フロレンツァ・カードゲーム

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&bold(){Florenza: The Card Game} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/170126-1140/games/florenzacardgame/160903-1324/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=florenzacardgame]] #contents *ゲーム画面 &ref(フロレンツァカードゲーム全体.jpg) *目的 芸術家の力を借りて建物や記念碑を建てることで最も多くの名声点を獲得することを目指す。-以下フレーバーテキスト プレイヤーはルネサンス時代のフィレンツェで名のある一族の長となり、自分たちの一族を最も名のある一族とすることを目指します。 ミケランジェロやレオナルドダヴィンチなど、この時代の「巨匠」を雇って記念碑や建物を建築したり、より多くの資源やお金を稼ぐためにギルドを作ることで、一族の名声を高めていくのです。 *画面説明 ゲーム画面が縦に長いので2分割しています。 ・共通の場 &ref(画面説明1.jpg) 1:選択可能な記念碑カード 2:ロケーションカード置き場 3:選択可能な芸術家カード 4:リソースサプライ 5:現在のラウンド数とターン数 ・個人の場 &ref(画面説明2.jpg) 6:自分の手札 7:自分のカード置き場 8:自分がプレイしたフロレンツァカード 9:自分が建設した記念碑 10:他プレイヤーのカード置き場 11:予約した芸術家カード、記念碑カード置き場 ・プレイヤーインフォメーション &ref(プレイヤーインフォメーション.png) 1:現在獲得している名声点 2:現在所持しているリソース。この情報は秘匿情報で他プレイヤーからは確認できません。 3:所持しているフロレンツァカードの枚数 4:所持している資源カードの枚数 5:所持しているフロリンカードの枚数 6:キャプテンマーク、このマークがついているプレイヤーがキャプテン(スタートプレイヤー)です。 *コンポーネント フロレンツァカードゲームはカードしか使いません。 それぞれの名称と数は次の通りです。 &ref(コンポーネント1.png) フロレンツァカードがプレイヤーの手札となります。 &ref(コンポーネント2.png) &ref(コンポーネント3.png) &ref(コンポーネント4.png) &ref(コンポーネント5.png) お金です。このゲームの通貨単位はフロリンです。 *ゲームの流れ 1ゲームは5ラウンドで構成されています。1ラウンドは4つのフェイズで構成されています。 第1、第2フェイズは各ラウンドのセットアップフェイズです。第3フェイズがアクションフェイズとなっており、このフェイズがゲームの中心となります。第4フェイズはラウンド終了処理のフェイズです。 アクションフェイズでは資源やお金を集め、集めた資源やお金を使って記念碑や建物を建てることで名声点を獲得していきます。 第5ラウンドが終了したらゲーム終了です。ゲーム終了時点で最も多くの名声点を獲得することを目指します。 *ルール &aname(セットアップ,option=nolink){} **ゲーム開始前のセットアップ BGAではセットアップは自動的に行われます。読み飛ばしても構いません。 ・フロレンツァカード プレイ人数によって使用される枚数が異なります。 フロレンツァカードは左下にⅠ~Ⅲまでの数字が書かれていて、この数字ごとに3つの山札に分けられます。 ・記念碑カード シャッフルされ、ランダムに7枚のカードが表向きに並べられる。 並び順は右に行くにつれて点数の高いカードが置かれる。 ・芸術家カード シャッフルされ、プレイ人数に応じて次の枚数が表向きに並べられる。 2人プレイ:6枚 3人プレイ:8枚 4人プレイ:10枚 ・ロケーションカードと無名の芸術家カード ロケーションカードは中央に全て表向きで並べられる。無名の芸術家カードも全て表向きに並べられる。 ・お金と資源 各プレイヤーは次のものを受け取る 300フロリン、資源各種1個ずつ、フロレンツァカード5枚(左下にⅠと書かれているカードのうち、ランダムに5枚) お金や資源、フロレンツァカードは自分だけの情報です。他プレイヤーに内容を教えてはいけません。 **プレイ 1ゲームは5ラウンドで構成されています。1ラウンドは4つのフェイズで構成されています。 &bold(){フェイズ1:芸術家、記念碑の入れ替え} &bold(){フェイズ2:手札の補充} &bold(){フェイズ3:アクションフェイズ} &bold(){フェイズ4:ラウンド終了} このフェイズが1~4まで順番に実行されます。 フェイズ4が終了したら1ラウンド終了です。 なお、第1ラウンドではフェイズ1とフェイズ2はスキップされます。(セットアップで既に実行されているので) 各フェイズの詳細を説明します。 **フェイズ1:芸術家、記念碑の入れ替え 芸術家カードがプレイ人数に応じて次の枚数が表向きに並べられる。 2人プレイ:6枚 3人プレイ:8枚 4人プレイ:10枚 次に、5枚の記念碑カードが引かれ、前のラウンドで残っている記念碑カードに追加して置かれる。その際、獲得できる名声点が高い順に並び替えられる。右に行くにつれて点数の高いカードが置かれる。 並べられた芸術家カードは当該ラウンド中にのみ利用可能で、ラウンド終了時に全て捨てられます。次のラウンドのフェイズ1で新たな芸術家カードが再び並べられます。 記念碑カードはラウンド終了時に捨てられるものと、そうでないものがあります。詳細は&u(){&link_anchor(フェイズ4){フェイズ4:ラウンド終了}}を参照してください。 &aname(フェイズ2,option=nolink){} **フェイズ2:手札の補充 ラウンドのキャプテン(スタートプレイヤーのこと)から順番に、各プレイヤーは4枚のフロレンツァカードを引き、手札に加えます。その際、邸宅カード(紫のカード)を自分の場に出していれば、邸宅カード1枚ごとに追加でフロレンツァカードを1枚引き、手札に加えます。 なお、ラウンドによってフロレンツァカードが引かれる山札が変わります。 (補足:ゲーム開始時に、フロレンツァカードは左下に書かれているⅠ~Ⅲの数字によって3つの山札に分けられています。) 第1ラウンド:Ⅰの山札からのみ引かれる 第2ラウンド:第1ラウンドで残ったカードとⅡの山札をシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第3ラウンド:第2ラウンドで残ったカードとⅢの山札をシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第4ラウンド:第3ラウンドで残ったカードとこれまでに捨てられてカードをシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第5ラウンド:第4ラウンドで残ったカードのみ引かれる **フェイズ3:アクションフェイズ ラウンドのキャプテンから順番に、各プレイヤーはアクションを実行します。 このフェイズでは、まず最初にキャプテンの手番となります。