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<p><dt><a href="menu:216" target="_top" name="216"><font color="#0000ff">216</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong><a href="about:blank#215" target="_top"><font color="#800080">&gt;&gt;215</font></a> いただきました</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 23:59:15 <a href="id:216" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ </dt><dd>「ゆかり先生にまかせといて大丈夫なのかよ」 <br /> 神楽は泥酔したにゃも先生が心配なようだった。 <br /> 私たちにとっては体育の担当、というよりはゆかりちゃんの友達という感覚だが、神楽は違う。 <br /> 一年のときの担任な上に、水泳部の顧問だ。 <br /> 親しいというよりは慕っている・・・ように見えた。 <br /> そんな先生があの状態だ。心配するのも無理はない。 <br /> よし、少し様子を見てきてやるか。 <br /> 「見に行ってみようか」 <br /> 私が立ち上がると神楽もあわてて付いてきた。 <br /> 「私も行きてー!もうちょっとエロ話聞けるかもしんないしな!」 <br /> 夜だと言うのにテンションの高い智が言う。 <br /> それを聞いて神楽がたじろいだ。 <br /> さっきの話のときも少し引いていたし、そういう話には弱いのかもしれない。 <br /> ちょっと確かめてみようかな。 <br /> 「神楽、行かないのか?さっきの続き、気になるだろう」 <br /> わざと悪戯っぽく言ってみる。 <br /> 「そ、そんなに大勢で行かなくてもいいだろ!ともとよみが行けば十分だよ!」 <br /> 神楽は顔を赤らめて榊の隣に座り込んでしまった。 <br /> やっぱり、そのへんの話はかなり弱いらしい。 <br /> 何かぶつぶつ言いながら榊にくっついている。 <br /> 恥ずかしくていたたまれないのか、味方が欲しいのか。 <br /> なんにせよ、こういう事に関しては神楽が一番女の子っぽいのかもしれない。 <br /> 「よみー、早くしろよー」 <br /> ドアを開けつつともが呼んでいる。 <br /> 「ああ、悪い悪い」 <br /> 私はにゃも先生の介抱と・・・話の続きのために智と二人で階段を上っていった。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:217" target="_top" name="217"><font color="#0000ff">217</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:00:18 <a href="id:217" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ </dt><dd>「にゃもちゃん意外とすごいんだなー」 <br /> 階段を上りながら智が独り言のようにつぶやく。 <br /> 私も同じ考えだ。 <br /> 「大人ならあれぐらいは普通なんじゃないかな・・・わかんないけど」 <br /> こういうときに大人ぶりたいのは山々なのだが、今回ばかりは参考がないのでわからない。 <br /> 「お、よみさん興奮しとりますかにゃ?ムラムラしてきたか?」 <br /> 「何ぃ?お前だって興味津々のくせにー」 <br /> 私達は顔を見あわせて笑った。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:218" target="_top" name="218"><font color="#0000ff">218</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:00:57 <a href="id:218" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>d1MAKffZ </dt><dd>先生たちの部屋は階段を上がってすぐ左だ。 <br /> 幸い、私たちの来る途中、転んだり吐いたりした形跡は無かった。 <br /> 一応、部屋にはたどり着いたようである。 <br /> 見ると、ドアは半開きの状態で、そこから明かりが漏れていた。 <br /> 何気なく覗くと、ベッドが置いてある。 <br /> 私たち六人は、一階の広い部屋に布団を敷いて寝ている。 <br /> 二階は洋間なのだろうか、と思いながら部屋の反対側を見る。 <br /> そこにはもうひとつベッドが置いてあり、上にいるのは・・・。 <br /> ・・・!! <br /> 私は思わずドアを閉めた。 <br /> 奥までではなく、ガチャリと音がする直前で止めて手で押さえる。 <br /> 「よみー、どうし・・・」 <br /> (しーっ!静かにしろ!) <br /> 智の口を左手で押さえる。 <br /> (なんなんだよー) <br /> (いいか、絶対大声出すなよ。絶対だぞ。冷静にな・・・) <br /> 私は智に何度も念を押してドアを静かに開ける。 <br /> そこには折り重なった大人が二人いた。 <br /> その唇は、本人たちの体と同じように重なっている。 <br /> 冷静になれ、と言ったが、私の頭の中は混乱していた。 <br /> どうやら智も同じようである。 <br /> 驚きの声さえ上げず、口をあけている。 <br /> 時折笑い声ともあえぎ声ともとれるような音が聞こえ、ベッドが揺れた。 <br /> 私たち二人は、かなりの時間その光景に見入っていた。 <br /> <br /> </dd><dt><a href="menu:219" target="_top" name="219"><font color="#0000ff">219</font></a> 名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:02:38 <a href="id:219" target="_top"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ </dt><dd>二人の唇が離れ、にゃも先生が体を起こした。 <br /> はっと我に返り、私はドアを閉める。 <br /> (よ、よみ、あれはどういうことだよ!) <br /> (知らん!私に聞くな!) <br /> 本当にわからない。 <br /> にゃも先生がエロいのはともかく、この状況は全く理解できない。 <br /> さっきの話にもこんな内容は無かった。 <br /> というか、あったら部屋なんか覗いていないが。 <br /> ・・・しかし、二人は非常に楽しそうに見えた。 <br /> とくににゃも先生は幸せを噛締めているような、そんな笑顔だった。 <br /> ゆかり先生は顔は見えなかったが、体をくねらせ、じゃれているように見えた。 <br /> いったい今のは何だったんだろうか・・・。 <br /> 何か、胸に湧き上がるものがある。 <br /> (よみ・・・) <br /> 智が私の服のすそをくいくいと引っ張ってくる。 <br /> (ゆかりちゃんとにゃもちゃん、楽しそうだったよ) <br /> 顔が真っ赤だ。 <br /> おそらく私も真っ赤だろう。耳が熱いのがわかる。 <br /> (ああ、そんな感じがした) <br /> いつの間にか私の手は、私を引っ張る智の手に重なっていた。 <br /> 体も顔も真っ赤なのに、智の手はひんやりと冷たく心地よかった。 <br /> なんだろうか。この気持ちは。 <br /> 智も同じような感覚なのだろうか。 <br /> 彼女の瞳は潤み、口は少し開いている。 <br /> (よみ) <br /> 智の手にきゅっと力が入った。 <br /> 私もそれを握り返す。 <br /> 気付いたときには、二人は先生たちの向かいの部屋へと足を進めていた。</dd></p>
<dl><dt><a target="_top" href="menu:216" name="216"><font color="#0000ff">216</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong><a target="_top" href="about:blank#215"><font color="#800080">&gt;&gt;215</font></a>いただきました</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 23:59:15<a target="_top" href="id:216"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ</dt><dd>「ゆかり先生にまかせといて大丈夫なのかよ」<br /> 神楽は泥酔したにゃも先生が心配なようだった。<br /> 私たちにとっては体育の担当、というよりはゆかりちゃんの友達という感覚だが、神楽は違う。<br /> 一年のときの担任な上に、水泳部の顧問だ。<br /> 親しいというよりは慕っている・・・ように見えた。<br /> そんな先生があの状態だ。心配するのも無理はない。<br /> よし、少し様子を見てきてやるか。<br /> 「見に行ってみようか」<br /> 私が立ち上がると神楽もあわてて付いてきた。<br /> 「私も行きてー!もうちょっとエロ話聞けるかもしんないしな!」<br /> 夜だと言うのにテンションの高い智が言う。<br /> それを聞いて神楽がたじろいだ。<br /> さっきの話のときも少し引いていたし、そういう話には弱いのかもしれない。<br /> ちょっと確かめてみようかな。<br /> 「神楽、行かないのか?さっきの続き、気になるだろう」<br /> わざと悪戯っぽく言ってみる。<br /> 「そ、そんなに大勢で行かなくてもいいだろ!ともとよみが行けば十分だよ!」<br /> 神楽は顔を赤らめて榊の隣に座り込んでしまった。<br /> やっぱり、そのへんの話はかなり弱いらしい。<br /> 何かぶつぶつ言いながら榊にくっついている。<br /> 恥ずかしくていたたまれないのか、味方が欲しいのか。<br /> なんにせよ、こういう事に関しては神楽が一番女の子っぽいのかもしれない。<br /> 「よみー、早くしろよー」<br /> ドアを開けつつともが呼んでいる。<br /> 「ああ、悪い悪い」<br /> 私はにゃも先生の介抱と・・・話の続きのために智と二人で階段を上っていった。