トロワ

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&bold(){Troyes} &ref(http://cdn.boardgamearena.net/data/themereleases/150922-1055/games/troyes/130624-0944/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>http://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=troyes]] #contents *ゲーム画面 &ref(トロワ全体.jpg) *目的 プレイヤーはフランスのシャンパーニュ地方の貴族となり、軍人、聖職者、農民を雇用、監督します。軍人は侵略に対抗する力を高め、聖職者は大聖堂の建築と、軍人、農民の助けとなります。農民はプレイヤーのお金を稼いでくれるでしょう。侵略に対抗したり、大聖堂を建築したり、それらの助けとなるような農業などを行わせ、トロワの街を治める偉人の要求に応えながら、最も多くの名誉を獲得しよう *ルール **画面説明 &ref(トロワメインボード.jpg) 実行できるアクションの説明を読む際に、この画像を参照しながら読むと分かりやすいかもしれません。 **初期配置 ゲーム開始時に、偉人カードがランダムで1枚(2人プレイの場合は2枚)配られます。偉人カードの内容はゲーム終了時にボーナス点となります。偉人カードの中身は配られた人にしか分かりませんが、ゲーム終了時のボーナス点は全プレイヤーに対してその内容が適用されます。ゲーム中に自分の持っている偉人カードが何なのかバレないようにしつつ、相手の持っている偉人カードが何なのかを推測しながらゲームを進めると有利になるかもしれません。偉人カードの詳しい内容については&u(){&link_anchor(偉人カードの説明){偉人カード}}をご覧ください。 また、各プレイヤーには5ドゥニエ(ドゥニエ=お金)と&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}(後で説明します)4点、市民コマ(こんなの→&ref(市民コマ.png))を受け取ります。受け取る数はプレイ人数で異なります。 4人なら4個、3人なら5個、2人なら6個ずつです。 受け取った市民コマを宮殿(赤の建物)、司教管区(白の建物)、市庁舎(黄色の建物)のどこか1マスに、スタートプレイヤーから順番に1コマずつ配置していきます。 並べる順番は、最初はスタートプレイヤーから順番にコマを置き、最後のプレイヤーがコマを置いたら、今度は逆順にコマを置いていきます。つまり、A、B、Cの3人プレイで、Aがスタートプレイヤーなら並べる順番は以下のようになります A→B→C→C→B→A→A→B→C→C→B→… 宮殿は外敵の侵略に対抗する軍事力に、司教管区は大聖堂の建築と宮殿、市庁舎のサポートに力を発揮します。市庁舎はお金を得るための経済力となるので、最初に配られた偉人カードの内容も考慮してコマを配置していきましょう。 全プレイヤーが手持ちの市民コマを配置し終えると、空いているマスに「中立の市民コマ」というどのプレイヤーのものでもない灰色の市民コマが置かれます。 2人プレイの場合は各プレイヤーが市民コマを置き始める前に、以下の図のように中立の市民コマが置かれます。 &ref(2人プレイ宮殿.PNG)&ref(2人プレイ市庁舎.PNG)&ref(2人プレイ司教管区.PNG) &bold(){(BGAでの操作上の説明)} 市民コマを配置したい「マス」をクリックして選択します。自動的に左詰めで置かれるわけではないので注意してください!! **各ラウンドの流れ ゲームは数ラウンド行われます。プレイ人数によってラウンド数が変わります。 4人プレイなら6ラウンド、3人プレイなら5ラウンド、2人プレイなら4ラウンドです。 また、最初の3ラウンドは6フェイズ、残りのラウンドは5フェイズとなっています。 もちろん、各ラウンドは(最初の3ラウンドのみフェイズ0→)フェイズ1→フェイズ2→・・・フェイズ5の順で進行します。 なお、この項目では理解しやすいように、「例」をたくさん示しました。特に指定がない限り、この項目内でのプレイヤーは以下の通りです。 Aは白色&ref(白マーカー.PNG)、Bは青色&ref(青マーカー.PNG)、Cは緑色&ref(緑マーカー.PNG)、中立のプレイヤーは&ref(灰マーカー.PNG)です。 この色のマーカーが置いてある区画が、それぞれのプレイヤーの区画です。 マーカーの色とコマの色は対応しています。コマが白なら、そのコマはプレイヤーAのものです。 また、例で示している状況は指定がない限り1ラウンド内での流れを連続して示しています。例えば、フェイズ2の例の状況はフェイズ1の例と同じラウンドとなっています。そのため、例も含めてフェイズ0から順番に読んでいくことをオススメします。 ***フェイズ0:活動カードの公開 最初の3ラウンドでは新たな赤、白、黄色の活動カードが1枚ずつめくられます。 このフェイズは最初の3ラウンドだけです。残りのラウンドではこのフェイズはスキップされます。 ***フェイズ1:収入と給料の支払い 各プレイヤーは10ドゥニエを得ます。その後、宮殿に置かれている市民コマ1つにつき2ドゥニエ、司教管区に置かれている市民コマ1つにつき1ドゥニエを給与として支払う必要があり、その分のドゥニエを消費します。市庁舎に置かれている市民コマには給料の支払いが必要ないため、ここに置かれている市民コマについてはドゥニエの消費が発生しません。 &bold(){例} &aname(フェイズ1の例,option=nolink){&ref(宮殿押し出し前.png)&ref(司教管区押し出し前.PNG)&ref(市庁舎.PNG)} A、B、Cの3人は上の図のように市民コマを置いていました。この状態でフェイズ1を迎えると、次のようなドゥニエの消費が発生します。 A(白)は宮殿に1個、司教管区に2個の市民コマを置いているので合計4ドゥニエを失います。 B(青)は宮殿に1個、司教管区に2個の市民コマを置いているので合計4ドゥニエを失います。 C(緑)は宮殿に3個、司教管区に0個の市民コマを置いているので合計6ドゥニエを失います。 灰色のコマはフェイズ1では無視してください。 ***フェイズ2:ダイスによる労働力の決定 宮殿、司教管区、市庁舎に置かれた市民コマの数だけ、建物の色と対応するダイスを受け取ります。BGAでは自分が受け取ったダイスは自動的に振られ、自分の区画に並べられます。 出目は労働力を表し、この後に説明する様々なアクションを実行する際に重要な役割を果たします。 &bold(){例} &ref(トロワ1ターン目ダイス.PNG) A、B、Cの3人は&u(){&link_anchor(フェイズ1の例){フェイズ1の例}}のように市民コマを各建物に配置していたので、次の個数のダイスを受け取りました。 A(白)は赤のダイス1個、白のダイス2個、黄色のダイス2個 B(青)は赤のダイス1個、白のダイス2個、黄色のダイス2個 C(緑)は赤のダイス3個、白のダイス0個、黄色のダイス2個 3人はこれらのダイスを振りました。そして、振ったダイスは上図のように自分の区画に並べられました。 ***フェイズ3:イベントの発生 各ラウンドでフェイズ3を迎えるたびに、新たなイベントカードが2枚登場します。厳密にはイベントカードの公開のさせ方にルールがあるのですが、BGAではイベントカードが自動的に公開されるため、このうぃきでは無視します。気になる方は調べてください。 新たに登場したイベントカードは既に置かれているイベントカードの右側に置かれます。 イベントはイベントカード列の左から右に順に処理されていきます。 イベントは主に2種類あります。イベントカード下部に黒ダイスが描かれているものと、それ以外です。 ・黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベント まず、黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベントが左から右に処理されていきます。BGAではこの処理は自動的に行われるので、特にやることはありません。&bold(){ただし、イベントを完全に実行できない場合は、そのプレイヤーは可能な限りイベントを実行した上で、勝利点を2点失います。(勝利点は0点未満にはなりません。)} ・黒ダイスが描かれているイベントカードのイベント その後、「襲撃(イベントカード列の左端にあるイベントです。)」の黒ダイス1個も含めて、カード列に並べられているカード下部に描かれている数の黒ダイスが振られます。黒ダイスは侵略してきた外敵の軍事力を表します。スタートプレイヤーは黒ダイスの一番大きな出目のダイスを含むように、少なくとも1個の黒ダイスを「迎撃」しなければいけません。 黒ダイスを「迎撃」するには自分の区画のダイス1個以上を選択して、迎撃する黒ダイスの出目以上にする必要があります。 黒ダイスの迎撃の際には赤ダイスの出目を2倍にして計算できます。 迎撃に成功すると、迎撃した黒ダイス1個につき影響点1点を得ます。 迎撃した黒ダイスと迎撃のために自分の区画から選んだダイスは取り除かれ、そのラウンドでは使えなくなります。 スタートプレイヤーが黒ダイスを迎撃しても、まだ黒ダイスが残っている場合は2番目のプレイヤーが同様に黒ダイスを迎撃する必要があります。これを場に黒ダイスがなくなるまで続けます。場合によっては2回目の迎撃を行うプレイヤーが出る可能性がありますが、同様に迎撃する必要があります。 もし、自分の区画のダイスで一番大きな出目の黒ダイスを迎撃できない場合は、そのプレイヤーのダイスはそのままにして、勝利点2点だけを失います。そして、次のプレイヤーに黒ダイスの迎撃義務が移ります。 勘違いしやすい、間違いやすいルールを以下に示します。 黒ダイス迎撃の注意点 迎撃する黒ダイスは最も大きな出目のダイスを含んでいれば、一度に複数個迎撃できる 黒ダイスの迎撃には自分の区画の異なる色のダイスの出目を合計して迎撃に使用できる 黒ダイスの迎撃では、赤ダイスの出目は2倍にして計算できる 迎撃に使用できるダイスは自分の区画にあるダイスだけである 迎撃の前に影響点を使うことでダイスの目を操作できる 最後の項目については(&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}の項目で詳しく説明します。 &bold(){例1} &ref(0ターン目イベントカード列1.PNG) ゲーム開始時にはイベントカード列には何もカードが置かれていません。 「襲撃」はカードじゃないの?と思われるかもしれませんが、襲撃は毎ラウンド必ず発生する固定されたイベントで、カードではありません。後述する「&u(){&link_aname(イベントカードの対処){イベントカードの対処}}」を実行しても必ずこの位置に残り、襲撃はゲーム終了まで毎ラウンド発生し続けます。 さて、1ターン目のフェイズ3を迎えたので、2枚のイベントカードが登場して次の図のようになりました。 &ref(1ターン目イベントカード列1.PNG) まず、カード下部に黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベントから実行されていきます。 新たに登場した2枚のイベントカードの効果は 左が宮殿のマスにダイスを振った出目と同じマス1つに中立の市民コマを置く 右が各プレイヤーは3ドゥニエ失うです。 BGAではこれらのイベントは自動で実行されます。 次に、黒ダイスの迎撃が始まります。このターンでの黒ダイスは「襲撃」に描かれている1個のみなので、振られる黒ダイスは1個です。 &ref(黒ダイス1ターン目.PNG)黒ダイスの出目は「2」になりました。 そこで、スタートプレイヤーであるAは自分の区画にある「3」の出目の白ダイス1個を選び、これで迎撃しました。 その結果、Aは「3」の出目の白ダイス1個を失いましたが、黒ダイス1個の迎撃に成功したので影響点を1点を得ました。 &bold(){例2} ラウンドが進みイベントカードの枚数が増えたことにより、黒ダイスの数が増えました 黒ダイスの出目と、各プレイヤーのダイスの出目は以下のようになりました。 &ref(黒ダイス.png)&ref(黒ダイス迎撃.png) &font(#ff6000){Ⅰ:}このラウンドでもスタートプレイヤーだったAは黒ダイスの最大の出目「4」以上になるように、自分の区画からダイスを選んで迎撃しなければいけません。 そこで、Aは自分の区画の「4」の出目の赤ダイス1個を使って「4」と「3」の出目の黒ダイス2個を迎撃することにしました。黒ダイスの迎撃に赤ダイスを使用する場合には出目が2倍に計算されるので、赤ダイスの出目「4×2=8」に対して、黒ダイスの出目合計「7」となり、2個の黒ダイスを迎撃できました。 その結果、Aは赤ダイス1個を失いましたが、黒ダイス2個の迎撃に成功したので、影響点2点を得ました。 &font(#0000ff){Ⅱ:}まだ出目「2」の黒ダイスが1個残っているので、これを2番目のプレイヤーであるBが迎撃しなければいけません。 Bは自分の区画にある出目「2」の白ダイスを1個を選び、これで迎撃しました。 その結果、Bは「2」の出目の白ダイス1個を失いましたが、黒ダイス1個の迎撃に成功したので影響点1点を得ました。 &bold(){(BGAでの操作上の説明)} まず迎撃したい黒ダイスをクリックで選択します。その後、迎撃に使うダイスを自分の区画から選んでクリックします。 ***フェイズ4:アクション実行 スタートプレイヤーから順番に、各プレイヤーはアクションを1回実行するか、何もアクションをしない「パス」を選択します。 アクションにはそれぞれの区画にあるダイスのうち、同色のダイス1~3個が必要です。 アクションの実行に使用されたダイスは区画から取り除かれ、そのラウンドでは以後使用できません。 場に並べられているダイスが無くなるか、全プレイヤーがパスを選択した場合、フェイズ5:ラウンドの終了へ移行します。 アクションを実行する際に使用するダイスを他プレイヤーから購入することができます。 ダイスの購入は拒否できません。取引を持ちかけられたプレイヤーのダイスは強制的に買われ、自分の区画から無くなります。 もちろん、自分の区画のダイスを使用する場合には無料で使用できます。 ダイスの購入コストはアクションに使用するダイスの個数で変わります。 ダイス1個を使用する場合は、2ドゥニエ(実質的に、他プレイヤーのダイス1個だけを使用する場合のみ) ダイス2個を使用する場合は、他プレイーのダイス1個につき4ドゥニエ ダイス3個を使用する場合は、他プレイヤーのダイス1個につき6ドゥニエ &bold(){ダイス購入例} &ref(ダイス購入例.PNG) &color(#ff0000){①}:スタートプレイヤーのAからアクションを実行していきます。Aは自分の区画の赤ダイス(出目4)を1個と、Cの区画にある赤ダイス(出目2)を2個を購入して、合計3個の赤ダイスを使ってアクションを実行することにしました。 ダイスを3個使用するので、AはCに6×2=12ドゥニエを支払ってCから赤ダイス2個を購入し、アクションを実行しました。 &color(#0000ff){②}:BはCの区画にある赤ダイス(出目3)1個と、中立のプレイヤーの区画にある赤ダイス(出目3)1個の合計2個を購入してアクションを実行することにしました。 ダイスを2個使用するので、BはCに4×1=4ドゥニエを支払ってCから赤ダイス1個を購入しました。 さらに、Bは中立のプレイヤーからダイスを購入するために、4×1=4ドゥニエを消費して、中立のプレイヤーから赤ダイス1個を購入しました。中立のプレイヤーからダイスを購入した場合に支払うドゥニエは誰の手にも渡りません。購入するプレイヤーがドゥニエを失うのみです。 こうして、Bは合計8ドゥニエを支払ってダイス2個を購入し、アクションを実行しました。 &color(#ff00ff){③}:CはAとBからダイスを3つ購入され、自分の区画に残っているダイスは黄色ダイスの出目4と出目6の2つだけになってしまいました。Cは自分の区画にある黄色ダイス(出目6)1個だけを使用し、アクションを実行することにしました。 自分の区画にあるダイスのため、Cはドゥニエを失うこと無くアクションを実行できました。 フェイズ4では1ターンごとに次の5個のアクションのうち1つだけ実行するか、パスを選択しなければなりません。 ・活動カードの活性化 ・大聖堂の建築 ・イベントの対処 ・建物への市民コマの配置 ・農業 なお、これらのアクションを実行する際の流れとしては、BGA上では以下のようになります。 アクションに使用するダイスの選択(→ダイスを購入する場合はドゥニエのやり取り)→アクションの実行→ターン終了 それでは、5つのアクションについて詳しく説明していきます。 ***4-1.活動カードの活性化 ダイスを1~3個使用して、活動カードに示されている労働力を割り当てる事により、その活動カードを活性化できます。 活動カードは赤、白、黄色の3種類あり、活性化したい活動カードと同じ色のダイスを使用する必要があります。 活動カードを活性化させる際には、カード上に「自分の市民コマ」が配置されているかどうかで必要なアクションが変わります。 活動カード上に配置する市民コマは特別に「職人」と呼ばれますが、このうぃきでは混乱を防ぐために職人という用語は使いません。活動カードに配置されているかどうかが異なるだけで、他の市民コマと同様に扱えるため、単に市民コマとして説明していきます。実際のゲームでは「職人」と表記されているので、注意してください。 &aname(活動カードの説明,option=nolink){&bold(){活動カードの説明}} 具体的な説明に入る前に活動カードの説明をします。 先ほども述べたように活動カードには3色のカードがありますが、共通する事項を説明します。 &ref(活動カード説明1.png) &color(#00ff00){①}:市民コマを置く際にコストとして支払うドゥニエ &color(#00ffff){②}:市民コマをこの活動カードに配置した場合に得られる勝利点。先着で勝利点を得る事ができます。この場合は、このカードに最初に市民コマを置いたプレイヤーが3点、次のプレイヤーが2点の勝利点をゲーム終了時に得ます。 &color(#ff00ff){③}:活性化コスト。使用するダイスの色が指定されています。分母の数字は、使用するダイスの出目合計値をこの数字で割り、その商の数字の回数分カードが活性化されます。 &color(#0000ff){④}:この活動カードを1回活性化させた際に発動する効果。BGAではカードをマウスオーバーで効果の詳細を確認できます。 &color(#ff0000){⑤}:遅発効果マーク。このマークがあるカードを活性化しても活性化直後に効果は得られませんが、その後任意のタイミングで効果を発動できます。 カードの説明は白の活動カードで説明しましたが、他色の活動カードと異なるのは活性化するのに必要なダイスの色だけです。その他の事項は共通事項となっています。 では、実際に活動カードの活性化について詳しく説明していきます。 &bold(){カードに市民コマを置いていない場合} 活動カードを活性化するには、&u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示した①のコスト(ドゥニエ)を支払って、手持ちの市民コマを置くか、どこかから市民コマ1つを持ってきて活動カードに置く必要があります。 手持ちに市民コマが1個以上あれば、それを置く 手持ちに市民コマが無い場合は、宮殿、司教管区、市庁舎や、他の活動カード上の市民コマを1つ移動させてもよい 影響点(詳しくは後述)2点を支払って、ストックから自分の市民コマ1つを取り、活動カード上に置いてもよい 市民コマの置き方は上記の3通りがあります。 最後の項目については&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}の項目で説明します。 この中から好きな方法を選んで活動カードの上に市民コマを1つ置いてください。 先着順ですが、活動カードに市民コマを置いているとゲーム終了時に勝利点がもらえます。勝利点がもらえるのは先着で2名、または1名だけです。活動カードの勝利点がもらえる枠が埋まっている場合は、勝利点はもらえませんが市民コマは配置でき、活動カードの活性化は可能です。 活動カードに上記3つの方法のいずれかで市民コマを配置したら、活動カードが活性化され、カードの効果が発揮されます。 このアクションを実行するために選択したダイスの出目合計を&u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示した②に従って処理し、その商の回数分カードが活性化されます。 &bold(){例} &ref(活動カード黄色.PNG) Aは自分の区画にある黄ダイス(出目4)1個を使って、この黄色の活動カードを活性化させることにしました。 &ref(活動カードコマ配置例.png) &color(#00ff00,#000000){①}:この活動カードには、まだAの市民コマが配置されていないため、市民コマを置くために5ドゥニエをコストとして支払いました。 &color(#00ffff,#000000){②}:Aは影響点2点を消費してストックから市民コマを1つ取り、この活動カードに配置しました。この活動カードに市民コマを配置するのはAが最初だったため、ゲーム終了時に勝利点2点を得られるマスに市民コマが配置されます。 &color(#ff00ff,#000000){③}:アクションに使用するダイスの出目は4でした。このカードの活性化コストは4(分母の数字)です。そのため4÷4=1回このカードは活性化されます。 &color(#6795cd,#000000){④}:このカードの効果は「宮殿にある自分の市民コマ1個につき2ドゥニエ得る、または司教管区にある自分の市民コマ1個につき2ドゥニエ得る」という効果です。Aは司教管区に2個の市民コマを置いており、このカードが1回活性化されたことによって4ドゥニエを得ました。 &bold(){カードに市民コマを既に配置している場合} 活動カードに既に自分の市民コマを配置している場合は、コスト等を支払うことなく、すぐにカードの活性化を行えます。 &bold(){例} 同じラウンドでAに2回目のターンがまわってきました。 &ref(活動カード黄コマ配置.PNG) Aは先のターンで市民コマを配置した活動カードを自分の区画にある黄ダイス(出目6)でもう1回活性化させることにしました。 既に自分の市民コマが置かれているため、特にコストを支払う必要はありません。4÷6=1.66…ですが、&bold(){端数は切り捨て}なので、このカードは1回活性化されます。先と同じく、Aは4ドゥニエを得ました。 &bold(){即時効果と遅発効果} &u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示したように、活動カードの効果には即時効果のものと遅発効果のものがあります。即時効果とは、遅発効果マークがついていないカードの効果で、活性化するとすぐに効果が発揮されます。 一方、遅発効果マークがついているカードの効果は活性化直後には発動しませんが、その後アクションを実行する際に、任意のタイミングで&bold(){アクション1回につき1回の遅発効果}を発動できるようになります。遅発効果はラウンドを跨いで持ち越せます。活性化させたラウンドに全て使い切れなくても、後のラウンドでも使えます。遅発効果を発動できる回数は遅発効果カードが活性化された回数と同じです。遅発効果はあくまでアクションを実行する際に発動できるので、黒ダイスの迎撃では発動できません。 &bold(){例} &ref(活動カード白コマ配置例.PNG) Bは自分の区画にある白ダイス(出目6)1個を使って、この白の活動カードを活性化することにしました。 &ref(活動カード白.PNG) &color(#00ff00,#000000){①}:この活動カードには、まだBの市民コマが配置されていないため、6ドゥニエをコストとして支払いました。 &color(#00ffff,#000000){②}:Bは影響点2点を消費してストックから市民コマを1つ取り、この活動カードに配置しました。この活動カードに市民コマを配置するのはBが最初だったため、ゲーム終了時に勝利点3点を得られるマスに市民コマが配置されます。 &color(#ff00ff,#000000){③}:アクションに使用するダイスの出目は6でした。このカードの活性化コストは3(分母の数字)です。そのため6÷3=2回このカードは活性化されます。 &color(#6795cd,#000000){④}:このカードの効果は遅発効果で、その内容は、「白ダイス1個を黄色ダイス3個として扱えるようになる」というものです。Bはこのカードを2回活性化させたことにより、後のターンで、この効果をアクション実行の際に1回につき1回だけ使うことができます。 &color(#ff0000,#000000){⑤}:遅発効果のカードを活性化させると下図のようにカード上に自分の色のキューブが置かれます。 Bは2回活性化させたので、キューブが2個置かれました。 &ref(活動カード白コマ配置.PNG) このキューブの数だけ、遅発効果を使うことができるわけです。 活動カード活性化に関しての重要事項 ・カードに市民コマを置いておらず、雇用することもできない場合は、その活動カードを活性化することはできない。 ・同じ活動カードに同色の市民コマを2つ以上を置くことはできない。 ・勝利点を得ることができるマスが全て埋まっているカードに新たに市民コマを置く場合は、カードの絵の上に市民コマを置く。 ただし、ゲーム終了時に勝利点を得ることはできない。 ・活動カードの活性化アクションを実行した場合は、最低でもカードを1回は活性化させなければいけない。 つまり、市民コマの配置だけを行ってカードの活性化は行わないような事はできない。 ・市民コマを活動カード上から移動させたことによって生じる空マスには、再びどのプレイヤーも市民コマを配置できるようになる。 ただし、そのカードに既に置かれている別の市民コマを空いたマスに移動させることはできない。 ***4-2.イベントカードの対処&aname(イベントカードの対処,option=nolink){} ダイスを1~3個使って、イベントカードの対処をすることがきます。 このアクションの説明に入る前に、イベントカードの説明をします。 &aname(イベントカード.PNG,option=nolink){&ref(イベントカード.PNG)} &color(#00ff00,#000000){①}:このイベントカードの対処を実行した際にキューブを置くマス。このマス全てにキューブが置かれると、そのイベントカードは対処されます。 &color(#ff00ff,#000000){②}:活性化コスト。使用するダイスの色が指定されています。分母の数字は、使用するダイスの出目合計値をこの数字で割り、その商の個数分、プレイヤーと同じ色のキューブが①の旗の絵が描かれているマスに左上から順番に置かれます。 &color(#00ffff,#000000){③}:イベントカードが対処された時に得られる勝利点。詳しくは後述します。 &color(#ff0000,#000000){④}:フェイズ3で発生するイベントの内容。この内容はイベントカードの対処には関係が無いので無視してください。 では、イベントの対処についての詳細を説明していきます。 対処したいイベントカードの活性化コスト(&color(#00ffff,#000000){②})に描かれている色と同じ色のダイスを1~3個選び、その出目合計を活性化コストの分母の数字で割った商の個数分のキューブをイベントカードの旗の絵に置きます。1回のアクションでキューブを置けるイベントカードは1枚までです(特定の活動カードの効果によって1アクションで複数のイベントカードにキューブを置ける可能性はあります)。イベントカードに置いたキューブ1個につき、影響点1点をすぐに得ます。 イベントカードに描かれている全ての旗の上にキューブが置かれると、そのイベントカードは直ちに対処されます。この旗の数より多くのキューブは置くことができません。イベントカードが対処されたら以下の処理を行います。 ・対処されたイベントカードに最も多くのキューブを置いていたプレイヤーは③で示されている上段の数字の勝利点を得る。 ・2番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーは③で示されている下段の数字の勝利点を得る。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる時は、③で示されている上段と下段の数字の合計を山分けする(端数切捨て)。 この場合は、2番目、3番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーは勝利点をもらえない。 ・2番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる時は、それらのプレイヤーで③で示されている下段の数字を山分けする(端数切捨て)。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーは対処されたイベントカードを受け取ります(ボーナス点になる場合があります)。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる場合は、最初にキューブを置いたプレイヤーがカードを受け取ります。 ・カードを受け取るのが中立プレイヤーなら、そのイベントカードは捨て札になります。 ・「襲撃」のイベントカードは対処されても、場に残り続けます。誰もカードを受け取れません。勝利点は通常通り配分されます。 &bold(){例1} Cは自分の区画にある赤ダイス2個(出目2と3、合計値5)を使ってイベントの対処をすることにしました。 &u(){&anchor(イベントカード.PNG){イベントカードの説明}}で使ったこのイベントカードに対処することにしました。 このカードの活性化コストは4なので、5÷4=1.25、端数切捨てなので1個のキューブをこのカードの上に置きました。 その結果、影響点1点を得ました。 &ref(イベント処理.PNG) &bold(){例2} ラウンドが進み、例1で出したイベントカードには下図のようにキューブが置かれています。 &ref(イベント処理2.PNG) Cは自分の区画の赤ダイス(出目5)1個を使ってこのイベントカードに対処することにしました。 &color(#00ff00,#000000){①}このカードの活性化コストは4なので、5÷4=1.25、端数切捨てなので1個のキューブをこのカードの上に置きました。キューブを1個おいたので、Cは影響点1点を得ました。 また、Cがキューブを置いたことによって、このカードの旗の絵は全てキューブで埋まり、このイベントカードは対処されました。 &color(#00ffff,#000000){②}:イベントカードが対処されたので、勝利点とカードの配分が行われます。 最もキューブを多く置いていたプレイヤーはB(青)とC(緑)の2人なので、両プレイヤーは勝利点を(4+2)÷2=3点ずつ受け取ります。A(白)は勝利点を受け取れません。また、Cが先にキューブを置いていたため、このイベントカードはCが受け取ります。 ***4-3.大聖堂の建築 白のダイス1~3個を使って、大聖堂を建築することができます。建築に使用したダイスの出目と同じマスに、プレイヤーの色に対応したキューブが置かれます。 &ref(大聖堂.PNG) 出目1の白ダイスを使う場合は赤の列に、出目2の白のダイスを使う場合はオレンジの列に・・・という具合です。 キューブを置くはマスには3段階あり、下段がレベル1、中段がレベル2、上段レベル3となっています。キューブは下段から、つまり、レベル1から順番に置いていかなければいけません。 &ref(大聖堂レベル.png) 各マスにはキューブは1個しか置けません。 出目1~3のマスにキューブを置いたプレイヤーは、すぐに影響点1点と勝利点1点を得ます。 出目4~6のマスにキューブを置いたプレイヤーは、すぐに影響点2点と勝利点1点を得ます。 ゲーム終了時に各レベルに1個もキューブが置いていないプレイヤーは、置いていないレベル1つにつき2点の勝利点を失います。 &bold(){例1} Aは自分の区画にある白ダイス(出目1)1個を使用して、大聖堂の建築をすることにしました。 まだ出目5の列には誰もキューブを置いていないため、レベル1のマスを建築します。 これによって、Aは影響点2点と勝利点1点を得ました。 &ref(大聖堂建築1.PNG) &bold(){例2} ラウンドが進み、大聖堂の建築も進んできました。 &ref(大聖堂建築2.PNG) Aは再び大聖堂の建築をすることにしました。自分の区画にある白ダイス(出目5,6)2個を使用して、大聖堂の建築をします。 既に出目5の列にはキューブが1個置かれているので、出目5のレベル2のマスと出目6のレベル1のマスの2つを建築します。 これによって、Aは影響点4点と勝利点2点を得ました。 &ref(大聖堂建築.PNG) A(白)とB(青)はレベル1とレベル2のマスには少なくとも1つのキューブがあるので、レベル3のどこかを建築すればゲーム終了時に勝利点2点を失うことはありません。C(緑)はレベル2とレベル3にキューブがないため、この状態でゲーム終了を迎えてしまうと、勝利点2×2=4点を失ってしまいます。 ***4-4.建物への市民コマの配置 宮殿、司教管区、市庁舎のいずれか1つの建物に市民コマを1つ置くことができます。このアクションを実行するために使用するダイスは各建物の色と同じ色のダイス1個だけです。 ダイスの出目が示すマスに1つの市民コマを置きます。既に市民コマが置かれている場合は以下のような処理が行われます。 司教管区、市庁舎に新たに市民コマを配置する場合は、出目に対応した列の一番左のマスに置かれます。 市民コマが配置された列は1マスずつ右にズレて、一番右のマスに置かれている市民コマは建物から追い出されます。 宮殿に新たに市民コマを配置する場合は、出目に対応したマスに置かれます。 市民コマが配置されたマスに配置されていた市民コマ1つが宮殿から追い出されます。 各建物で、同じ色の市民コマは2個以上追い出されることはありません 追い出された市民コマは、そのラウンド終了時に、各プレイヤーの手持ちの市民コマに戻ります。 &bold(){例1} Bは自分の区画にある白ダイス(出目2)1個を使用して、司教管区に新たに市民コマを配置することにしました。 出目が2なので、下の列の左端マスにBの市民コマが配置され、その列は1マスずつ右にズレます。 &ref(司教管区押し出し処理.png) その結果、右端に配置されていた中立のプレイヤーの(灰色)市民コマが追い出されました。 &ref(司教管区押し出し.PNG) 灰色の市民コマが1個追い出されているため、このラウンド中は上の列には新たな市民コマを配置できません。 なぜなら、上の列に新たな市民コマを配置すると、2個目の灰色のコマが追い出されることになるからです。 &bold(){例2} Aは中立のプレイヤーの区画にある赤ダイス(出目3)1個を2ドゥニエで購入して、宮殿に新たに市民コマを配置することにしました。 &ref(宮殿押し出し処理.png) 市民コマを宮殿に配置する際には出目と同じマスに配置します。宮殿の出目3のマスに置かれているCの市民コマは追い出されます。 &ref(宮殿押し出し.PNG) 緑の市民コマが1個追い出されているため、このラウンド中は出目5,6のマスには新たに市民コマを配置できません。 なぜなら、これらのマスに新たに市民コマを配置すると、2個目の緑のコマが追い出されることになるからです。 ***4-5.農業 黄色ダイスを1~3個使用して、ドゥニエを得ることができます。このアクションを実行するために、職人を雇ったり、ドゥニエを支払ったりする必要はありません。 得られるドゥニエは 出目合計÷2(端数切捨て)と同じ値です &bold(){例} Cは自分の区画にある黄色ダイス(出目4,6合計値10)を使用して農業を実行することにしました。 その結果、10÷2=5ドゥニエを得ました &bold(){(BGAでの操作上の説明)} アクションを実行する際に使用したい/購入したいダイスを1~3個をクリックで選んだ後、以下の場所をクリックすると各アクションが実行されます。 活動カードの活性化→活性化したい活動カード イベントカードの対処→対処したいイベントカード 大聖堂の建築→大聖堂 建物への市民コマの配置→配置したい建物 農業→農業のところ(市庁舎の上) 活動カードの活性化や建物への市民コマの配置アクションの際に、配置する市民コマをボード上のどこかから持ってくる場合は、動かしたい市民コマをクリックすることで、その市民コマを元の場所から取り去り、配置したい場所に移動させることができます。 ***4-6.パス 場に利用可能なダイスが1個でも残っていれば、いつでもこのアクションを選択できます。 パスを選択すると、そのラウンド中は他のアクションを実行できなくなります。 その代わりに、パスを選択した瞬間に2ドゥニエがストックされます。 以降自分のターンが回ってくる度に1ドゥニエが追加でストックされます。 ラウンド終了時に自分のストックにあるドゥニエを全額もらうことができます。 ***フェイズ5:ラウンドの終了 場から全てのダイスが無くなるか、全プレイヤーがパスを選択したらフェイズ5(ラウンド終了フェイズ)に移ります。 パスを選択したプレイヤーはストックされているドゥニエを受け取ります。 宮殿、司教管区、市庁舎から追い出されている市民コマがある場合は、手元に戻します。 未使用のダイスは全て手元に戻ります。 スタートプレイヤーが次のプレイヤーに移ります。 そして、次ラウンドが開始されます! **影響点&aname(影響点の説明,option=nolink){} プレイヤーは影響点を消費することで、様々な効果を得ることができます。 影響点を消費した量に応じて、以下の効果を得ることができます。 1点:自分の区画にあるダイス1個を再度振り直す。 (自分の区画にあるダイスのみです。他の区画にあるダイスは振り直せません) 2点:市民コマ1個をストックから手持ちのコマにする。 (BGAでは活動カードや、各建物に市民コマを配置際には、手持ちのコマを優先して配置しなければいけません。) 4点:自分の区画にあるダイス1~3個を裏返す。ダイスの表裏の目の合計は7である事が重要です。 (自分の区画にあるダイスのみです。また、異なる色のダイスを組み合わせてもokです。) これら、影響点を消費する事で得られる効果は1ターン中に(影響点がある限り)何度でも、また、使用する順番に制限等はありません。 影響点は20点が上限です。20点より多くの影響点を獲得した場合は、その影響点は失われます。 &bold(){(BGAでの操作上の説明)} 影響点を使ってダイスの出目を操作する場合は、まず自分の区画のダイスをクリックで選びます。その後、「影響点を使ったダイス目の操作をする」というところで、影響点1点で再度振り直すか、影響点4点でダイスを裏返すかをクリックして選択します。 **ゲーム終了 1ゲームは4人プレイなら6ラウンド、3人プレイなら5ラウンド、2人プレイなら4ラウンドです。 最後のラウンドが終了した時点で、ゲーム終了となります。 ゲームが終了すると、ゲーム中に得た勝利点に以下の勝利点を加えて(または減じて)、最終的な勝利点が計算されます。 活動カードの勝利点が得られるマスに市民コマを置いていたプレイヤーはその勝利点を得ます。 自分のキューブが置かれている、対処されていないイベントカード(「襲撃」も含む)1枚につき1点の勝利点を得ます。 自分のキューブが1個も置かれていない大聖堂の各レベルにつき、2点の勝利点を失います。 偉人カードが公開され、各プレイヤーが持っている偉人カードの内容が全てのプレイヤーに適用されます。 これらの処理を行って、最終的に一番勝利点を得たプレイヤーが勝者です! &bold(){勝敗は勝利点のみによって決定されます。}影響点と勝利点の合計値ではありません!注意してください。 勝利点が同点のプレイヤーがいた場合は、同順位となります。タイブレークはありません。 *偉人カード&aname(偉人カードの説明,option=nolink){} 最後に、6枚ある偉人カードの内容を説明します。これは覚えていなくてもゲームはプレイできますが、知っておくと有利になるでしょう。 &bold(){クリティアン・ド・トロワ} &ref(クリティアン・ド・トロワ.PNG) ゲーム終了時に宮殿、司教管区、市庁舎に置いている市民コマの数によって勝利点を得ます。 建物に自分の市民コマを3~4個(2人プレイ時には4~5個)置いていれば勝利点1点 建物に自分の市民コマを5~6個(2人プレイ時には6~7個)置いていれば勝利点3点 建物に自分の市民コマを7個(2人プレイ時には8個)以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ウルバヌス4世} &ref(ウルバヌス4世.PNG) ゲーム終了時に大聖堂に置いているキューブの数によって勝利点を得ます。 大聖堂に自分のキューブを3~4個(2人プレイ時には4~5個)置いていれば勝利点1点 大聖堂に自分のキューブを5~6個(2人プレイ時には6~7個)置いていれば勝利点3点 大聖堂に自分のキューブをを7個(2人プレイ時には8個)以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ティボー2世} &ref(ティボー2世.PNG) ゲーム終了時に所持しているドゥニエの量によって勝利点を得ます。 6~11ドゥニエを持っていれば勝利点1点 12~17ドゥニエを持っていれば勝利点3点 18ドゥニエ以上を持っていれば勝利点6点 &bold(){ユーグ・ドゥ・パイン} &ref(ユーグ・ドゥ・パイン.PNG) ゲーム終了時に所持している影響点の量によって勝利点を得ます。  影響点5~9点を持っていれば勝利点1点 影響点10~14点を持っていれば勝利点3点 影響点15点以上を持っていれば勝利点6点 &bold(){フィレンツェの男} &ref(フィレンツェの男.PNG) ゲーム終了時に活動カードに配置されている市民コマの数によって勝利点を得ます。 活動カード上に自分の市民コマを2~3個置いていれば勝利点1点 活動カード上に自分の市民コマを4~5個置いていれば勝利点3点 活動カード上に自分の市民コマを6個以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ヘンリー1世} &ref(ヘンリー1世.PNG) ゲーム終了時に所持しているイベントカードの数によって勝利点を得ます。 1~2枚のイベントカードを所持していれば勝利点1点 3~4枚のイベントカードを所持していれば勝利点3点 5枚以上イベントカードを所持していれば勝利点6点
&bold(){Troyes} &ref(http://cdn.boardgamearena.net/data/themereleases/150922-1055/games/troyes/130624-0944/img/game_box180.png) [[BGAでプレイ>http://ja.boardgamearena.com/#!gamepanel?game=troyes]] #contents *ゲーム画面 &ref(トロワ全体.jpg) *目的 プレイヤーはフランスのシャンパーニュ地方の貴族となり、軍人、聖職者、農民を雇用、監督します。軍人は侵略に対抗する力を高め、聖職者は大聖堂の建築と、軍人、農民の助けとなります。農民はプレイヤーのお金を稼いでくれるでしょう。侵略に対抗したり、大聖堂を建築したり、それらの助けとなるような農業などを行わせ、トロワの街を治める偉人の要求に応えながら、最も多くの名誉を獲得しよう *ルール **画面説明 &ref(トロワメインボード.jpg) 実行できるアクションの説明を読む際に、この画像を参照しながら読むと分かりやすいかもしれません。 **初期配置 ゲーム開始時に、偉人カードがランダムで1枚(2人プレイの場合は2枚)配られます。偉人カードの内容はゲーム終了時にボーナス点となります。偉人カードの中身は配られた人にしか分かりませんが、ゲーム終了時のボーナス点は全プレイヤーに対してその内容が適用されます。ゲーム中に自分の持っている偉人カードが何なのかバレないようにしつつ、相手の持っている偉人カードが何なのかを推測しながらゲームを進めると有利になるかもしれません。偉人カードの詳しい内容については&u(){&link_anchor(偉人カードの説明){偉人カード}}をご覧ください。 また、各プレイヤーには5ドゥニエ(ドゥニエ=お金)と&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}(後で説明します)4点、市民コマ(こんなの→&ref(市民コマ.png))を受け取ります。受け取る数はプレイ人数で異なります。 4人なら4個、3人なら5個、2人なら6個ずつです。 受け取った市民コマを宮殿(赤の建物)、司教管区(白の建物)、市庁舎(黄色の建物)のどこか1マスに、スタートプレイヤーから順番に1コマずつ配置していきます。 並べる順番は、最初はスタートプレイヤーから順番にコマを置き、最後のプレイヤーがコマを置いたら、今度は逆順にコマを置いていきます。つまり、A、B、Cの3人プレイで、Aがスタートプレイヤーなら並べる順番は以下のようになります A→B→C→C→B→A→A→B→C→C→B→… 宮殿は外敵の侵略に対抗する軍事力に、司教管区は大聖堂の建築と宮殿、市庁舎のサポートに力を発揮します。市庁舎はお金を得るための経済力となるので、最初に配られた偉人カードの内容も考慮してコマを配置していきましょう。 全プレイヤーが手持ちの市民コマを配置し終えると、空いているマスに「中立の市民コマ」というどのプレイヤーのものでもない灰色の市民コマが置かれます。 2人プレイの場合は各プレイヤーが市民コマを置き始める前に、以下の図のように中立の市民コマが置かれます。 &ref(2人プレイ宮殿.PNG)&ref(2人プレイ市庁舎.PNG)&ref(2人プレイ司教管区.PNG) &bold(){(BGAでの操作上の説明)} 市民コマを配置したい「マス」をクリックして選択します。自動的に左詰めで置かれるわけではないので注意してください!! **各ラウンドの流れ ゲームは数ラウンド行われます。プレイ人数によってラウンド数が変わります。 4人プレイなら6ラウンド、3人プレイなら5ラウンド、2人プレイなら4ラウンドです。 また、最初の3ラウンドは6フェイズ、残りのラウンドは5フェイズとなっています。 もちろん、各ラウンドは(最初の3ラウンドのみフェイズ0→)フェイズ1→フェイズ2→・・・フェイズ5の順で進行します。 なお、この項目では理解しやすいように、「例」をたくさん示しました。特に指定がない限り、この項目内でのプレイヤーは以下の通りです。 Aは白色&ref(白マーカー.PNG)、Bは青色&ref(青マーカー.PNG)、Cは緑色&ref(緑マーカー.PNG)、中立のプレイヤーは&ref(灰マーカー.PNG)です。 この色のマーカーが置いてある区画が、それぞれのプレイヤーの区画です。 マーカーの色とコマの色は対応しています。コマが白なら、そのコマはプレイヤーAのものです。 また、例で示している状況は指定がない限り1ラウンド内での流れを連続して示しています。例えば、フェイズ2の例の状況はフェイズ1の例と同じラウンドとなっています。そのため、例も含めてフェイズ0から順番に読んでいくことをオススメします。 ***フェイズ0:活動カードの公開 最初の3ラウンドでは新たな赤、白、黄色の活動カードが1枚ずつめくられます。 このフェイズは最初の3ラウンドだけです。残りのラウンドではこのフェイズはスキップされます。 ***フェイズ1:収入と給料の支払い 各プレイヤーは10ドゥニエを得ます。その後、宮殿に置かれている市民コマ1つにつき2ドゥニエ、司教管区に置かれている市民コマ1つにつき1ドゥニエを給与として支払う必要があり、その分のドゥニエを消費します。市庁舎に置かれている市民コマには給料の支払いが必要ないため、ここに置かれている市民コマについてはドゥニエの消費が発生しません。 &bold(){例} &aname(フェイズ1の例,option=nolink){&ref(宮殿押し出し前.png)&ref(司教管区押し出し前.PNG)&ref(市庁舎.PNG)} A、B、Cの3人は上の図のように市民コマを置いていました。この状態でフェイズ1を迎えると、次のようなドゥニエの消費が発生します。 A(白)は宮殿に1個、司教管区に2個の市民コマを置いているので合計4ドゥニエを失います。 B(青)は宮殿に1個、司教管区に2個の市民コマを置いているので合計4ドゥニエを失います。 C(緑)は宮殿に3個、司教管区に0個の市民コマを置いているので合計6ドゥニエを失います。 灰色のコマはフェイズ1では無視してください。 ***フェイズ2:ダイスによる労働力の決定 宮殿、司教管区、市庁舎に置かれた市民コマの数だけ、建物の色と対応するダイスを受け取ります。BGAでは自分が受け取ったダイスは自動的に振られ、自分の区画に並べられます。 出目は労働力を表し、この後に説明する様々なアクションを実行する際に重要な役割を果たします。 &bold(){例} &ref(トロワ1ターン目ダイス.PNG) A、B、Cの3人は&u(){&link_anchor(フェイズ1の例){フェイズ1の例}}のように市民コマを各建物に配置していたので、次の個数のダイスを受け取りました。 A(白)は赤のダイス1個、白のダイス2個、黄色のダイス2個 B(青)は赤のダイス1個、白のダイス2個、黄色のダイス2個 C(緑)は赤のダイス3個、白のダイス0個、黄色のダイス2個 3人はこれらのダイスを振りました。そして、振ったダイスは上図のように自分の区画に並べられました。 ***フェイズ3:イベントの発生 各ラウンドでフェイズ3を迎えるたびに、新たなイベントカードが2枚登場します。厳密にはイベントカードの公開のさせ方にルールがあるのですが、BGAではイベントカードが自動的に公開されるため、このうぃきでは無視します。気になる方は調べてください。 新たに登場したイベントカードは既に置かれているイベントカードの右側に置かれます。 イベントはイベントカード列の左から右に順に処理されていきます。 イベントは主に2種類あります。イベントカード下部に黒ダイスが描かれているものと、それ以外です。 ・黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベント まず、黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベントが左から右に処理されていきます。BGAではこの処理は自動的に行われるので、特にやることはありません。&bold(){ただし、イベントを完全に実行できない場合は、そのプレイヤーは可能な限りイベントを実行した上で、勝利点を2点失います。(勝利点は0点未満にはなりません。)} ・黒ダイスが描かれているイベントカードのイベント その後、「襲撃(イベントカード列の左端にあるイベントです。)」の黒ダイス1個も含めて、カード列に並べられているカード下部に描かれている数の黒ダイスが振られます。黒ダイスは侵略してきた外敵の軍事力を表します。スタートプレイヤーは黒ダイスの一番大きな出目のダイスを含むように、少なくとも1個の黒ダイスを「迎撃」しなければいけません。 黒ダイスを「迎撃」するには自分の区画のダイス1個以上を選択して、迎撃する黒ダイスの出目以上にする必要があります。 黒ダイスの迎撃の際には赤ダイスの出目を2倍にして計算できます。 迎撃に成功すると、迎撃した黒ダイス1個につき影響点1点を得ます。 迎撃した黒ダイスと迎撃のために自分の区画から選んだダイスは取り除かれ、そのラウンドでは使えなくなります。 スタートプレイヤーが黒ダイスを迎撃しても、まだ黒ダイスが残っている場合は2番目のプレイヤーが同様に黒ダイスを迎撃する必要があります。これを場に黒ダイスがなくなるまで続けます。場合によっては2回目の迎撃を行うプレイヤーが出る可能性がありますが、同様に迎撃する必要があります。 もし、自分の区画のダイスで一番大きな出目の黒ダイスを迎撃できない場合は、そのプレイヤーのダイスはそのままにして、勝利点2点だけを失います。そして、次のプレイヤーに黒ダイスの迎撃義務が移ります。 勘違いしやすい、間違いやすいルールを以下に示します。 黒ダイス迎撃の注意点 迎撃する黒ダイスは最も大きな出目のダイスを含んでいれば、一度に複数個迎撃できる 黒ダイスの迎撃には自分の区画の異なる色のダイスの出目を合計して迎撃に使用できる 黒ダイスの迎撃では、赤ダイスの出目は2倍にして計算できる 迎撃に使用できるダイスは自分の区画にあるダイスだけである 迎撃の前に影響点を使うことでダイスの目を操作できる 最後の項目については(&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}の項目で詳しく説明します。 &bold(){例1} &ref(0ターン目イベントカード列1.PNG) ゲーム開始時にはイベントカード列には何もカードが置かれていません。 「襲撃」はカードじゃないの?と思われるかもしれませんが、襲撃は毎ラウンド必ず発生する固定されたイベントで、カードではありません。後述する「&u(){&link_aname(イベントカードの対処){イベントカードの対処}}」を実行しても必ずこの位置に残り、襲撃はゲーム終了まで毎ラウンド発生し続けます。 さて、1ターン目のフェイズ3を迎えたので、2枚のイベントカードが登場して次の図のようになりました。 &ref(1ターン目イベントカード列1.PNG) まず、カード下部に黒ダイスが描かれていないイベントカードのイベントから実行されていきます。 新たに登場した2枚のイベントカードの効果は 左が宮殿のマスにダイスを振った出目と同じマス1つに中立の市民コマを置く 右が各プレイヤーは3ドゥニエ失うです。 BGAではこれらのイベントは自動で実行されます。 次に、黒ダイスの迎撃が始まります。このターンでの黒ダイスは「襲撃」に描かれている1個のみなので、振られる黒ダイスは1個です。 &ref(黒ダイス1ターン目.PNG)黒ダイスの出目は「2」になりました。 そこで、スタートプレイヤーであるAは自分の区画にある「3」の出目の白ダイス1個を選び、これで迎撃しました。 その結果、Aは「3」の出目の白ダイス1個を失いましたが、黒ダイス1個の迎撃に成功したので影響点を1点を得ました。 &bold(){例2} ラウンドが進みイベントカードの枚数が増えたことにより、黒ダイスの数が増えました 黒ダイスの出目と、各プレイヤーのダイスの出目は以下のようになりました。 &ref(黒ダイス.png)&ref(黒ダイス迎撃.png) &font(#ff6000){Ⅰ:}このラウンドでもスタートプレイヤーだったAは黒ダイスの最大の出目「4」以上になるように、自分の区画からダイスを選んで迎撃しなければいけません。 そこで、Aは自分の区画の「4」の出目の赤ダイス1個を使って「4」と「3」の出目の黒ダイス2個を迎撃することにしました。黒ダイスの迎撃に赤ダイスを使用する場合には出目が2倍に計算されるので、赤ダイスの出目「4×2=8」に対して、黒ダイスの出目合計「7」となり、2個の黒ダイスを迎撃できました。 その結果、Aは赤ダイス1個を失いましたが、黒ダイス2個の迎撃に成功したので、影響点2点を得ました。 &font(#0000ff){Ⅱ:}まだ出目「2」の黒ダイスが1個残っているので、これを2番目のプレイヤーであるBが迎撃しなければいけません。 Bは自分の区画にある出目「2」の白ダイスを1個を選び、これで迎撃しました。 その結果、Bは「2」の出目の白ダイス1個を失いましたが、黒ダイス1個の迎撃に成功したので影響点1点を得ました。 &bold(){(BGAでの操作上の説明)} まず迎撃したい黒ダイスをクリックで選択します。その後、迎撃に使うダイスを自分の区画から選んでクリックします。 ***フェイズ4:アクション実行 スタートプレイヤーから順番に、各プレイヤーはアクションを1回実行するか、何もアクションをしない「パス」を選択します。 アクションにはそれぞれの区画にあるダイスのうち、同色のダイス1~3個が必要です。 アクションの実行に使用されたダイスは区画から取り除かれ、そのラウンドでは以後使用できません。 場に並べられているダイスが無くなるか、全プレイヤーがパスを選択した場合、フェイズ5:ラウンドの終了へ移行します。 アクションを実行する際に使用するダイスを他プレイヤーから購入することができます。 ダイスの購入は拒否できません。取引を持ちかけられたプレイヤーのダイスは強制的に買われ、自分の区画から無くなります。 もちろん、自分の区画のダイスを使用する場合には無料で使用できます。 ダイスの購入コストはアクションに使用するダイスの個数で変わります。 ダイス1個を使用する場合は、2ドゥニエ(実質的に、他プレイヤーのダイス1個だけを使用する場合のみ) ダイス2個を使用する場合は、他プレイーのダイス1個につき4ドゥニエ ダイス3個を使用する場合は、他プレイヤーのダイス1個につき6ドゥニエ &bold(){ダイス購入例} &ref(ダイス購入例.PNG) &color(#ff0000){①}:スタートプレイヤーのAからアクションを実行していきます。Aは自分の区画の赤ダイス(出目4)を1個と、Cの区画にある赤ダイス(出目2)を2個を購入して、合計3個の赤ダイスを使ってアクションを実行することにしました。 ダイスを3個使用するので、AはCに6×2=12ドゥニエを支払ってCから赤ダイス2個を購入し、アクションを実行しました。 &color(#0000ff){②}:BはCの区画にある赤ダイス(出目3)1個と、中立のプレイヤーの区画にある赤ダイス(出目3)1個の合計2個を購入してアクションを実行することにしました。 ダイスを2個使用するので、BはCに4×1=4ドゥニエを支払ってCから赤ダイス1個を購入しました。 さらに、Bは中立のプレイヤーからダイスを購入するために、4×1=4ドゥニエを消費して、中立のプレイヤーから赤ダイス1個を購入しました。中立のプレイヤーからダイスを購入した場合に支払うドゥニエは誰の手にも渡りません。購入するプレイヤーがドゥニエを失うのみです。 こうして、Bは合計8ドゥニエを支払ってダイス2個を購入し、アクションを実行しました。 &color(#ff00ff){③}:CはAとBからダイスを3つ購入され、自分の区画に残っているダイスは黄色ダイスの出目4と出目6の2つだけになってしまいました。Cは自分の区画にある黄色ダイス(出目6)1個だけを使用し、アクションを実行することにしました。 自分の区画にあるダイスのため、Cはドゥニエを失うこと無くアクションを実行できました。 フェイズ4では1ターンごとに次の5個のアクションのうち1つだけ実行するか、パスを選択しなければなりません。 ・活動カードの活性化 ・大聖堂の建築 ・イベントの対処 ・建物への市民コマの配置 ・農業 なお、これらのアクションを実行する際の流れとしては、BGA上では以下のようになります。 アクションに使用するダイスの選択(→ダイスを購入する場合はドゥニエのやり取り)→アクションの実行→ターン終了 それでは、5つのアクションについて詳しく説明していきます。 ***4-1.活動カードの活性化 ダイスを1~3個使用して、活動カードに示されている労働力を割り当てる事により、その活動カードを活性化できます。 活動カードは赤、白、黄色の3種類あり、活性化したい活動カードと同じ色のダイスを使用する必要があります。 活動カードを活性化させる際には、カード上に「自分の市民コマ」が配置されているかどうかで必要なアクションが変わります。 活動カード上に配置する市民コマは特別に「職人」と呼ばれますが、このうぃきでは混乱を防ぐために職人という用語は使いません。活動カードに配置されているかどうかが異なるだけで、他の市民コマと同様に扱えるため、単に市民コマとして説明していきます。実際のゲームでは「職人」と表記されているので、注意してください。 &aname(活動カードの説明,option=nolink){&bold(){活動カードの説明}} 具体的な説明に入る前に活動カードの説明をします。 先ほども述べたように活動カードには3色のカードがありますが、共通する事項を説明します。 &ref(活動カード説明1.png) &color(#00ff00){①}:市民コマを置く際にコストとして支払うドゥニエ &color(#00ffff){②}:市民コマをこの活動カードに配置した場合に得られる勝利点。先着で勝利点を得る事ができます。この場合は、このカードに最初に市民コマを置いたプレイヤーが3点、次のプレイヤーが2点の勝利点をゲーム終了時に得ます。 &color(#ff00ff){③}:活性化コスト。使用するダイスの色が指定されています。分母の数字は、使用するダイスの出目合計値をこの数字で割り、その商の数字の回数分カードが活性化されます。 &color(#0000ff){④}:この活動カードを1回活性化させた際に発動する効果。BGAではカードをマウスオーバーで効果の詳細を確認できます。 &color(#ff0000){⑤}:遅発効果マーク。このマークがあるカードを活性化しても活性化直後に効果は得られませんが、その後任意のタイミングで効果を発動できます。 カードの説明は白の活動カードで説明しましたが、他色の活動カードと異なるのは活性化するのに必要なダイスの色だけです。その他の事項は共通事項となっています。 では、実際に活動カードの活性化について詳しく説明していきます。 &bold(){カードに市民コマを置いていない場合} 活動カードを活性化するには、&u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示した①のコスト(ドゥニエ)を支払って、手持ちの市民コマを置くか、どこかから市民コマ1つを持ってきて活動カードに置く必要があります。 手持ちに市民コマが1個以上あれば、それを置く 手持ちに市民コマが無い場合は、宮殿、司教管区、市庁舎や、他の活動カード上の市民コマを1つ移動させてもよい 影響点(詳しくは後述)2点を支払って、ストックから自分の市民コマ1つを取り、活動カード上に置いてもよい 市民コマの置き方は上記の3通りがあります。 最後の項目については&u(){&link_anchor(影響点の説明){影響点}}の項目で説明します。 この中から好きな方法を選んで活動カードの上に市民コマを1つ置いてください。 先着順ですが、活動カードに市民コマを置いているとゲーム終了時に勝利点がもらえます。勝利点がもらえるのは先着で2名、または1名だけです。活動カードの勝利点がもらえる枠が埋まっている場合は、勝利点はもらえませんが市民コマは配置でき、活動カードの活性化は可能です。 活動カードに上記3つの方法のいずれかで市民コマを配置したら、活動カードが活性化され、カードの効果が発揮されます。 このアクションを実行するために選択したダイスの出目合計を&u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示した②に従って処理し、その商の回数分カードが活性化されます。 &bold(){例} &ref(活動カード黄色.PNG) Aは自分の区画にある黄ダイス(出目4)1個を使って、この黄色の活動カードを活性化させることにしました。 &ref(活動カードコマ配置例.png) &color(#00ff00,#000000){①}:この活動カードには、まだAの市民コマが配置されていないため、市民コマを置くために5ドゥニエをコストとして支払いました。 &color(#00ffff,#000000){②}:Aは影響点2点を消費してストックから市民コマを1つ取り、この活動カードに配置しました。この活動カードに市民コマを配置するのはAが最初だったため、ゲーム終了時に勝利点2点を得られるマスに市民コマが配置されます。 &color(#ff00ff,#000000){③}:アクションに使用するダイスの出目は4でした。このカードの活性化コストは4(分母の数字)です。そのため4÷4=1回このカードは活性化されます。 &color(#6795cd,#000000){④}:このカードの効果は「宮殿にある自分の市民コマ1個につき2ドゥニエ得る、または司教管区にある自分の市民コマ1個につき2ドゥニエ得る」という効果です。Aは司教管区に2個の市民コマを置いており、このカードが1回活性化されたことによって4ドゥニエを得ました。 &bold(){カードに市民コマを既に配置している場合} 活動カードに既に自分の市民コマを配置している場合は、コスト等を支払うことなく、すぐにカードの活性化を行えます。 &bold(){例} 同じラウンドでAに2回目のターンがまわってきました。 &ref(活動カード黄コマ配置.PNG) Aは先のターンで市民コマを配置した活動カードを自分の区画にある黄ダイス(出目6)でもう1回活性化させることにしました。 既に自分の市民コマが置かれているため、特にコストを支払う必要はありません。4÷6=1.66…ですが、&bold(){端数は切り捨て}なので、このカードは1回活性化されます。先と同じく、Aは4ドゥニエを得ました。 &bold(){即時効果と遅発効果} &u(){&anchor(活動カードの説明){活動カードの説明}}で示したように、活動カードの効果には即時効果のものと遅発効果のものがあります。即時効果とは、遅発効果マークがついていないカードの効果で、活性化するとすぐに効果が発揮されます。 一方、遅発効果マークがついているカードの効果は活性化直後には発動しませんが、その後アクションを実行する際に、任意のタイミングで&bold(){アクション1回につき1回の遅発効果}を発動できるようになります。遅発効果はラウンドを跨いで持ち越せます。活性化させたラウンドに全て使い切れなくても、後のラウンドでも使えます。遅発効果を発動できる回数は遅発効果カードが活性化された回数と同じです。遅発効果はあくまでアクションを実行する際に発動できるので、黒ダイスの迎撃では発動できません。 &bold(){例} &ref(活動カード白コマ配置例.PNG) Bは自分の区画にある白ダイス(出目6)1個を使って、この白の活動カードを活性化することにしました。 &ref(活動カード白.PNG) &color(#00ff00,#000000){①}:この活動カードには、まだBの市民コマが配置されていないため、6ドゥニエをコストとして支払いました。 &color(#00ffff,#000000){②}:Bは影響点2点を消費してストックから市民コマを1つ取り、この活動カードに配置しました。この活動カードに市民コマを配置するのはBが最初だったため、ゲーム終了時に勝利点3点を得られるマスに市民コマが配置されます。 &color(#ff00ff,#000000){③}:アクションに使用するダイスの出目は6でした。このカードの活性化コストは3(分母の数字)です。そのため6÷3=2回このカードは活性化されます。 &color(#6795cd,#000000){④}:このカードの効果は遅発効果で、その内容は、「白ダイス1個を黄色ダイス3個として扱えるようになる」というものです。Bはこのカードを2回活性化させたことにより、後のターンで、この効果をアクション実行の際に1回につき1回だけ使うことができます。 &color(#ff0000,#000000){⑤}:遅発効果のカードを活性化させると下図のようにカード上に自分の色のキューブが置かれます。 Bは2回活性化させたので、キューブが2個置かれました。 &ref(活動カード白コマ配置.PNG) このキューブの数だけ、遅発効果を使うことができるわけです。 活動カード活性化に関しての重要事項 ・カードに市民コマを置いておらず、雇用することもできない場合は、その活動カードを活性化することはできない。 ・同じ活動カードに同色の市民コマを2つ以上を置くことはできない。 ・勝利点を得ることができるマスが全て埋まっているカードに新たに市民コマを置く場合は、カードの絵の上に市民コマを置く。 ただし、ゲーム終了時に勝利点を得ることはできない。 ・活動カードの活性化アクションを実行した場合は、最低でもカードを1回は活性化させなければいけない。 つまり、市民コマの配置だけを行ってカードの活性化は行わないような事はできない。 ・市民コマを活動カード上から移動させたことによって生じる空マスには、再びどのプレイヤーも市民コマを配置できるようになる。 ただし、そのカードに既に置かれている別の市民コマを空いたマスに移動させることはできない。 ***4-2.イベントカードの対処&aname(イベントカードの対処,option=nolink){} ダイスを1~3個使って、イベントカードの対処をすることがきます。 このアクションの説明に入る前に、イベントカードの説明をします。 &aname(イベントカード.PNG,option=nolink){&ref(イベントカード.PNG)} &color(#00ff00,#000000){①}:このイベントカードの対処を実行した際にキューブを置くマス。このマス全てにキューブが置かれると、そのイベントカードは対処されます。 &color(#ff00ff,#000000){②}:活性化コスト。使用するダイスの色が指定されています。分母の数字は、使用するダイスの出目合計値をこの数字で割り、その商の個数分、プレイヤーと同じ色のキューブが①の旗の絵が描かれているマスに左上から順番に置かれます。 &color(#00ffff,#000000){③}:イベントカードが対処された時に得られる勝利点。詳しくは後述します。 &color(#ff0000,#000000){④}:フェイズ3で発生するイベントの内容。この内容はイベントカードの対処には関係が無いので無視してください。 では、イベントの対処についての詳細を説明していきます。 対処したいイベントカードの活性化コスト(&color(#00ffff,#000000){②})に描かれている色と同じ色のダイスを1~3個選び、その出目合計を活性化コストの分母の数字で割った商の個数分のキューブをイベントカードの旗の絵に置きます。1回のアクションでキューブを置けるイベントカードは1枚までです(特定の活動カードの効果によって1アクションで複数のイベントカードにキューブを置ける可能性はあります)。イベントカードに置いたキューブ1個につき、影響点1点をすぐに得ます。 イベントカードに描かれている全ての旗の上にキューブが置かれると、そのイベントカードは直ちに対処されます。この旗の数より多くのキューブは置くことができません。イベントカードが対処されたら以下の処理を行います。 ・対処されたイベントカードに最も多くのキューブを置いていたプレイヤーは③で示されている上段の数字の勝利点を得る。 ・2番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーは③で示されている下段の数字の勝利点を得る。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる時は、③で示されている上段と下段の数字の合計を山分けする(端数切捨て)。 この場合は、2番目、3番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーは勝利点をもらえない。 ・2番目に多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる時は、それらのプレイヤーで③で示されている下段の数字を山分けする(端数切捨て)。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーは対処されたイベントカードを受け取ります(ボーナス点になる場合があります)。 ・最も多くのキューブを置いていたプレイヤーが複数いる場合は、最初にキューブを置いたプレイヤーがカードを受け取ります。 ・カードを受け取るのが中立プレイヤーなら、そのイベントカードは捨て札になります。 ・「襲撃」のイベントカードは対処されても、場に残り続けます。誰もカードを受け取れません。勝利点は通常通り配分されます。 &bold(){例1} Cは自分の区画にある赤ダイス2個(出目2と3、合計値5)を使ってイベントの対処をすることにしました。 &u(){&anchor(イベントカード.PNG){イベントカードの説明}}で使ったこのイベントカードに対処することにしました。 このカードの活性化コストは4なので、5÷4=1.25、端数切捨てなので1個のキューブをこのカードの上に置きました。 その結果、影響点1点を得ました。 &ref(イベント処理.PNG) &bold(){例2} ラウンドが進み、例1で出したイベントカードには下図のようにキューブが置かれています。 &ref(イベント処理2.PNG) Cは自分の区画の赤ダイス(出目5)1個を使ってこのイベントカードに対処することにしました。 &color(#00ff00,#000000){①}このカードの活性化コストは4なので、5÷4=1.25、端数切捨てなので1個のキューブをこのカードの上に置きました。キューブを1個おいたので、Cは影響点1点を得ました。 また、Cがキューブを置いたことによって、このカードの旗の絵は全てキューブで埋まり、このイベントカードは対処されました。 &color(#00ffff,#000000){②}:イベントカードが対処されたので、勝利点とカードの配分が行われます。 最もキューブを多く置いていたプレイヤーはB(青)とC(緑)の2人なので、両プレイヤーは勝利点を(4+2)÷2=3点ずつ受け取ります。A(白)は勝利点を受け取れません。また、Cが先にキューブを置いていたため、このイベントカードはCが受け取ります。 ***4-3.大聖堂の建築 白のダイス1~3個を使って、大聖堂を建築することができます。建築に使用したダイスの出目と同じマスに、プレイヤーの色に対応したキューブが置かれます。 &ref(大聖堂.PNG) 出目1の白ダイスを使う場合は赤の列に、出目2の白のダイスを使う場合はオレンジの列に・・・という具合です。 キューブを置くはマスには3段階あり、下段がレベル1、中段がレベル2、上段レベル3となっています。キューブは下段から、つまり、レベル1から順番に置いていかなければいけません。 &ref(大聖堂レベル.png) 各マスにはキューブは1個しか置けません。 出目1~3のマスにキューブを置いたプレイヤーは、すぐに影響点1点と勝利点1点を得ます。 出目4~6のマスにキューブを置いたプレイヤーは、すぐに影響点2点と勝利点1点を得ます。 ゲーム終了時に各レベルに1個もキューブが置いていないプレイヤーは、置いていないレベル1つにつき2点の勝利点を失います。 &bold(){例1} Aは自分の区画にある白ダイス(出目1)1個を使用して、大聖堂の建築をすることにしました。 まだ出目5の列には誰もキューブを置いていないため、レベル1のマスを建築します。 これによって、Aは影響点2点と勝利点1点を得ました。 &ref(大聖堂建築1.PNG) &bold(){例2} ラウンドが進み、大聖堂の建築も進んできました。 &ref(大聖堂建築2.PNG) Aは再び大聖堂の建築をすることにしました。自分の区画にある白ダイス(出目5,6)2個を使用して、大聖堂の建築をします。 既に出目5の列にはキューブが1個置かれているので、出目5のレベル2のマスと出目6のレベル1のマスの2つを建築します。 これによって、Aは影響点4点と勝利点2点を得ました。 &ref(大聖堂建築.PNG) A(白)とB(青)はレベル1とレベル2のマスには少なくとも1つのキューブがあるので、レベル3のどこかを建築すればゲーム終了時に勝利点2点を失うことはありません。C(緑)はレベル2とレベル3にキューブがないため、この状態でゲーム終了を迎えてしまうと、勝利点2×2=4点を失ってしまいます。 ***4-4.建物への市民コマの配置 宮殿、司教管区、市庁舎のいずれか1つの建物に市民コマを1つ置くことができます。このアクションを実行するために使用するダイスは各建物の色と同じ色のダイス1個だけです。 ダイスの出目が示すマスに1つの市民コマを置きます。既に市民コマが置かれている場合は以下のような処理が行われます。 司教管区、市庁舎に新たに市民コマを配置する場合は、出目に対応した列の一番左のマスに置かれます。 市民コマが配置された列は1マスずつ右にズレて、一番右のマスに置かれている市民コマは建物から追い出されます。 宮殿に新たに市民コマを配置する場合は、出目に対応したマスに置かれます。 市民コマが配置されたマスに配置されていた市民コマ1つが宮殿から追い出されます。 各建物で、同じ色の市民コマは2個以上追い出されることはありません 追い出された市民コマは、そのラウンド終了時に、各プレイヤーの手持ちの市民コマに戻ります。 &bold(){例1} Bは自分の区画にある白ダイス(出目2)1個を使用して、司教管区に新たに市民コマを配置することにしました。 出目が2なので、下の列の左端マスにBの市民コマが配置され、その列は1マスずつ右にズレます。 &ref(司教管区押し出し処理.png) その結果、右端に配置されていた中立のプレイヤーの(灰色)市民コマが追い出されました。 &ref(司教管区押し出し.PNG) 灰色の市民コマが1個追い出されているため、このラウンド中は上の列には新たな市民コマを配置できません。 なぜなら、上の列に新たな市民コマを配置すると、2個目の灰色のコマが追い出されることになるからです。 &bold(){例2} Aは中立のプレイヤーの区画にある赤ダイス(出目3)1個を2ドゥニエで購入して、宮殿に新たに市民コマを配置することにしました。 &ref(宮殿押し出し処理.png) 市民コマを宮殿に配置する際には出目と同じマスに配置します。宮殿の出目3のマスに置かれているCの市民コマは追い出されます。 &ref(宮殿押し出し.PNG) 緑の市民コマが1個追い出されているため、このラウンド中は出目5,6のマスには新たに市民コマを配置できません。 なぜなら、これらのマスに新たに市民コマを配置すると、2個目の緑のコマが追い出されることになるからです。 ***4-5.農業 黄色ダイスを1~3個使用して、ドゥニエを得ることができます。このアクションを実行するために、職人を雇ったり、ドゥニエを支払ったりする必要はありません。 得られるドゥニエは 出目合計÷2(端数切捨て)と同じ値です &bold(){例} Cは自分の区画にある黄色ダイス(出目4,6合計値10)を使用して農業を実行することにしました。 その結果、10÷2=5ドゥニエを得ました &bold(){(BGAでの操作上の説明)} アクションを実行する際に使用したい/購入したいダイスを1~3個をクリックで選んだ後、以下の場所をクリックすると各アクションが実行されます。 活動カードの活性化→活性化したい活動カード イベントカードの対処→対処したいイベントカード 大聖堂の建築→大聖堂 建物への市民コマの配置→配置したい建物 農業→農業のところ(市庁舎の上) 活動カードの活性化や建物への市民コマの配置アクションの際に、配置する市民コマをボード上のどこかから持ってくる場合は、動かしたい市民コマをクリックすることで、その市民コマを元の場所から取り去り、配置したい場所に移動させることができます。 ***4-6.パス 場に利用可能なダイスが1個でも残っていれば、いつでもこのアクションを選択できます。 パスを選択すると、そのラウンド中は他のアクションを実行できなくなります。 その代わりに、パスを選択した瞬間に2ドゥニエがストックされます。 以降自分のターンが回ってくる度に1ドゥニエが追加でストックされます。 ラウンド終了時に自分のストックにあるドゥニエを全額もらうことができます。 ***フェイズ5:ラウンドの終了 場から全てのダイスが無くなるか、全プレイヤーがパスを選択したらフェイズ5(ラウンド終了フェイズ)に移ります。 パスを選択したプレイヤーはストックされているドゥニエを受け取ります。 宮殿、司教管区、市庁舎から追い出されている市民コマがある場合は、手元に戻します。 未使用のダイスは全て手元に戻ります。 スタートプレイヤーが次のプレイヤーに移ります。 そして、次ラウンドが開始されます! **影響点&aname(影響点の説明,option=nolink){} プレイヤーは影響点を消費することで、様々な効果を得ることができます。 影響点を消費した量に応じて、以下の効果を得ることができます。 1点:自分の区画にあるダイス1個を再度振り直す。 (自分の区画にあるダイスのみです。他の区画にあるダイスは振り直せません) 2点:市民コマ1個をストックから手持ちのコマにする。 (BGAでは活動カードや、各建物に市民コマを配置際には、手持ちのコマを優先して配置しなければいけません。) 4点:自分の区画にあるダイス1~3個を裏返す。ダイスの表裏の目の合計は7である事が重要です。 (自分の区画にあるダイスのみです。また、異なる色のダイスを組み合わせてもokです。) これら、影響点を消費する事で得られる効果は1ターン中に(影響点がある限り)何度でも、また、使用する順番に制限等はありません。 影響点は20点が上限です。20点より多くの影響点を獲得した場合は、その影響点は失われます。 &bold(){(BGAでの操作上の説明)} 影響点を使ってダイスの出目を操作する場合は、まず自分の区画のダイスをクリックで選びます。その後、「影響点を使ったダイス目の操作をする」というところで、影響点1点で再度振り直すか、影響点4点でダイスを裏返すかをクリックして選択します。 **ゲーム終了 1ゲームは4人プレイなら6ラウンド、3人プレイなら5ラウンド、2人プレイなら4ラウンドです。 最後のラウンドが終了した時点で、ゲーム終了となります。 ゲームが終了すると、ゲーム中に得た勝利点に以下の勝利点を加えて(または減じて)、最終的な勝利点が計算されます。 活動カードの勝利点が得られるマスに市民コマを置いていたプレイヤーはその勝利点を得ます。 自分のキューブが置かれている、対処されていないイベントカード(「襲撃」も含む)1枚につき1点の勝利点を得ます。 自分のキューブが1個も置かれていない大聖堂の各レベルにつき、2点の勝利点を失います。 偉人カードが公開され、各プレイヤーが持っている偉人カードの内容が全てのプレイヤーに適用されます。 これらの処理を行って、最終的に一番勝利点を得たプレイヤーが勝者です! &bold(){勝敗は勝利点のみによって決定されます。}影響点と勝利点の合計値ではありません!注意してください。 勝利点が同点のプレイヤーがいた場合は、同順位となります。タイブレークはありません。 *偉人カード&aname(偉人カードの説明,option=nolink){} 最後に、6枚ある偉人カードの内容を説明します。これは覚えていなくてもゲームはプレイできますが、知っておくと有利になるでしょう。 &bold(){クリティアン・ド・トロワ} &ref(クリティアン・ド・トロワ.PNG) ゲーム終了時に宮殿、司教管区、市庁舎に置いている市民コマの数によって勝利点を得ます。 建物に自分の市民コマを3~4個(2人プレイ時には4~5個)置いていれば勝利点1点 建物に自分の市民コマを5~6個(2人プレイ時には6~7個)置いていれば勝利点3点 建物に自分の市民コマを7個(2人プレイ時には8個)以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ウルバヌス4世} &ref(ウルバヌス4世.PNG) ゲーム終了時に大聖堂に置いているキューブの数によって勝利点を得ます。 大聖堂に自分のキューブを3~4個(2人プレイ時には4~5個)置いていれば勝利点1点 大聖堂に自分のキューブを5~6個(2人プレイ時には6~7個)置いていれば勝利点3点 大聖堂に自分のキューブをを7個(2人プレイ時には8個)以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ティボー2世} &ref(ティボー2世.PNG) ゲーム終了時に所持しているドゥニエの量によって勝利点を得ます。 6~11ドゥニエを持っていれば勝利点1点 12~17ドゥニエを持っていれば勝利点3点 18ドゥニエ以上を持っていれば勝利点6点 &bold(){ユーグ・ドゥ・パイン} &ref(ユーグ・ドゥ・パイン.PNG) ゲーム終了時に所持している影響点の量によって勝利点を得ます。  影響点5~9点を持っていれば勝利点1点 影響点10~14点を持っていれば勝利点3点 影響点15点以上を持っていれば勝利点6点 &bold(){フィレンツェの男} &ref(フィレンツェの男.PNG) ゲーム終了時に活動カードに配置されている市民コマの数によって勝利点を得ます。 活動カード上に自分の市民コマを2~3個置いていれば勝利点1点 活動カード上に自分の市民コマを4~5個置いていれば勝利点3点 活動カード上に自分の市民コマを6個以上置いていれば勝利点6点 &bold(){ヘンリー1世} &ref(ヘンリー1世.PNG) ゲーム終了時に所持しているイベントカードの数によって勝利点を得ます。 1~2枚のイベントカードを所持していれば勝利点1点 3~4枚のイベントカードを所持していれば勝利点3点 5枚以上イベントカードを所持していれば勝利点6点

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