azumangadeyurimoe @ ウィキ

315

最終更新:

azumangadeyurimoe

- view
だれでも歓迎! 編集
315名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:46:01ID:L3En1wNP
No One Knows

 4月も末を迎えようとする日の黄昏時、ドアの横に備え付けられたチャイムが鳴った。
 黒沢みなもは読みかけの小説を置いてから、腰をあげて「はーい」と言いながら、
ドアを開けると、制服姿の少女が見上げていた。
「あっ、春日さん」

 春日歩―― ゆかりのクラスの子だ。あだ名は大阪と呼ばれている。
他のクラスの生徒ではあるが、夏休みには別荘で一緒に過ごす仲でもある。
「こんばんわー にゃも先生」
 小春日和のような微笑を浮かべ、大阪は軽くお辞儀をした。
「いらっしゃい。とにかく中に入って」
 みなもは、声のトーンを落として囁くと、一回り小柄な少女を部屋に招きいれた。

「どうして電話しなかったの?」
 居間にある、未だ片づけられていないこたつで幸せそうに、ぬくぬくしている
少女に問いかける。
「電話せーへんとあかへんの? 」
 きょとんとした顔で問い返された。
 ティーカップに熱いダージリンを注ぎながら、みなもは小さくため息をつく。
「私がいなかったら、あんたが困るじゃない」
「先生がおらへんかったら、また来るだけやで」
 白いカップの端に、形の整った唇をつけながら、大阪は言葉を続ける。
「電柱の傍で、恋人を待つ女ってのを、やってみたかったねん」
「そんなにいいものじゃないわよ」

 無意味な音声を流し続けるTVを眺めながら、みなもは首を振った。脳裏に過去の
嫌な経験が蘇ってくる。決して振り向いてくれない人の家を見上げるのは、とても
つらくて空しい事だった。
 暫くはお茶を楽しみながら、他愛のない雑談をする。他のクラスの生徒たちの
日常を聞くのは、教師として為にもなるし、大阪の話は純粋に楽しい。


316名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:47:16ID:L3En1wNP
 小一時間程立った後、大阪は半ばはいずりながら近寄って甘えるような表情で
囁いた。
「にゃも先生、あれやってー 」
「あっ、いいわよ」
 期待がこもった大きな瞳を覗きながら、みなもは頷いた。

 脇に置いたペン立てから竹製の耳掻きを取り出す。正座になって、膝をぽんぽんと
二回叩いた。
「いらっしゃい」
 手招きすると、すぐに膝の上に頭をのせる。ふんわりとした感触が膝に伝わってくる。
「じっとするのよ」
 手慣れた手付きで、耳かきを差し入れる。

 先端が大阪の皮膚の上をこすると、華奢な身体が小さく震える。
「動いちゃ駄目っていっているでしょ」
 左手で頭を押さえながら、小さな垢を丁寧に取り始める。
「ん…… ちょっとくすぐったいねん」
 子猫みたいに、くぐもった声をだしながら、震えを何とか押さえようと堪える。
「はい。今度は逆よ」
 身体の向きを入れ替えると、ちょうど見上げるような体勢に変わり、大阪は
羨ましそうに呟いた。

317名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:48:30ID:L3En1wNP
「にゃも先生はええなあ」
「どうして? 」
「胸が程よくあって…… うらやましいねん 」
「莫迦 」
 整った顔を赤らめながら、みなもはきちんと耳を、上に向けるように促した。
 耳掻きの先端を軽くなぞりながら、言葉を紡ぐ。
「あんたは、まだまだ成長途中だから、これから大きくなるかもしれないわ」
「にゃも先生。『かもっ』てひどいで」
「あはっ、ごめんね。でも、小さい方が好きなひともいるわよ」

 半ば慰めるような言葉には、大阪は納得していないようだ。
「クラスの男の子とかは、みんな榊さんの胸をみとるで」
「そうなの? 」
 確かにあの子の胸は反則的な大きさだわね、と思う。
「肩がこりそうだわね」
「そやな。ほんでも私はボインボインになりったかったんやー 」
 ちょっと古風な言い方に苦笑を浮かべながら、みなもは、耳掻きの先端の逆側に
くっついている綿毛を、少女の耳朶に入れて軽く指先を動かし始めた。