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:217" name="217"><font color="#0000ff">217</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:00:18<a target="_top" href="id:217"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ</dt><dd>「にゃもちゃん意外とすごいんだなー」<br /> 階段を上りながら智が独り言のようにつぶやく。<br /> 私も同じ考えだ。<br /> 「大人ならあれぐらいは普通なんじゃないかな・・・わかんないけど」<br /> こういうときに大人ぶりたいのは山々なのだが、今回ばかりは参考がないのでわからない。<br /> 「お、よみさん興奮しとりますかにゃ?ムラムラしてきたか?」<br /> 「何ぃ?お前だって興味津々のくせにー」<br /> 私達は顔を見あわせて笑った。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:218" name="218"><font color="#0000ff">218</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:00:57<a target="_top" href="id:218"><font color="#0000ff">ID:</font></a>d1MAKffZ</dt><dd>先生たちの部屋は階段を上がってすぐ左だ。<br /> 幸い、私たちの来る途中、転んだり吐いたりした形跡は無かった。<br /> 一応、部屋にはたどり着いたようである。<br /> 見ると、ドアは半開きの状態で、そこから明かりが漏れていた。<br /> 何気なく覗くと、ベッドが置いてある。<br /> 私たち六人は、一階の広い部屋に布団を敷いて寝ている。<br /> 二階は洋間なのだろうか、と思いながら部屋の反対側を見る。<br /> そこにはもうひとつベッドが置いてあり、上にいるのは・・・。<br /> ・・・!!<br /> 私は思わずドアを閉めた。<br /> 奥までではなく、ガチャリと音がする直前で止めて手で押さえる。<br /> 「よみー、どうし・・・」<br /> (しーっ!静かにしろ!)<br /> 智の口を左手で押さえる。<br /> (なんなんだよー)<br /> (いいか、絶対大声出すなよ。絶対だぞ。冷静にな・・・)<br /> 私は智に何度も念を押してドアを静かに開ける。<br /> そこには折り重なった大人が二人いた。<br /> その唇は、本人たちの体と同じように重なっている。<br /> 冷静になれ、と言ったが、私の頭の中は混乱していた。<br /> どうやら智も同じようである。<br /> 驚きの声さえ上げず、口をあけている。<br /> 時折笑い声ともあえぎ声ともとれるような音が聞こえ、ベッドが揺れた。<br /> 私たち二人は、かなりの時間その光景に見入っていた。<br /> <br /> </dd><dt><a target="_top" href="menu:219" name="219"><font color="#0000ff">219</font></a>名前:<font color="#228b22"><strong>名無しさん@秘密の花園</strong></font>[sage] 投稿日:2007/04/15(日) 00:02:38<a target="_top" href="id:219"><font color="#0000ff">ID:</font></a>dtZTRQkQ</dt><dd>二人の唇が離れ、にゃも先生が体を起こした。<br /> はっと我に返り、私はドアを閉める。<br /> (よ、よみ、あれはどういうことだよ!)<br /> (知らん!私に聞くな!)<br /> 本当にわからない。<br /> にゃも先生がエロいのはともかく、この状況は全く理解できない。<br /> さっきの話にもこんな内容は無かった。<br /> というか、あったら部屋なんか覗いていないが。<br /> ・・・しかし、二人は非常に楽しそうに見えた。<br /> とくににゃも先生は幸せを噛締めているような、そんな笑顔だった。<br /> ゆかり先生は顔は見えなかったが、体をくねらせ、じゃれているように見えた。<br /> いったい今のは何だったんだろうか・・・。<br /> 何か、胸に湧き上がるものがある。<br /> (よみ・・・)<br /> 智が私の服のすそをくいくいと引っ張ってくる。<br /> (ゆかりちゃんとにゃもちゃん、楽しそうだったよ)<br /> 顔が真っ赤だ。<br /> おそらく私も真っ赤だろう。耳が熱いのがわかる。<br /> (ああ、そんな感じがした)<br /> いつの間にか私の手は、私を引っ張る智の手に重なっていた。<br /> 体も顔も真っ赤なのに、智の手はひんやりと冷たく心地よかった。<br /> なんだろうか。この気持ちは。<br /> 智も同じような感覚なのだろうか。<br /> 彼女の瞳は潤み、口は少し開いている。<br /> (よみ)<br /> 智の手にきゅっと力が入った。<br /> 私もそれを握り返す。<br /> 気付いたときには、二人は先生たちの向かいの部屋へと足を進めていた。</dd></dl>

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