ハギス

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&bold(){Haggis} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/160916-1851/games/haggis/151125-1127/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=haggis]] #contents *ゲーム画面 &ref(01:ゲーム画面.png) *目的 手札から場にカードを出していって他プレイヤーよりも先に手札を全部消化することで得点を稼いでいくゲーム カードの出し方は日本の大富豪と共通するところが多い、海外版大富豪といった感じのゲーム ただし、革命や8切りなどのルールは無く大富豪や大貧民といった階級制度も無し *ルール **概要 2人~3人用のカードゲームです。 カード四隅のスートのすぐ下に小さく数字が書かれていて、その数字がカードの得点となります。 大富豪のように、現在の縛りにそって場にこれ以上出せるプレイヤーが居ない場合に最後のカードを出したプレイヤーが場のカードを獲得します **画面説明 &ref(02:画面説明_S.png) **ゲームの説明 プレイヤーは順番に手札からカードをプレイしていきます。 その回のカードの出し方(フォロー)は最初にカードを出した人の出し方に沿って出さなければなりません。 相手プレイヤー全員がカードを出せずパスしたら最後にカードを出したプレイヤーが場のカードを獲得し次の回の最初の手番となります。 ***スートの種類 2人プレイではスートは四色を使用します。3人プレイでは五色のスートを使用します。 これが2人プレイの場合のスートになります。 &ref(03:スート(四色).png) ***カードの説明 カードは2から10までの数字が4スートずつと、J(ジャック)Q(クイーン)K(キング)があります。 カード単体の強さとしては2が最弱でKが最強になります。 &ref(04:カード説明.png) カードには四隅に得点が書かれているものがあり、獲得した場合得点となります。 偶数の数字(2,4,6,8,10)は何枚あっても0点で奇数の数字(3,5,7,9)は1枚ごとに1点となります。 &ref(04:カード説明B.png) J、Q、Kのカードはそれぞれ2点、3点、5点となります。 また、JQKのカードは数字の11,12,13扱いとして使用できるだけでなく、他の数字の代用としてワイルドカード扱いで使用することも出来ます(使い方は後述) ***カードの出し方 -1枚出し(シングル) カードを1枚ずつ出していく最も単純な出し方です。 &ref(05:1枚出し.png) -2枚出し(セット) 同じ数字を複数枚揃えて出すことをセットと呼びます。 出された数字より大きい数字であればスートの種類は何でも構いません(相手と同じスートの組み合わせにするなどの縛りはありません) &ref(05:2枚出し.png) -3枚出し(セット) 同じように3枚の組み合わせでも出すことが出来ます。 &ref(05:3枚出し.png) -4枚出し(セット) 同じように4枚の組み合わせでも出すことが出来ます。4枚までいくと相手は出し返すことが難しいです。 &ref(05:4枚出し.png) -5枚以上出し(JQKをワイルドカードとして使用する) 前述したJ,Q,Kをワイルドカードとして使用することで、最大7枚セットまで(3人プレイの場合は8枚セット)実現させることも出来ます。 上記の2枚出しや3枚出しなどの場合でももちろんワイルドカードを使用することが出来ます。 &bold(){※JQKのワイルドカード使用は自分より小さいカードの代替としてしか使えません} &bold(){ (JQKの3枚を出してQの3枚出し扱いにしたり、Kの3枚出し扱いにしたりは出来ません)} &ref(05:ワイルドカード使用例.png) -階段出し(シーケンス) 階段のように複数枚出す出し方をシーケンスまたはランと呼びます。 同じスートの連続する数字を3枚以上並べないとシーケンスとしては出せません。 画像のように出された場合、相手は最低でも5-6-7-8-9以上の階段を作らないと出し返すことが出来ません。 シーケンスでもJQKをワイルドカードとして使用することで長い階段を実現することも出来ます。 &ref(05:シーケンス(階段).png) -セットのペア 上記のセットとシーケンスの応用形として&bold(){同じスートのセットで数字が連続する組み合わせ}をまとめて出すことが出来ます。 この場合はスートを赤緑で揃えた2と3の連続するペアです。 相手は赤緑じゃなくてもいいので(赤青や青緑でもいい)3344や8899などで返さなければなりません。 &ref(05:セットのペア.png) さらに応用して3枚出しや4枚出しのセットでペアを作ることも出来ます。 この場合はQとKをワイルドカードとして使用して888999のペア扱いとして出しています。 &ref(05:セットのペアB.png) -シーケンスの同時出し 最もテクニカルな応用形がシーケンスの同時出しです 複数色ぶんの階段を一気にまとめて出すことで大量の手札を消化することが出来ます。ワイルドカードを混ぜて出す場合が多いです。 この場合は黄色の6-7-8-9の階段と緑の6-7-8-9の階段をペアで出したという扱いになります。 手札さえ揃っていれば3色や4色でも作ろうと思えば作れますがなかなか難しいでしょう。 &ref(05:シーケンスのペア.png) ***ボム(特殊技) ハギスにはボムと呼ばれる特殊な出し方があり、上記のセットやシーケンスなどの縛りを無視して出すことが出来ます。 ボムにはいくつも種類があり、ボムに対してはさらに強いボムじゃないと返すことが出来ません。 このボムは海外の大富豪系ゲームではだいたい採用されている概念のようです。 ボムは弱いものから順に6つの種類があります。 &bold(){※ボムを出して相手がパスをした場合、次のカードを最初に出す権利はボムを出したプレイヤーに回ってきますが、場に出されたカードは相手が引き取り相手の得点となります。これがボムのデメリットです。} -四色の3・5・7・9 スートがそれぞれ別々の四色で3579を並べたボムです。 ボムの中では最も弱いボムになります。 &ref(06:四色ボム.png) 四色が別々であれば色の順番はどの並びであっても構いません &bold(){※JQKをワイルドカードとして357や359に混ぜて四色ボムとして使用することは出来ません。} &ref(06:四色ボムB.png) -JQボム JとQの2枚だけを出すボムです。四色ボムの上位に位置します。 &ref(06:JQボム.png) -JKボム JとKの2枚だけを出すボムです。JQボムの上位に位置します。 &ref(06:JKボム.png) -QKボム QとKの2枚だけを出すボムです。JKボムの上位に位置します。 &ref(06:QKボム.png) -JQKボム JQKの3枚を出すボムです。QKボムの上位に位置します。 &ref(06:JQKボム.png) -同色の3・5・7・9 スートが全て同じ色の組み合わせで3579を並べたボムです。 ボムの中では最も強いボムになります。 &bold(){※四色ボムと同じくJQKをワイルドカードとして混ぜて同色ボムとして使用することは出来ません。} &ref(06:同色ボム.png) &bold(){<出し方の強さまとめ>} カードの出し方は弱いものから順に、 シングル、セット、シーケンスなどの通常出し<四色ボム<JQボム<JKボム<QKボム<JQKボム<同色ボム という順番になります。 ***ゲームの流れ -カードのセットアップ 2人プレイの場合、2から10までの数字が4枚ずつの36枚とJQKを2枚ずつの42枚を使用します。 まずJQKを1枚ずつ各プレイヤーに配ります。JQKは裏表両面に絵柄が印刷されていて、誰がどれを手札に持っているかは見えています。 そして数字カード36枚からランダムに14枚ずつをプレイヤーに配ります。 これでプレイヤーの手札は17枚となります(数字14枚+JQKの3枚) &ref(07:プレイヤー欄.png) 42枚のカードからプレイヤーに17枚ずつ配ると8枚の余りカードが出ます。 このカード群のことをゲーム内では&bold(){「ハギス」}と呼んでいます。 ハギスとはスコットランドの伝統料理を指すのですが、「これはハギスの肉だ」とジョークで使われたりします。 