「622」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

622」(2007/05/31 (木) 23:36:24) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p><dt><a href="menu:622" target="_top" name="622"><font color="#0000ff">622</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:37:21 ID:vWM4VMeG </dt><dd>「じゃあ先行っとるわー」 <br /> そう言って大阪はお風呂場へ行ってしまった。 <br /> 私も早く用意して&hellip;と。 <br /> <br /> ちよちゃんちの別荘に来るのはこれが2回目だ。 <br /> 去年のこともあって、だいたいのことは把握している。 <br /> お風呂場はこの廊下の突き当たりで&hellip;確かそれほど大きなものではない。 <br /> それでも、一年に何回かしか使わない別荘にしては豪華なものだ。 <br /> 二人ぐらいなら余裕で同時に入れる広さだったと思う。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:623" target="_top" name="623"><font color="#0000ff">623</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:38:39 ID:vWM4VMeG </dt><dd>「大阪ー」 <br /> 一応声をかけてみる。 <br /> 「はーい」 <br /> 風呂場に反響した、元気のいい返事が返ってきた。 <br /> 小さめのタオルを一枚持って、体重計は&hellip;乗っておこうかな。 <br /> 後で計ってどれくらい減るか計算しよっと。 <br /> &hellip;。 <br /> &hellip;増えてる。 <br /> なんでだよ&hellip;。 <br /> 畜生&hellip;、今日遊んだぐらいじゃ落ちないのか&hellip;? <br /> あ~、なんか入るの嫌だなぁ&hellip;。 <br /> 大阪なら何も言わないと思うけど&hellip;。 <br /> っていうか、ちょっと増えたぐらいで見た目には影響しないだろ! <br /> 大丈夫、気付かない&hellip;気付かない&hellip;。 <br /> 「入るぞー」 <br /> 扉をガラガラと開くと、湯船の端でとろけている大阪の姿が見えた。 <br /> 「ええ湯やー」 <br /> 私もとっとと体洗って、湯船で温まろう。 <br /> 汗を&hellip;とにかく汗をかけばいくらかは体重も減るだろう。 <br /> <br /> 二つある蛇口のうち、奥の方には、大阪のものと思われるタオルが置いてあった。 <br /> 「これお前のか?」 <br /> 「ん?&hellip;うん?」 <br /> 聞いてんのかよ&hellip;。 <br /> まぁ、手前のを使えばいいか。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:624" target="_top" name="624"><font color="#0000ff">624</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:39:37 ID:vWM4VMeG </dt><dd>一日中砂浜で遊んだ体は、思ったよりも砂っぽくて気持悪かった。 <br /> 特に髪はよく洗わないと&hellip;痛んでるかもしれないし。 <br /> 確かシャンプーとリンスは置いてあったと思うんだけど&hellip;お。 <br /> 「&hellip;うちのと一緒だ」 <br /> 鏡の前に備え付けられたそれらは、私が普段使っているものと同じだった。 <br /> 「お、私んちもそれやで~」 <br /> 私の独り言に反応して、後ろから声がかかる。 <br /> 振り向くと、端にもたれていたはずの大阪は、いつのまにか私の真後ろに移動してきていた。 <br /> 「えへへ」 <br /> 湯船のへりに両腕で頬杖をついて笑っている。 <br /> 大きな瞳から注がれる視線は、確実に私の背中を捉えていた。 <br /> 「ええ眺めやなー」 <br /> 響きわたる細い声は、冗談にしては柔らかい。 <br /> 昼間散々水着姿を見られて、恥ずかしがる必要はないんだけど&hellip; <br /> 「&hellip;オヤジかよ」 <br /> 変に意識してしまった私は、鏡に向かってそう返すのが精一杯だった。 <br /> やりにくいな&hellip;。 <br /> 妙な静寂の中、大阪の悪戯っぽい笑い声だけが小さく響いていた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:625" target="_top" name="625"><font color="#0000ff">625</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:40:49 ID:vWM4VMeG </dt><dd>私は最近、こいつは計算してボケてるんじゃないかと思うことがある。 <br /> 天然なのは間違いないし、彼女のボケのほとんどは天然ボケだろう。 <br /> しかし、まれにだが、わざとおかしなことを言って、困っている私達を見て面白がっていることがあるように思う。 <br /> 今のもその類ではないだろうか&hellip;。 <br /> 試しに聞いてみるか&hellip;? <br /> <br /> 「&hellip;大阪、お前わかってやってるだろ」 <br /> &hellip;。 <br /> 「へへ&hellip;。バレた?」 <br /> 意外にもあっさりといい放ったその一言とともに、後ろで彼女が立ち上がる音がした。 <br /> 「背中、流したろうか?」 <br /> 私の横にちょこんとしゃがんだ彼女の手には、さっきまで隣の蛇口に置いてあったタオルが握られている。 <br /> 「&hellip;なんなんだよ」 <br /> 呆れる私を覗きこむ笑顔は、いつもと変わらない。 <br /> ただ、薄く紅い唇が、彼女の発する言葉にあわせて鮮やかに輝いた。 <br /> 「よみちゃん、綺麗やから」 <br /> 思いもよらない一言に、私は何かに縛られたかのように動けなくなった。 <br /> 愛くるしい笑顔の中で、大きく開かれた瞳だけが真剣な光を帯ている。 <br /> その瞳を見つめていると、呼吸ができなくなりそうで&hellip;。 <br /> さしのべられた腕に抵抗できずに体を預ける私を、彼女は膝を立てて横から優しく抱いてくれた。 <br /> 「綺麗やなぁ&hellip;。綺麗で、暖かくて、可愛くて&hellip;柔らかい」 <br /> 笑いを含んだ声が耳元で聞こえる。 <br /> 「や、柔らかいって&hellip;、ひぁっ!」 <br /> 抗議する私の耳に、温かくざらざらしたものが触れた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:626" target="_top" name="626"><font color="#0000ff">626</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:41:52 ID:vWM4VMeG </dt><dd>「みみもやらかひ」 <br /> 唇に耳たぶを含んだまま話す彼女の息と、腕に押し付けられる小さな膨らみに冷静さを保っていられるはずもない。 <br /> 体を捻り声を出し、なんとか彼女を引き剥がそうとするが、 <br /> 「んふふ」 <br /> 私を抱きとめる腕は、普段の彼女からは想像できないほど力強かった。 <br /> 「あぅ&hellip;やめ&hellip;」 <br /> 嫌がれば嫌がるほど、彼女は唇を強く噛む。 <br /> &hellip;いつしか私は、耳を這う舌の感触に震えながら、彼女にしがみついて息を乱していた。 <br /> 「&hellip;はぁ&hellip;あぁ&hellip;」 <br /> 鏡の中の私は、虚ろな目で大阪に身を預けている。 <br /> 最初横から私を襲っていたはずの彼女は、いつの間にか正面に回りこんできていた。 <br /> 「ん、こっちばっかやったから&hellip;反対側もせなあかんよな」 <br /> やっと耳を解放してくれた彼女は、やはりいつもと変わらない笑顔だった。 <br /> 潤った唇が艶かしい。 <br /> うっとりと見とれる私をよそに、彼女は体を入れ替え、今にも逆側の耳に食いつこうとしている。 <br /> 「違&hellip;」 <br /> 口を開いた彼女をなんとか止めると、私は涙目で彼女に訴えていた。 <br /> まだ耳たぶには舌の感触が残っている。 <br /> &hellip;このまま反対の耳まで責められて、正気を保つ自信はない。 <br /> それに&hellip; <br /> 「へへ、うそうそ。わかっとるで」 <br /> 彼女には何かが伝わったのだろうか。 <br /> 私がなんとか発した言葉に、彼女は満足そうな表情をうかべ、 <br /> 「こっちやんね」 <br /> さっきから開いたままになっている唇に食いついた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:627" target="_top" name="627"><font color="#0000ff">627</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:42:57 ID:vWM4VMeG </dt><dd>細い腕が私の首に巻きつき、真っ黒なショートカットからは、私の髪と同じ匂いがする。 <br /> 私は目を閉じるのも忘れ、口内を動き回る短めの舌の感触に溺れた。 <br /> <br /> 大阪&hellip;可愛い&hellip;。 <br /> こんな近くで&hellip;。 <br /> 私も可愛いって言ってくれて&hellip;そんで&hellip;えっと&hellip;。 <br /> <br /> お風呂場には似合わない、ねばっこい音が響き渡る。 <br /> さっきまで責められていた私の耳は、その音さえも快感と受け取った。 <br /> 「ん&hellip;」 <br /> 塞がれた唇の中で彼女の舌に応えると、いやらしい音はその激しさを増す。 <br /> <br /> 今誰か入ってきたらどうすんだろ&hellip;? <br /> あぅ&hellip;大阪&hellip;の舌&hellip;。 <br /> まぁ、いいや&hellip;。 <br /> なんか変な味&hellip;。 <br /> <br /> 頭の中で行き場がなくなった快感は指先へと伝わり、彼女の白い腕を強く握り締めていた。 <br /> 「あ&hellip;っぁ」 <br /> それでも彼女の舌は動きを緩めず、さらに増した快感は全身を駆け巡り&hellip; <br /> 真っ白になった頭の中に、追い討ちをかけるように集まった。 <br /> <br /> <br /> 体に力が入らない。 <br /> 私&hellip;髪、洗ったっけ? <br /> ぼやけた視界には、黒髪の少女が見慣れた笑顔で映っていた。 <br /> <br /> 「よみちゃん、舌もやらかいんやな」 <br /> 耳元で囁かれた声に私の体がびくんと反応したのを、彼女は嬉しそうに見下ろしていた。 <br /> 《おわり》 <br /> </dd></p>
<dl><dt><a target="_top" href="menu:622" name="622"><font color="#0000ff">622</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:37:21 ID:vWM4VMeG</dt><dd>「じゃあ先行っとるわー」<br /> そう言って大阪はお風呂場へ行ってしまった。<br /> 私も早く用意して&hellip;と。<br /> <br /> ちよちゃんちの別荘に来るのはこれが2回目だ。<br /> 去年のこともあって、だいたいのことは把握している。<br /> お風呂場はこの廊下の突き当たりで&hellip;確かそれほど大きなものではない。<br /> それでも、一年に何回かしか使わない別荘にしては豪華なものだ。<br /> 二人ぐらいなら余裕で同時に入れる広さだったと思う。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:623" name="623"><font color="#0000ff">623</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:38:39 ID:vWM4VMeG</dt><dd>「大阪ー」<br /> 一応声をかけてみる。<br /> 「はーい」<br /> 風呂場に反響した、元気のいい返事が返ってきた。<br /> 小さめのタオルを一枚持って、体重計は&hellip;乗っておこうかな。<br /> 後で計ってどれくらい減るか計算しよっと。<br /> &hellip;。<br /> &hellip;増えてる。<br /> なんでだよ&hellip;。<br /> 畜生&hellip;、今日遊んだぐらいじゃ落ちないのか&hellip;?<br /> あ~、なんか入るの嫌だなぁ&hellip;。<br /> 大阪なら何も言わないと思うけど&hellip;。<br /> っていうか、ちょっと増えたぐらいで見た目には影響しないだろ!<br /> 大丈夫、気付かない&hellip;気付かない&hellip;。<br /> 「入るぞー」<br /> 扉をガラガラと開くと、湯船の端でとろけている大阪の姿が見えた。<br /> 「ええ湯やー」<br /> 私もとっとと体洗って、湯船で温まろう。<br /> 汗を&hellip;とにかく汗をかけばいくらかは体重も減るだろう。<br /> <br /> 二つある蛇口のうち、奥の方には、大阪のものと思われるタオルが置いてあった。<br /> 「これお前のか?」<br /> 「ん?&hellip;うん?」<br /> 聞いてんのかよ&hellip;。<br /> まぁ、手前のを使えばいいか。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:624" name="624"><font color="#0000ff">624</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:39:37 ID:vWM4VMeG</dt><dd>一日中砂浜で遊んだ体は、思ったよりも砂っぽくて気持悪かった。<br /> 特に髪はよく洗わないと&hellip;痛んでるかもしれないし。<br /> 確かシャンプーとリンスは置いてあったと思うんだけど&hellip;お。<br /> 「&hellip;うちのと一緒だ」<br /> 鏡の前に備え付けられたそれらは、私が普段使っているものと同じだった。<br /> 「お、私んちもそれやで~」<br /> 私の独り言に反応して、後ろから声がかかる。<br /> 振り向くと、端にもたれていたはずの大阪は、いつのまにか私の真後ろに移動してきていた。<br /> 「えへへ」<br /> 湯船のへりに両腕で頬杖をついて笑っている。<br /> 大きな瞳から注がれる視線は、確実に私の背中を捉えていた。<br /> 「ええ眺めやなー」<br /> 響きわたる細い声は、冗談にしては柔らかい。<br /> 昼間散々水着姿を見られて、恥ずかしがる必要はないんだけど&hellip;<br /> 「&hellip;オヤジかよ」<br /> 変に意識してしまった私は、鏡に向かってそう返すのが精一杯だった。<br /> やりにくいな&hellip;。<br /> 妙な静寂の中、大阪の悪戯っぽい笑い声だけが小さく響いていた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:625" name="625"><font color="#0000ff">625</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:40:49 ID:vWM4VMeG</dt><dd>私は最近、こいつは計算してボケてるんじゃないかと思うことがある。<br /> 天然なのは間違いないし、彼女のボケのほとんどは天然ボケだろう。<br /> しかし、まれにだが、わざとおかしなことを言って、困っている私達を見て面白がっていることがあるように思う。<br /> 今のもその類ではないだろうか&hellip;。<br /> 試しに聞いてみるか&hellip;?<br /> <br /> 「&hellip;大阪、お前わかってやってるだろ」<br /> &hellip;。<br /> 「へへ&hellip;。バレた?」<br /> 意外にもあっさりといい放ったその一言とともに、後ろで彼女が立ち上がる音がした。<br /> 「背中、流したろうか?」<br /> 私の横にちょこんとしゃがんだ彼女の手には、さっきまで隣の蛇口に置いてあったタオルが握られている。<br /> 「&hellip;なんなんだよ」<br /> 呆れる私を覗きこむ笑顔は、いつもと変わらない。<br /> ただ、薄く紅い唇が、彼女の発する言葉にあわせて鮮やかに輝いた。<br /> 「よみちゃん、綺麗やから」<br /> 思いもよらない一言に、私は何かに縛られたかのように動けなくなった。<br /> 愛くるしい笑顔の中で、大きく開かれた瞳だけが真剣な光を帯ている。<br /> その瞳を見つめていると、呼吸ができなくなりそうで&hellip;。<br /> さしのべられた腕に抵抗できずに体を預ける私を、彼女は膝を立てて横から優しく抱いてくれた。<br /> 「綺麗やなぁ&hellip;。綺麗で、暖かくて、可愛くて&hellip;柔らかい」<br /> 笑いを含んだ声が耳元で聞こえる。<br /> 「や、柔らかいって&hellip;、ひぁっ!」