「終わったわよ」
 大阪の耳朶の傍に絡みそうになる黒髪をより分けながら言った。
「ありがとーなー にゃも先生」
 のんびりした声をあげながら礼を言うと、這い上がるようにしてみなもの首筋に
両手を絡み付かせて、おねだりする様に顔を近づけながら、瞼を閉じて柔らかそうな
唇を上に向けた。

318名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:49:53ID:L3En1wNP
「しょうがないわねー 」
 みなもは、軽くため息をついてから、少女をぎゅっと抱き締めて唇を触れ合わせる。
「ん…… 」
 二人の唇が擦れ遭う度に、唇の端から声が漏れる。
 しばらくは軽いフレンチキスを愉しんだ後、大阪の口内に舌を差し入れる。
「んな…… にゃもへんへい? 」
 大阪は、矯声をあげて差し入れられた舌に絡みつかせる。ふたりの唾液が重なり
合って周囲にほんのりと甘い匂いが漂う。

「ん…… 」
 みなもは、大阪の舌の感触に愉悦を覚えながら、やや小さな口内の粘膜を丹念に
舐め取っていく。
「あ、あかんでえ」
 可愛らしい言葉で喘ぎながら、体育教師を強く抱きしめる。
 濃厚な口付けを重ねた後、みなもは囁いた。

「もうそろそろ、いいわよね」
「ええで…… にゃも先生」
 絡み付いた唇を一旦外すと、蛍光灯に照らされて怪しく光った唾液で造られた
糸の橋が、二人に生まれて途切れる。
 みなもの指先が軽やかに動き、大阪の制服のリボンは簡単に解かれ、制服がするりと
脱がされる。シンプルなレース地の下着も脱がしてしまうと、すこし容量不足で
だぶつき気味の白いブラが形を表わした。


319名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:50:55ID:L3En1wNP
「ちゃんとサイズにあったものを買わないと駄目よ」
「それはそうなんやけど…… 」
 悲しそうな顔をみせる少女に、みなもは、罪悪感に包まれる。
「ごめんね。そういう意味でいったんじゃないの」
「ええで、許してあげるで」

 ちょっとだけ舌を伸ばして笑うと、今度はみなもの服を脱がしにかかる。
 流石に、慣れた手付きとはいかなかったが、それでも数分後には、みなもの上半身は
下着だけになる。
 大阪は満足げにうなずくと、みなものブラの布地ごしに唇をふくませた。
「んあ…… 」
 みなもは、いつになく積極的な大阪に驚きながらも声をあげてしまう。

「にゃも先生の胸ってやわらかいなあ」
 暫くはブラの上から、胸の感触を味わっていたが、やがて、もどかしくなってきた
のか、空いた両手で背中のホックをはずすと、形の良い乳房が姿を表わした。間髪を
入れずに、乳首に短い舌の先端をのせる。

「いやっ」
 少女のような声をあげながら、みなもは身体を震わす。普段は、主導権はみなもの側に
あるのだけど、今日の大阪はとても積極的だ。
 小さな動揺に付け込むように、大阪は乳首をほんの軽く噛んでみせる。
「んあっ」
 しびれる様な感触が、身体を駆け抜け悲鳴をあげる。
 動揺が収まらない体育教師を横目で見ながら、大阪は空いた手でジーンズのホック
だけを外して囁いた。


320名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:52:25ID:L3En1wNP
「にゃも先生。脱いでー 」
「い、いいわよ」
 積極的な攻勢を続ける少女にたじろきながらも、素直にジーンズを脱ぎ捨てる。
「にゃも先生、今日の下着はえろすぎるで」
 少しだけ意地悪そうな声をあげる。黒い下着が白い素肌と明確なコントラストを描いていて、
とても蠱惑的だ。

「莫迦なこと言わない」
 むくれながらも、大阪のスカートを脱がしにかかる。なめらかな素肌と白い飾り気の
ない下着が、幼い体つきに合っていて、日常では見せる事の無い劣情をかきたてられる。
「へへー 」
 一方、大阪は、いつもと変わらないほんわかした笑顔を浮かべながら、みなもの
下着の中に指先を差し入れる。

「にゃも先生、もうぐしょぐしょやー 」
「し、仕方ないじゃない! 」
 顔を赤らめながらも、負けじと大阪の下着の中に、細長い指を差し入れる。
「そういうあんたも濡れているわよ」
「お互い様ってことやねんな 」
 のんびりした口調でいいながらも、ゆっくりと陰毛の中に隠された秘所を探りあてた。
「お豆さん。みつけたでー 」
 愛液で濡れた指先で、クリを摘むと、ねじるようにこすり上げる。
「ひゃうっ! 」