1ターンにつき1つのアクションを実行します。キャプテンがアクションを実行したらキャプテンのターンは終了し、次のプレイヤーのターンとなります。このようにしてキャプテンから順番に1ターンずつ実行していきます。 1ラウンド中は最大で第8ターンまでありますが、全プレイヤーが最低でも実行できるのは第4ターンまでです。各プレイヤーは最低でも4ターンを実行します。 ただし、&bold(){邸宅カード(紫のカード)や修道士カード(茶色のカード)を自分の場に出しているプレイヤーは追加のターンを実行できます。} &bold(){例} #region &ref(追加手番2.png) このカードが自分の場にあれば、第7ターンを実行できます。 &ref(追加手番1.png) このカードが自分の場にあれば、第8ターンを実行できます。 #endregion 手番は第1ターンから数字の順番に実行されていきます。第5ターン以降は追加ターンを実行できるカードを出しているプレイヤーのみターンを実行できます。当該ターンに手番を実行できるプレイヤーのターンが全て終了したら、次のターンが開始されます。 なお、同一ターンを複数回実行することはできません(同名のカードを2枚以上出せないため)。 (なお、現在実行されているターン数は下の画像のように黒い矢印が示す数字で確認できます。見づらいですが・・・) &ref(ターン表示.png) 実行できるアクションは次の8個です。1ターン中にこの中から1個を選んで実行します。 ・フロレンツァカードのプレイ ・記念碑の建設 ・記念碑の予約 ・芸術家の予約 ・ロケーションカードの使用 ・労働者の派遣 ・市場へ行く ・インスピレーションを得る &bold(){(BGAの操作上の説明)} 上記の8個のアクションのうち、 ・記念碑の予約 ・芸術家の予約 ・労働者の派遣 ・市場へ行く ・インスピレーションを得る のアクションを実行する場合は、下記画像のようなボタンが画面上部に表示されているので、対応するボタンを押してください。 &ref(アクションリスト.png) また、 ・フロレンツァカードのプレイ ・記念碑の建設 のアクションを実行する場合は自分の場に出したいカード(と必要ならば雇用する芸術家)を直接クリックしてください。 ・ロケーションカードの使用 アクションを実行する場合は、使用したいロケーションカードを直接クリックしてください。 では、各アクションの詳細を説明します。 ***フロレンツァカードのプレイ 手札からフロレンツァカード1枚を自分の場に出します。その際、必要な資源やフロリンをコストとして支払う必要があります。必要なコストはカードの左側に示されています。また、カードにマウスカーソルを合わせることでもコストを確認できます。 &ref(フロレンツァカード.png) もし、大邸宅(緑)や地方教会(青)カードを場に出すなら芸術家を雇う必要があります。詳細は&u(){&link_anchor(芸術家の雇用){芸術家の雇用}}を参照してください。 &bold(){重要事項:同名のフロレンツァカードを2枚以上自分の場に出すことはできません。また、修道士カードは、カード名が異なっていても自分の場に1枚までしか出せません。} 各カードの概略は次の通りです。カードの詳細な効果はカードにマウスカーソルを合わせることで確認できます。 ・工房カード(黄色)と一部の邸宅カード(紫):毎ラウンド終了時に収入(フロリンや資源)を得る(該当カードを出したら即座に効果適用)。 ・邸宅カード(紫)と修道士カード(茶色):カードに示されたターンを追加で実行する(該当カードを出したら即座に効果適用)。 ・邸宅カード(紫):毎ラウンド開始時に追加のフロレンツァカードを得る(該当カードを出した次のラウンド開始時から効果適用)。 ・ギルドカード(オレンジ):カード毎に効果が異なります。詳細は&u(){&link_anchor(ギルドカードの詳細){ギルドカードの詳細}}を参照してください。 ・その他のカード:名声点を得られます。 &aname(芸術家の雇用,option=nolink){} &bold(){芸術家の雇用} 記念碑カードや一部のフロレンツァカードを場に出すには「芸術家を雇用」」する必要があります。芸術家の雇用が必要なカードには使用できる芸術家のタイプを示すアイコンが描かれていて、それらのカードを場に出すには、描かれているアイコンと同タイプの芸術家を雇う必要があります。芸術家の雇用が必要なカードを場に出す際には芸術家を1人だけ選んで雇用します。アイコンが複数ある場合は、その中から1つのタイプを選び、そのタイプの芸術家を雇用します。 芸術家は以下の3タイプがあります。 &ref(芸術家のタイプ.png) 芸術家カードの裏面には、その芸術家を雇用する際に必要なコストと、それによって得られる名声点が示されています。得られる名声点は固定ではなく、ある程度の範囲の中でランダムに決まります。芸術家カードの表面には、実際に得られる名声点が示されています。 BGAでは、芸術家にマウスカーソルを合わせると次のように表示されます。 &ref(芸術家カード.png) 1:芸術家のタイプ 2:芸術家を雇用するために支払う必要のあるフロリン 3:この芸術家カードの枚数と、この芸術家を雇用した際に得られる可能性のある名声点の範囲 (このカードの場合は、「これと同種のカードは4枚あり、そのうち、5点のカードが2枚、6点と7点のカードが1枚ずつある」ことを示しています。つまり、この芸術家を雇用した場合に得られる名声点は50%の確率で5点、25%の確率で6点か7点ということになります。) BGAでは、芸術家を雇ってフロレンツァカードや記念碑カードを場に出すと、これらのカードの上に芸術家カードが表向きに置かれ、獲得した名声点を確認できます。 &bold(){例} #region &ref(記念碑建設1.png) この芸術家を雇用して記念碑を建設する。この芸術家を雇用することで獲得できる名声点は4点、5点、6点のいずれかである。 &ref(記念碑建設.png) その結果、この芸術家を雇用したことで4名声点を得た。 #endregion 無名の芸術家カードは1ラウンド中にそれぞれ1回しか雇用できません。誰かが無名の芸術家を雇用して記念碑カード等を場に出したら、他のプレイヤーは同じ無名の芸術家を雇用することはできません。 無名の芸術家はコストが50フロリンと格安ですが、雇用したことによる名声点は得られません。 雇用された無名の芸術家は次のラウンドが開始されると、再び雇用できるようになります。 &bold(){例} プレイヤーAのターンです。彼はこのターンにフロレンツァカード「Palazzo di Famiglia: Fontana」をプレイすることにしました。このカードのコストは大理石1個、金属1個、50フロリンです。また、このカードをプレイするには芸術家を雇用しなければいけません。 このターンで残っている芸術家カードは2枚でした。1つは建築家の「Giulio Romano」(コスト:100フロリン)ともう1つは彫刻家の「Giambologna」(コスト:100フロリン)です。2枚のコストは同じですが、「Giambologna」はより多くの名声点をもたらす可能性があるので、プレイヤーAはこちらを雇用することにしました。 