーを同じマスに入れることはできない。得点計算では、2個のマーカーの両方から勝利点を得る。2個目の工業マーカーが工場タイルに到達したら、その工場の効果を再び使える。ただし、アドバンテージトークンを得る効果を再び使うことはできない。| |&ref(?トークン4.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを3個置く。| |&ref(?トークン5.png)|再評価トークンを自分のプレイヤーボードの右上に置く。これ以降、茶色、バニラ色、白色の線路コマで得られる勝利点が増加する。| |&ref(?トークン6.png)|キエフ勲章トークンを自分のキエフ鉄道の5マス目に置く。これ以降の得点計算時にキエフ鉄道の5マス目に灰色の線路コマと機関車が到達しているなら、追加の勝利点20点を得る。| |&ref(?トークン7.png)|アドバンテージカードを1枚選び、その効果を即座に使用する。使用されたアドバンテージカードはゲームから除外され、二度と使用されない。その後、エンドボーナスカードを1枚選んで取る。選ぶ際には内容を確認できる。もしくは、カードを選ばずに即座に勝利点10点を得る。詳細は&u(){&link_anchor(エンドボーナスの詳細){エンドボーナスカードの詳細}}を参照。取ったカードの内容はゲーム終了時まで対戦相手から確認されない。エンドボーナスカードによってゲーム終了時に多くの勝利点を獲得できる。| **アドバンテージカードの詳細 |&ref(?カード1.png)|次のアクションを行う。&br()1.×2トークンを1個置く&br()2.工業マーカーを1マス進める&br()3.黒の線路コマを1マス進める&br()上記のアクションを実行した後、これら3つのアクションの中から1つを選んでもう一度だけ実行する。| |&ref(?カード2.png)|技術者番号1番の技術者タイルと1ルーブルを取る。取った技術者タイルとルーブルは即座に使用できるようになる。| |&ref(?カード3.png)|工場を1つ建設する(ストックから工場タイルを1枚取り、工場エリアに置く)。さらに、即座に工業マーカーを2マス進める。| |&ref(?カード4.png)|黒のワーカーを取る。このワーカーは獲得したプレイヤーがゲーム終了時まで使用できる追加のワーカーとなる。&br()さらに、このワーカーを使って黒の線路コマを進めるアクションを実行するたびに、黒の線路コマを追加で1マス進められる。| |&ref(?カード5.png)|9番の機関車タイルを取り、3つの鉄道のうちのいずれかに置く(この機関車タイルはメインボードのサプライに用意されているものではなく、ゲーム画面下部に別に用意されている9番の機関車タイルです)。このとき、通常の機関車タイルを置く際のルールに従って機関車タイルを置き換えることができる。獲得した機関車タイルを配置したことによって得られるボーナス等は即座に適用される。&br()なお、この機関車タイルの裏面は工場タイルにはなっていません(機関車タイルとしてしか使用できない)。| &aname(エンドボーナスの詳細){} **エンドボーナスカードの詳細 エンドボーナスカードをを選ぶ際には、カードを全て確認してから欲しいカードを選びます。もしくは、カードを確認せずに即座に勝利点10点を得ます。 |&ref(終了ボーナス1.png)|最終得点計算時に追加の勝利点15点を得る。| |&ref(終了ボーナス2.png)|最終得点計算時に、自分の完成した鉄道1つにつき勝利点10点を得る(最大30点)。&br()「完成した鉄道」とは、黒の線路コマが最後のマスまで到達している路線のことを言います。| |&ref(終了ボーナス3.png)|最終得点計算時に、自分の工業トラックに置かれている工場タイル1つにつき勝利点4点を得る(最大20点)。| |&ref(終了ボーナス4.png)|最終得点計算時に、自分が所持している機関車タイルの番号を合計し、その合計値と同じ数字分の勝利点を得る。| |&ref(終了ボーナス5.png)|最終得点計算時に、ゲーム中に自分が獲得した追加のワーカー1個につき勝利点10点を得る。これはプレイヤーカラーと同じ色の追加ワーカー2個だけでなく、黒の追加ワーカー1個も含む(最大30点)。| |&ref(終了ボーナス6.png)|最終得点計算時に、自分の3つの鉄道の黒の線路コマが到達したマスの数字を合計し、その合計値と同じ数字分の勝利点を得る。| |&ref(終了ボーナス7.png)|最終得点計算時に、自分のプレイヤーボードに置かれているアドバンテージトークン1つにつき勝利点7点を得る(最大28点)。| |&ref(終了ボーナス8.png)|最終得点計算時に、自分のシベリア横断鉄道に×2トークンを4~6個置いているなら追加の勝利点20点を得る。7個以上置いているなら追加の勝利点30点を得る。| |&ref(終了ボーナス9.png)|最終得点計算に技術者タイルの枚数の順位を決める際、このカードは技術者タイル1枚としてカウントされる。(技術者タイルの枚数による勝利点に関わる)| |&ref(終了ボーナス10.png)|最終得点計算時に、自分が雇用した技術者タイル1枚につき勝利点6点を得る。(上記のアドバンテージカード(技術者タイルの枚数の順位を決める際に技術者タイルとして扱えるアドバンテージカード)はこのカードで得点の対象にならない。)| **技術者タイルの詳細 補足:技術者タイルはそのアクションを完全に実行できなくとも使用することができます。線路コマや工業マーカーを進めるアクションを実行する際は、任意の順番で進めることができます。 |1|&ref(技術者1.png)|任意の線路コマを2マス分進める| |2|&ref(技術者2.png)|工業マーカーを1マス進め、即座に3勝利点を得る| |3|&ref(技術者3.png)|黒の線路コマと灰色の線路コマをそれぞれ1マスずつ進める| |4|&ref(技術者4.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを1個置き、即座に3勝利点を得る| |5|&ref(技術者5.png)|任意の線路コマを1マス進める、即座に3勝利点を得る| |6|&ref(技術者6.png)|灰色の線路コマを1マス進め、即座に5勝利点を得る| |7|&ref(技術者7.png)|黒の線路コマを1マス進める、即座に3勝利点を得る| |8|&ref(技術者8.png)|このラウンド中に自分のワーカー1個、もしくは1ルーブルを置いて使用したアクションスペースを1つ選び、そのアクションを再び実行する| |9|&ref(技術者9.png)|工業マーカーを2マス進める| |10|&ref(技術者10.png)|工業マーカーと黒の線路コマを1マスずつ進める| |11|&ref(技術者11.png)|任意の色の線路コマと黒の線路コマを1マスずつ進める| |12|&ref(技術者12.png)|機関車タイルか工場タイルを1枚取って自分のプレイヤーボードに置く| |13|&ref(技術者13.png)|灰色の線路コマと茶色の線路コマをそれぞれ1マスずつ進める| |14|&ref(技術者14.png)|黒の線路コマを2マス進める| |15|&ref(技術者15.png)|茶色の線路コマを1マス進め、即座に5勝利点を得る| **工場の詳細 &ref(工場1.png) 1.所持している技術者タイルの番号の合計値分の勝利点を即座に得る &ref(工場2.png) 2.機関車か工場タイルを1枚取って自分のプレイヤーボードに置く &ref(工場3.png) 3.このラウンド中に自分のワーカー1個、もしくは1ルーブルを置いて使用したアクションスペースを1つ選び、そのアクションを再び実行する &ref(工場4.png) 4.×2トークン2個をシベリア横断鉄道に置く &ref(工場5.png) 5.工業マーカーを1マス進める &ref(工場6.png) 6.ストックから1ルーブルを得る &ref(工場7.png) 7.任意の色の線路コマを2マス分進める &ref(工場8.png) 8.最も番号の大きい機関車タイル2枚の番号を合計し、その合計値分の勝利点を得る &ref(工場9.png) 9.エンドボーナスカードを1枚選んで取るか、即座に10勝利点を得る *FAQ ・ストックで上限のあるもの ×2トークンの数には限りがあり、20個が上限。ストックに×2トークンがないなら、×2トークンを得るアクションを実行しても獲得できない。 ・ストックで上限のないもの ×2トークン以外のものは全て上限なし ・機関車の改良 機関車の改良を実行したとき、改良を途中でやめても構いません。つまり、一番小さい番号の機関車タイルを残すことができます。そのため、番号の大きい機関車タイルを工場タイルとしてストックに戻すことができます。 ただし、機関車タイルを向上タイルにできるのは、自分の3つの鉄道に全て機関車タイルが置かれているときだけということに注意してください。機関車タイルが置かれていない鉄道がある場合は、必ずそこに機関車タイルを移動させなければいけません。 ・機関車アクションと工場アクションの複合アクション 機関車・工場エリアの一番下のアクションスペースは、機関車アクションと工場アクションを実行できます。このとき、任意の順番でアクションを実行できます。つまり、機関車アクションを先に実行して、自分の機関車タイルを工場タイルとしてストックに戻し、その後工場アクションによってストックに戻した工場タイルを取る、というようなプレイが可能です。 ただし、ストックに機関車タイルが残っていない場合は、アクションを完全に実行できないため、このアクションスペースを使用することはできません。 ・達成された事項 このゲームではプレイヤーボードで現在の進行状況を確認できます。プレイヤーボードの状況はゲームの進行に伴って変化しますが、一度達成された事項はゲーム終了まで残り続けます。状況が変わっても達成された事項が失われることはありません。 &bold(){例} &ref(faq3.png) キエフ鉄道において、灰色の線路コマを進め始めていますが、黒の線路コマと機関車が到達したという達成事項が消えることはありません。そのため、得点計算時に追加の勝利点を受け取ることができます。 **アクションスペース再使用 &ref(faq1.png) 技術者タイルや工場の中には、1ラウンド中に自分が使用したアクションスペースを再び使用することができるようになるものがあります。この能力で再び使用できるアクションスペースは「自分のワーカー1個もしくは自分のルーブルが1個だけ置かれているアクションスペース」のみです。 &ref(faq1-1.png) つまり、ワーカーを2個以上や、ワーカー1個とルーブル1個が組み合わせて置かれているアクションスペースを再び使用することはできません。なお、水色の臨時ワーカーや黒のワーカーも自分のワーカーとみなします。つまり、自分でこれらのワーカーを1個だけ置いているなら、そのアクションスペースを再び使用できます。 アクションスペース再使用について注意が必要なアクションについて次に説明します。 ・任意の線路コマを進めるアクション &ref(faq2.png) 任意の線路コマを進めるアクションスペースを再使用する場合、1回目とは異なる色の線路コマを進めても構いません。さらに、1回目とは異なる路線の線路コマを進めることも可能です。 ・臨時ワーカーを得るアクション 臨時ワーカーを得るアクションスペースは再使用することができません。 **黒のワーカー 黒のワーカーを使用して黒の線路コマを進めるアクションを実行すると、黒の線路コマを追加で1マス進められるというボーナスがありました。このボーナスは、アクションスペースを再使用した時にも適用されます。 例えば、黒のワーカーと1ルーブルを使用するアクションスペースを使用して任意の色の線路コマを進めるとき、黒の線路コマを進める時も黒ワーカーのボーナスが適用されます。 さらに、自分が黒のワーカー1個を置いて使用したアクションスペースを再使用する時も、黒ワーカーのボーナスが常に適用されます。 &bold(){例} &ref(faq2-1.png) 1.黒のワーカーをこの技術者タイルに置き、アクションを実行します。今回は茶色の線路コマを2マス分進めることにしました。そのため、黒ワーカーのボーナスは適用されません(黒の線路コマではないため)。 &ref(faq2-2.png) 2.その後、工業マーカーを進めを工場タイルまで進め、この工場の能力を使用します。そこで、先ほど黒のワーカーを置いた技術者タイルのアクションスペースを再使用することにしました。今回は黒の線路コマと灰色の線路コマは1マスずつ進めることにしました。 &ref(faq2-3.png) 黒の線路コマを1マス進めるため、黒ワーカーのボーナスが適用され、黒の線路コマは2マス、灰色の線路コマは1マス進みました。
&bold(){Russian Railroads} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/170323-1159/games/russianrailroads/170327-1500/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=russianrailroads]] &bold(){訳語は個人で訳したものなので、実際のゲームと異なっている場合があります。} #contents *ゲーム画面 &ref(ロシアンレールロード全体.png) *目的 最も多くの勝利点を獲得すること。-以下フレーバーテキスト 鉄道業界の権力者となり、シベリア横断鉄道と2つの路線の建設を任されます。プレイヤーは、ただ線路の敷設をするだけでなく、新たな機関車の購入、工業化の促進、労働者や技術者を雇用しなければいけません。これら全ては、プレイヤーの路線建設力を真に示すものとなるでしょう。 *コンポーネント このゲームで使用するトークンやカードの名称を示します。 &ref(コンポーネントr.png) *画面説明 &ref(画面説明r.jpg) 1:メインボード。メインボード下部には機関車・工場タイルのサプライがあります 2:プレイヤーボードとプレイヤーの手元(ホーム) 3:まだ利用不可能なコマ 4:ここをクリックすると画面の上部に移動します 5:相手のプレイヤーボードと手元(ホーム) 6:サプライとして残っているアドバンテージカードとそのトークン類 &ref(pi.png) 1:現在の勝利点 2:このプレイヤーの進行状況 &ref(進行状況.png) 1:現在のラウンド終了時に獲得予定の勝利点。これ以外の星マークの数字は、それぞれの場所で獲得予定の勝利点です。 2:所持しているルーブル、ワーカー、エンドボーナスカード 3:線路の進行状況、色によって線路がどこまで伸びているのかを確認できます 4:機関車が到達しているマス。プレイヤーカラーと同じ丸印がつきます 5:工業マーカーの進行状況 *ゲームの流れ 1ゲームは7ラウンドで構成されています(4人プレイの場合。2,3人プレイの場合は6ラウンド)。1ラウンドはスタートプレイヤーから順番に手番を行います。自分の手番になったらワーカーをアクションスペースに置き、対応するアクションを1つ実行します。 全員がパスをしたら1ラウンドが終了します。各ラウンド終了時に得点計算が行われます。 全ラウンドが終了したらゲームは終了します。ゲーム終了時に最終的な得点計算が行われ、最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者です。 *セットアップ BGAでのゲーム開始時に行われるセットアップです。BGAではセットアップは自動的に行われるので、ここは読み飛ばしても構いません。 ・ゲームボード &ref(メインボードr.png) 1.アドバンテージカード5枚が表向きに置かれる 2.エンドボーナスカード10枚がシャッフルされ、その後、2枚がランダムに除かれる。残りの8枚は裏向きにして山札となる。 3.機関車タイル37枚が番号順(1~9番)に分けられた後、9つの山にして表向きに置かれる。9番の機関車タイルのうち、1枚は対応するアドバンテージカードに準備される。 4.各プレイヤーのワーカーが7個準備される。そのうちの5個ずつは各プレイヤーに配られる。残りの2個ずつはストックとなる。水色のワーカー2個がゲームボードの対応するアクションスペースに置かれる。黒のワーカー1個が対応するアドバンテージカードに準備される。 5.x2トークン、ルーブルがストックとして準備される(BGAでは表示されません)。 6.技術者タイル15枚がAとBの2つに分けられる。AやBが書かれていない技術者タイル(技術者番号1番の技術者タイル)は1ルーブルと共に対応するアドバンテージに準備される。それぞれの技術者タイルがシャッフルされ、Bの山札から4枚、Aの山札から3枚の技術者タイルが引かれ、ゲームボードの対応するスペースに置かれる。このとき、技術者タイルが置かれるスペースの形(縦長か横長か)によって、技術者タイルが置かれる向きが決まる。残ったカードはゲームから除外される。除外されたカードは今回は使われません。 ・プレイヤーボード 1.各プレイヤーにプレイヤーカラーに対応したプレイヤーボードが配られる。 2.各プレイヤーに「1番」の機関車タイルが1枚、黒の線路コマ3個、工業マーカー1個が配られ、それぞれがプレイヤーボードの対応する場所に置かれる。 3.各プレイヤーに以下のものが配られる: a.プレイヤーカラーに対応したワーカーが5個ずつ b.1ルーブル c.7種類のアドバンテージトークンが1個ずつ d.2個目の工業マーカー e.キエフ勲章トークン1個 f.再評価トークン1個 ・初期セットアップ 1.各プレイヤーの手番順がランダムに決まる。手番順の数字に従って、各プレイヤーの手番順マーカーが手番順トラックに置かれる。 2.4番手のプレイヤーから順番に、スタートボーナスカード4枚から1枚を選び、その能力を使用します。選ばれたカードはゲームから除外されます。そして、3番手、2番手のプレイヤーも順にカードを選び、その能力を使用します。ただし、1番手のプレイヤーはスタートボーナスカードの能力を使用することはできません。 *プレイ 手番では、&bold(){空いているアクションスペースを1つ選び、必要な数のワーカーを置くことで対応するアクションを1回だけ実行します。} &ref(アクション実行.png) このとき、次のルールに従う必要があります。 ・空いているアクションスペースを選ばなければいけない (既にワーカーが置かれているアクションスペースは選べません) ・選んだアクションスペースにワーカーを必要な数だけピッタリ置かなければいけない ・ワーカーを置くときには、手元にある自分のワーカーしか使用できない ・選んだアクションは即座に実行しなければいけない ・選んだアクションは完全に実行できるものでなければいけない ・1手番に1アクションしか実行できない 注意:ただし、これらのルールには例外がある場合があります。その際は適宜示します。 アクションを実行したくない、できなくなったらパスをします。&bold(){一度パスをすると、そのラウンドでは二度と手番が回ってきません。} 全員がパスをしたらラウンドは終了します。 実行できるアクションは ・線路延長 ・機関車/工場 ・工業化 ・補助アクション ・技術者 ・手番変更 の6個です。 では、実行できるアクションの詳細を説明していきます。 *アクション詳細 **線路延長 プレイヤーボードには3つの路線が描かれており、これらの路線をそれぞれ伸ばすことができます。 &ref(3つの鉄道.png) 路線を伸ばすと、各ラウンド終了時により多くの勝利点が得られるようになるでしょう。 線路を伸ばすためには、以下のものが必要です。 ・線路延長アクション &ref(路線延長アクション1.png) ・線路コマ &ref(線路コマ.png) ***線路延長アクション実行方法 まず、メインボードの「線路延長エリア」にある「線路延長」アクションスペースに必要な数のワーカーを置きます。その後、ワーカーを置いたアクションスペースに示されているのと同じ数だけ、自分のプレイヤーボード上の対応する線路コマを進めます。その際、線路を伸ばすアクションを複数の路線に分割して適用することができます。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション2.png) 1.青のプレイヤーはこのアクションスペースに自分のワーカーを2個置いた。 &ref(路線延長アクション2-1.png) 2-a.彼はシベリア横断鉄道の線路を伸ばすことに決め、黒の線路コマを3マス進めた。 or &ref(路線延長アクション2-2.png) 2-b.シベリア横断鉄道を2マスだけ伸ばし、残りの1マス分は別の路線を伸ばすことにした。合計で3マス分の線路を伸ばした。 これでこのアクションは終了です。 &aname(線路延長アクション){} ***別色の線路コマ &ref(路線延長アクション4.png) より多くの勝利点を獲得するためには、線路コマを進めることで路線を伸ばさなければいけません。また、鉄道を最大限発展させるためには、黒だけでなく、異なる色の線路コマも使って線路を伸ばす必要があります。 &bold(){他の色の線路を伸ばすには?} 他の色の線路コマを使うと鉄道は更に発展しますが、そのためには、まず線路コマを手に入れなければいけません。黒の線路コマをシベリア横断鉄道の2、6、10、15マス目まで進めるとそれらのマスに対応した色の線路コマを即座に獲得します。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション3.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の2マス目まで進めたら(2マス目を越えて進めてもよい)、即座に灰色の線路コマ3個を獲得します。獲得した線路コマはプレイヤーボードの各路線の左側に置かれます。これ以降、灰色の線路コマを使って線路を伸ばすことができるようになります。 灰色の線路コマを手に入れたら、それを使って線路を伸ばせます。 灰色の線路コマが描かれているアクションスペースに必要なだけのワーカーを置くことで、灰色の線路コマを進めて線路を伸ばすことができます。描かれている線路コマの数と同じマス数だけ線路を進めます。 なお、&bold(){新たな線路コマを使って線路を伸ばす際には、最初の1マス分の移動はその路線の1マス目に線路コマを置くために消費しなければいけません。} &bold(){例} &ref(路線延長アクション5.png) 1.青のプレイヤーはこのアクションスペースに自分のワーカーを1個置きました。このアクションスペースには灰色の線路コマが2個描かれているので、彼は灰色の線路2マス分進めなければいけません。 &ref(路線延長アクション6.png) 2.まず、1マス分の移動で灰色の線路コマを1マス目に置きます。もう1マス分の移動で2マス目に灰色の線路コマを進めます。 補足:黒以外の線路コマを進める際も、アクションを分割させて適用させることができます。 その他の色の線路コマでも、各色に応じたアクションスペースのアクションを実行することで、同様に線路を伸ばすことができます。 その他の色の線路コマは次のように手に入れられます。 ・茶色の線路コマ &ref(路線延長アクション7.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の6マス目まで進めたら茶色の線路コマを3個手に入れます。 ・バニラ色の線路コマ &ref(路線延長アクション7-1.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の10マス目まで進めたらバニラ色の線路コマを2個手に入れます。 ・白の線路コマ &ref(路線延長アクション7-2.png) 黒の線路コマをシベリア横断鉄道の15マス目まで進めたら白色の線路コマを1個手に入れます。 ***線路コマを進める時のルール 線路コマを進める時には次のルールに従わなければいけません。 1.線路コマを進める際には、次の「色の順番」を守らなければいけない 黒の線路コマが一番前、次いで灰色、茶色、バニラ色、白と続きます。 2.線路コマは空きマスにしか進められない 3.先のマスに置かれている線路コマに追いついたり、先のマスにある線路コマを追い越して進めることはできない つまり、線路コマの「色の順番」が崩れることはありません。 4.線路コマを進めるとき、移動を分割して適用する場合、異なる路線に置かれている線路コマに移動力を分割することができる 例えば、線路コマを2マス分進められるなら、シベリア横断鉄道の線路コマを1マス、サンクトペテルブルクの線路コマを1マス進める、といった進め方が可能です。 5.各路線ごとに使用できる線路コマの色が決まっている 各路線で使用できる線路コマの色はプレイヤーボードに示されています。 &ref(路線延長アクション8.png) ***特殊なアクションスペース 下の2つのアクションスペースは少し特殊です。 ・下から2番目のアクションスペース このアクションを実行するには、ワーカー1個と1ルーブルをアクションスペースに置かなければいけません。このアクションを実行すると、任意の線路コマを2マス分進めることができます(複数の線路コマを進めるために移動を分割することも可)。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション9.png) 青のプレイヤーはワーカー1個と1ルーブルをこのアクションスペースに置き、アクションを実行することにしました。 &ref(路線延長アクション9-1.png) 彼は黒の線路コマを1マス進め、その後、灰色の線路コマを1マス進めました。 ・一番下のアクションスペース &ref(路線延長アクション9-2.png) &bold(){このアクションスペースだけは、1ラウンド中に複数回使用できます。} ここにワーカーを置くと、黒もしくは灰色の線路コマ1個を1マス分進めます。このアクションスペースにワーカーが置かれていても、同じラウンド中に再びここにワーカーを置き、アクションを実行できます。&bold(){既に置かれているワーカーがどのプレイヤーのものかは問われません}。 &bold(){例} &ref(路線延長アクション9-3.png) このアクションスペースには既に青のプレイヤーがワーカーを置いていますが、このアクションスペースにワーカーを置いて、アクションを実行できます。 そこで、赤のプレイヤーは自分の手番でワーカー1個をこのアクションスペースに置き、アクションを実行しました。 **機関車 線路を伸ばしただけでは勝利点を得ることはできません。線路と機関車が揃って初めて勝利点を獲得できます。さらに、得点計算でより多くの勝利点を得られるようになる可能性もあります 機関車を建造するためには以下のものが必要です。 ・機関車アクション &ref(機関車アクション1.png) ・ストックにある機関車タイル &ref(機関車アクション1-1.png) ***機関車アクション実行方法 まず、「機関車」のアクションスペースのうちの1つに必要な数のワーカーを置きます(「機関車」のアクションスペースは後述する「工場」のアクションスペースと共有しており、それぞれのアクションを同じアクションスペースを使って実行します)。次に、ストックにある最も小さい番号の機関車タイルの山から、機関車タイルを1枚取ります。そして、自分のプレイヤーボードの3つの路線のうちのいずれか1つを選び、取った機関車タイルを選んだ路線に置きます。 &bold(){例} &ref(機関車アクション2.png) 1.緑のプレイヤーは「機関車」アクションスペースにワーカーを1個置きました。 &ref(機関車アクション2-1.png) 2.そして、ストックから「2番」の機関車タイル1枚を取り、サンクトペテルブルク鉄道に置きました。 サンクトペテルブルク鉄道とキエフ鉄道には機関車タイルを&bold(){1個}だけ置くことができます。シベリア横断鉄道には機関車タイルを&bold(){2個まで}置くことができます。 機関車タイルに描かれている番号は、機関車が鉄道のどのマスまで到達できるのかを示しています。 &bold(){例} &ref(機関車アクション3.png) 「1番」の機関車タイル(ゲーム開始時に各プレイヤーに配られる機関車タイル)は1マス目まで到達できます。 &ref(機関車アクション3-1.png) 「4番」の機関車タイルは1~4マス目まで到達できます。 シベリア横断鉄道には2つの機関車タイルを置くことができますシベリア横断鉄道に置かれている機関車タイルがどのマスまで到達できるのかは、2枚の機関車タイルの番号の合計によって決まります。 &bold(){例} &ref(機関車アクション3-2.png) シベリア横断鉄道に「1番」と「4番」の機関車タイルが置かれています。よって、機関車は1~5(1+4=5)マス目まで到達できます。 ***機関車の改良 機関車を改良すると、より遠くのマスまで機関車が到達できるようになり、得点計算時に多くの得点を得られるようになります。さらに、鉄道路線のマスの中には特殊なマスがあり、そのマスに機関車が到達することで有利な効果を得ることができるようになる場合があります。 機関車を改良するには、より大きい番号の機関車タイルに置き換えるだけです。 置き換える際、既に置かれていた機関車タイルは捨てられるわけではなく、別の路線に移動させて再利用できます。 &bold(){例} &ref(機関車アクション4.png) 1.緑のプレイヤーは4番の機関車タイルを取り、これをシベリア横断鉄道に置きました。彼はこの路線にすでに2つの機関車タイル(3番と1番)を置いていたので、1番の機関車タイルと4番の機関車タイルを置き換えました。 &ref(機関車アクション4-1.png) 2.4番の機関車タイルと置き換えた1番の機関車タイルを移動させます。キエフ鉄道には機関車タイルがまだ置かれていないので、キエフ鉄道へ動かしました。 機関車タイルを置き換える際、「古い」機関車タイルの移動が連続して発生する場合があります。もし、機関車タイルを動かせる路線が無い場合、「古い」機関車タイルは「工場タイル」に変わります。 &bold(){例} &ref(機関車アクション4-2.png) 1.緑のプレイヤーは4番の機関車タイルをサンクトペテルブルク鉄道に置きました。ここに置かれていた2番の機関車タイルを別の路線に動かす必要があります。そこで、キエフ鉄道に2番の機関車タイルを動かしました。キエフ鉄道には1番の機関車タイルが置かれていたので、今度はこの1番の機関車タイルを動かす必要があります。 この1番の機関車タイルも別の路線へ移動させることができますが、機関車タイルを移動させる際には、機関車タイルが置かれていない路線か、より小さい番号の機関車タイルが置かれている路線しか選べないことに注意してください。 &ref(機関車アクション4-3.png) 2.「古い」機関車タイルを移動させられる路線がない、もしくは、移動させたくない場合、「古い」機関車タイルを裏向きにし、機関車タイルのストックの横に置きます。これ以降、このタイルは工場タイルとして扱われます。(工場タイルの詳細については下記参照) **工場 工場はそれぞれユニークな能力を持っています。 &ref(工場アクション1.png) 機関車タイルの裏面が工場タイルになっています。同じ番号の機関車タイルの裏面は、全て同じ内容の工場タイルになっています。それぞれの工場タイルは、所有者に特別な能力をもたらします。工場の能力は機関車タイルの左上にも表示されています。 ***工場アクションの実行方法 「工場」アクションを実行するには「機関車アクション」と同じアクションスペースを使います。 まず、「工場」のアクションスペースに必要な数のワーカーを置きます(「工場」のアクションスペースは前述の「機関車」のアクションスペースと共有しており、それぞれのアクションを同じアクションスペースを使って実行します)。次に、機関車タイルを選ぶときと同様に、ストックの最も小さい番号の機関車タイルの山から、機関車タイルを1枚取ります。取った機関車タイルを裏向きにして(工場タイルの面を上にして)、自分のプレイヤーボードの下部にある5つの工場スペースに置きます。工場タイルを置くときには&bold(){左詰め}で置いていきます。 &bold(){例} &ref(工場アクション2.png) 1.緑のプレイヤーは「工場」のアクションスペースに自分のワーカー1個を置きました。 &ref(工場アクション2-1.png) 2.2番の機関車タイルを取り、それを裏返して工場タイルの面を上にして、自分のプレイヤーボードの工場エリアの一番左に置きました。 5つの工場エリアが全て埋まっていた場合、工場タイルを置き換えることができます。工場タイルを置き換えるには、自分のプレイヤーボードにある「古い」工場タイルを1つ選び、選んだタイルは工場タイルの面を上にしてストックに置かれます。その後、空いた工場エリアに新たな工場タイルを置きます。プレイヤーボードから取り除く「古い」工場タイルを選ぶとき、&bold(){左から順に選ぶ必要はありません(一番右の工場タイルを選んでもよい)}。 ***機関車タイルと工場タイルの選択ルール 機関車タイルや工場タイルをを選ぶ際には次のルールに従わなければいけません。 ・タイルを取る時には、番号が最も小さいタイル山から取らなければいけない タイルは番号によって分けられ、山になっています。機関車タイルや工場タイルを取る時にはストックに残っているタイル山のうち、番号が最も小さいタイル山から取らなければいけません ・工場タイルを取るときだけ、機関車タイル山の横にある工場タイルから選んでとってもよい 工場タイルを取る際、ストックの機関車タイル山の横に工場タイルが置かれている場合があります。この場合、番号が最も小さい機関車タイル山からタイルを取るか、ストックにある工場タイルを取るかを選ぶことができます。 ・上から3番目のアクションスペースでアクションを実行した場合、タイルを取る順番を選んでよい 「機関車」アクションや「工場」アクションを実行するためのアクションスペースは3つありますが、上から3番目(一番下)のアクションスペースでアクションを実行すると、機関車タイル1枚と工場タイル1枚を取ることができます。このとき、どちらを先に取るかを選べます。(たとえば、3番のタイルが残り1枚のとき、3番のタイルを機関車タイルとして取るか、工場タイルとして取るかを選べます。) ***3つのアクションスペースの違い &ref(工場アクション3.png) ・一番上のアクションスペース 一番上のアクションスペースはワーカー1個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚か、工場タイル1枚を取ることができます。 ・真ん中のアクションスペース 真ん中のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚か、工場タイル1枚を取ることができます。一番上のアクションと実行できるアクションは全く同じです。ただし、必要なワーカーが1個多いので不利になります。 ・一番下のアクションスペース 一番下のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると機関車タイル1枚と工場タイル1枚を取ることができます。 **工業化 勝利点を得るためのもう1つの手段となります。工業化アクションを実行すると、毎ラウンド終了時の得点計算で勝利点を得られるだけでなく、工場の能力を使用できるようになります。 工業化を実行するためには以下のものが必要です。 ・工業化アクション &ref(工業化アクション.png) ・自分のプレイヤーボード上の工業マーカー ***工業化アクション実行方法 まず、「工業化」のアクションスペースに必要な数のワーカーを置きます。そして、アクションスペースに示されているアイコンと同じ数だけ自分の工業化マーカーを進めます。 &bold(){例} &ref(工業化アクション1.png) 1.黄色のプレイヤーは「工業化」アクションスペースにワーカーを1個置きました。 &ref(工業化アクション1-1.png) 2.自分の工業化マーカーを1マス進めました。 ***工業トラックの隙間 &ref(工業化アクション2-1.png) 工業トラックの4マス目以降には「隙間」があります。隙間がある場合、工業化マーカーは先に進めません。 工場タイルを置くことで工業トラックの「隙間」を埋めなければ工業マーカーは先に進めません。 &bold(){例} &ref(工業化アクション2-2.png) このプレイヤーは工場タイルを置きました。彼は工業マーカーをこの工場タイル上に、そして工業トラックの次のマスに進めることができるようになります。 全ての工場タイルには工業マーカーを置くマスが描かれています。そして、工場タイルを置くスペースの先に、工業マーカーを進める新たなマスが描かれています。 なお、工業トラックの最後のマスまで工業マーカーを進めるには、工場タイルを5枚置き、工業トラックの隙間を全て埋める必要があります。 工業マーカーが工場タイルに描かれているマスに到達したら、即座にその工場タイルの能力が発動します。もし、その時点で工場の能力が使えない場合(能力によって発生するアクションを完全に実行できない場合)はその効果は失われます。 &bold(){例} &ref(工業化アクション3-1.png) 1.黄色のプレイヤーが2個のワーカーをこのアクションスペースに置きました。このアクションスペーースのアクションを実行すると、自分の工業マーカーを2マス分進めます。 &ref(工業化アクション3-2.png) 2.まず、工場タイルの上に工業マーカーを進めます。これは1マス分の移動です。工場タイル上に工業マーカーを進めたので、この工場タイルの能力を即座に使用します。次に、工業マーカーを次のマスへ進めます。 ***3つの工業化アクションスペースの違い &ref(工業化アクション4.png) ・一番上のアクションスペース 一番上のアクションスペースはワーカー1個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを1マス進めることができます。 ・真ん中のアクションスペース 真ん中のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを2マス進めることができます。 ・一番下のアクションスペース 一番下のアクションスペースはワーカー2個を置いてアクションを実行できます。このアクションを実行すると工業マーカーを1マス進めることができます。さらに、黒の線路コマ1個を1マス分進められます。 **補助アクション 補助アクションは3つあります。今までのアクションと少し異なりますが、どれもシンプルなアクションです。 ***×2 &ref(補助アクション1-1.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、ストックから×2トークンを1個取ります。 &ref(補助アクション1-2.png) 次に、取った×2トークンを自分のプレイヤーボードのシベリア横断鉄道の上にある破線のスペースに置きます。スペースは8マスあり、左詰めで置かなければいけません。1マスには1つのトークンしか置けません。 ×2トークンを置く際、そのスペースに線路コマがあるかどうかは問われません。×2トークンが置かれているマスの「下」のマスからは得点計算時に2倍の勝利点が得られます。 ***2ルーブル &ref(補助アクション2-1.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、ストックから2ルーブルを得ます。 ***ルーブルの使い道 ・ルーブルはワーカーの代わりとして使えます。 &ref(補助アクション2-2.png) このアクションスペースを使用する際、ワーカー1個を置く代わりに1ルーブルを置くことができます。 &ref(補助アクション2-3.png) また、ワーカーとルーブルを組み合わせることもできます。 ・次の2つのアクションを実行するために、ルーブルが必要になります。 &ref(補助アクション2-4.png) このアクションを実行するにはワーカー1個と1ルーブルが必要です。ワーカー1個の代わりにルーブルを支払う(2ルーブル支払う)ことはできますが、ルーブルの代わりにワーカー2個を使うことはできません。 &ref(補助アクション2-5.png) このアクションを実行するには、1ルーブルを支払う必要があります。 ルーブルの代わりにワーカーを使うことはできません。 1ルーブルはワーカー1個の代わりとして使えますが、&bold(){その逆はできません}(1ルーブルの代わりにワーカー1個を使うことはできない)。 また、ワーカーの代わりにルーブルを使った場合でも、そのアクションスペースにはワーカーが置かれているものとして扱います。つまり、&bold(){ルーブルが置かれているアクションスペースを同ラウンド中に再び使用することはできません}。 ***2個のワーカー &ref(補助アクション3.png) このアクションスペースにワーカー1個を置くと、一時的に使用できる水色の臨時ワーカー2個を得ます。この臨時ワーカーは獲得したプレイヤーのワーカーとして扱われます。臨時ワーカーは手に入れたラウンド中に使用しなければいけません。 臨時ワーカーはルーブルと同様に、自分の他のワーカーと組み合わせて使ったり、ルーブルと組み合わせて使用することができます。 &bold(){臨時ワーカーは次ラウンドに持ち越すことはできません}。 **技術者 技術者は特別な能力を持っています。また、ゲーム終了時のボーナス勝利点にもつながります。 メインボードの技術者エリアは下図のようになっています。 &ref(技術者アクション1.png) ***技術者の使用と雇用 1ラウンドにつき1人の技術者を雇用することができます。技術者を雇用すると、以降は雇用した技術者のアクションを自分だけが使用できるようになります。雇用できる技術者はメインボードの技術者エリアの一番右のスペースに置かれている技術者です。 技術者を雇用するには、雇用アクションスペースに1ルーブルを置きます。その後、技術者タイルをこのスペースから取り、プレイヤーボードの横に置きます。 &bold(){例} &ref(技術者アクション2-1.png) 1.赤のプレイヤーは1ルーブルをアクションスペースに置き、技術者タイルをこのスペースから取りました。 2.取った技術者タイルをプレイヤーボードの横に置きました。 技術者タイルには実行できるアクションが描かれています。技術者タイルを持っているプレイヤーは、メインボードのアクションを実行するときと同様に技術者タイルのアクションを実行できます。 異なるのは、&bold(){アクションを完全に実行できないとしても、技術者タイルのアクションは実行できる}ということです(メインボードのアクションは完全に実行できるアクションでなければ実行できない)。また、&bold(){技術者タイルのアクションは所有者以外は使用できない}ため、早い者勝ちになることがありません。 ***横向きの技術者タイル ゲームボードの技術者エリアには横向きの技術者タイルが2枚置かれています。これらの技術者タイルを使用してアクションを実行することはできますが、これらの技術者を雇用することはできません。これらのアクションスペースは他(線路延長や機関車など)のアクションスペースと同様に全プレイヤーが利用でき、1ラウンド中に1回しか使用できません。 &bold(){例} &ref(技術者アクション3-1.png) 1.赤のプレイヤーが左側の技術者タイルにワーカー1個を置き、アクションを実行することにしました。 &ref(技術者アクション3-2.png) 2.赤のプレイヤーは×2トークンをストックから1個取り、シベリア横断鉄道の破線スペースのうち、一番左側の空いているスペースに置きました。さらに、赤のプレイヤーは3勝利点を得ました。 ***縦向きの技術者タイル &ref(技術者アクション4.png) これらの技術者タイルは使用することも雇用することもできません。技術者タイルはラウンド終了時に右側へそれぞれ1マスずつスライド移動します。 つまり、ここに置かれている技術者タイルは後のラウンドで使用可能になります。事前に後々どのようなアクションができるのかを知ることで計画を立てましょう。 技術者タイルの詳細な移動方法については、&u(){&link_anchor(技術者タイルの移動){技術者タイルの移動}}の移動を参照してください。 **手番順 このゲームでは手番順がとても重要です。 ***手番順の決め方 このゲームではスタートプレイヤーから時計回りなどのよくある手番順でゲームが進行しません。このゲームでは手番順トラックによって手番順が決まります。手番順トラックの1マス目(一番左のマス)に自分のマーカーが置かれているプレイヤーが1番手、2マス目に自分のマーカーが置かれているプレイヤーが2番手・・・というように手番順が決まります。 &bold(){例} &ref(手番順1.png) 黄色のプレイヤーが1番手、次に青→緑→赤の順で手番を行います。赤のプレイヤーの手番が終了したら、再び黄色のプレイヤーの手番となります。 &bold(){これ以上手番を行えない、もしくは手番を実行したくない場合はパスをしなければいけません}。&bold(){一度パスをすると、そのラウンドでは手番を実行することができなくなります}。 パスをしたことを示すために、パスをしたプレイヤーは自分が持っている手番順カードを裏返し、そこに書かれている数字分の勝利点を即座に得ます。パスをしていないプレイヤーが残っているなら、パスをしたプレイヤーの手番は飛ばして、パスをしていないプレイヤーだけが手番を実行していきます。 &bold(){補足}:ワーカーを全て使い切ったからといってパスをしなければいけないわけではありません。ルーブルをワーカーの代わりとして使うことができます。 ***手番の変更方法 &ref(手番順2-1.png) 手番順トラックの1マス目か2マス目の下にあるアクションスペースにワーカー1個を置くと、次ラウンドではワーカーを置いたマスに手番順トラックが移動します。ただし、自分の手番順マーカーが置かれているマスに自分のワーカーを置くことはできません。また、2つの手番順アクションスペースの両方にワーカーを置くことはできません。 ***手番順の変更 全プレイヤーがパスをしたら、手番順トラックにワーカーを置いているプレイヤーは自分の手番順マーカーを取ります。その後、他プレイヤーの手番順マーカーを右側(手番が遅くなる方)へ移動させ、自分のワーカーが置かれているスペースへ自分の手番順マーカーを置きます。 &bold(){例} &ref(手番順2-2.png) 1.緑と赤のプレイヤーは手番順トラックから自分の手番順マーカーを取りました。 &ref(手番順2-3.png) 2.黄色と青のプレイヤーは自分の手番順マーカーを右側へずらしました。 3.そして、緑と赤のプレイヤーはそれぞれのワーカーが置かれているスペースへ自分の手番順マーカーを置きました。 ・特殊なケース 1番手のプレイヤーが2番目のスペースに自分のワーカーを置き、さらに、1番目のスペースに誰もワーカーを置かなかった場合、手番順は変わりません。 &bold(){例} &ref(手番順3.png) 黄色のプレイヤーが2番目のスペースにワーカーを置いていますが、1番目のスペースに誰もワーカーを置いていません。この場合、手番順は変わりません。 &bold(){補足}:手番順アクションスペースにワーカーではなくルーブルを置いてアクションを実行することもできます。その場合、誰がどのスペースのアクションを使ったのかをハッキリさせるために、アクション実行後はルーブルと自分の他のワーカーが交換されます(必ず誰がどの手番になるのかを分かるようにするため) ***ワーカーの再利用 手番順の変更が行われた後、手番順アクションスペースにワーカーを置いていたプレイヤーは、手番順アクションスペース上の自分のワーカーを他のアクションスペースへ移動させてアクションを実行できます。 最初に、2番目のアクションスペースにワーカーを置いているプレイヤーからワーカーを移動させます。手番順アクションスペースに置かれている自分のワーカーを取り、別のアクションスペースへ置くことで、対応するアクションを実行します。次に、1番目のアクションスペースにワーカーを置いているプレイヤーも同様にワーカーを移動させてアクションを実行できます。 ワーカーを移動させてアクションを実行するときには、次のルールに従わなければいけません。 ・ワーカーを置けるのは、ワーカー1個のみを必要とするアクションスペースのみ つまり、自分の他のワーカーや水色の臨時ワーカー、ルーブルなどと組み合わせることができません。 ・ワーカーを置けるアクションスペースがないなら、線路延長アクションの最下段のアクションを使用する &bold(){例} &ref(手番順4.png) 1.赤のプレイヤーが手番順アクションスペースから自分のワーカーを取り、茶色の線路コマを1マス進めるアクションスペースへ置きました。 **プレイヤーボード プレイヤーボードの各所の名称を示します。 &ref(プレイヤーボード.png) 1:×2トークンを置くスペース 2:シベリア横断鉄道 3:サンクトペテルブルク鉄道 4:キエフ鉄道 5:工業トラックと工場スペース 上記画像の赤丸で囲まれている部分は、様々なボーナスがあります。 それぞれのボーナスを受けるには、特定の条件を満たさなければいけません。 &bold(){例} &ref(プレイヤーボード1-1.png) 1.このスペースの効果を受けるには、黒の線路コマをこのスペースまで到達させなければいけません。機関車はこのマスまで到達している必要はありません。 &ref(プレイヤーボード1-2.png) 2.このスペースの効果を受けるには、茶色の線路コマをこのスペースまで到達させなければいけません。さらに、機関車もこのスペースまで到達できなければいけません。つまり、線路コマ、機関車の両方の条件を満たさなければいけません。 ***鉄道に関するボーナス ・&bold(){機関車タイルが関係しないボーナス} &bold(){1.新たな色の線路コマの獲得} &ref(プレイヤーボード2-1.png) シベリア横断鉄道の2マス目、6マス目、10マス目に黒の線路コマを進めると、それぞれのマスに示された線路コマを獲得します。新たな色の線路コマの詳細は&u(){&link_anchor(線路延長アクション){線路延長アクション}}を参照してください。 &ref(プレイヤーボード2-2.png) シベリア横断鉄道のⅠ5マス目に黒の線路コマを進めると、白の線路コマを獲得します。さらに、即座に白の線路コマを2マスまで進めます。このとき、通常の線路コマを進める際のルールに従わなければいけません。つまり、白の線路コマはバニラ色の線路コマに追いついたり追い越したりはできません。白の線路コマを2マス進められないなら、「2マス進める」というボーナスは適用できずに失われます。 &bold(){2.鉄道の完成(勝利点の獲得)} &ref(プレイヤーボード2-3.png) 各鉄道の最終マスまで黒の線路コマを進めると、即座に10勝利点を獲得します。なお、最終マスを越えて線路を伸ばすことはできません。 &bold(){3.新たなワーカーの獲得} &ref(プレイヤーボード2-4.png) キエフ鉄道の7マス目まで黒の線路コマを進めたら、即座に自分の色のワーカー1個をストックから獲得します。獲得したワーカーは即座に使用できるようになり、ゲーム終了まで自分のワーカーとして使えます。 ・&bold(){機関車タイルが関係するボーナス} &bold(){1.新たなワーカーの獲得} &ref(プレイヤーボード3-1.png) シベリア横断鉄道の3マス目に茶色の線路コマと機関車タイルを到達させたら、即座に自分の色のワーカー1個をストックから獲得します。獲得したワーカーは即座に使用できるようになり、ゲーム終了まで自分のワーカーとして使えます。 &bold(){2.鉄道での得点の倍化} &ref(プレイヤーボード3-2.png) サンクトペテルブルク鉄道の7マス目に灰色の線路コマと機関車タイルを到達させたら、得点計算時にサンクトペテルブルク鉄道の全てのマスでの得点が2倍になります。 &bold(){3.勝利点の獲得} &ref(プレイヤーボード3-3.png) キエフ鉄道の1~4マス目や8マス目に黒の線路コマと機関車タイルを到達させた場合、以降の得点計算時、星の中に示されている数字分の勝利点を追加で獲得します。これらの勝利点は累積します。例えば、線路コマと機関車タイルが3マス目に到達していたら、以降の得点計算時に6点(1+2+3)の勝利点を追加で獲得します。 &bold(){4.アドバンテージトークン} &ref(プレイヤーボード3-4.png) シベリア横断鉄道の13マス目やサンクトペテルブルク鉄道の4マス目、6マス目に黒の線路コマと機関車タイルを到達させたら、7個の「アドバンテージトークン」から1個を選び、その効果を適用します。そして、選んだアドバンテージトークンを「アドバンテージトークンアイコン」が点線で囲まれている場所に置きます。これは、再びこのボーナスを使用して「アドバンテージトークン」を得ることができないことを示すためです。 &bold(){例} &ref(プレイヤーボード3-5.png) サンクトペテルブルク鉄道で、黒の線路コマが6マス目まで到達しています。さらに、5番の機関車タイルが置かれています。この場合、4マス目のボーナスを適用できます(6マス目には機関車タイルが到達していないので適用できない)。このプレイヤーは「アドバンテージトークン」を1個取り、その効果を適用します。その後、4マス目の「アドバンテージトークン」置き場に、取ったアドバンテージトークンを置き、ボーナスは使用済みであることを示します。 ***工業トラックに関するボーナス &ref(プレイヤーボード3-6.png) このボーナスを得るには、工業トラックにおいて、このマスまで工業マーカーを進める必要があります(線路コマや機関車タイルは関係ありません)。このマスまで工業マーカーを進めたら、上記の「4.アドバンテージトークン」と同様にしてアドバンテージトークンを1個取り、その効果を適用してから取ったアドバンテージトークンをこのスペースに置きます。再びアドバンテージトークンを得るために、このスペースを使うことはできません。 **得点計算 各ラウンド終了時、次ラウンドの手番順を決めた後、得点計算フェイズが実行されます。 得点計算フェイズでは、それぞれのプレイヤーボードについて、次の2つの要素で得点が計算されます。 &bold(){1.3つの鉄道} &bold(){2.工業トラック} ***鉄道の得点 ・基本的に、機関車が到達しているマスまでが得点計算の対象になります。 ・各鉄道に置かれている線路コマから勝利点を獲得します。線路コマの色によって獲得できる勝利点が異なります。 &ref(スコアリング1.png) 黒は0点、灰色は1点、茶色は2点、バニラ色は4点、白は7点です。線路コマで獲得できる勝利点はプレイヤーボードの右上にも示されています。 ・線路コマが置かれているマスと、それより後ろのマス(左側のマス)から勝利点を獲得します。 線路コマが置かれていない後ろのマスには、その線路コマが置かれているもの見なして得点計算が行われます。 &bold(){例} &ref(スコアリング2-1.png) 実際に線路コマが置かれているのは3マス目(茶色)、7マス目(灰色)、9マス目(黒)ですが、得点計算時にはこの画像のように線路コマが置かれているものとしてみなされます。 得点計算は、シベリア横断鉄道→サンクトペテルブルク鉄道→キエフ鉄道の順に行われます。 ・&bold(){シベリア横断鉄道での得点計算} &bold(){例} &ref(スコアリング2-2.png) 赤のプレイヤーは「2番」と「6番」の機関車タイルをシベリア横断鉄道に置いています。そのため、シベリア横断鉄道の8マス目まで機関車が到達しています。つまり、赤のプレイヤーはシベリア横断鉄道の1~8マス目からのみ勝利点を得られます。 1~3マス目には茶色の線路コマが置かれています(実際の線路コマは3マス目に置かれ、他2マスには仮想の線路コマが置かれていると考える)。茶色の線路コマが置かれているマスからはそれぞれ2点の勝利点を得られます。さらに、1マス目には×2トークンが置かれているため、1マス目から得られる勝利点が2倍になります。つまり、1~3マス目からは合計で8点の勝利点を得ます。 4~7マス目には灰色の線路コマが置かれています(実際の線路コマは7マス目に置かれ、他2マスには仮想の線路コマが置かれていると考える)。灰色の線路コマが置かれているマスからはそれぞれ1点の勝利点を得られます。つまり、4~7マス目からは合計で4点の勝利点を得ます。 8目には黒色の線路コマが置かれています(実際の線路コマが9マス目に置かれ、8マス目には仮想の線路コマが置かれていると考える)。ただし、黒色の線路コマ自体は勝利点を生み出さないため、8マス目からは勝利点を得られません。 9マス目には機関車が到達していないので得点計算の対象になりません。 赤のプレイヤーはシベリア横断鉄道で合計12点の勝利点を得ます。 ・&bold(){サンクトペテルブルク鉄道での得点計算} サンクトペテルブルク鉄道でもシベリア横断鉄道と同様に得点計算を行います。 &ref(スコアリング2-3.png) ただし、サンクトペテルブルク鉄道の7マス目に灰色の線路コマと機関車が到達しているなら、サンクトペテルブルク鉄道の全てのマスから得られる勝利点が2倍になります。 ・&bold(){キエフ鉄道での得点計算} キエフ鉄道でもシベリア横断鉄道と同様に得点計算を行います。 キエフ鉄道の1~4マス目、8マス目は特別なマスになっており、これらのマスに黒の線路コマと機関車が到達しているなら、各マスの下に表示されている星マークに書かれている数字分の勝利点を追加で得ます。 &bold(){例} &ref(スコアリング2-4.png) 赤のプレイヤーはキエフ鉄道に「2番」の機関車を置いています。そのため、キエフ鉄道の2マス目まで機関車が到達しています。つまり、赤のプレイヤーは、キエフ鉄道の1~2マス目からのみ勝利点を得られます。また、黒の線路コマを4マス目に置いています。 黒の線路コマから勝利点を得ることはありませんが、キエフ鉄道の1マス目と2マス目には機関車が到達しているため、追加の勝利点を得ることができます。 1マス目から1点、2マス目から2点の合計3点の勝利点を得ます。 ***工業の得点 鉄道での得点に加えて、自分の工業トラックの工業マーカーが置かれているマスに書かれている数字分の勝利点を得ます。勝利点が書かれていないマスの場合(例えば工業タイルに工業マーカーがある場合)、そのマスの直前のマスに書かれている勝利点を得ます。 &bold(){例} &ref(スコアリング3.png) 赤のプレイヤーの工業マーカーが工場タイル上にあります。この工場タイルのマスには勝利点が書かれていません。そのため、赤のプレイヤーは直前のマスを参照し、勝利点を得ます。この場合、5点の勝利点を得ます。 &aname(技術者タイルの移動){} **ラウンド終了 得点計算が終わると1ラウンドが終了します。ラウンド終了時に次の処理が行われます。 ・ボード上に置かれているワーカーをそれぞれの手元に戻す ・ボード上に置かれているルーブルをストックに戻す ・水色の臨時ワーカーをボードに戻す ・技術者タイルを移動させる 全ての技術者タイルは右に1マスずつスライド移動します。