 急激に高まる快感に声をあげながら、みなもも、大阪の下着の中に入れた指先を、
かき回す。産毛程度しか生え揃っていないから探し当てるのは簡単だ。
「にゃ、にゃも先生、あかん、あかんでー 」
 みなもが指先を動かすたびに、大阪の壊れそうなくらいに華奢な身体が、小刻みに
震える。幾度も迫り来る快感から逃れようと、みなもの中に差し入れた指を更に激しく
揉みしだく。

321名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:53:38ID:L3En1wNP
「んくぅ、だめ、だめよ…… 」
 少女のような可愛らしい悲鳴をあげながら、みなもは大声をあげた。隣の部屋に
聞こえそうだなという考えが一瞬だけ浮かんだが、大阪の悪魔のような正確さで
刻まれる快楽のステップに冷静な思考は吹き飛ばされる。

「ふあ、ああ、あくう…… 」
 激しい喘ぎ声をアパートの一室に響かせながら、教師と教え子は淫らに腰を
くねらしながら、お互いの大切な場所を激しくこすり合わせる。
「にゃもせんせー 一緒に、いく…… ねん」
 大阪は、豆だけでなく、膣壁も刺激し始める。
 急激に高まる快感に、みなもの脳裏は真っ白になってしまう。

「んあ、や…… んあっ、ああっ」
 次々と襲いかかる快楽の波に小刻みに身体を震わせながらも、大阪の秘められた
場所への執念深い愛撫はやめない。
「あかん。あっああっ 」

 みなもより一回りだけ小さい少女も絶頂が近いことを悟り、全身を震わせながら
無我夢中でみなもの唇にかぶりついた。
「んんっ、はうっ」
「んあっ…… んあああああっ」
 今日二度目のディープなキス。お互いの秘所への攻撃を続けながら貪るように
舌を絡みつかせながら指を激しく動かして―― 
 瞬く間に頂きに昇りつめ、弾けた。


322名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:55:42ID:L3En1wNP
 大阪とみなもは、ゆっくりと快楽の波が引いていくのを感じながら、心地よい
余韻に浸っている。
 二人の秘所から噴き出した愛液によって、下着はもはや意味をなさないくらいに
濡れてしまい、全身からは出た汗は、床にしかれたカーペットの一部に跡をつけた。
 「今日は…… どっちが…… はやかったやろか」

 大阪は、余韻を愉しむように身体をあずけながら、汗に濡れた眉に手をあてながら
呟いた。
「ほとんど……、同時かしら」
 少しだけ苦笑を浮かべながら、乱れた大阪の黒髪を撫であげる。
「あー残念やー、通算成績はえっと、3敗1引分けやー 流石にゃも先生やで 」
「あんた。そんなこと考えてたの? 」
 相変わらずのマイペースな思考にあきれながらも、大阪にシャワーを浴びるように
促したが、少女は首を振った。

「もうそろそろ、帰らないとあかんねん」
「どうして? ゆっくりしていけばいいじゃない」
 少し、困惑した表情で言う。
「にゃも先生は、分かっておるようで、分かってえへん」
「どういう事かしら? 」
 彼女の問いには、はにかむような表情を向けただけで何も言わない。


323名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 12:57:42ID:L3En1wNP
 大阪は、脱ぎ散らした制服を再び着て、数分後には鞄を持って立ち上がっていた。
 時計の針は8時を回っている。
「ほんならー またくるで」
「え、ええ。気を付けてね」
 やや毒気を抜かれた表情で、それでも玄関先までは付き添う。
 大阪はちょこんとお辞儀をすると、スカートの裾を微かに揺らしながら背中をみせ、
アパートの階段を下りていった。

 少女の姿が完全に消えてから、ドアを閉めたみなもは、首をかしげながら呟いた。
「一体、何を急いでいたのかしら? 」
 しかし、彼女の疑問は5分と経たないうちに明らかになる。
 みなもがゆっくりとする間もなく、再びチャイムが鳴り、同僚の英語教師が彼女を
誘っていた。
「にゃもー 焼き肉食べにいこー 」

 二人の関係は誰も知らない。知られてはいけない。

(終わり)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

人気記事ランキング
目安箱バナー