ハギスというのは実在しない怪しげな動物のことを指す言葉でもあるようです(日本で言うならばツチノコみたいなものですね) ゆえに最後までプレイヤーからは見えない未知のカード群のことをなぞらえてハギスと呼ぶわけですね。 このハギスカード達は1ラウンド終了ごとにラウンドの勝者が得点として獲得します。 (8枚のハギスカードが全部偶数だったら0点ですが、3・3・5・9のようにあった場合は4点となります) -ベットの選択 各プレイヤーはラウンドの最初に&bold(){自分が最初のカードを出すまでのタイミング}でベットの選択をすることが出来ます。 ベットとは「このラウンドに自分が最初に手札を全て消化出来たらボーナス点を上乗せしてもらえる権利」です。 ベットと言っても現在の自分の得点からチップを賭けるというわけではなく、持ち点からの支払いなどは発生しません。 &ref(07:ベットの選択.png) [ノーベット]を選択または何も選択しなかった場合は勝利ボーナスの上乗せはありません。 [リトルベット]を選択した場合は勝利ボーナス15点を上乗せする権利を得ます。 [ビックベット]を選択した場合は勝利ボーナス30点を上乗せする権利を得ます。 ベットの選択はプレイヤー各自で行えるので、両者ともにベットするということも当然出来ます。 ただし、このベットにはデメリットがあってベットしたプレイヤーが最初に手札消化出来なかった場合には相手プレイヤーにボーナス点が上乗せされてしまうことになります。 &bold(){(例)} 例1:プレイヤーAがビックベットを宣言していたがプレイヤーB(ノーベット)が先に手札消化してしまった   →プレイヤーBに勝利ボーナス30点が加算される 例2:プレイヤーA、プレイヤーBともにリトルベットを宣言していてプレイヤーAが最初に手札を消化した   →プレイヤーA自身の勝利ボーナス15点と、プレイヤーBが失敗した勝利ボーナス15点を合わせて30点がプレイヤーAに加算される -手札表示の並び替え ゲーム中にはプレイヤーの好みで手札の表示順を2パターン切り替えて並べ替えることが出来ます。 初期表示ではスートごとにカードが並んでいますが[ランクでカードを並べる]をクリックすることで数字の小さい順に並び替えられます。 &ref(08:手札表示A.png) &ref(08:手札表示C.png) &ref(08:手札表示B.png) [スートでカードを並べる]をクリックすると再度スート順に並び替えられます。 この並び替えはゲーム中いつでも何度でも行えます。 -ラウンドごとの得点計算 どちらかのプレイヤーが手札を全て消化(ゴーアウト)したタイミングでそのラウンドの得点計算が発生します。 ベットによる勝利ボーナス、獲得したカードの得点、相手の手札の得点、相手の手札枚数×5の追加点 の合計が得点となります。 相手の手札の得点というのは相手が消化しきれなかった手札を丸々獲得して追加点にするということです。 &bold(){(得点計算例1)} &ref(09:得点計算.png) ビックベットを宣言していたプレイヤーBが手札を消化しました。 自身のベット成功による勝利ボーナス30点  +ラウンド中に獲得したカード5点(勝利時に獲得した相手手札、ハギスカードの得点も含みます)  +相手プレイヤーAの消化しきれなかった手札が1枚だったので5点×1枚=5点  =40点がプレイヤーBの得点となります。 プレイヤーAはゲーム中に獲得したカードの合計点31点が得点となります。 &bold(){(得点計算例2)} &ref(09:得点計算B.png) 両者ともにビックベットを宣言していてプレイヤーAが手札を消化しました。 自身のベット成功による勝利ボーナス30点と相手のベット失敗によるボーナス30点あわせて60点  +ラウンド中に獲得したカード23点(勝利時に獲得した相手手札、ハギスカードの得点も含みます)  +相手プレイヤーBの消化しきれなかった手札が2枚だったので5点×2枚=10点  =93点がプレイヤーAの得点となります。 プレイヤーBはゲーム中に獲得したカードの合計点13点が得点となります。 &bold(){<ゲームの流れまとめ>} 1.初手プレイヤーがベットの選択をする     ↓ 2.カードを出す     ↓ 3.相手プレイヤーがベットの選択をする(1~2の間に選択しておくことも出来る)     ↓ 4.場に出された出し方に沿ってカードを出す(出せない場合はパスする)     ↓ 5.どちらかがパスするまで出していって最後にカードを出したプレイヤーが場に出されたカードを得点用として獲得する(手札に追加するわけではない)   &bold(){※ただし、最後に出されたのがボムだった場合はパスしたプレイヤーが場のカードを獲得する}     ↓ 6.最後にカードを出したプレイヤーが次の出し方を決めて場に新しくカードを出す     ↓ 7.いずれかのプレイヤーが手札を全て消化するまで4~6を繰り返す     ↓ 8.手札消化されたらラウンド得点計算     ↓ 9.1へと戻り次のラウンドを開始する という流れになります。 -ゲームの終了条件 ハギスでは卓を建てる際に「短めのゲーム(250点)」と「長めのゲーム(350点)」のどちらかを設定します。 短めのゲームを設定した場合は&bold(){いずれかのプレイヤーがラウンド得点計算後に250点到達したらゲーム終了}です。 計算時に複数プレイヤーが250点を超えていた場合は点数が高いプレイヤーが勝者となります。 長めのゲームを設定した場合は&bold(){いずれかのプレイヤーがラウンド得点計算後に350点到達したらゲーム終了}です。 こちらも計算時に複数プレイヤーが350点を超えていた場合は点数が高いプレイヤーが勝者となります。 **3人プレイの場合の相違点 ハギスは3人でもプレイすることが出来ます。 基本的には2人プレイと流れは同じですが、一部異なる部分があります。 ***スートの種類 3人プレイの場合は2人プレイの四色にもう一色を追加した5スートでプレイすることになります。 追加されるオレンジ色のスートは色合い的に赤色や黄色のスートとやや混同しやすいので注意してください。 &ref(03:スート(五色).png) ***カードのセットアップ 3人プレイでは1スートぶんの数字カード9枚とJQK1枚ずつが追加された54枚のカードを使用します。 各プレイヤーごとに数字カード14枚+JQKで17枚が手札になるので17枚×3人で51枚が手札になることになり、余った3枚がハギスカードとなります。 ハギスカードの枚数が2人プレイ(8枚)の3分の1程度しかないのでハギスポイントはほとんど期待できない勝負になると思われます。 ***四色ボム 3人プレイでの四色ボムは「五色のうち四色を使用した3・5・7・9のボム」という形式になります。 &bold(){※当然ですが2人プレイと同じくJQKを四色ボムや同色ボムに混ぜてボムとして扱う、というようなことは出来ません。} &ref(06:四色ボムC.png) &ref(06:四色ボムD.png) &ref(06:四色ボムE.png) ***3人プレイでの得点計算 2人プレイではどちらかが手札を消化(ゴーアウト)したらすぐにラウンド終了でしたが、3人プレイでは処理がやや異なります。 &bold(){(得点計算例)} &ref(10:プレイヤー欄(3人プレイ).png) ビックベットしていたプレイヤーAが最初に手札を消化しました。 ここで即座にラウンド終了とはならず、ひとまずプレイヤーAの暫定得点計算を行ってからラウンドは続行されます。 プレイヤーAの暫定得点計算の内訳は、 自身のベット成功による勝利ボーナス30点  +プレイヤーAがゴーアウトした時点で最も手札枚数が多かったプレイヤーの手札3枚×5点で15点  =45点 がひとまずのプレイヤーAの得点となります。 (この際に、画面に得点計算ポップアップは表示されません。画面右端のメッセージ欄に計算内容が表示されます。) そしてプレイヤーAが出したカードに沿った出し方でカードを出せるならプレイヤーB→プレイヤーCへと手番が回っていきます。 プレイヤーBもプレイヤーCもパスをした場合は場に出ていたカードはプレイヤーAが得点として獲得することになります。 そしてプレイヤーAの次に席順が並んでいるプレイヤーBに手番が回って来るのでプレイヤーBは場に新しくカードを出す役になります。 &bold(){(ラウンド終了時の得点計算表示)} &ref(11:得点計算(3人プレイ).png) プレイヤーAがゴーアウトした後にプレイヤーBがゴーアウトしました。 