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<p><dt><a href="menu:221" target="_top" name="221"><font color="#0000ff">221</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 17:59:36 <a href="id:221" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9 </dt><dd>暦と智が出ていって少し経つ。 <br /> ちよちゃんと大阪は寝てしまった。 <br /> 神楽はずっと私の横でぶつぶつ言っている。 <br /> 彼女は黒沢先生の話に少し動揺しているようだった。 <br /> 私もちょっと意外に感じたが、神楽は特別だろう。 <br /> からかわれて赤くなった頬が女の子らしくてなんとも可愛い。 <br /> 暦が意地悪言いたくなったのもよくわかる。 <br /> 「神楽はそういう話は興味ないのか?」 <br /> 私が聞くと、神楽の顔はさらに赤くなる。 <br /> 「な…なんだよ、榊まで。お前の方こそどうなんだよ!」 <br /> ムキになっているところがまた可愛い。 <br /> 「興味は…ある」 <br /> 高校二年だ。普通そうだろう。 <br /> 興味がある方が健全だ。 <br /> ところが神楽は「何だよ…」と言ってうつ向いてしまう。 <br /> この子は興味がない風をしているわけではなく、本当にこういう話には弱いようだ。 <br /> 大きな胸とは裏腹に、幼い顔で恥ずかしがる神楽にいつもの元気はない。 <br /> 私は自分が少しずつ彼女にもたれかかっていくのがわかった。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:222" target="_top" name="222"><font color="#0000ff">222</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 18:00:19 <a href="id:222" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9 </dt><dd>「何?重いよ、榊」 <br /> 言いながらも彼女は私の腕をやんわりと掴んでくる。 <br /> 私は彼女の背中に手を回した。 <br /> 「本当に興味ないのか?」 <br /> 神楽の肩がぐっとすくむ。 <br /> 「なんだよ!しつこいなぁ!無いって言ってるだろ。バカ」 <br /> ぴったりとくっついた体から彼女の心音が伝わる。 <br /> 何となくふわふわした気分だ。 <br /> いつも可愛らしい子だとは思っているが、今感じる彼女の可愛さは別のものだ。 <br /> これも黒沢先生の話の影響だろうか。 <br /> 私は背中にまわしていた手を彼女の頭に置いて髪を撫でた。 <br /> ぐいと頭がこちらに向き、私を見上げる。 <br /> 「榊…意地悪すんなよぅ…」 <br /> 言いようのない甘い気持ちが私を襲う。 <br /> 自分の中の気持ちが何であるか気付いたような気がした。 <br /> 空いていた方の手で神楽を抱き寄せる。 <br /> 抵抗はせず、体を私にすり寄せてくる。 <br /> やわらかくくねる体が愛しい。 <br /> 「榊…」 <br /> うっとりと潤んだ瞳が私を見つめ、彼女の唇が名前を呼んだ。 <br /> その唇に吸い寄せられるように顔を近付け… <br /> 「何しとるんやー?」 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:223" target="_top" name="223"><font color="#0000ff">223</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 18:01:05 <a href="id:223" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9 </dt><dd>私たちは反射的に体を離した。 <br /> 振り向くと、上半身を起き上げて大阪が座っていた。 <br /> まさか、一部始終を…。 <br /> 「お?よみちゃん達まだ戻ってないんか~。ちょっと様子見てきたろかな」 <br /> 大丈夫…のようだ。 <br /> 多分今起きたんだろう。 <br /> ふらふらした足取りで廊下へ出ていく。 <br /> 大阪が完全に見えなくなり、安心した私は神楽の方を向こうとした。 <br /> と、私の唇に何かが触れた。 <br /> 「さ…榊がもたもたしてるから!」 <br /> それだけ言うと神楽は布団に潜ってしまった。 <br /> 胸がきゅんと締め付けられる。 <br /> この気持ちは一時のものではない。今それを確信した。 <br /> 私はぐっと目を閉じている彼女に近付いて、顔の両脇に手を置いた。 <br /> 覆い被さるようにしてさっきよりも長いキスをする。 <br /> 彼女は目を開けようとしなかったが、シーツの端をぎゅっと握っていた。 <br /> <br /> それから、悲鳴とともに暦と智が駆け下りてきた。 <br /> 顔を真っ赤にした二人はしっかり手を握っていた。</dd></p>