<br /> 抗議する私の耳に、温かくざらざらしたものが触れた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:626" name="626"><font color="#0000ff">626</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:41:52 ID:vWM4VMeG</dt><dd>「みみもやらかひ」<br /> 唇に耳たぶを含んだまま話す彼女の息と、腕に押し付けられる小さな膨らみに冷静さを保っていられるはずもない。<br /> 体を捻り声を出し、なんとか彼女を引き剥がそうとするが、<br /> 「んふふ」<br /> 私を抱きとめる腕は、普段の彼女からは想像できないほど力強かった。<br /> 「あぅ&hellip;やめ&hellip;」<br /> 嫌がれば嫌がるほど、彼女は唇を強く噛む。<br /> &hellip;いつしか私は、耳を這う舌の感触に震えながら、彼女にしがみついて息を乱していた。<br /> 「&hellip;はぁ&hellip;あぁ&hellip;」<br /> 鏡の中の私は、虚ろな目で大阪に身を預けている。<br /> 最初横から私を襲っていたはずの彼女は、いつの間にか正面に回りこんできていた。<br /> 「ん、こっちばっかやったから&hellip;反対側もせなあかんよな」<br /> やっと耳を解放してくれた彼女は、やはりいつもと変わらない笑顔だった。<br /> 潤った唇が艶かしい。<br /> うっとりと見とれる私をよそに、彼女は体を入れ替え、今にも逆側の耳に食いつこうとしている。<br /> 「違&hellip;」<br /> 口を開いた彼女をなんとか止めると、私は涙目で彼女に訴えていた。<br /> まだ耳たぶには舌の感触が残っている。<br /> &hellip;このまま反対の耳まで責められて、正気を保つ自信はない。<br /> それに&hellip;<br /> 「へへ、うそうそ。わかっとるで」<br /> 彼女には何かが伝わったのだろうか。<br /> 私がなんとか発した言葉に、彼女は満足そうな表情をうかべ、<br /> 「こっちやんね」<br /> さっきから開いたままになっている唇に食いついた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:627" name="627"><font color="#0000ff">627</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/31(木) 01:42:57 ID:vWM4VMeG</dt><dd>細い腕が私の首に巻きつき、真っ黒なショートカットからは、私の髪と同じ匂いがする。<br /> 私は目を閉じるのも忘れ、口内を動き回る短めの舌の感触に溺れた。<br /> <br /> 大阪&hellip;可愛い&hellip;。<br /> こんな近くで&hellip;。<br /> 私も可愛いって言ってくれて&hellip;そんで&hellip;えっと&hellip;。<br /> <br /> お風呂場には似合わない、ねばっこい音が響き渡る。<br /> さっきまで責められていた私の耳は、その音さえも快感と受け取った。<br /> 「ん&hellip;」<br /> 塞がれた唇の中で彼女の舌に応えると、いやらしい音はその激しさを増す。<br /> <br /> 今誰か入ってきたらどうすんだろ&hellip;?<br /> あぅ&hellip;大阪&hellip;の舌&hellip;。<br /> まぁ、いいや&hellip;。<br /> なんか変な味&hellip;。<br /> <br /> 頭の中で行き場がなくなった快感は指先へと伝わり、彼女の白い腕を強く握り締めていた。<br /> 「あ&hellip;っぁ」<br /> それでも彼女の舌は動きを緩めず、さらに増した快感は全身を駆け巡り&hellip;<br /> 真っ白になった頭の中に、追い討ちをかけるように集まった。<br /> <br /> <br /> 体に力が入らない。<br /> 私&hellip;髪、洗ったっけ?<br /> ぼやけた視界には、黒髪の少女が見慣れた笑顔で映っていた。<br /> <br /> 「よみちゃん、舌もやらかいんやな」<br /> 耳元で囁かれた声に私の体がびくんと反応したのを、彼女は嬉しそうに見下ろしていた。<br /> 《おわり》<br /> </dd></dl>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
人気記事ランキング
目安箱バナー