もし、雇用スペースに技術者タイルが残っているなら、そのタイルは取り除かれ、ゲームから除外されます。技術者タイルが移動する際には向きが変わるタイルがあります。 &bold(){例} &ref(技術者2r.png) (第1ラウンド終了時の技術者タイルの移動例) 補足:それぞれのスペースの下には数字が書かれています。この数字は残りのラウンド数を示しています。 ・手番順に応じた手番順カードが各プレイヤーに配られる (最終ラウンドの前のラウンドのみ次の処理が行われます) &ref(ラウンド終了2.png) 最終ラウンドでは手番順変更アクションは意味がないため、別のアクションに変更されます。手番順アクションスペースは工業マーカーを3マス進めるアクションスペースに変更されます。 **ゲーム終了 第7ラウンドが終了したら最終得点計算を行い、ゲーム終了となります。 最終得点計算では次の2つの項目により勝利点を得ます。 &bold(){・エンドボーナスカード} &bold(){・技術者タイルの枚数の順位} ***エンドボーナスカード エンドボーナスカードを持っているプレイヤーは、それを公開し、その内容によって勝利点を得ます。 補足:ほとんどの場合、各プレイヤーはエンドボーナスカードを1枚ずつ持ってゲームを終えるでしょう。ただし、工場の能力などによって、より多くのエンドボーナスカードを獲得することが可能です。エンドボーナスカードを1枚も獲得せずにゲームを終えることも可能ですが、それは避けることを強く勧めます。 エンドボーナスカードで獲得できる勝利点の詳細は&u(){&link_anchor(エンドボーナスの詳細){エンドボーナスカードの詳細}}を参照してください。 ***技術者タイルの枚数 &bold(){最も多くの枚数の技術者タイルを持っているプレイヤーは勝利点40点を得ます。2番目に多くの枚数の技術者タイルを持っているプレイヤーは勝利点20点を得ます。} 技術者タイルの枚数が同数のプレイヤーがいる場合、所持している技術者タイルの番号を比較し、より大きい番号の技術者タイルを持っているプレイヤーが上の順位となり、勝利点を獲得します。 &ref(ゲーム終了1.png) &bold(){注意}:技術者タイルを持っていないプレイヤーは技術者タイルの枚数による勝利点を得ることはできません。 &bold(){例} &ref(ゲーム終了2.png) 赤のプレイヤーは技術者タイルを3枚持っています。 青のプレイヤーは技術者タイルを2枚持っています。 黄色のプレイヤーは技術者タイルを2枚持っています。 緑のプレイヤーは技術者タイルを持っていません。 赤のプレイヤーは最も多くの枚数の技術者タイルを持っているため、勝利点40点を獲得します。 青と黄色のプレイヤーはどちらも技術者タイルを2枚持っています。黄色のプレイヤーがより大きい番号の技術者タイルを持っているので、黄色のプレイヤーは勝利点20点を獲得します。 青と緑のプレイヤーは技術者タイルの枚数による勝利点を獲得できません。 これら2項目の最終得点計算を行った後、最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者です。同点だった場合のタイブレークはありません。同順位となります。 *2,3人プレイでの変更点 今まで説明してきたルールは4人プレイでのルールです。2,3人プレイの場合の変更点を下記にまとめます。 **2人プレイ &bold(){1.セットアップ} ・ゲームボードは2人プレイ用のものを使用する &ref(2人用ボード.png) いくつかのアクションスペースが使えなくなっています。 ・各番号の機関車タイルが2枚ずつゲームから除外される ・技術者タイルは6枚のみ準備する Aの技術者タイル3枚とBの技術者タイル3枚。ボード上の技術者タイルを置くスペースも6マス分しかありません ・各プレイヤーのワーカーが7個ではなく8個用意され、そのうちの6個が配られる なお、使用しない残りの2色のワーカーは使われることはありません ・各プレイヤーに1ルーブルではなく2ルーブルが配られる &bold(){2.プレイ} ・1ゲームは7ラウンドではなく6ラウンドで行われる ・手番順アクションスペースにワーカーを置く際、自分の手番順マーカーと同じアクションスペースにワーカーを置ける つまり、1番手のプレイヤーも1番手のアクションスペースにワーカーを置くことで、1番手をキープし続けることが可能です。 **3人プレイ &bold(){1.セットアップ} ・各番号の機関車タイルが1枚ずつゲームから除外される ・技術者タイルは6枚のみ準備する このとき、ボードの技術者タイルを置くスペースの一番左のスペースは空きスペースになる ・各プレイヤーのワーカーが7個ではなく8個用意され、そのうちの6個が配られる なお、使用しない残りの1色のワーカーは使われることはありません &bold(){2.プレイ} ・1ゲームは7ラウンドではなく6ラウンドで行われる *戦術のヒント 初回のゲームを始める前にこれを読んでおくことをオススメします。 1.線路延長アクションを重視してください。可能な時により価値の高い線路を伸ばすことはとても重要です。 2.機関車タイルを置く際には、その路線で意味のあるマスまで到達できるかどうかに注意しましょう。例えば、サンクトペテルブルク鉄道に2番の機関車タイルを置いてもあんまり意味がありません。 3.ボード上の技術者アクションはとても役に立ちます。 4.ルーブルは臨時ワーカーよりも融通が利きます 5.「アドバンテージトークン」を最低でも2個以上獲得することを目指しましょう。 6.工業化による得点はゲーム序盤から多くの得点を獲得できますが、鉄道による得点はゲーム終了時までにさらに多く獲得できるでしょう。 *トークンとカードの詳細 各種トークンやカードの内容の詳細を説明します。 **スタートボーナスカードの詳細 |&ref(初期ボーナス1.png)|黒の線路コマを1マス進める| |&ref(初期ボーナス2.png)|工業マーカーを1マス進める| |&ref(初期ボーナス3.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを1個置く| |&ref(初期ボーナス4.png)|1ルーブルを得る| **アドバンテージトークンの詳細 |&ref(?トークン1.png)|自分のプレイヤーボードに置かれている任意の線路コマを4マス分進める。このトークンの効果を使って線路コマを進めた結果、新たな線路コマを手に入れたなら、新たに手に入れた線路コマを(このトークンの効果で)即座に進めてもよい。| |&ref(?トークン2.png)|自分の工業マーカーを5マス進める。| |&ref(?トークン3.png)|2個目の工業マーカーを自分の工業トラックの0マス目に置く。これ以降、工業マーカーを進める際には、どちらかの工業マーカーを選んで進める。一度に2マス以上工業マーカーを進められるとき、移動力を2つのマーカーを分割することができる。なお、2つのマーカーを同じマスに入れることはできない。得点計算では、2個のマーカーの両方から勝利点を得る。2個目の工業マーカーが工場タイルに到達したら、その工場の効果を再び使える。ただし、アドバンテージトークンを得る効果を再び使うことはできない。| |&ref(?トークン4.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを3個置く。| |&ref(?トークン5.png)|再評価トークンを自分のプレイヤーボードの右上に置く。これ以降、茶色、バニラ色、白色の線路コマで得られる勝利点が増加する。| |&ref(?トークン6.png)|キエフ勲章トークンを自分のキエフ鉄道の5マス目に置く。これ以降の得点計算時にキエフ鉄道の5マス目に灰色の線路コマと機関車が到達しているなら、追加の勝利点20点を得る。| |&ref(?トークン7.png)|アドバンテージカードを1枚選び、その効果を即座に使用する。使用されたアドバンテージカードはゲームから除外され、二度と使用されない。その後、エンドボーナスカードを1枚選んで取る。選ぶ際には内容を確認できる。もしくは、カードを選ばずに即座に勝利点10点を得る。詳細は&u(){&link_anchor(エンドボーナスの詳細){エンドボーナスカードの詳細}}を参照。取ったカードの内容はゲーム終了時まで対戦相手から確認されない。エンドボーナスカードによってゲーム終了時に多くの勝利点を獲得できる。| **アドバンテージカードの詳細 |&ref(?カード1.png)|次のアクションを行う。&br()1.×2トークンを1個置く&br()2.工業マーカーを1マス進める&br()3.黒の線路コマを1マス進める&br()上記のアクションを実行した後、これら3つのアクションの中から1つを選んでもう一度だけ実行する。| |&ref(?カード2.png)|技術者番号1番の技術者タイルと1ルーブルを取る。取った技術者タイルとルーブルは即座に使用できるようになる。| |&ref(?カード3.png)|工場を1つ建設する(ストックから工場タイルを1枚取り、工場エリアに置く)。さらに、即座に工業マーカーを2マス進める。| |&ref(?カード4.png)|黒のワーカーを取る。このワーカーは獲得したプレイヤーがゲーム終了時まで使用できる追加のワーカーとなる。&br()さらに、このワーカーを使って黒の線路コマを進めるアクションを実行するたびに、黒の線路コマを追加で1マス進められる。| |&ref(?カード5.png)|9番の機関車タイルを取り、3つの鉄道のうちのいずれかに置く(この機関車タイルはメインボードのサプライに用意されているものではなく、ゲーム画面下部に別に用意されている9番の機関車タイルです)。このとき、通常の機関車タイルを置く際のルールに従って機関車タイルを置き換えることができる。獲得した機関車タイルを配置したことによって得られるボーナス等は即座に適用される。