<dl><dt><a target="_top" href="menu:221" name="221"><font color="#0000ff">221</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 17:59:36<a target="_top" href="id:221"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9</dt><dd>暦と智が出ていって少し経つ。<br /> ちよちゃんと大阪は寝てしまった。<br /> 神楽はずっと私の横でぶつぶつ言っている。<br /> 彼女は黒沢先生の話に少し動揺しているようだった。<br /> 私もちょっと意外に感じたが、神楽は特別だろう。<br /> からかわれて赤くなった頬が女の子らしくてなんとも可愛い。<br /> 暦が意地悪言いたくなったのもよくわかる。<br /> 「神楽はそういう話は興味ないのか?」<br /> 私が聞くと、神楽の顔はさらに赤くなる。<br /> 「な…なんだよ、榊まで。お前の方こそどうなんだよ!」<br /> ムキになっているところがまた可愛い。<br /> 「興味は…ある」<br /> 高校二年だ。普通そうだろう。<br /> 興味がある方が健全だ。<br /> ところが神楽は「何だよ…」と言ってうつ向いてしまう。<br /> この子は興味がない風をしているわけではなく、本当にこういう話には弱いようだ。<br /> 大きな胸とは裏腹に、幼い顔で恥ずかしがる神楽にいつもの元気はない。<br /> 私は自分が少しずつ彼女にもたれかかっていくのがわかった。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:222" name="222"><font color="#0000ff">222</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 18:00:19<a target="_top" href="id:222"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9</dt><dd>「何?重いよ、榊」<br /> 言いながらも彼女は私の腕をやんわりと掴んでくる。<br /> 私は彼女の背中に手を回した。<br /> 「本当に興味ないのか?」<br /> 神楽の肩がぐっとすくむ。<br /> 「なんだよ!しつこいなぁ!無いって言ってるだろ。バカ」<br /> ぴったりとくっついた体から彼女の心音が伝わる。<br /> 何となくふわふわした気分だ。<br /> いつも可愛らしい子だとは思っているが、今感じる彼女の可愛さは別のものだ。<br /> これも黒沢先生の話の影響だろうか。<br /> 私は背中にまわしていた手を彼女の頭に置いて髪を撫でた。<br /> ぐいと頭がこちらに向き、私を見上げる。<br /> 「榊…意地悪すんなよぅ…」<br /> 言いようのない甘い気持ちが私を襲う。<br /> 自分の中の気持ちが何であるか気付いたような気がした。<br /> 空いていた方の手で神楽を抱き寄せる。<br /> 抵抗はせず、体を私にすり寄せてくる。<br /> やわらかくくねる体が愛しい。<br /> 「榊…」<br /> うっとりと潤んだ瞳が私を見つめ、彼女の唇が名前を呼んだ。<br /> その唇に吸い寄せられるように顔を近付け…<br /> 「何しとるんやー?」<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:223" name="223"><font color="#0000ff">223</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 18:01:05<a target="_top" href="id:223"><font color="#0000ff">ID:</font></a>aeZpo3J9</dt><dd>私たちは反射的に体を離した。<br /> 振り向くと、上半身を起き上げて大阪が座っていた。<br /> まさか、一部始終を…。<br /> 「お?よみちゃん達まだ戻ってないんか~。ちょっと様子見てきたろかな」<br /> 大丈夫…のようだ。<br /> 多分今起きたんだろう。<br /> ふらふらした足取りで廊下へ出ていく。<br /> 大阪が完全に見えなくなり、安心した私は神楽の方を向こうとした。<br /> と、私の唇に何かが触れた。<br /> 「さ…榊がもたもたしてるから!」<br /> それだけ言うと神楽は布団に潜ってしまった。<br /> 胸がきゅんと締め付けられる。<br /> この気持ちは一時のものではない。今それを確信した。<br /> 私はぐっと目を閉じている彼女に近付いて、顔の両脇に手を置いた。<br /> 覆い被さるようにしてさっきよりも長いキスをする。<br /> 彼女は目を開けようとしなかったが、シーツの端をぎゅっと握っていた。<br /> <br /> それから、悲鳴とともに暦と智が駆け下りてきた。<br /> 顔を真っ赤にした二人はしっかり手を握っていた。</dd></dl>

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