フロレンツァカードのコストと芸術家カードのコスト、合計で大理石1個、金属1個、150フロリンを支払い、フロレンツァカードと芸術家カードを自分の場に出します。 「Giambologna」は2~3点の範囲で名声点をもたらします。今回は3点でした!名声点の数字が金色なのは、この芸術家を雇用したときに得られる名声点が最高値だったことを示します。 ただ、数字が金色だからといってゲーム中に特別な効果ありません。 &ref(芸術家の雇用.png) ***記念碑の建設 共通の場にある記念碑カード、もしくは自分が予約した記念碑カード(詳細は下記参照)を自分の場に出します。記念碑カードに示されている必要なコストを支払って、自分の場に出します。 なお、記念碑カードを場に出すには芸術家を雇用する必要があります(詳細は&u(){&link_anchor(芸術家の雇用){芸術家の雇用}}を参照してください)。 ***記念碑の予約 後で完成させる予定の記念碑を予約し、確保することができます。共通の場にある記念碑カード1枚を選び、それを自分の「予約された記念碑」置き場に置きます。予約する際には特にコストを支払う必要はありません。予約した記念碑は後のターンで「記念碑の建設」アクションをすることで、予約した記念碑カードを自分の場に置きます。 なお、予約できる記念碑の数に上限はありません。また、記念碑を予約していても共通の場にある記念碑を建設することができます。 &bold(){重要事項:ゲーム終了時までに予約した記念碑を建設していないと、建設したときに得られる名声点はもちろんもらえません。さらに、その記念碑を建設したときに得られるはずの名声点と同じだけの名声点を失います。} ***芸術家の予約 後で雇用する予定の芸術家を予約し、確保することができます。共通の場にある芸術家カード1枚を選び、それを自分の「予約された芸術家」置き場に置きます。ただし、&bold(){「無名の芸術家」は予約することができません。}予約する際には特にコストを支払う必要はありません。なお、芸術家を予約する段階では、実際にその芸術家カードを雇用したときに得られる名声点を確認することができません。 予約した芸術家は、後のターンで「記念碑の建設」や「フロレンツァカードのプレイ」の際に雇用できます。予約した芸術家を雇用する際には、通常通りにコストを支払わなければいけません。 予約できる芸術家の数に上限はありません。 &bold(){重要事項:ゲーム終了時までに予約した芸術家を雇用していないと、雇用したときに得られる名声点はもちろんもらえません。さらに、その芸術家を雇用したときに得られるはずの名声点と同じだけの名声点を失います。} ***ロケーションカードの使用 表向きのロケーションカードを使用することで、様々な効果を受けることができます。 ロケーションカードはそれぞれ1ラウンド中に1回しか使用できません。誰かが使用したロケーションカードは裏向きになり、裏向きのカードは同ラウンド中に再度使用することはできません。つまり、早い者勝ちです。ラウンドが変われば再び使用できるようになります。 ロケーションカードの概略は次の通りです。カードの詳細な効果はカードにマウスカーソルを合わせることで確認できます。 ・Boscaiuolo、Erbolaio、Fabbro、Lanaiuolo、Monte di Pieta、Picconiereを使用した場合は、サプライからカードに示されている資源を1個得ます。 &ref(ロケーション1.png) ・Barattoを使用した場合は、所持している資源1個を別の任意の資源1個に交換します。 &ref(ロケーション2.png) ・Legnaiulo、Orafo、Ottonaio、Scarpellino、Speziale、Tintoreを使用した場合は、所持している資源のうち、カードに示されている資源1個をサプライに戻し、200フロリンを得ます(資源1個を売却し200フロリンを得ると考えてください)。 &ref(ロケーション3.png) ・capitana del popoloを使用した場合、次のラウンドでキャプテン(スタートプレイヤー)になります。 &ref(ロケーション4.png) ***労働者の派遣 50フロリンを得ます。 ***市場へ行く 次の3つのアクションの中から1つを選んで実行します。 ・所持している任意の資源1個をサプライに戻し、100フロリンを得る(資源1個を売却し100フロリンを得ると考えてください)。 ・100フロリンを支払って任意の資源1個を得る。 ・所持している任意の資源2個を、別の任意の資源1個に交換する。 これらのアクションは同ラウンド中に複数回実行することができます(もちろん1ターンには1個のアクションしかできない)。ロケーションカードの使用と異なり、早い者勝ちではありません。 ***インスピレーションを得る フロレンツァカード1枚をラウンド毎に指定されている山札から引く(ラウンド毎に指定されている山札については、&u(){&link_anchor(フェイズ2){フェイズ2:手札の補充}}を参照してください)。 なお、ラウンド毎に指定されている山札が尽きている場合はカードを引くことができません。 &aname(フェイズ4,option=nolink){} **フェイズ4:ラウンド終了 全てのプレイヤーのターンが終了したらフェイズ4:ラウンド終了が行われます。 このフェイズでは次の3つのステップが順番に実行されます。 &bold(){ステップ1.未使用カードを捨てる} ・記念碑カード 共通の場に残っている記念碑カードのうち、右側の2枚を残して全て捨てられます(右側の2枚には名声点が一番高いものが残っている。詳細は&u(){&link_anchor(セットアップ){セットアップ}}の項目を参照してください)。もし、記念碑カードが2枚以下しか残っていない場合は、それらはそのまま残ります。 捨てられた記念碑カードはゲームから除外され、二度と使用されません。 &bold(){例} &ref(記念碑捨て1.png) この状態でフェイズ4が実行されたら、赤枠のカードが捨てられ、青枠のカードが残る。 &ref(記念碑捨て2.png) 次ラウンドのフェイズ1で、赤枠のカードが補充される。青枠のカードは前ラウンドから引き継がれているカード。 ・芸術家カード 共通の場に残っている芸術家カードが全て捨てられます。 捨てられた芸術家カードはゲームから除外され、二度と使用されません。 ・フロレンツァカード 各プレイヤーは次のラウンドへ持ち越したいフロレンツァカードを1枚選びます。残りのフロレンツァカードは全て捨てられます。捨てられたフロレンツァカードは捨て札山に集められます。第3ラウンドまでに捨てられてフロレンツァカードは第4ラウンド以降再び登場する可能性があります。第4ラウンドに捨てられたフロレンツァカードは二度と使用されません。 &bold(){ステップ2.収入} 各プレイヤーは次のものを獲得します。 ・大理石1個 ・材木1個 ・200フロリン ・このラウンドのキャプテンが選んだ資源1個 (キャプテンは1種類の資源を指定します。指定した資源が1個ずつ全プレイヤーに配られます) &ref(キャプテン選択.png) このようなボタンが現れます。この中から1つを指定すると、指定した資源が全プレイヤー(自分も含む)に1個ずつ配られます。 自分の場に工房カード(黄色)と一部の邸宅カード(紫)があるプレイヤーは、これらに追加して収入を得られます。 &bold(){ステップ3.キャプテン(スタートプレイヤー)決め} &ref(ロケーション4.png) このラウンドのアクションフェイズ(フェイズ3)で、ロケーションカード「capitana del popolo」を使用したプレイヤーがいた場合は、そのプレイヤーが次ラウンドのキャプテンになります。 誰も「capitana del popolo」を使用しなかった場合は、現キャプテンの次のプレイヤー(キャプテンの次に手番を実行していたプレイヤー。BGAでは画面右側のプレイヤーインフォメーションでキャプテンの下のプレイヤー)が次ラウンドのキャプテンとなります。 重要事項:フェイズ4はステップ1→ステップ2→ステップ3と順番に実行されます。そのため、ステップ2でキャプテンが資源を選ぶ際は、次ラウンドのキャプテンが選ぶのではなく、当該ラウンドの現キャプテンが選ぶことに注意してください。 &bold(){ステップ4.ロケーションカードのリセット} このラウンドで使用されて裏返しになったロケーションカードが全て表向きに戻ります。 **ゲーム終了 第5ラウンドのフェイズ4が全て終了したらゲーム終了です(次ラウンドはありませんが、追加の収入を得ます。また、キャプテンも変わります)。 ゲームが終了したら、名声点を計算します。 次の項目の名声点を全て合計します。 &bold(){・ゲーム中に得た名声点} (BGAの場合は、ゲーム中に建設した記念碑、地方建築、地方教会、大邸宅、建築に雇用した芸術家を自分の場に出すと、随時得点が加算されていきます。) &bold(){・自分の場にある大邸宅カード(緑)・地方教会カード(青)・地方建築カード(灰色)の各1枚ずつのセット} 1セットにつき5名声点を獲得します。 &bold(){・自分の場にあるギルドカード(オレンジ)} それぞれの内容に応じて名声点を得ます。詳細は&u(){&link_anchor(ギルドカードの詳細){ギルドカードの詳細}}を参照してください。 &bold(){・ゲーム終了時に所持していた資源数の順位} ゲーム終了時に所持していた資源の数が最も多かったプレイヤーは4点を獲得。 ゲーム終了時に所持していた資源の数が2番目に多かったプレイヤーは2点を獲得。 ゲーム終了時に所持していた資源の数が3番目に多かったプレイヤーは1点を獲得。 (なお、ゲームプレイ人数が2人や3人の場合でもこれらのボーナスが適用されます。例えば、3人プレイなら必ず1点は獲得できます。) 資源の数が同数のプレイヤーがいた場合は、該当プレイヤー全てが同じ点数を獲得します。 &bold(){・ゲーム終了時に所持していたフロリンの数の順位} ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が最も多かったプレイヤーは4点を獲得。 ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が2番目に多かったプレイヤーは2点を獲得。 ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が3番目に多かったプレイヤーは1点を獲得。 (なお、ゲームプレイ人数が2人や3人の場合でもこれらのボーナスが適用されます。例えば、3人プレイなら必ず1点は獲得できます。) フロリンの数が同数のプレイヤーがいた場合は、該当プレイヤー全てが同じ点数を獲得します。 &bold(){・キャプテンプレイヤー} ゲーム終了時にキャプテンだったプレイヤーは1点を獲得します。(第5ラウンドのフェイズ4で最終的なキャプテンが決定することに注意してください) そして、次の項目に該当していた場合、名声点を失います。 &bold(){・ゲーム中に記念碑を予約したにもかかわらず建設を行わなかった} 予約した記念碑を建設した場合に得られる名声点と同じだけの名声点を失います。 &bold(){・ゲーム中に芸術家を予約したにもかかわらず雇用しなかった} 予約した芸術家を雇用した場合に得られる名声点と同じだけの名声点を失います。 &bold(){以上の項目を合算し、最も多くの名声点を獲得していたプレイヤーが勝者です。} 同点のプレイヤーがいた場合、該当プレイヤーの場にある建物(記念碑やフロレンツァカード)のうち、建物自体の名声点とその建物を建設するために雇用した芸術家から得られる名声点を合計します。その合計値が最も高くなる建物を比較し、より点数の高いプレイヤーが勝者です。それも同点の場合は、合計値が2番目に大きい建物を比較し、より点数の高いプレイヤーが勝者です。それでも決まらない場合は3番目、4番目…と続けていきます。 &ref(タイブレーク.png) &bold(){タイブレーク例} プレイヤーAとプレイヤーBが同点でした。 プレイヤーAの場にある建物のうち、最も点数が高くなるのは7点の芸術家を雇用して建築した名声点18点の記念碑です。合計値は7+18=25です。 プレイヤーBの場にある建物のうち、最も点数が高くなるのは5点の芸術家を雇用して建築した名声点19点の記念碑です。合計値は5+19=24です プレイヤーAの方が芸術家と建物の点数の合計値が大きいため、プレイヤーAの勝利です。 *補足事項 **リソースの上限数 ゲーム中に資源やフロリンが足りなくなる場合があります。 ・サプライに残っていない資源を取ることはできません ・フェイズ4のステップ2.収入でリソースが足りない場合 現キャプテンからターン順に資源を配っていきます。途中で資源が足りなくなったら、配れる分を全て配りますが、それ以降のプレイヤーには配られない資源が発生します。 キャプテンが全プレイヤーに配る資源を選ぶ際は、全プレイヤーに1個ずつ資源が行き渡るように選ばなければいけません。例えば、4人プレイ時にサプライに残り3個しかない資源を選ぶことはできません。 &aname(ギルドカードの詳細,option=nolink){} **ギルドカードの詳細 ・商人組合 &ref(ギルド商人組合.png) ゲーム中にフェイズ4-ステップ2.収入において、任意の資源1個を追加で得る。 ・芸術品店 &ref(ギルド芸術品店.png) ゲーム中、芸術家を雇う際のコストを50フロリン安くする(無名の芸術家も含む)。 ・建築家 &ref(ギルド建築家.png) ゲーム中、記念碑を建築するためのコストを50フロリン安くする。 ・大組合 &ref(ギルド大組合.png) ゲーム終了時、自分の場にある工房カード(黄色)1枚につき3名声点を得る。 ・家主 &ref(ギルド家主.png) ゲーム終了時、自分の場にある邸宅カード(紫)1枚につき3名声点を得る。 ・後援者 &ref(ギルド後援者.png) ゲーム終了時、自分の場にある記念碑カード1枚につき3名声点を得る。 ・芸術家の長 &ref(ギルド芸術家の長.png) ゲーム終了時、自分の場にある芸術家カードのうち、画家・彫刻家・建築家各1枚ずつを1セットとして、1セットにつき5名声点を得る。 ・地区の主 &ref(ギルド地区の主.png) ゲーム終了時、自分の場にあるフロレンツァカードのうち、大邸宅カード(緑)・地方教会カード(青)・地方建築カード(灰色)各1枚ずつを1セットとして、1セットにつき2名声点を得る。(もともとこのセットで5名声点を得られます。それに追加で2名声点を獲得します。)