ここで改めてこのラウンドの得点計算が表示されます。 プレイヤーAは先ほどの暫定得点30点と15点に加えて手札消化しきれなかったプレイヤーCの手札、そしてハギスカードを引き取ります。 プレイ中に獲得していた7点とプレイヤーCの手札、ハギスカードを合わせて10点になります。 ベット成功による勝利ボーナス30点  +獲得カード10点(相手手札とハギスカードも含む)  +他プレイヤー手札枚数追加点15点  =55点 がプレイヤーAのこのラウンドの確定得点となります。 プレイヤーBは2番目にゴーアウトしたのでプレイ中に獲得した35点  +ゴーアウトした際にプレイヤーCが手札に残してしまった手札3枚×5点の15点  =50点 がこのラウンドの得点となります。 プレイヤーCは手札を消化することが出来なかったのでプレイ中に獲得した5点のみがこのラウンドの得点となります。 これを繰り返して2人プレイと同じように250点あるいは350点をいずれかのプレイヤーが達成するまで続けます。
&bold(){Haggis} &ref(https://x.boardgamearena.net/data/themereleases/160916-1851/games/haggis/151125-1127/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>https://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=haggis]] #contents *ゲーム画面 &ref(01:ゲーム画面.png) *目的 手札から場にカードを出していって他プレイヤーよりも先に手札を全部消化することで得点を稼いでいくゲーム カードの出し方は日本の大富豪と共通するところが多い、海外版大富豪といった感じのゲーム ただし、革命や8切りなどのルールは無く大富豪や大貧民といった階級制度も無し *ルール **概要 2人~3人用のカードゲームです。 カード四隅のスートのすぐ下に小さく数字が書かれていて、その数字がカードの得点となります。 大富豪のように、現在の縛りにそって場にこれ以上出せるプレイヤーが居ない場合に最後のカードを出したプレイヤーが場のカードを獲得します **画面説明 &ref(02:画面説明_S.png) **ゲームの説明 プレイヤーは順番に手札からカードをプレイしていきます。 その回のカードの出し方(フォロー)は最初にカードを出した人の出し方に沿って出さなければなりません。 相手プレイヤー全員がカードを出せずパスしたら最後にカードを出したプレイヤーが場のカードを獲得し次の回の最初の手番となります。 ***スートの種類 2人プレイではスートは四色を使用します。3人プレイでは五色のスートを使用します。 これが2人プレイの場合のスートになります。 &ref(03:スート(四色).png) ***カードの説明 カードは2から10までの数字が4スートずつと、J(ジャック)Q(クイーン)K(キング)があります。 カード単体の強さとしては2が最弱でKが最強になります。 &ref(04:カード説明.png) カードには四隅に得点が書かれているものがあり、獲得した場合得点となります。 偶数の数字(2,4,6,8,10)は何枚あっても0点で奇数の数字(3,5,7,9)は1枚ごとに1点となります。 &ref(04:カード説明B.png) J、Q、Kのカードはそれぞれ2点、3点、5点となります。 また、JQKのカードは数字の11,12,13扱いとして使用できるだけでなく、他の数字の代用としてワイルドカード扱いで使用することも出来ます(使い方は後述) ***カードの出し方 -1枚出し(シングル) カードを1枚ずつ出していく最も単純な出し方です。 &ref(05:1枚出し.png) -2枚出し(セット) 同じ数字を複数枚揃えて出すことをセットと呼びます。 出された数字より大きい数字であればスートの種類は何でも構いません(相手と同じスートの組み合わせにするなどの縛りはありません) &ref(05:2枚出し.png) -3枚出し(セット) 同じように3枚の組み合わせでも出すことが出来ます。 &ref(05:3枚出し.png) -4枚出し(セット) 同じように4枚の組み合わせでも出すことが出来ます。4枚までいくと相手は出し返すことが難しいです。 &ref(05:4枚出し.png) -5枚以上出し(JQKをワイルドカードとして使用する) 前述したJ,Q,Kをワイルドカードとして使用することで、最大7枚セットまで(3人プレイの場合は8枚セット)実現させることも出来ます。 上記の2枚出しや3枚出しなどの場合でももちろんワイルドカードを使用することが出来ます。 &bold(){※JQKのワイルドカード使用は自分より小さいカードの代替としてしか使えません} &bold(){ (JQKの3枚を出してQの3枚出し扱いにしたり、Kの3枚出し扱いにしたりは出来ません)} &ref(05:ワイルドカード使用例.png) -階段出し(シーケンス) 階段のように複数枚出す出し方をシーケンスまたはランと呼びます。 同じスートの連続する数字を3枚以上並べないとシーケンスとしては出せません。 画像のように出された場合、相手は最低でも5-6-7-8-9以上の階段を作らないと出し返すことが出来ません。 シーケンスでもJQKをワイルドカードとして使用することで長い階段を実現することも出来ます。 &ref(05:シーケンス(階段).png) -セットのペア 上記のセットとシーケンスの応用形として&bold(){同じスートのセットで数字が連続する組み合わせ}をまとめて出すことが出来ます。 この場合はスートを赤緑で揃えた2と3の連続するペアです。 相手は赤緑じゃなくてもいいので(赤青や青緑でもいい)3344や8899などで返さなければなりません。 &ref(05:セットのペア.png) さらに応用して3枚出しや4枚出しのセットでペアを作ることも出来ます。 この場合はQとKをワイルドカードとして使用して888999のペア扱いとして出しています。 &ref(05:セットのペアB.png) -シーケンスの同時出し 最もテクニカルな応用形がシーケンスの同時出しです 複数色ぶんの階段を一気にまとめて出すことで大量の手札を消化することが出来ます。ワイルドカードを混ぜて出す場合が多いです。 この場合は黄色の6-7-8-9の階段と緑の6-7-8-9の階段をペアで出したという扱いになります。 手札さえ揃っていれば3色や4色でも作ろうと思えば作れますがなかなか難しいでしょう。 &ref(05:シーケンスのペア.png) ***ボム(特殊技) ハギスにはボムと呼ばれる特殊な出し方があり、上記のセットやシーケンスなどの縛りを無視して出すことが出来ます。 ボムにはいくつも種類があり、ボムに対してはさらに強いボムじゃないと返すことが出来ません。 このボムは海外の大富豪系ゲームではだいたい採用されている概念のようです。 ボムは弱いものから順に6つの種類があります。 &bold(){※ボムを出して相手がパスをした場合、次のカードを最初に出す権利はボムを出したプレイヤーに回ってきますが、場に出されたカードは相手が引き取り相手の得点となります。これがボムのデメリットです。} -四色の3・5・7・9 スートがそれぞれ別々の四色で3579を並べたボムです。 ボムの中では最も弱いボムになります。 &ref(06:四色ボム.png) 四色が別々であれば色の順番はどの並びであっても構いません &bold(){※JQKをワイルドカードとして357や359に混ぜて四色ボムとして使用することは出来ません。} &ref(06:四色ボムB.png) -JQボム JとQの2枚だけを出すボムです。四色ボムの上位に位置します。 &ref(06:JQボム.png) -JKボム JとKの2枚だけを出すボムです。JQボムの上位に位置します。 &ref(06:JKボム.png) -QKボム QとKの2枚だけを出すボムです。JKボムの上位に位置します。 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ベットと言っても現在の自分の得点からチップを賭けるというわけではなく、持ち点からの支払いなどは発生しません。 &ref(07:ベットの選択.png) [ノーベット]を選択または何も選択しなかった場合は勝利ボーナスの上乗せはありません。 [リトルベット]を選択した場合は勝利ボーナス15点を上乗せする権利を得ます。 [ビックベット]を選択した場合は勝利ボーナス30点を上乗せする権利を得ます。 ベットの選択はプレイヤー各自で行えるので、両者ともにベットするということも当然出来ます。 ただし、このベットにはデメリットがあってベットしたプレイヤーが最初に手札消化出来なかった場合には相手プレイヤーにボーナス点が上乗せされてしまうことになります。 &bold(){(例)} 例1:プレイヤーAがビックベットを宣言していたがプレイヤーB(ノーベット)が先に手札消化してしまった   →プレイヤーBに勝利ボーナス30点が加算される 例2:プレイヤーA、プレイヤーBともにリトルベットを宣言していてプレイヤーAが最初に手札を消化した   →プレイヤーA自身の勝利ボーナス15点と、プレイヤーBが失敗した勝利ボーナス15点を合わせて30点がプレイヤーAに加算される -手札表示の並び替え ゲーム中にはプレイヤーの好みで手札の表示順を2パターン切り替えて並べ替えることが出来ます。 初期表示ではスートごとにカードが並んでいますが[ランクでカードを並べる]をクリックすることで数字の小さい順に並び替えられます。 &ref(08:手札表示A.png) &ref(08:手札表示C.png) &ref(08:手札表示B.png) [スートでカードを並べる]をクリックすると再度スート順に並び替えられます。 この並び替えはゲーム中いつでも何度でも行えます。 -ラウンドごとの得点計算 どちらかのプレイヤーが手札を全て消化(ゴーアウト)したタイミングでそのラウンドの得点計算が発生します。 ベットによる勝利ボーナス、獲得したカードの得点、相手の手札の得点、相手の手札枚数×5の追加点 の合計が得点となります。 相手の手札の得点というのは相手が消化しきれなかった手札を丸々獲得して追加点にするということです。 &bold(){(得点計算例1)} &ref(09:得点計算.png) ビックベットを宣言していたプレイヤーBが手札を消化しました。 自身のベット成功による勝利ボーナス30点  +ラウンド中に獲得したカード5点(勝利時に獲得した相手手札、ハギスカードの得点も含みます)  +相手プレイヤーAの消化しきれなかった手札が1枚だったので5点×1枚=5点  =40点がプレイヤーBの得点となります。 プレイヤーAはゲーム中に獲得したカードの合計点31点が得点となります。 &bold(){(得点計算例2)} &ref(09:得点計算B.png) 両者ともにビックベットを宣言していてプレイヤーAが手札を消化しました。 自身のベット成功による勝利ボーナス30点と相手のベット失敗によるボーナス30点あわせて60点  +ラウンド中に獲得したカード23点(勝利時に獲得した相手手札、ハギスカードの得点も含みます)  +相手プレイヤーBの消化しきれなかった手札が2枚だったので5点×2枚=10点  =93点がプレイヤーAの得点となります。 プレイヤーBはゲーム中に獲得したカードの合計点13点が得点となります。 &bold(){<ゲームの流れまとめ>} 1.初手プレイヤーがベットの選択をする     ↓ 2.カードを出す     ↓ 3.相手プレイヤーがベットの選択をする(1~2の間に選択しておくことも出来る)     ↓ 4.場に出された出し方に沿ってカードを出す(出せない場合はパスする)     ↓ 5.どちらかがパスするまで出していって最後にカードを出したプレイヤーが場に出されたカードを得点用として獲得する(手札に追加するわけではない)   &bold(){※ただし、最後に出されたのがボムだった場合はパスしたプレイヤーが場のカードを獲得する}     ↓ 6.最後にカードを出したプレイヤーが次の出し方を決めて場に新しくカードを出す     ↓ 7.いずれかのプレイヤーが手札を全て消化するまで4~6を繰り返す     ↓ 8.手札消化されたらラウンド得点計算     ↓ 9.1へと戻り次のラウンドを開始する という流れになります。 -ゲームの終了条件 ハギスでは卓を建てる際に「短めのゲーム(250点)」と「長めのゲーム(350点)」のどちらかを設定します。 短めのゲームを設定した場合は&bold(){いずれかのプレイヤーがラウンド得点計算後に250点到達したらゲーム終了}です。 計算時に複数プレイヤーが250点を超えていた場合は点数が高いプレイヤーが勝者となります。 