「545」(2007/05/29 (火) 23:43:25) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p><dt><a href="menu:545" target="_top" name="545"><font color="#0000ff">545</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:17:35 ID:I3BJSJDo </dt><dd>「先生ぇ~!」 <br />
「お、神楽」 <br />
<br />
「あの…ここわかんないんですけど」 <br />
「お前が質問とは珍しいな…どれどれ」 <br />
<br />
最近この子と接する機会が多い。 <br />
<br />
「えへへ、再試にかかると部活出られなくなっちゃうからさ…」 <br />
「ふむ、動機はどうあれ頑張るのはいいことだな」 <br />
<br />
初めは体育祭の戦闘要員のつもりだったんだけど。 <br />
この子を見てるといろんなことを思い出しちゃって…。 <br />
甘酸っぱい気持ちが押し寄せる。 <br />
<br />
「あぁ、そういうことか!」 <br />
<br />
そんな考えが伝わったのか…、この子も私になついてくれた。 <br />
<br />
「ありがと!先生」 <br />
「…ゆかりで…いいわよ」 <br />
「え?」 <br />
<br />
私は…。 <br />
<br />
「…ほとんど年も違わないんだからぁ~!ゆっかりちゃんでいいわよ!!」 <br />
「おぉ!なんかかっこいい!」 <br />
<br />
…真っ直ぐな目に弱いんだから。 <br />
学生の頃から全然成長してないな。 <br />
<br />
</dd><dt><a href="menu:546" target="_top" name="546"><font color="#0000ff">546</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:18:23 ID:I3BJSJDo </dt><dd>「ゆかり~」 <br />
「にゃも。どした?」 <br />
「英語、教えてよ。・・・あとできれば数学も」 <br />
「何ぃ?もうテスト明日だろ~」 <br />
「えへへ。一応再試だけは避けたいからね・・・。先生に怒られちゃう」 <br />
<br />
「こことここ覚えとけば大丈夫よ」 <br />
「ありがとー!助かる」 <br />
「ったく・・・もっと早く言えよな」 <br />
「ごめんごめん。部活・・・忙しくて。本当はテスト前はやっちゃダメなんだけどさ」 <br />
「・・・スポーツ推薦かよ」 <br />
「・・・まぁね。できればだけど」 <br />
「ぐぁー!何で勉強できる私のほうが頑張らなきゃいけないのよ!絶対間違ってる!」 <br />
「あはは・・・」 <br />
「・・・」 <br />
「・・・ゆかりは・・・どこの大学受けるつもりなの?」 <br />
「え?・・・わっかんないわよ。これから考える」 <br />
<br />
</dd><dt><a href="menu:547" target="_top" name="547"><font color="#0000ff">547</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:19:48 ID:I3BJSJDo </dt><dd>「あのさ、私の受けるとこ英語科もあるんだ!ゆかり、英語得意だし・・・どうかなって」 <br />
「ん?ん~、考慮には入れるけど。大学まで一緒ってのはどうなのよ」 <br />
「そっか。やっぱ・・・嫌よね」 <br />
「嫌じゃないけどさ・・・」 <br />
「・・・」 <br />
「何よ?」 <br />
「嫌じゃないなら・・・いいじゃない・・・」 <br />
「え?」 <br />
「大学入っても、勉強教えてよ・・・。ゆかり・・・。ぐすっ・・・」 <br />
「お、おい。どうしたんだよ!?」 <br />
「私・・・ゆかりがいないと・・・」 <br />
<br />
</dd><dt><a href="menu:548" target="_top" name="548"><font color="#0000ff">548</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:21:28 ID:I3BJSJDo </dt><dd>「ゆかり、どうしたのよ?ぼーっとして。テストつくったの?」 <br />
「にゃも」 <br />
「・・・ん?」 <br />
「神楽ってさ、部活ではどんな感じ?」 <br />
「…?何よ、いきなり。問題でも起きた?」 <br />
「いや、せっかく担任になったんだしさ。個人を知るのも教師のつとめーみたいな」 <br />
「ふぅん。珍しいのね」 <br />
「でさぁ、どうなのよ」 <br />
「どうって…あのままよ。素直で元気で…」 <br />
「…」 <br />
「ちよちゃん達と仲良いみたいだし。あんたもすぐ把握できるわよ」 <br />
「…そっか」 <br />
「どうしたのよ。…あんた何か変よ」 <br />
「なんでもにゃいよ~。…ただちょっとだけ…」 <br />
<br />
…ちょっとだけ、若い頃のあんたに似てるなって。 <br />
<br />
「もう…五月病だなんて言わないでよ」 <br />
「違うよ!大丈夫だって…」 <br />
<br />
…ったく、どいつもこいつも鈍感なんだから。 <br />
<br />
<br />
「にゃも、今日飲み行こうぜ」 <br />
「またぁ?」 <br />
「いいじゃんよ~。久しぶりに昔の話でもしようよ」 <br />