&bold(){Florenza: The Card Game} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/170126-1140/games/florenzacardgame/160903-1324/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=florenzacardgame]] #contents *ゲーム画面 &ref(フロレンツァカードゲーム全体.jpg) *目的 芸術家の力を借りて建物や記念碑を建てることで最も多くの名声点を獲得することを目指す。-以下フレーバーテキスト プレイヤーはルネサンス時代のフィレンツェで名のある一族の長となり、自分たちの一族を最も名のある一族とすることを目指します。 ミケランジェロやレオナルドダヴィンチなど、この時代の「巨匠」を雇って記念碑や建物を建築したり、より多くの資源やお金を稼ぐためにギルドを作ることで、一族の名声を高めていくのです。 *画面説明 ゲーム画面が縦に長いので2分割しています。 ・共通の場 &ref(画面説明1.jpg) 1:選択可能な記念碑カード 2:ロケーションカード置き場 3:選択可能な芸術家カード 4:リソースサプライ 5:現在のラウンド数とターン数 ・個人の場 &ref(画面説明2.jpg) 6:自分の手札 7:自分のカード置き場 8:自分がプレイしたフロレンツァカード 9:自分が建設した記念碑 10:他プレイヤーのカード置き場 11:予約した芸術家カード、記念碑カード置き場 ・プレイヤーインフォメーション &ref(プレイヤーインフォメーション.png) 1:現在獲得している名声点 2:現在所持しているリソース。この情報は秘匿情報で他プレイヤーからは確認できません。 3:所持しているフロレンツァカードの枚数 4:所持している資源カードの枚数 5:所持しているフロリンカードの枚数 6:キャプテンマーク、このマークがついているプレイヤーがキャプテン(スタートプレイヤー)です。 *コンポーネント フロレンツァカードゲームはカードしか使いません。 それぞれの名称と数は次の通りです。 &ref(コンポーネント1.png) フロレンツァカードがプレイヤーの手札となります。 &ref(コンポーネント2.png) &ref(コンポーネント3.png) &ref(コンポーネント4.png) &ref(コンポーネント5.png) お金です。このゲームの通貨単位はフロリンです。 *ゲームの流れ 1ゲームは5ラウンドで構成されています。1ラウンドは4つのフェイズで構成されています。 第1、第2フェイズは各ラウンドのセットアップフェイズです。第3フェイズがアクションフェイズとなっており、このフェイズがゲームの中心となります。第4フェイズはラウンド終了処理のフェイズです。 アクションフェイズでは資源やお金を集め、集めた資源やお金を使って記念碑や建物を建てることで名声点を獲得していきます。 第5ラウンドが終了したらゲーム終了です。ゲーム終了時点で最も多くの名声点を獲得することを目指します。 *ルール &aname(セットアップ,option=nolink){} **ゲーム開始前のセットアップ BGAではセットアップは自動的に行われます。読み飛ばしても構いません。 ・フロレンツァカード プレイ人数によって使用される枚数が異なります。 フロレンツァカードは左下にⅠ~Ⅲまでの数字が書かれていて、この数字ごとに3つの山札に分けられます。 ・記念碑カード シャッフルされ、ランダムに7枚のカードが表向きに並べられる。 並び順は右に行くにつれて点数の高いカードが置かれる。 ・芸術家カード シャッフルされ、プレイ人数に応じて次の枚数が表向きに並べられる。 2人プレイ:6枚 3人プレイ:8枚 4人プレイ:10枚 ・ロケーションカードと無名の芸術家カード ロケーションカードは中央に全て表向きで並べられる。無名の芸術家カードも全て表向きに並べられる。 ・お金と資源 各プレイヤーは次のものを受け取る 300フロリン、資源各種1個ずつ、フロレンツァカード5枚(左下にⅠと書かれているカードのうち、ランダムに5枚) お金や資源、フロレンツァカードは自分だけの情報です。他プレイヤーに内容を教えてはいけません。 **プレイ 1ゲームは5ラウンドで構成されています。1ラウンドは4つのフェイズで構成されています。 &bold(){フェイズ1:芸術家、記念碑の入れ替え} &bold(){フェイズ2:手札の補充} &bold(){フェイズ3:アクションフェイズ} &bold(){フェイズ4:ラウンド終了} このフェイズが1~4まで順番に実行されます。 フェイズ4が終了したら1ラウンド終了です。 なお、第1ラウンドではフェイズ1とフェイズ2はスキップされます。(セットアップで既に実行されているので) 各フェイズの詳細を説明します。 **フェイズ1:芸術家、記念碑の入れ替え 芸術家カードがプレイ人数に応じて次の枚数が表向きに並べられる。 2人プレイ:6枚 3人プレイ:8枚 4人プレイ:10枚 次に、5枚の記念碑カードが引かれ、前のラウンドで残っている記念碑カードに追加して置かれる。その際、獲得できる名声点が高い順に並び替えられる。右に行くにつれて点数の高いカードが置かれる。 並べられた芸術家カードは当該ラウンド中にのみ利用可能で、ラウンド終了時に全て捨てられます。次のラウンドのフェイズ1で新たな芸術家カードが再び並べられます。 記念碑カードはラウンド終了時に捨てられるものと、そうでないものがあります。詳細は&u(){&link_anchor(フェイズ4){フェイズ4:ラウンド終了}}を参照してください。 &aname(フェイズ2,option=nolink){} **フェイズ2:手札の補充 ラウンドのキャプテン(スタートプレイヤーのこと)から順番に、各プレイヤーは4枚のフロレンツァカードを引き、手札に加えます。その際、邸宅カード(紫のカード)を自分の場に出していれば、邸宅カード1枚ごとに追加でフロレンツァカードを1枚引き、手札に加えます。 なお、ラウンドによってフロレンツァカードが引かれる山札が変わります。 (補足:ゲーム開始時に、フロレンツァカードは左下に書かれているⅠ~Ⅲの数字によって3つの山札に分けられています。) 第1ラウンド:Ⅰの山札からのみ引かれる 第2ラウンド:第1ラウンドで残ったカードとⅡの山札をシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第3ラウンド:第2ラウンドで残ったカードとⅢの山札をシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第4ラウンド:第3ラウンドで残ったカードとこれまでに捨てられてカードをシャッフルして新たな山札を作り、そこからランダムに引かれる 第5ラウンド:第4ラウンドで残ったカードのみ引かれる **フェイズ3:アクションフェイズ ラウンドのキャプテンから順番に、各プレイヤーはアクションを実行します。 このフェイズでは、まず最初にキャプテンの手番となります。1ターンにつき1つのアクションを実行します。キャプテンがアクションを実行したらキャプテンのターンは終了し、次のプレイヤーのターンとなります。このようにしてキャプテンから順番に1ターンずつ実行していきます。 1ラウンド中は最大で第8ターンまでありますが、全プレイヤーが最低でも実行できるのは第4ターンまでです。各プレイヤーは最低でも4ターンを実行します。 ただし、&bold(){邸宅カード(紫のカード)や修道士カード(茶色のカード)を自分の場に出しているプレイヤーは追加のターンを実行できます。} &bold(){例} #region &ref(追加手番2.png) このカードが自分の場にあれば、第7ターンを実行できます。 &ref(追加手番1.png) このカードが自分の場にあれば、第8ターンを実行できます。 #endregion 手番は第1ターンから数字の順番に実行されていきます。第5ターン以降は追加ターンを実行できるカードを出しているプレイヤーのみターンを実行できます。当該ターンに手番を実行できるプレイヤーのターンが全て終了したら、次のターンが開始されます。 なお、同一ターンを複数回実行することはできません(同名のカードを2枚以上出せないため)。 (なお、現在実行されているターン数は下の画像のように黒い矢印が示す数字で確認できます。見づらいですが・・・) &ref(ターン表示.png) 実行できるアクションは次の8個です。1ターン中にこの中から1個を選んで実行します。 ・フロレンツァカードのプレイ ・記念碑の建設 ・記念碑の予約 ・芸術家の予約 ・ロケーションカードの使用 ・労働者の派遣 ・市場へ行く ・インスピレーションを得る &bold(){(BGAの操作上の説明)} 上記の8個のアクションのうち、 ・記念碑の予約 ・芸術家の予約 ・労働者の派遣 ・市場へ行く ・インスピレーションを得る のアクションを実行する場合は、下記画像のようなボタンが画面上部に表示されているので、対応するボタンを押してください。 &ref(アクションリスト.png) また、 ・フロレンツァカードのプレイ ・記念碑の建設 のアクションを実行する場合は自分の場に出したいカード(と必要ならば雇用する芸術家)を直接クリックしてください。 ・ロケーションカードの使用 アクションを実行する場合は、使用したいロケーションカードを直接クリックしてください。 では、各アクションの詳細を説明します。 ***フロレンツァカードのプレイ 手札からフロレンツァカード1枚を自分の場に出します。その際、必要な資源やフロリンをコストとして支払う必要があります。必要なコストはカードの左側に示されています。また、カードにマウスカーソルを合わせることでもコストを確認できます。 &ref(フロレンツァカード.png) もし、大邸宅(緑)や地方教会(青)カードを場に出すなら芸術家を雇う必要があります。詳細は&u(){&link_anchor(芸術家の雇用){芸術家の雇用}}を参照してください。 &bold(){重要事項:同名のフロレンツァカードを2枚以上自分の場に出すことはできません。また、修道士カードは、カード名が異なっていても自分の場に1枚までしか出せません。} 各カードの概略は次の通りです。カードの詳細な効果はカードにマウスカーソルを合わせることで確認できます。 ・工房カード(黄色)と一部の邸宅カード(紫):毎ラウンド終了時に収入(フロリンや資源)を得る(該当カードを出したら即座に効果適用)。 ・邸宅カード(紫)と修道士カード(茶色):カードに示されたターンを追加で実行する(該当カードを出したら即座に効果適用)。 ・邸宅カード(紫):毎ラウンド開始時に追加のフロレンツァカードを得る(該当カードを出した次のラウンド開始時から効果適用)。 ・ギルドカード(オレンジ):カード毎に効果が異なります。詳細は&u(){&link_anchor(ギルドカードの詳細){ギルドカードの詳細}}を参照してください。 ・その他のカード:名声点を得られます。 &aname(芸術家の雇用,option=nolink){} &bold(){芸術家の雇用} 記念碑カードや一部のフロレンツァカードを場に出すには「芸術家を雇用」」する必要があります。芸術家の雇用が必要なカードには使用できる芸術家のタイプを示すアイコンが描かれていて、それらのカードを場に出すには、描かれているアイコンと同タイプの芸術家を雇う必要があります。芸術家の雇用が必要なカードを場に出す際には芸術家を1人だけ選んで雇用します。アイコンが複数ある場合は、その中から1つのタイプを選び、そのタイプの芸術家を雇用します。 芸術家は以下の3タイプがあります。 &ref(芸術家のタイプ.png) 芸術家カードの裏面には、その芸術家を雇用する際に必要なコストと、それによって得られる名声点が示されています。得られる名声点は固定ではなく、ある程度の範囲の中でランダムに決まります。芸術家カードの表面には、実際に得られる名声点が示されています。 BGAでは、芸術家にマウスカーソルを合わせると次のように表示されます。 &ref(芸術家カード.png) 1:芸術家のタイプ 2:芸術家を雇用するために支払う必要のあるフロリン 3:この芸術家カードの枚数と、この芸術家を雇用した際に得られる可能性のある名声点の範囲 (このカードの場合は、「これと同種のカードは4枚あり、そのうち、5点のカードが2枚、6点と7点のカードが1枚ずつある」ことを示しています。つまり、この芸術家を雇用した場合に得られる名声点は50%の確率で5点、25%の確率で6点か7点ということになります。) BGAでは、芸術家を雇ってフロレンツァカードや記念碑カードを場に出すと、これらのカードの上に芸術家カードが表向きに置かれ、獲得した名声点を確認できます。 &bold(){例} #region &ref(記念碑建設1.png) この芸術家を雇用して記念碑を建設する。この芸術家を雇用することで獲得できる名声点は4点、5点、6点のいずれかである。 &ref(記念碑建設.png) その結果、この芸術家を雇用したことで4名声点を得た。 #endregion 無名の芸術家カードは1ラウンド中にそれぞれ1回しか雇用できません。誰かが無名の芸術家を雇用して記念碑カード等を場に出したら、他のプレイヤーは同じ無名の芸術家を雇用することはできません。 無名の芸術家はコストが50フロリンと格安ですが、雇用したことによる名声点は得られません。 雇用された無名の芸術家は次のラウンドが開始されると、再び雇用できるようになります。 &bold(){例} プレイヤーAのターンです。彼はこのターンにフロレンツァカード「Palazzo di Famiglia: Fontana」をプレイすることにしました。このカードのコストは大理石1個、金属1個、50フロリンです。また、このカードをプレイするには芸術家を雇用しなければいけません。 このターンで残っている芸術家カードは2枚でした。1つは建築家の「Giulio Romano」(コスト:100フロリン)ともう1つは彫刻家の「Giambologna」(コスト:100フロリン)です。2枚のコストは同じですが、「Giambologna」はより多くの名声点をもたらす可能性があるので、プレイヤーAはこちらを雇用することにしました。 フロレンツァカードのコストと芸術家カードのコスト、合計で大理石1個、金属1個、150フロリンを支払い、フロレンツァカードと芸術家カードを自分の場に出します。 「Giambologna」は2~3点の範囲で名声点をもたらします。今回は3点でした!名声点の数字が金色なのは、この芸術家を雇用したときに得られる名声点が最高値だったことを示します。 ただ、数字が金色だからといってゲーム中に特別な効果ありません。 &ref(芸術家の雇用.png) ***記念碑の建設 共通の場にある記念碑カード、もしくは自分が予約した記念碑カード(詳細は下記参照)を自分の場に出します。記念碑カードに示されている必要なコストを支払って、自分の場に出します。 なお、記念碑カードを場に出すには芸術家を雇用する必要があります(詳細は&u(){&link_anchor(芸術家の雇用){芸術家の雇用}}を参照してください)。 ***記念碑の予約 後で完成させる予定の記念碑を予約し、確保することができます。共通の場にある記念碑カード1枚を選び、それを自分の「予約された記念碑」置き場に置きます。予約する際には特にコストを支払う必要はありません。予約した記念碑は後のターンで「記念碑の建設」アクションをすることで、予約した記念碑カードを自分の場に置きます。 なお、予約できる記念碑の数に上限はありません。また、記念碑を予約していても共通の場にある記念碑を建設することができます。 &bold(){重要事項:ゲーム終了時までに予約した記念碑を建設していないと、建設したときに得られる名声点はもちろんもらえません。さらに、その記念碑を建設したときに得られるはずの名声点と同じだけの名声点を失います。} ***芸術家の予約 後で雇用する予定の芸術家を予約し、確保することができます。共通の場にある芸術家カード1枚を選び、それを自分の「予約された芸術家」置き場に置きます。ただし、&bold(){「無名の芸術家」は予約することができません。}予約する際には特にコストを支払う必要はありません。なお、芸術家を予約する段階では、実際にその芸術家カードを雇用したときに得られる名声点を確認することができません。 予約した芸術家は、後のターンで「記念碑の建設」や「フロレンツァカードのプレイ」の際に雇用できます。予約した芸術家を雇用する際には、通常通りにコストを支払わなければいけません。 予約できる芸術家の数に上限はありません。 &bold(){重要事項:ゲーム終了時までに予約した芸術家を雇用していないと、雇用したときに得られる名声点はもちろんもらえません。さらに、その芸術家を雇用したときに得られるはずの名声点と同じだけの名声点を失います。} ***ロケーションカードの使用 表向きのロケーションカードを使用することで、様々な効果を受けることができます。 ロケーションカードはそれぞれ1ラウンド中に1回しか使用できません。誰かが使用したロケーションカードは裏向きになり、裏向きのカードは同ラウンド中に再度使用することはできません。つまり、早い者勝ちです。ラウンドが変われば再び使用できるようになります。 &ref(使用済みロケーション.png) 使用されたカードは上画像の赤枠で囲まれたように裏向きになります。 ロケーションカードの概略は次の通りです。カードの詳細な効果はカードにマウスカーソルを合わせることで確認できます。 ・Boscaiuolo、Erbolaio、Fabbro、Lanaiuolo、Monte di Pieta、Picconiereを使用した場合は、サプライからカードに示されている資源を1個得ます。 &ref(ロケーション1.png) ・Barattoを使用した場合は、所持している資源1個を別の任意の資源1個に交換します。 &ref(ロケーション3.png) ・Legnaiulo、Orafo、Ottonaio、Scarpellino、Speziale、Tintoreを使用した場合は、所持している資源のうち、カードに示されている資源1個をサプライに戻し、200フロリンを得ます(資源1個を売却し200フロリンを得ると考えてください)。 &ref(ロケーション2.png) ・capitana del popoloを使用した場合、次のラウンドでキャプテン(スタートプレイヤー)になります。 &ref(ロケーション4.png) ***労働者の派遣 50フロリンを得ます。 ***市場へ行く 次の3つのアクションの中から1つを選んで実行します。 ・所持している任意の資源1個をサプライに戻し、100フロリンを得る(資源1個を売却し100フロリンを得ると考えてください)。 ・100フロリンを支払って任意の資源1個を得る。 ・所持している任意の資源2個を、別の任意の資源1個に交換する。 これらのアクションは同ラウンド中に複数回実行することができます(もちろん1ターンには1個のアクションしかできない)。ロケーションカードの使用と異なり、早い者勝ちではありません。 ***インスピレーションを得る フロレンツァカード1枚をラウンド毎に指定されている山札から引く(ラウンド毎に指定されている山札については、&u(){&link_anchor(フェイズ2){フェイズ2:手札の補充}}を参照してください)。 なお、ラウンド毎に指定されている山札が尽きている場合はカードを引くことができません。 &aname(フェイズ4,option=nolink){} **フェイズ4:ラウンド終了 全てのプレイヤーのターンが終了したらフェイズ4:ラウンド終了が行われます。 このフェイズでは次の3つのステップが順番に実行されます。 &bold(){ステップ1.未使用カードを捨てる} ・記念碑カード 共通の場に残っている記念碑カードのうち、右側の2枚を残して全て捨てられます(右側の2枚には名声点が一番高いものが残っている。詳細は&u(){&link_anchor(セットアップ){セットアップ}}の項目を参照してください)。もし、記念碑カードが2枚以下しか残っていない場合は、それらはそのまま残ります。 捨てられた記念碑カードはゲームから除外され、二度と使用されません。 &bold(){例} &ref(記念碑捨て1.png) この状態でフェイズ4が実行されたら、赤枠のカードが捨てられ、青枠のカードが残る。 &ref(記念碑捨て2.png) 次ラウンドのフェイズ1で、赤枠のカードが補充される。青枠のカードは前ラウンドから引き継がれているカード。 ・芸術家カード 共通の場に残っている芸術家カードが全て捨てられます。 捨てられた芸術家カードはゲームから除外され、二度と使用されません。 ・フロレンツァカード 各プレイヤーは次のラウンドへ持ち越したいフロレンツァカードを1枚選びます。残りのフロレンツァカードは全て捨てられます。捨てられたフロレンツァカードは捨て札山に集められます。第3ラウンドまでに捨てられてフロレンツァカードは第4ラウンド以降再び登場する可能性があります。第4ラウンドに捨てられたフロレンツァカードは二度と使用されません。 &bold(){ステップ2.収入} 各プレイヤーは次のものを獲得します。 ・大理石1個 ・材木1個 ・200フロリン ・このラウンドのキャプテンが選んだ資源1個 (キャプテンは1種類の資源を指定します。指定した資源が1個ずつ全プレイヤーに配られます) &ref(キャプテン選択.png) このようなボタンが現れます。この中から1つを指定すると、指定した資源が全プレイヤー(自分も含む)に1個ずつ配られます。 自分の場に工房カード(黄色)と一部の邸宅カード(紫)があるプレイヤーは、これらに追加して収入を得られます。 &bold(){ステップ3.