&br()なお、この機関車タイルの裏面は工場タイルにはなっていません(機関車タイルとしてしか使用できない)。| &aname(エンドボーナスの詳細){} **エンドボーナスカードの詳細 エンドボーナスカードをを選ぶ際には、カードを全て確認してから欲しいカードを選びます。もしくは、カードを確認せずに即座に勝利点10点を得ます。 |&ref(終了ボーナス1.png)|最終得点計算時に追加の勝利点15点を得る。| |&ref(終了ボーナス2.png)|最終得点計算時に、自分の完成した鉄道1つにつき勝利点10点を得る(最大30点)。&br()「完成した鉄道」とは、黒の線路コマが最後のマスまで到達している路線のことを言います。| |&ref(終了ボーナス3.png)|最終得点計算時に、自分の工業トラックに置かれている工場タイル1つにつき勝利点4点を得る(最大20点)。| |&ref(終了ボーナス4.png)|最終得点計算時に、自分が所持している機関車タイルの番号を合計し、その合計値と同じ数字分の勝利点を得る。| |&ref(終了ボーナス5.png)|最終得点計算時に、ゲーム中に自分が獲得した追加のワーカー1個につき勝利点10点を得る。これはプレイヤーカラーと同じ色の追加ワーカー2個だけでなく、黒の追加ワーカー1個も含む(最大30点)。| |&ref(終了ボーナス6.png)|最終得点計算時に、自分の3つの鉄道の黒の線路コマが到達したマスの数字を合計し、その合計値と同じ数字分の勝利点を得る。| |&ref(終了ボーナス7.png)|最終得点計算時に、自分のプレイヤーボードに置かれているアドバンテージトークン1つにつき勝利点7点を得る(最大28点)。| |&ref(終了ボーナス8.png)|最終得点計算時に、自分のシベリア横断鉄道に×2トークンを4~6個置いているなら追加の勝利点20点を得る。7個以上置いているなら追加の勝利点30点を得る。| |&ref(終了ボーナス9.png)|最終得点計算に技術者タイルの枚数の順位を決める際、このカードは技術者タイル1枚としてカウントされる。(技術者タイルの枚数による勝利点に関わる)| |&ref(終了ボーナス10.png)|最終得点計算時に、自分が雇用した技術者タイル1枚につき勝利点6点を得る。(上記のアドバンテージカード(技術者タイルの枚数の順位を決める際に技術者タイルとして扱えるアドバンテージカード)はこのカードで得点の対象にならない。)| **技術者タイルの詳細 補足:技術者タイルはそのアクションを完全に実行できなくとも使用することができます。線路コマや工業マーカーを進めるアクションを実行する際は、任意の順番で進めることができます。 |1|&ref(技術者1.png)|任意の線路コマを2マス分進める| |2|&ref(技術者2.png)|工業マーカーを1マス進め、即座に3勝利点を得る| |3|&ref(技術者3.png)|黒の線路コマと灰色の線路コマをそれぞれ1マスずつ進める| |4|&ref(技術者4.png)|シベリア横断鉄道に×2トークンを1個置き、即座に3勝利点を得る| |5|&ref(技術者5.png)|任意の線路コマを1マス進める、即座に3勝利点を得る| |6|&ref(技術者6.png)|灰色の線路コマを1マス進め、即座に5勝利点を得る| |7|&ref(技術者7.png)|黒の線路コマを1マス進める、即座に3勝利点を得る| |8|&ref(技術者8.png)|このラウンド中に自分のワーカー1個、もしくは1ルーブルを置いて使用したアクションスペースを1つ選び、そのアクションを再び実行する| |9|&ref(技術者9.png)|工業マーカーを2マス進める| |10|&ref(技術者10.png)|工業マーカーと黒の線路コマを1マスずつ進める| |11|&ref(技術者11.png)|任意の色の線路コマと黒の線路コマを1マスずつ進める| |12|&ref(技術者12.png)|機関車タイルか工場タイルを1枚取って自分のプレイヤーボードに置く| |13|&ref(技術者13.png)|灰色の線路コマと茶色の線路コマをそれぞれ1マスずつ進める| |14|&ref(技術者14.png)|黒の線路コマを2マス進める| |15|&ref(技術者15.png)|茶色の線路コマを1マス進め、即座に5勝利点を得る| **工場の詳細 &ref(工場1.png) 1.所持している技術者タイルの番号の合計値分の勝利点を即座に得る &ref(工場2.png) 2.機関車か工場タイルを1枚取って自分のプレイヤーボードに置く &ref(工場3.png) 3.このラウンド中に自分のワーカー1個、もしくは1ルーブルを置いて使用したアクションスペースを1つ選び、そのアクションを再び実行する &ref(工場4.png) 4.×2トークン2個をシベリア横断鉄道に置く &ref(工場5.png) 5.工業マーカーを1マス進める &ref(工場6.png) 6.ストックから1ルーブルを得る &ref(工場7.png) 7.任意の色の線路コマを2マス分進める &ref(工場8.png) 8.最も番号の大きい機関車タイル2枚の番号を合計し、その合計値分の勝利点を得る &ref(工場9.png) 9.エンドボーナスカードを1枚選んで取るか、即座に10勝利点を得る *FAQ ・ストックで上限のあるもの ×2トークンの数には限りがあり、20個が上限。ストックに×2トークンがないなら、×2トークンを得るアクションを実行しても獲得できない。 ・ストックで上限のないもの ×2トークン以外のものは全て上限なし ・機関車の改良 機関車の改良を実行したとき、改良を途中でやめても構いません。つまり、一番小さい番号の機関車タイルを残すことができます。そのため、番号の大きい機関車タイルを工場タイルとしてストックに戻すことができます。 ただし、機関車タイルを向上タイルにできるのは、自分の3つの鉄道に全て機関車タイルが置かれているときだけということに注意してください。機関車タイルが置かれていない鉄道がある場合は、必ずそこに機関車タイルを移動させなければいけません。 ・機関車アクションと工場アクションの複合アクション 機関車・工場エリアの一番下のアクションスペースは、機関車アクションと工場アクションを実行できます。このとき、任意の順番でアクションを実行できます。つまり、機関車アクションを先に実行して、自分の機関車タイルを工場タイルとしてストックに戻し、その後工場アクションによってストックに戻した工場タイルを取る、というようなプレイが可能です。 ただし、ストックに機関車タイルが残っていない場合は、アクションを完全に実行できないため、このアクションスペースを使用することはできません。 ・達成された事項 このゲームではプレイヤーボードで現在の進行状況を確認できます。プレイヤーボードの状況はゲームの進行に伴って変化しますが、一度達成された事項はゲーム終了まで残り続けます。状況が変わっても達成された事項が失われることはありません。 &bold(){例} &ref(faq3.png) キエフ鉄道において、灰色の線路コマを進め始めていますが、黒の線路コマと機関車が到達したという達成事項が消えることはありません。そのため、得点計算時に追加の勝利点を受け取ることができます。 **アクションスペース再使用 &ref(faq1.png) 技術者タイルや工場の中には、1ラウンド中に自分が使用したアクションスペースを再び使用することができるようになるものがあります。この能力で再び使用できるアクションスペースは「自分のワーカー1個もしくは自分のルーブルが1個だけ置かれているアクションスペース」のみです。 &ref(faq1-1.png) つまり、ワーカーを2個以上や、ワーカー1個とルーブル1個が組み合わせて置かれているアクションスペースを再び使用することはできません。なお、水色の臨時ワーカーや黒のワーカーも自分のワーカーとみなします。つまり、自分でこれらのワーカーを1個だけ置いているなら、そのアクションスペースを再び使用できます。 アクションスペース再使用について注意が必要なアクションについて次に説明します。 ・任意の線路コマを進めるアクション &ref(faq2.png) 任意の線路コマを進めるアクションスペースを再使用する場合、1回目とは異なる色の線路コマを進めても構いません。さらに、1回目とは異なる路線の線路コマを進めることも可能です。 ・臨時ワーカーを得るアクション 臨時ワーカーを得るアクションスペースは再使用することができません。 **黒のワーカー 黒のワーカーを使用して黒の線路コマを進めるアクションを実行すると、黒の線路コマを追加で1マス進められるというボーナスがありました。このボーナスは、アクションスペースを再使用した時にも適用されます。 例えば、黒のワーカーと1ルーブルを使用するアクションスペースを使用して任意の色の線路コマを進めるとき、黒の線路コマを進める時も黒ワーカーのボーナスが適用されます。 さらに、自分が黒のワーカー1個を置いて使用したアクションスペースを再使用する時も、黒ワーカーのボーナスが常に適用されます。 &bold(){例} &ref(faq2-1.png) 1.黒のワーカーをこの技術者タイルに置き、アクションを実行します。今回は茶色の線路コマを2マス分進めることにしました。そのため、黒ワーカーのボーナスは適用されません(黒の線路コマではないため)。 &ref(faq2-2.png) 2.その後、工業マーカーを進めを工場タイルまで進め、この工場の能力を使用します。そこで、先ほど黒のワーカーを置いた技術者タイルのアクションスペースを再使用することにしました。今回は黒の線路コマと灰色の線路コマは1マスずつ進めることにしました。 &ref(faq2-3.png) 黒の線路コマを1マス進めるため、黒ワーカーのボーナスが適用され、黒の線路コマは2マス、灰色の線路コマは1マス進みました。

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