長めのゲームを設定した場合は&bold(){いずれかのプレイヤーがラウンド得点計算後に350点到達したらゲーム終了}です。 こちらも計算時に複数プレイヤーが350点を超えていた場合は点数が高いプレイヤーが勝者となります。 **3人プレイの場合の相違点 ハギスは3人でもプレイすることが出来ます。 基本的には2人プレイと流れは同じですが、一部異なる部分があります。 ***スートの種類 3人プレイの場合は2人プレイの四色にもう一色を追加した5スートでプレイすることになります。 追加されるオレンジ色のスートは色合い的に赤色や黄色のスートとやや混同しやすいので注意してください。 &ref(03:スート(五色).png) ***カードのセットアップ 3人プレイでは1スートぶんの数字カード9枚とJQK1枚ずつが追加された54枚のカードを使用します。 各プレイヤーごとに数字カード14枚+JQKで17枚が手札になるので17枚×3人で51枚が手札になることになり、余った3枚がハギスカードとなります。 ハギスカードの枚数が2人プレイ(8枚)の3分の1程度しかないのでハギスポイントはほとんど期待できない勝負になると思われます。 ***四色ボム 3人プレイでの四色ボムは「五色のうち四色を使用した3・5・7・9のボム」という形式になります。 &bold(){※当然ですが2人プレイと同じくJQKを四色ボムや同色ボムに混ぜてボムとして扱う、というようなことは出来ません。} &ref(06:四色ボムC.png) &ref(06:四色ボムD.png) &ref(06:四色ボムE.png) ***3人プレイでの得点計算 2人プレイではどちらかが手札を消化(ゴーアウト)したらすぐにラウンド終了でしたが、3人プレイでは処理がやや異なります。 &bold(){(得点計算例)} &ref(10:プレイヤー欄(3人プレイ).png) ビックベットしていたプレイヤーAが最初に手札を消化しました。 ここで即座にラウンド終了とはならず、ひとまずプレイヤーAの暫定得点計算を行ってからラウンドは続行されます。 プレイヤーAの暫定得点計算の内訳は、 自身のベット成功による勝利ボーナス30点  +プレイヤーAがゴーアウトした時点で最も手札枚数が多かったプレイヤーの手札3枚×5点で15点  =45点 がひとまずのプレイヤーAの得点となります。 (この際に、画面に得点計算ポップアップは表示されません。画面右端のメッセージ欄に計算内容が表示されます。) そしてプレイヤーAが出したカードに沿った出し方でカードを出せるならプレイヤーB→プレイヤーCへと手番が回っていきます。 プレイヤーBもプレイヤーCもパスをした場合は場に出ていたカードはプレイヤーAが得点として獲得することになります。 そしてプレイヤーAの次に席順が並んでいるプレイヤーBに手番が回って来るのでプレイヤーBは場に新しくカードを出す役になります。 &bold(){(ラウンド終了時の得点計算表示)} &ref(11:得点計算(3人プレイ).png) プレイヤーAがゴーアウトした後にプレイヤーBがゴーアウトしました。 ここで改めてこのラウンドの得点計算が表示されます。 プレイヤーAは先ほどの暫定得点30点と15点に加えて手札消化しきれなかったプレイヤーCの手札、そしてハギスカードを引き取ります。 プレイ中に獲得していた7点とプレイヤーCの手札、ハギスカードを合わせて10点になります。 ベット成功による勝利ボーナス30点  +獲得カード10点(相手手札とハギスカードも含む)  +他プレイヤー手札枚数追加点15点  =55点 がプレイヤーAのこのラウンドの確定得点となります。 プレイヤーBは2番目にゴーアウトしたのでプレイ中に獲得した35点  +ゴーアウトした際にプレイヤーCが手札に残してしまった手札3枚×5点の15点  =50点 がこのラウンドの得点となります。 プレイヤーCは手札を消化することが出来なかったのでプレイ中に獲得した5点のみがこのラウンドの得点となります。 これを繰り返して2人プレイと同じように250点あるいは350点をいずれかのプレイヤーが達成するまで続けます。

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