キャプテン(スタートプレイヤー)決め} &ref(ロケーション4.png) このラウンドのアクションフェイズ(フェイズ3)で、ロケーションカード「capitana del popolo」を使用したプレイヤーがいた場合は、そのプレイヤーが次ラウンドのキャプテンになります。 誰も「capitana del popolo」を使用しなかった場合は、現キャプテンの次のプレイヤー(キャプテンの次に手番を実行していたプレイヤー。BGAでは画面右側のプレイヤーインフォメーションでキャプテンの下のプレイヤー)が次ラウンドのキャプテンとなります。 重要事項:フェイズ4はステップ1→ステップ2→ステップ3と順番に実行されます。そのため、ステップ2でキャプテンが資源を選ぶ際は、次ラウンドのキャプテンが選ぶのではなく、当該ラウンドの現キャプテンが選ぶことに注意してください。 &bold(){ステップ4.ロケーションカードのリセット} このラウンドで使用されて裏返しになったロケーションカードが全て表向きに戻ります。 **ゲーム終了 第5ラウンドのフェイズ4が全て終了したらゲーム終了です(次ラウンドはありませんが、追加の収入を得ます。また、キャプテンも変わります)。 ゲームが終了したら、名声点を計算します。 次の項目の名声点を全て合計します。 &bold(){・ゲーム中に得た名声点} (BGAの場合は、ゲーム中に建設した記念碑、地方建築、地方教会、大邸宅、建築に雇用した芸術家を自分の場に出すと、随時得点が加算されていきます。) &bold(){・自分の場にある大邸宅カード(緑)・地方教会カード(青)・地方建築カード(灰色)の各1枚ずつのセット} 1セットにつき5名声点を獲得します。 &bold(){・自分の場にあるギルドカード(オレンジ)} それぞれの内容に応じて名声点を得ます。詳細は&u(){&link_anchor(ギルドカードの詳細){ギルドカードの詳細}}を参照してください。 &bold(){・ゲーム終了時に所持していた資源数の順位} ゲーム終了時に所持していた資源の数が最も多かったプレイヤーは4点を獲得。 ゲーム終了時に所持していた資源の数が2番目に多かったプレイヤーは2点を獲得。 ゲーム終了時に所持していた資源の数が3番目に多かったプレイヤーは1点を獲得。 (なお、ゲームプレイ人数が2人や3人の場合でもこれらのボーナスが適用されます。例えば、3人プレイなら必ず1点は獲得できます。) 資源の数が同数のプレイヤーがいた場合は、該当プレイヤー全てが同じ点数を獲得します。 &bold(){・ゲーム終了時に所持していたフロリンの数の順位} ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が最も多かったプレイヤーは4点を獲得。 ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が2番目に多かったプレイヤーは2点を獲得。 ゲーム終了時に所持していたフロリンの数が3番目に多かったプレイヤーは1点を獲得。 (なお、ゲームプレイ人数が2人や3人の場合でもこれらのボーナスが適用されます。例えば、3人プレイなら必ず1点は獲得できます。) フロリンの数が同数のプレイヤーがいた場合は、該当プレイヤー全てが同じ点数を獲得します。 &bold(){・キャプテンプレイヤー} ゲーム終了時にキャプテンだったプレイヤーは1点を獲得します。(第5ラウンドのフェイズ4で最終的なキャプテンが決定することに注意してください) そして、次の項目に該当していた場合、名声点を失います。 &bold(){・ゲーム中に記念碑を予約したにもかかわらず建設を行わなかった} 予約した記念碑を建設した場合に得られる名声点と同じだけの名声点を失います。 &bold(){・ゲーム中に芸術家を予約したにもかかわらず雇用しなかった} 予約した芸術家を雇用した場合に得られる名声点と同じだけの名声点を失います。 &bold(){以上の項目を合算し、最も多くの名声点を獲得していたプレイヤーが勝者です。} 同点のプレイヤーがいた場合、該当プレイヤーの場にある建物(記念碑やフロレンツァカード)のうち、建物自体の名声点とその建物を建設するために雇用した芸術家から得られる名声点を合計します。その合計値が最も高くなる建物を比較し、より点数の高いプレイヤーが勝者です。それも同点の場合は、合計値が2番目に大きい建物を比較し、より点数の高いプレイヤーが勝者です。それでも決まらない場合は3番目、4番目…と続けていきます。 &ref(タイブレーク.png) &bold(){タイブレーク例} プレイヤーAとプレイヤーBが同点でした。 プレイヤーAの場にある建物のうち、最も点数が高くなるのは7点の芸術家を雇用して建築した名声点18点の記念碑です。合計値は7+18=25です。 プレイヤーBの場にある建物のうち、最も点数が高くなるのは5点の芸術家を雇用して建築した名声点19点の記念碑です。合計値は5+19=24です プレイヤーAの方が芸術家と建物の点数の合計値が大きいため、プレイヤーAの勝利です。 *補足事項 **リソースの上限数 ゲーム中に資源やフロリンが足りなくなる場合があります。 ・サプライに残っていない資源を取ることはできません ・フェイズ4のステップ2.収入でリソースが足りない場合 現キャプテンからターン順に資源を配っていきます。途中で資源が足りなくなったら、配れる分を全て配りますが、それ以降のプレイヤーには配られない資源が発生します。 キャプテンが全プレイヤーに配る資源を選ぶ際は、全プレイヤーに1個ずつ資源が行き渡るように選ばなければいけません。例えば、4人プレイ時にサプライに残り3個しかない資源を選ぶことはできません。 &aname(ギルドカードの詳細,option=nolink){} **ギルドカードの詳細 ・商人組合 &ref(ギルド商人組合.png) ゲーム中にフェイズ4-ステップ2.収入において、任意の資源1個を追加で得る。 ・芸術品店 &ref(ギルド芸術品店.png) ゲーム中、芸術家を雇う際のコストを50フロリン安くする(無名の芸術家も含む)。 ・建築家 &ref(ギルド建築家.png) ゲーム中、記念碑を建築するためのコストを50フロリン安くする。 ・大組合 &ref(ギルド大組合.png) ゲーム終了時、自分の場にある工房カード(黄色)1枚につき3名声点を得る。 ・家主 &ref(ギルド家主.png) ゲーム終了時、自分の場にある邸宅カード(紫)1枚につき3名声点を得る。 ・後援者 &ref(ギルド後援者.png) ゲーム終了時、自分の場にある記念碑カード1枚につき3名声点を得る。 ・芸術家の長 &ref(ギルド芸術家の長.png) ゲーム終了時、自分の場にある芸術家カードのうち、画家・彫刻家・建築家各1枚ずつを1セットとして、1セットにつき5名声点を得る。 ・地区の主 &ref(ギルド地区の主.png) ゲーム終了時、自分の場にあるフロレンツァカードのうち、大邸宅カード(緑)・地方教会カード(青)・地方建築カード(灰色)各1枚ずつを1セットとして、1セットにつき2名声点を得る。(もともとこのセットで5名声点を得られます。それに追加で2名声点を獲得します。)

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