<br />
たまにはおごってやってもいいからさ。</dd></p>
<dl><dt><a target="_top" href="menu:545" name="545"><font color="#0000ff">545</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:17:35 ID:I3BJSJDo</dt><dd>「先生ぇ~!」<br />
「お、神楽」<br />
<br />
「あの…ここわかんないんですけど」<br />
「お前が質問とは珍しいな…どれどれ」<br />
<br />
最近この子と接する機会が多い。<br />
<br />
「えへへ、再試にかかると部活出られなくなっちゃうからさ…」<br />
「ふむ、動機はどうあれ頑張るのはいいことだな」<br />
<br />
初めは体育祭の戦闘要員のつもりだったんだけど。<br />
この子を見てるといろんなことを思い出しちゃって…。<br />
甘酸っぱい気持ちが押し寄せる。<br />
<br />
「あぁ、そういうことか!」<br />
<br />
そんな考えが伝わったのか…、この子も私になついてくれた。<br />
<br />
「ありがと!先生」<br />
「…ゆかりで…いいわよ」<br />
「え?」<br />
<br />
私は…。<br />
<br />
「…ほとんど年も違わないんだからぁ~!ゆっかりちゃんでいいわよ!!」<br />
「おぉ!なんかかっこいい!」<br />
<br />
…真っ直ぐな目に弱いんだから。<br />
学生の頃から全然成長してないな。<br />
<br />
</dd><dt><a target="_top" href="menu:546" name="546"><font color="#0000ff">546</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:18:23 ID:I3BJSJDo</dt><dd>「ゆかり~」<br />
「にゃも。どした?」<br />
「英語、教えてよ。・・・あとできれば数学も」<br />
「何ぃ?もうテスト明日だろ~」<br />
「えへへ。一応再試だけは避けたいからね・・・。先生に怒られちゃう」<br />
<br />
「こことここ覚えとけば大丈夫よ」<br />
「ありがとー!助かる」<br />
「ったく・・・もっと早く言えよな」<br />
「ごめんごめん。部活・・・忙しくて。本当はテスト前はやっちゃダメなんだけどさ」<br />
「・・・スポーツ推薦かよ」<br />
「・・・まぁね。できればだけど」<br />
「ぐぁー!何で勉強できる私のほうが頑張らなきゃいけないのよ!絶対間違ってる!」<br />
「あはは・・・」<br />
「・・・」<br />
「・・・ゆかりは・・・どこの大学受けるつもりなの?」<br />
「え?・・・わっかんないわよ。これから考える」<br />
<br />
</dd><dt><a target="_top" href="menu:547" name="547"><font color="#0000ff">547</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:19:48 ID:I3BJSJDo</dt><dd>「あのさ、私の受けるとこ英語科もあるんだ!ゆかり、英語得意だし・・・どうかなって」<br />
「ん?ん~、考慮には入れるけど。大学まで一緒ってのはどうなのよ」<br />
「そっか。やっぱ・・・嫌よね」<br />
「嫌じゃないけどさ・・・」<br />
「・・・」<br />
「何よ?」<br />
「嫌じゃないなら・・・いいじゃない・・・」<br />
「え?」<br />
「大学入っても、勉強教えてよ・・・。ゆかり・・・。ぐすっ・・・」<br />
「お、おい。どうしたんだよ!?」<br />
「私・・・ゆかりがいないと・・・」<br />
<br />
</dd><dt><a target="_top" href="menu:548" name="548"><font color="#0000ff">548</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/05/17(木) 23:21:28 ID:I3BJSJDo</dt><dd>「ゆかり、どうしたのよ?ぼーっとして。テストつくったの?」<br />
「にゃも」<br />
「・・・ん?」<br />
「神楽ってさ、部活ではどんな感じ?」<br />
「…?何よ、いきなり。問題でも起きた?」<br />
「いや、せっかく担任になったんだしさ。個人を知るのも教師のつとめーみたいな」<br />
「ふぅん。珍しいのね」<br />
「でさぁ、どうなのよ」<br />
「どうって…あのままよ。素直で元気で…」<br />
「…」<br />
「ちよちゃん達と仲良いみたいだし。あんたもすぐ把握できるわよ」<br />
「…そっか」<br />
「どうしたのよ。…あんた何か変よ」<br />
「なんでもにゃいよ~。…ただちょっとだけ…」<br />
<br />
…ちょっとだけ、若い頃のあんたに似てるなって。<br />
<br />
「もう…五月病だなんて言わないでよ」<br />
「違うよ!大丈夫だって…」<br />
<br />
…ったく、どいつもこいつも鈍感なんだから。<br />
<br />
<br />
「にゃも、今日飲み行こうぜ」<br />
「またぁ?」<br />
「いいじゃんよ~。久しぶりに昔の話でもしようよ」<br />
<br />
たまにはおごってやってもいいからさ。</dd></dl>
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: